JPH096343A - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPH096343A
JPH096343A JP8052483A JP5248396A JPH096343A JP H096343 A JPH096343 A JP H096343A JP 8052483 A JP8052483 A JP 8052483A JP 5248396 A JP5248396 A JP 5248396A JP H096343 A JPH096343 A JP H096343A
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/155Musical effects
    • G10H2210/265Acoustic effect simulation, i.e. volume, spatial, resonance or reverberation effects added to a musical sound, usually by appropriate filtering or delays
    • G10H2210/271Sympathetic resonance, i.e. adding harmonics simulating sympathetic resonance from other strings

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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピアノのダンパベダル効果を模擬するに好適
な楽音信号発生装置を提供する。 【解決手段】 波形メモリ10及び乗算器22を含む回
路部は、鍵盤12での複数押鍵に対応して複数のピアノ
音色の楽音信号を送出する。これらの楽音信号は、アキ
ュムレータ28で混合され、混合楽音信号として乗算器
30A及び共鳴音作成回路32に供給される。回路32
からの共鳴性の楽音信号は、乗算器30Bに供給され
る。ダンパベダル26を操作しないときは、乗算器30
Aからの混合楽音信号が発音され、ダンパベダルを操作
すると、乗算器30Bからの共鳴性の楽音信号が発音さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ピアノのダンパ
ペダル効果を模擬するに好適な楽音信号発生装置に関
し、特に同時的に発生される複数のピアノ音色の楽音信
号を混合した混合楽音信号を演算処理して共鳴性の楽音
信号を作成する信号作成手段を設け、混合楽音信号の送
出中にダンパペダルの操作に応じて共鳴性の楽音信号を
送出することによりダンパペダル効果の忠実な模擬を可
能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ピアノ音色の楽音を発生可能な電
子楽器としては、ピアノからダンパペダルオフの状態で
の演奏音をピックアップしてその音波形をメモリに記憶
しておき、このメモリから記憶に係る音波形を読出して
ピアノ音色の楽音を発生させるようにしたものが知られ
ている。
【0003】そして、このような電子楽器にあっては、
楽音本体に付属のダンパペダルをオンしないときは発音
中の楽音がキーオフに伴って急速減衰するようにエンベ
ロープを制御すると共に、該ダンパペダルをオンしたと
きは発音中の楽音がキーオフ後もゆるやかに減衰するよ
うにエンベロープを制御することも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電子楽
器によると、ピアノにおいてダンパペダルをオンしたと
きのピアノ音独特の音の広がりを模擬することができな
かった。すなわち、ピアノでは、ダンパペダルオンの状
態で演奏すると、全部の鍵についてダンパが弦から離れ
た状態となるので、ハンマで叩かれた弦以外の弦も共鳴
等により振動し、非常に広がりのある音響効果が得られ
るものであるが、上記した電子楽器では、ダンパペダル
をオンしてもエンベロープ形状が変化するだけで、かよ
うな音響効果を得ることはできなかった。
【0005】この発明の目的は、ダンパペダルオン時と
同様の広がりのある音響効果が得られるようにすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る楽音信号
発生装置は、複数の音高を同時的に指定可能な音高指定
手段と、この音高指定手段で同時的に指定される複数の
音高にそれぞれ対応して複数のピアノ音色の楽音信号を
同時的に発生する信号発生手段と、この信号発生手段か
ら同時的に発生される複数のピアノ音色の楽音信号を混
合してピアノ音色の混合楽音信号を形成する混合手段
と、この混合手段からのピアノ音色の混合楽音信号を演
算処理して共鳴性のピアノ音色の楽音信号を作成する信
号作成手段と、ダンパ効果を付与するために足操作され
るダンパペダルと、このダンパペダルが非操作状態にあ
るときに前記ピアノ音色の混合楽音信号の送出を開始
し、前記ダンパペダルが非操作状態から操作状態になる
のに応じて前記共鳴性のピアノ音色の楽音信号の送出を
開始する出力手段とを備えたものである。
【0007】この発明の構成によれば、混合楽音信号の
送出中にダンパペダルを操作すると、信号作成手段から
の共鳴性の楽音信号が送出されて音の広がり感が強調さ
れるようになり、ピアノのダンパペダル効果を忠実に模
擬することができる。
【0008】また、複数の楽音信号を混合した混合楽音
信号を演算処理して共鳴性の楽音信号を作成するように
したので、共鳴性の楽音信号を発生させるために楽音発
生チャンネルの数を増加させなくて済み、構成が簡単と
なる。すなわち、所定の同時発音数(例えば8)の楽音
発生チャンネルを有する電子楽器において、各楽音信号
毎に別の楽音発生チャンネルで共鳴性の楽音信号を発生
させるようにすると、所定の同時発音数の2倍の数(例
えば16)の楽音発生チャンネルが必要となるが、この
発明では、所定の同時発音数の楽音発生チャンネルで足
りる。その上、複数の楽音に対応して共鳴音波形を記憶
しておき、該複数の楽音の発生指示を検出して該共鳴音
波形を読出して該複数の楽音に共鳴音を付加する方式に
比べても、混合楽音信号を演算処理するだけであるた
め、構成が簡単である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施形態に
ついてこの発明を詳述するが、図1、図6及び図7にお
いて、例えば図1の「KC」のように斜線に付した信号
線は、複数の信号線を含むこと又は複数ビットの信号の
流れを表わす。
【0010】図1は、この発明の第1の実施形態に係る
電子楽器の回路構成を示すもので、この電子楽器は複数
チャンネル(例えば8チャンネル)の時分割処理により
複数音を同時発音可能に構成されている。
【0011】波形メモリ10は、鍵盤12の多数の鍵を
例えば半オクターブ(6鍵)毎にグループ化することに
より各グループ毎に代表的な1鍵に対応した波形データ
を鍵タッチの強さレベル(例えば弱、中、強の3レベ
ル)分記憶したものである。このように、鍵グループ毎
に波形データを記憶したのは、鍵グループが異なるのに
応じて音色等を異ならせるべくキースケーリング制御を
可能とするためであり、鍵タッチの強さレベル毎に波形
データを記憶したのは、鍵タッチの強さレベルが異なる
のに応じて音色、音量等を異ならせるべくタッチレスポ
ンス制御を可能とするためである。
【0012】波形メモリ10に記憶される各波形データ
は、一例としてピアノ(自然楽器)からダンパペダルオ
フの状態での演奏音をピックアップし、その音波形を所
定の時間間隔でサンプリングすると共に各サンプル点毎
に振幅値をディジタルデータに変換すること(いわゆる
PCM録音)により得られるものである。すなわち、実
際の録音にあたっては、図1の鍵盤12の鍵グループに
対応してピアノの鍵をグループ化し、各鍵グループ毎に
代表的な1鍵をダンパペダルオフの状態で弱、中、強の
異なるタッチレベルで操作してピアノ音を発生させ、各
音毎にPCM録音により波形メモリ10に波形データを
書込む。
【0013】図2は、ピックアップしたピアノ音波形の
一例を示すもので、波形メモリ10には、各音毎に立上
りから減衰途中までのW1 +W2 の区間に相当する波形
データを書込み、W2 より後の減衰部に相当する波形デ
ータは書込まないようにする。そして、波形メモリ10
からの波形データ読出しの際には、W1 からW2 までの
波形データを読出した後はW2 の波形データを繰返し読
出すようにする。
【0014】また、波形メモリ10への記憶にあたって
は、図2に示すように各ピックアップ音波形の振幅レベ
ルを例えば最大レベル等の一定レベルL0 に規格化した
ものを記憶させるようにしてもよい。このようにする
と、低振幅部分について精度よく振幅値をディジタル表
現することができる。また、このようにしてもエンベロ
ープ付与手段22及び24により振幅エンベロープを付
与しているので支障はない。
【0015】押鍵検出・発音割当回路14は、鍵盤12
において押された鍵を検出するもので、検出した鍵のキ
ーコード(音高)を表わすキーコードデータKC及び押
鍵ありを表わすキーオン信号KONを空チャンネルの1
つに割当て、その割当チャンネルのタイミングで送出す
るようになっている。
【0016】タッチ検出回路16は、鍵盤12において
押された鍵について鍵タッチの強さが例えば弱、中、強
のいずれのレベルに相当するかを検出するもので、検出
したタッチレベルを表わすタッチレベルデータTDを上
記KC及びKONの割当チャンネルのタイミングに同期
して送出するようになっている。
【0017】このように、回路14及び16は時分割的
に動作するものであり、これらの回路の出力に応答する
後続の回路も時分割的に動作するものであるが、以下の
説明では、便宜上、1チャンネル分の動作を述べる。
【0018】波形選択制御回路18は、キーコードデー
タKC及びタッチレベルデータTDに応じて波形指定デ
ータWSを発生するもので、波形メモリ10では、波形
指定データWSに応じて、読出すべき波形が指定され
る。例えば、キーコードデータKCの示すキーコードが
第1の鍵グループに属するものであれば、この第1の鍵
グループに対応した波形データのうち、タッチレベルデ
ータTDの示すタッチレベルに対応した波形データが読
出指定される。
【0019】アドレス発生回路20は、キーコードデー
タKC及びキーオン信号KONに応じてアドレス信号A
Dを発生するもので、波形メモリ10からは、波形指定
データWSにより読出指定された波形データがアドレス
信号ADに応じて読出される。この場合、アドレス信号
ADによるアドレス指定は、キーコードデータKCの示
すキーコード(音高)に対応した速さで行なわれ、この
ときの読出速度に応じて発生楽音の音高が決定される。
なお、同一の鍵グループに属する複数鍵については、鍵
タッチレベルを一定として押鍵する限り、同一の波形デ
ータが鍵毎に読出速度を異にして読出される。
【0020】波形メモリ10から読出された波形データ
WDは、乗算器22に供給され、エンベロープ波形デー
タEDと乗算される。
【0021】エンベロープ信号発生回路24は、図3に
示すようにキーオン信号KONに応じてダンパペダル信
号DPが“0”か“1”かで異なるエンベロープ波形を
表わすようにエンベロープ波形データEDを発生するも
のである。すなわち、ダンパペダル信号DPは、ダンパ
ペダル26からスイッチ等を介して検知されるもので、
エンベロープ波形は、ダンパペダル26がオフで信号D
P=“0”のときは、立上った後徐々に減衰していきキ
ーオフ時から急速減衰するように発生され、ダンパペダ
ル26がオンで信号DP=“1”のときは、キーオフ後
も徐々に減衰するように発生される。そして、このよう
なエンベロープ波形のアタックタイム、アタックレベ
ル、ディケイタイム等のパラメータは、キーコードデー
タKCに応じて鍵グループ毎に制御されると共に、タッ
チレベルデータTDに応じてタッチレベル毎に制御され
る。
【0022】乗算器22における乗算の結果、高音、タ
ッチレベル及びダンパペダル状態に応じてエンベロープ
が付与された波形データEWDが得られ、この波形デー
タEWDはアキュムレータ28に供給される。
【0023】アキュムレータ28は、複数チャンネル分
の波形データを混合するために設けられたもので、その
出力波形データSWDは、乗算器30Aに供給されてク
ロスフェード制御信号CF1と乗算される一方、共鳴音
作成回路32に供給されて共鳴音データRWDに変換さ
れる。そして、共鳴音作成回路32からの共鳴音データ
RWDは、乗算器30Bに供給されてクロスフェード信
号CF2と乗算される。
【0024】共鳴音作成回路32は、図5に一例を示す
ように、ディジタル遅延回路(正方形ブロック)、係数
乗算器(三角形ブロック)、加算器(+を丸で囲んだも
の)等により構成されるもので、入力信号INを受取る
遅延回路群DILにおける遅延量D11〜D1nと、係数a
11〜a1nと、くし形フィルタ群CFLにおける遅延量D
21〜D2n及び係数a21〜a2nとを適宜定めることにより
出力信号OUTとして共鳴、残響等を伴うディジタル信
号を送出可能である。従って、入力信号INとして波形
データSWDを入力することにより出力信号OUTとし
ては、ダンパペダルオン時の演奏音に近似した広がり感
のある楽音波形データ、すなわち共鳴音データを得るこ
とができる。
【0025】クロスフェード制御信号発生回路34は、
ダンパペダル信号DPに応じてクロスフェード制御信号
CF1及びCF2を発生するものである。ここで、クロ
スフェード制御波形の一例を示すと、図4に示すよう
に、クロスフェード制御信号CF1は、ダンパペダル信
号DPが“0”から“1”に移る(ダンパペダル26が
オフからオンに移る)のに応じて最大値1から最小値0
に約1[sec]位の時間をかけて徐々にレベル低下し
た後、信号DPが“1”レベルを続ける限り最小値0を
維持し、信号DPが“1”から“0”に移る(ダンパペ
ダル26がオンからオフに移る)のに応じて最小値0か
ら最大値1に約0.2[sec]位の時間をかけてレベ
ル上昇するように発生される。また、クロスフェード制
御信号CF2は、クロスフェード制御信号CF1を反転
した形で発生される。
【0026】上記のようにダンパペダル26のオンから
オフ時に比べてダンパペダル26のオフからオン時の方
がゆるやかにレベル変化するようにすると、ピアノにお
いてすべての弦からダンパが離れて共鳴等により音の広
がりが徐々に大きくなっていく様子を模擬するのに好都
合である。
【0027】乗算器30A及び30Bにおける乗算の結
果、ダンパペダル26をオフしている間は波形データS
WDが加算器36に供給され、ダンパペダル26をオン
している間は共鳴音データRWDが加算器36に供給さ
れるようになる。この場合、図4に示した1[sec]
の期間及び0.2[sec]の期間については、クロス
フェード制御信号CF1及びCF2の値で決まる混合比
でデータSWD及びRWDが加算器36で混合して送出
される。
【0028】加算器36の出力としての波形データは、
D/A変換器、アンプ、スピーカ等からなるサウンドシ
ステム38に供給され、楽音として放音される。
【0029】図6は、この発明の第2の実施形態とし
て、図1の回路で使用される共鳴音付加部の構成を示す
もので、図1と同様の部分には同様の符号を付してあ
る。
【0030】この第2の実施形態は、図1のものを若干
変形したもので、図1のものとは次の二点で異なるもの
である。すなわち、第1に、アキュムレータ28からの
波形データSWDを乗算器30Aを介さずに加算器36
に供給したことであり、第2に、共鳴音作成回路32の
前段に乗算器30Bを設けたことである。この場合、乗
算器30Bには、レベル制御信号LCとして図4のクロ
スフェード制御信号CF2と同様のものが供給される。
【0031】このような構成にあっては、ダンパペダル
26をオフしているときは、加算器36の出力として波
形データSWDが得られる。また、ダンパペダル26を
オンしているときは、波形データSWDが乗算器30B
を介して共鳴音作成回路32に供給されるので、この回
路32から共鳴音データRWDが送出される。このた
め、加算器36の出力としては、波形データSWDと共
鳴音データRWDとの混合データが得られる。この場
合、図4の1[sec]の期間及び0.2[sec]の
期間については、波形データSWDに対する共鳴音デー
タRWDの混合比がレベル制御信号LC(CF2相当の
もの)に応じて制御される。
【0032】上記した図6の構成によれば、ダンパペダ
ル26をオンした状態で所望の鍵を押すと、その鍵に対
応した音高を有する波形データと、この波形データに基
づいて作成された共鳴音データとを混合した波形データ
が得られるので、図1で示したように共鳴音データ単独
の場合に比べて押鍵音成分の比率が大きく、押鍵音を強
調したい場合に有利である。なお、乗算器30Bは、共
鳴音作成回路32の後段に設けるようにしてもよい。
【0033】図7は、この発明の第3の実施形態とし
て、図1の回路で使用される混合比制御部の構成を示す
もので、図1と同様の部分には同様の符号を付してあ
る。
【0034】この実施形態の特徴は、ダンパペダル26
の踏込量を検知する踏込量検知回路40を設け、この検
知回路40の検知出力Aを乗算器30Bにクロスフェー
ド信号CF2の代りの信号A2として供給する一方、検
知出力Aを反転回路42で反転(1−A)した信号A1
を乗算器30Aにクロスフェード信号CF1の代りに供
給したことである。
【0035】このようにすると、ダンパペダル26の踏
込みに伴って検知出力Aの値が最小値0から最大値1に
向けて増大していく過程において、アキュムレータ28
からの波形データSWDは、乗算器30Aにより振幅レ
ベルが減少するように制御されると共に、共鳴音作成回
路32からの共鳴音データRWDは、乗算器30Bによ
り振幅レベルが増大するように制御される。そして、加
算器36からは、信号A1及びA2の値で決まる混合比
でデータSWD及びRWDを混合したものが送出され
る。なお、加算器36からは、ダンパペダル26を踏ま
なければ波形データSWDが送出され、ダンパペダル2
6を最も深く踏込めば共鳴音データRWDが送出され
る。
【0036】図7の構成によれば、演奏者は、ダンパペ
ダル26の踏込量を適宜加減することにより波形データ
SWDに対する共鳴音データRWDの混合比を任意に設
定することができ、図1の場合のようなダンパペダルオ
ン/オフ効果の他に混合比に応じた音色変化等を楽しむ
ことができる。
【0037】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次のような変更が可能である。 (1)楽音波形の記憶・読出方式としては、例えば特開
昭60−147793号公報に示されるようにアタック
部の複数周期波形及びそれに続くいくつかのセグメント
波形(部分波形)を波形メモリに記憶しておき、アタッ
ク部の複数周期波形を読出した後なめらかな補間を行な
いつつセグメント波形を読出すような方式を採用しても
よい。 (2)楽音の記録・再生方式としては、データ圧縮が可
能な方式を採用してもよい。例えば、差分パルス符号変
調(DPCM)方式、適応差分パルス符号変調(ADP
CM)方式、デルタ変調(DM)方式、適応デルタ変調
(ADM)方式、線形予測符号化(LPC)方式あるい
はこれらの組合せ(例えばLPCとADPCMの組合
せ)等を採用することができる。 (3)タッチレスポンスやキースケーリングの制御方式
としては、例えば特開昭60−52895号公報に示さ
れるように波形メモリからの読出データをディジタルフ
ィルタにより加工するもの、あるいは特開昭60−55
398号公報に示されるように2つの波形メモリからの
読出データの混合比を制御するものなどを採用してもよ
い。 (4)波形選択制御回路18で指定した波形データをア
ドレス発生回路20からのアドレス信号に応じて読出す
ようにしたが、アドレス信号発生回路20に波形選択制
御回路18の機能をもたせるようにしてもよい。 (5)この発明は、単音電子楽器等にも適用可能であ
る。 (6)上記した実施形態では、ピアノ音色の場合を示し
たが、他の音色についても同様に実施可能である。 (7)上記した実施形態で示したようなクロスフェード
制御を省略し、読出波形データと共鳴音データとを単純
に切換えるようにしてもよい。 (8)読出波形データ及び共鳴音データからなる2系列
の楽音信号は、混合して1つのサウンドシステムから発
音させるのではなく、別々のサウンドシステムに供給し
て空間的に混合発音させるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、同時
的に発生される複数の楽音信号を混合して混合楽音信号
を形成すると共に混合楽音信号を演算処理して共鳴性の
楽音信号を作成し、混合楽音信号の送出中にダンパペダ
ルの操作に応じて共鳴性の楽音信号を送出するようにし
たので、簡単な構成でピアノのダンパペダル効果を忠実
に模擬できる効果が得られるものである。
【0039】また、図1又は図6の実施形態に示したよ
うにダンパペダルの操作開始時から共鳴音データの振幅
レベルを徐々に増大させるようにすれば、ダンパペダル
効果の一層忠実な模擬が可能となる利点がある。この場
合、図6の実施形態に示したように波形データSWDの
振幅レベルを減少させないようにすると、押鍵音を強調
できる利点もある。
【0040】さらに、図7の実施形態に示したようにダ
ンパペダルの操作量に応じて2系列の楽音信号の混合比
を制御するようにすれば、発生楽音の広がり感を任意に
制御可能となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係る電子楽器の
回路構成を示すブロック図である。
【図2】 ピアノ音波形の一例を示す波形図である。
【図3】 エンベロープ波形発生動作を説明するための
信号波形図である。
【図4】 クロスフェード制御動作を説明するための信
号波形図である。
【図5】 共鳴音作成回路の一例を示す回路図である。
【図6】 この発明の第2の実施形態を示すブロック図
である。
【図7】 この発明の第3の実施形態を示すブロック図
である。
【符号の説明】
10…波形メモリ、12…鍵盤、14…押鍵検出・割当
回路、16…タッチ検出回路、18…波形選択制御回
路、20…アドレス発生回路、22,30A,30B…
乗算器、24…エンベロープ信号発生回路、26…ダン
パペダル、32…共鳴音作成回路、34…クロスフェー
ド制御信号発生回路、36…加算器、38…サウンドシ
ステム、40…踏込量検知回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音高を同時的に指定可能な音高指定
    手段と、 この音高指定手段で同時的に指定される複数の音高にそ
    れぞれ対応して複数のピアノ音色の楽音信号を同時的に
    発生する信号発生手段と、 この信号発生手段から同時的に発生される複数のピアノ
    音色の楽音信号を混合してピアノ音色の混合楽音信号を
    形成する混合手段と、 この混合手段からのピアノ音色の混合楽音信号を演算処
    理して共鳴性のピアノ音色の楽音信号を作成する信号作
    成手段と、 ダンパ効果を付与するために足操作されるダンパペダル
    と、 このダンパペダルが非操作状態にあるときに前記ピアノ
    音色の混合楽音信号の送出を開始し、前記ダンパペダル
    が非操作状態から操作状態になるのに応じて前記共鳴性
    のピアノ音色の楽音信号の送出を開始する出力手段とを
    備えた楽音信号発生装置。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、前記ダンパペダルが非
    操作状態から操作状態になるのに応じて前記共鳴性のピ
    アノ音色の楽音信号の振幅レベルを徐々に増大させ且つ
    前記ピアノ音色の混合楽音信号の振幅レベルを徐々に減
    少させるものである特許請求の範囲第1項記載の楽音信
    号発生装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記ダンパペダルが非
    操作状態から操作状態になるのに応じて前記ピアノ音色
    の混合楽音信号の振幅レベルを減少させることなく前記
    共鳴性のピアノ音色の楽音信号の振幅レベルを徐々に増
    大させるものである特許請求の範囲第1項記載の楽音信
    号発生装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、前記ピアノ音色の混合
    楽音信号と前記共鳴性のピアノ音色の楽音信号との混合
    比を前記ダンパペダルの操作量に応じて制御するもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の楽音信号発生装置。
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