JPH0968353A - 蓄熱温風機 - Google Patents

蓄熱温風機

Info

Publication number
JPH0968353A
JPH0968353A JP7223311A JP22331195A JPH0968353A JP H0968353 A JPH0968353 A JP H0968353A JP 7223311 A JP7223311 A JP 7223311A JP 22331195 A JP22331195 A JP 22331195A JP H0968353 A JPH0968353 A JP H0968353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
temperature
heat
room temperature
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7223311A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nakamichi
人史 中道
Akihiko Asai
明彦 浅井
Takao Takeyama
隆雄 竹山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP7223311A priority Critical patent/JPH0968353A/ja
Publication of JPH0968353A publication Critical patent/JPH0968353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄熱暖房運転開始時の放熱量を多くして室温
を短時間で上昇させ、かつ、放熱開始直後の吹出口が高
温にならず、使用者に対しても冷風感を与えない蓄熱温
風機を提供する。 【構成】 蓄熱材7に連通して並列に設けた複数の送風
部3、4を設定した放熱時間だけ運転し、その後は送風
部3のみで運転することにより、暖房立ち上がりが速
く、室内を速く暖めるとともに、蓄熱が無くなると風量
が減少して冷風感を生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱部を備えた蓄熱温
風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、あらかじめ蓄熱部に蓄えた熱を運
転開始時に放出して暖房効果を高める蓄熱温風機が利用
されている。
【0003】従来、この種の蓄熱温風機は図8に示すよ
うな構成が一般的であった。図に示すように本体ケース
101内には正特性サーミスタなどからなる温風ユニッ
ト102と、蓄熱層にシーズヒーターを埋設した蓄熱ユ
ニット103が連通して設けられ、送風ファン104に
より風が送られる。蓄熱ユニット103はその上方に設
けた蓄熱温度検出サーミスタ105の検出温度により通
電制御される。
【0004】本体ケース101の背面には吸込口106
を有し、この前面には温風の吹出口107を設けてい
る。吸込口106には室温検出サーミスタ108を設
け、吹出口107には吹出温度検出サーミスタ109を
設けている。
【0005】上記構成により、蓄熱暖房運転をするとき
は、まず蓄熱ユニット103に3〜4時間通電して熱を
蓄える。次に蓄熱ユニット103の通電を止めて送風フ
ァン104に通電し、蓄熱ユニット103に蓄えた熱を
放出する。同時に温風ユニット102にも通電すること
により、再加熱して温風を発生する。
【0006】吹出温度検出サーミスタ109は吹出口1
07の直前に障害物が置かれた場合の異常高温を検出し
て、安全に停止させるものである。
【0007】また、蓄熱温度検出サーミスタ105は蓄
熱ユニット103の温度を検出し、蓄熱により蓄熱ユニ
ット103の温度が規定の温度以上になった時に、蓄熱
ユニット103の通電を停止し、蓄熱時の温度を適正に
保つものである。
【0008】また、室温検出サーミスタ108の検出し
た室温により、室温が設定温度よりも低い場合は温風ユ
ニット102に通電し、室温が設定温度よりも高い場合
は温風ユニット102の通電を停止し、室温をほぼ一定
に保つようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の蓄熱
温風機では、送風ファン104のみで蓄熱ユニット10
3および温風ユニット102に送風しているので風量が
少なく、放熱開始時に部屋の温度が上昇するのに時間が
かかるという課題があった。
【0010】また、放熱開始時は蓄熱ユニット103自
体の温度が高く、送風ファン104からの風量が少ない
と吹出口107から出る温風温度はしばらくの間は高温
になるため、吹出口107には耐熱温度の高い高価な部
品が必要になるという課題があった。
【0011】また、放熱運転時に吹出温度を上げ過ぎな
いように温風ユニットを停止するものでは、蓄熱ユニッ
トの蓄熱量が少ないと、逆に吹出温度が下がり、使用者
に冷風感を与え、室温上昇の効率も悪くなるという課題
があった。
【0012】また、蓄熱ユニット103の蓄熱量は放熱
開始前の通電時間により変化するため、蓄熱量に応じた
蓄熱ユニット103の効果的な放熱ができていないとい
う課題があった。
【0013】また、室温を一定に保つために室温検出サ
ーミスタ108の検出温度により温風ユニット102の
通電、停止の制御をしているので、室温が設定温度以上
になると温風ユニット102には通電されず送風のみと
なり、室温の下がり方が早く室温変化が大きくなるた
め、温風ユニット102の運転・停止を頻繁に繰り返す
という課題があった。
【0014】また、蓄熱ユニット103の蓄熱量が残っ
たままで運転終了する場合があり、蓄熱した熱エネルギ
ーが無駄となり有効利用できないという課題があった。
【0015】本発明は上記課題を解決するもので、蓄熱
暖房運転開始時の放熱量を多くして室温を短時間で上昇
させる蓄熱温風機を提供することを第1の目的とする。
【0016】第2の目的は放熱開始直後の吹出口が高温
にならないようにして、耐熱温度の低い安価な合成樹脂
部品を吹出口に使用することにある。
【0017】第3の目的は放熱開始直後の温風温度を一
定に保ち、使用者に対する冷風感の発生を防止し、室温
上昇を効率的に行うことにある。
【0018】第4の目的は放熱開始前に蓄熱ユニットの
蓄熱量を予測して、蓄熱ユニットの全熱量を有効に温風
に変換することにある。
【0019】第5の目的は室温が設定温度に達した後は
室温の変化が少なく安定して運転できることにある。
【0020】第6の目的は運転終了時には蓄熱ユニット
に蓄熱が残らないようにすることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、蓄熱材および流通空気をと
もに加熱する輻射発熱手段と、前記蓄熱材に連通して並
列に設けた複数の送風手段と、前記蓄熱材の放熱時間を
決定する放熱時間決定手段と、前記輻射発熱手段および
前記送風手段を制御する制御手段を有し、この制御手段
は前記蓄熱材の放熱開始時から前記放熱時間決定手段で
決定される放熱時間だけ前記送風手段の複数運転を行
い、その後は前記送風手段の数を減らして運転する構成
としたものである。
【0022】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、制御手段は蓄熱材の放熱開始時から一時的に輻
射発熱手段の運転を停止する加熱中断手段を有する構成
としたものである。
【0023】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、吹出口の温風温度を検出する温風温度検出手段
を有し、制御手段は前記温風温度検出手段の検出温度が
基準温度以下となったとき、加熱中断手段の動作を解除
する構成としたものである。
【0024】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、蓄熱材の温度を検出する蓄熱温度検出手段を有
し、制御手段は前記蓄熱温度検出手段の検出温度から放
熱時間決定手段の放熱時間を決定する構成としたもので
ある。
【0025】また、第5の目的を達成するための第5の
手段は、流通空気のみを加熱する温風加熱手段と、室温
を検出する室温検出手段を有し、放熱時間経過後の定常
運転において、制御手段は前記室温検出手段の検出温度
が第1の設定室温より低い場合は輻射発熱手段および前
記温風加熱手段に通電し、検出温度が第1の設定室温と
第2の設定室温の間にある場合は、前記輻射発熱手段ま
たは前記温風加熱手段に通電し、検出温度が第2の設定
室温より高い場合は前記輻射発熱手段および温風加熱手
段を停止する構成としたものである。
【0026】また、第6の目的を達成するための第6の
手段は、運転終了時を設定する計時手段を有し、この計
時手段により運転を終了する場合は、制御手段は運転終
了前には少なくとも輻射発熱手段の通電を停止する構成
としたものである。
【0027】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、蓄
熱暖房運転開始時には並列に設けた複数の送風部に通電
して風量を増やすことにより、蓄熱材から短時間に多量
の放熱が可能となり、室温を短時間で上昇させることが
できる。
【0028】また、第2の手段の構成により、放熱開始
時には短時間だけ蓄熱ユニットの通電を止め、送風ファ
ンのみ通電し、蓄熱ユニットおよび通風路に溜まってい
る熱い空気をまず放出することにより、放熱開始時の吹
出口の温度上昇を抑えることができる。
【0029】また、第3の手段の構成により、吹出口の
温風温度を温風温度検出手段で検出し、基準温度より低
い場合は加熱中断手段を解除することにより、輻射発熱
手段が復帰して吹出口の温風温度が下がり過ぎるのを防
止することができる。
【0030】また、第4の手段の構成により、蓄熱材の
温度に応じて適切な時間だけ運転を行うことにより、蓄
熱材に蓄えられた熱を余すことなく放出することができ
る。
【0031】また、第5の手段の構成により、室温に応
じて通電する各ユニットを切り替え発熱量を細かく制御
することにより、室温が設定温度よりも低いときには上
昇を早くし、室温が設定温度に達した後は室温の変化を
少なくすることができる。
【0032】また、第6の手段の構成により、運転終了
前には輻射発熱手段の通電を停止して熱放出することに
より、蓄熱材に蓄熱が残らないようにすることができ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1お
よび図2を参照しながら説明する。図に示すように、本
体ケース1の背面には吸込口2が設けられ、本体ケース
1内には吸込口2の近傍にモーター3a,4aとファン
3b,4bからなる2つの送風部3,4が並列に設けら
れ、送風部3,4の吐出口側に蓄熱ユニット5が連通し
て配置されている。蓄熱ユニット5は出力約560Wの
輻射蓄熱ヒーター6を備え、その両側に空間を設けて2
つの蓄熱材7を対向して配置し、さらに蓄熱材7の外側
に空間を介して、断熱材8で包囲することにより構成さ
れている。なお輻射蓄熱ヒーター6および蓄熱材7の周
囲の空間は送風部3,4の通風路9となっている。
【0034】風下側の通風路9にニクロムヒーターなど
出力約800Wの温風ヒーター10が設けられ、本体ケ
ース1の前面に吹出口11が設けられている。この温風
ヒーター10は通風する温風温度に依存せず、入力にほ
ぼ比例した発熱量が得られる。また本体1の上部には送
風部3,4、輻射蓄熱ヒーター6および温風ヒーター1
0を制御する制御部1aが設けられている。2つの送風
部3,4は、制御部1aに内蔵した放熱時間決定手段と
してのタイマー(図示せず)により定められた時間だけ
運転を行い、その後は送風部3のみの定常運転となる。
【0035】上記構成において、蓄熱暖房運転をすると
きは、まず輻射蓄熱ヒーター6に約1時間通電して蓄熱
材7に熱を蓄える。次に放熱運転時は、輻射蓄熱ヒータ
ー6に通電したまま、モーター3a,4a両方に通電し
てファン3b,4bを回転し、蓄熱材7に面した2カ所
の吐出口から蓄熱材7に蓄えた熱を大風量にて放出す
る。同時に温風ヒーター10にも通電し、蓄熱材7によ
り加熱された空気をさらに加熱することにより、放熱開
始時から大きな暖房能力を発揮することができる。この
とき制御部1aは2つの送風部3,4による放熱運転を
約45分だけ行い、その後は送風部3のみの定常運転と
なり、室温を安定化させる。
【0036】このように本発明の第1実施例の蓄熱温風
機によれば、2つの送風部3,4の2カ所の吐出口によ
り蓄熱材7の表面に大量の空気が送り込まれるため、短
時間に効率よく放熱され、かつ温風ヒーター10により
さらに加熱されて吹出口11より吹出されるため放熱開
始時の暖房能力を高めることができ、部屋の暖房立ち上
がり時間を短縮できる。
【0037】次に本発明の第2実施例について図1〜図
3を参照しながら説明する。なお第1実施例に記載した
ものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は
省略する。
【0038】図に示すように制御部1aは加熱中断手段
として放熱開始時から約30秒の短時間だけ輻射蓄熱ヒ
ーター6と温風ヒーター10の通電を停止する機能を有
している。
【0039】上記構成において、蓄熱材7に長時間蓄熱
した場合には蓄熱材7はかなり高温になり、蓄熱材7の
周囲の空気も蓄熱材7の温度に比例して高温となってい
る。この状態で輻射蓄熱ヒーター6と温風ヒーター10
に通電すると、吹出口11の温度は非常に高くなる。そ
こで放熱開始時に、制御部1aは加熱中断手段として約
30秒の短時間だけ輻射蓄熱ヒーター6と温風ヒーター
10の通電を止め、モーター3a,4bに通電して大風
量で蓄熱材7の周囲の空気を放出することにより、吹出
口11に送られる気流は高温熱気とはならず、適正温度
に下げられた温風として放出される。その後は輻射蓄熱
ヒーター6と温風ヒーター10に通電することにより放
熱運転を継続する。
【0040】このように本発明の第2実施例によれば、
加熱中断手段により輻射蓄熱ヒーター6と温風ヒーター
10を短時間だけ停止するため、蓄熱材7の周囲の温度
の高い空気は放熱開始時の短時間はそのまま大風量で放
出されるので吹出口11が高熱にさらされることなく、
耐熱温度の低い安価な合成樹脂製の部品を吹出口11に
使用することができる。
【0041】次に本発明の第3実施例について図1、図
2および図4を参照しながら説明する。なお第1実施例
および第2実施例に記載したものと同一構成のものは同
一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0042】図に示すように温風ヒーター10と吹出口
11の間の通風路に温風温度を検出するサーミスタ12
を配置している。制御部1aはサーミスタ12の検出温
度に応じて輻射蓄熱ヒーター6と温風ヒーター10の通
電制御をしている。
【0043】上記構成において、蓄熱材7の放熱を開始
するときにはまず、輻射蓄熱ヒーター6と温風ヒーター
10の通電を止め、送風部3,4のモーター3a,4a
に通電する。送風開始後、サーミスタ12により吹出口
11付近の温風温度を測定し、測定した温風温度が基準
温度より下がると、制御部1aは加熱中断手段を停止し
て輻射蓄熱ヒーター6,温風ヒーター10に通電するこ
とにより、下がりつつある温風温度をほぼ一定に保つこ
とができる。したがって送風開始時は吹出口11の部品
の材質に影響を与えない温度まで下げるとともに、温風
温度を下がり過ぎないように維持することができる。
【0044】このように本発明の第3実施例によれば、
送風開始後、温風温度をサーミスタ12で検出して、こ
の検出温度が基準温度より低くなると輻射蓄熱ヒーター
6および温風ヒーター10に通電することにより、吹出
口11の温風温度が下がらないように維持して、暖房効
果を上げることができる。
【0045】次に本発明の第4実施例について図1、図
2および図5を参照しながら説明する。なお第1実施例
に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳
しい説明は省略する。
【0046】図に示すように蓄熱材7の下部の断熱材1
3を介して蓄熱材7の温度を検出するためのサーミスタ
14を配置している。制御部1aはサーミスタ14の検
出温度の高低により蓄熱材7の蓄熱量を推定し、適正な
放熱時間を計算する。
【0047】上記構成において、放熱運転を開始する前
に蓄熱材7の蓄熱量を推定するために、サーミスタ14
により蓄熱材7の温度を間接的に測定し、このときの温
度に応じて制御部1aは2つの送風部3,4の運転時間
を決める。すなわち蓄熱材7の温度が高い場合には、制
御部1aは送風部3,4のモーター3a,4aに通電す
る放熱運転の時間を長くし、蓄熱材7の温度が低い場合
には放熱運転の時間を短くしている。
【0048】したがって、蓄熱材7の蓄熱量に合わせた
最適な時間で放熱運転することにより、蓄熱材7の放熱
を効率よく行い、蓄熱量が少ない場合でも使用者に冷風
感を生じないようにすることができる。その後の運転は
送風部4を停止して、1つの送風部3による定常運転と
なる。
【0049】このように本発明の第4実施例によれば、
蓄熱材7の蓄熱量に合わせて放熱を効率良く行うととも
に、蓄熱材7の蓄熱量が少ない場合でも吹出温度が下が
ることはなく、その後の定常運転は風量を減らして温風
温度を維持し、冷風感をなくすことができる。
【0050】次に本発明の第5実施例について図1、図
2および図6を参照しながら説明する。なお第1実施例
に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳
しい説明は省略する。
【0051】図に示すように本体ケース1の吸込口2の
近傍には室温を検出するための室温サーミスタ15を配
置している。制御部1aは室温サーミスタ15の検出し
た室温Taと第1の設定室温T1および第2の設定室温
T2とを比較して輻射蓄熱ヒーター6および温風ヒータ
ー10の運転を制御している。なお、設定室温T1は設
定室温T2より低く設定されている。
【0052】上記構成において、定常運転時、設定室温
T1よりも室温サーミスタ15で検出した室温Taが低
い場合には、輻射蓄熱ヒーター6と温風ヒーター10の
両方に通電し、室温Taが設定室温T1とT2の間にあ
る場合には温風ヒーター10または輻射蓄熱ヒーター6
のみに通電する。特に輻射蓄熱ヒーター6は空気を加熱
するとともに蓄熱材7をも高温の輻射熱で加熱するため
温風の温度は温風ヒーター10に通電したときよりも低
くなり、輻射蓄熱ヒーター6の通電停止後も蓄熱材7に
熱が蓄えられているので吹き出し温度はすぐには下がら
ない。すなわち、輻射蓄熱ヒーター6の通電・停止を繰
り返しても温風の温度は急激に変化せず、まろやかな暖
房運転が可能となる。したがって、室温Taが設定室温
T1とT2の間にあるときは、温風ヒーター10または
輻射蓄熱ヒーター6のどちらかを選択することにより温
度変化の異なる暖房運転を行うことができる。また室温
Taが設定室温T2以上の場合には輻射蓄熱ヒーター6
と温風ヒーター10の両方の通電を止め、送風部3のみ
の運転とする。
【0053】このように本発明の第5実施例によれば、
制御部1aが室温サーミスタ15の検出した室温に応じ
て輻射蓄熱ヒーター6および温風ヒーター10の通電制
御を行い発熱量を変えることにより、きめ細かい温度制
御ができるので、吹出口11の温風温度および室温の変
化が少なくなり、安定した定常運転を行うことができる
とともに、暖房感の異なる運転が可能となる。
【0054】次に本発明の第6実施例について図1、図
2および図7を参照しながら説明する。なお第1実施例
および第5実施例に記載したものと同一構成のものは同
一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0055】図に示すように制御部1aには計時手段と
して運転時間を設定するための切りタイマー1bが設け
られている。
【0056】上記構成において、運転開始時に切りタイ
マー1bが操作されて運転終了時間が設定された場合に
は、制御部1aはそのタイマー終了時よりも約5分前に
輻射蓄熱ヒーター6の通電を停止し、タイマー終了時ま
での残りの時間は温風ヒーター10のみの通電制御によ
り暖房運転を行う。したがって、運転終了時間があらか
じめ設定された場合は、運転終了直前に蓄熱材7に通風
して放熱することにより、運転終了時には蓄熱材7に熱
が残らないようにできる。
【0057】このように本発明の第6実施例によれば、
制御部1aが切りタイマー1bの終了時間より前に輻射
蓄熱ヒーター6の通電を停止することにより、切りタイ
マー1bの設定時間終了までに蓄熱材7に蓄熱された熱
を放出しながら暖房運転を行うので、蓄熱材7には無駄
な蓄熱を残さず運転を終了することができる。
【0058】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば蓄熱材に面して並列に設けた複数の送風手段
で風量を大きくして放熱することにより、放熱効率を上
げて部屋の暖房立ち上がり時間を短縮することができる
という効果のある蓄熱温風機が提供できる。
【0059】また、放熱開始より一定時間は輻射発熱手
段の通電を停止する加熱中断手段を設けたことにより、
吹出口の温度が急激に上昇するのを抑え、吹出口に高温
耐熱用の合成樹脂部品を使用することなく、安価に製造
できるという効果のある蓄熱温風機が提供できる。
【0060】また、吹出口に温風温度検出手段を設け、
その検出温度に応じて輻射発熱手段の中断時間を定めて
通電することにより、放熱開始後、適切な吹出口の温度
を保てるので冷風感のない自然な温風の立ち上がりが得
られるという効果のある蓄熱温風機が提供できる。
【0061】また、放熱開始直前の蓄熱材の温度を蓄熱
温度検出手段により検出し、放熱開始時に複数の送風手
段の運転時間を決定することにより、蓄えられた熱を適
切な時間で無駄なく放出することができるという効果の
ある蓄熱温風機が提供できる。
【0062】また、室温検出手段の検出した室温に応じ
て輻射発熱手段および温風加熱手段を通電制御すること
により、室温の高低にきめ細かく対応でき、温度変化が
少ないまろやかな暖房ができるという効果のある蓄熱温
風機が提供できる。
【0063】また、運転終了前には蓄熱材に蓄熱する輻
射発熱手段を停止していることにより、無駄な蓄熱のな
い省エネルギー運転ができる効果のある蓄熱温風機が提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例〜第6実施例の蓄熱温風機
の側面断面図
【図2】同第1実施例〜第6実施例の正面断面図
【図3】同第2実施例の放熱開始時の温度特性図
【図4】同第3実施例の放熱開始時の温度特性図
【図5】(a)同第4実施例の蓄熱時間が短い場合の放
熱暖房運転時の温度特性図 (b)同蓄熱時間が長い場合の温度特性図
【図6】同第5実施例の暖房運転時の温度特性図
【図7】同第6実施例の運転停止前の温度特性図
【図8】従来の蓄熱温風機の側面断面図
【符号の説明】
1a 制御部(制御手段) 1b 切りタイマー(計時手段) 3 送風部(送風手段) 4 送風部(送風手段) 6 輻射蓄熱ヒーター(輻射発熱手段) 7 蓄熱材 10 温風ヒーター(温風加熱手段) 12 サーミスタ(温風温度検出手段) 14 サーミスタ(蓄熱温度検出手段) 15 サーミスタ(室温検出手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱材および流通空気をともに加熱する
    輻射発熱手段と、前記蓄熱材に連通して並列に設けた複
    数の送風手段と、前記蓄熱材の放熱時間を決定する放熱
    時間決定手段と、前記輻射発熱手段および前記送風手段
    を制御する制御手段を有し、この制御手段は前記蓄熱材
    の放熱開始時から前記放熱時間決定手段で決定される放
    熱時間だけ前記送風手段の複数運転を行い、その後は前
    記送風手段の数を減らして運転してなる蓄熱温風機。
  2. 【請求項2】 制御手段は蓄熱材の放熱開始時から一時
    的に輻射発熱手段の運転を停止する加熱中断手段を有し
    てなる請求項1記載の蓄熱温風機。
  3. 【請求項3】 吹出口の温風温度を検出する温風温度検
    出手段を有し、制御手段は前記温風温度検出手段の検出
    温度が基準温度以下となったとき、加熱中断手段の動作
    を解除してなる請求項1または2記載の蓄熱温風機。
  4. 【請求項4】 蓄熱材の温度を検出する蓄熱温度検出手
    段を有し、制御手段は前記蓄熱温度検出手段の検出温度
    から放熱時間決定手段の放熱時間を決定してなる請求項
    1記載の蓄熱温風機。
  5. 【請求項5】 流通空気のみを加熱する温風加熱手段
    と、室温を検出する室温検出手段を有し、放熱時間経過
    後の定常運転において、制御手段は前記室温検出手段の
    検出温度が第1の設定室温より低い場合は輻射発熱手段
    および前記温風加熱手段に通電し、検出温度が第1の設
    定室温と第2の設定室温の間にある場合は、前記輻射発
    熱手段または前記温風加熱手段に通電し、検出温度が第
    2の設定室温より高い場合は前記輻射発熱手段および温
    風加熱手段を停止してなる請求項1記載の蓄熱温風機。
  6. 【請求項6】 運転終了時を設定する計時手段を有し、
    この計時手段により運転を終了する場合は、制御手段は
    運転終了前には少なくとも輻射発熱手段の通電を停止し
    てなる請求項1または5記載の蓄熱温風機。
JP7223311A 1995-08-31 1995-08-31 蓄熱温風機 Pending JPH0968353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7223311A JPH0968353A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 蓄熱温風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7223311A JPH0968353A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 蓄熱温風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0968353A true JPH0968353A (ja) 1997-03-11

Family

ID=16796166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7223311A Pending JPH0968353A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 蓄熱温風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0968353A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090314464A1 (en) * 2008-06-19 2009-12-24 Zenex Technologies Limited Heating system
CN110425738A (zh) * 2019-07-17 2019-11-08 柳一曼 一种蓄能式工业热风机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090314464A1 (en) * 2008-06-19 2009-12-24 Zenex Technologies Limited Heating system
CN110425738A (zh) * 2019-07-17 2019-11-08 柳一曼 一种蓄能式工业热风机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6851575B2 (ja) 2室暖房システム
JPH0968353A (ja) 蓄熱温風機
JPH0886486A (ja) 空気調和機
JP7361015B2 (ja) 空調装置を調整する方法
JP6834691B2 (ja) 2室暖房システム
JP2000161685A (ja) 温風式床暖房システム
JP3745299B2 (ja) 温水式床暖房システム
JP2576354B2 (ja) 空気調和機の風量制御方法
JPH0842924A (ja) 蓄熱温風暖房方法及びその装置
JP3076491B2 (ja) 蓄熱式電気暖房機
JP2004293869A (ja) 熱回収型換気システム
JPH0740936Y2 (ja) 蓄熱式電気暖房器
JP2002372252A (ja) 浴室暖房機
JP3333771B2 (ja) 蓄熱暖房装置
JPH1163521A (ja) 温水暖房装置
JPH0560396A (ja) 電気温風暖房機とその運転方法
JP2726174B2 (ja) 電気温風暖房機
JPH0875262A (ja) 蓄熱ヒータ装置
JP3446890B2 (ja) 蓄熱暖房器
JP2010264158A (ja) 手乾燥装置
JPH0875265A (ja) 蓄熱式電気温風機
JPH09264610A (ja) 電気蓄熱暖房器
JPH08110098A (ja) 蓄熱温風装置
JPH08136056A (ja) 電気温風器
JPH04335940A (ja) 空気調和機の制御装置