JPH0953533A - インタンク式燃料ポンプ装置 - Google Patents

インタンク式燃料ポンプ装置

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JPH0953533A
JPH0953533A JP20475895A JP20475895A JPH0953533A JP H0953533 A JPH0953533 A JP H0953533A JP 20475895 A JP20475895 A JP 20475895A JP 20475895 A JP20475895 A JP 20475895A JP H0953533 A JPH0953533 A JP H0953533A
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fuel
fuel pump
tank
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Hideyuki Nakai
秀之 中井
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付性およびポンプの位置精度を向上させた
インタンク式燃料ポンプ装置を提供する。 【解決手段】 燃料タンクに固定されるフランジには、
爪部27をスナップフィットで嵌合することによりポン
プケース16が吊り下げ固定されている。ポンプケース
16は弾性変形可能な樹脂からなり、外周側面に略長方
形状の開口部340を有する。燃料ポンプ14は、開口
部340により形成された穴350を通してポンプケー
ス16内に挿入されるため、あらかじめ燃料フィルタ1
5を取付けたポンプユニット140の状態でポンプケー
ス16への組付けをおこなうことができる。開口部34
0の幅Dhは燃料ポンプ14の最大外径Dpよりもやや
小さいので、燃料ポンプ14は開口部340を押し拡げ
るように弾性変形させながらポンプケース16に挿入さ
れる。これにより、組付後に穴350から燃料ポンプ1
4が脱落することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インタンク式燃料
ポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のコスト低減などの目的から燃料タ
ンク廻りの部品の集積化が進められており、これにとも
ない燃料ポンプのインタンク化が進んでいる。例えば、
特開平3−105055号公報に示されるように、燃料
タンク内に設けた燃料ポンプから吐出された燃料を吐出
パイプを介して燃料タンクの外部へ圧送し、圧送された
燃料を燃料噴射弁からエンジンの燃焼室に噴射供給し、
余剰燃料をリターンパイプを通してサブタンク内に戻す
ようにしたものが知られている。
【0003】従来、このようなインタンク式燃料ポンプ
装置の保持構造部品としては金属製のブラケット等の保
持部材が用いられていた。しかし、車両のコスト低減の
目的から燃料タンク廻りの樹脂化が進み、インタンク式
燃料ポンプ装置においてもその保持構造部品が樹脂製に
変わりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料ポンプ
の収納を目的とするポンプケースは、燃料ポンプに燃料
フィルタを取付けてポンプユニットとした状態で燃料ポ
ンプとポンプケースとを脱着可能とするために、通常円
筒状ケース部とカップ状ブラケット部との二つの部品か
ら構成されている。例えば、図12に示す比較例では、
ポンプケース760は円筒状ケース761とカップ状ブ
ラケット762とから構成されている。燃料ポンプ74
1とこの燃料ポンプ741の下端に固定された燃料フィ
ルタ742とからなるポンプユニット740をこのポン
プケース760に組付けるときには、まず円筒状ケース
761の下端開口部から燃料ポンプ741を挿入した後
に円筒状ケース761の下端にカップ状ブラケット76
2を取付けていた。
【0005】しかし、このように二つの部品からポンプ
ケースを形成すると、部品点数および組付工数が増加
し、また部品点数が多いためにポンプの位置精度が低下
するという問題があった。この問題を解決するために、
ブラケットを使用することなくポンプケースを有底円筒
状の一つの部材として成形し、このポンプケースの上端
の開口部にポンプユニットを燃料フィルタ側から挿入し
てポンプケースの下部壁面に設けられた開口部から燃料
フィルタを取出すことによりポンプケース内に燃料ポン
プを収容することも考えられる。しかし、ポンプケース
の内径に比べて燃料フィルタの幅が広い場合にはこの組
付方法を行うことは困難である。
【0006】本発明の目的は、ポンプケースを一体化す
ることにより組付性およびポンプの位置精度を向上させ
たインタンク式燃料ポンプ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(解決手段)上記の課題を解決するために、本発明の請
求項1記載のインタンク式燃料ポンプ装置は、燃料タン
ク内に設けられて前記燃料タンク内の燃料を汲み上げる
燃料ポンプと、前記燃料ポンプの吸込口に取付けられて
おり前記燃料ポンプの軸方向と略直角方向に延びる燃料
フィルタと、外周側面に前記燃料ポンプの最大幅よりも
小さい幅および/または前記燃料ポンプの軸方向長より
も小さい高さの略長方形状の開口部を有し、弾性変形に
より前記開口部の幅および/または高さを変更可能であ
り、かつ前記開口部によって形成される穴を通して前記
燃料ポンプを内部に挿入可能な有底円筒形状のポンプケ
ースと、前記ポンプケースに連結されるとともに前記燃
料タンクに固定されるフランジと、を備えることを特徴
とする。
【0008】本発明の請求項2記載のインタンク式燃料
ポンプ装置は、請求項1記載のインタンク式燃料ポンプ
装置において、前記開口部の幅は前記燃料ポンプの最大
幅よりも小さいことを特徴とする。本発明の請求項3記
載のインタンク式燃料ポンプ装置は、請求項1または2
記載のインタンク式燃料ポンプ装置において、前記開口
部の高さは前記燃料ポンプの軸方向長よりも小さいこと
を特徴とする。
【0009】本発明の請求項4記載のインタンク式燃料
ポンプ装置は、請求項1、2または3記載のインタンク
式燃料ポンプ装置において、前記ポンプケースは樹脂製
であることを特徴とする。本発明の請求項5記載のイン
タンク式燃料ポンプ装置は、請求項4記載のインタンク
式燃料ポンプ装置において、前記ポンプケースは、フラ
ンジ側端部の外周側面に前記ポンプケースを前記フラン
ジに位置決め固定するスナップフィット部を有するとと
もに、前記フランジ側端部はリング状に繋がっているこ
とを特徴とする。
【0010】(作用および発明の効果)請求項1、2ま
たは3記載のインタンク式燃料ポンプ装置によると、ポ
ンプケースの外周側面に開口部が設けられており、ポン
プケースを弾性変形させてこの開口部の幅および/また
は高さを変更させることにより、この開口部によって形
成される穴を通して燃料ポンプを脱着可能である。この
ため、ポンプケース内に燃料フィルタを通過させる必要
がないので、燃料フィルタの幅がポンプケースの内径よ
りも大きい場合にも燃料ポンプに燃料フィルタが固定さ
れた状態で燃料ポンプとポンプケースとの脱着を行うこ
とができる。したがって、ブラケットを用いる必要がな
いため部品点数および組付工数が削減され、また燃料ポ
ンプの位置精度が向上する。また、この開口部は燃料ポ
ンプの最大幅よりも小さい幅および/または燃料ポンプ
の軸方向長よりも小さい高さを有するため、特別な固定
手段を設けることなく、開口部により形成された穴から
燃料ポンプが組付後に脱落することを防止することがで
きる。
【0011】請求項4記載のインタンク式燃料ポンプ装
置によると、ポンプケースが樹脂製であるため、このポ
ンプケースの外周側面に設けられた開口部を弾性的に容
易に変形させることが可能である。このため、この開口
部によって形成された穴から燃料ポンプを挿入すると
き、燃料ポンプによって開口部を押し拡げながら挿入す
るかあるいは開口部を高さ方向に拡げるようにポンプケ
ースを撓ませた状態で燃料ポンプを挿入することによ
り、特別な固定手段を設けることなく、開口部によって
形成された穴から燃料ポンプが組付後に脱落することを
防止することができる。
【0012】請求項5記載のインタンク式燃料ポンプ装
置によると、スナップフィット部が形成されたポンプケ
ースのフランジ側端部がリング状に繋がっているため、
このフランジ側端部の形状が安定して熱や経時により内
径側に変形し難くなる。したがって、スナップフィット
部がフランジから外れることを防止するという効果があ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。本発明のインタンク式燃料ポンプ装
置の一実施例を図1〜図11に示す。図9および図10
に示すように、燃料タンク1の内部にインタンク式燃料
ポンプ装置2が装着されている。金属製の上タンク3と
下タンク4はインシュレータ5とボルト11およびナッ
ト12により挾持固定されている。上タンク3の給油口
10にはゴムブーツ7を介在させて供給管6が接続され
ている。下タンク4の内部にはサブタンク8が設置さ
れ、下タンク4のサブタンク8の内部と外部とを連通す
る連通パイプ9が設けられている。
【0014】サブタンク8の内部には燃料ポンプの燃料
フィルタ15、燃料ポンプ14を収容するポンプケース
16、供給管17、この供給管17から分岐される供給
管18と戻し管19、内部に設けられた不導体のダイア
フラムおよびばねにて圧力室内の圧力を調整する圧力調
整器22および内部に設けられた不導体のフィルタエレ
メントにて燃料を濾過する二次フィルタ23が設けられ
ている。上タンク3に取付けられるフランジ24は、ポ
リアセタール等の弾性変形可能な樹脂によりチューブ類
と電気コネクタ39とブラケット等の部品が一体成形さ
れたものである。このフランジ24の燃料タンク1の内
部側には、圧力調整器22と二次フィルタ23が吊下げ
等により固定されている。さらに、フランジ24の燃料
タンク1の内部側にはポンプケース16が吊り下げられ
ている。電気コネクタ39は図示しない車両用ワイヤハ
ーネスに電気的に接続される。図9に示すように、ポン
プケース16の外側には、タンク内燃料の液面を検知す
る液面計としてのセンダゲージ41が組付けられてい
る。なお、図10においては、センダゲージ41は省略
されている。
【0015】燃料ポンプ14により燃料フィルタ15を
通して汲上げられる燃料は、供給管17から圧送され戻
し管19から燃料タンク1側の圧力調整器22へ圧送さ
れ、この圧力調整器22により一定圧力に調整され供給
管18からエンジン側へ圧送される。余剰燃料は、圧力
調整器22を通り、二次フィルタ23で濾過されて燃料
タンク1内に戻される。
【0016】ポンプケース16とこのポンプケース16
に組付けられるポンプユニット140およびセンダゲー
ジ41についてより詳細に説明する。 ポンプユニット140 図8に示すように、ポンプユニット140は、燃料ポン
プ14と燃料フィルタ15とからなる。燃料ポンプ14
は、燃料を吸い込むポンプ部71とポンプ部を駆動する
モータ部72とポンプ部71からモータ部72を通って
燃料を吐出する吐出部73とからなる。吐出部73には
スペーサ65、Oリング64およびキャップ63が装着
されている。また、燃料ポンプ14は、モータの駆動電
流を供給するための電気供給部74を有している。図8
に示すように、燃料ポンプ14の幅が最も大きいのはモ
ータ部72の部分であり、このモータ部72は外径Dp
を有する円筒形状である。したがって、この燃料ポンプ
14の最大外径はモータ部72の外径Dpに等しい。ま
た、モータ部72の軸方向に対する燃料ポンプ14の長
さはLpである。
【0017】燃料フィルタ15は、サブタンク8内の燃
料中の異物を除去し濾過する機能を有し、その一端は燃
料ポンプ14の下方から圧入されるクリップ56により
燃料ポンプ14の底部に取付けられている。これによ
り、濾過された燃料は燃料ポンプ14の底部の図示しな
い吸込口から燃料ポンプ14に流入可能である。燃料フ
ィルタ15の他端は、燃料ポンプ14の軸方向と略直角
方向に燃料ポンプ14の径外方向に延びている。このよ
うに、燃料ポンプ14に燃料ポンプ15が組付けられた
ポンプユニット140として、樹脂製のポンプケース1
6の内部に燃料ポンプ14が収容される。
【0018】ポンプケース16 図2〜図5に示すように、燃料ポンプ14を収容するた
めのポンプケース16は、上端に開口部34aを有する
有底円筒状の筒体34からなる。筒体34の内径は燃料
ポンプ14の最大外径Dpよりもやや大きい。この筒体
34の下端付近の外周壁面には、燃料ベーパを排出する
排出口36が形成されている。筒体34のフランジ24
側端部は吊り下げ固定部82であり、この吊り下げ固定
部82の外周部には、ポンプケース16をフランジに固
定するためのスナップフィット部としての爪部27、2
8、29が設けられている。爪部27、28、29の下
端は吊り下げ固定部82の下端と一致している。組付
時、この爪部27、28、29がフランジ24の嵌合溝
にスナップフィットで固定されることにより、ポンプケ
ース16がフランジ24に吊り下げ固定される。フラン
ジ24はポンプケース16に設けられた突起161の上
端に当接し、これによりポンプケース16のフランジ2
4からの高さが規定される。また、筒体34には、爪部
27および28の下方に続いてポンプケース16からの
フランジ24の取外しを容易にするための凹部271、
281が形成されている。
【0019】筒体34の吊り下げ固定部82の下方はポ
ンプ取付部81であり、このポンプ取付部81の側面に
は開口部340が設けられている。この開口部340
は、筒体34の底面341の外周に設けられた円弧状の
切欠341aから吊り下げ固定部82の下端まで延びて
いる。したがって、開口部340の上端は爪部27、2
8、29の下端と同じ高さである。筒体34をその軸に
垂直な断面で切断すると、開口部340が形成されたポ
ンプ取付部81の横断面はC字状であり、吊り下げ固定
部82の横断面はリング状である。開口部340の形状
は、筒体34の径方向からみて略長方形状であり、その
幅Dhは燃料ポンプ14の最大外径Dpよりもやや小さ
く、その高さLhは燃料ポンプ14の軸方向長Lpより
もやや小さい。本発明の一実施例においては、具体的に
はDh=35mm、Dp=38mmである。
【0020】図8に示すように、この筒体34の底部に
は、ポンプユニット140の組付けに先立ってゴム製の
ポンプクッション51が装着される。このポンプクッシ
ョン51は、ポンプケース16の内底部と燃料ポンプ1
4との間のポンプ座として機能する。図2〜図5に示す
ように、センダゲージ取付部86は、筒体34から径外
方向に突出して設けられている。このセンダゲージ取付
部86は、図8に示すセンダゲージ41の取付ブラケッ
トとしての金属プレート42を嵌合し位置決めする位置
決め凸部861、862と、この金属プレート42の両
側を挿入方向に案内する案内部863、864とからな
る。位置決め凸部861、862は、筒体34の延びる
方向に外周上に凸状に形成され、これよりも幅広部分の
両側にL字状の案内部863、864が突き出してい
る。案内部863、864の位置決め凸部861、86
2と対向する面には、金属プレート42の挿入時のスラ
イド面となる当接面863a、864aが形成されてい
る。ここで、センダゲージの脱着時のスライド長さを短
くするため、案内部863、864の上端には切欠86
3b、864bが設けられており当接面863a、86
4aは形成されていない。位置決め凸部862、861
の下端側にはセンダゲージの取付用金属プレートの穴に
嵌合可能なスナップフィット部865が形成されてお
り、さらに下端側には金属プレート42の組付終点位置
となる係止部866が凸状に形成されている。この位置
決め凸部861、862ならびに案内部863、864
には、樹脂で型抜き成形可能なように勾配が付与されて
いる。
【0021】センダゲージ(液面計)41 図8に示すように、センダゲージ41はタンク内燃料の
液面を電気抵抗値から検知する液面計として機能し、サ
ーミスタ48は残量警告灯として機能する。センダゲー
ジ41には、ポンプ側フランジへの取付ブラケットとし
て機能する金属プレート42が取付けられている。金属
プレート42の下端には、センダゲージ取付部86のス
ナップフィット部865と嵌合する図示しない外れ防止
用穴が形成されている。この金属プレート42に対し揺
動可能にアーム47の一端が取付けられ、このアーム4
7の他端に液面に浮遊可能なフロート46が回動可能に
取付けられている。また金属プレート42の側方にはタ
ンク内燃料の残量表示する残量警告灯として機能するサ
ーミスタ48が設けられている。このセンダゲージ41
は、図8に示すようにポンプケース16の上方から金属
プレート42をセンダゲージ取付部86に挿入すること
によりポンプケース16に取付けられる。
【0022】次に、このポンプケース16へのポンプユ
ニット140の組付方法を図1(A)(B)、図6
(A)(B)および図7(A)(B)を用いて説明す
る。ここで、図6および図7においては省略されている
が、燃料ポンプ14の下端には図1(A)(B)と同様
に燃料フィルタ15が取付けられている。すなわち、燃
料ポンプ14は、その下端に燃料ポンプ15が固定され
たポンプユニット140としてポンプケース16に組付
けられる。
【0023】まず、図6(A)(B)に示すように、開
口部340により形成された穴350を通して燃料ポン
プ14の吐出部73側を筒体34内に挿入する。そし
て、図7(A)(B)に示すように、環状の吊り下げ固
定部82をくぐってポンプケース16の上端の開口部3
4aから吐出部73が外部に取出される方向に燃料ポン
プ14を移動させる。この操作が進行するにつれて、吐
出部73に続く燃料ポンプ14のモータ部72およびポ
ンプ部71が穴350からポンプケース16内に挿入さ
れる。このとき、前述のように開口部340の幅Dh
(=35mm)は燃料ポンプ14の最大外径Dp(=3
8mm)よりもやや小さく、またポンプケース16は弾
性変形可能な樹脂からなるため、図7(B)に示すよう
にモータ部17によって開口部340が幅方向に押し拡
げられる。図1(A)(B)に示すように燃料ポンプ1
4の下端までがポンプケース16内に挿入されると、ポ
ンプケース16の有する弾性により開口部340は外力
を加えられないときの形状である幅Dhにもどる。これ
により、組付後に穴350から燃料ポンプ14が脱落す
ることが防止される。また、前述のように燃料ポンプ1
4の軸方向長Lpが開口部340の高さLhよりもやや
小さいことによっても、組付後に穴350から燃料ポン
プ14が脱落することが防止される。
【0024】ポンプユニット140の交換時には、燃料
ポンプ14の下部に固定された燃料フィルタ15をポン
プケース16の径外方向に強く引くことにより、穴35
0を通して燃料ポンプ14を取出すことができる。な
お、開口部340の幅Dhは、燃料ポンプ14の最大外
径Dp、ポンプケース16の材質、ポンプケース16の
板厚などにより異なるが、燃料ポンプ14の脱着に要す
る力が0を超える所望の適当な値になるように設定す
る。例えば、燃料ポンプの最大外径Dpが38mmのと
き、ポンプケースの材質が板厚2.6mmのポリアセタ
ールである場合(試験例1)および板厚2.1mmのカ
ーボン入りポリアセタールである場合(試験例2)につ
いて、開口部の幅Dhと燃料ポンプの挿入荷重との関係
を図11に示す。試験例1では、開口部の幅Dhが30
mm以下の場合には開口部により形成された穴を通して
燃料ポンプを挿入することは不可能であった。また、試
験例2では、開口部の幅Dhが25mm以下の場合には
開口部により形成された穴を通して燃料ポンプを挿入す
ることは不可能であった。燃料ポンプの最大外径Dpが
38mmであるため、開口部の幅Dhが38mm以上で
は挿入荷重は0となる。したがって、試験例1の条件で
は30mm<開口部の幅Dh<38mm、試験例2の条
件では25mm<開口部の幅Dh<38mmとすること
が適当である。特に、本発明の一実施例においてはDh
=35mmとしているので挿入荷重は2Kgf程度とな
り、これは人の手により容易に燃料ポンプを脱着可能な
挿入荷重であるため好都合である。
【0025】本発明の一実施例によると、燃料ポンプ1
4とポンプケース16との脱着はポンプケース16の側
面に設けられた開口部340により形成される穴350
を通して行われる。このため、ポンプケース16内に燃
料フィルタ15を通過させる必要がないので、燃料フィ
ルタ15の幅がポンプケース16の内径よりも大きい場
合にも、燃料ポンプ14に燃料フィルタ15が固定され
たポンプユニット140の状態で燃料ポンプ14とポン
プケース16との脱着を行うことが可能である。したが
って、ポンプケースの下端開口部から燃料ポンプを挿入
したのち前記下端開口部にブラケットを取付けていた比
較例とは異なり、ブラケットを用いる必要がないため部
品点数および組付工数が削減され、また燃料ポンプの位
置精度が向上する。
【0026】燃料ポンプ14にはあらかじめ燃料フィル
タ15が圧入固定されているので、組付時に燃料ポンプ
14の吸込口から燃料ポンプ14内に異物が混入するこ
とを防止する効果があり、またポンプユニット140と
した状態で性能を確認したのちに燃料ポンプ14をポン
プケース16に組付けることができる。燃料ポンプ14
は、燃料ポンプ14と燃料フィルタ15とを分離するこ
となくポンプユニット140としてポンプケース16か
ら取外すことができるため、燃料ポンプ14および燃料
フィルタ15の交換が容易である。
【0027】吊り下げ固定部82には開口部340が形
成されていないため、この吊り下げ固定部82は切れ目
なく筒状に繋がっている。これにより、吊り下げ固定部
82が熱や経時により内径側に変形し難くなるため、ス
ナップフィット用の爪部27、28、29がフランジ2
4の嵌合溝から外れることが防止される。また、開口部
340の上端と爪部27、28、29の下端とが同じ高
さであるため、ポンプケース16の成形型のパーティン
グラインが一致するので型構造を簡素化することができ
る。
【0028】開口部340の幅Dhが燃料ポンプ14の
最大外径Dpよりも小さいことにより、燃料ポンプ14
はモータ部17によって開口部340を幅方向に押し拡
げながらポンプケース16内へ挿入される。これによ
り、特別な固定手段を設けることなく、穴350から燃
料ポンプ14が組付後に脱落することを防止することが
できる。また、燃料ポンプ14の軸方向長Lpが開口部
340の高さLhよりも小さいことによっても、組付後
に穴350から燃料ポンプ14が脱落することが防止さ
れる。
【0029】なお、上記の一実施例では開口部340の
幅Dhが燃料ポンプ14の最大外径Dpよりも小さく、
かつ開口部340の高さLhが燃料ポンプ14の軸方向
長Lpよりも小さい場合について説明したが、開口部の
幅Dhが燃料ポンプの最大外径Dpよりも小さい場合に
は、開口部の高さLhは燃料ポンプ14の軸方向長Lp
よりも大きくてもよい。同様に、開口部の高さLhが燃
料ポンプ14の軸方向長Lpよりも小さい場合には、開
口部の幅Dhは燃料ポンプの最大外径Dpよりも大きく
てもよい。これらの場合にも、開口部により形成された
穴から燃料ポンプが組付後に脱落することを防止する効
果がある。
【0030】また、上記の一実施例ではモータ部17に
よって開口部340を幅方向に押し拡げながら燃料ポン
プ14がポンプケース16内に挿入される場合について
説明したが、この開口部を高さ方向に拡げるようにポン
プケースを撓ませた状態でポンプケース内に燃料ポンプ
を挿入することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポン
プ装置のポンプケースおよびポンプユニットを示すもの
で、(A)は側面図、(B)はそのI方向矢視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポン
プ装置のポンプケースを示す平面図である。
【図3】図2のIII 方向矢視図である。
【図4】図3のIV方向矢視図である。
【図5】図2のV方向矢視図である。
【図6】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポン
プ装置におけるポンプケースへのポンプユニットの組付
方法を示すもので、(A)は側面図、(B)はそのVI方
向矢視図である。
【図7】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポン
プ装置におけるポンプケースへのポンプユニットの組付
方法を示すもので、(A)は側面図、(B)はそのVII
方向矢視図である。
【図8】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポン
プ装置を示す分解図である。
【図9】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポン
プ装置を示す側面図である。
【図10】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポ
ンプ装置を燃料タンク内に取り付けた状態を示す断面図
である。
【図11】本発明の一実施例によるインタンク式燃料ポ
ンプ装置において、ポンプケースの開口部の幅と燃料ポ
ンプ挿入荷重との関係を示す特性図である。
【図12】円筒状ケースとブラケットとからポンプケー
スを構成した比較例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 8 サブタンク 14 燃料ポンプ 15 燃料フィルタ 16 ポンプケース 24 フランジ 27、28、29 爪部(スナップフィット部) 34 筒体 41 センダゲージ 42 金属プレート 51 ポンプクッション 71 ポンプ部 72 モータ部 73 吐出部 81 ポンプ取付部 82 吊り下げ固定部(フランジ側端部) 86 センダゲージ取付部 140 ポンプユニット 340 開口部 350 穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に設けられて前記燃料タン
    ク内の燃料を汲み上げる燃料ポンプと、 前記燃料ポンプの吸込口に取付けられており前記燃料ポ
    ンプの軸方向と略直角方向に延びる燃料フィルタと、 外周側面に前記燃料ポンプの最大幅よりも小さい幅およ
    び/または前記燃料ポンプの軸方向長よりも小さい高さ
    の略長方形状の開口部を有し、弾性変形により前記開口
    部の幅および/または高さを変更可能であり、かつ前記
    開口部によって形成される穴を通して前記燃料ポンプを
    内部に挿入可能な有底円筒形状のポンプケースと、 前記ポンプケースに連結されるとともに前記燃料タンク
    に固定されるフランジと、 を備えることを特徴とするインタンク式燃料ポンプ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記開口部の幅は前記燃料ポンプの最大
    幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のインタ
    ンク式燃料ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部の高さは前記燃料ポンプの軸
    方向長よりも小さいことを特徴とする請求項1または2
    記載のインタンク式燃料ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプケースは樹脂製であることを
    特徴とする請求項1、2または3記載のインタンク式燃
    料ポンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプケースは、フランジ側端部の
    外周側面に前記ポンプケースを前記フランジに位置決め
    固定するスナップフィット部を有するとともに、前記フ
    ランジ側端部はリング状に繋がっていることを特徴とす
    る請求項4記載のインタンク式燃料ポンプ装置。
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