JPH0964419A - 3−5族化合物半導体及び発光素子 - Google Patents
3−5族化合物半導体及び発光素子Info
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- JPH0964419A JPH0964419A JP21886195A JP21886195A JPH0964419A JP H0964419 A JPH0964419 A JP H0964419A JP 21886195 A JP21886195 A JP 21886195A JP 21886195 A JP21886195 A JP 21886195A JP H0964419 A JPH0964419 A JP H0964419A
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Abstract
びこれを用いた可視又は紫外領域の発光素子を提供す
る。 【解決手段】発光層5をこれよりもバンドギャップの大
きな2つの層4と6とで挟み,さらにこの外側から一般
式Inx Gay Alz N(但し,x+y+z=1,0≦
x≦1,0≦y≦1,0.0001≦z≦0.10)で
表される3−5族化合物半導体のn型の層3とP型の層
7とで挟んだ積層構造の半導体素子である。これを基板
1上にバッファー層2を介して積層して発光素子を構成
する。
Description
体及びこれを用いた可視又は紫外線領域における発光素
子に関する。
EDと記すことがある。)として一般式Inx Gay A
lz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y
≦1、0≦z≦1)で表される3−5族化合物半導体を
用いたものが利用されている。該化合物半導体は直接遷
移型であることから発光効率が高いこと、InN混晶比
(xの値)により黄色から紫、紫外線領域までの波長で
発光可能であることから特に短波長発光素子用材料とし
て有用である。
発光層がp型とn型の半導体層の間に配置され、かつ発
光層の両側に発光層よりも大きなエネルギーギャップを
有する2つの層が接してなる構造、いわゆるダブルヘテ
ロ構造を利用することが広く知られている。ダブルヘテ
ロ構造の素子の性能はp型及びn型層の電気的特性及び
結晶品質から大きな影響を受ける。特にp型の化合物半
導体はp型ドーパントの活性化率が低いので、発光素子
に実用上必要とされる1018cm-3以上の高いp型キャ
リア濃度を得るためには、1019cm-3程度又はそれ以
上の高濃度にp型ドーパントをドープしなければならな
い。しかしながら、このような高濃度ドープを行なうこ
とによって結晶品質の低下を招く場合があった。また、
該化合物半導体に一般的に用いられるp型ドーパントで
あるMgやZn等の2族元素は結晶中で拡散する傾向が
強く、またこれらのドーパントの原料は成長装置との反
応性が高いため、接合界面での急峻なドーピングプロフ
ァイルを形成することが難しかった。これらの原因によ
り、該化合物半導体を用いて発光効率の高い発光素子を
作製することが困難であるという問題があった。
素子の輝度、発光効率を高めることが可能な3−5族化
合物半導体及びこれを用いた可視又は紫外線領域におけ
る発光素子を提供することにある。
問題をみて3−5族化合物半導体を用いた発光素子につ
いて種々検討の結果、特定のAlN混晶比のp型3−5
族化合物半導体層を用いると、輝度及び発光効率が向上
することを見いだし本発明に至った。
型の層を有し、発光層が両層の間に配置され、発光層の
両側に発光層よりも大きなバンドギャップを有する2つ
の層が接してなる積層構造を含む発光素子用3−5族化
合物半導体において、該p型の層が、一般式Inx Ga
y Alz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0
≦y≦1、0.0001≦z≦0.10)で表される3
−5族化合物半導体であり、かつp型ドーパントがドー
プされてなることを特徴とする発光素子用3−5族化合
物半導体に係るものである。また、本発明は[2]p型
の層が複数の層からなり、該複数の層のうちn型の層に
最も近い層が、一般式Inx Gay Alz N(ただし、
x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0.000
1≦z≦0.10)で表される3−5族化合物半導体で
あることを特徴とする[1]記載の発光素子用3−5族
化合物半導体に係るものである。更に、本発明は[3]
前記[1]又は[2] 記載の発光素子用3−5族化合物
半導体を用いたことを特徴とする発光素子に係るもので
ある。以下、本発明を詳細に説明する。
としては、分子線エピタキシー(以下、MBEと記すこ
とがある。)法、有機金属気相成長(以下、MOVPE
と記すことがある。)法、ハイドライド気相成長(以
下、HVPEと記すことがある。)法などが用いられて
いる。このうちMOVPE法とは、常圧又は減圧中に置
かれた基板を加熱して、3族元素を含む有機金属化合物
と5族元素を含む原料を気相状態で供給して、基板上で
熱分解反応をさせ、化合物半導体膜を成長させる方法で
ある。該MOVPE法は大面積であって均一で高品質な
該3−5族化合物半導体を成長できる点で有用である。
−5族化合物半導体の製造には、以下のような原料を用
いることができる。3族原料としては、トリメチルガリ
ウム[(CH3 )3 Ga、以下TMGと記すことがあ
る。]、トリエチルガリウム[(C2 H5 )3 Ga、以
下TEGと記すことがある。]等の一般式R1 R2 R3
Ga(ここでR1 、R2 、R3 は低級アルキル基を示
す。)で表されるトリアルキルガリウム;トリメチルア
ルミニウム[(CH3 )3 Al]、トリエチルアルミニ
ウム[(C2 H5 )3 Al、以下TEAと記すことがあ
る。]、トリイソブチルアルミニウム[(i−C
4 H9 ) 3 Al]等の一般式R1 R2 R3 Al(ここで
R1 、R2 、R3 は前記の定義と同じである。)で表さ
れるトリアルキルアルミニウム;トリメチルアミンアラ
ン[(CH3 )3 N:AlH3 ];トリメチルインジウ
ム[(CH3 )3 In、以下TMIと記すことがあ
る。]、トリエチルインジウム[(C2 H5 )3 In]
等の一般式R1 R2 R3 In(ここでR1 、R2 、R3
は前記の定義と同じである。)で表されるトリアルキル
インジウム等が挙げられる。これらは単独又は混合して
用いられる。
ドラジン、メチルヒドラジン、1、1−ジメチルヒドラ
ジン、1、2−ジメチルヒドラジン、t−ブチルアミ
ン、エチレンジアミンなどが挙げられる。これらは単独
又は混合して用いられる。これらの原料のうち、アンモ
ニアとヒドラジンは分子中に炭素原子を含まないため、
半導体中への炭素の汚染が少なく好適である。
パントとして、Mg、Cd、Zn、Hg、Be等が挙げ
られるが、このなかでは低抵抗のp型の化合物半導体を
つくりやすいMgが好ましい。Mgドーパントの原料と
しては、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム、ビス
メチルシクロペンタジエニルマグネシウム、ビスエチル
シクロペンタジエニルマグネシウム、ビスn−プロピル
シクロペンタジエニルマグネシウム、ビスi−プロピル
シクロペンタジエニルマグネシウム等の一般式(RC5
H4 )2 Mg(ここでRは水素又は炭素数1以上4以下
の低級アルキル基を示す。)で表される有機金属化合物
が適当な蒸気圧を有するために好適に用いられる。
パントとして、Si、Ge、Oが用いられる。この中
で、低抵抗のn型の化合物半導体がつくりやすく、原料
純度の高いものが得られるSiが好ましい。Siドーパ
ントの原料としては、シラン(SiH4 )、ジシラン
(Si2 H6 )などが用いられる。結晶成長用基板とし
ては、サファイア、ZnO、GaAs、Si、SiC、
スピネル(MgAl2 O4 )、NGO(NdGaO3 )
等が好ましいが、特にサファイア基板が透明かつ大面積
で良好な結晶が得られるため好ましい。
の層構造の例を図1に示す。以下、図1を用いて説明す
る。本発明の発光素子用3−5族化合物半導体の積層構
造は、n型の層3及びp型の層7を有し、発光層5が両
層の間に配置され、発光層の両側に発光層よりも大きな
バンドギャップを有する2つの層が接してなる構造、い
わゆるダブルヘテロ構造である。ダブルヘテロ構造は注
入電荷を発光層に閉じ込める効果があるため、発光効率
を高くできるので有用である。
nx Gay Alz N(ただし、x+y+z=1、0≦x
≦1、0≦y≦1、0.0001≦z≦0.10)で表
される3−5族化合物半導体であり、かつp型ドーパン
トがドープされてなることを特徴とする。これにより、
発光素子の輝度及び発光効率を向上させることができ
る。これはAlNを混晶成分に入れ、かつ特定の低濃度
とすることにより接合界面での急峻なドーピングプロフ
ァイルが得られるためであると考えられる。なお、一般
式Inx Gay Alz N(ただし、x+y+z=1、0
≦x≦1、0≦y≦1、0.0001≦z≦0.10)
で表される3−5族化合物半導体において、0.000
1≦z≦0.10であることを、AlN混晶比が0.0
1%以上10%以下と記すことがある。x、yの値につ
いても、同様にしてそれぞれInN混晶比、GaN混晶
比の表現で記すことがある。
5%以下、更に好ましくは0.1%以上3%以下であ
る。AlN混晶比が0.01%未満では、本発明の効果
を充分に得ることができない。また、AlN混晶比が1
0%を超えると、バンドギャップが大きくなって高いキ
ャリア濃度のp型結晶を得ることが困難になるので好ま
しくない。本発明の発光素子用3−5族化合物半導体に
おいては、基板1との格子不整合を緩和させるためにバ
ッファー層2をまず成長し、次に成長の容易さから通常
n型の層3を成長し、その上方に発光層5、さらに発光
層の上方にp型層7を成長することが好ましい。LED
の基本的構造としては、n型層3、発光層5及びp型層
の7で充分であるが、発光層とn型層及び/又はp型層
の間にノンドープ層又は低濃度ドープ層をおくことによ
り発光効率を向上できる場合がある。図1の場合、層
4、6がこれに対応する。
において、効率良く発光層に電荷を閉じ込めるために
は、発光層に接する2つの層のバンドギャップは発光層
のバンドギャップより大きいことを特徴とし、具体的に
は0.1eV以上大きいことが好ましい。さらに好まし
くは0.3eV以上である。
パントの濃度、3族元素の組成比等が異なる複数の層か
らなる積層構造であってもよい。ただし、本発明におけ
るAlNを混晶成分に含むp型ドーパントをドープした
p型の層は、接合界面での急峻なドーピングプロファイ
ルが得られると考えられるため、該積層構造のなかで最
もn型の層に近い場合に本発明の効果が顕著である。本
発明におけるp型ドーパントをドープしたp型の層の層
厚は、30Å以上5μm以下が好ましい。該層の層厚が
30Åよりも小さいと、本発明の効果が顕著でなく、5
μmより大きいと成長に時間がかかり実用的でない。更
に好ましい層厚の範囲は、100Å以上3μm以下、特
に好ましくは200Å以上1μm以下である。
に用いられる発光層としては、In x Gay Alz N
(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、
0≦z≦1)で表される3−5族化合物半導体が有用で
ある。Alを含むものは酸素等の不純物を取り込みやす
く、発光層として用いた場合、発光効率が下がる場合が
ある。このような場合には、発光層としてはAlを含ま
ない一般式Inx Gay N(ただし、x+y=1、0≦
x≦1、0≦y≦1)で表されるものを利用することが
好ましい。上記Alを含まない一般式Inx Gay Nで
表される3−5族化合物半導体からなる発光層の中で
も、InN混晶比が10%以上のものは、バンドギャッ
プを可視部にできるために表示用途に特に有用である。
また、InN混晶比が10%未満のものはバンドギャッ
プを紫外線領域にできるため紫外線発光素子用途に特に
有用である。
大きく変化する。特にInNの格子定数はGaN又はA
lNに対して約12%又はそれ以上大きい。このため、
該化合物半導体の各層の組成によっては、層と層との間
の格子定数に大きな差が生じることがある。大きな格子
不整合がある場合、結晶に欠陥が生じる場合があり、結
晶品質を低下させる原因となる。格子不整合による欠陥
の発生を抑えるためには、格子不整合による歪みの大き
さに応じて層の厚さを小さくしなければならない。好ま
しい厚さの範囲は歪みの大きさに依存する。
≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族化合物半導
体上にInx Gay Alz N(ただし、x+y+z=
1、0.1≦x≦1、0≦y<1、0≦z<1)で表さ
れる3−5族化合物半導体を積層する場合、Inを含む
層の好ましい厚さは5Å以上500Å以下であり、更に
好ましくは5Å以上90Å以下である。。Inを含む層
の厚さが5Åより小さい場合、発光効率が充分でなくな
る。また500Åより大きい場合、欠陥が発生し、やは
り発光効率が充分でなくなる。更に好ましい厚みの範囲
は5Å以上90Å以下である。
電荷を高密度に発光層に閉じ込めることができるため、
発光効率を向上させることができる。このため、格子定
数の差が上記の例よりも小さい場合でも、発光層の好ま
しい厚さは5Å以上500Å以下であり、更に好ましく
は5Å以上90Å以下である。発光層の厚さが5Åより
小さい場合、発光効率が充分でなくなる。また500Å
より大きい場合、やはり発光効率が充分でなくなる。発
光層は、発光層として機能する複数の層からなる層であ
ってもよい。具体的に複数の層からなる層が発光層とし
て機能する例としては、2つ以上の発光層がこれよりバ
ンドギャップの大きい層と積層されている構造が挙げら
れる。
層のバンドギャップとは異なる波長で発光させることが
できる。これは不純物からの発光であるため、不純物発
光とよばれる。不純物発光の場合、発光波長は発光層の
3族元素の組成と不純物元素により決まる。この場合、
発光層のInN混晶比は5%以上が好ましい。InN混
晶比が5%より小さい場合、発光する光はほとんど紫外
線であり、充分な明るさを感じることができない。In
N混晶比を増やすにつれて発光波長が長くなり、発光波
長を紫から青、緑へと調整できる。不純物発光に適した
不純物としては、2族元素が好ましい。2族元素のなか
では、Mg、Zn、Cdをドープした場合、発光効率が
高いので好適である。特にZnが好ましい。これらの元
素の濃度は、1018〜1022cm-3が好ましい。発光層
はこれらの2族元素とともにSi又はGeを同時にドー
プしてもよい。Si、Geの好ましい濃度範囲は1018
〜1022cm-3である。
がブロードになり、注入電荷量が増すにつれて発光スペ
クトルがシフトしたり、バンド端発光のピークが現われ
てくるなど好ましくない発光特性を有しており、また発
光効率を高くすることが難しい。このため、高い色純度
が要求される場合や狭い波長範囲に発光パワーを集中さ
せることが必要な場合、又は高い発光効率の素子が必要
な場合にはバンド間発光を利用する方が有利である。バ
ンド間発光による発光素子を実現するためには、発光層
に含まれる不純物の量を低く抑えなければならない。具
体的には、Si、Ge、Mg、Cd及びZnの各元素に
ついて、いずれもその濃度が1019cm -3以下が好まし
く、更に好ましくは1018cm-3以下である。
族元素の組成で決まる。可視部で発光させる場合、In
N混晶比は10%以上が好ましい。InN混晶比が10
%より小さい場合、発光する光はほとんど紫外線であ
り、充分な明るさを感じることができない。InN混晶
比が増えるにつれて発光波長が長くなり、発光波長を紫
から青、緑へと調整できる。
充分でなく、結晶成長中、又は半導体プロセスで劣化を
起こす場合がある。このような発光層の劣化を防止する
目的のために発光層の上に、これに接してInx Gay
Alz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族化合物半導体
からなる保護層を形成することが有効である。充分な保
護機能をもたせるためには、保護層のInN混晶比は1
0%以下が好ましく、AlN混晶比は5%以上が好まし
い。更に好ましくはInN混晶比が5%以下、AlN混
晶比が10%以上である。
同じか、発光層の成長温度よりも低いことが好ましい
が、成長操作の煩雑さを避けるために、発光層と同じ温
度で成長するのが更に好ましい。発光層の成長温度より
も高い温度では保護機能が充分でなくなるので好ましく
ない。保護層の導電性は、p型であることが電気的特性
の面からは好ましい。しかし、不純物を高濃度にドープ
することにより保護層の結晶性が低下し、発光効率の低
下を招く場合がある。このような場合、保護層に含まれ
る不純物の濃度は低く抑える必要がある。保護層中の好
ましい不純物濃度は、1019cm-3以下、更に好ましく
は1018cm-3以下、特に好ましくは1017cm-3以下
である。保護層の膜厚は10Å以上1μm以下が好まし
い。保護層の膜厚が10Åより小さいと充分な保護効果
が得られない。また1μmより大きい場合には発光効率
が減少するので好ましくなく、更に好ましくは、50Å
以上5000Å以下である。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 MOVPE法により図1に示す構造の3−5族化合物半
導体を作製し、これから発光素子を作製した。基板はサ
ファイアC面を鏡面研磨したものを有機洗浄して用い
た。成長は低温成長バッファー層を用いる2段階成長法
によった。基板温度550℃で、水素をキャリアガスと
し、TMGとアンモニアを供給して膜厚500ÅのGa
Nのバッファー層2を形成した。次に基板温度を110
0℃まで上げ、該バッファー層2の上に、TMG、アン
モニア、及びシランガスとを供給して、Siをドープし
たn型キャリア濃度1×1019/cm3 、膜厚約3μm
のGaN層3を成長し、更に同じ温度にてTMG、アン
モニアを供給して、ノンドープのGaN層4を1500
Å成長した。
リアガスを窒素に換え、TEG、TMI及びアンモニア
をそれぞれ0.04sccm、0.08sccm、4s
lm供給して、発光層であるIn0.3 Ga0.7 N層5を
70秒間成長した。更に、同じ温度にてTEG、TEA
及びアンモニアをそれぞれ0.032sccm、0.0
08sccm、4slm供給して、保護層であるGa
0.8 Al0.2 N層6を10分間成長した。
の単位で、1sccmは1分当たり標準状態で1ccの
体積を占める重量の気体が流れていることを示し、1s
lmは1000sccmである。なおこの2層の層厚に
関しては、同一の条件で更に長い時間成長させたIn0.
3 Ga0.7 N層、Ga0.8 Al0.2 N層の厚さから求め
た成長速度が43Å/分、30Å/分であるので、上記
成長時間から求められる層厚はそれぞれ50Å、300
Åと計算できる。
G、TEA、Cp2 Mg、及びアンモニアを供給してM
gをドープしたGa1-x Alx Nを5000Å成長し
た。TEAとTMGの供給比から求めたAlNの混晶比
(x)は、0.4%である。以上により作製した3−5
族化合物半導体試料を反応炉から取り出したのち、窒素
中で800℃、20分アニール処理を施した。こうして
得た試料に常法により電極を形成し、LEDとした。p
電極としてNi−Au合金、n電極としてAlを用い
た。このLEDに順方向に電流を流したところ、明瞭な
青色発光を示した。20mAでの効率は2.2%であっ
た。
MgをドープしたGa 1-x Alx Nを成長したことを除
いては実施例1と同様にしてLEDを作製した。これに
電流を流したところ、明瞭な青色の発光が認められ、2
0mAでの発光効率は2.6%であった。
いMgをドープしたGaN層を成長したことを除いては
実施例1と同様にして、比較用のLEDを作製した。こ
れに電流を流したところ、青色の発光が認められたが、
20mAでの発光効率は1.5%であった。図2に、実
施例2と比較例1の発光素子の発光効率の順方向電流依
存性を示す。実施例2によって作製した試料は、低電流
域で発光効率が飛躍的に向上していることがわかるが、
これは、本発明のAlN混晶をふくむp層を用いること
により成長初期界面のp型キャリア濃度の立ち上がりが
急峻になった結果と解釈できる。
もつp型化合物半導体層を用いると、輝度及び発光効率
の向上した、発光素子が作製できるため、きわめて有用
であり工業的価値が大きい。
化合物半導体の構造を示す図。
効率の関係を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】p型の層及びn型の層を有し、発光層が両
層の間に配置され、発光層の両側に発光層よりも大きな
バンドギャップを有する2つの層が接してなる積層構造
を含む発光素子用3−5族化合物半導体において、該p
型の層が、一般式Inx Gay Alz N(ただし、x+
y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0.0001≦
z≦0.10)で表される3−5族化合物半導体であ
り、かつp型ドーパントがドープされてなることを特徴
とする発光素子用3−5族化合物半導体。 - 【請求項2】p型の層が複数の層からなり、該複数の層
のうちn型の層に最も近い層が、一般式Inx Gay A
lz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y
≦1、0.0001≦z≦0.10)で表される3−5
族化合物半導体であることを特徴とする請求項1記載の
発光素子用3−5族化合物半導体。 - 【請求項3】発光層の層厚が5Å以上500Å以下であ
ることを特徴とする請求項1又は2記載の発光素子用3
−5族化合物半導体。 - 【請求項4】発光層に含まれるSi、Ge、Mg、Zn
及びCdの各元素の濃度がいずれも1×1019cm-3以
下であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の発
光素子用3−5族化合物半導体。 - 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の発光素子用
3−5族化合物半導体を用いたことを特徴とする発光素
子。
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---|---|---|---|
JP21886195A JPH0964419A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 3−5族化合物半導体及び発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21886195A JPH0964419A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 3−5族化合物半導体及び発光素子 |
Related Child Applications (1)
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JP2004058720A Division JP2004200715A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | 3−5族化合物半導体発光素子の発光効率向上方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0964419A true JPH0964419A (ja) | 1997-03-07 |
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JP21886195A Pending JPH0964419A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 3−5族化合物半導体及び発光素子 |
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JP (1) | JPH0964419A (ja) |
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