JPH0951304A - 無線通信システムおよびその電源制御方法 - Google Patents

無線通信システムおよびその電源制御方法

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JPH0951304A
JPH0951304A JP7235845A JP23584595A JPH0951304A JP H0951304 A JPH0951304 A JP H0951304A JP 7235845 A JP7235845 A JP 7235845A JP 23584595 A JP23584595 A JP 23584595A JP H0951304 A JPH0951304 A JP H0951304A
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清 利光
Mutsumi Serizawa
睦 芹澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】狭帯域の上下の無線チャネル及び広帯域の下り
無線チャネルを有する無線通信システムにおいて、無線
端末の低消費電力化を図る。 【構成】広帯域無線基地局302 のバッファー内に、無線
端末に対し送信する情報が存在する場合に、無線端末の
広帯域受信手段の電源をオンすることを指示する信号を
狭帯域無線基地局303 より無線端末に伝える。これによ
り、無線端末301は広帯域無線基地局のバッファー内
に、自局宛の情報が入るまで、広帯域受信手段の電源を
オフにしておくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線端末と無線基
地局との間で情報の送受信を行なう無線通信システムに
関わり、特に、無線端末の低消費電力化に関する。具体
的には、無線伝送路においてアップリンクに比べダウン
リンクの方が高速伝送可能であるようなSDL(Super
high speed DownLink )伝送を行なう無線通信システム
における無線端末のバッテリーセービングに関する。
【0002】
【従来の技術】小型携帯の情報処理・電子機器の普及に
伴い、それらの携帯型機器に通信機能が付加され、様々
なネットワークを利用したサービスが提供されるように
なってきた。
【0003】一般に、小型携帯の電子機器に通信手段を
提供する場合には、携帯型としての特性を生かすため
に、“何時でも”、“何処でも”、“誰とでも”、そし
て、“どんな情報でも”、“簡単に”通信して授受する
ことのできる無線通信システムであることが望ましい。
【0004】このような無線通信システムを実現するに
は公衆網やディジタル網等の通信ネットワークに基地局
を接続し、基地局と無線端末との間には双方向の無線通
信チャネルを開設し、基地局からは下り無線チャネルを
使用して端末に情報を送り、端末からは上り無線チャネ
ルを使用して基地局に情報を送るようにし、通信ネット
ワークにはデータベースなどの情報提供装置を設けて、
無線端末から基地局を介してデータベースをアクセス
し、必要な情報の提供を受けるようにしたり、通信ネッ
トワークに接続されている電話端末や、ファクシミリ端
末、コンピュータなどと通話やデータなどの授受を自由
に行なうことができるようにしたり、また、基地局を介
して無線端末と通信したりするといった形態が考えら
れ、移動通信システムによってこれは現実のものになっ
ている。
【0005】ところで、マルチメディアが実用化される
ようになって、画像伝送等のようなデータ量の極めて多
いデータを高速伝送できるようにしたいという要求か
ら、回線の広帯域化を目指す試みが種々図られている。
【0006】しかし、広帯域化した回線では、送信側は
もとより、受信側においてもハードウエアの大きな消費
電力があり、特に携帯用であることが前提となる無線端
末は、必要な電力をどうするかが大きな問題になる。マ
ルチメディアを考えた場合、音声、画像、データなどの
情報を扱うことになるが、無線端末としてはこれらの各
種情報の供給源というよりは、むしろ、利用の側に立つ
のが自然である。
【0007】つまり、携帯端末においては双方向の通話
サービスが可能にすることは当然であるが、マルチメデ
ィアサービスとして音声や画像やデータを、データベー
スや情報供給源より受け取って端末ユーザが利用すると
いう形態のサービスである。これは一つのサービス形態
として大きな潜在的需要が望める。
【0008】例えば、映画鑑賞であったり、新聞や雑誌
を含む電子出版物の購読であったり、という具合に、高
機能な無線端末を利用した新分野のサービス提供の大き
な可能性である。
【0009】このようなサービスを提供するには膨大な
データを高速で伝送する必要があり、広帯域の高速無線
チャネルが必要となるが、これは双方向である必要はな
く、基地局側にのみ持たせることで十分である。つま
り、基地局側にデータベースや情報供給源をおき、無線
端末ユーザへは無線端末からの要求などに応じて基地局
側より、端末へ一方的に情報を伝送できるシステム構成
を採用すれば良い。端末から基地局側への通信路も必要
ではあるが、大容量の情報を送る必要がないという前提
であるならば、狭帯域の双方向無線チャネルを基地局と
端末に持たせることで用は足りる。そして、このように
することで、無線端末には広帯域の無線チャネルとして
は受信用の要素のみを持たせれば、送信系はなくとも良
いので、狭帯域用の送受信系と広帯域用の受信系の構成
で端末を実現でき、端末の省電力化と、小形化を図った
マルチメディアサービス可能な無線通信システムが得ら
れることになる。
【0010】このようなコンセプトで開発されたもの
が、SDL(Super highspeed Dow
nLink)通信システムである。SDL通信システム
(特願平6―137621号参照)では、広帯域の下り
無線チャネル(基地局側から端末側への伝送用の無線チ
ャネル)と、狭帯域の双方向の無線チャネル(上り無線
チャネル(上りは端末側から基地局側への伝送用の無線
チャネル)と下り無線チャネル)を持ち、狭帯域の双方
向の無線チャネルは音声や制御情報など情報量の少ない
通信を行なうために用い、広帯域の下り無線チャネルは
大量の情報を基地局から無線端末へ送るために使用す
る。
【0011】このように、無線端末には広帯域用として
は受信手段のみとし、消費電力の大きい広帯域用送信手
段を無くして、端末の低消費電力化を図っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、マル
チメディアサービスを実現するためには、大量の情報を
高速で送る必要があり、無線通信システムでこのような
マルチメディアサービスを実現するためには広帯域の高
速な無線チャネルが必要である。
【0013】しかしながら、広帯域を用いた高速伝送は
非常に大きな電力を要する。通常、端末側の携帯機器は
蓄電池を電源として使用しているから、消費電力が増え
ると、端末側では常に充電作業が必要となり、使い勝手
が悪くなる。なお、端末の電池容量を増やすことも考え
られるが、電池容量を増やすと、コストがかかるだけで
なく、その分、機器が大きくなり、かつ、重くなって携
帯性を損なうことになるなどの問題が生じる。
【0014】このような問題を解決する無線通信システ
ムとしてSDLシステムが提案されている。SDLシス
テムでは、無線端末の広帯域送信手段を無くし、端末の
低消費電力化を図っている。しかしながら、広帯域送信
手段ほどは消費電力が大きくないものの、広帯域受信手
段を有している関係で、省消費電力化を実現するには広
帯域受信手段の無駄な動作は慎みたいところである。
【0015】つまり、広帯域受信手段は狭帯域送受信手
段に比べて消費電力は大きく、従って、受信時以外での
動作は省電力化の意味から、なくすようにしたいところ
である。
【0016】そこで、本発明の目的とするところは、無
線端末の持つ広帯域受信手段の電源を効果的にオン/オ
フすることで、端末における携帯型機器の消費電力をさ
らに抑えることを可能とする無線通信システムおよびそ
の電源制御方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
[構 成]上記目的を達成するため、本発明はつぎのよ
うに構成する。すなわち、情報伝送のための狭帯域の送
受信手段を持つ狭帯域無線基地局と、情報伝送のための
広帯域の送信手段と送信する情報を蓄えるためのバッフ
ァーとを持つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地
局との間で情報を送受信するための狭帯域送受信手段と
前記広帯域無線基地局から情報を受信をするための広帯
域受信手段を持つ無線端末からなる無線通信システムに
おいて、第1には、前記バッファー内に、前記無線端末
に対し送信する情報が存在する場合に、前記無線端末の
広帯域受信手段の電源をオンすることを指示する信号を
前記狭帯域無線基地局より前記無線端末に送信して通知
することを特徴とする。
【0018】第2には、前記バッファー内に、前記無線
端末に対し送信する情報が存在しない場合に、前記無線
端末の広帯域受信手段の電源をオフすることを指示する
信号を前記狭帯域無線基地局、もしくは、前記広帯域無
線基地局より送信して前記無線端末に通知することを特
徴とする第3には、狭帯域の情報伝送のための送受信手
段と広帯域の情報伝送のための受信手段を持つ無線端末
であって、バッテリーを電源とする無線端末を使用する
無線通信システムにおいて、前記無線端末には、少なく
とも、広帯域の情報伝送のための受信手段の電源をオン
オフ制御するスイッチ手段と、広帯域受信手段の電源を
オフすることを指示する信号を受信すると広帯域受信手
段の電源をオンすることを指示する信号を受信するま
で、前記スイッチ手段をオフ制御する手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0019】第4には、無線端末が、自局の電源がある
所定の量以下になったことを解釈した場合に、前記解釈
した内容を人間が認識できる表現方法で通知することを
特徴とする。
【0020】第5には、無線端末が自局の電源がある所
定の量以下になったことを解釈した場合に、広帯域無線
基地局からの情報を受信できないことを意味する信号を
狭帯域無線基地局に送信することを特徴とする。
【0021】第6には、無線端末の送信制御を行なう無
線通信システムにおいて、送信を行なわないと判断した
無線端末は、所定時間の間、電源をオフにすることを特
徴とする。
【0022】第7には、狭帯域の上下の無線チャネル及
び広帯域の下り無線チャネルを有する無線通信システム
において、無線端末が広帯域の情報伝送のための受信手
段を用いた通信を行なう時は、無線端末の狭帯域受信手
段の電源をオフにすべく制御することを特徴とする。
【0023】第8には、狭帯域の上下の無線チャネルを
持つ第1の無線端末と広帯域の下り無線チャネルを持つ
第2の無線端末を接続して用いる場合に、第1の無線端
末で予め定められる周期毎に一定時間受信を行ない、狭
帯域無線基地局から第1の無線端末への情報を待ち受け
受信するバッテリーセービング方式において、前記周期
を変更することを特徴とする。
【0024】[作 用]第1の発明によれば、広帯域無
線基地局は、自局の持つバッファー内に無線端末に対し
送信する情報があることを解釈すると、狭帯域無線基地
局から無線端末への下り無線チャネル(狭帯域の下り無
線チャネルと呼ぶ)を用いて、無線端末の広帯域受信手
段の電源をオンするための制御信号を送信する。これに
より、無線端末は広帯域無線基地局のバッファー内に自
局宛の情報が存在する場合に、広帯域受信手段の電源を
オンすることができる。換言すると、第1発明により、
無線端末は広帯域無線基地局のバッファー内に自局宛の
情報が入るまで、広帯域受信手段の電源をオフにしてお
くことが可能となり、その結果、無線端末の消費電力を
抑えることが可能となる。
【0025】また、第2発明によれば、広帯域無線基地
局は、自局の持つバッファー内に無線端末に対し送信す
る情報がなくなったことを解釈すると、狭帯域無線基地
局から無線端末への下り無線チャネル(狭帯域の下り無
線チャネルと呼ぶ)、もしくは、広帯域無線基地局から
無線端末への下り無線チャネル(広帯域の下り無線チャ
ネルと呼ぶ)を用いて、無線端末の広帯域受信手段の電
源をオフするための制御信号を送信する。これにより、
無線端末は広帯域無線基地局のバッファー内に自局宛の
情報がなくなった場合に、広帯域受信手段の電源をオフ
することができ、無線端末の消費電力を抑えることが可
能となる。
【0026】また、第3発明によれば、前記無線端末に
は、少なくとも、広帯域の情報伝送のための受信手段の
電源をオンオフ制御するスイッチ手段と、広帯域受信手
段の電源をオフすることを指示する信号を受信すると広
帯域受信手段の電源をオンすることを指示する信号を受
信するまで、前記スイッチ手段をオフ制御する手段があ
り、広帯域受信手段の電源をオフすることを指示する信
号を受けると、広帯域受信手段の電源をオンすることを
指示する信号を受けるまで広帯域受信手段の電源はオフ
となる。
【0027】また、第4発明によれば、無線端末は自局
のバッテリーの残量を調べ、その結果を人間が認識でき
る表現方法で表示する。特に、広帯域の下り無線チャネ
ルにより送信された情報を受信するのに、十分な電力が
ない場合は、そのことをユーザが認識できるように明確
に表示する。これにより、ユーザは無線端末のバッテリ
ーの残量を知ることができると共に、広帯域の下り無線
チャネルを用いた高速伝送が可能であるか否かを認識で
きるので、ユーザにとって、無線端末の操作の快適性が
向上する。
【0028】また、第5の発明によれば、無線端末は自
局のバッテリーの残量を調べ、広帯域の下り無線チャネ
ルにより送信された情報を受信するのに十分な電力がな
い場合は、そのことを狭帯域無線基地局を介して広帯域
無線基地局に伝える。これにより、広帯域無線基地局は
無線端末が広帯域の下り無線チャネルにより送信された
情報を受信できないことを知ることができるため、情報
の送信を停止することができる。その結果、他の広帯域
無線基地局とのチャネル間干渉を減らすことができると
共に、広帯域無線基地局の消費電力を抑えることが可能
となる。
【0029】また、第6の発明によれば、無線端末の送
信制御を行なう無線通信システムにおいて、送信を行な
わないと判断した無線端末は、所定時間の間、電源をオ
フにする。そのため、無線端末は、消費電力を抑えるこ
とが可能となる。
【0030】第7の発明によれば、狭帯域の上下の無線
チャネル及び広帯域の下り無線チャネルを有する無線通
信システムにおいて、無線端末が広帯域の情報伝送のた
めの受信手段を用いた通信を行なう時は、無線端末の狭
帯域受信手段の電源をオフにすべく制御する。そのた
め、無線端末は、消費電力を抑えることが可能となる。
【0031】第8の発明によれば、狭帯域の上下の無線
チャネルを持つ第1の無線端末と広帯域の下り無線チャ
ネルを持つ第2の無線端末を接続して用いる場合に、第
1の無線端末で予め定められる周期毎に一定時間受信を
行ない、狭帯域無線基地局から第1の無線端末への情報
を待ち受け受信するバッテリーセービング方式におい
て、前記周期を変更する。この周期変更は電話等の音声
通信を行なわない状況下では電話等の音声通信を可能と
する状況下よりも長い周期に変更する。
【0032】そのため、無線端末は、消費電力を抑える
ことが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
[無線通信システムの構成]以下、本発明の具体例につ
いて図面を参照して説明する。
【0034】まず、本発明を実現するに必要な無線通信
システムの構成を説明する。
【0035】図1は本発明に係わるシステムの構成を示
す概念図であり、SDLシステムを例にした構成であ
る。図1において、301は無線端末(無線移動局)、
302は広帯域無線基地局であり、303は狭帯域無線
基地局である。また、305は膨大な情報を蓄えてその
情報の提供をするなど所定サービスを提供するためのサ
ーバー(あるいはデータベース)であり、これら広帯域
無線基地局302、狭帯域無線基地局303、サーバー
305はネットワーク306を介して接続されている。
【0036】広帯域無線基地局302は広帯域の無線チ
ャネルによる無線送信手段を有した基地局であり、広帯
域用の受信手段は備えていない。そして、広帯域の伝送
を行なうものであるために、使用周波数は短い波長のも
のとなり、サービスエリアは狭い。
【0037】また、狭帯域無線基地局303は狭帯域用
の無線チャネルによる無線送受信手段を有した基地局で
ある。そして、狭帯域の伝送を行なうものであるため
に、使用周波数は比較的波長の長いものを利用できるた
め、少ない電力でしかもサービスエリアは広くとれる。
無線端末301は、広帯域用無線チャネルの受信手段
と、狭帯域用の無線チャネルによる無線送受信手段を備
えているが、広帯域用の無線チャネルの送信手段は備え
ていない。
【0038】また、図1では示していないが、広帯域無
線基地局302には送信すべき情報を一時的に蓄えるた
めにバッファーを具備している。無線移動局である無線
端末301は、この広帯域無線基地局302からの情報
を受信し、狭帯域無線基地局303との間で情報の送受
信を行なう端末である。
【0039】なお、図1では、便宜上、広帯域無線基地
局302と狭帯域無線基地局303とを区別している
が、1つの無線基地局が狭帯域の情報伝送のための送受
信手段と広帯域の情報伝送のための送信手段の双方を備
えている構成としても構わない。この場合、無線基地局
のコストは高くなるものの、システム全体の無線基地局
の総数を削減できる。また、狭帯域の情報伝送のための
送受信手段と広帯域の情報伝送のための送信手段との間
で制御を行なう必要があった場合に、その制御が容易と
なるメリットが得られる。
【0040】以下では、広帯域無線基地局302と狭帯
域無線基地局303を別の無線基地局とした図1の構成
を用いて本発明の具体例を説明する。なお、無線端末3
01は狭帯域無線基地局303と広帯域無線基地局30
2の双方のサービスエリア内に位置しており、無線端末
301と狭帯域無線基地局303との間で情報の送受信
が可能であり、広帯域無線基地局302から無線端末3
01への情報を受信できるものとする。
【0041】このようなシステム構成の無線通信システ
ムを対象にバッテリーセービングを図った本発明の第1
具体例を説明する。
【0042】(第1の具体例)無線端末301の構成例
のブロック図を図2に示す。図2において、301は本
発明の無線端末である。101は狭帯域送受信手段、1
02は広帯域受信手段、103は制御部、104は狭帯
域送受信用アンテナ、105は広帯域用の受信アンテナ
であり、本発明の無線端末301はこのような構成要素
から構成されている。
【0043】これらのうち、狭帯域送受信手段101は
狭帯域送受信用アンテナ104から受信した信号を復調
し、また、送信情報を変調して狭帯域送受信用アンテナ
104から狭帯域用の電波で無線送信するものであり、
制御部103は狭帯域送受信手段101から復調されて
出力された情報を受けて内容の解析を行なうと共に、解
析した内容が広帯域受信手段102の電源をオフにする
指令内容であれば、広帯域受信手段102の電源をオフ
制御し、解析結果が広帯域受信手段102の電源をオン
にする指令内容であれば、広帯域受信手段102の電源
をオン制御する構成となっている。
【0044】広帯域受信手段102はアンテナ105か
ら受信した広帯域用の電波の受信信号を復調するもので
あり、制御部103の制御により、電源をオフ操作され
る構成となっている。
【0045】このような構成の本発明の無線端末301
は、狭帯域送受信用アンテナ104から受信した信号は
狭帯域送受信手段101により復調し、制御部103に
送り、内容の解析を行なう。そして、解析した内容が、
広帯域受信手段102の電源をオフにする内容であれ
ば、制御部103は広帯域受信手段102の電源をオフ
にする。同様に、解析結果が、広帯域受信手段102の
電源をオンにする内容であれば、制御部103は広帯域
受信手段102の電源をオンにする。
【0046】従って、このような構成の無線端末301
は基地局側からの制御により受信終了時に広帯域受信手
段102の電源をオフするように自動制御することがで
きる。
【0047】例えば、サーバー305から欲しい情報が
ある場合に、無線端末301のユーザは広帯域受信手段
102の電源をオンにした後、狭帯域無線基地局303
に欲しい情報を要求するための信号を送信すべく操作す
る。
【0048】これにより、無線端末301では狭帯域送
受信手段101に、上記欲しい情報を要求するための信
号が送られ、狭帯域送受信手段101により変調されて
アンテナ104より狭帯域電波として送信される。この
狭帯域電波は狭帯域無線基地局303に受信される。
【0049】狭帯域無線基地局303は、この情報要求
信号をネットワーク307を通して、サーバー305に
伝送する。サーバー305は、無線端末301の位置す
る狭帯域無線基地局303のサービスエリア内の広帯域
無線基地局302に対し、自局を識別するための情報
(基地局IDと呼ぶ)を報知させる。
【0050】無線端末301は報知された広帯域無線基
地局302の基地局IDを受信し、その信号強度などか
ら、自局との接続が適する広帯域無線基地局302を解
釈する。そして、その解釈した結果を狭帯域無線基地局
303を介してサーバー305に伝える。
【0051】これにより、サーバー305は無線端末3
01がどの広帯域無線基地局302のサービスエリア内
に位置しているかを知ることができる。また、このよう
にすると、広帯域無線基地局302は常に基地局IDを
報知している必要がなく、無線端末301もサービスを
受けたい時のみ広帯域受信手段102の電源をオンにす
ればよい。
【0052】従って、無線端末301と広帯域無線基地
局302の双方の消費電力を抑えることができる。ま
た、広帯域無線基地局302は常に基地局IDを報知し
ていないため、他の広帯域無線基地局302とのチャネ
ル間干渉を減らすこともできる。
【0053】さて、無線端末301が広帯域無線基地局
302のサービスエリア内に位置していることを認識し
たサーバー305は、無線端末301に要求された情報
をネットワーク306を通して、広帯域無線基地局30
2に伝送する。広帯域無線基地局302は、サーバー3
05より送られてきた情報を、一旦、自己の持つバッフ
ァーに保持し、その後、無線端末301に広帯域の下り
無線チャネルを用いて伝送する。
【0054】ところで、ネットワーク306での伝送方
式としてはATM(Asynchronous Transfer Mode)等が
挙げられる。ATMでは、情報をセル単位で非連続的に
伝送する。そのため、広帯域無線基地局302のバッフ
ァーヘの情報の入力が間欠的になるので、当該バッファ
ー内に無線端末301に送信する情報がなくなることが
生じる。また、ネットワーク306でのトラフィックが
混雑した場合などに、サーバー305からバッファーへ
の情報伝送速度が、バッファーから無線端末301への
情報伝送速度よりも低速になり、その結果、バッファー
内に無線端末301に送信する情報がなくなることが生
じる。
【0055】なお、広帯域無線基地局302のバッファ
ーに蓄えられる情報は、複数の無線端末301宛の情報
である。よって、ここでは、ある無線端末301に対し
ての送信情報がなくなったことを意味し、必ずしも、バ
ッファー内の全ての送信情報がなくなったとは限らな
い。
【0056】バッファー内に自局宛の情報がない無線端
末301は、広帯域受信手段102の電源をオンにして
いても、送られてくる情報はなく、ただ無駄に電力を浪
費しているだけである。
【0057】そこで、本発明では広帯域無線基地局30
2のバッファーに送信すべきものがなくなった時に、広
帯域無線基地局302では、無線端末301に対してバ
ッファー内に送信する情報がなくなったことを知らせる
情報を狭帯域無線基地局303に知らせる機能を持たせ
てあり、狭帯域無線基地局303にはこの知らせが入る
と無線端末301に対して自己の広帯域受信手段の電源
をオフする指示信号を無線で送信する機能を持たせてあ
る。
【0058】従って、バッファー内に送信情報がなくな
ると、広帯域無線基地局302では狭帯域無線基地局3
03にこれを知らせるので(図3のS1〜S3)、狭帯
域無線基地局303は狭帯域の下り無線チャネルを用い
て無線端末301に対して広帯域受信手段の電源をオフ
する指示信号を送信する。なお、狭帯域無線基地局30
3を介せずに、広帯域無線基地局302で直接、広帯域
の下り無線チャネルを用いて無線端末301の広帯域受
信手段102の電源をオフにすることを指示する信号を
送信する構成とすることも可能である。この場合は手順
が図4のS1,S2,S3aのようになり、図3のS3
に対してS3aのように広帯域無線基地局302が広帯
域下り無線チャネルを用いて直接、上記指示信号を送信
するようなる点が異なる。
【0059】広帯域受信手段の電源をオフする指示信号
はアンテナ104に受信され、狭帯域送受信手段101
に送られ、復調されて制御部103に入力される。
【0060】その信号を解釈した無線端末301の制御
部103は、広帯域受信手段102の電源をオフにする
(図3のS4,S5;図4の手順を踏んだ場合も端末側
での処理はこれと同じ処理になる(図4のS4,S5参
照))。
【0061】その後、広帯域無線基地局302のバッフ
ァー内に送信する情報が入ってきたことを解釈した場合
は、広帯域無線基地局302はこれを狭帯域無線基地局
303に知らせる(図5のS11,〜S13参照)。狭
帯域無線基地局303ではこれを受けると無線端末30
1の広帯域受信手段102の電源をオンにすることを指
示する信号を狭帯域の下り無線チャネルを用いて送信す
る。
【0062】無線端末301ではこれをアンテナ104
にて受信し、狭帯域送受信手段101に送って復調す
る。そして、制御部103に入力する。その信号を解釈
した無線端末301の制御部103は、無線端末301
の広帯域受信手段102の電源をオンにすることを指示
する信号であることを知って、再び広帯域受信手段10
2の電源をオンにし、広帯域無線基地局302から送ら
れてくる情報を受信する態勢にする(図5のS14,S
15参照)。
【0063】これにより、無線端末301は広帯域無線
基地局302のバッファー内に、自局に対し送信される
情報がない場合は、広帯域受信手段102の電源をオフ
にすることが可能となり、無線端末301の無駄な電力
消費を抑えることができる。
【0064】また、上記例では、広帯域無線基地局30
2のバッファー内に、送信する情報がなくなった場合、
直ちに、無線端末301の広帯域受信手段102の電源
をオフすることを指示する信号を送信する場合の例を示
したが、何らかの手段を用いることにより、すぐにサー
バー305からの情報が広帯域無線基地局302のバッ
ファーに入ることを認識することができる場合は、必ず
しも無線端末301の広帯域受信手段102の電源をオ
フすることを指示する信号を送信する必要はない。
【0065】また、広帯域無線基地局302に無線端末
301の広帯域受信手段102の電源のオン/オフを判
断する手段を具備し、次のように無線端末301の広帯
域受信手段102の電源のオン/オフを切替えることも
できる。
【0066】例えば、広帯域無線基地局302のバッフ
ァー内にある送信する情報がある所定の量を越えている
か否かによって、無線端末301の広帯域受信手段10
2の電源のオン/オフを判断しても良い。また、広帯域
無線基地局302のバッファー内に送信する情報が無い
状態が、ある所定の時間以上続いた場合に、無線端末3
01の広帯域受信手段102の電源のオフを判断しても
良い。
【0067】このようにすると、無線端末301の消費
電力を抑えると共に、広帯域受信手段102の電源をオ
ン/オフを指示する信号の量を減らすことができる。
【0068】また、上記具体例では、無線端末301は
自局との接続が適する広帯域無線基地局302を解釈
し、その解釈した結果をサーバー305に伝えた後も、
広帯域受信手段102の電源をオンにしたままであっ
た。すなわち、無線端末301は位置登録をした後も、
広帯域受信手段102の電源をオンにしたままであっ
た。
【0069】しかし、位置登録後は、直ちに広帯域受信
手段102の電源をオフにしてもよい。この場合、広帯
域無線基地局302は、バッファー304に送信する情
報が入ってから無線端末301の広帯域受信手段102
の電源をオンにすることを指示する信号を送信する。こ
れにより、無線端末301の消費電力をさらに抑えるこ
とができる。
【0070】また、上記具体例では、広帯域無線基地局
302が無線端末301のオン/オフを指示する信号を
通知しているが、広帯域基地局302は無線端末301
に対し、バッファー304内に送信する情報がどれくら
い存在しているか、もしくは、送信する情報が有るか否
かを示す信号を通知するだけでも良い。この場合、無線
端末301の制御部103が広帯域受信手段102の電
源のオン/オフを判断し、かつ、広帯域受信手段102
の電源のオン/オフ状態を広帯域無線基地局302に通
知することにより、無線端末301の消費電力を抑える
ことが可能となる。
【0071】図3の手順によるシステムの動作シーケン
スを示すと図7の如きとなり、図4の手順によるシステ
ムの動作シーケンスを示すと図8の如きとなり、図5の
手順によるシステムの動作シーケンスを示すと図9の如
きとなり、図6の手順によるシステムの動作シーケンス
を示すと図10の如きとなる。図7および図8は電源オ
フのための制御にかかわるシーケンスであり、図9およ
び図10は電源オンのための制御にかかわるシーケンス
である。
【0072】図7ではサーバから送られてくる情報90
0を広帯域用の基地局では一旦、バッファーに保持し、
これを広帯域の無線チャネルで送信するが、広帯域用の
基地局にサーバから送られてくる情報900が間に合わ
ず、広帯域用の基地局のバッファが空になると、広帯域
用の基地局では狭帯域用の基地局に端末の広帯域用受信
手段の電源を切ることを指示する信号901を送る。狭
帯域用の基地局ではこれを狭帯域用の無線チャネルで端
末に送信する。
【0073】図8の動作シーケンスでは、サーバから送
られてくる情報900を広帯域用の基地局では一旦、バ
ッファーに保持し、これを広帯域の無線チャネルで送信
するが、広帯域用の基地局にサーバから送られてくる情
報900が間に合わず、広帯域用の基地局のバッファが
空になると、広帯域用の基地局では狭帯域用の基地局に
ではなく、自身が直接、端末の広帯域用受信手段の電源
を切ることを指示する信号901を送る。すなわち、狭
帯域用の基地局を介さず広帯域用の基地局が直接、広帯
域用の無線チャネルでこの指示を端末に送信する。
【0074】図9の動作シーケンスでは、空になってい
た広帯域用の基地局のバッファーにサーバからの情報9
00が伝送されてくると、広帯域用の基地局はこれを認
識して端末の広帯域用受信手段の電源をオンすることを
指示する信号902を発生して狭帯域用の基地局に送
る。狭帯域用の基地局ではこれを狭帯域用の無線チャネ
ルで端末に送信する。そして、その後に広帯域用の基地
局は自己のバッファーに格納されているサーバからの情
報900を広帯域用の無線チャネルで伝送する。
【0075】図10の動作シーケンスでは、空になって
いた広帯域用の基地局のバッファーにサーバからの情報
900が伝送されてくると、広帯域用の基地局はこれを
認識して端末の広帯域用受信手段の電源をオンすること
を指示する信号902を発生し、狭帯域用の基地局に送
る。狭帯域用の基地局ではこれを狭帯域用の無線チャネ
ルで端末に送信する。
【0076】これを受けると端末側ではこれを受信して
指示内容を認識し、自己の広帯域用の受信手段の電源を
オンする。そして、端末側では狭帯域用の送受信手段よ
り応答信号903を送り、これを受けた狭帯域用の基地
局はこの応答信号903を広帯域用の基地局に送る。広
帯域用の基地局はこれを受けて、その後に広帯域用の基
地局は自己のバッファーに格納されているサーバからの
情報900を広帯域用の無線チャネルで伝送する。
【0077】本具体例では図7〜図10に示したよう
に、ある端末宛ての伝送情報900がサーバからの伝送
が間に合わずに途中で空になってしまったとき、つま
り、広帯域用の基地局のバッファに、ある端末宛ての伝
送情報900がなくなってしまった場合に、当該ある端
末の広帯域用の受信手段の電源をオフさせるケースを2
種、そして、ある端末宛ての伝送情報900がサーバか
ら到着して再び伝送可能になったとき、つまり、広帯域
用の基地局のバッファに、ある端末宛ての伝送情報90
0が到着した場合に、当該ある端末の広帯域用の受信手
段の電源をオンさせて受信再開させるケースを2種、動
作制御のバリエーションとして示した。
【0078】ところで、図5、図9のように、広帯域用
の基地局が電源オンの指示信号を送信した後、端末から
の電源オンの確認をとらないまま、情報伝送再開をする
制御動作とした場合、伝送再開の制御が極めてシンプル
となるものの、広帯域無線基地局からの一方的な制御動
作に終始する関係から、広帯域無線基地局は無線端末の
広帯域受信手段の電源がオフであるにもかかわらず、情
報の伝送を行ってしまうことがある。この場合、情報を
伝送しても無線端末からのACK(応答)信号がないた
め、もう一度、情報の伝送を行わねばならず、無駄な伝
送が増えてその結果、無線チャネルでのトラフィックが
増えてしまう。
【0079】一方、図6、図10のように、無線端末3
01が自局の広帯域受信手段の電源をオンにした後(図
6のS15参照)、広帯域受信手段の電源をオンにした
ことを広帯域無線基地局に通知するようにするといった
手順を踏むようにすると(図6のS16参照)、制御が
複雑になるものの、広帯域無線基地局は無線端末が広帯
域受信手段の電源をオンしたことを認識した後に、情報
の伝送を行うことができる。そのため、無駄な情報伝送
をなくすことが可能となる。故に無駄な情報伝送がない
分、トラフィックを少なくできる。
【0080】なお、広帯域無線基地局には、無線端末の
広帯域受信手段の電源がオンであるかオフであるかを記
憶しておく手段を設けておくと広帯域無線基地局におい
て情報伝送制御の管理がし易い。
【0081】ここで、広帯域用の受信手段の電源をオン
オフ制御できるようにする無線端末301の構成例を図
11にブロック図で示しておく。図中、101は狭帯域
送受信手段であり、103は制御部である。また、BT
は端末の電源としてのバッテリーであり、このバッテリ
ーBTにより狭帯域送受信手段101、制御部103、
および広帯域受信手段は電源供給を受けて動作する。
【0082】広帯域受信手段はつぎの要素から構成され
ている。すなわち、フィルター910,912、ダウン
コンバーター911、復調器913、コーディック91
4、電源オンオフスイッチSW0〜SW4である。
【0083】これらのうち、フィルター910はノイズ
を除去するためのものであり、アンテナにより受信され
た広帯域の受信信号中のノイズを除去して信号抽出する
ためのものである。ダウンコンバーター911は、搬送
波周波数を高周波数から低周波数に変換するためのもの
であり、フィルター910を通して得られた受信信号を
低周波数の信号にするものである。
【0084】フィルター912はダウンコンバーター9
11を通して周波数変換された受信信号を選択するため
のものであり、隣接チャネルからの干渉を低減させるた
めのチャネル選択フィルターである。復調器913はフ
ィルター912を通して得られた受信信号を復調するた
めのものであり、コーディック914は復調器913で
復調された受信信号を復号化するものである。
【0085】本無線端末においては、ダウンコンバータ
ー911、復調器913、コーディック914、フィル
ター912はそれぞれ対応する電源オンオフスイッチS
W1〜SW4を介してバッテリーBTから電源供給を受
け、動作する仕組みである。電源供給を自動制御するた
め、電源オンオフスイッチSW1〜SW4はスイッチの
開閉を制御部103の制御信号により行われる構成であ
り、制御部103は電源オフの指示信号を狭帯域送受信
手段101を介して、あるいはコーディック914を介
して受けるとこれを解釈して電源オンオフスイッチSW
1〜SW4をオフ制御し、電源オンの指示信号をコーデ
ィック914を介して受けるとこれを解釈して電源オン
オフスイッチSW0〜SW4をオン制御する構成であ
る。
【0086】このような構成とすると、無線端末ユーザ
が、サーバ等から情報提供を受けたいときは、その要求
を狭帯域送受信手段101を介して基地局側に送るが、
その操作を行ったときは制御部103は電源オンオフス
イッチSW0〜SW4をオフのままに保つ制御形態をと
る。
【0087】そして、この要求を受けた基地局側でサー
バより情報を取り込むべく制御し、サーバより情報が送
られてくると、これを広帯域基地局は自己のバッファー
に一旦これを保持する。そして、広帯域基地局は電源オ
ンの指示信号を送信させるように制御する。その結果、
狭帯域基地局から電源オンの指示信号が送られ、この信
号は復号されて制御部103に与えられるので、制御部
103はこれを解釈し、電源オンオフスイッチSW0〜
SW4をオンするように制御する。
【0088】この結果、電源オンオフスイッチSW0〜
SW4はオンとなり、ダウンコンバーター911、復調
器913、コーディック914、フィルター912はそ
れぞれ対応する電源オンオフスイッチSW0〜SW4を
介してバッテリーBTから電源供給を受け、動作開始す
る。
【0089】広帯域基地局は自己のバッファーに一旦保
持した情報を広帯域無線チャネルで送信する。端末側で
はこれをダウンコンバートし、フィルター912により
受信信号を選択してから復調器913で復調し、コーデ
ィック914で復号して情報を得る。
【0090】広帯域基地局は自己のバッファーに伝送す
べき情報がなくなると、電源オフの指令信号を出力し、
この信号は狭帯域基地局または広帯域基地局より送信さ
れる。
【0091】この信号は端末側で受信され、復号されて
制御部103に与えられるので、制御部103はこれを
解釈し、電源オンオフスイッチSW0〜SW4をオフす
るように制御する。
【0092】この結果、電源オンオフスイッチSW0〜
SW4はオフとなり、ダウンコンバーター911、復調
器913、コーディック914、フィルター912はそ
れぞれ対応する電源オンオフスイッチSW0〜SW4が
開かれてバッテリーBTから電源供給がなくなり、動作
を停止する。これにより広帯域受信手段は停止状態にな
り、電力消費がなくなる。狭帯域送受信手段101は引
き続きバッテリーBTから電源供給を受けているので、
狭帯域送受信手段101が基地局から電源オンの指令を
受ける電源オンオフスイッチSW0〜SW4がオンとな
り、広帯域受信手段による受信動作が開始される。
【0093】このようにして、広帯域受信手段は送信側
から送信すべき情報がないときは電源が切られて省電力
化を図ることができる構成となる。
【0094】また、本発明で用いたフィルター910、
912は電源の必要なアクティブフィルターであるが、
もちろん、電源の不要なパッシブフィルターを用いても
構わない。
【0095】また、本発明では基地局側での送信情報の
状態監視や、電源オンの指令を発生したり、狭帯域基地
局に与えたりする機能構成は、基地局に設けた制御手段
により行なうようにするが、基地局にこのような機能を
持たせる構成の他に、広帯域基地局や狭帯域基地局を制
御する制御局を設けて基地局をこの制御局で管理制御す
る構成とすることもできる。この例を図12に示す。
【0096】図12において、A1はそれぞれ広帯域基
地局、A2はそのサービスエリア、A6は狭帯域基地
局、A7はそのサービスエリア、A3は広帯域基地局用
の制御局であり、サービスエリアA7内の全ての広帯域
基地局A1を管理し、制御する。A8はサービスエリア
A7を受け持つ狭帯域基地局A6を制御する制御局であ
り、制御局A8と制御局A3はリンクさせてある。
【0097】このような構成にすれば、制御局A8や制
御局A3によるサービスエリアA7内の無線端末に対す
る連携制御を行なったり、一元的な管理を行なったりす
ることが容易となる。すなわち、制御局A3は広帯域基
地局A1を管理し、状況に対応した制御を実施し、必要
に応じて制御局A8に指令や情報を与えて狭帯域基地局
A6を介しての無線端末への指令を送るようにしたり、
また、制御局A8から電源情報や各種要求等を含む無線
端末の情報を得て制御局A3は狭帯域基地局A6を介し
て無線端末への指令を送ったり、広帯域基地局A1を介
して指令や情報をを送ったりすることが容易にできるよ
うになる。
【0098】なお、本発明は広帯域無線チャネル、狭帯
域無線チャネルを用いるSDL通信システムを例に説明
したが、広帯域無線チャネルによる双方向通信、もしく
は狭帯域無線チャネルによる双方向通信のいずれかのみ
を備える無線端末の省電力化構成に応用できる。その例
を図13を参照して説明する。
【0099】図において、103は制御部である。ま
た、BTは端末の電源としてのバッテリーであり、この
バッテリーBTにより制御部103、送信手段および受
信手段は電源供給を受けて動作する。SW0〜SW7は
電源オンオフスイッチである。
【0100】910はフィルターであり、ノイズを除去
するためのものである。911はダウンコンバーターで
あり、搬送波周波数を高周波数から低周波数に変換する
ためのものである。912は隣接チャネルからの干渉を
低減するためのチャネル選択フィルターである。これら
910〜912は受信系を構成する。
【0101】915は変復調器であり、受信信号を復調
し、送信信号を変調する。914はコーディックであ
り、送信信号を符号化して変復調器915に与え、変復
調器915から復調されて出力された受信信号を復号化
する。
【0102】916はフィルターであり、波形成形する
ためのものである。917はアップコンバーターであ
り、搬送波周波数を低周波数から高周波数に変換する。
916,917,919は送信系を構成する。918は
デュープレクサーであり、伝送方式がFDD(Freq
uency Division Dupulex)の場
合に必須のもので、送信信号が受信信号の干渉となった
り、逆に受信信号が送信信号の干渉となることを防ぐ。
伝送方式がTDD(Time DivisionDup
ulex)の場合はデュープレクサーではなく、スイッ
チを使う。スイッチは送信信号と受信信号が時間的に衝
突することを防ぐ。ここでもコーディック914はない
場合もある。
【0103】919はタイマーであり、制御部103に
時間情報を与えるものである。
【0104】本無線端末においては、フィルタ910,
912,916,919、ダウンコンバーター911、
変復調器915、コーディック914、アップコンバー
ター917はそれぞれ対応する電源オンオフスイッチS
W0〜SW7を介してバッテリーBTから電源供給を受
け、動作する仕組みである。
【0105】ここでも、フィルター910,912,9
16,919は電源の必要なアクティブフィルターを例
に説明するが、もちろん電源の不要なパッシブフィルタ
ーを用いても構わない。
【0106】電源供給を自動制御するため、電源オンオ
フスイッチSW0〜SW7はスイッチの開閉を制御部1
03の制御信号により行われる構成であり、制御部10
3は電源オフの指示信号をコーディック914を介して
受けるとこれを解釈して電源オンオフスイッチSW0〜
SW7をオフして、電源供給をたち、その後はタイマー
919により、電源オンオフスイッチSW1,SW3,
SW5を定期的に、あるいは非定期的にオン制御し、基
地局からの電源オン指令を監視し、基地局からの電源オ
ン指令があれば、電源オンオフスイッチSW1,SW
3,SW5をオフし、電源オンオフスイッチSW0,S
W2,SW4をオン制御して送信系を動作状態にし、基
地局に応答信号を送り、その後、電源オンオフスイッチ
SW0,SW2,SW4をオフ制御して送信系を電源オ
フにし、電源オンオフスイッチSW1,SW3,SW5
をオンして受信系を動作可能にするといった制御を行な
う構成としてある。
【0107】本構成においては、使用中は変復調器91
5、コーディック914を電源オン状態にし、受信要求
をしたときは受信系であるフィルタ910,912、ダ
ウンコンバーター911を電源オン、送信系であるアッ
プコンバーター917とフィルタ916は電源オフ状態
にし、送信するときは前記送信系を電源オン、受信系を
電源オフにする。
【0108】そして、制御部103は基地局より電源オ
フの指示信号をコーディック914を介して受けるとこ
れを解釈して電源オンオフスイッチSW1〜SW7をオ
フ制御し、以後はタイマー919により、定期的に、あ
るいは非定期的に電源オンオフスイッチSW1,SW
3,SW5〜SW7をオンオフ制御して基地局からの電
源オン指令を待つ。
【0109】電源オンオフスイッチSW1,SW3,S
W5〜SW7をオン制御した期間において基地局からの
電源オン指令を受ければ、電源オンオフスイッチSW
1,SW3,SW5をオフし、電源オンオフスイッチS
W0,SW2,SW4をオン制御して送信系を動作状態
にし、基地局に応答信号を送り、その後、電源オンオフ
スイッチSW0,SW2,SW4をオフ制御して送信系
を電源オフにし、電源オンオフスイッチSW1,SW
3,SW5をオンして受信系を動作可能にし、受信信号
を受け取れるようにする。
【0110】以上第1の具体例は、広帯域受信手段の省
電力化のために、広帯域用の無線チャネルによる送信側
からの送信すべき情報がないときは、広帯域受信手段は
電源が切られて省電力化を図ることができるようにした
例を説明した。また、一つの送受信系しか持たない構成
において、電源オフ指令を受けたときは無線端末を電源
オフにし、タイマーのみを稼動状態にして定期的もしく
は非定期的に受信系をオンし、基地局からの指令を監視
できるようにして省電力化を図った。
【0111】さらに、基地局が何らかの手段を具備する
ことにより、つぎに送信する時刻が予測可能な場合に
は、電源オフ指令を送ると共に、電源オフしておく時間
を指示する。これにより、無線端末は無駄なく受信系を
オンにすることが可能となるため、効果的な省電力化が
可能になる。
【0112】つぎに、バッテリーの残量を確認したり、
広帯域用の無線チャネルによる受信が可能か否かを知ら
せたりすることができる構成とすると、使い勝手が一層
良くなる。その例を第2の具体例として説明する。
【0113】(第2の具体例)この例では、無線端末3
01は自局のバッテリーの残量を調べ、その結果を人間
が認識できる表現方法で無線端末301に備えたディス
プレイDSPに表示する構成とする。表示方法としては
大別して図14に示すような2通りが挙げられる。
【0114】第1の方法としては、バッテリーの残量を
段階的に表示する方法があり、図14(a)にその例を
示す。この例では、バッテリーの残量を満充電状態、、
残量半分、残量少、バッテリー切れ、の4段階に分け、
それぞれシンボル表示できるようにしてある。
【0115】そのための構成は図15のようにすれば良
い。図15において、104は狭帯域用の送受信アンテ
ナであり、105は広帯域用の受信アンテナであり、1
01は狭帯域送受信手段、102は広帯域受信手段、1
03は制御部、BTはバッテリーである。狭帯域送受信
手段101、広帯域受信手段102、制御部103はバ
ッテリーBTを電源に動作する。広帯域受信手段102
は制御部103により開閉制御されるスイッチSWを介
してバッテリーBTより電源の供給を受ける。
【0116】バッテリー残量検出装置BDはバッテリー
BTの残量を検出するものであり、その検出結果がVで
ある時、制御部103は図16に示す条件にしたがって
バッテリー残量表示方法を決定する。バッテリー残量表
示装置DSPは、制御部103の判定結果を表示する。
【0117】この結果、バッテリーBTの残量に合わせ
てバッテリー残量表示装置DSPにその容量の状態を示
すシンボルIが表示され、ユーザーは電源状態が一目で
わかるようになる。
【0118】また、例えば、スピーカーを持たせると共
に制御部103に警報報知制御機能を持たせ、バッテリ
ーBTの残量が、かなり少なくなった場合には、スピー
カーより警告音を出力させたり、画面表示等を利用し
て、ユーザに充電、もしくは、蓄電池の交換を促すよう
に構成することもできる。
【0119】第2の方法としては、バッテリーの残量に
応じて、狭帯域無線基地局303との送受信が可能であ
るか否か、広帯域無線基地局302からの情報を受信で
きるか否かを表示する方法がある。図14(b)にその
例を示す。ここでは、低速伝送(狭帯域無線チャネルに
よる通信)と、高速伝送(広帯域無線チャネルによる通
信)に分け、それぞれ通信可能であれば“O”、不可能
であれば“×”印で表示するようにした。
【0120】これに要する機能を図17に示す。基本的
には図15に示したものと構成は変わらず、先のシンボ
ル表示に変えて通信可能/不可能表示をする表示装置D
SPを設けたものである。但し、低速伝送(狭帯域無線
チャネルによる通信)と、高速伝送(広帯域無線チャネ
ルによる通信)に分け、バッテリー残量検出装置BDが
検出したバッテリー残量からそれぞれ通信可能であれば
“O”、不可能であれば“×”印で表示するように制御
する必要があるので、制御部103には検出したバッテ
リー残量Vと、高速伝送可能な電圧のスレシュホ−ルド
レベルV0 、低速伝送可能な電圧のスレシュホ−ルドレ
ベルV1 と比較して図18のような条件に照らし、可能
/不可能を判定し、可能であれば“O”、不可能であれ
ば“×”印で表示する制御を行なうように構成した。
【0121】なお、バッテリーの残量が少ない場合は、
広帯域無線基地局302からの情報をあとどれくらいの
時間受信可能であるか、もしくは、狭帯域無線基地局3
03との間であとどれくらいの時間送受信可能であるか
を表示するようにすることもできる。また、サーバー3
05が要求された情報を伝送するのに必要となる時間を
調べ、それを無線端末301に伝える手段を具備するこ
とにより、無線端末301は、自局のバッテリーの残量
に応じて、要求した情報を全て受信できるか否かを表示
することもできる。
【0122】以上のようにすることにより、ユーザはバ
ッテリーの残量を知ることができるとともに、どのよう
なサービスがどれくらいの時間受けれるのかを知ること
ができるため、無線端末301の操作の快適性を向上さ
せることができる。
【0123】(第3の具体例)無線端末301のバッテ
リーの残量検出結果を基地局側に知らせて、無駄な伝送
を行なわないようにする例をつぎに説明する。
【0124】無線端末301は自局のバッテリーの残量
を調べ、広帯域の下り無線チャネルにより送信された情
報を受信するのに十分な電力が有るか否かを判断する。
広帯域の下り無線チャネルにより送信された情報を受信
するのに十分な電力がない場合は、そのことを狭帯域の
上り無線チャネルを用いて狭帯域無線基地局303に伝
える。
【0125】狭帯域無線基地局303はネットワーク3
06を介してサーバー305、もしくは、広帯域無線基
地局302に伝える。サーバー305に伝えた場合は、
サーバー305は広帯域無線基地局302への情報の伝
送を停止すると共に、広帯域無線基地局302に対し、
無線端末301への情報の送信を停止することを指示す
る信号を送る。広帯域無線基地局302は無線端末30
1への情報の送信を停止する。
【0126】また、広帯域無線基地局302に伝えた場
合は、無線端末301への情報の送信を停止すると共
に、サーバー305に対し、自局への情報の伝送を停止
することを要求する信号を送る。サーバー305は広帯
域無線基地局302への情報の伝送を停止する。
【0127】これにより、広帯域無線基地局302から
無線端末301への無駄な送信がなくなるため、他の広
帯域無線基地局302とのチャネル間干渉を減らすこと
ができると共に、広帯域無線基地局302の消費電力を
抑えることが可能となる。また、広帯域無線基地局30
2とサーバー305との間の、無駄な信号のやりとりを
抑えることができ、ネットワーク306の効率的な使用
が可能となる。
【0128】(第4の具体例)つぎにCSMA方式にお
いて、バッテリーセービングを行なう例を説明する。従
来、CSMAでは、パケット送信を行なわない間も、無
線端末401の電源はオンになっており、無駄な電力を
消費していた。以下の例ではこのような状態の場合のバ
ッテリーセービング方式を説明する。
【0129】まず、本発明が対象とする無線通信システ
ムの構成を説明する。図19は本発明に係わるシステム
の構成を示す概念図である。図19において、401は
無線端末、402は無線基地局であり、複数の無線基地
局402はネットワーク403を介して接続されてい
る。また、無線端末401は無線基地局402との間で
情報の送受信を行なう端末であり、起動されると設定時
間経過後に端末の電源をオンにする機能を有するタイマ
ーを具備している。
【0130】以下では、無線端末401から無線基地局
402への伝送方式をCSMA(Carier Sense Multipl
e Access)方式とした例を用いて一例を説明する。ここ
でCSMAとは、無線端末401がパケット送信を行な
う前に、伝送中のパケットの有無を調べ、そして、伝送
中のパケットが無ければパケット送信を行ない、伝送中
のパケットが有ればパケット送信を行なわず、所定時間
経過した後に、パケット送信を行なうといった手順を踏
む伝送方式である。しかし、従来のCSMAでは、パケ
ット送信を行なわない間も、無線端末401の電源はオ
ンになっており、無駄な電力を消費していた。
【0131】そこで、本発明では、パケット送信を行な
わないと判断した場合は、タイマーのみを作動させ、そ
れ以外には電力消費がないようするために端末の電源を
オフにする。そして、所定の時間経過した後に、前記タ
イマーのタイムアップにより電源をオンにし、再度、伝
送中のパケットの有無を調べ、パケット送信を行なうか
否かを判断する。電源をオフにしている時間をどれくら
いにするかについては、無線端末401が判断してタイ
マー起動の際に時間設定する。
【0132】このようにすることにより、無線端末40
1は無駄な電力の消費を防ぐことが可能になる。また、
上記具体例では、無線端末401がパケット送信を行な
うか否かの判断をする場合の例を示したが、無線基地局
402が無線端末401のパケット送信の制御を行なう
方式にも、本発明を適用することが可能である。
【0133】この場合、無線基地局402は無線端末4
01の送信制御を行なうための送信制御手段と該送信制
御手段により決定された送信制御信号を報知する手段を
備えている。
【0134】無線端末401は無線基地局402から報
知された送信制御信号を解釈し、送信を行なうか否かの
判断をする。送信を行なわない無線端末401は電源を
オフにし、所定の時間が経過した後に、電源をオンに
し、再び無線基地局402から報知される送信制御信号
を解釈し、送信を行なうか否かの判断を行なう。
【0135】また、電源をオフにしている時間に関して
は、無線端末401が判断する方法と、無線基地局40
2が判断し無線端末401に伝える方法がある。後者の
方が無線基地局402の負荷は増すものの、無線端末4
01の電源をオフにしている時間をより適切に判断でき
るため無線端末401の低消費電力化にとって効果的で
ある。
【0136】(第5の具体例)SDL等の通信システム
において、広帯域受信手段の省電力化のために、広帯域
用の無線チャネルによる送信側からの送信すべき情報が
ないときは、広帯域受信手段は電源が切られて省電力化
を図ることができるようにした例を第1の具体例で説明
した。しかし、これは狭帯域用の送受信手段と、広帯域
用の受信手段とを持つ通信端末を対象とした場合であ
り、送信するには送受信一体型である狭帯域用の送受信
手段を使用する必要があるので、狭帯域用の系統のバッ
テリーセービングを十分行なえないきらいがある。
【0137】そこで、広帯域用の系統はもとより、狭帯
域用の系統のバッテリーセービングをも十分行ない得る
システムをつぎに第5の具体例として説明する。この例
では狭帯域用の系統を、送信手段と、受信手段に分離分
割して構成し、また、状態対応に電源供給を制御するバ
ッテリー制御手段を設けて無線端末が広帯域用の受信手
段を用いた通信を行なう時は、無線端末の狭帯域用の受
信手段の電源はオフにすべく制御することを特徴とす
る。
【0138】つまり、第5の具体例は、狭帯域の上下
(アップリンク・ダウンリンク)の無線チャネル及び広
帯域の下り無線チャネルを有する無線通信システムにお
いて、無線端末が広帯域の情報伝送のための受信手段を
用いた通信を行なう時は、無線端末の狭帯域受信手段の
電源をオフにすべく制御する。
【0139】また、広帯域用の系統のバッテリーセービ
ングのため、バッテリー制御手段には無線基地局側(ネ
ットワーク側)から、電源オンの指令を受けるまで広帯
域用の受信手段の電源をオンさせないようにした。
【0140】第5の具体例に関わる無線端末1000の
構成例を図20に示す。1000は本発明の無線端末で
ある。1001は狭帯域送受信用アンテナ、1002は
広帯域受信用アンテナ、1003は制御部、1004は
バッテリー制御部、1005は狭帯域受信手段、100
6は広帯域受信手段、1007は狭帯域送信手段であ
り、本発明の無線端末1000はこのような構成要素か
ら構成されている。
【0141】これらのうち、狭帯域受信手段1005は
狭帯域送受信用アンテナ1001から受信した信号を復
調し、また、狭帯域送信手段1007は送信情報を変調
して狭帯域送受信用アンテナ1001から狭帯域用の電
波で無線送信するものであり、制御部1003は狭帯域
受信手段1005から復調されて出力された情報を受け
て内容の解析を行なうと共に、指令に応じて対応の制御
処理を行なうものである。
【0142】バッテリー制御部1004は、制御部10
03、狭帯域受信手段1005および狭帯域送信手段1
007に対してバッテリー電源の供給の制御を行なうた
めのものである。バッテリー制御部1004は、無線端
末1000の電源スイッチをONにするのと同時に、バ
ッテリー制御部1004は広帯域受信手段1006への
バッテリーの供給は行なうことはせず、ネットワーク側
のサーバなど、送信側からの指示があると広帯域受信手
段1006へのバッテリーの供給を行なうように制御す
る機能を有する。これは、広帯域受信手段1006の消
費電力が狭帯域送受信手段に比べ大きいため、広帯域受
信手段1006の無駄な電力消費を抑制できるようにす
るためである。
【0143】また、広帯域受信手段1006は広帯域受
信用アンテナ1002から受信した信号を復調し、制御
部1003は広帯域受信手段1006から復調されて出
力された情報を受けて内容の解析を行なう。
【0144】このような構成の本発明の無線端末100
0に対し、ユーザが電源スイッチをONにすると、バッ
テリー制御部1004により制御部1003、狭帯域受
信手段1005および狭帯域送信手段1007にバッテ
リーからの電源が供給され、制御部1003からの制御
のもとに狭帯域送信手段1007から位置登録要求が出
されてネットワーク側に対して位置登録が行なわれる。
そして、これにより、ネットワーク側との間で通信サー
ビスを受けることが可能な状態になる。
【0145】広帯域受信手段1006へのバッテリーの
供給については、バッテリー供給を行なう場合と、行な
わない場合がある。
【0146】無線端末1000の電源スイッチをONに
するのと同時に、広帯域受信手段1006を用いたサー
ビスを提供するシステムであれば、直ちに広帯域受信手
段1006にバッテリーの供給を行なう方がよい。
【0147】しかし、そうでない場合は、無線端末10
00の電源スイッチをONにするのと同時に、バッテリ
ー制御部1004は広帯域受信手段1006へのバッテ
リーの供給は行なわない方が良い。なぜなら、広帯域受
信手段1006の消費電力は狭帯域送受信手段に比べ大
きいため、広帯域受信手段1006の無駄な電力消費を
抑制できるようにしたいからである。
【0148】つまり、広帯域受信手段1006を用いた
通信を行なう時までバッテリーからの電源供給を行なわ
ないようにする方が、無線端末1000の省電力化にと
って好ましいからである。以下では、後者の方法を用い
た場合について本発明を説明する。
【0149】無線端末1000は、広帯域の下りチャネ
ルを利用した通信を行なう場合に、広帯域受信手段10
06にバッテリーの供給を行なうと共に、欲しい情報を
要求するための信号を狭帯域無線基地局303に送信す
る。
【0150】狭帯域無線基地局303は、この情報要求
信号をネットワーク306を通してサーバー305に伝
送する。サーバー305は、無線端末1000の位置す
る狭帯域無線基地局303のサービスエリア内の全ての
広帯域無線基地局302に対し、自局を識別するための
情報(基地局IDと呼ぶ)を報知させる。
【0151】また、別の手順として、無線端末1000
は広帯域受信手段1006にバッテリーの供給を行なわ
ずに、まず、欲しい情報を要求するための信号を狭帯域
無線基地局303に送信する。狭帯域無線基地局303
は、この情報要求信号をネットワーク306を通してサ
ーバー305に伝送する。
【0152】サーバー305は、無線端末1000の位
置する狭帯域無線基地局303のサービスエリア内の全
ての広帯域無線基地局302に対し基地局IDを報知さ
せると共に、無線端末1000に対し、狭帯域無線基地
局303を介して、広帯域受信手段1006の電源をO
Nすることを指示する。もしくは、広帯域無線基地局3
02の基地局IDを報知させる前に、サーバー305は
狭帯域無線基地局303を介して、広帯域受信手段10
06の電源をONすることを指示する。
【0153】これを受けた無線端末1000はバッテリ
ー制御部1004を制御して、広帯域受信手段1006
にバッテリーを供給する。その後、広帯域受信手段10
06の電源をONしたことを狭帯域無線基地局303を
介してサーバー305に通知する。サーバー305は無
線端末1000が広帯域受信手段1006の電源をON
したことを確認した後に、広帯域無線基地局302の基
地局IDを報知させる。
【0154】ここで説明した基地局IDを報知するため
の動作シーケンス図を示すと図21〜図23のようにな
る。図21は、広帯域受信手段1006へのバッテリー
供給を行なってから、情報を要求するための信号200
0を狭帯域無線基地局303に送信する場合の動作シー
ケンス図である。
【0155】すなわち、図21においては、サーバーか
ら欲しい情報がある場合に、無線端末のユーザは、当該
端末側から情報を要求する信号2000をネットワーク
側の狭帯域無線基地局に送信すると、ネットワーク側で
はこの信号2000をサーバに渡し、サーバでは基地局
IDの報知を指示する信号2001をネットワーク側の
広帯域無線基地局に送り、さらにこれを受けた広帯域無
線基地局からはその基地局のIDを示す信号2002を
当該基地局を介して上述の送信要求のあった通信端末に
送る。この例ではA,B二つの広帯域無線基地局からそ
れぞれ当該端末に信号2001を送るが、これは広帯域
無線基地局のサービスエリアが狭いからであり、当該無
線端末が位置登録した狭帯域無線基地局のサービスエリ
ア内の一部をサービスの対象としているA,B二つの広
帯域無線基地局からそれぞれ当該端末に信号2001を
送ることで、この信号の受信を無線端末が受けることが
できる確率を広げている。基地局のIDを示す信号20
02を受信したならば、その基地局IDを用いて、当該
基地局を介しての通信を可能な状態にするという手順で
ある。
【0156】また、図22、図23は、広帯域受信手段
1006へのバッテリーの供給を行なわずに、情報を要
求するための信号2000を狭帯域無線基地局303に
送信する場合の動作シーケンス図である。但し、図22
の動作シーケンスでは、無線端末1000が広帯域受信
手段1006へのバッテリーの供給を行なったことを確
認せずに、広帯域無線基地局302の基地局IDの報知
を行なうのに対し、図23の動作シーケンスでは無線端
末1000が広帯域受信手段1006へのバッテリーの
供給を行なったことを確認してから、広帯域無線基地局
302の基地局IDの報知を行なう点が異なる。
【0157】つまり、図22では、サーバーから欲しい
情報がある場合に、無線端末のユーザは、当該端末側か
ら情報を要求する信号2000をネットワーク側の狭帯
域無線基地局に送信すると、ネットワーク側ではこの信
号2000をサーバに渡し、サーバでは基地局IDの報
知を指示する信号2001をネットワーク側の広帯域無
線基地局に送り、さらにこれを受けた広帯域無線基地局
からはその基地局のIDを示す信号2002を当該基地
局を介して上述の送信要求のあった通信端末に送る。
【0158】そして、この例では、サーバーからは狭帯
域無線基地局に対して、広帯域受信手段1006の電源
をオンにすることを指示する信号2003を与え、狭帯
域無線基地局はこれを受けて、当該信号2003を狭帯
域無線により通信端末側に送信する。通信端末側では広
帯域受信手段1006の電源をオンにすることを指示す
る信号2003を受けて広帯域受信手段1006の電源
をオンにすることで、広帯域の電波を使用した情報受信
が可能になる。
【0159】この信号2003の送信の後に、A,B二
つの広帯域無線基地局からそれぞれ当該端末に信号20
01を送る。
【0160】この例では通信端末は広帯域受信手段を広
帯域電波を使用した通信が必要となるまではオフして省
電力化を図るようにし、広帯域受信手段の電源のオン指
令を、情報の送信サービスするネットワーク側から行な
うようにすると共に、その電源のオンの指示を、サービ
スエリアが広い狭帯域無線基地局を使用して送り、その
後にA,B二つの広帯域無線基地局からそれぞれ当該通
信端末に基地局IDを報知する信号2001を送るが、
これは広帯域無線基地局のサービスエリアが狭いからで
あり、当該無線端末が位置登録した狭帯域無線基地局の
サービスエリア内の一部をサービスの対象としている
A,B二つの広帯域無線基地局からそれぞれ当該端末に
信号2001を送ることで、この信号の受信を無線端末
が受けることができる確率を広げるもので、図21の場
合と同じである。そして、基地局のIDを示す信号20
02を受信したならば、その基地局IDを用いて、当該
基地局を介しての通信を可能な状態にするという手順で
ある。
【0161】図22の例は、サーバーから欲しい情報が
ある場合に、無線端末のユーザは、当該端末側から情報
を要求する信号2000をネットワーク側の狭帯域無線
基地局に送信すると、ネットワーク側ではこの信号20
00をサーバに渡し、サーバでは基地局IDの報知を指
示する信号2001を送るのに先駆けて、まず、狭帯域
無線基地局に対して、広帯域受信手段1006の電源を
オンにすることを指示する信号2003を与える。
【0162】狭帯域無線基地局はこれを受けて、当該信
号2003を狭帯域無線により無線端末側に送信する。
無線端末側では広帯域受信手段1006の電源をオンに
することを指示する信号2003を受けて広帯域受信手
段1006の電源をオンにすることで、広帯域の電波を
使用した情報受信が可能になる。
【0163】無線端末側広帯域受信手段1006の電源
をオンにすると、これを知らせる信号2004を狭帯域
無線により狭帯域無線基地局に送り、狭帯域無線基地局
はこれをサーバに送る。
【0164】サーバは信号2004を受けると、次に基
地局IDの報知を指示する信号2001をA,B二つの
広帯域無線基地局に送り、さらにこれを受けた広帯域無
線基地局からはその基地局のIDを示す信号2002を
当該基地局を介して上述の送信要求のあった無線端末に
送る。
【0165】この例では無線端末は広帯域受信手段を広
帯域電波を使用した通信が必要となるまではオフして省
電力化を図るようにし、広帯域受信手段の電源のオンの
指令を、情報の送信サービスするネットワーク側から行
なうようにすると共に、その電源のオンの指示を、サー
ビスエリアが広い狭帯域無線基地局を使用して送り、広
帯域受信手段の電源がオンされたことを確認した後に
A,B二つの広帯域無線基地局からそれぞれ当該無線端
末に基地局IDを報知する信号2001を送る。そし
て、基地局のIDを示す信号2002を受信したなら
ば、その基地局IDを用いて、当該基地局を介しての通
信を可能な状態にするという手順である。
【0166】なお、ここで説明した基地局IDを報知す
るための方法は、本発明に限るものではなく、狭帯域の
上下の無線チャネルと広帯域の下り無線チャネルを有す
るシステム全般に適用できる方法である。
【0167】無線端末1000は上記手順で信号200
2により報知された基地局IDを広帯域受信用アンテナ
1002から受信し、広帯域受信手段1006で復調す
る。復調された信号は制御部1003に送られ、制御部
1003にて自局との接続が適する広帯域無線基地局3
02が解釈される。解釈された結果は狭帯域送信手段1
007により送信され、狭帯域無線基地局303を介し
てサーバ305に伝えられる。
【0168】これにより、サーバー305は、無線端末
1000がどの広帯域無線基地局302のサービスエリ
ア内に位置しているかを認識することができるため、広
帯域の下りチャネルを利用した通信が可能となる。
【0169】ところで、無線端末1000は広帯域無線
基地局302に対する位置登録を行なう一方で、バッテ
リー制御部1004を制御することにより狭帯域受信手
段1005へのバッテリーからの電源供給を止め、狭帯
域の下りチャネルによる通信を停止する。すなわち、無
線端末1000は狭帯域送信手段1007と広帯域受信
手段1006を用いて、狭帯域の上りチャネルと広帯域
の下りチャネルを利用した通信を行なう。
【0170】本発明を適用したシステムでは、下りチャ
ネルとして狭帯域のものと広帯域のものの双方を用いた
通信を行なうことは不可能となるが、下りチャネルとし
て広帯域のものしか利用しない通信を行なう場合に、全
く不要となる狭帯域受信手段1005へのバッテリー電
源供給を行なわないため、平均の消費電力を大幅に抑制
して消費電力の低減を図ることが可能となる。
【0171】(第6の具体例)つぎに、第6の具体例に
ついて説明する。この例では送信と受信の両方が可能な
無線端末として狭帯域送受信専用の無線端末があり、広
帯域用には広帯域受信専用の通信端末が別個にある場合
のバッテリーセービングを例に説明する。
【0172】狭帯域送受信専用の無線端末は送信手段
と、受信手段が分離独立して構成してあり、二つの無線
端末を用いて連携して通信を行なう場合での効果的なバ
ッテリーセービングを図るには次のようにする。
【0173】第6の具体例では、ユーザが送信と受信の
両方が可能な無線端末としては狭帯域送受信専用の無線
端末しかなく、広帯域用には別途、広帯域受信専用の無
線端末を併用する例におけるバッテリーセービング方式
であり、本具体例に関わる第1の無線端末2001と第
2の無線端末2002の構成例は図24に示す如きとな
る。
【0174】図において、2001,2002は本発明
におけるバッテリーセービング方式を適用した無線端末
であり、無線端末2001は狭帯域送受信用の無線端
末、そして、無線端末2002は広帯域受信用の無線端
末である。
【0175】2011は狭帯域送受信用アンテナ、20
12aは狭帯域受信手段、2012bは狭帯域送信手
段、2013は制御部、2014はバッテリー制御部、
2015は端末部であり、本発明の狭帯域送受信用の無
線端末2001はこのような構成要素から構成されてい
る。
【0176】これらのうち、狭帯域受信手段2012a
は、狭帯域送受信用アンテナ2011から受信した信号
を復調するものであり、制御部2013は狭帯域受信手
段2012aから復調されて出力された情報を受けて内
容の解析を行なうと共に、指令に応じて対応の制御処理
を行なうものである。
【0177】また、狭帯域送信手段2012bは送信情
報を変調して狭帯域送受信用アンテナ2011から狭帯
域用の電波で無線送信するものである。
【0178】このような構成の狭帯域送受信用の無線端
末2001では、端末の省電力化のため、周期的に受信
器を動作させたり、停止させたりする間欠受信と呼ばれ
るバッテリーセービング方式が行なわれる。この間欠受
信は従来より用いられている技術であるが、図25
(a)を参照して簡単に説明しておく。
【0179】無線端末はいくつかのグループに分割され
ており、かつ、無線基地局が無線端末に情報を伝送する
無線回線も、いくつかのフレームに時分割されている。
【0180】無線基地局が無線端末に情報を伝送する場
合、無線端末が属するグループに割り当てられたフレー
ムに情報を入れて伝送する。例えば、無線端末2001
が属するグループをaとする。バッテリー制御部201
4は自局が属しているグループのフレームである230
0aの送信される周期に同期させて狭帯域受信手段20
12aへバッテリーを供給し、狭帯域受信手段2012
aを動作させる。狭帯域受信手段2012aで復調され
た信号は、制御部2013で内容の解析が行なわれ受信
信号が自局宛のものであれば、バッテリー制御部201
4により端末部2015を動作させ、受信した信号を端
末部2015へ送出する。
【0181】その後、制御部2013はバッテリー制御
部2014を制御し、次のグループaのフレーム230
0aが送られる周期まで狭帯域受信手段2012aへの
バッテリーの供給を停止する。すなわち、狭帯域受信手
段2012aの動作を停止する。間欠受信とはこのよう
な動作により、省電力化を図るバッテリーセービング方
式である。
【0182】端末部2015は、テキストや画像情報、
音声情報等を扱うことのできる情報処理等が可能な高機
能携帯情報端末であり、このような高機能情報処理端末
と狭帯域送受信用の無線装置が一体化した構成である。
【0183】バッテリー制御部2014は無線端末20
01に内蔵されており、無線端末2001と無線端末2
002が接続されて連携して送受信の運用をする場合
に、両無線端末2001,2002のバッテリーの残量
を比較して、残量の多い方のバッテリーから、無線端末
2001,2002に対し、バッテリー電源供給するよ
うに制御する機能を有するものである。
【0184】また、図24における2021は広帯域受
信用アンテナ、2022は広帯域受信手段、2023は
制御部、2024は端末部であり、本発明の広帯域受信
専用の無線端末2002はこのような要素から構成され
ている。
【0185】これらの構成要素のうち、広帯域受信手段
2022は、広帯域受信用アンテナ2021から受信し
た信号を復調し、復調された出力は制御部2023に送
られ、内容の解析を行なうものである。
【0186】また、端末部2024はテキストや画像情
報、音声情報等を扱うことのできる情報処理等が可能な
高機能携帯情報端末であり、図24ではこのような端末
部2024が無線端末2002と一体化したものとなっ
ているが、別々の端末とし、必要に応じて接続して用い
る形態としてもよい。以下では、図24のような無線端
末2002と端末部2024を一体化させたものを用い
て本発明を説明する。
【0187】無線端末2001は狭帯域の双方向チャネ
ルを持つため、音声等の送受信に適している。具体的に
は携帯電話として使われる。
【0188】従って、無線端末2001は、他の携帯電
話からの着信を受ける必要があるため、いくら端末の省
電力化のためとはいえ、間欠受信における待ち受け周期
を必要以上に長くすることは、携帯電話としての操作の
快適性を著しく損なうことになる。従って、待ち受け周
期は、携帯電話としての操作の快適性を損なわない程度
の長さに設定される必要がある。
【0189】一方、広帯域用の無線端末2002におけ
る端末部2024は情報処理等が可能な高機能携帯情報
端末であり、広帯域の下りチャネルを持つ無線端末20
02に一体化されているので、画像データやデータ等の
情報量の大きい情報を受信することができる。
【0190】しかしながら、上りチャネルを持たないた
め、無線基地局に対し、自ら情報を要求し、サービスを
受けるいう形態のサービスを受けることはできない。そ
こで、そのようなサービスを受けるための方法として、
狭帯域無線通信用の無線端末2001の制御部2013
と、広帯域無線通信用の無線端末2002の制御部20
23を接続して用いる方法がある。
【0191】狭帯域送受信用の無線端末2001と広帯
域受信用の無線端末2002の接続方法については、物
理的に接続する方法の他に、赤外線などを利用した無線
による接続方法が挙げられる。
【0192】これらのうち、赤外線を利用した無線接続
の場合、安価に実現できる上に物理的な接続をしないで
良いため、無線端末2002の容量の増大といった問題
も生じない。また、無線端末2001を、例えばPCM
CIAカードのようなカード型無線端末にし、無線端末
2002に挿入して接続する形態とすることができれ
ば、無線端末2002の容量の増大もないため非常に使
い易い端末となる。
【0193】これらの接続方法に関しては、広帯域受信
用の無線端末2002と端末部2024を別々の端末と
した場合にも同様のことが言える。例えば、無線端末2
001,2002を一体型もしくは別々のカード型端末
とし、端末部2024に挿入して接続する形態等が挙げ
られる。
【0194】さて、狭帯域送受信用の無線端末2001
と広帯域受信用の無線端末2002を接続して用いる場
合の目的は、電話等の音声通信ではなく、無線基地局に
対し情報を要求し、要求する情報を得るというサービス
を受けることである。
【0195】従って、狭帯域受信手段2012aにおけ
る待ち受け周期は、単独で利用する時以上に長い周期に
変更しても、決して無線端末2001の操作の快適性を
損ねることはなく、むしろ、狭帯域受信手段2012a
の平均の消費電力を相当小さくし、無線端末2001の
長時間の連続使用を可能とする。
【0196】従って、狭帯域用の無線端末2001と広
帯域用の無線端末2002を接続して使用する場合に
は、バッテリー制御部2014は、受信待ち受け周期の
何倍かの周期でのバッテリー電源供給を実施させるべく
制御し、これによって無線端末2001の省電力化を図
る。
【0197】例えば、受信待ち受け周期を2倍にした場
合、グループaに属する無線端末2002は2300
a′の送信される周期に同期させてバッテリー制御部2
014にバッテリー電源供給を実施させるべく制御し、
この受信待ち受け周期の2倍の間隔での間欠電源供給に
より狭帯域受信手段2012aを動作させる(図25
(b)参照)。
【0198】なお、無線端末2001と無線端末200
2を一体化させた無線端末2003を用いる場合にも、
このバッテリーセービング方式を適用することができ
る。すなわち、この一体化無線端末2003であって
も、ユーザの使用目的が、電話等の音声通信ではなく、
無線基地局に対し情報を要求し、要求する情報を得ると
いうサービスを受けるケースの時は、狭帯域受信手段2
012の待ち受け周期を変更し、長くすることは、狭帯
域受信手段2012aの平均消費電力を小さくし、無線
端末2003の長時間連続使用を可能とする。従って、
この場合もこのバッテリーセービング方式を適用すると
省電力化に有効である。
【0199】なお、狭帯域用の無線端末2001と広帯
域用の無線端末2002を接続して用いる場合、バッテ
リー電源の供給方法については様々の手法がある。1つ
には、それぞれ独自のバッテリーにより供給する方法が
ある。この場合、それぞれ独立してバッテリー電源の供
給を行なっているため、制御が容易であるという利点が
あるものの、どちらか一方のバッテリーが切れた場合に
サービスを受けられなくなってしまう。
【0200】また、第2の方法としては、どちらか一方
の端末が、両方の端末に対しバッテリー電源を供給する
方法である。
【0201】この方法も、制御が容易であるという利点
があるものの、バッテリーを供給している端末のバッテ
リーが切れると、他方のバッテリーが残っているにもか
かわらず、サービスが受けられなくなるという欠点を克
服することはできない。
【0202】そこで、第3の方法として、狭帯域送受信
用の無線端末2001と広帯域受信用の無線端末200
2のうち、少なくともいずれか一方の端末に、両者のバ
ッテリー電源の供給を総括的に制御するバッテリー制御
部を具備させ、両端末のバッテリーの残量を比較して、
残量の多い方が、両方の無線端末2001,2002に
対しバッテリーを供給する方法が考えられる。
【0203】本具体例では無線端末2001にバッテリ
ー制御部2014を設けて、無線端末2001,200
2のバッテリー電源の供給を総括的に制御する。すなわ
ち、無線端末2001のバッテリー制御部2014は無
線端末2001,2002の両端末のバッテリーの残量
を比較して、残量の多い方のバッテリーから、無線端末
2001,2002に対し、バッテリー電源供給するよ
うに制御する。
【0204】この方法は、制御が複雑になるものの、ど
ちらか一方の端末のバッテリー切れによるサービスの中
断を防ぐことが可能となる。
【0205】また、第3の方法は、少なくともどちらか
一方の端末に、両端末のバッテリーの供給を総括的に制
御するバッテリー制御部を具備しているため、バッテリ
ーの必要度の高い端末の方のバッテリー残量が多くなる
ように制御することもできる。
【0206】以上、種々の具体例を説明したが、要する
に本発明は、高速伝送が可能であるが電力消費の大きい
広帯域用の無線チャネルと、これよりは低速な伝送しか
できないが電力消費が少ない狭帯域用の無線チャネルを
併用して通信を行なうSDL伝送システムをはじめとす
る無線通信システムにおいて、基地局からの送信を受け
る場合に、省電力化のために、無線チャネルによる送信
側からの送信すべき情報がないときは、送信側からの電
源オフ指令により受信側は電源を切り、送信側から電源
オン指令の監視のみをし、電源オン指令を受けると受信
系を起動するようにして省電力化を図ることができるよ
うにしたものである。
【0207】従って、携帯用の端末の省電力化を促進す
ることができる。
【0208】また、バッテリー残量のチェックを行なっ
て、その残量に応じてシンボル表示するようにしたり、
残量のレベルと送受信に必要な電池容量の基準値とを比
較してその結果に応じて、送受信の可否を知らせるよう
にした。これによれば、送受信の可否は事前にわかるよ
うになるから、通信途中で電池切れになってしまうとい
うようなトラブル未然に防ぐことができるようにもな
る。
【0209】また、無線端末のバッテリーの残量検出結
果を基地局側に知らせて、無駄な伝送を行なわないよう
にした。これにより、無線端末がバッテリー切れになっ
て受信できないのにむだな送信をするといったことをな
くすことができる。
【0210】また、無線端末がチャネル使用状態等を観
測し、送信を行なわないと判断した場合には、所定時間
の間、無線端末の電源をオフすべく制御するようにし
た。これにより、携帯用の無線端末の省電力化を図るこ
とが可能となる。
【0211】さらにまた、SDL通信システムにおい
て、SDL通信用の通信端末のバッテリーセービング効
果を高めるために、無線端末が広帯域用の受信手段を用
いた通信を行なう場合にも、無線基地局側(ネットワー
ク側)から電源オンの指令を受けるまで広帯域用の受信
手段の電源をオンさせないようにした。
【0212】また、SDL通信システムにおいて、SD
L通信用の通信端末の狭帯域用の系統のバッテリーセー
ビングをも十分行ない得るようにするために、狭帯域用
の系統を、送信手段と、受信手段に分離分割して構成
し、無線端末が広帯域用の受信手段を用いた通信を行な
う時は、無線端末の狭帯域用の受信手段の電源はオフに
すべく制御する構成とした。これによれば、狭帯域用の
受信手段の電源がオフになったときは、下り(ダウンリ
ンク)チャネルとして狭帯域のものと広帯域のものの双
方を用いた通信を行なうことはできないが、下りチャネ
ルとして広帯域のものしか利用しない通信を行なう場合
に、全く不要となる狭帯域受信手段へのバッテリー電源
供給を行なわないため、平均の消費電力を大幅に抑制し
て消費電力の低減を図ることが可能となる。
【0213】また、狭帯域用の上下の無線チャネル(ア
ップリンクおよびダウンリンク)を持つ第1の無線端末
と広帯域用の下り無線チャネル(ダウンリンク)を持つ
第2の無線端末を接続して用いる場合に、第1の無線端
末で予め定められる周期毎に一定時間受信を行ない、狭
帯域無線基地局から第1の無線端末への情報を待ち受け
受信するバッテリーセービング方式において、前記周期
を変更する。この周期変更は電話等の音声通信を行なわ
ない状況下では電話等の音声通信を可能とする状況下よ
りも長い周期に変更するようにした。そのため、無線端
末は、電話等の音声通信を行なわない状況下では無用な
電話の待ち受け受信の周期を長くでき、狭帯域用の消費
電力を抑えることが可能となる。
【0214】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、広
帯域無線基地局は、自局から無線端末へ送信する情報の
有無に応じて、無線端末の広帯域受信手段の電源のオン
/オフを切替えることが可能となる。つまり、無線端末
へ送信する情報がない場合は、無線端末の持つ広帯域受
信手段の電源をオフにできるため、無線端末の消費電力
を抑えることが可能となる。また、SDL通信システム
において、SDL通信用の通信端末の広帯域用・狭帯域
用の系統のバッテリーセービングを十分行ない得るよう
になり、一層の省電力化を図ることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の対象とする無線通信システムの概念図。
【図2】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の第1の具体例としての端末装置構成図。
【図3】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図4】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図5】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図6】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図7】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するための動作シーケンス図。
【図8】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するための動作シーケンス図。
【図9】本発明の具体例を説明するための図であって、
本発明の具体例を説明するための動作シーケンス図。
【図10】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例を説明するための動作シーケンス
図。
【図11】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例としての無線端末構成例を示す図。
【図12】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例を説明するための図。
【図13】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例としての無線端末構成例を示す図。
【図14】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例としての無線端末のバッテリーの残
量を表示する例を示す図。
【図15】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例としての無線端末構成例を示す図。
【図16】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例を説明するための図。
【図17】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例を説明するための図。
【図18】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の具体例を説明するための図。
【図19】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第4の具体例を説明するための概念図。
【図20】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第5の具体例を説明するための端末構成
図。
【図21】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第5の具体例における情報伝送要求の際の
システムの制御手順を説明するための状態遷移図。
【図22】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第5の具体例における情報伝送要求の際の
システムの別の制御手順を説明するための状態遷移図。
【図23】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第5の具体例における情報伝送要求の際の
システムの別の制御手順を説明するための状態遷移図。
【図24】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第6の具体例を説明するための端末構成
図。
【図25】本発明の具体例を説明するための図であっ
て、本発明の第6の具体例における受信待ち受け周期の
例を説明するための図。
【符号の説明】
101…狭帯域送受信手段 102,1006…広帯域受信手段 103,1003,2013…制御部 104,1001,2011…狭帯域送受信用アンテナ 105,2021…広帯域受信用アンテナ 301,401,1000,2001,2002…無線
端末 302…広帯域無線基地局 303…狭帯域無線基地局 304…バッファー 305…サーバー 306…ネットワーク 307,402,…無線基地局 1004…バッテリー制御部 1005,2012a…狭帯域受信手段 1007,2012b…狭帯域送信手段 2014…バッテリー制御部 2015…端末部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報伝送のための狭帯域の送受信手段を
    持つ狭帯域無線基地局と、情報伝送のための広帯域の送
    信手段と送信する情報を蓄えるためのバッファーとを持
    つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地局との間で
    情報を送受信するための狭帯域送受信手段と前記広帯域
    無線基地局から情報を受信をするための広帯域受信手段
    を持つ無線端末からなる無線通信システムにおいて、 前記バッファー内に、前記無線端末に対し送信する情報
    が存在する場合に、前記無線端末の広帯域受信手段の電
    源をオンすることを指示する信号を前記狭帯域無線基地
    局より前記無線端末に送信して通知することを特徴とす
    る無線通信システムの電源制御方法。
  2. 【請求項2】 狭帯域の情報伝送のための送受信手段を
    持つ狭帯域無線基地局と、広帯域の情報伝送のための送
    信手段と送信する情報を蓄えるためのバッファーとを持
    つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地局との間で
    情報を送受信するための狭帯域送受信手段と前記広帯域
    無線基地局から情報を受信をするための広帯域受信手段
    を持つ無線端末からなる無線通信システムにおいて、 前記バッファー内に、前記無線端末に対し送信する情報
    が存在しない場合に、前記無線端末の広帯域受信手段の
    電源をオフすることを指示する信号を前記狭帯域無線基
    地局、もしくは、前記広帯域無線基地局より送信して前
    記無線端末に通知することを特徴とする無線通信システ
    ムの電源制御方法。
  3. 【請求項3】 狭帯域の情報伝送のための送受信手段と
    広帯域の情報伝送のための受信手段を持つ無線端末であ
    って、バッテリーを電源とする無線端末を使用する無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末には、 少なくとも、広帯域の情報伝送のための受信手段の電源
    をオンオフ制御するスイッチ手段と、 広帯域受信手段の電源をオフすることを指示する信号を
    受信すると広帯域受信手段の電源をオンすることを指示
    する信号を受信するまで、前記スイッチ手段をオフ制御
    する手段とを具備することを特徴とする無線通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 狭帯域の情報伝送のための送受信手段を
    持つ狭帯域無線基地局と、広帯域の情報伝送のための送
    信手段を持つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地
    局との間で情報を送受信するための狭帯域送受信手段と
    前記広帯域無線基地局から情報を受信するための広帯域
    受信手段を持つ無線端末からなる無線通信システムにお
    いて、 前記無線端末には、 自己のバッテリーのエネルギー残量が所定量以下になっ
    たことを検知する手段と、バッテリーのエネルギー残量
    が所定量以下になったことを検知した場合にそれを報知
    する手段とを設けたことを特徴とする無線通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 狭帯域の情報伝送のための送受信手段を
    持つ狭帯域無線基地局と、広帯域の情報伝送のための送
    信手段を持つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地
    局との間で情報を送受信するための狭帯域送受信手段と
    前記広帯域無線基地局から情報を受信するための広帯域
    受信手段を持つ無線端末からなる無線通信システムにお
    いて、 前記無線端末は、電源をバッテリーとすると共に、この
    バッテリーのエネルギー容量を検出する検出手段を設
    け、かつ、この検出手段の検出結果から電源容量が所定
    の容量に満たなくなったとき、前記広帯域無線基地局か
    らの情報を受信できないことを意味する信号を前記狭帯
    域無線基地局に送信する手段を設けたことを特徴とする
    無線通信システム。
  6. 【請求項6】 無線基地局と無線端末が無線回線により
    接続され、前記無線端末が、送信を行なうか否かを判断
    する手段と時間を計測するための手段を備える無線通信
    システムにおいて、 送信を行なわないと判断した前記無線端末は、所定時間
    の間、電源をオフにすべく制御することを特徴とする無
    線通信システムの電源制御方法。
  7. 【請求項7】 狭帯域の情報伝送のための送受信手段を
    持つ狭帯域無線基地局と、広帯域の情報伝送のための送
    信手段を持つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地
    局との間で情報を送受信するための狭帯域送信手段と狭
    帯域受信手段と前記広帯域無線基地局から情報を受信を
    するための広帯域受信手段を持つ無線端末からなる無線
    通信システムにおいて、 無線端末が広帯域の情報伝送のための受信手段を用いた
    通信を行なう時は、前記狭帯域受信手段の電源をオフに
    すべく制御する手段を設けたことを特徴とする無線通信
    システム。
  8. 【請求項8】 狭帯域の情報伝送のための送受信手段を
    持つ狭帯域無線基地局と、広帯域の情報伝送のための送
    信手段を持つ広帯域無線基地局と、前記狭帯域無線基地
    局との間で情報を送受信するための狭帯域送受信手段を
    持つ第1の無線端末と前記広帯域無線基地局から情報を
    受信をするための広帯域受信手段を持つ第2の無線端末
    からなる無線通信システムであって、第1の無線端末で
    予め定められる周期毎に一定時間受信を行ない、狭帯域
    無線基地局から第1の無線端末への情報を待ち受け受信
    する無線通信システムにおいて、 第1の無線端末と第2の無線端末を接続して用いる場合
    に、前記周期を変更することを特徴とする無線通信シス
    テムの電源制御方法。
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