JPH0961703A - 焦点位置補正装置 - Google Patents

焦点位置補正装置

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JPH0961703A
JPH0961703A JP7237780A JP23778095A JPH0961703A JP H0961703 A JPH0961703 A JP H0961703A JP 7237780 A JP7237780 A JP 7237780A JP 23778095 A JP23778095 A JP 23778095A JP H0961703 A JPH0961703 A JP H0961703A
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JP
Japan
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lens group
lens
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focal length
focusing
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JP7237780A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Otake
基之 大竹
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラに搭載されたズームレンズの焦点距離
範囲の全体に亘って、絞り径の変化に伴う最良像面の位
置ずれを補正することのできる焦点位置補正装置を提供
すること。 【解決手段】 ズームレンズを備えたカメラの焦点位置
補正装置において、レンズ全系の焦点距離に対応する変
化量を規定する焦点距離情報と開口絞りの絞り径に対応
する変化量を規定する絞り情報と予め記憶された所定の
補正係数とに基づく演算式により、ズームレンズの少な
くとも1つのレンズ群Ghの調整量δhを算出するため
の調整量演算手段と、絞り径の変化に伴う最良像面のフ
ィルム面に対する焦点位置ずれを変倍領域の全体に亘っ
て補正するように、各焦点距離状態においてレンズ群G
hを調整量δhだけ光軸に沿って移動させるための駆動
手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焦点位置補正装置に
関し、特にズームレンズを備えたカメラにおいて撮影レ
ンズの絞り込みによる最良像面のずれを補正する焦点位
置補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、レンズには収差補正後におい
ても残存収差が存在する。撮影レンズでは、球面収差や
軸上色収差が残存するので、最良像面とガウス像面とが
光軸方向にずれて存在する。そして、レンズ鏡筒は、最
も性能の高くなる最良像面がフィルム面と一致するよう
に設計される。
【0003】カメラ等に用いられる撮影レンズでは、絞
りが開放の状態だけでなく、絞り込んだ状態でも用いら
れる。そして、通常は、絞りの開放状態における最良像
面がフィルム面と一致するように設計される。したがっ
て、絞り込むことにより画面全体での性能が向上する
が、前述のように撮影レンズには球面収差が残存するの
で、絞り込んだ時には最良像面位置が光軸方向に移動し
てフィルム面からずれてしまう。
【0004】撮影レンズの球面収差が充分に補正されて
いない場合、最良像面位置とフィルム面位置とのずれ量
が大きくなる。従って、絞り込んだ時に、ピントずれ
(焦点ずれ)が生じてしまう。このため、撮影レンズで
は、球面収差の発生を抑えて、絞り込んだ時の最良像面
位置の移動を小さく抑える必要がある。
【0005】ところで、近年、ズームレンズを備えたカ
メラが一般的になりつつある。ズームレンズでは、ズー
ムレンズを構成するレンズ群のうち全部のレンズ群また
は一部のレンズ群の使用倍率が変倍に伴って変化し、各
レンズ群を通過する光線の高さが変倍に伴って変化し、
各レンズ群に残存収差がある。したがって、ズームレン
ズでは、使用倍率の変化、光線の高さの変化および残存
収差に起因して、球面収差や軸上色収差の補正状態に変
倍に伴う変動が生じる。
【0006】なお、ズームレンズでは、広角端から望遠
端までの焦点距離範囲の全体に亘って、ガウス像面位置
ではなく最良像面位置が一定となるようにレンズ鏡筒が
設計される。しかしながら、上述したように、変倍に伴
って球面収差や軸上色収差の補正状態に変動が生じるの
で、絞り込んだ時の最良像面位置の移動量は変倍に伴っ
て変化してしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、絞り込んだ時
の最良像面位置の移動を抑えることは、収差補正を行う
上で過度の拘束をもたらす。特に、ズームレンズの場
合、焦点距離範囲の全体に亘って絞り込んだ時の最良像
面位置の移動を抑えるには、球面収差および軸上色収差
の変動を極端に小さく抑えなければならならず、その結
果レンズ構成枚数の増大やレンズ系の大型化を引き起こ
さざるを得なかった。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、カメラに搭載されたズームレンズの焦点距離
範囲の全体に亘って、絞り径の変化に伴う最良像面の位
置ずれを補正することのできる焦点位置補正装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、ズームレンズを備えたカメラの
焦点位置補正装置において、レンズ全系の焦点距離に対
応する変化量を規定する焦点距離情報と開口絞りの絞り
径に対応する変化量を規定する絞り情報と予め記憶され
た所定の補正係数とに基づく演算式により、前記ズーム
レンズの少なくとも1つのレンズ群Ghの調整量δhを
算出するための調整量演算手段と、前記絞り径の変化に
伴う最良像面のフィルム面に対する焦点位置ずれを変倍
領域の全体に亘って補正するように、各焦点距離状態に
おいて前記レンズ群Ghを前記調整量δhだけ光軸に沿
って移動させるための駆動手段とを備えていることを特
徴とする焦点位置補正装置を提供する。
【0010】本発明の好ましい態様によれば、前記レン
ズ群Ghは、変倍時に使用倍率が可変で且つ合焦時に可
動である。また、前記調整量演算手段は、前記補正係数
ijと、前記焦点距離情報fと、前記絞り情報φとに基
づく次の演算式 δh=Σaiji φj (i=0,1,2...,j=0,1,2...) により前記調整量δhを算出することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】ズームレンズでは、鏡筒構造の簡
略化を図るために、フォーカシング(合焦)時にレンズ
系の一部のレンズ群を光軸に沿って移動させるものが主
流である。また、近年、オートフォーカス機能を備えた
カメラが主流となっている。特に、フォーカシングの高
速化が進むにつれて、最も物体側に配置された第1レン
ズ群を駆動して合焦を行うフロント・フォーカス(F
F)方式に比べて、第1レンズ群よりも像側に配置され
たレンズ群を駆動して合焦を行うインナー・フォーカス
(IF)方式やリヤ・フォーカス(RF)方式が主流と
なりつつある。
【0012】FF方式よりもIF方式やRF方式の方が
主流となりつつあるのは、FF方式ではレンズ径が大き
い第1レンズ群を駆動するのに対して、IF方式やRF
方式の方がレンズ径の小さいレンズ群を駆動するからで
ある。すなわち、FF方式よりもIF方式やRF方式の
方が、少ない仕事量(=重量×駆動量)でフォーカシン
グを行うことができ、高速化に適しているからである。
【0013】非TTL−AF方式のカメラでは、撮影レ
ンズとは別に設けられた測距光学系により被写体の位置
を検出する。そして、検出した被写体の位置に応じて、
フォーカシングレンズ群を駆動して合焦を行う。この
際、各被写***置に対応したフォーカシングレンズ群の
所要駆動量は、予めカメラ本体内に記憶された所定の記
憶係数と被写***置情報とに基づき所定の演算式により
算出される。そして、算出された所要駆動量すなわちフ
ォーカシング駆動量だけフォーカシングレンズ群を駆動
して、被写体に対する合焦を行う。
【0014】特に、IF方式やRF方式のズームレンズ
では、同じ被写***置に対するフォーカシングレンズ群
のフォーカシング駆動量が変倍に伴って変化してしま
う。したがって、焦点距離情報と被写***置情報との双
方に基づいて、フォーカシング駆動量を算出する。そし
て、算出したフォーカシング駆動量だけフォーカシング
レンズ群を駆動して、被写体に対する合焦を行う。
【0015】ところで、前述のように、撮影レンズには
収差補正後においても球面収差や軸上色収差が残存して
いるので、最良像面とガウス像面とが光軸方向にずれて
いる。ここで、最良像面位置とは、絞りの開放状態で最
も光学性能が高くなる位置であり、通常は画面中心部に
おいて光学性能が最良となる位置を示す。また、前述の
ように、ズームレンズでは、球面収差や軸上色収差の補
正状態が変倍に伴って変化する。したがって、最良像面
とガウス像面とのずれ量が変倍に伴って変化し、絞り込
みによる最良像面の移動量も変倍に伴って変化してしま
う。
【0016】本明細書では、絞りの開放状態における最
良像面位置を基準し、絞り込んだ状態における最良像面
位置の光軸に沿ったずれ量をディフォーカス量と定義す
る。そして、絞り込んだ時の最良像面位置が光線の進行
方向にずれた場合、ディフォーカス量の符号を正とす
る。
【0017】図1は、球面収差の補正状態(a)〜
(d)を示す図である。図1において、補正状態(a)
は、明るくなるにつれて負の球面収差が増大する状態
を、補正状態(b)は、明るくなるにしたがって一旦負
の球面収差が増大した後に正の球面収差が増大する状態
をそれぞれ示している。また、補正状態(c)は、明る
くなるにつれて正の球面収差が増大する状態を、補正状
態(d)は、明るくなるにしたがって一旦正の球面収差
が増大した後に負の球面収差が増大する状態をそれぞれ
示している。
【0018】補正状態(a)の場合、絞りを絞り込むに
つれてディフォーカス量が正側に変化する。補正状態
(b)の場合、絞りを絞り込むにしたがってデイフォー
カス量が一旦さらに負側に変化した後、正側に変化す
る。また、補正状態(c)の場合、絞りを絞り込むにつ
れてディフォーカス量が負側に変化する。補正状態
(d)の場合、絞りを絞り込むにしたがってデイフォー
カス量が一旦さらに正側に変化した後、負側に変化す
る。
【0019】次に、軸上色収差の補正が不足したり、軸
上色収差を過剰に補正した場合、最良像面とガウス像面
との位置は一致しないが、そのずれ量は絞り径に依存す
ることなくほぼ一定となる。また、球面収差の補正状態
が光の波長に依存して変化する場合も、基準波長におけ
る球面収差の補正状態の影響を受ける。したがって、結
果的には、基準波長での球面収差の補正状態に基づい
て、絞り径が変化した際のディフォーカス量の変化が決
定されるものと考えられる。
【0020】一般的に、所定位置にある被写体に対し
て、レンズ系の一部または全体からなるフォーカシング
レンズ群を光軸方向に移動させると、像面位置が光軸方
向に移動する。この時の、フォーカシングレンズ群の駆
動量に対する像面位置の移動量の比を、像面移動係数と
呼ぶ。像面移動係数は、フォーカシングレンズ群よりも
像側に配置されたレンズ群の使用倍率に依存する。した
がって、ズームレンズの場合、像面移動係数は変倍に伴
って変化する。
【0021】ところで、フォーカシングレンズ群は、遠
距離物体から近距離物体までの各撮影距離に亘って駆動
しても良好な結像性能が得られるように設計されてい
る。このため、フォーカシングレンズ群を光軸方向に駆
動しても、駆動に伴う収差変動は小さい。また、フォー
カシングレンズ群は、駆動機構により光軸方向に連続的
に駆動可能である。したがって、フォーカシングレンズ
群を所定量だけ駆動することにより、絞り径の変化に伴
う最良像面位置の変動を補正し、最良像面とフィルム面
とを一致させることができる。
【0022】ズームレンズでは、前述のように、変倍に
伴って像面移動係数が変化する。このため、絞り径の変
化に伴うディフォーカス量の変化が変倍に依存すること
なく各焦点距離状態に亘って一定であっても、一定のデ
ィフォーカス量を補正するためのフォーカシングレンズ
群の駆動量すなわち調整量は変倍に伴って変化する。従
って、本発明においては、焦点距離情報と絞り情報とに
応じた調整量だけフォーカシングレンズ群を駆動するこ
とにより、各焦点距離状態および各絞り状態に亘って最
良像面とフィルム面とが一致するように制御する。
【0023】特に、本発明においては、焦点距離情報と
絞り情報とに応じて、予めカメラ本体内に記憶した所定
の補正係数および演算式に基づき、フォーカシングレン
ズ群の調整量を決定する。こうして、求めた調整量だけ
フォーカシング群を駆動することにより、各焦点距離状
態および各絞り状態に亘って最良像面とフィルム面とが
一致するように制御することができる。
【0024】具体的には、本発明において、絞り径の変
化に伴うディフォーカス量を補正するための調整量δh
を求める演算式として、以下の多項式(1)を用いるこ
とにより、簡便に且つ少ない記憶容量でディフォーカス
量を補正することができる。 δh=Σaiji φj (i=0,1,2...,j=0,1,2...) (1)
【0025】ここで、 δh:フォーカシングレンズ群の調整量 aij:補正係数 f :焦点距離情報 φ :絞り情報 なお、補正係数aijがカメラ本体内に予め記憶されてい
ることは上述したとおりである。
【0026】焦点距離情報として、たとえば1つのレン
ズ群の変倍に際する駆動量の他に、変倍に際する鏡筒の
回転角情報などを用いることができる。すなわち、変倍
時に変化し且つその変化に基づいて焦点距離を一義的に
算出することのできる量であれば、焦点距離情報として
用いることができる。
【0027】上述したように、フォーカシングレンズ群
は、光軸の沿って連続的に移動可能であり且つ電気的な
制御による駆動が容易である。このため、以上の説明で
は、フォーカシングレンズ群を調整量だけ駆動すること
によってディフォーカス量を補正する方式に限って議論
を進めてきた。しかしながら、連続的に移動可能で且つ
電気的な制御による駆動が可能なレンズ群であれば、本
発明の調整方法を適用することができるのは自明であ
る。
【0028】一般に、同じ焦点距離状態であっても、被
写体の位置が変化すると、球面収差の補正状態が変化し
てしまう。したがって、被写***置(すなわち撮影距
離)の変化に伴う球面収差の補正状態の変化が大きい場
合、上述の多項式(1)の代えて以下の多項式(2)を
用いることができる。すなわち、多項式(2)によれ
ば、被写***置情報(撮影距離情報)、焦点距離情報お
よび絞り情報の変化に応じた調整量δhを求め、絞り径
の変化に伴うディフォーカス量を良好に調節することが
可能である。
【0029】 δh=Σaijk i φj -k (i=0,1,2...,j=0,1,2...,k=0,1,2...) (2) ここで、 aijk :補正係数 f :焦点距離情報 φ :絞り情報 R :撮影距離情報 なお、補正係数aijk は、予めカメラ本体内に記憶され
ている。
【0030】ところで、別の観点によれば、撮影レンズ
には、ある一定以上の解像本数が要求されるが、解像本
数の要求を満足するための焦点深度が考えられる。例え
ば、人間の眼の分解能はθ=1’(分)と言われるが、
サービス判サイズに引き伸ばす場合、引き伸ばし倍率β
は約3倍となる。この写真を明視の距離L(250m
m)で観察することを考えると、フィルム面上での解像
力Kは、次の式(a)で表される。
【0031】
【数1】 K=θ・L={2πL/(360・60)}/β =0.02424[mm] (a) したがって、観察する上で必要な解像本数kは、次の式
(b)で与えられる。 k=1/K=41.25[本/mm] (b)
【0032】また、この際の口径比をFNOとするとき、
光軸方向の焦点深度Sは、次の式(c)で表される。 S=±K・FNO=±0.02424・FNO (c) したがって、フィルム面位置に対して焦点位置がこの焦
点深度S内でずれたとしても、ピントずれ(焦点ずれ)
として観察されない。
【0033】以上の議論に基づく焦点深度は、ピントず
れを許容するというものではなく、あくまでもカメラの
焦点位置精度に関するものである。また、フィルム面の
サイズや、引き伸ばし倍率によっても必要とされる焦点
深度が変化する。さらに、ピントずれは観察者の主観的
な判断による部分が多いため、明視の距離や解像本数な
ども主観的に変化してしまう。このため、上述の具体的
な数値は、あくまでも非限定的な数値例にすぎない。
【0034】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。本発明の各実施例において、非球面は、
光軸に垂直な方向の高さをy、高さyにおける光軸方向
の変位量をS(y)、基準の曲率半径すなわち非球面の
頂点曲率半径をr、円錐係数をκ、n次の非球面係数を
Cn としたとき、以下の数式(d)で表される。
【数2】 S(y)=(r/κ)/〔1−(1−κ・y2 /r2 1/2 〕 +C4 ・y4 +C6 ・y6 +C8 ・y8 +C10・y10+・・・ (d) 各実施例の諸元表中の非球面には、面番号の右側に*印
を付している
【0035】〔第1実施例〕図2は、本発明の第1実施
例にかかる焦点位置補正装置が適用されるズームレンズ
の広角端(W)および望遠端(T)における屈折力配置
図である。図2のズームレンズは、物体側から順に、正
屈折力の第1レンズ群G1と、負屈折力の第2レンズ群
G2と、正屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第
4レンズ群G4と、負屈折力の第5レンズ群G5とから
構成されている。
【0036】そして、広角端から望遠端への変倍に際し
て、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔
が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空
気間隔は減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4
との空気間隔は増大し、第4レンズ群G4と第5レンズ
群G5との空気間隔は減少するように、各レンズ群が物
体側に移動する。なお、変倍時には、第2レンズ群G2
と第4レンズ群G4とが一体的に移動し、第3レンズ群
G3は第2レンズ群G2と第4レンズ群G4とに対して
相対的に移動する。また、近距離物体へのフォーカシン
グ時には、第3レンズ群G3だけが光軸に沿って像側に
移動する。
【0037】図3は、図2のズームレンズのレンズ構成
を示す図である。図3のズームレンズは、物体側から順
に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズL1からなる第1レンズ群G1
と、両凹レンズL21、両凸レンズL22、および物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23からなる第
2レンズ群G2と、両凸レンズL3からなる第3レンズ
群G3と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL
41、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとの接合正レンズL42、および物体側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL43からなる第4レンズ群
G4と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL5
1、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL52、
および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ53か
らなる第5レンズ群G5とから構成されている。
【0038】また、開口絞りSは、第3レンズ群G3と
第4レンズ群G4との間に配置されている。図3は、広
角端における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠
端への変倍時には図2に矢印で示すズーム軌道に沿って
光軸上を移動する。
【0039】次の表(1)に、本発明の実施例1の諸元
の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォー
カスを、Δは焦点距離情報として広角端を基準とした第
1レンズ群G1の繰り出し量をそれぞれ表している。さ
らに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側から
のレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれ
d線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0040】
【表1】 f=38.79 〜153.22 FNO=3.89〜10.00 2ω=58.7〜15.6 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 73.3723 4.02 1.48749 70.41 2 -41.3728 1.38 1.86074 23.01 3 -63.5060 (d3= 可変) 4 -40.8258 1.13 1.79668 45.37 5 21.8873 0.88 6 18.8014 3.14 1.78472 25.80 7 -125.2349 1.00 8 -20.9542 1.13 1.79668 45.37 9 -221.6481 (d9= 可変) 10 437.8482 2.13 1.51680 64.10 11 -20.1039 (d11=可変) 12 ∞ 2.26 (開口絞りS) 13* -44.4771 1.26 1.58518 30.24 14 -62.7167 0.38 15 28.0309 3.39 1.48749 70.41 16 -14.9351 1.26 1.86074 23.01 17 -24.7823 2.01 18 -24.3656 1.63 1.49108 57.57 19 -20.8520 (d19=可変) 20 -62.9139 3.14 1.80458 25.50 21 -22.4198 0.25 22 -53.4113 1.26 1.79668 45.37 23 -214.2797 4.27 24 -15.0687 1.50 1.77279 49.45 25 -828.1507 (Bf) (非球面データ) κ C4 13面 1.0000 -0.2141 ×10-46 8 10 -0.4131 ×10-7 -0.1680 ×10-8 0.1023 ×10-10 (変倍における可変間隔) Δ 焦点距離 d3 d9 d11 d19 Bf FNO (A) 0.000 38.794 2.135 4.406 3.129 16.801 9.059 3.89 (B) 8.789 50.738 7.237 3.686 3.849 13.134 16.462 4.68 (C) 17.579 64.003 11.049 2.965 4.570 10.496 24.124 5.50 (D) 26.363 78.314 14.272 2.245 5.290 8.586 31.635 6.30 (E) 34.889 91.993 17.179 2.047 5.488 6.731 39.110 7.03 (F) 43.412 106.381 19.984 1.849 5.686 5.172 46.377 7.71 (G) 51.944 121.461 21.698 1.651 5.883 3.905 54.446 8.51 (H) 60.467 137.092 23.463 1.454 6.081 2.813 62.267 9.25 (I) 67.989 153.220 24.996 1.256 6.279 1.877 70.131 10.00
【0041】図4乃至図8に示す各収差図は、それぞれ
表(1)の各焦点距離状態(A)乃至(I)における球
面収差図である。各収差図において、FNはFナンバー
を、Hは入射光の高さを、Dはd線(λ=587.6n
m)を、Gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示
している。
【0042】一方、図9乃至図11に示す各図は、それ
ぞれ表(1)の各焦点距離状態(A)乃至(I)におけ
るMTF図である。各MTF図は、白色での空間周波数
30本/mmに対する画面中心部におけるディフォーカ
ス方向のMTFを示し、横軸はガウス像面を基準にした
最良像面のディフォーカス量を、縦軸はコントラストを
それぞれ示している。なお、前述したように、ディフォ
ーカス量の符号は、物体側への移動が負であり、像側へ
の移動が正である。
【0043】図中、m1は開口絞りSの開放状態を、m
2は−0.5EV状態を、m3は−1EV状態を、m4
は−1.5EV状態をそれぞれ示している。また、DF
1、DF2、DF3およびDF4は、それぞれ開放状
態、−0.5EV状態、−1EV状態および−1.5E
V状態における最良像面(コントラストが最も高くなる
像面)のガウス像面に対するディフォーカス量を示して
いる。図9乃至図11を参照すると、各焦点距離状態
(A)〜(I)において、絞り径の変化に伴って、最良
像面の位置が変動することがわかる。
【0044】次の表(2)に、各焦点距離状態における
像面移動係数、各焦点距離状態および各絞り状態におけ
るディフォーカス量、並びに各焦点距離状態および各絞
り状態におけるディフォーカス量を対応する像面移動係
数で除して得られる厳密調整量δh0 を示す。
【0045】
【表2】 ディフォーカス量 厳密調整量δh0 Δ -1/2EV -1EV -1.5EV 移動係数 -1/2EV -1EV -1.5EV 0.000 -0.025 +0.000 +0.020 1.23 -0.0203 0.0000 +0.0163 8.789 -0.025 +0.015 +0.045 1.77 -0.0141 +0.0085 +0.0254 17.579 -0.025 +0.030 +0.070 2.44 -0.0102 +0.0123 +0.0287 26.363 -0.010 +0.055 +0.095 3.21 -0.0031 +0.0171 +0.0296 34.889 -0.010 +0.055 +0.090 3.91 -0.0026 +0.0141 +0.0230 43.412 0.000 +0.060 +0.085 4.59 0.0000 +0.0131 +0.0185 51.944 +0.015 +0.070 +0.085 5.50 +0.0027 +0.0127 +0.0155 60.467 +0.060 +0.085 +0.080 6.40 +0.0094 +0.0133 +0.0125 67.989 +0.095 +0.090 +0.060 7.36 +0.0129 +0.0122 +0.0082
【0046】開口絞りSの開放時の絞り径をφ0 とし、
絞り込んだ時の絞り径をφ1 とすると、絞り込み値Fは
次の式(3)で与えられる。 F=log2(φ0 /φ1 ) (3) 第1実施例では、広角端を基準とした第1レンズ群G1
の繰り出し量Δを焦点距離情報とし、絞り込み値Fを絞
り情報として、フォーカシングレンズ群である第3レン
ズ群G3の調整量δhを、式(1)に対応する次の式
(4)で求めている。こうして、第1実施例では、上述
の多項式(4)に基づいて、調整量δhを厳密調整量δ
h0 に対して高精度に近似することができる。 δh=ΣaijΔi j (i=0,1,2,3 j=1,2,3 ) (4) ただし、各補正係数は次の表(3)に示す通りである。
【0047】
【表3】 a01=-0.6066 ×10-1 02= 0.4693 ×10-1 03=-0.8298 ×10-211= 0.1273 ×10-2 12=-0.4534 ×10-3 13= 0.5978 ×10-421=-0.1595 ×10-4 22= 0.3002 ×10-6 23= 0.7207 ×10-731= 0.2110 ×10-6 32=-0.8067 ×10-7 33= 0.1529 ×10-7
【0048】このように、第1実施例では、合計12個
の補正係数と第1レンズ群の変倍による移動量Δと絞り
込み値Fとに基づいて、広角端から望遠端までの変倍領
域の全体に亘ってフォーカシングレンズ群の調整量δh
を良好に近似することができる。そして、良好に近似し
た調整量δhだけフォーカシングレンズ群を駆動するこ
とにより、変倍領域の全体に亘って絞り径の変化に伴う
ディフォーカス量を良好に補正することができる。
【0049】〔第2実施例〕図12は、本発明の第2実
施例にかかる焦点位置補正装置が適用されるズームレン
ズの広角端(W)および望遠端(T)における屈折力配
置図である。図12のズームレンズは、物体側から順
に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レ
ンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ群G3と、負屈折
力の第4レンズ群G4と、負屈折力の第5レンズ群G5
とから構成されている。
【0050】そして、広角端から望遠端への変倍に際し
て、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔
が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空
気間隔は減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4
との空気間隔は増大し、第4レンズ群G4と第5レンズ
群G5との空気間隔は減少するように、各レンズ群が移
動する。すなわち、第2レンズ群G2乃至第5レンズ群
G5が物体側に移動し、第1レンズ群G1は一旦像側に
移動した後、物体側に移動する。なお、変倍時には、第
2レンズ群G2と第4レンズ群G4とが一体的に移動
し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2と第4レンズ
群G4とに対して相対的に移動する。また、近距離物体
へのフォーカシング時には、第3レンズ群G3だけが光
軸に沿って物体側に移動する。
【0051】図13は、図12のズームレンズのレンズ
構成を示す図である。図13のズームレンズは、物体側
から順に、両凹レンズL11、および物体側に凸面を向
けた正メニスカスレンズL12からなる第1レンズ群G
1と、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとの接合正レンズL2からなる第2レンズ群G2
と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31、
両凹レンズL32、および両凸レンズと物体側に凹面を
向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL33から
なる第3レンズ群G3と、両凹レンズL4からなる第4
レンズ群G4と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズL51、および物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズ52からなる第5レンズ群G5とから構成されて
いる。
【0052】また、開口絞りSは、第3レンズ群G3と
第4レンズ群G4との間に配置されている。図13は、
広角端における各レンズ群の位置関係を示しており、望
遠端への変倍時には図12に矢印で示すズーム軌道に沿
って光軸上を移動する。
【0053】次の表(4)に、本発明の実施例2の諸元
の値を掲げる。表(4)において、fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォー
カスを、θは焦点距離情報として鏡筒の回転角情報(広
角端において0で望遠端において1となる)をそれぞれ
表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿
った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッ
ベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値
を示している。
【0054】
【表4】 f=28.8〜80.8 FNO=3.59〜7.01 2ω=76.7〜30.8 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 -133.0401 1.41 1.83500 42.97 2 19.6778 3.84 3 23.4223 3.84 1.80518 25.46 4 53.7405 (d4= 可変) 5 23.9419 5.25 1.58913 61.24 6 -29.9494 1.02 1.84666 23.83 7 -45.7211 (d7= 可変) 8 15.7761 2.88 1.65160 58.44 9 715.7299 0.51 10 -46.8535 1.15 1.80610 33.27 11 17.4909 0.58 12 31.9319 3.84 1.59551 39.23 13 -16.6912 1.28 1.80610 40.73 14 -25.7689 (d14=可変) 15 ∞ 3.07 (開口絞りS) 16 -245.1548 1.02 1.83500 42.97 17 44.4955 (d17=可変) 18 -76.8134 2.69 1.67270 32.17 19 -22.5339 2.82 20 -11.5314 1.28 1.77250 49.65 21 -24.1342 (Bf) (変倍における可変間隔) θ 焦点距離 d4 d7 d14 d17 Bf FNO (A) 0.00 28.801 19.634 1.968 1.104 7.394 12.611 3.59 (B) 0.20 35.396 14.487 1.946 1.126 5.449 18.705 4.03 (C) 0.40 43.504 10.036 1.923 1.149 4.246 25.081 4.55 (D) 0.60 53.468 6.423 2.016 1.056 3.466 32.427 5.21 (E) 0.80 65.715 3.572 2.224 0.848 2.844 41.394 6.03 (F) 1.00 80.767 1.277 2.433 0.639 2.127 52.544 7.01
【0055】図14乃至図16の各収差図は、それぞれ
表(4)の各焦点距離状態(A)乃至(F)における球
面収差図である。各収差図において、FNはFナンバー
を、Hは入射光の高さを、Dはd線(λ=587.6n
m)を、Gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示
している。
【0056】図17および図18の各図は、それぞれ表
(4)の各焦点距離状態(A)乃至(F)におけるMT
F図である。各MTF図は、白色での空間周波数30本
/mmに対する画面中心部におけるディフォーカス方向
のMTFを示し、横軸はガウス像面を基準にした最良像
面のディフォーカス量を、縦軸はコントラストをそれぞ
れ示している。なお、前述したように、ディフォーカス
量の符号は、物体側への移動が負であり、像側への移動
が正である。
【0057】図中、m1は開口絞りSの開放状態を、m
2は−0.5EV状態を、m3は−1EV状態を、m4
は−1.5EV状態をそれぞれ示している。また、DF
1、DF2、DF3およびDF4は、それぞれ開放状
態、−0.5EV状態、−1EV状態および−1.5E
V状態における最良像面(コントラストが最も高くなる
像面)のガウス像面に対するディフォーカス量を示して
いる。図17および図18を参照すると、各焦点距離状
態(A)〜(F)において、絞り径の変化に伴って、最
良像面の位置が変動することがわかる。
【0058】次の表(5)に、各焦点距離状態における
像面移動係数、各焦点距離状態および各絞り状態におけ
るディフォーカス量、並びに各焦点距離状態および各絞
り状態におけるディフォーカス量を対応する像面移動係
数で除して得られる厳密調整量δh0 を示す。
【0059】
【表5】 ディフォーカス量 厳密調整量δh0 θ -1/2EV -1EV -1.5EV 移動係数 -1/2EV -1EV -1.5EV 0.000 +0.030 +0.105 +0.160 2.09 +0.0144 +0.0502 +0.0766 0.200 +0.010 +0.085 +0.145 2.60 +0.0038 +0.0327 +0.0558 0.400 -0.010 +0.065 +0.125 3.26 -0.0031 +0.0199 +0.0383 0.600 -0.020 +0.060 +0.125 4.17 -0.0048 +0.0144 +0.0300 0.800 -0.010 +0.080 +0.150 5.43 -0.0018 +0.0147 +0.0276 1.000 +0.005 +0.075 +0.100 7.23 +0.0007 +0.0104 +0.0138
【0060】第1実施例と同様に、開口絞りSの開放時
の絞り径をφ0 とし、絞り込んだ時の絞り径をφ1 とす
ると、絞り込み値Fは次の式(3)で与えられる。 F=log2(φ0 /φ1 ) (3) 第2実施例では、広角端において0で望遠端において1
となる鏡筒の回転角情報θを焦点距離情報とし、絞り込
み値Fを絞り情報として、フォーカシングレンズ群であ
る第3レンズ群G3の調整量δhを、式(1)に対応す
る次の式(5)で求めている。こうして、第1実施例で
は、上述の多項式(5)に基づいて、調整量δhを厳密
調整量δh0 に対して高精度に近似することができる。 δh=Σaijθi j (i=0,1,4,7 j=1,2,3 ) (5) ただし、各補正係数は次の表(6)に示す通りである。
【0061】
【表6】 a01=-0.1417 ×10-1 02= 0.5500 ×10-1 03=-0.1083 ×10-111=-0.1907 12= 0.9573 ×10-1 13=-0.1469 ×10-141= 0.9814 ×10-1 42= 0.2946 ×10-1 43=-0.8952 ×10-271=-0.3993 ×10-1 72=-0.2392 ×10-1 73= 0.2394 ×10-2
【0062】このように、第2実施例では、合計12個
の補正係数と鏡筒の回転角情報θとと絞り込み値Fとに
基づいて、広角端から望遠端までの変倍領域の全体に亘
ってフォーカシングレンズ群の調整量δhを良好に近似
することができる。そして、良好に近似した調整量δh
だけフォーカシングレンズ群を駆動することにより、変
倍領域の全体に亘って絞り径の変化に伴うディフォーカ
ス量を良好に補正することができる。
【0063】
【効果】以上説明したように、本発明の焦点位置補正装
置によれば、カメラに搭載されたズームレンズの焦点距
離範囲の全体に亘って、絞り径の変化に伴う最良像面の
位置ずれを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球面収差の補正状態(a)〜(d)を示す図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例にかかる焦点位置補正装置
が適用されるズームレンズの広角端(W)および望遠端
(T)における屈折力配置図である。
【図3】図2のズームレンズのレンズ構成を示す図であ
る。
【図4】第1実施例の焦点距離状態(A)および(B)
における球面収差図である。
【図5】第1実施例の焦点距離状態(C)および(D)
における球面収差図である。
【図6】第1実施例の焦点距離状態(E)および(F)
における球面収差図である。
【図7】第1実施例の焦点距離状態(G)および(H)
における球面収差図である。
【図8】第1実施例の焦点距離状態(I)における球面
収差図である。
【図9】第1実施例の焦点距離状態(A)乃至(C)に
おけるMTF図である。
【図10】第1実施例の焦点距離状態(D)乃至(F)
におけるMTF図である。
【図11】第1実施例の焦点距離状態(G)乃至(I)
におけるMTF図である。
【図12】本発明の第2実施例にかかる焦点位置補正装
置が適用されるズームレンズの広角端(W)および望遠
端(T)における屈折力配置図である。
【図13】図12のズームレンズのレンズ構成を示す図
である。
【図14】第2実施例の焦点距離状態(A)および
(B)における球面収差図である。
【図15】第2実施例の焦点距離状態(C)および
(D)における球面収差図である。
【図16】第2実施例の焦点距離状態(E)および
(F)における球面収差図である。
【図17】第2実施例の焦点距離状態(A)乃至(C)
におけるMTF図である。
【図18】第2実施例の焦点距離状態(D)乃至(F)
におけるMTF図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群 S 開口絞り

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズを備えたカメラの焦点位置
    補正装置において、 レンズ全系の焦点距離に対応する変化量を規定する焦点
    距離情報と開口絞りの絞り径に対応する変化量を規定す
    る絞り情報と予め記憶された所定の補正係数とに基づく
    演算式により、前記ズームレンズの少なくとも1つのレ
    ンズ群Ghの調整量δhを算出するための調整量演算手
    段と、 前記絞り径の変化に伴う最良像面のフィルム面に対する
    焦点位置ずれを変倍領域の全体に亘って補正するよう
    に、各焦点距離状態において前記レンズ群Ghを前記調
    整量δhだけ光軸に沿って移動させるための駆動手段と
    を備えていることを特徴とする焦点位置補正装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ群Ghは、変倍時に使用倍率
    が可変で且つ合焦時に可動であることを特徴とする請求
    項1に記載の焦点位置補正装置。
  3. 【請求項3】 前記調整量演算手段は、前記補正係数a
    ijと、前記焦点距離情報fと、前記絞り情報φとに基づ
    く次の演算式 δh=Σaiji φj (i=0,1,2...,j=0,1,2...) により前記調整量δhを算出することを特徴とする請求
    項1または2に記載の焦点位置補正装置。
  4. 【請求項4】 前記調整量演算手段は、前記補正係数a
    ijと、前記焦点距離情報fと、前記絞り情報φと、被写
    体までの距離を規定する撮影距離情報Rとに基づく次の
    演算式 δh=Σaijk i φj -k (i=0,1,2...,j=0,1,
    2...,k=0,1,2...) により前記調整量δhを算出することを特徴とする請求
    項1または2に記載の焦点位置補正装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズ群Ghは、合焦時に可動のフ
    ォーカシングレンズ群であり、 前記駆動手段は、被写体までの距離を規定する撮影距離
    情報と前記焦点距離情報とに基づいて前記レンズ群Gh
    のフォーカシング移動量δfを算出するためのフォーカ
    シング移動量演算手段をさらに備え、 前記駆動手段は、前記フォーカシング移動量δfと前記
    調整量δhとの総和で表される量だけ前記レンズ群Gh
    を光軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか1項に記載の焦点位置補正装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004046782A1 (ja) * 2002-11-19 2004-06-03 Sony Corporation レンズ駆動装置及び撮像装置
JP2005221517A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Casio Comput Co Ltd 電子カメラ装置、及びフォーカス情報補正方法
JP2008096796A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Nikon Corp オートフォーカス装置およびカメラ
JP2015040930A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2019056803A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

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