JPH0959903A - アライメント調整ライナ厚さ設定方法および装置、並びに補助治具 - Google Patents

アライメント調整ライナ厚さ設定方法および装置、並びに補助治具

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JPH0959903A
JPH0959903A JP7233234A JP23323495A JPH0959903A JP H0959903 A JPH0959903 A JP H0959903A JP 7233234 A JP7233234 A JP 7233234A JP 23323495 A JP23323495 A JP 23323495A JP H0959903 A JPH0959903 A JP H0959903A
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Atsuyuki Matsumoto
篤幸 松本
Tetsuya Tsubokura
徹哉 坪倉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 浮上コイルを取り付けるコンクリートパネル
1枚に埋め込まれた全インサート位置でのインサート面
の突出量を計測し、ライナ厚さを設定する作業時間を短
縮する。 【解決手段】 各地上コイルに対応してボルト取付部を
設けてなる剛体フレーム18を用い、この剛体フレーム
を1つのボルト取付部を利用して前記コンクリートパネ
ルに仮止め固定する。コンクリートパネルの座標系にお
ける剛体フレームで規定されたフレーム座標原点位置を
求めておき、剛体フレームにおける座標系での他のボル
ト取付部に対応する前記ボルトインサート面の中心座標
値を計測する。計測されたフレーム座標系におけるボル
トインサート面中心座標位置を座標変換してコンクリー
トパネル座標系における座標位置を算出し、これらの作
業を各地上コイル取付位置で繰り返すことにより、コン
クリートパネル上のボルトインサート面の高さを算出し
て各ボルトインサートで必要なアライメント調整厚さを
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアライメント調整ラ
イナ厚さ計測方法および装置並びに補助治具に係り、特
に複数の部材をコンクリートパネルに同一平面を保持す
るように取り付けるに当たって、パネル側のボルトイン
サート面の高さを一致させるように高さ調整用ライナの
厚さを設定するのに好適な設定方法および装置並びに補
助治具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気浮上式鉄道の軌道建設作業
に当たって、軌道を形成するコンクリートパネルに地上
コイルを取り付ける際、コイルが平坦面に配列されるよ
うに配慮する必要がある。コンクリートパネル側のコイ
ル取付面での平坦精度を高くすることは困難であるた
め、通常はコイル取付面としての複数のボルトインサー
ト面側に面段差調整用のライナを介在してコイルを取り
付けるようにすることが行われている。これは、コイル
取り付け面側コンクリートパネルのインサート位置での
突出量を計測した結果に基づき、コンクリートパネルの
インサート位置に貼り付ける面段差調整用ライナの必要
厚を設定し、コンクリートパネルの各インサート位置に
設定した厚さの面段差調整用ライナを貼り付け、地上コ
イルをこのライナを介してコンクリートパネルに取り付
けるという作業となる。
【0003】このような一連の作業の流れの中で用いる
コンクリートパネルの突出量を計測する作業では、地上
コイルをボルト締結によりコンクリートパネルに固定す
るため、コンクリートパネルに予め埋め込まれている複
数の雌ねじインサートに光波測量機用の計測ターゲット
をねじ込み、コンクリートパネル長手方向をX軸、地面
鉛直方向をZ軸とし、前記X軸およびZ軸を含むXZ平
面に垂直な軸をY軸とするパネル座標系を光波測量機で
定義し、光波測量機で計測した前記光波測量機用の計測
ターゲットの中心の三次元座の内Y軸座標を各インサー
ト位置におけるコンクリートパネルの突出量として計測
していた。1枚のコンクリートパネルに埋め込まれた全
インサート位置でのコンクリートパネル突出量を計測し
た結果から、最大突出箇所を見つけ、この箇所に最低厚
さの段差調整用ライナを1枚貼り付ける。その他の箇所
には最大突出箇所との段差がゼロとなるよう、厚さの異
なる段差調整用ライナを何枚か組み合わせて貼り付け
る。この作業により、地上コイル面の平面度を保つこと
が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の計
測方法では、1回の光波測量機による計測で1ヵ所のイ
ンサートの突出量しか計測できないため、コンクリート
パネル1枚に埋め込まれた全インサート位置でのコンク
リートパネルの突出量を計測する作業は時間のかかる作
業であった。
【0005】本発明の目的は、コンクリートパネル1枚
に埋め込まれた全インサート位置でのアライメント調整
ライナ厚さを設定するために必要なコンクリートパネル
の突出量を計測する作業時間を短縮できる設定方法およ
び装置並びにその補助治具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、1個の地上コイルの取付に必要なボルト締め部を備
えた剛体フレームを準備して、これをコンクリートパネ
ルに仮止めし、このフレームに設けた取付面高さ検出す
るゲージ機構を介して一括でボルトインサート面の高さ
を計測するようにし、これをコンクリートパネルへのコ
イル取付数分だけ繰り返すことで大幅に作業が改善され
るとの知見によりなされたものである。この場合、ゲー
ジ機構はフレーム上に備える必要があるため、コンクリ
ートパネル上でのインサート面高さを直接検出すること
ができない。そこで、コンクリートパネルとフレームの
座標系という概念を用い、これらの座標系を関連づけて
おき、フレーム座標系での測定結果を座標変換によりコ
ンクリートパネル座標系での値に修正することにより、
必要なパネル側ボルトインサートの各高さを求めるもの
としたのである。
【0007】このような観点から、浮上コイル1個の固
定に必要なインサート個数単位の複数インサート位置で
のコンクリートパネルの突出量を計測対象とし、フレー
ム構造の筐体としての剛体フレームに、個々のボルトイ
ンサート位置に対応して複数個のリニアゲージを当該剛
体フレームのフレーム平面に対して垂直に取り付けてお
く。そして、計測対象とした複数のボルトインサートの
内の1個のボルト締結により、剛体フレームを寸法既知
のスペーサを介してコンクリートパネルに仮止め固定
し、この固定位置におけるコンクリートパネルのボルト
インサートを対象とし、剛体フレームの固定に用いたボ
ルトインサート以外のボルトインサート面の突出量をリ
ニアゲージにより同時に計測する。この際、雌ねじ穴で
あるボルトインサート位置のコンクリートパネル面とリ
ニアゲージは接触できないため、コンクリートパネル面
段差調整用ライナ(円形)と同径の当接座面をゲージに
設け、この当接座面をコンクリートパネル面に押し付け
る力を発生させる機構を介して、複数のボルトインサー
ト位置でのコンクリートパネルの突出量を同時に計測で
きる構造とすればよい。前記剛体フレームを必要回数移
動して、1枚のコンクリートパネルに埋め込まれている
全ボルトインサート面の突出量を計測する。
【0008】しかし、ここで計測した突出量からは1枚
のコンクリートパネルの中でどのボルトインサート位置
のコンクリートパネル面が最大突出箇所かは判断できな
い。そこで、前記剛体フレームの平面を決定するための
3点、例えば右上端、左上端、中央下端に光波測量機の
計測用ターゲットを設け、計測作業時に光波測量機によ
り、コンクリートパネル長手方向をX軸、地面鉛直方向
をZ軸とし、前記X軸およびZ軸を含むXZ平面に垂直
な軸をY軸とするパネル側座標系を定義し、コンクリー
トパネル上で剛体フレームを付け替える度に、光波測量
機により、剛体フレームの右上端、左上端、中央下部に
取り付けたターゲット中心の前記パネル側座標系におけ
る三次元座標を測定し、パネル側座標系における剛体フ
レームの位置と姿勢を算出するものとしている。これに
より、フレームに装備したリニアゲージで計測した突出
量をコンクリートパネル側の座標系における突出量に変
換する手段とした。
【0009】
【作用】上記構成によれば、コンクリートパネルにおけ
る地上コイルの1個の取付箇所に剛体フレームを仮止め
し、当該剛体フレームに取り付けたゲージによりフレー
ム面からのパネル側ボルトインサート面までの深さが検
出される。剛体フレームには取付平面を決定できる計測
用ターゲットが設けられており、これにより設定される
フレーム座標系での前記ボルトインサート面中心の3次
元座標位置が算出される。一方、コンクリートパネルの
座標系を設定しておき、仮止めされている剛体フレーム
のパネル側座標系におけるフレーム座標原点を予め決定
しておいて、パネル側座標系における法線すなわちコイ
ル取付平面に垂直な線分と、フレーム座標系の法線との
傾きとを比較し、パネル側座標系における剛体フレーム
の傾きを検出し、ゲージにより検出された各値を座標変
換することにより、各座標値はパネル側座標系における
3次元位置として求められる。この作業を剛体フレーム
の移し代えを行いながら実行することにより、計測作業
は剛体フレームの移し代え回数で済み、作業時間が大幅
に短縮される。もちろん、フレームの仮止め毎に座標変
換せずに、フレーム移し代えがコンクリートパネルの全
領域で行われてからまとめて座標変換して、コンクリー
トパネルの全ボルトインサートの突出量を算出するよう
にして個々の調整ライナの厚さ設定をなすようにするこ
とができる。
【0010】また、剛体フレームは地上コイルに必ずし
も一致させることは必要ではなく、一定のゾーン単位で
計測できるようにすることが可能である。したがって、
磁気浮上式鉄道用の軌道設置のみならず、コンクリート
パネル面に所定のサイズの平板部材を固定するような各
種分野に適用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るアライメン
ト調整ライナ厚さ設定方法および装置、並びに補助治具
の具体的実施例を、磁気浮上式鉄道の軌道を形成するコ
ンクリートパネルに地上コイルを取り付ける場合に適用
した場合につき、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】磁気浮上式鉄道の軌道を形成するコンクリ
ートパネルは長さ12.58mで、ここに浮上コイルを
14個取り付けるようになっている。1個の浮上コイル
は8個の雌ねじが切られたインサート穴にボルト締結に
よってコンクリートパネルに取り付けられる。したがっ
て、1枚のコンクリートパネル10には、112個のボ
ルトインサート12が埋め込まれている。また、ボルト
インサート12はコンクリートパネルの10上段に横並
びで42個、中段に横並びで42個、下段に横並びで2
8個が配置されている(図4(1)参照)。このような
コンクリートパネル10に対して浮上コイルが取り付け
られるが、これを模式的に図4(2)に示しているよう
に、ボルトインサート12が埋め込まれるパネル12の
ランド部にコイル14が当接されるが、ランド部の突出
精度はコンクリートであるが故にそれほど高くないた
め、コイル14の軌道中心側面を一様な面とするために
は、各ボルトインサート12の突出面とコイル14の背
面部との間に異なるギャップG1、G2、G3が形成され
る。このギャップGを埋める厚さ調整ライナ16がこれ
らの間に介装されるが、これはボルトインサート12の
最大突出部を基準にして(図示の例ではG1)、その他
のギャップ(図示の例ではG2、G3)を複数の調整ライ
ナ16により調整するようにしている。
【0013】この調整厚さを決定するために、浮上コイ
ルに相応するサイズのフレーム構造の筐体すなわち剛体
フレーム18を用いるようにしている。すなわち、剛体
フレーム18は、浮上コイル1個の取り付けに必要な8
個のインサート位置での各ボルトインサート面の突出量
を同時に計測できるよう構成しており、図1に示すよう
に、8個のボルトインサート12に対応するボルト取付
部20を形成できるように角形鋼を矩形に剛体結合して
平板状に枠組みしたものである。このような剛体フレー
ム18は、8個のインサートの内中央に位置するボルト
インサート12に対面するボルト取付部20に対してボ
ルト締結によりコンクリートパネル10に仮止め固定す
るようにしている。
【0014】また、剛体フレーム18には、中央に位置
するインサート以外のインサート位置に対応するボルト
取付部20に対してゲージ機構22を取り付けるととも
に、光波測量機の計測用ターゲット24をフレームの右
上部、左上部、中央下部に取り付けている。
【0015】上記ゲージ機構22は、図2に詳細に示し
ているように、フレーム筐体18Aに固定される逆L字
状に形成されたボルト取付部20に相応する取付ベース
21に保持されるようになっている。ゲージ機構22
は、シャフト26の先端部に球面軸受28を介して取り
付けた円形の当接座面30を有している。シャフト26
はスライドベアリング32で保持されつつ、スライドベ
アリング32をスライドベアリング保持部34で取付ベ
ース21に固定することによって、軸方向摺動が自在と
なるように支持されている。前記当接座面30とスライ
ドベアリング保持部34との間にバネ36が挿入されて
おり、当接座面30が常時当接座面30がコンクリート
パネル10側に向けて突出されるように付勢している。
また、シャフト26に当接座面30を取り付けた端と反
対側の端にリニアゲージ38との接触面を設け、リニア
ゲージ38の中心軸とシャフト26の中心軸とが一致す
るようリニアゲージ38を取付ベース21に固定してい
る。そして、剛体フレーム18に対してシャフト中心軸
とリニアゲージ中心軸とが垂直になるよう取付ベース2
1を剛体フレーム18に取り付けているのである。
【0016】また、剛体フレーム18には、前述したよ
うに、計測用ターゲット24を取り付けているが、この
光波測量機の計測用ターゲット24の右上部ターゲット
24Aの中心を原点、右上部ターゲット24Aの中心か
ら左上部ターゲット24Bの中心へ向かう直線方向を+
X軸、右上部、左上部、中央下部の3個のターゲット2
4A、24B、24Cの中心を含む平面に垂直な軸をY
軸とし、X軸とY軸を含むXY平面に垂直な軸でかつ上
方を+Z軸とする右手系のフレーム座標系(Xf,Yf,
Zf)を定義する。
【0017】ここで定義したフレーム座標系における、
7個のゲージ機構当接座面中心の三次元座標と剛体フレ
ーム18のボルト中心の三次元座標を設計値により規定
しておく。
【0018】計測作業の最初に、コンクリートパネル右
上部端と左上部端に光波測量機の計測用ターゲット40
を取り付け、コンクリートパネル右上部端に取り付けた
ターゲット40Aの中心を原点、右上部端のターゲット
40A中心から左上部端のターゲット40Bの中心に向
かう直線を+X軸、地面鉛直方向を+Z軸とし、X軸と
Z軸を含むXZ平面に垂直な軸をY軸とする右手系のパ
ネル座標系(Xm,Ym,Zm)を定義する。
【0019】次に剛体フレーム18を、浮上コイル1個
の取り付けに必要なインサート12の内、中央に位置す
るインサート12にボルト締結によってコンクリートパ
ネル10に仮止め固定する。このとき、ゲージ機構22
に設けた当接座面30は球面軸受け28の作用でコンク
リートパネル面の微妙な傾きに対応し、バネ36の反力
により発生する押し付け力の作用で、確実にコンクリー
トパネル10のボルトインサート12面に全面接触で
き、各ボルトインサート12面の突出量に応じてリニア
ゲージ38を作動させる。リニアゲージ38の計測値は
コントローラを介してシリアルインターフェイスを通じ
て演算器としてのコンピュータ42に転送される。
【0020】さらに、剛体フレーム18の右上部、左上
部、中央下部に取り付けた光波測量機の計測用ターゲッ
ト24のパネル座標系(Xm,Ym,Zm)における中心
座標(x0,y0,z0)を光波測量機44で計測する。
光波測量機44の計測データもシリアルインターフェイ
スを通じてコンピュータ42に転送される。
【0021】コンピュータ内のプログラムは、フレーム
座標系(Xf,Yf,Zf)におけるゲージ機構22の当
接座面中心の三次元座標の内、Y軸座標にリニアゲージ
38の計測値を加え、フレーム座標系(Xf,Yf,Z
f)におけるゲージ機構22の当接座面30中心の三次
元座標を更新する。
【0022】その後、剛体フレーム18に取り付けた3
個のターゲット24中心のパネル座標系(Xm,Ym,Z
m)における三次元座標値から、剛体フレーム18のパ
ネル座標系(Xm,Ym,Zm)における法線を算出し、
剛体フレーム18の右上部に取り付けたターゲット24
A中心から左上部に取り付けたターゲット24B中心に
向かうパネル座標系(Xm,Ym,Zm)における三次元
ベクトルを算出する。
【0023】ここで求めた、パネル座標系(Xm,Ym,
Zm)における法線がフレーム座標系(Xf,Yf,Zf)
のY軸に対応し、剛体フレーム18の右上部に取り付け
たターゲット24A中心(x0,y0,z0)から左上部
に取り付けたターゲットB中心に向かうパネル座標系
(Xm,Ym,Zm)における三次元ベクトルがフレーム
座標系(Xf,Yf,Zf)のX軸に対応し、これより、
パネル座標系(Xm,Ym,Zm)におけるフレーム座標
系(Xf,Yf,Zf)の傾きが求められる。したがっ
て、剛体フレーム18の右上部に取り付けたターゲット
24A中心のパネル座標系(Xm,Ym,Zm)における
三次元座標から、フレーム座標系(Xf,Yf,Zf)原
点のパネル座標系(Xm,Ym,Zm)における位置が求
められる。
【0024】そこで、リニアゲージ38の計測値を加え
て更新したゲージ機構当接座面30の中心のフレーム座
標系(Xf,Yf,Zf)における三次元座標と、剛体フ
レーム18の固定ボルト中心のフレーム座標系(Xm,
Ym,Zm)における三次元座標に対し、フレーム座標軸
をパネル座標軸に一致させる回転移動を行い、フレーム
座標系(Xf,Yf,Zf)の原点を、パネル座標系(X
m,Ym,Zm)で計測した剛体フレーム18の右上部に
取り付けたターゲット24A中心の三次元座標(x0,
y0,z0)に一致させる平行移動を行うことで、パネル
座標系(Xm,Ym,Zm)におけるゲージ機構22の当
接座面30中心の三次元座標と、パネル座標系(Xm,
Ym,Zm)における剛体フレーム18の固定ボルト中心
の三次元座標が算出できる。
【0025】ここで求めたパネル座標系(Xm,Ym,Z
m)における三次元座標の内、Y軸座標が計測座標にお
けるインサート位置でのコンクリートパネル面の突出量
となる。
【0026】浮上コイル1個分の計測が終了後、剛体フ
レーム18を隣の浮上コイル取り付け位置に移動して、
再度、リニアゲージ38による計測と、光波測量機44
による剛体フレーム18に取り付けた3個のターゲット
24中心のパネル座標系(Xm,Ym,Zm)における三
次元座標の計測を繰り返すのである。
【0027】上記実施例によれば、コンクリートパネル
のボルトインサート1個、1個に光波測量機の計測用タ
ーゲットをねじ込んで、インサート位置でのコンクリー
トパネルの突出量を計測する場合の112点((14コ
イル/パネル)×(8点/コイル))の計測点数を42
点((14コイル/パネル)×(3点/コイル))に低
減できるため、計測時間の短縮が図れる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンクリートパネルに被固定物を複数箇所でボルト締め
しつつ、被固定物の形成面が同一平面となるようにする
ためのライナ厚さの設定作業で、少なくとも被固定物単
位でボルトインサートの取付面高さを同時計測すること
ができるので、大幅に計測作業の改善が図られる。特
に、浮上式鉄道の軌道形成パネルに地上コイルを設置す
る場合に、高い精度で迅速にコンクリートパネルのコイ
ル取付面高さを測定し、必要な調整ライナ厚さを設定す
る作業に用いることにより軌道敷設作業が迅速に行われ
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アライメント調整ライナ厚さ設定作業状態の説
明図である。
【図2】ゲージ機構の断面図および側面図である。
【図3】ボルトインサートの計測状態を示す装置断面構
成図である。
【図4】コンクリートパネルの正面図およびコイル取付
状態の模式断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリートパネル 12 ボルトインサート 14 浮上コイル 16 調整ライナ 18 剛体フレーム 20 ボルト取付部 21 取付ベース 22 ゲージ機構 24 計測用ターゲット 26 シャフト 28 球面軸受 30 当接座面 32 スライドベアリング 34 ベアリング保持部 36 バネ 38 リニアゲージ 40 パネル側ターゲット 42 コンピュータ 44 光波測量機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定物をコンクリートパネルに複数箇
    所でボルト締めして固定する場合のパネル側ボルトイン
    サート面の突出高さを計測してアライメント調整ライナ
    厚さを設定する方法において、 前記被固定物のボルト締め部を設けた剛体フレームを前
    記コンクリートパネルに仮止めし、 当該仮止め位置でフレーム座標系と前記コンクリートパ
    ネルの座標系とを設定して予めパネル座標系におけるフ
    レーム座標原点位置を計測しておき、 フレーム座標系において各ボルトインサート面中心座標
    値を計測し、 パネル座標系に対するフレーム傾きを求めて前記各ボル
    トインサート面中心座標値を修正しつつ予め計測された
    フレーム座標原点位置への平面移動をなす座標変換を行
    うことによりボルトインサート面のパネル座標系におけ
    る突出量を演算し、 この演算結果としてのボルトインサート面突出量から被
    固定物のアライメント調整ライナ厚さを設定することを
    特徴とするアライメント調整ライナ厚さ設定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアライメント調整ライ
    ナ厚さ設定方法において、 前記パネル側ボルトインサートを複数のゾーンに区画
    し、各ゾーンに対応する前記剛体フレームをゾーン内の
    一部のボルトインサートに対してボルトにより仮止めし
    つつ、前記ボルトインサート面中心座標の計測と座標変
    換によりパネル座標系におけるボルトインサート面の突
    出量を演算し、 前記剛体フレームをゾーン単位で移動することを繰り返
    すことにより全ゾーンにおけるボルトインサート面突出
    量から被固定物のアライメント調整ライナ厚さを設定す
    ることを特徴とするアライメント調整ライナ厚さ設定方
    法。
  3. 【請求項3】 磁気浮上式鉄道の軌道用地上コイルをコ
    ンクリートパネルにボルト締めにより固定する際にパネ
    ル側ボルトインサート面の突出高さを計測してアライメ
    ント調整厚さを設定する方法において、 各地上コイルに対応してボルト取付部を設けてなる剛体
    フレームを用い、この剛体フレームを1のボルト取付部
    を利用して前記コンクリートパネルに仮止め固定してお
    き、 前記コンクリートパネルの座標系における剛体フレーム
    で規定されたフレーム座標原点位置を求めておき、 前記剛体フレームにおける座標系での他のボルト取付部
    に対応する前記ボルトインサート面の中心座標値を計測
    し、 前記計測されたフレーム座標系におけるボルトインサー
    ト面中心座標位置を座標変換してコンクリートパネル座
    標系における座標位置を算出し、 これらの作業を各地上コイル取付位置で繰り返すことに
    より、コンクリートパネル上のボルトインサート面の高
    さを算出して各ボルトインサートで必要なアライメント
    調整厚さを設定することを特徴とする特徴とするアライ
    メント調整ライナ厚さ設定方法。
  4. 【請求項4】 磁気浮上式鉄道の軌道用の地上コイルを
    コンクリートパネルに複数ボルト締めして併設し固定す
    る際のパネル側ボルトインサート面の突出高さを計測し
    てアライメント調整ライナ厚さを設定する方法におい
    て、 地上コイル1個の取付に必要な領域に対応するサイズの
    剛体フレームの平面3ヵ所に光波測量機計測ターゲット
    を設けておき、 前記剛体フレーム上の1ヵ所に取り付けた光波測量機用
    計測ターゲットの中心を原点とし、前記フレーム平面と
    この法線とからなるフレーム座標系を定義し、 地上コイル1個の取り付けに必要な複数のボルトインサ
    ートの1ヵ所を選択してスペーサを介して仮止めし、 前記仮止め位置のボルトインサート面中心位置の前記フ
    レーム座標系における三次元座標を確定するとともに、
    それ以外の複数のボルトインサート面中心位置を剛体フ
    レームに設けたゲージ機構により前記フレーム座標系に
    おける三次元座標を計測し、 前記コンクリートパネル上において地上コイル取付面と
    その法線とからなるパネル座標系を光波測量機で定義
    し、 前記剛体フレーム上の3個の光波測量機用計測ターゲッ
    トの原点ターゲットのパネル座標系における三次元座標
    (x0,y0,z0)を光波測量機で計測すると共に、 前記剛体フレームに取り付けた前記ゲージ機構の変位量
    を計測し、 各ゲージ機構により求められた変位量を対応するボルト
    インサート面中心の前記フレーム座標系における三次元
    座標値に加えてフレーム座標系における三次元座標を更
    新し、 前記フレーム座標系の原点を前記光波測量機で定義した
    パネル座標系における前記原点ターゲットの計測値(x
    0,y0,z0)に一致させる平行移動、および前記フレ
    ーム物体座標系の座標軸と前記光波測量機で定義した計
    測座標系の座標軸とを一致させる回転移動とからなる座
    標変換を行いこの座標変換により算出した各ボルトイン
    サート面中心のパネル座標系における三次元座標値と、
    前記仮止め位置におけるスペーサ当接面中心のパネル座
    標系における三次元座標値との、各法線方向の値を、浮
    上コイル1個の取り付けに必要なインサート位置のコン
    クリートパネルの突出量として計測して各ボルトインサ
    ートで必要なアライメント調整厚さを設定することを特
    徴とする特徴とするアライメント調整ライナ厚さ設定方
  5. 【請求項5】 コンクリートパネルに複数の被固定物を
    複数箇所でボルト締めして固定する際のパネル側ボルト
    インサート面の突出高さを計測してアライメント調整ラ
    イナ厚さを設定する装置であって、 定位置におかれた測量機と、 この測量機により計測されコンクリートパネルに少なく
    とも2ヵ所に設けられた座標設定用ターゲットと、 被固定物に対応するボルト締め部を有し、このボルト締
    め部の1部を利用して前記ボルトインサートへ仮止め可
    能とされた剛体フレームと、 この剛体フレームのボルト締め部に設けられ前記パネル
    側ボルトインサート面への突き当て長さを計測するゲー
    ジと、 前記剛体フレームに前記測量機により計測されフレーム
    平面の少なくとも3ヵ所に設けられて座標系を設定する
    ターゲットと、 前記ゲージからの計測値が入力され前記フレーム座標系
    におけるボルトインサート面中心位置座標を算出すると
    ともに前記測量機からの計測値が入力されてフレーム座
    標系での計測値をパネル座標系へ座標変換する演算をな
    す演算部とを備えてなることを特徴とするアライメント
    調整ライナ厚さ設定装置。
  6. 【請求項6】 磁気浮上式鉄道の軌道を形成するコンク
    リートパネルに、コンクリートパネル成型時に埋め込ま
    れた雌ねじインサートにボルト締結により地上コイルを
    取り付ける際、コイル取り付け面側コンクリートパネル
    のインサート位置での突出量を計測した結果に基づき、
    コンクリートパネルのインサート位置に貼り付ける面段
    差調整用ライナの必要厚を設定し、コンクリートパネル
    の各インサート位置に設定した厚さの面段差調整用ライ
    ナを貼り付け、地上コイルをコンクリートパネルに取り
    付けるという作業の流れの中で用いるアライメント調整
    ライナ厚さ設定装置用補助治具において、 地上コイル1個の取付に必要な領域に対応するサイズと
    されボルトインサートへのボルト締め部を有する剛体フ
    レームを有し、この剛体フレームの平面上の3ヵ所に取
    り付けられた光波測量機用計測ターゲットと、この剛体
    フレームの前記ボルト締め部を介して地上コイルの取り
    付けに必要な複数のボルトインサートの内の1ヵ所のボ
    ルトインサートにスペーサを介してボルト締結により仮
    止め可能とし、前記剛体フレームにはその他の複数のボ
    ルトインサート面に接触して前記ターゲットにより形成
    される座標系でのボルトインサート面中心座標位置を計
    測する複数のゲージ機構を取り付けてなることを特徴と
    するアライメント調整ライナ厚さ設定装置用補助治具。
  7. 【請求項7】 前記ゲージ機構は、ボルトインサート面
    に接触する当接座面を面段差調整用ライナと同径とし、
    この当接座面を球面軸受によりシャフトに固定し、シャ
    フトはスライドベアリングにより保持し、前記スライド
    ベアリングはスライドベアリング保持器によりゲージ機
    構ベースに取り付け、前記当接座面と前記スライドベア
    リングの保持器との間にバネを挿入し、前記シャフトに
    前記当接座面を固定した端と反対側の端にリニアゲージ
    との接触面を設け、リニアゲージは前記ゲージ機構ベー
    スに固定し、前記シャフトとリニアゲージ中心線が、前
    記光波測量機用計測ターゲットの中心を含む平面と垂直
    になるようゲージ機構ベースを前記剛体フレームに取り
    付けるよう構成したことを特徴とする請求項6に記載の
    アライメント調整ライナ厚さ設定装置用補助治具。
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