JPH0842924A - 蓄熱温風暖房方法及びその装置 - Google Patents

蓄熱温風暖房方法及びその装置

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JPH0842924A
JPH0842924A JP17555194A JP17555194A JPH0842924A JP H0842924 A JPH0842924 A JP H0842924A JP 17555194 A JP17555194 A JP 17555194A JP 17555194 A JP17555194 A JP 17555194A JP H0842924 A JPH0842924 A JP H0842924A
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JP
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warm air
heat
heater
air heating
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JP17555194A
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Masahiko Yaguchi
正彦 矢口
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、蓄熱された熱を無駄なく使用して消
費電力量を低減する。 【構成】蓄熱材に蓄熱された熱及び温風用ヒータにより
発生した熱をそれぞれ温風として送風する蓄熱温風暖房
方法において、周囲温度を目標温度に制御する場合、少
なくとも蓄熱材の蓄熱のみによる温風暖房、温風ヒータ
の熱のみによる温風暖房、又はこれら蓄熱材の蓄熱によ
る温風及び温風ヒータの熱による温風を合わせた温風暖
房を、これら温風暖房の各消費電力の大小に従って運転
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱材に蓄熱された熱
及び放熱用ヒータで発生した熱を温風として送風する蓄
熱温風暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は蓄熱式温風暖房機の構成図であ
る。暖房機の筐体1の内部には、蓄熱タンク2が配置さ
れている。この蓄熱タンク2は、その中心に蓄熱ヒータ
3が配置され、この蓄熱ヒータ3の周囲に蓄熱材4が覆
っている。
【0003】この蓄熱材4は、電気的な絶縁性がよく、
かつ熱伝導性に優れた材料、例えばMgO、Fe2
3 、Al23 、SiO2 等の酸化物を焼成した煉瓦に
より形成されている。
【0004】又、この蓄熱タンク2の周囲は、断熱材5
が配置され、熱的なしゃ断が行われている。この断熱材
5は、下方に開口部が形成され、かつ蓄熱タンク2との
間に空気層断熱部6が形成されている。
【0005】この断熱材5の開口部の下部には、セラミ
ックヒータ(PTCヒータ)7が設けられている。な
お、実際にPTCヒータ7は2本設けられている。これ
らPTCヒータ7の配置されている筐体1下部の前面、
後面には、それぞれ送風口8、取込み口9が形成され、
このうち送風口8には温風ルーバ10が形成されてい
る。
【0006】又、取込み口9側には、送風の切替機構で
あるシャッター11が設けられている。このシャッター
11は、矢印方向に回動して空気の流れ量を調整するも
ので、蓄熱タンク2側に流す空気量をその回動角度によ
り調整するものとなっている。
【0007】筐体1の後面には、送風モータ12が設け
られ、その回転軸に送風ファン13が取り付けられてい
る。一方、筐体1の上部には、操作基板14が設けられ
ている。この操作基板14には、電源オン・オフ、暖房
運転開始、蓄熱完了時刻、温度設定、温風開始時間、蓄
熱ヒータ3又はPTCヒータ7の選択等を行う機能、さ
らにはこれら機能に対するマニュアルの操作端15が筐
体1の上面に設けられている。
【0008】なお、筐体1の背面には、室温を検出する
室温センサ16が設けられている。かかる構成であれ
ば、蓄熱用ヒータ3に通電が行われると、この蓄熱用ヒ
ータ3から発せられる熱が蓄熱材4に蓄熱される。
【0009】この蓄熱材4に対する蓄熱動作が停止し、
操作ボタン等のマニュアル操作パネル15において暖房
運転の操作が行われると、送風ファン13が回転制御さ
れる。
【0010】この送風ファン13の回転により吸入され
た空気は、蓄熱ヒータ3側、及び各PTCヒータ7側の
それぞれに送風される。又、蓄熱ヒータ3側に送られた
空気は、蓄熱タンク2からの放熱を受けて温度上昇し、
送風口8から温風として送風される。
【0011】これと共に各PTCヒータ7側に送られた
空気は、各PTCヒータ7からの放熱を受けて温度上昇
し、蓄熱タンク2からの温風と合流して送風される。こ
のような温風暖房において温度制御は、図5に示す温度
制御フローチャートに従って行われる。
【0012】蓄熱タンク2からの熱を温風として送風し
ている状態に、先ず、室温が目標温度以下であれば、ス
テップ#1〜#3において、2本のPTCヒータ7に通
電が行われ、蓄熱タンク2による温風と各PTCヒータ
7による温風とが送風される。
【0013】この状態で、室温が目標温度以上に達する
と、ステップ#4に移って2本に対するPTCヒータ7
の通電が1本のPTCヒータ7に切替えられる。この1
本のPTCヒータ7による温風によりステップ#5にお
いて室温が目標温度以下に低下すれば、再びステップ#
1に戻って2本のPTCヒータ7による温風暖房に戻
る。
【0014】1本のPTCヒータ7による温風により室
温が目標温度以上に達すれば、ステップ#6に移って送
風モータ12の回転数が低減される。これにより、送風
ファン13による送風量が減少する。
【0015】この後、ステップ#7において、室温が目
標温度以下となれば、ステップ#4に戻って1本のPT
Cヒータ7による温風を送風する。なお、シャッター1
1を回転させて蓄熱タンク2側への送風を遮断し、温風
の熱量を調整する機能を有するものもある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記温
度制御では、室温が目標温度に達しても、2本のPTC
ヒータ7のうち少なくとも1本のPTCヒータ7には通
電が行われている。このため、室温が目標温度に達して
も、蓄熱タンク2の熱を温風として送風するとともに1
本のPTCヒータ7の熱も温風として送風しており、蓄
熱タンク2の熱を無駄に放出されるものとなる。
【0017】そのうえ、1本のPTCヒータ7には必ず
通電が行われているので、無駄に電力が消費してしま
う。そこで本発明は、蓄熱された熱を無駄なく使用して
消費電力量を低減できる蓄熱温風暖房方法及びその装置
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、蓄熱
材に蓄熱された熱及び温風用ヒータにより発生した熱を
それぞれ温風として送風する蓄熱温風暖房方法におい
て、周囲温度を目標温度に制御する場合、少なくとも蓄
熱材の蓄熱のみによる温風暖房、温風ヒータの熱のみに
よる温風暖房、又はこれら蓄熱材の蓄熱による温風及び
温風ヒータの熱による温風を合わせた温風暖房を、これ
ら温風暖房の各消費電力の大小に従って運転制御する、
ようにして上記目的を達成しようとする蓄熱温風暖房方
法である。
【0019】請求項2によれば、蓄熱材に蓄熱された熱
及び温風用ヒータにより発生した熱をそれぞれ温風とし
て送風する蓄熱温風暖房装置において、送風ファンと、
この送風ファンからの送風を蓄熱材又は温風用ヒータの
いずれか一方又は両方に切替え、蓄熱材の蓄熱のみによ
る温風暖房、温風ヒータの熱のみによる温風暖房、又は
これら蓄熱材の蓄熱による温風及び温風ヒータの熱によ
る温風を合わせた温風暖房を行わせる切替機構と、各温
風暖房の各消費電力の大小に従って切替機構を切替制御
して周囲温度を目標温度に運転制御する温度制御手段
と、を備えて上記目的を達成しようとする蓄熱温風暖房
装置である。
【0020】請求項3によれば、温度制御手段は、周囲
温度を目標温度に上げる場合、各温風暖房を消費電力の
少ない温風暖房の順に運転し、かつ周囲温度を目標温度
に下げる場合に消費電力の大きい温風暖房の順に停止す
る。
【0021】請求項4によれば、温度制御手段は、温風
用ヒータを複数本備えた場合、周囲温度を目標温度に上
げるときに温風用ヒータを1本づつ増加して通電し、周
囲温度を目標温度に下げるときに温風用ヒータへの通電
を1本づつ減少する。
【0022】
【作用】請求項1によれば、周囲温度を目標温度に上げ
る場合は、蓄熱材の蓄熱のみによる温風暖房、温風ヒー
タの熱のみによる温風暖房、又はこれら蓄熱材の蓄熱に
よる温風と温風ヒータの熱による温風とを合わせた温風
暖房のうち消費電力の少ない温風暖房の順に運転させ、
又、周囲温度を目標温度に下げる場合は、上記各温風暖
房のうち消費電力の大きい温風暖房の順に停止させるこ
とにより、蓄熱された熱を無駄なく使用して消費電力量
を低減できる。
【0023】請求項2によれば、送風ファンからの送風
を切替機構によって蓄熱材又は温風用ヒータのいずれか
一方又は両方に切替え、蓄熱材の蓄熱のみによる温風暖
房、温風ヒータの熱のみによる温風暖房、又はこれら蓄
熱材の蓄熱による温風及び温風ヒータの熱による温風を
合わせた温風暖房を、これら温風暖房の各消費電力の大
小に従って切替機構を切替制御して周囲温度を目標温度
に運転制御する。
【0024】請求項3によれば、送風ファンからの送風
を切替機構によって蓄熱材又は温風用ヒータのいずれか
一方又は両方に切替え、蓄熱材の蓄熱のみによる温風暖
房、温風ヒータの熱のみによる温風暖房、又はこれら蓄
熱材の蓄熱による温風と温風ヒータの熱による温風とを
合わせた温風暖房のうちいずれかの温風暖房で運転す
る。
【0025】この場合、温度制御手段によってこれら温
風運転を、周囲温度を目標温度に上げる場合に消費電力
の少ない温風暖房の順に運転し、かつ周囲温度を目標温
度に下げる場合に消費電力の大きい温風暖房の順に停止
する。
【0026】請求項4によれば、複数本の温風用ヒータ
を備えていれば、周囲温度を目標温度に上げるときに温
風用ヒータを1本づつ増加して通電し、周囲温度を目標
温度に下げるときに温風用ヒータへの通電を1本づつ減
少することにより、さらに消費電力量を低減できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。なお、図4と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。図1は蓄熱温風暖房装
置の構成図である。
【0028】主制御部20には、各通電部21、22、
切替駆動部23、ファン駆動部24、各入力部25、2
6、及び温風制御部27が接続されている。各通電部2
1、22のうち一方の通電部21には蓄熱ヒータ3が接
続され、他方の通電部22にはPTCヒータ7が接続さ
れている。
【0029】切替駆動部23は、シャッター11を矢印
方向に回動駆動させて蓄熱タンク2側への送風量を調整
する機能を有している。ファン駆動部24は、送風モー
タ12を回転駆動する機能を有している。
【0030】又、各入力部25、26のうち一方の入力
部25は、操作基板14において操作された電源オン・
オフ、暖房運転開始、蓄熱完了時刻、温度設定、温風開
始時間の情報を入力する機能を有している。
【0031】他方の入力部26は、室温センサ16から
出力される室温信号を入力する機能を有している。温風
制御部27は、図2に示す温度制御フローチャートに従
って蓄熱ヒータ3及びPTCヒータ7への通電制御、シ
ャッター11の切替動作を行って温風の制御を行う機能
を有している。
【0032】具体的に温風制御部27は、シャッター1
1を切替え制御し、蓄熱タンク2の蓄熱のみによる温風
暖房、PTCヒータ7の熱のみによる温風暖房、又はこ
れら蓄熱タンク2の蓄熱による温風とPTCヒータ7の
熱による温風とを合わせた温風暖房のうち、周囲温度を
目標温度に上げる場合に消費電力の少ない温風暖房の順
に運転し、かつ周囲温度を目標温度までに下げる場合に
消費電力の大きい温風暖房の順に停止する機能を有して
いる。
【0033】又、温風制御部27は、PTCヒータ7が
2本備えられているので、周囲温度を目標温度に上げる
ときにPTCヒータ7を消費電力の少ない順つまりPT
Cヒータ7を1本づつ増加して通電し、又、周囲温度を
目標温度に下げるときにPTCヒータ7への通電を消費
電力の大きい順つまりPTCヒータ7を1本づつ減少し
て通電する機能を有している。
【0034】次に上記の如く構成された暖房装置の作用
について説明する。蓄熱材4に対する蓄熱が終了し、マ
ニュアル操作パネル15において運転指示が操作される
と、この運転指示が操作基板14から出力され、入力部
25を通して主制御部20に送られる。
【0035】この主制御部20は、運転指令を受けて温
風制御部27に対して温風制御の実行を指示する。この
温風制御部27は、ステップ#10において、ファン駆
動部24に対して強風の動作指令を発し、これと共に切
替駆動部23に対して蓄熱タンク2及び2本のPTCヒ
ータ7の両側の送風指令を発し、かつ他方の通電部22
に対して2本のPTCヒータ7の通電指令を発する。
【0036】これにより、送風モータ12は回転駆動
し、このときの送風ファン13の回転により吸入された
空気は、シャッター11の切替により蓄熱タンク2及び
2本のPTCヒータ7の両側に送風される。
【0037】従って、蓄熱タンク2側に送られた空気
は、蓄熱タンク2からの放熱を受けて温度上昇し、送風
口8から温風として送風される。これと共に2本のPT
Cヒータ7に送られた空気は、これらPTCヒータ7か
らの放熱を受けて温度上昇し、蓄熱タンク2からの温風
と合流して送風口8から温風として送風される。
【0038】このように温風制御の立上がり時は、蓄熱
タンク2からの温風と2本のPTCヒータ7からの温風
とが送風され、室温は図3に示すように上昇する。な
お、この温風制御の立上がり期間aは、例えば30分で
ある。
【0039】又、このときの消費電力は、主に2本のP
TCヒータ7によるもので、1本のPTCヒータ7当た
り600Wであれば、1200Wとなる。この蓄熱タン
ク2のよる温風及び2本のPTCヒータ7による温風の
温風運転の状態に、温風制御部27は、ステップ#11
において、室温センサ16からの室温信号と操作基板1
4に設定された目標温度とを比較し、室温が目標温度以
上に達すると、ステップ#12に移り、切替駆動部23
に対して蓄熱タンク2側の切替指令を発し、かつ2本の
PTCヒータ7に対する通電停止の指令を発する。
【0040】これにより、送風ファン13からの送風
は、シャッター11の切替動作により蓄熱タンク2側の
みに送られ、蓄熱タンク2からの放熱を受けて温度上昇
した温風が、送風口8から送風される。
【0041】このとき、蓄熱タンク2からの放熱を温風
としているので、消費電力は主に送風モータ12の消費
電力のみで、蓄熱ヒータ3及びPTCヒータ7への通電
は遮断されている。
【0042】この温風運転の状態に、温風制御部27
は、ステップ#13において、室温と目標温度とを比較
し、室温が目標温度以上に達していれば、ステップ#1
4に移って送風運転とする。
【0043】この送風運転は、シャッター11の切替動
作により蓄熱タンク2側への送風が閉じられ、かつ通電
されていないPTCヒータ7側を通って空気のみが送風
される。
【0044】この送風運転により室温が目標温度以下に
なると、温風制御部27は、再びステップ#12に戻
り、蓄熱タンク2からの放熱を受けた温風が送風されて
温風暖房が行われる。
【0045】この蓄熱タンク2からの放熱を受けた温風
を送風かる温風暖房は、蓄熱材4に熱がまだ残っている
状態であり、周囲温度が目標温度に到達した後の、図3
において期間bに相当する。なお、この期間bは、立上
がり時から例えば1時間である。
【0046】次に、蓄熱タンク2の放熱による温風の温
風暖房が行われている状態に、室温が目標温度以下であ
れば、温風制御部27は、ステップ#16に移って通電
部21に通電指令を発する。
【0047】この通電部21は、蓄熱ヒータ3に対して
通電を行い、蓄熱材4に対する蓄熱を行う。このとき蓄
熱ヒータ3に対する通電での消費電力は、例えば500
Wである。
【0048】このように蓄熱タンク2の放熱による温風
の送風を行い、これと共に蓄熱材4に対する蓄熱を行え
ば、蓄熱材4の温度低下が抑えられて蓄熱タンク2の放
熱による温風の温風暖房が行われる。
【0049】この状態に、室温が目標温度以上に達する
と、温風制御部27は、ステップ#17から再びステッ
プ#12に戻って蓄熱タンク2からの放熱を受けた温風
が送風されて温風暖房が行われる。
【0050】ところが、蓄熱タンク2の放熱による温風
の送風を行うと共に蓄熱材4に対する蓄熱を行っている
状態に、室温が目標温度以下であれば、温風制御部27
は、ステップ#18に移って蓄熱ヒータ3への通電を停
止し、他方の通電部22に対して1本のPTCヒータ7
の通電指令を発する。
【0051】すなわち、蓄熱タンク2の放熱量が低下
し、蓄熱タンク2の放熱による温風では、室温が目標温
度に到達しなければ、1本のPTCヒータ7の熱による
温風暖房を行う。
【0052】なお、このときシャッター11は、送風フ
ァン13の送風をPTCヒータ7側のみに送るようにな
っている。このときの消費電力は、1本のPTCヒータ
7当り例えば600Wである。
【0053】次に、この1本のPTCヒータ7による温
風暖房の運転状態に、室温が目標温度以上に達すれば、
温風制御部27は、ステップ#19からステップ#16
に戻って蓄熱タンク2の放熱による温風暖房を行い、こ
れと共に蓄熱材4に対する蓄熱を行う。
【0054】この1本のPTCヒータ7による温風暖房
でも室温が目標温度に到達しなければ、温風制御部27
は、ステップ#20に移って1本のPTCヒータ7に対
する通電に、蓄熱ヒータ3への通電を加えて蓄熱材4を
蓄熱する。
【0055】従って、蓄熱材4に蓄熱を行う状態に、蓄
熱タンク2の放熱による温風を送風し、これと共に1本
のPTCヒータ7の熱による温風を送風する。このとき
の消費電力は、蓄熱ヒータ3及び1本のPTCヒータ7
への両通電により1100Wとなる。
【0056】この温風暖房の状態に、室温が目標温度以
上に達すれば、温風制御部27は、ステップ#21から
ステップ#18に戻って1本のPTCヒータ7による温
風暖房を行う。
【0057】ところが、この温風暖房の状態に、室温が
目標温度以下であれば、温風制御部27は、ステップ#
20に移り、蓄熱ヒータ3の熱による温風暖房を行い、
これとともに2本のPTCヒータ7に対する通電指令を
発する。
【0058】これにより、2本のPTCヒータ7に対し
て通電が行われ、蓄熱ヒータ3の熱による温風暖房に加
えて、2本のPTCヒータ7の熱による温風が送風され
て温風暖房が行われる。
【0059】このときの消費電力は、2本のPTCヒー
タ7への通電により1200Wとなる。この温風暖房に
より室温が目標温度以上に達すれば、温風制御部27
は、再びステップ#12に戻る。
【0060】なお、上記温度制御中に、蓄熱材4の蓄熱
温度が所定の温度以下に低下すると、シャッター11に
より蓄熱タンク2側への送風を遮断する。このように上
記一実施例においては、室温を目標温度に制御する場
合、室温が目標温度に達した後、各温風暖房の消費電力
に基づいて消費電力の小さい温風暖房の順に運転制御、
すなわち蓄熱タンク2の熱による温風暖房(ほぼ0
W)、蓄熱ヒータ3への通電による温風暖房(500
W)、次にPTCヒータ7の熱による温風暖房(600
W)、次に蓄熱ヒータ3への通電による温風及びPTC
ヒータ7の熱による温風を合わせた温風暖房(1100
W)、さらには2本のPTCヒータ7の熱による温風暖
房(1200W)に切り替えるようにしたので、室温を
目標温度に到達させるために最も速く立上がらせる温風
暖房で運転でき、この温風運転により蓄熱材4に蓄熱さ
れた熱を全て無駄なく有効に温風に変換して部屋等の暖
房に使うことができる。
【0061】そのうえ室温が目標温度に達した後は、消
費電力の最も少ない温風暖房に切替、順次消費電力の大
きい温風暖房に切替えるので、消費電力の無駄使いを無
くして消費電力を減少できる。
【0062】又、蓄熱材4の放熱による温度低下によっ
て温風の熱量が次第に低下するが、この蓄熱材4の温度
低下に応じて順次、蓄熱ヒータ3への通電、1本のPT
Cヒータ7による温風暖房、これら蓄熱ヒータ3への通
電及びPTCヒータ7による温風暖房の並列運転、2本
のPTCヒータ7による温風暖房に切り替えるので、こ
れによっても蓄熱材4に蓄熱された熱を全て無駄なく温
風に変換でき、かつ少ない消費電力量で部屋等を暖房で
きる。
【0063】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、蓄
熱された熱を無駄なく使用して消費電力量を低減できる
蓄熱温風暖房方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる蓄熱式温風暖房機の一実施例を
示す構成図。
【図2】同暖房機の温度制御のフローチャート。
【図3】同暖房機による温度制御状態を示す図。
【図4】従来の蓄熱式温風暖房機の構成図。
【図5】従来の温度制御のフローチャート。
【符号の説明】
2…蓄熱タンク、 3…蓄熱ヒータ、 4…蓄熱材、 7…セラミックヒータ(PTCヒータ)、 11…シャッター、 13…送風ファン、 16…室温センサ、 20…主制御部、 23…切替駆動部、 27…温風制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱材に蓄熱された熱及び温風用ヒータ
    により発生した熱をそれぞれ温風として送風する蓄熱温
    風暖房方法において、 周囲温度を目標温度に制御する場合、少なくとも前記蓄
    熱材の蓄熱のみによる温風暖房、前記温風ヒータの熱の
    みによる温風暖房、又はこれら蓄熱材の蓄熱による温風
    及び前記温風ヒータの熱による温風を合わせた温風暖房
    を、これら温風暖房の各消費電力の大小に従って運転制
    御する、ことを特徴とする蓄熱温風暖房方法。
  2. 【請求項2】 蓄熱材に蓄熱された熱及び温風用ヒータ
    により発生した熱をそれぞれ温風として送風する蓄熱温
    風暖房装置において、 送風ファンと、 この送風ファンからの送風を前記蓄熱材又は前記温風用
    ヒータのいずれか一方又は両方に切替え、前記蓄熱材の
    蓄熱のみによる温風暖房、前記温風ヒータの熱のみによ
    る温風暖房、又はこれら蓄熱材の蓄熱による温風及び前
    記温風ヒータの熱による温風を合わせた温風暖房を行わ
    せる切替機構と、 前記各温風暖房の各消費電力の大小に従って前記切替機
    構を切替制御して周囲温度を目標温度に運転制御する温
    度制御手段と、を具備したことを特徴とする蓄熱温風暖
    房装置。
  3. 【請求項3】 前記温度制御手段は、周囲温度を目標温
    度に上げる場合、前記各温風暖房を消費電力の少ない温
    風暖房の順に運転し、かつ前記周囲温度を前記目標温度
    に下げる場合に消費電力の大きい温風暖房の順に停止す
    る機能を有することを特徴とする請求項2記載の蓄熱温
    風暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記温度制御手段は、前記温風用ヒータ
    を複数本備えた場合、前記周囲温度を前記目標温度に上
    げるときに前記温風用ヒータを1本づつ増加して通電
    し、前記周囲温度を前記目標温度に下げるときに前記温
    風用ヒータへの通電を1本づつ減少することを特徴とす
    る請求項2記載の蓄熱温風暖房装置。
JP17555194A 1994-07-27 1994-07-27 蓄熱温風暖房方法及びその装置 Pending JPH0842924A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106166934A (zh) * 2016-08-05 2016-11-30 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 一种汽车空调控制器的ptc加热器控制***及方法
JP3216440U (ja) * 2018-03-15 2018-05-31 深▲せん▼怡栄盛科技有限公司Shenzhen Eseoe Technology Co.,Limited 広範囲電気暖房機
CN110901342A (zh) * 2019-12-17 2020-03-24 成都广通汽车有限公司 车内的制热方法和装置、存储介质及处理器
JP2021021496A (ja) * 2019-07-24 2021-02-18 株式会社コロナ 暖房機

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