JPH0953276A - 梁と柱の接合構造 - Google Patents
梁と柱の接合構造Info
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- JPH0953276A JPH0953276A JP20801795A JP20801795A JPH0953276A JP H0953276 A JPH0953276 A JP H0953276A JP 20801795 A JP20801795 A JP 20801795A JP 20801795 A JP20801795 A JP 20801795A JP H0953276 A JPH0953276 A JP H0953276A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレストレストコンクリート構造物の梁と柱
との接合部における梁受け用顎が、いわゆる直下型地震
等による鉛直力によって破損しないようにすることであ
る。 【解決手段】 基礎コンクリート４上に立設されたプレ
キャストコンクリート柱１にはＰＣ鋼棒３又はＰＣ鋼線
５で予めプレストレストが付与され、所定の高さに梁受
け用顎６が一体形成され、該梁受け用顎６にはプレキャ
ストコンクリート梁７端部の突部８が支持されて、プレ
キャストコンクリート梁７が各柱間に掛け渡され、この
プレキャストコンクリート梁７とプレキャストコンクリ
ート柱１との接合部に衝撃緩衝材９が設けられている。
との接合部における梁受け用顎が、いわゆる直下型地震
等による鉛直力によって破損しないようにすることであ
る。 【解決手段】 基礎コンクリート４上に立設されたプレ
キャストコンクリート柱１にはＰＣ鋼棒３又はＰＣ鋼線
５で予めプレストレストが付与され、所定の高さに梁受
け用顎６が一体形成され、該梁受け用顎６にはプレキャ
ストコンクリート梁７端部の突部８が支持されて、プレ
キャストコンクリート梁７が各柱間に掛け渡され、この
プレキャストコンクリート梁７とプレキャストコンクリ
ート柱１との接合部に衝撃緩衝材９が設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は梁と柱との接合構造
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】プレストレストコンクリート部材を組み
合わせて構築したプレストレストコンクリート構造物
は、図３に示すように、基礎２０上に立設した複数のプ
レキャストコンクリート柱２１の梁受け用顎２２に、端
部の突部２３を支持させてプレキャストコンクリート梁
２４が各柱間に掛け渡され、これらのプレキャストコン
クリート梁２４にＰＣ鋼線２５でプレストレストが付与
されて構築されている。
合わせて構築したプレストレストコンクリート構造物
は、図３に示すように、基礎２０上に立設した複数のプ
レキャストコンクリート柱２１の梁受け用顎２２に、端
部の突部２３を支持させてプレキャストコンクリート梁
２４が各柱間に掛け渡され、これらのプレキャストコン
クリート梁２４にＰＣ鋼線２５でプレストレストが付与
されて構築されている。
【０００３】このプレストレストコンクリート構造物に
おける梁２４と柱２１は、図３に示すように、接合部に
モルタル２６を介在させて接合されている。
おける梁２４と柱２１は、図３に示すように、接合部に
モルタル２６を介在させて接合されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このプレスト
レストコンクリート構造物は、いわゆる直下型地震等に
よる鉛直力によって、梁と柱の接合部における梁受け用
顎が破損してしまうという問題があった。
レストコンクリート構造物は、いわゆる直下型地震等に
よる鉛直力によって、梁と柱の接合部における梁受け用
顎が破損してしまうという問題があった。
【０００５】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、プレストレストコンクリー
ト構造物の梁と柱との接合部における梁受け用顎が、い
わゆる直下型地震等による鉛直力によって破損しないよ
うにすることである。
たものであり、その目的は、プレストレストコンクリー
ト構造物の梁と柱との接合部における梁受け用顎が、い
わゆる直下型地震等による鉛直力によって破損しないよ
うにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、基礎上に複数立設されたプレキャストコン
クリート柱の梁受け用顎に、端部の突部が支持されてプ
レキャストコンクリート大梁が各柱間に掛け渡され、こ
れらのプレキャストコンクリート大梁にＰＣ鋼線でプレ
ストレストが付与されてプレキャストコンクリート柱に
緊張定着された梁と柱の接合構造において、前記梁受け
用顎とプレキャストコンクリート梁端部の突部との接合
部に、前記突部の長さを越えない範囲において衝撃緩衝
材を介在させ、他の接合部にプレキャストコンクリート
柱及びプレキャストコンクリート梁よりも低い強度のモ
ルタルを介在させ、前記衝撃緩衝材が硬質ゴム板、鉛板
又は鉛板と硬質ゴム板とを組合せたものであることを特
徴とすることである。
めの手段は、基礎上に複数立設されたプレキャストコン
クリート柱の梁受け用顎に、端部の突部が支持されてプ
レキャストコンクリート大梁が各柱間に掛け渡され、こ
れらのプレキャストコンクリート大梁にＰＣ鋼線でプレ
ストレストが付与されてプレキャストコンクリート柱に
緊張定着された梁と柱の接合構造において、前記梁受け
用顎とプレキャストコンクリート梁端部の突部との接合
部に、前記突部の長さを越えない範囲において衝撃緩衝
材を介在させ、他の接合部にプレキャストコンクリート
柱及びプレキャストコンクリート梁よりも低い強度のモ
ルタルを介在させ、前記衝撃緩衝材が硬質ゴム板、鉛板
又は鉛板と硬質ゴム板とを組合せたものであることを特
徴とすることである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図１はプレキャスト
コンクリート柱とプレキャストコンクリート梁との接合
部を示す断面図である。
を図面に基づいて詳細に説明する。図１はプレキャスト
コンクリート柱とプレキャストコンクリート梁との接合
部を示す断面図である。
【０００８】プレキャストコンクリート柱１が台座ブロ
ック２にＰＣ鋼棒３で接合されて基礎コンクリート４上
に立設されている。このプレキャストコンクリート柱１
にはＰＣ鋼棒３又はＰＣ鋼線５で予めプレストレストが
付与され、所定の高さに梁受け用顎６が一体形成されて
いる。
ック２にＰＣ鋼棒３で接合されて基礎コンクリート４上
に立設されている。このプレキャストコンクリート柱１
にはＰＣ鋼棒３又はＰＣ鋼線５で予めプレストレストが
付与され、所定の高さに梁受け用顎６が一体形成されて
いる。
【０００９】梁受け用顎６にはプレキャストコンクリー
ト梁７端部の突部８が支持されて、プレキャストコンク
リート梁７が各柱間に掛け渡されている。
ト梁７端部の突部８が支持されて、プレキャストコンク
リート梁７が各柱間に掛け渡されている。
【００１０】プレキャストコンクリート梁７の長さ方向
の上部及び下部には上部ＰＣ鋼線５ａ及び下部ＰＣ鋼線
５ｂが予め埋設されている。上部ＰＣ鋼線５ａの端部が
プレキャストコンクリート梁７の突部８から、また下部
ＰＣ鋼線５ｂの端部が梁受け用顎６からプレキャストコ
ンクリート柱１を貫通して所定の筋張力が付与されるこ
とにより、プレキャストコンクリート梁７にプレストレ
ストが付与されて接合される。
の上部及び下部には上部ＰＣ鋼線５ａ及び下部ＰＣ鋼線
５ｂが予め埋設されている。上部ＰＣ鋼線５ａの端部が
プレキャストコンクリート梁７の突部８から、また下部
ＰＣ鋼線５ｂの端部が梁受け用顎６からプレキャストコ
ンクリート柱１を貫通して所定の筋張力が付与されるこ
とにより、プレキャストコンクリート梁７にプレストレ
ストが付与されて接合される。
【００１１】このプレキャストコンクリート梁７とプレ
キャストコンクリート柱１との接合部には衝撃緩衝材９
が設けられている。この衝撃緩衝材９は硬質ゴムであ
り、プレキャストコンクリート梁７の突部８の長さを越
えない範囲において設けられ、他の接合部にはプレキャ
ストコンクリート梁７及びプレキャストコンクリート柱
１よりも低い強度のモルタル１０が充填されている。
キャストコンクリート柱１との接合部には衝撃緩衝材９
が設けられている。この衝撃緩衝材９は硬質ゴムであ
り、プレキャストコンクリート梁７の突部８の長さを越
えない範囲において設けられ、他の接合部にはプレキャ
ストコンクリート梁７及びプレキャストコンクリート柱
１よりも低い強度のモルタル１０が充填されている。
【００１２】このようにプレキャストコンクリート梁７
とプレキャストコンクリート柱１との接合部は衝撃緩衝
材９を上部ＰＣ鋼線５ａと下部ＰＣ鋼線５ｂとで挟んだ
状態で形成されているため、この接合部がフレキシブル
になるとともに衝撃緩衝材９で外力を吸収する。
とプレキャストコンクリート柱１との接合部は衝撃緩衝
材９を上部ＰＣ鋼線５ａと下部ＰＣ鋼線５ｂとで挟んだ
状態で形成されているため、この接合部がフレキシブル
になるとともに衝撃緩衝材９で外力を吸収する。
【００１３】衝撃緩衝材９は硬質ゴムの他に、図２に示
すように、硬質ゴム板１１と鉛板１２とを重ね合わせた
ものであってもよい。その他、衝撃緩衝材９は鉛板又は
樹脂モルタルで形成することもでき、またこれらを組み
合わせて形成することもできる。
すように、硬質ゴム板１１と鉛板１２とを重ね合わせた
ものであってもよい。その他、衝撃緩衝材９は鉛板又は
樹脂モルタルで形成することもでき、またこれらを組み
合わせて形成することもできる。
【００１４】このように、プレキャストコンクリート梁
７とプレキャストコンクリート柱１とを衝撃緩衝材９を
介在させて接合したことにより、該衝撃緩衝材９でいわ
ゆる直下型の大地震等による鉛直力を吸収してプレキャ
ストコンクリート柱１における梁受け用顎６の破損を防
止する。
７とプレキャストコンクリート柱１とを衝撃緩衝材９を
介在させて接合したことにより、該衝撃緩衝材９でいわ
ゆる直下型の大地震等による鉛直力を吸収してプレキャ
ストコンクリート柱１における梁受け用顎６の破損を防
止する。
【００１５】
【発明の効果】プレストレストコンクリート構造物が、
いわゆる直下型地震による鉛直力を受けた場合、梁と柱
の接合部における衝撃緩衝材で鉛直力を吸収することに
より梁受け用顎の破損が防止できる。
いわゆる直下型地震による鉛直力を受けた場合、梁と柱
の接合部における衝撃緩衝材で鉛直力を吸収することに
より梁受け用顎の破損が防止できる。
【００１６】衝撃緩衝材を樹脂モルタル、鉛板、鉛板と
硬質ゴム板とを組合せて形成したことにより鉛直力等の
外力を効果的に吸収する。
硬質ゴム板とを組合せて形成したことにより鉛直力等の
外力を効果的に吸収する。
【図１】プレキャストコンクリート柱とプレキャストコ
ンクリート梁との接合部を示す断面図である。
ンクリート梁との接合部を示す断面図である。
【図２】衝撃緩衝材の断面図である。
【図３】従来のプレキャストコンクリート柱とプレキャ
ストコンクリート梁との接合部を示す断面図である。
ストコンクリート梁との接合部を示す断面図である。
１ プレキャストコンクリート柱 ２ 台座ブロック ３ ＰＣ鋼棒 ４ 基礎コンクリート ５ ＰＣ鋼線 ６ 梁受け用顎 ７ プレキャストコンクリート梁 ８ 突部 ９ 衝撃緩衝材 １０ モルタル １１ 硬質ゴム板 １２ 鉛板
Claims (4)
- 【請求項１】 基礎上に複数立設されたプレキャストコ
ンクリート柱の梁受け用顎に、端部の突部が支持されて
プレキャストコンクリート大梁が各柱間に掛け渡され、
これらのプレキャストコンクリート大梁にＰＣ鋼線でプ
レストレストが付与されてプレキャストコンクリート柱
に緊張定着された梁と柱の接合構造において、前記梁受
け用顎とプレキャストコンクリート梁端部の突部との接
合部に、前記突部の長さを越えない範囲において衝撃緩
衝材を介在させ、他の接合部にプレキャストコンクリー
ト柱及びプレキャストコンクリート梁よりも低い強度の
モルタルを介在させたことを特徴とする梁と柱との接合
構造。 - 【請求項２】 前記衝撃緩衝材が硬質ゴム板であること
を特徴とする請求項１に記載の梁と柱との接合構造。 - 【請求項３】 前記衝撃緩衝材が鉛板であることを特徴
とする請求項１に記載の梁と柱との接合構造。 - 【請求項４】 前記衝撃緩衝材が鉛板と硬質ゴム板とを
組合せたものであることを特徴とする請求項１に記載の
梁と柱との接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20801795A JP2740475B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 梁と柱の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20801795A JP2740475B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 梁と柱の接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0953276A true JPH0953276A (ja) | 1997-02-25 |
| JP2740475B2 JP2740475B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16549303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20801795A Expired - Fee Related JP2740475B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 梁と柱の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2740475B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002004417A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | プレキャストコンクリート梁と柱のｐｃ圧着接合構造 |
| JP2002004418A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | Ｒｃ系構造物の自己免震構法及び自己免震構造 |
| KR20020028561A (ko) * | 2000-10-10 | 2002-04-17 | 유승룡 | 보-기둥 접합부 헤드철근 |
| JP2009052251A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Ohbayashi Corp | 制振建物、建物の制振方法、鉄筋コンクリート造の建物、鉄筋コンクリート造の建物の長周期化方法 |
| JP2014114612A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Taisei Corp | 圧着接合構造 |
| CN110258792A (zh) * | 2019-06-29 | 2019-09-20 | 宿州市都城建筑工程有限公司 | 一种装配式梁、装配式双拼t型梁及其施工方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108755954B (zh) * | 2018-05-25 | 2020-04-17 | 西安建筑科技大学 | 一种单边预应力全装配式自复位钢框架节点 |
-
1995
- 1995-08-15 JP JP20801795A patent/JP2740475B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002004417A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | プレキャストコンクリート梁と柱のｐｃ圧着接合構造 |
| JP4546617B2 (ja) * | 2000-06-19 | 2010-09-15 | 株式会社竹中工務店 | プレキャストコンクリート梁と柱のｐｃ圧着接合構造 |
| JP2002004418A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | Ｒｃ系構造物の自己免震構法及び自己免震構造 |
| JP4546620B2 (ja) * | 2000-06-27 | 2010-09-15 | 株式会社竹中工務店 | Ｒｃ系構造物の自己免震構法及び自己免震構造 |
| KR20020028561A (ko) * | 2000-10-10 | 2002-04-17 | 유승룡 | 보-기둥 접합부 헤드철근 |
| JP2009052251A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Ohbayashi Corp | 制振建物、建物の制振方法、鉄筋コンクリート造の建物、鉄筋コンクリート造の建物の長周期化方法 |
| JP2014114612A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Taisei Corp | 圧着接合構造 |
| CN110258792A (zh) * | 2019-06-29 | 2019-09-20 | 宿州市都城建筑工程有限公司 | 一种装配式梁、装配式双拼t型梁及其施工方法 |
| CN110258792B (zh) * | 2019-06-29 | 2020-12-08 | 江西建邦建设集团有限公司 | 一种装配式梁、装配式双拼t型梁及其施工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2740475B2 (ja) | 1998-04-15 |
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