JPH0961757A - コンタクトレンズの製造方法およびそれに用いられる樹脂型 - Google Patents

コンタクトレンズの製造方法およびそれに用いられる樹脂型

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JPH0961757A
JPH0961757A JP21383495A JP21383495A JPH0961757A JP H0961757 A JPH0961757 A JP H0961757A JP 21383495 A JP21383495 A JP 21383495A JP 21383495 A JP21383495 A JP 21383495A JP H0961757 A JPH0961757 A JP H0961757A
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洋一 牛山
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明によるコンタクトレンズの製造方法
およびそれに用いられる樹脂型は、雄型のレンズ外周規
定部にコンタクトレンズのエッジ形状を形成するエッジ
Rを付設した樹脂型を使用し、ベースカーブ側のエッジ
部は雄型に付設したエッジRの転写によって形成し、フ
ロントカーブ側のエッジ部は旋盤による切削加工によっ
て形成することを特徴としている。 【効果】光学性に優れ角膜に損傷を与えることのない滑
らかな表面およびエッジを有する高品質なコンタクトレ
ンズを、低コストにて製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学性に優れ角膜
に損傷を与えることのない滑らかな表面およびエッジを
有する高品質なコンタクトレンズを、低コストにて製造
することが可能な製造方法と、それに用いられる樹脂型
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズは視力矯正器具である
と同時に医療器具であるため、その要求品質としてはコ
ンタクトレンズ素材の安全性はもちろんのこと、デザイ
ンや加工精度等も重要な要素の1つに挙げられる。した
がって、コンタクトレンズの製造には高度な精密加工技
術を要するが、現在実施されている主な製造方法として
は大きく分けて3種類挙げることができ、レースカット
法(切削研磨法)、モールド法(注型法)、スピンキャ
スト法(遠心注型法)のいずれかの方法がとられてい
る。レースカット法はコンタクトレンズの製造方法とし
て最も一般的に行われている方法であり、棒状またはボ
タン状のコンタクトレンズ材料を旋盤によって切り出
し、切削、研磨を行ってコンタクトレンズを製造する方
法である。この方法はBC(ベースカーブ:コンタクト
レンズが角膜に接する面、あるいはその面の曲率)等ス
ペックの異なる多品種のコンタクトレンズをフレキシブ
ルに製造するには適しているが、工程数が多く複雑なた
め製造コストが高くなる問題がある。さらに、近年連続
装用可能なコンタクトレンズへの要求が高まる中、酸素
透過性と装用感を向上させる目的でレンズの薄型化が進
んでいるが、この薄型レンズの製造にレースカット法が
適しているとは言えない。しかしながら、現在ハードコ
ンタクトレンズのほとんどはレースカット法によって製
造されており、ソフトコンタクトレンズについても多く
のメーカーがレースカット法を採用している。
【0003】これに対してモールド法とスピンキャスト
法は、ほとんどがソフトコンタクトレンズの製造に用い
られている方法である。モールド法はレンズ形状の空間
を有する成形型に重合性モノマーを充填し、これを重合
してコンタクトレンズを製造する方法であり、スピンキ
ャスト法は重合性モノマーを回転する型の中に流し込み
遠心力で原料が薄く広がるのを利用してコンタクトレン
ズを製造する方法である。これらの方法の欠点は、スペ
ックの異なる多品種のコンタクトレンズをフレキシブル
に製造する場合に不利になることであり、スペックの多
いハードコンタクトレンズの場合には適用が難しいが、
ソフトコンタクトレンズの場合BCの種類等スペックが
少ないため、これらの方法が適用可能となる。一方、こ
れらの方法の利点は低コストでコンタクトレンズが製造
できることであるが、その精度、具体的には寸法精度や
面精度はともに型の精度に大きく左右され、精度の良い
型を使用すれば高品質なコンタクトレンズを製造するこ
とが可能である。但し、スピンキャスト法は重合性モノ
マーの粘度、表面張力、量、回転数等の多くの因子を制
御する必要があり、適用可能なレンズ材料も特定のもの
に限定されてしまう。また、スピンキャスト法によって
製造されたコンタクトレンズは非球面であり十分な光学
性能が得られない特徴もある。
【0004】ソフトコンタクトレンズは、柔軟で装用感
が良いためハードコンタクトレンズを装用できない人々
に広く使用されてきたが、破損し易く製品寿命が短いな
どの理由で、ハードコンタクトレンズに比べるとそのシ
ェアは低かった。しかし、近年タンパク質分解酵素を使
用したクリーナーの実用化やコールド滅菌に代表される
滅菌システムの進歩によって、ソフトコンタクトレンズ
装用者が増加し、ハードコンタクトレンズのシェアに迫
る勢いで普及してきている。さらに、ディスポーザブル
ソフトコンタクトレンズの普及も、ソフトコンタクトレ
ンズのシェアの拡大を後押ししている。このような状況
の中、とりわけソフトコンタクトレンズについて、高品
質なレンズを低コストで製造する技術が研究者あるいは
技術者達の手によってさまざまに行われてきている。ソ
フトコンタクトレンズの特徴は、上述の通りレンズ自体
が柔軟で角膜形状に沿って装着されるため、ハードコン
タクトレンズに比べるとBCの種類等スペックが少ない
ことである。そのため、低コストで品質のばらつきの少
ないソフトコンタクトレンズを製造するためにはモール
ド法が好適であると考えられているが、それでも装用者
の度数に応じたスペックの数だけ型の種類が必要になる
こと、さらにはエッジ部形状の品質に限界があること等
の問題がある。
【0005】このモールド法の問題点を解決する有効な
手段として、品質のばらつきの少ないコンタクトレンズ
を低コストにて製造可能なモールド法と、スペックの異
なる多品種のコンタクトレンズをフレキシブルに製造で
きるレースカット法を組み合わせた方法が提案されてい
る。半完成レンズ(ブランク)をモールド法によって製
造するという意味で、この方法を本明細書中ではブラン
クモールド法と呼ぶことにする。ブランクモールド法
は、BC面をモールド法によって形成し、FC(フロン
トカーブ:コンタクトレンズが角膜に接触する面の反対
側の面、あるいはその面の曲率)面をレースカット法で
任意の曲率に切削加工して形成するために、度数や中心
厚を自由に設定することができる。
【0006】ブランクモールド法を利用したコンタクト
レンズの製造方法としては、例えば(1)特開昭60−
73836号公報には、雄型と雌型の両型間のモノマー
液を容器状型の凹面形成用凸面側から重合してレンズ素
材に成形し、凹面側が成形されたレンズ素材が両型間に
入っているままの状態で、レンズ素材の凸面を型と一緒
に機械加工する方法が、また(2)特開平1−9271
9号公報には、それぞれが完成されたコンタクトレンズ
の裏面および表面に近似するものとされた一対の対向曲
面を有する未加工プラスチックレンズ体を成形し、その
一対の対向曲面を機械加工して、凹面とされた裏面と凸
面とされた表面を有するものとして製造される方法が、
さらに(3)特公平4−11085号公報には、コンタ
クトレンズの光学部の片側の光学面以外の全ての面を形
成する成形凹部を形成した成形型と、この成形型の成形
凹部の開口を覆う蓋型の間に原料の樹脂液を入れ、両型
間の樹脂液を重合してレンズ素材に成形し、片側の光学
面以外の全ての面が成形されたレンズ素材を機械加工し
て片側の光学面を形成する方法が開示されてる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】コンタクトレンズをブ
ランクモールド法によって製造する最大の利点は、スペ
ックの異なる多品種のコンタクトレンズを、フレキシブ
ルに、しかも低コストで製造できることである。近年ソ
フトコンタクトレンズのシェアが大幅に拡大している
中、従来の製造コストを大幅に引き下げることが要求さ
れているが、コンタクトレンズが直接角膜に触れる医療
器具である以上品質を低下させるわけにはいかない。
【0008】本発明は、ブランクモールド法におけるエ
ッジ形成の方法を改善するものであって、コンタクトレ
ンズ、とりわけソフトコンタクトレンズの製造への適用
を目指したものである。そこで、先の公知技術の問題点
と本発明にて解決しようとする課題について述べる。
【0009】前記(1)の方法は、雄型と雌型の両型間
のモノマー液を容器状型の凹面形成用凸面側から重合し
てレンズ素材に成形し、凹面側が成形されたレンズ素材
が両型間に入っているままの状態でレンズ素材の凸面を
型と一緒に機械加工するため、レンズ素材の固定が十分
であり、レンズ素材の凸面が所望の通り加工される。し
かしながら、この方法ではレンズのエッジ部がシャープ
な形状となり、特にBC側のエッジ部は型と密着してい
るため、滑らかな形状にならない。また前記(2)の方
法は、それぞれが完成されたコンタクトレンズの裏面お
よび表面に近似するものとされた一対の対向曲面を有す
る未加工プラスチックレンズ体を成形し、その一対の対
向曲面を機械加工して、凹面とされた裏面と凸面とされ
た表面を有するものとして製造されるため、従来の方法
に比べて必要なモノマー原料が節約でき、さらに切削加
工に要する時間が短縮できる。しかしながら、本技術も
先の例と同様にBC側のエッジ部が型と密着しているた
め、エッジ部がシャープな形状となり滑らかな形状にな
らない。さらに前記(3)の方法は、コンタクトレンズ
の光学部の片側の光学面以外の全ての面を形成する成形
凹部を形成した成形型と、この成形型の成形凹部の開口
を覆う蓋型の間に原料の樹脂液を入れ、両型間の樹脂液
を重合してレンズ素材に成形し、片側の光学面以外の全
ての面が成形されたレンズ素材を機械加工して片側の光
学面を形成する方法であり、滑らかな丸みを帯びたエッ
ジ形状を形成することが可能である。しかしながら、コ
ンタクトレンズのエッジ部の厚みは通常0.03〜0.
25mm程度と非常に薄いため、コンタクトレンズのエッ
ジ形状全てを形成したエッジ部を有する樹脂型を作製す
るためには高度な技術を必要とし、それに伴う費用も大
きくなるためコストアップにつながる。
【0010】以上、ブランクモールド法を用いたコンタ
クトレンズの製造方法およびそれに用いる成形型におけ
る従来の技術とその問題点について述べてきたが、コン
タクトレンズとして眼に与える負担を最小限に抑えるよ
うな滑らかなエッジ形状を有するレンズを、低コストに
て製造する技術はいまだ十分であるとは言えない。特に
コンタクトレンズが医療器具であってその精度が厳しく
要求される中で、本発明は、光学性に優れ角膜に損傷を
与えることのない滑らかな表面およびエッジを有する高
品質なコンタクトレンズを、低コストにて製造すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のコンタ
クトレンズの製造方法は、雄型と雌型を組み合わせた際
に形成される半完成レンズ形状となる空間に重合性モノ
マーを充填し、これを加熱あるいは光照射することによ
って重合した後、両型が合致したままの状態であるいは
雌型を取り外した状態で、半完成レンズの密着している
雄型をレンズ切削用旋盤に取り付け、レンズのFC側を
切削加工してコンタクトレンズを製造する方法におい
て、雄型のレンズ外周規定部にコンタクトレンズのエッ
ジ形状を形成するエッジRを付設した樹脂型を使用し、
BC側のエッジ部は雄型に付設したエッジRの転写によ
って形成し、FC側のエッジ部は旋盤による切削加工に
よって形成することを特徴とするものである。
【0012】また、本発明のコンタクトレンズの製造に
用いられる樹脂型は、雄型のレンズ外周規定部にコンタ
クトレンズのエッジ形状を形成するエッジRを付設した
ことを特徴とするものである。さらには、雄型のレンズ
外周規定部に付設したエッジRが、R部から型の底面に
対して鉛直方向に延びていることを特徴とするものであ
る。ここでエッジRあるいはR部のRとは、コンタクト
レンズのエッジ部に形成した曲面形状を示すものであ
る。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。第一に、
本発明のコンタクトレンズの製造に用いられる樹脂型に
ついて述べる。本樹脂型は、コンタクトレンズのBC面
とエッジの一部を樹脂型の転写によって形成したブラン
クを製造するために使用する型であって、レンズのFC
面およびFC側のエッジ部は、ブランクを製造した後レ
ースカット法による切削研磨加工にて形成する。
【0014】本発明に使用する樹脂型を、図面(図1〜
図4)にて説明する。図1は本発明に使用するコンタク
トレンズ製造用樹脂型の雄型の断面図、図2は雌型の断
面図であり、図3は雄型と雌型の結合状態を示す組立断
面図である。また、図4はコンタクトレンズ形状に成形
したときにBC側のエッジ部を形成する雄型のレンズ外
周規定部を拡大したレンズ外周規定部拡大断面図であ
る。
【0015】本コンタクトレンズ製造用樹脂型の雄型
は、図1に示されるようにコンタクトレンズ形状に成形
したときにBCを形成する凸状のBC光学面1、重合性
モノマーを充填してから型を組み合わせるとき接触する
型の接触面2、重合した後レンズ切削用旋盤に取り付け
るときのアタッチメント3から構成される。コンタクト
レンズ形状に成形したときにBCを形成する凸状のBC
光学面1は十分に滑らかな鏡面に加工されている。また
この雄型には、図4に示されるように、BC光学面のレ
ンズ外周規定部に、コンタクトレンズのエッジ形状を形
成するエッジRが付設されている。ここでレンズ外周規
定部とは、ソフトコンタクトレンズが含水したときに目
的のレンズサイズ(直径)になるように、膨潤率から求
めたドライ状態でのコンタクトレンズの最外周を示して
いる。レンズ外周規定部に付設されたエッジRの形状
は、コンタクトレンズのデザインにより異なるが、コン
タクトレンズのエッジ部を、エッジの頂点を結んだ線上
にあたる最外周を基準にBC側エッジ部とFC側エッジ
部に分けたとき、少なくともBC側エッジ部は、所望の
エッジ部のデザインと同一のR形状が形成されている。
【0016】一方、雌型は図2に示されるように重合、
切削加工した後にコンタクトレンズのFCを形成する凹
状のFC形成面4、重合性モノマーを充填してから型を
組み合わせるとき接触する型の接触面5、FC面とBC
面の位置のズレを防ぐ型の側面部接触面6から構成され
る。
【0017】これらの雄型と雌型を合致して組み立てる
と、図3に示されるようにFC形成面とBC光学面の間
にレンズ形状を成す空間(キャビティー)7が形成さ
れ、そのキャビティー内に重合性モノマーを充填してこ
れを重合した後、両型が合致したままの状態であるいは
雌型を取り外した状態で雄型をアタッチメントを介して
レンズ切削用旋盤に取り付け、レンズのFC側を切削加
工するとともにFC側エッジ部を形成してコンタクトレ
ンズを得るのである。
【0018】この際のキャビティーの厚さについてであ
るが、2種以上の重合性モノマーを共重合してコンタク
トレンズを製造する場合に生じる重合歪と密接な関係が
ある。つまりコンタクトレンズの重合において、共重合
の不均一性に由来する重合歪がしばしば問題とされる
が、この現象はレースカット法によって製造する場合の
バー材あるいはボタンのみでなくモールド法によって製
造する場合にも同様に生じることがある。これは、モー
ルド法によって2種以上の重合性モノマーを共重合して
コンタクトレンズを製造する場合、レンズの厚さが極め
て薄いため、重合による連鎖反応が均等に進まず重合歪
が生じると考えられる。さらに、重合の過程で酸素が重
合を阻害する物質として作用するが、キャビティーの厚
さが十分ないと酸素の影響を受けやすくなるため、重合
が不均一となりこれも重合歪の一因と考えられる。そこ
で本発明では、キャビティーの厚さをある程度以上に設
定することで、重合歪の発生を抑えている。具体的なキ
ャビティーの厚さは、使用する重合性モノマーの種類、
重合条件によって異なるが、おおむね0.3mm以上であ
れば良い。さらに好ましくは0.5mm以上であり、キャ
ビティーの厚さを大きくするにしたがって重合の均一性
は向上すると考えられるが、必要以上に大きくすると重
合性モノマーを大量に消費するだけでなく、切削加工す
る部分が大きくなることによってコストアップにつなが
るため、0.5〜1.0mmの範囲で適当に設定すること
が望ましい。
【0019】続いて、本コンタクトレンズ製造用樹脂型
の雄型のレンズ外周規定部に付設するエッジRについて
説明する。ここで、図5はエッジR部を拡大したレンズ
外周規定部拡大断面図であり、(A)、(B)および
(C)はR部形状の一例を示している。(A)のR部形
状は、エッジRが所望のエッジデザインと同一形状とな
るように雄型上に形成したBC側エッジ部のR部から、
型の底面に対して鉛直方向にコンタクトレンズのエッジ
厚の約二倍程の高さまで延びている例である。(B)の
R部形状は、BC側エッジ部のR部からBC光学面に対
して法線方向に延びており、(C)のR部形状は、型の
底面に対して水平方向に延びている例である。これらの
エッジRの形状は、いずれも型の底面に対して鉛直方向
より外側に延びており、この形状は樹脂型を射出成形に
よって製造する際に使用する金型を作製し易い形状とな
っている。仮にエッジRの形状が型の底面に対して鉛直
方向より内側に延びているとすると、金型加工のために
複雑な工程と、極めて高度な技術を要するだけでなく、
射出成形時樹脂型を金型から離型する際にエッジRの形
状が変形する恐れがあるため好ましくない。
【0020】これらのエッジRを付設した雄型と雌型を
組み立て、雄型と雌型の間に形成されたキャビティーに
重合性モノマーを充填した後、これを加熱あるいは光照
射することによって重合すると、雄型に密着したブラン
クが得られる。図6はブランク8が密着している雄型の
エッジR部を拡大したレンズ外周規定部拡大断面図であ
り、(D)、(E)および(F)は、それぞれ図5に示
した(A)、(B)および(C)に対応している。
【0021】こうして得られたブランクの密着した雄型
をレンズ切削用旋盤に取り付け、所望の度数、中心厚に
応じてレンズのFC側を切削加工し、ドライ状態のコン
タクトレンズを得るのである。この際コンタクトレンズ
のFC側エッジ部は、切削のみあるいは切削および研磨
による機械加工を施して形成する。図7は機械加工を施
した後の雄型のエッジR部を拡大したレンズ外周規定部
拡大断面図であり、(G)、(H)および(I)は、そ
れぞれ図5に示した(A)、(B)および(C)に対応
している。太線で示したのが加工後のコンタクトレンズ
エッジ部の形状であり、点線で示したのが切削加工前の
雄型のレンズ外周規定部の形状である。
【0022】次に、本コンタクトレンズ製造用樹脂型に
使用する材料について述べる。本発明のコンタクトレン
ズの製造方法は、先述のように熱硬化あるいは光硬化に
よって行われるため、それに使用する樹脂材料として
は、熱硬化によって製造する場合はある程度の耐熱性を
有するものでなくてはならず、光硬化によって製造する
場合は、硬化に必要な光線を十分透過するものでなくて
はならない。特に熱硬化によって製造する場合には、一
般的に重合性モノマーの熱硬化に使用される温度範囲で
ある20〜100℃において、コンタクトレンズに要求
される十分な寸法精度および面精度を維持していなけれ
ばならない。さらに、一般的に熱硬化によるコンタクト
レンズの製造では、アニールとして100℃以上の加熱
が行われる場合があり、このアニールの目的は共重合体
の均一性の向上と共重合体内に残存する可能性のある活
性点を除去するためであるが、本樹脂型はこのアニール
温度にて熱変形するものであってはならない。
【0023】一方で、本発明のコンタクトレンズの製造
方法がブランクモールド法であるため、BC面をモール
ド法によって形成した後、FC面をレンズ切削用旋盤に
て切削加工する必要がある。さらに、コンタクトレンズ
の装用感を左右するエッジ部を滑らかな曲線形状に加工
するためには、旋盤のバイトの刃を樹脂型まで切り込ま
せて加工する必要がある。そこで、本樹脂型には旋盤に
よる切削加工が可能な樹脂を選択しなければならない。
【0024】したがって、本発明の樹脂型材料としては
熱可塑性樹脂を使用し、これを射出成形法、射出圧縮成
形法あるいは圧縮成形法等の通常樹脂材料の成形に用い
られている方法を適用することによって、精度の高い樹
脂型を低コストで製造することができる。また、この樹
脂型を使い捨てにすることで型の洗浄工程が省け、極め
て生産性高くコンタクトレンズを製造することが可能で
ある。本樹脂型に使用可能な材質として具体的には、一
般的に耐熱性が良好で切削加工可能な樹脂であるポリア
ミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアセ
タール、ポリエステル、ポリスルフォン、非晶質ポリオ
レフィン等を挙げることができ、これらの中から使用す
る重合性モノマーの種類、重合あるいはアニール温度、
切削条件、レンズ材料との密着性等を考慮して選択す
る。特に、エチレン−ビニルアルコール共重合体は一般
的にコンタクトレンズ原料として使用される(メタ)ア
クリル酸エステルに対して浸食を受けにくく、非常に広
範囲のコンタクトレンズ原料に使用可能なため好適な材
料と言える。
【0025】次に、本発明によるコンタクトレンズの重
合方法について述べる。本発明の重合は、通常の重合開
始剤の存在下、加熱あるいは紫外線などの活性エネルギ
ー線の照射によって行われる。雌型の凹状面に重合性モ
ノマーを必要量吐出し、これに雄型の凸状面が先の凹状
面に合致するように重ね合わせる。この際、型の接触面
および側面部接触面が完全に接触するよう注意する。こ
うして組み立てた型を温水重合槽または熱風循環式大気
炉にて加熱して熱重合をさせるか、あるいは紫外線を照
射して光重合をさせることが好ましい。
【0026】本発明に適用可能な重合性モノマーとは、
一般的に用いられるラジカル重合可能な化合物であり、
ビニル基、アリル基、アクリル基、またはメタクリル基
を分子中に1個以上含む化合物で、通常ハードコンタク
トレンズまたはソフトコンタクトレンズ材料として使用
されている物質である。具体的には、アルキル(メタ)
アクリレート、シロキサニル(メタ)アクリレート、フ
ルオロアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、多価アルコールの(メタ)アク
リル酸エステル、ビニル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル類、スチレンの誘導体、N−ビ
ニルラクタム、(多価)カルボン酸ビニル等のビニル化
合物等が挙げられる。さらに具体的には例えば、スチレ
ン、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル
メタクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソボ
ルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−
メタクリロイルオキシエチルコハク酸、フマル酸および
それらのエステル類、メタクリロニトリル、(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−
ビニル−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0027】さらに架橋剤として、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グ
リセリンジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンジ
アリルフタレート、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネート等の多官能モノマーを用いることもできる。
【0028】これらの使用する重合性モノマーの特性、
つまり粘度、体積収縮率、重合速度等を考慮して、これ
に適した重合方法、重合開始剤の種類、添加量等を選択
して行う必要がある。
【0029】
【作用】本発明によるコンタクトレンズの製造方法およ
びそれに用いられる樹脂型は、雄型のレンズ外周規定部
にコンタクトレンズのエッジ形状を形成するエッジRを
付設した樹脂型を使用し、ベースカーブ側のエッジ部は
雄型に付設したエッジRの転写によって形成し、フロン
トカーブ側のエッジ部は旋盤による切削加工によって形
成するため、光学性に優れ角膜に損傷を与えることのな
い滑らかな表面およびエッジを有する高品質なコンタク
トレンズを、低コストにて製造することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下実施例により、更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】(実施例1)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてエチレン−ビニルアル
コール共重合体(商品名ソアライトM:日本合成化学工
業(株)製)を選択した。BC光学面の曲率は7.21
mmとし、レンズ外周規定部に付設されたエッジRは図5
(A)に示す形状とした。図2に示す雌型は、その材質
としてポリプロピレンを選択し、FC形成面の曲率を
7.2mmとして射出成形によって製造された樹脂型を使
用した。また、この雄型と雌型を組み合わせた際に形成
されるキャビティーの厚さは0.5mmとした。コンタク
トレンズ原料となる重合性モノマーとしては、2,3−
ジヒドロキシプロピルメタクリレート70重量部、メチ
ルメタクリレート28重量部、エチレングリコールジメ
タクリレート1重量部、アゾビス(2,4ージメチルバ
レロニトリル)0.2重量部をよく混合し、この混合物
の脱気、窒素置換を行ったものを使用した。この混合物
を先の樹脂型に充填し、これを熱風循環式の恒温槽内に
投入し、50℃で5時間、80℃で5時間加熱した。さ
らに、アニールとして雌型を取り外した雄型を熱風循環
式のアニール炉内に投入し、125℃で5時間加熱し
た。この後、ブランクの接着している雄型をレンズ切削
用旋盤に取り付け、レンズのFC側を曲率7.70mmに
て切削し、FC側表面を研磨した。さらに、レンズの外
周規定部が滑らかな曲線形状になるように切削し、エッ
ジ部分を形成した。この際、図7(G)に示すようにレ
ンズ切削用旋盤のバイトを雄型の表面まで切り込ませる
ようにして行った。得られたコンタクトレンズを純水中
で膨潤させ洗浄した後、生理食塩水に浸漬して所定量の
吸水をさせると同時に、溶出物の溶出を完結させた。
【0032】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0033】(実施例2)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてエチレン−ビニルアル
コール共重合体(商品名ソアライトM:日本合成化学工
業(株)製)を選択した。BC光学面の曲率は6.38
mmとし、レンズ外周規定部に付設されたエッジRは図5
(A)に示す形状とした。図2に示す雌型は、その材質
としてポリプロピレンを選択し、FC形成面の曲率を
6.5mmとして射出成形によって製造された樹脂型を使
用した。また、この雄型と雌型を組み合わせた際に形成
されるキャビティーの厚さは0.5mmとした。コンタク
トレンズ原料となる重合性モノマーとしては、N,N−
ジメチルアクリルアミド58重量部、2,2,2−トリ
フルオロエチルメタクリレート25重量部、トリス(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート10
重量部、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート
5重量部、エチレングリコールジメタクリレート1重量
部、t−ブチルパーオキシピバレート0.5重量部をよ
く混合し、この混合物の脱気、窒素置換を行ったものを
使用した。この混合物を先の樹脂型に充填し、これを熱
風循環式の恒温槽内に投入し、70℃で5時間加熱し
た。さらに、アニールとして雌型を取り外した雄型を熱
風循環式のアニール炉内に投入し、130℃で5時間加
熱した。この後、ブランクが接着している雄型をレンズ
切削用旋盤に取り付け、レンズのFC側を曲率6.90
mmにて切削し、FC側表面を研磨した。さらに、レンズ
の外周規定部が滑らかな曲線形状になるように切削し、
エッジ部分を形成した。この際、図7(G)に示すよう
にレンズ切削用旋盤のバイトを雄型の表面まで切り込ま
せるようにして行った。得られたコンタクトレンズを純
水中で膨潤させ洗浄した後、生理食塩水に浸漬して所定
量の吸水をさせると同時に、溶出物の溶出を完結させ
た。
【0034】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0035】(実施例3)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてエチレン−ビニルアル
コール共重合体(商品名ソアライトM:日本合成化学工
業(株)製)を選択した。BC光学面の曲率は6.40
mmとし、レンズ外周規定部に付設されたエッジRは図5
(A)に示す形状とした。図2に示す雌型は、その材質
としてポリプロピレンを選択し、FC形成面の曲率を
6.5mmとして射出成形によって製造された樹脂型を使
用した。また、この雄型と雌型を組み合わせた際に形成
されるキャビティーの厚さは0.5mmとした。コンタク
トレンズ原料となる重合性モノマーとしては、N,N−
ジメチルアクリルアミド58重量部、2,2,2−トリ
フルオロエチルメタクリレート25重量部、トリス(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート10
重量部、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート
5重量部、エチレングリコールジメタクリレート1重量
部、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド0.2重量部をよく混合し、この混合
物の脱気、窒素置換を行ったものを使用した。この混合
物を先の樹脂型に充填し、80W/cm高圧水銀ランプ
を用いて雌型側から距離10cmで600秒間紫外線を
照射した。硬化後雄型から雌型を取り外し、ブランクが
接着している雄型をレンズ切削用旋盤に取り付け、レン
ズのFC側を曲率6.92mmにて切削し、FC側表面を
研磨した。さらに、レンズの外周規定部が滑らかな曲線
形状になるように切削し、エッジ部分を形成した。この
際、図7(G)に示すようにレンズ切削用旋盤のバイト
を雄型の表面まで切り込ませるようにして行った。得ら
れたコンタクトレンズを純水中で膨潤させ洗浄した後、
生理食塩水に浸漬して所定量の吸水をさせると同時に、
溶出物の溶出を完結させた。
【0036】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0037】(実施例4)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてポリアセタール(商品
名ジュラコンM90−44:ポリプラスチックス(株)
製)を選択した。BC光学面の曲率は7.25mmとし、
レンズ外周規定部に付設されたエッジRは図5(B)に
示す形状とした。図2に示す雌型は、その材質としてポ
リプロピレンを選択し、FC形成面の曲率を7.2mmと
して射出成形によって製造された樹脂型を使用した。ま
た、この雄型と雌型を組み合わせた際に形成されるキャ
ビティーの厚さは0.3mmとした。コンタクトレンズ原
料となる重合性モノマーとしては、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート97重量部、エチレングリコールジメ
タクリレート2重量部、アゾビス(2,4ージメチルバ
レロニトリル)0.3重量部をよく混合し、この混合物
の脱気、窒素置換を行ったものを使用した。この混合物
を先の樹脂型に充填し、これを熱風循環式の恒温槽内に
投入し、40℃で8時間、80℃で5時間加熱した。硬
化後雄型から雌型を取り外し、ブランクが接着している
雄型をレンズ切削用旋盤に取り付け、レンズのFC側を
曲率7.70mmにて切削し、FC側表面を研磨した。さ
らに、レンズの外周規定部が滑らかな曲線形状になるよ
うに切削し、エッジ部分を形成した。この際、図7
(H)に示すようにレンズ切削用旋盤のバイトを雄型の
表面まで切り込ませるようにして行った。得られたコン
タクトレンズを純水中で膨潤させ洗浄した後、生理食塩
水に浸漬して所定量の吸水をさせると同時に、溶出物の
溶出を完結させた。
【0038】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0039】(実施例5)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてポリアミド(商品名ア
ーレンAE4200:三井石油化学(株)製)を選択し
た。BC光学面の曲率は6.90mmとし、レンズ外周規
定部に付設されたエッジRは図5(C)に示す形状とし
た。図2に示す雌型は、その材質としてポリプロピレン
を選択し、FC形成面の曲率を7.2mmとして射出成形
によって製造された樹脂型を使用した。また、この雄型
と雌型を組み合わせた際に形成されるキャビティーの厚
さは1mmとした。コンタクトレンズ原料となる重合性モ
ノマーとしは、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリ
レート70重量部、メチルメタクリレート28重量部、
エチレングリコールジメタクリレート1重量部、アゾビ
ス(2,4ージメチルバレロニトリル)0.2重量部を
よく混合し、この混合物の脱気、窒素置換を行ったもの
を使用した。この混合物を先の樹脂型に充填し、これを
熱風循環式の恒温槽内に投入し、50℃で5時間、80
℃で5時間加熱した。さらに、アニールとして雌型を取
り外した雄型を熱風循環式のアニール炉内に投入し、1
25℃で5時間加熱した。この後、ブランクが接着して
いる雄型をレンズ切削用旋盤に取り付け、レンズのFC
側を曲率7.65mmにて切削し、FC側表面を研磨し
た。さらに、レンズの外周規定部が滑らかな曲線形状に
なるように切削し、エッジ部分を形成した。この際、図
7(I)に示すようにレンズ切削用旋盤のバイトを雄型
の表面まで切り込ませるようにして行った。得られたコ
ンタクトレンズを純水中で膨潤させ洗浄した後、生理食
塩水に浸漬して所定量の吸水をさせると同時に、溶出物
の溶出を完結させた。
【0040】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.20mmでパワーは−8.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0041】(実施例6)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質として変性ポリオレフィン
(商品名ZEONEX280:日本ゼオン(株)製)を
選択した。BC光学面の曲率は7.25mmとし、レンズ
外周規定部に付設されたエッジRは図5(A)に示す形
状とした。図2に示す雌型は、その材質としてポリプロ
ピレンを選択し、FC形成面の曲率を7.2mmとして射
出成形によって製造された樹脂型を使用した。また、こ
の雄型と雌型を組み合わせた際に形成されるキャビティ
ーの厚さは0.3mmとした。なお、ここで使用する雄型
にはプラズマ処理を施した。プラズマ処理の方法として
は、プラズマ装置内に該雄型を設置し、真空度0.1T
orrのアルゴン雰囲気中、放電周波数13.56MH
z、放電電力200Wで3分間の処理を行った。コンタ
クトレンズ原料となる重合性モノマーとしは、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート97重量部、エチレングリ
コールジメタクリレート2重量部、アゾビス(2,4ー
ジメチルバレロニトリル)0.3重量部をよく混合し、
この混合物の脱気、窒素置換を行ったものを使用した。
この混合物を先の樹脂型に充填し、これを熱風循環式の
恒温槽内に投入し、40℃で8時間、80℃で5時間加
熱した。硬化後雄型から雌型を取り外し、ブランクが接
着している雄型をレンズ切削用旋盤に取り付け、レンズ
のFC側を曲率7.70mmにて切削し、FC側表面を研
磨した。さらに、レンズの外周規定部が滑らかな曲線形
状になるように切削し、エッジ部分を形成した。この
際、図7(G)に示すようにレンズ切削用旋盤のバイト
を雄型の表面まで切り込ませるようにして行った。得ら
れたコンタクトレンズを純水中で膨潤させ洗浄した後、
生理食塩水に浸漬して所定量の吸水をさせると同時に、
溶出物の溶出を完結させた。
【0042】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0043】(実施例7)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質として変性ポリオレフィン
(商品名ZEONEX280:日本ゼオン(株)製)を
選択した。BC光学面の曲率は7.25mmとし、レンズ
外周規定部に付設されたエッジRは図5(A)に示す形
状とした。図2に示す雌型は、その材質としてポリプロ
ピレンを選択し、FC形成面の曲率を7.2mmとして射
出成形によって製造された樹脂型を使用した。また、こ
の雄型と雌型を組み合わせた際に形成されるキャビティ
ーの厚さは0.3mmとした。なお、ここで使用する雄型
にはプラズマ処理を施した。プラズマ処理の方法として
は、プラズマ装置内に該雄型を設置し、真空度0.1T
orrのアルゴン雰囲気中、放電周波数13.56MH
z、放電電力200Wで3分間の処理を行った。コンタ
クトレンズ原料となる重合性モノマーとしは、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート97重量部、エチレングリ
コールジメタクリレート2重量部、2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド0.5
重量部をよく混合し、この混合物の脱気、窒素置換を行
ったものを使用した。この混合物を先の樹脂型に充填
し、これに80W/cm高圧水銀ランプを用いて、雄型
側、雌型側それぞれの方向から距離15cmで200秒
間紫外線を照射した。硬化後雄型から雌型を取り外し、
ブランクが接着している雄型をレンズ切削用旋盤に取り
付け、レンズのFC側を曲率7.70mmにて切削し、F
C側表面を研磨した。さらに、レンズの外周規定部が滑
らかな曲線形状になるように切削し、エッジ部分を形成
した。この際、図7(G)に示すようにレンズ切削用旋
盤のバイトを雄型の表面まで切り込ませるようにして行
った。得られたコンタクトレンズを純水中で膨潤させ洗
浄した後、生理食塩水に浸漬して所定量の吸水をさせる
と同時に、溶出物の溶出を完結させた。
【0044】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0045】(実施例8)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてポリブチレンテレフタ
レート(商品名タフペットPBT−N1000:三菱レ
イヨン(株)製)を選択した。BC光学面の曲率は6.
38mmとし、レンズ外周規定部に付設されたエッジRは
図5(A)に示す形状とした。図2に示す雌型は、その
材質としてポリプロピレンを選択し、FC形成面の曲率
を6.5mmとして射出成形によって製造された樹脂型を
使用した。また、この雄型と雌型を組み合わせた際に形
成されるキャビティーの厚さは0.5mmとした。コンタ
クトレンズ原料となる重合性モノマーとしては、N,N
−ジメチルアクリルアミド58重量部、2,2,2−ト
リフルオロエチルメタクリレート25重量部、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート
10重量部、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレ
ート5重量部、エチレングリコールジメタクリレート1
重量部、t−ブチルパーオキシピバレート0.5重量部
をよく混合し、この混合物の脱気、窒素置換を行ったも
のを使用した。この混合物を先の樹脂型に充填し、これ
を熱風循環式の恒温槽内に投入し、70℃で5時間加熱
した。さらに、アニールとして雌型を取り外した雄型を
熱風循環式のアニール炉内に投入し、130℃で5時間
加熱した。この後、ブランクが接着している雄型をレン
ズ切削用旋盤に取り付けレンズのFC側を曲率6.90
mmにて切削し、FC側表面を研磨した。さらに、レンズ
の外周規定部が滑らかな曲線形状になるように切削し、
エッジ部分を形成した。この際、図7(G)に示すよう
にレンズ切削用旋盤のバイトを雄型の表面まで切り込ま
せるようにして行った。得られたコンタクトレンズを純
水中で膨潤させ洗浄した後、生理食塩水に浸漬して所定
量の吸水をさせると同時に、溶出物の溶出を完結させ
た。
【0046】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能が非常に優れていた。
【0047】(実施例9)本実施例においては図1に示
す雄型を使用し、その材質としてエチレン−ビニルアル
コール共重合体(商品名ソアライトM:日本合成化学工
業(株)製)を選択した。BC光学面の曲率は6.38
mmとし、レンズ外周規定部に付設されたエッジRは図5
(A)に示す形状とした。図2に示す雌型は、その材質
としてポリプロピレンを選択し、FC形成面の曲率を
6.5mmとして射出成形によって製造された樹脂型を使
用した。また、この雄型と雌型を組み合わせた際に形成
されるキャビティーの厚さは0.5mmとした。コンタク
トレンズ原料となる重合性モノマーとしては、N,N−
ジメチルアクリルアミド58重量部、2,2,2−トリ
フルオロエチルメタクリレート25重量部、トリス(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート10
重量部、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート
5重量部、エチレングリコールジメタクリレート1重量
部、t−ブチルパーオキシピバレート0.5重量部をよ
く混合し、この混合物の脱気、窒素置換を行ったものを
使用した。この混合物を先の樹脂型に充填し、これを熱
風循環式の恒温槽内に投入し、70℃で5時間加熱し
た。さらに、アニールとして雌型を取り外した雄型を熱
風循環式のアニール炉内に投入し、130℃で5時間加
熱した。この後、ブランクが接着している雄型をレンズ
切削用旋盤に取り付け、レンズのFC側を曲率6.90
mmにて切削し、FC側表面を研磨した。さらに、レンズ
の外周規定部が滑らかな曲線形状になるように切削し、
エッジ部分を形成した。この際、図7(G)に示すよう
にレンズ切削用旋盤のバイトを雄型の表面まで切り込ま
せるようにして行った。得られたコンタクトレンズをド
ライ状態で離型し、このレンズにプラズマ処理を施し
た。プラズマ処理の方法としては、プラズマ装置内にド
ライ状態のコンタクトレンズを設置し、真空度0.02
Torrの酸素雰囲気中、放電周波数13.56MH
z、放電電力100Wで5分間の処理を行った。これを
純水中で膨潤させ洗浄した後、生理食塩水に浸漬して所
定量の吸水をさせると同時に、溶出物の溶出を完結させ
た。
【0048】こうして得られたソフトコンタクトレンズ
は表面およびエッジ部が滑らかで、コンタクトレンズ表
面および内部に空隙はなかった。また、このソフトコン
タクトレンズのBCは8.60mmでパワーは−3.00
Dを有し、光学性能およびレンズ表面の濡れ性が非常に
優れていた。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、雄型のレンズ
外周規定部にコンタクトレンズのエッジ形状を形成する
エッジRを付設した樹脂型を使用し、ベースカーブ側の
エッジ部は雄型に付設したエッジRの転写によって形成
し、フロントカーブ側のエッジ部は旋盤による切削加工
によって形成するため、角膜に損傷を与えることのない
滑らかな表面およびエッジを有する高品質なコンタクト
レンズを、スペックに応じてフレキシブルに、しかも低
コストで製造することができる。
【0050】請求項2の発明によれば、雄型のレンズ外
周規定部にコンタクトレンズのエッジ形状を形成するエ
ッジRを付設したため、ベースカーブ側のエッジ加工工
程が省略でき、さらに滑らかなエッジ形状を有する高品
質なコンタクトレンズを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で使用したコンタクトレンズ
製造用雄型の断面図。
【図2】本発明の実施例1で使用したコンタクトレンズ
製造用雌型の断面図。
【図3】本発明の実施例1で使用したコンタクトレンズ
製造用樹脂型の組立断面図。
【図4】本発明の実施例1で使用したコンタクトレンズ
製造用雄型のレンズ外周規定部拡大断面図。
【図5】本発明のコンタクトレンズ製造用雄型のレンズ
外周規定部に付設したエッジR部形状の一例。
【図6】本発明のコンタクトレンズ製造用雄型にブラン
クが密着している状態のエッジR部形状の一例。
【図7】本発明のコンタクトレンズ製造用雄型にFC加
工を施してドライ状態のレンズが密着している状態のエ
ッジR部形状の一例。
【符号の説明】
1 BC光学面 2 雄型の接触面 3 旋盤に取り付けるときのアタッチメント 4 FC形成面 5 雌型の接触面 6 型の側面部接触面 7 レンズ形状を成す空間 8 ブランク
フロントページの続き (72)発明者 井上 順太 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雄型と雌型を組み合わせた際に形成される
    半完成レンズ形状となる空間に重合性モノマーを充填
    し、これを加熱あるいは光照射することによって重合し
    た後、両型が合致したままの状態であるいは雌型を取り
    外した状態で、半完成レンズの密着している雄型をレン
    ズ切削用旋盤に取り付け、レンズのフロントカーブ側を
    切削加工するコンタクトレンズの製造方法において、雄
    型のレンズ外周規定部にコンタクトレンズのエッジ形状
    を形成するエッジRを付設した樹脂型を使用し、ベース
    カーブ側のエッジ部は雄型に付設したエッジRの転写に
    よって形成し、フロントカーブ側のエッジ部は旋盤によ
    る切削加工によって形成することを特徴とするコンタク
    トレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】雄型と雌型を組み合わせた際に形成される
    半完成レンズ形状となる空間に重合性モノマーを充填
    し、これを加熱あるいは光照射することによって重合し
    た後、両型が合致したままの状態であるいは雌型を取り
    外した状態で、半完成レンズの密着している雄型をレン
    ズ切削用旋盤に取り付け、レンズのフロントカーブ側を
    切削加工してコンタクトレンズを製造する方法に使用す
    る型であって、雄型のレンズ外周規定部にコンタクトレ
    ンズのエッジ形状を形成するエッジRを付設したことを
    特徴とするコンタクトレンズの製造に用いられる樹脂
    型。
  3. 【請求項3】雄型のレンズ外周規定部に付設したエッジ
    Rが、R部から型の底面に対して鉛直方向に延びている
    ことを特徴とする請求項2記載のコンタクトレンズの製
    造に用いられる樹脂型。
  4. 【請求項4】樹脂型の材質が射出成形によって成形する
    ことが可能な樹脂であることを特徴とする請求項2また
    は3記載のコンタクトレンズの製造に用いられる樹脂
    型。
  5. 【請求項5】樹脂型の材質がポリアミド、エチレン−ビ
    ニルアルコール共重合体、ポリアセタール、ポリエステ
    ル、ポリスルフォン、非晶質ポリオレフィンから選ばれ
    る樹脂よりなることを特徴とする請求項2ないし4のい
    ずれか1項に記載のコンタクトレンズの製造に用いられ
    る樹脂型。
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WO2003087920A1 (fr) * 2002-04-12 2003-10-23 Menicon Co., Ltd. Lentille de contact et procede de production de lentille de contact

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