JPH0953619A - 頭部埋没型ねじ - Google Patents

頭部埋没型ねじ

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JPH0953619A
JPH0953619A JP23069795A JP23069795A JPH0953619A JP H0953619 A JPH0953619 A JP H0953619A JP 23069795 A JP23069795 A JP 23069795A JP 23069795 A JP23069795 A JP 23069795A JP H0953619 A JPH0953619 A JP H0953619A
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JP
Japan
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head
screw
wood
shaft body
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP23069795A
Other languages
English (en)
Inventor
Suetoshi Saito
末敏 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dandori Seisakusho Kk
Original Assignee
Dandori Seisakusho Kk
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Publication date
Application filed by Dandori Seisakusho Kk filed Critical Dandori Seisakusho Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじの頭部を形成する鍛造用の金型を、安価
で寿命の長いものとし、その結果として、安価な頭部埋
没型ねじを提供する。 【解決手段】 木ねじは、軸体22の尖った先端から中
間までの外周部分に、螺旋状のねじ山が形成され、軸体
22の他端には頭部23が形成されている。そして、頭
部23の軸体22側は傾斜面24となっている。頭部2
3の外周縁の軸体22側に複数のカット刃25が形成さ
れているのが本発明の特徴である。木材などにこの木ね
じをねじ込み頭部が木材に達すると、さらにねじ込むだ
けで傾斜面24がかなりの深さまで木材内に埋没させら
れ、頭部の頂面に近づくと、カット刃25が座ぐりを開
始して、頭部23が面一になるまで埋没される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木ねじ、タッピンね
じ等を含むねじに関し、特に、ねじ込んだ際に、頭部が
自ら座ぐりをして頭部を埋没させるねじに関する。
【0002】
【従来の技術】ボルトやビス或いはタッピンねじや木ね
じ等のねじは、2つの部材を結合するのに使用されるも
ので、一般に、螺旋状のねじ山が形成された軸体の一端
に、軸体より径の大きい頭部が設けられている。
【0003】このようなねじによって結合される2つの
結合部材のうち、頭部側になる部材が、木材や石膏ボー
ドなどの比較的柔らかな材質である場合、頭部の軸体側
に傾斜面を有するねじ、言い換えると、軸体からラッパ
状に開いた頭部を持ったねじを使用する場合が多い。こ
れは、ねじを締め付けたとき、この傾斜面を柔らかな木
材や石膏ボード内に食い込ませ、ねじの頭部を結合部材
内に埋没させて、頭部の頂面と結合部材の表面とを面一
にするためである。
【0004】しかし、結合部材が柔らかな木材などであ
ればよいが、硬い木材などの場合には、いくら傾斜面が
あっても、簡単に頭部を結合部材に埋没させることはで
きない。また、頭部の周辺部は直径が急激に大きくなる
ことから、平らな頭部の頂面を締結部材と同じ面、すな
わち面一になるまで、埋没させにくい。
【0005】このような問題を解決するものとして、図
6に示す頭部埋没型の木ねじが知られている。同図に示
す木ねじは、軸体1の一端にドライバ溝(図示しない)
を備えた頭部2が形成されているが、頭部2の軸体1側
には勾配の異なる2つの傾斜面3a,3bを有し、軸体
と頭部とをなだらかに接続している。そして、この傾斜
面3a,3bには、複数の斜面刃4が形成され、さら
に、頭部2の外周縁の軸体1側には、複数のカット刃5
が形成されている。カット刃5は、円周方向に断続的に
形成されたもので、図6や図8に示すように横断面がほ
ぼ三角形となっている。
【0006】この木ねじを木材などにねじ込む際、ねじ
山が形成された軸体1の先端からねじ込まれ、やがて頭
部2の傾斜面3bの下端が木材の表面に達する。木ねじ
をさらにねじ込むと、斜面刃4が自ら座ぐりをし、頭部
2の埋没を促進し、最後にカット刃5が頭部4の外周縁
に沿った座ぐりをして頭部2が木材などに埋没して、面
一になる。
【0007】図7及び図8は、このような頭部を形成す
る鍛造用の金型10を示す図である。図8において、金
型10の上部には、頭部2の傾斜面3a,3bを形成す
るための断面が「く」の字状の傾斜面11があり、その
中心にはこの傾斜面11に接続する孔12が形成されて
いる。そして、この傾斜面11に上記斜面刃4を形成す
るための6本の傾斜溝13が掘られ、金型10の頂面に
は、上記カット刃4を形成するための6つのV溝14が
放射状に形成されている。
【0008】木ねじの素材となる図示しない丸棒を金型
10の中央の孔12に挿通し、図8において、金型10
の上方に適当な長さが突出した状態にして固定し、図示
しない相手側の金型を強く打ち下ろすと、図8の仮想線
又は図6に示すような、斜面刃4とカット刃5とを有す
る頭部2を有する丸棒が形成されることとなる。この
後、転造ダイスで丸棒部分を加工し、軸体1と、その先
端側のねじ山とを形成すると同時に、軸体1の先端を尖
らせ、木ねじを完成させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の木ねじ
では、金型10にV溝14及び傾斜溝13を形成しなけ
ればならない。この傾斜溝13は、斜面に形成するの
で、形成作業がしにくい。また、細かな溝なので、鍛造
加工時に磨耗しやすい。さらに、V溝14はその内側の
稜線Pが尖っており、この部分がやはり磨耗しやすい。
そのため、金型の寿命が通常の1/2程度まで短くなっ
てしまい、その結果、木ねじの製造コストを大幅に押し
上げてしまう。
【0010】本発明は、上記の問題の解決を図ったもの
で、金型を安価で寿命の長いものとし、その結果とし
て、安価な頭部埋没型ねじを提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、外周面に螺旋状のねじ山を形成した軸体
と、該軸体の一端に形成された頭部と、からなるねじに
おいて、上記頭部外周の上記軸体側に、複数のカット刃
を形成した構成を特徴としている。
【0012】または、ほぼ平らな頂面にドライバ溝が形
成された頭部と、先端の尖った外周面に螺旋状のねじ山
を形成した軸体とからなり、上記頭部の軸体側に傾斜面
を有するねじにおいて、上記頭部の軸体側外周縁に、軸
体の半径方向でかつほぼ水平に延びる複数のカット刃を
形成した構成を特徴としている。
【0013】上記傾斜面が円弧状の断面形状を有する構
成や、上記カット刃の断面形状が三角形である構成とす
ることが望ましい。また、上記断面形状が二等辺三角形
である構成としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
よって説明する。
【0015】図1は本発明の木ねじの一実施例を示す図
である。この木ねじは図6の従来例で示した木ねじと同
様に、軸体22の一端に頭部23が形成され、軸体22
の図示しない他端は図示を省略するが、先端が尖って、
外周部分に、螺旋状のねじ山が形成されている。
【0016】この木ねじは、頭部23の軸体22側が傾
斜面24となっているが、従来例と異なり、斜面が円弧
状の断面を有している。そして、この傾斜面24には、
従来例にあった斜面刃4に該当するものが無く、頭部2
3の外周縁の軸体22側には、複数の(8つの)カット
刃25のみが形成されている。
【0017】しかも、本発明のカット刃25は、従来例
に示したカット刃5とは、断面形状が三角形であること
では共通しているが、つぎの点で相違している。先ず、
従来のカット刃5は、円周方向に形成されていたが、本
発明のカット刃25は、半径方向に形成されている。ま
た、従来例のカット刃5は半径方向には傾斜していて、
金型には図8に示すようにP部のような尖った稜線を有
していたが、本発明のカット刃25では、半径方向は水
平となっている。
【0018】本発明の木ねじには、上述したように、図
6に示す斜面刃4がないが、これは、本発明が、「傾斜
面24の部分は、かなりの深さまで、ねじ込むだけで比
較的容易に埋没させることができる」ことを発見したた
めである。特に、傾斜面24が円弧状であれば、傾斜面
24の下方では、傾斜面24と軸体22との成す角度α
1が小さくなり、また、ねじ山の外径が軸体22の外径
より大きいこともあって、進入し易い。それでも、傾斜
面24の上方にくると傾斜面と軸体との成す角度α2が
大きくなって進入しにくくなるが、そのときには、カッ
ト刃25が座ぐりを開始するので、頭部23の埋没が促
進され、最終的に頭部23が木材に埋没して面一にな
る。
【0019】なお、傾斜面24は、円弧であることに限
定されず、直線(円錐)や従来例のように「く」の字状
であってもよい。その場合、ねじ込み抵抗は多少増加す
るが、頭部23を埋没させることが可能である。
【0020】図2,図3は、本発明による木ねじの頭部
を形成する金型を示す。図3において、この金型30の
上端には、頭部23の傾斜面24を形成するための円弧
状の面31があり、その中心にはこの面31になだらか
に接続する孔32が形成されている。そして、金型30
の頂面には、上記カット刃25を形成するための水平V
溝34が放射状に8つ形成されているが、円弧状の面3
1には、従来例にあった斜面刃4を形成するための傾斜
溝13がない。また、水平V溝34には従来例にあった
尖った稜線Pができない。
【0021】本発明は、上記のように最も磨耗しやすい
傾斜溝13や尖った稜線Pを無くすことができたので、
金型の寿命を通常のものと同程度まで延ばすことがで
き、安価なねじや木ねじを提供することができるように
なった。勿論、ねじの頭部を締結部材に埋没させ、面一
にすることは、従来とほぼ同程度に確保できる。
【0022】図4及び図5は、本発明の他の実施例を示
す図である。前述した実施例と同じ構成には同一の符号
を付している。この実施例では、カット刃28の数を6
つとし、その断面形状を二等辺三角形としている。この
ように、カット刃の数や形状は、任意に設定することが
できる。そして、この実施例のようなに、断面形状を二
等辺三角形にすることにより、鍛造が容易になり、金型
の水平V溝35自身も磨耗しにくくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の頭部埋没型ねじの一実施例のねじ頭部
を示す正面図である。
【図2】図1のねじの頭部を形成する金型の上面図であ
る。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図5】図4のねじの頭部を形成する金型の上面図であ
る。
【図6】従来の頭部埋没型ねじの図で、(a)は正面
図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図7】従来のねじの頭部を形成する金型の上面図であ
る。
【図8】図7のC−C断面図である。
【符号の説明】
22 軸体 23 頭部 24 傾斜面 25,28 カット刃

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状のねじ山を形成した軸体
    と、該軸体の一端に形成された頭部と、からなるねじに
    おいて、 上記頭部外周の上記軸体側に、複数のカット刃を形成し
    たことを特徴とする頭部埋没型ねじ。
  2. 【請求項2】 ほぼ平らな頂面にドライバ溝が形成され
    た頭部と、先端の尖った外周面に螺旋状のねじ山を形成
    した軸体とからなり、上記頭部の軸体側に傾斜面を有す
    るねじにおいて、 上記頭部の軸体側外周縁に、軸体の半径方向でかつほぼ
    水平に延びる複数のカット刃を形成したことを特徴とす
    る頭部埋没型ねじ。
  3. 【請求項3】 上記傾斜面が円弧状の断面形状を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の頭部埋没型ね
    じ。
  4. 【請求項4】 上記カット刃の断面形状が三角形である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の頭
    部埋没型ねじ。
  5. 【請求項5】 上記断面形状が二等辺三角形であること
    を特徴とする請求項4記載の頭部埋没型ねじ。
JP23069795A 1995-08-17 1995-08-17 頭部埋没型ねじ Pending JPH0953619A (ja)

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JP (1) JPH0953619A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242913A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Seiichiro Takasaki 木ねじ
EP3002468A1 (en) * 2014-10-02 2016-04-06 Schencho Industrial Co., Ltd Self-drilling screw
JP2016098938A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 東日本パワーファスニング株式会社 木ねじ

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