JPH09511468A - スリップ制御付き液圧ブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、デジタル式に切換可能な電磁的な吸込弁及び排出弁（１，１７）を具備し、弁ノイズを減らすために、差圧に従属するオリフィス制御手段が吸込弁（１）に関連して設けられてなるスリップ制御付き液圧ブレーキ装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 スリップ制御付き液圧ブレーキ装置 本発明は請求項１の上位概念に記載のスリップ制御付き液圧ブレーキ装置に関 し、特許．．．（特許出願番号第Ｐ４３ １９ ２２７．０号）に基づく発明の 内容の別の構成である。 スリップ制御付きブレーキ装置におけるデジタル式に切換可能な吸込弁及び排 出弁による断続的な圧力媒体の制御は、パルス状の圧力推移のために、不都合な 音の発生のもととなる。 基礎出願に記載されたブレーキ装置では、切換可能なオリフィスを具備する環 状ピストンを配置するための提案された構造的な解決法及び吸込電磁弁内の、環 状ピストンに関連する個々の部材は、吸込弁をできる限り簡単に組み立てかつ小 型化して実施するためには、その他の構造的な簡素化を必要とすることが明らか であった。 従って、本発明の課題は、基礎出願から明らかになったブレーキ装置の、不変 の、回路技術上の構造を維持しつつ、吸込弁を小型化するための解決法、しかも 機能性の制限なしに安価に実現化される解決法を示すことである。 この課題は、本発明に基づき、請求項１及び１４の特徴、すなわち切換可能な オリフィスを具備する環状ピストンが、弁キャリアの、環状空間の内側で、吸込 弁の弁閉じ部材に同軸に案内されていること、あるいはオリフィスは環状ピスト ンと別個に磁心に一体化されていることにより解決される。 このことによって、同時に、元々環状フィルタ及び弁閉じ部材を収容する環状 空間は、好ましくは、環状ピストンとオリフィスの一体化に役立ち、従って、弁 キャリアの外部寸法及び弁収容体の段付き孔の寸法を維持することができる。更 に、弁収容体と弁キャリアの間の環状領域は、環状フィルタの設置のために用い られる。このことによって、特にホイールブレーキと逆止用カップシールとの間 にも流れる液体を濾過するための濾過面の好ましい拡大が生じる。 本発明の他の特徴、利点及び適用可能性が、複数の実施の形態の以下の記述か ら明らかである。 図１は弁閉じ部材の領域において環状ピストンを本発明に基づいて配置した吸 込弁の部分拡大図である。 図２は弁キャリアの箇所Ａ−Ａに沿って切った図１に図示の吸込弁の拡大断面 図である。 図３乃至１１は吸込弁内の個々の部材の他の実施の形態の図である。 図１は吸込弁１の構造全体に対する構造的な実施の形態を示している。吸込弁 １は弁キャリア１０を有し、該弁キャリア１０は弁閉じ部材１１と、ブレーキ圧 力発生器５及び補助圧力ポンプ１８から延びる圧力主管２の流路とを含む。弁キ ャリア１０は好ましくはカートリッジ（螺入カートリッジ、密閉カートリッジ、 伸縮リング付きカートリッジ）構造で弁収容体９に一体化されている。弁固定シ ステムの選択された図では、弁キャリア１０の、円錐形にテーパをなした外領域 は、伸縮リング（Spreizring）１２８によって弁収容体９に固定されている。該 弁収容体９の、伸縮リング１２８を収容する開口部は、円錐形のアンダカットを 具備する。弁収容体９での弁キャリア１０の密閉は、円錐形に形成された弁キャ リア１０の下方に設けられたシールによって保証される。ブレーキ圧力発生器５ 及び補助圧力ポンプ１８に接続されている圧力主管内の圧力媒体は、弁キャリア １０の延長部に挟持（aufclipsen）されたフラットフィルタ２１を通り、基礎位 置で開成されている弁閉じ部材１１を介して環状ピストン８へ連通している。そ こから、圧力媒体は、磁心１２７に形成された開いた環状ギャップを介して並び に例え僅かな容量であってもオリフィス４を介して、弁キャリア１０に組み込ま れかつＡＢＳ制御良度を改善するために用いられる固定オリフィス（Festb1ende ）３１に達し、ホイールブレーキ３の接続部に前置された環状フィルタ２２の方 向に行く。 環状ピストン８は、環状ピストン壁部に形成された横穴が形成されてあるが故 に、切換可能なオリフィス機能を担う。この環状ピストンは、弁座１１６を有す る回転対称的な中央体１１４の、縮径された延長部上で、軸方向移動可能に案内 される。環状ピストン８の、ストッパとして作動する外側のカラー１１９は、圧 縮ばね７の作用下で、弁キャリア１０内の環状空間１２６の孔内の段に支持され る。環状ピストン８は実質的にスリーブの形態を有する。スリーブは、磁心１２ ７に向いた端面に、漏斗状のゴムシールシート１１５を具備している。該ゴムシ ールシート１１５は、磁心１２７の、円錐形に形成された先端領域に対向してい る。所望又は必要の際には、円錐形シールは、金属のフラットシールとしてある いは環状ピストン８の端面領域に嵌め込まれたＯリング付きで設計されているこ とができる。 環状ピストン８の、磁心１２７から離隔した端面には、シールリング１２４が ある。該シールリング１２４は、吸込弁１の閉成位置で、圧力媒体がブレーキ圧 力発生器５からホイールブレーキ３の方向に溢れるのを防止する。延長部が内部 空間に延びている回転対称的な中央体１１４は、弁キャリア１０の段付き孔へ押 し込まれており、場合によっては端面領域において密閉されている。図示した実 施の形態では、弁座１１６は、段付きスリーブ部分として、中央体１１４の、弁 閉じ部材１１と同軸に延びている孔に押し込められている。 弁キャリア１０の外周面で、中央体１１４の高さに位置する環状溝は、ホイー ルブレーキ３の方向に圧力媒体を遮断するカップシール１１２を有する。カップ シール１１２は、弁キャリア１０と弁収容体９との間で間隔をあけられた環状フ ィルタ２２を介して並びにフラットフィルタ２１の付近に形成され図面に認めら れる少なくとも１個の側方のリセス１２０によって、圧力媒体の連通を可能にす る。この連通は液体を濾過し、ホイールブレーキ３とブレーキ圧力発生器５及び 補助圧力ポンプ１８との間でなされる。 図２は、図１に図示した吸込弁１の、切断箇所Ａ−Ａに沿った平面図である。 この図から明らかなように、中央体１１４は弁キャリア１０の内壁に対して四角 形材として設計されていることにより、この設計に対応して大きな圧力媒体通路 を、環状ピストン８に前置されたシールリング１２４の方向に有する。切断面は 弁キャリア１０の下方の端部分を貫いている。弁キャリア１０の縁にはフラット フィルタ２１が挟持されている。フラットフィルタ２１は円周に亘って分布して 複数のリセス１２０を有し、該リセス１２０はカップシール１１２の方向から圧 力媒体の通過（Durchlass）を可能にする。切断面Ａ−Ａに関して記述されたす べての要素は、従って、互いに、回転対称的な同軸の配列にある。 図３は同様に拡大図であるが、図１と異なって、弁座１１６が均等な構成要素 として弁収容体１１４に一体化されていることを示している。それ故に、図１で 説明したように、弁座１１６を有する他のスリーブ状のインサートを別個に設け ることは不要である。環状ピストン８に設けられたシールリング１２４に圧力を 印加するためには、中央体１１４に通路１１８が１本具備されているだけである 。該通路１１８は印加に応じて大きな寸法であり、孔として安価に製造すること ができる。ＡＢＳ駆動中にホイールブレーキ３に送られる流量を微調整するため に、更に、弁キャリア１０内に、固定オリフィス３１が挿入部品として、ホイー ルブレーキ３に圧液で連通する弁キャリア１０の横穴１３に押し入れられている 。この場合、必要の際には、図１の図示の如くに、横穴を口径を測定して精密に 刳り貫くことによっても固定オリフィスの機能が可能である。弁収容体９内で自 己保持する固定手段によって弁キャリア１０が保持されているので、図１から知 られるシールリングを省くことができる。 図４は吸込弁１の部分拡大図である。磁心１２７の、シールシート１１５を形 成する端面並びに環状ピストン８の、シールシート１１５を形成する端面は、金 属のフラットシールとしてのみ設計されている。環状ピストン８に設けられたシ ールシート１１５はエッジ状に囲繞するウェブ２００として設計されており、該 ウェブ２００は同様に刻目２０４によってオリフィス４の機能を担っている。刻 目は安価に、例えばフライス削り、打抜き、腐蝕によって製造され得、自らの周 辺への配置によって、従来知られたオリフィス孔に比べて汚れ又は詰まりを防止 する。刻目２０４の自動洗浄効果は、不可避的に、環状ピストン８の、シールシ ート１１５を開放する戻り運動の際に生じる。 図５は、環状ピストン８に設けられた金属のシールシート１１５を、磁心１２ ７に設けられた弾性変形可能なシールシート１１５と組み合わせることによって 環状ピストンを密閉するための他の実施の形態の拡大図である。磁心１２７に設 けられたシールシート１１５は環状シールとしてＰＴＦＥ又はＥＰＤＭプラスチ ックで製造されている。液圧を印加されたシールシート面を減少させるために、 弾性のシールシート１１５は面取り状の環状リング２０１を有する。 図６に示すように、シールシート１１５を形成するシールが磁心１２７内に挟 み込まれているのは、シールを嵌め込んだ後、磁心１２７の端面から突出してい る環状ウェブ２０５を締め付けることによってである。環状シールは好ましくは ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）で製造され、環状シールの自由なシー ルシート面は、実質的に環状に囲繞しておりかつ環状ピストン８に設けられたシ ールシート１１５の方に向いている。オリフィス２０４は刻目として環状のシー ルシート１１５に形成されている。 図７に図示した環状ピストン８のシールシート１１５は、図６に図示する実施 の形態と比較して、特に、面積の広い平坦なシールシートの点で異なっている。 それ故に、刻目の付いた溝状のオリフィス４の横断面の減少は、弾性のシール１ １５の接触の際に避けられる。弾性のシール１１５と磁心１２７内におけるシー ル１１５の固定とは、図６に図示した先の実施の形態に対応している。 弾性のシール１１５を磁心１２７に固定するための、目的に適った他の可能性 は、図８から明らかである。エラストマーのシール材料は、アンダカット２０２ として磁心１２７内にある中空空間に射出成形され、エラストマーのシールエレ メントの中空空間へ弁プランジャと同軸に延びるスリーブ２０３によって摩擦係 合で保持されている。スリーブ２０３は差込み部品として上方から磁心１２７の 段付き孔に嵌め込まれ、カラーを介して、保磁子に接触している圧縮ばねによっ て孔内の段上に固定されている。 図９には、シールシート１１５は金属のシール面のみにより形成され、以下の ような特徴を有する。すなわち、オリフィス４は磁心１２７の端面に形成され、 螺旋状に延びる溝からなり、該溝は、例えば削って完成するときには、回転工具 を繰返し作動させること（Drehmeisselrueckzugsbewegung）によって容易に、精 確にかつ安価に製造することができるという特徴である。螺旋状に延びる溝の全 体図は、図９に記した切断箇所Ａから見た、図１０に示された平面図から明らか である。 図１１は、磁心１２７と弁キャリア１０の間で位置決めされた別個の保持部材 ２０６の内側でエラストマーのシールエレメントを固定する別の処置を示してい る。シールエレメントは好ましくは金属の保持部材２０６内で硬化されて、形状 係合で作用する縁部によって保持部材内で追加的に固定されている。実質的にデ ィスク状に構成された保持部材２０６は、保持部材の下方に設けられた他の部材 を予め組み立てることを可能にし、弁プランジャのストロークの調節を容易にす る。エラストマーのシール材はシールシート面と離隔した側から射出成形される ので、射出成形の際の鋳張りがシールシート１１５の領域に形成されるのが防止 される。 図３乃至１１に明示されたものから明らかな他のすべてのエレメントは、実質 的に図１に図示の構造及び機能に対応している。 以下に、本発明の機能方法を説明する。 制御されておらずスリップのない通常制動段階では、吸込弁１は電磁的に励起 されていない開いた基本位置にある。ブレーキ圧力発生器５の作動の際に、吸込 弁１の弁入口には動圧は発生しない。何故ならば、弁座１１６が、基準となる絞 り作用又はオリフィス作用を全然生起しないからである。このことにより、弁入 口と弁出口との然程の差圧が生じない。環状ピストン８は、図示した基本位置で は孔内の段でストッパに留まっているので、ブレーキ圧力は弁座１１６を介して 及び環状ピストン８と磁心１２７との間の環状ギャップを介してホイールブレー キ３に作用することができる。 ブレーキペダルを解除すると、ブレーキ圧力は、開いた弁閉じ部材１１を介し て逆方向に、カップシール１１２を介してブレーキ圧力発生器５の方向に再度下 げられる。 ブレーキスリップ制御中に吸込弁１が閉成しているとき、弁入口（マスダシリ ンダ圧力／ポンプ圧力）と弁出口（ホイールブレーキ圧力）との間の差圧が、圧 縮ばね７によって調整された値を越えると、環状ピストン８は、圧縮力が結果と して生じるため、シールリング１２４に接しつつばね力に抗して移動され、磁心 １２７と密閉接触する。ホイールブレーキ３への圧力媒体の連通は、従って、環 状ピストン８のオリフィス４を介してのみある。吸込弁１が弁閉じ部材１１を介 して通常の通路を再度開成すると、駆動中の補助ポンプ１８から続いて流れる液 体は環状ピストン８に形成されたオリフィス４を介してのみホイールブレーキに 達して、減速されるので、吸込弁１が後に繰り返し閉成される際に、圧力衝撃（ Druckstodss）従って又ノイズが減少される。環状ピストン８の作動に必要な切 換 用の差圧が下回ったとき及びブレーキ工程が中断したときは、環状ピストン８は 、流れの通路を拡大する基本位置へ戻る。 参照符号リスト １ 吸込弁 ２ 圧力主管 ３ ホイールブレーキ ４ オリフィス ５ ブレーキ圧力発生器 ７ 圧縮ばね ８ 環状ピストン ９ 弁収容体 １０ 弁キャリア １１ 弁閉じ部材 １３ 横穴 ２１ フラットフィルタ ２２ 環状フィルタ ３１ 固定フィルタ １１２ カップシール １１４ 中央体 １１５ シールシート １１６ 弁座 １１７ 中空空間 １１８ 通路 １１９ カラー １２０ リセス １２４ シールリング １２６ 環状空間 １２７ 磁心 １２８ 伸縮リング ２００ ウェブ ２０１ 環状溝 ２０２ アンダカット ２０３ スリーブ ２０４ 刻目 ２０５ 環状ウェブ ２０６ 保持部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォルツ、ペーター ドイツ連邦共和国、64291 ダルムシュタ ット、イン・デン・ビンゲルテン 14 (72)発明者 ザビスカ、ダリボル ドイツ連邦共和国、65760 エッシュボル ン／テーエス、ブレーマー・シュトラーセ 17 (72)発明者 リンホッフ、パウル ドイツ連邦共和国、64859 エッペルスハ ウゼン、 ゲオルグ − ビューヒナー − シュトラーセ ６ (72)発明者 カイザー、ラルフ ドイツ連邦共和国、65203 マインツ − アメーネブルク、ディッケルホッフシュ トラーセ ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．圧力主管によって少なくとも１つのホイールブレーキに圧液で連通している ブレーキ圧力発生器と、 前記ホイールブレーキに接続され、圧力媒体アキュムレータに連通している戻 り導管と、 補助圧力導管を有し、ブレーキ圧力発生器に圧液で連通している補助圧力ポン プと、 前記圧力主管及び戻り導管に据えられ、かつ該圧力主管及び戻り導管において 圧力媒体の通過を遮るか、閉成で保つ吸込・排出弁と、 前記吸込弁とホイールブレーキの間の圧力主管に設けられた切換可能なオリフ ィスであって、第１の切換位置では前記圧力主管と前記ホイールブレーキとの間 のスムーズな圧液の通過を形成し、他の切換位置では前記ホイールブレーキへの 圧力媒体の通過を制限するオリフィスと、を具備するスリップ制御付き液圧ブレ ーキ装置において、 前記切換可能なオリフィス（４）を収容する環状ピストン（８）は、前記弁キ ャリア（１０）に形成された環状空間（１２６）の内側で前記吸込弁（１）の弁 閉じ部材（１１）と同軸に案内されていること、を特徴とする液圧ブレーキ装置 。 ２．前記環状空間（１２６）は、一方の前端では前記吸込弁（１）の前記磁心（ １２７）によって区画され、他方の前端では前記弁座（１１６）を収容する中央 体（１１４）によって区画されている段付き孔として形成されていること、を特 徴とする請求項１に記載の液圧ブレーキ装置。 ３．前記環状ピストン（８）は、前記弁座（１１６）を有する前記中央体（１１ ４）と、前記環状空間（１２６）の壁部との間に案内されていること、を特徴と する請求項１又は２に記載の液圧ブレーキ装置。 ４．前記磁心（１２７）と前記環状ピストン（８）との間にシールシート（１１ ５）が具備されており、好ましくは、前記環状ピストン（８）の、前記磁心（１ ２３）に向いた端面が、前記磁心（１２７）の端面に接触可能なシールシート （１１５）と協働すること、を特徴とする請求項１乃至３のいずれか１に記載の 液圧ブレーキ装置。 ５．前記シールシート（１１５）は前記磁心（１２７）及び前記環状ピストン（ ８）に設けられた金属のシール面からなり、好ましくはウェブ状に前記環状ピス トン（８）の端面に囲繞するシール面は前記磁心（１２７）の端面に接触可能で あること、を特徴とする請求項４に記載の液圧ブレーキ装置。 ６．前記シールシート（１１５）は弾性変形可能な材料で製造されており、圧液 で印加されるシール面を減らすために環状溝を具備していること、を特徴とする 請求項４に記載の液圧ブレーキ装置。 ７．前記シールシート（１１５）のエラストマーの材料は、摩擦係合で、好まし くは硬化、プレス、締付又は密閉といった方法で固定されていること、を特徴と する請求項６に記載の液圧ブレーキ装置。 ８．前記弾性変形可能なシールシート（１１５）は、前記磁心（１２７）と前記 弁閉じ部材（１１）との間に別個に位置決めされた保持部材（２０６）の内側に 設けられていること、を特徴とする請求項４に記載の液圧ブレーキ装置。 ９．前記エラストマーのシールシート（１１５）は、前記磁心（１２７）の、好 ましくは円錐形にテーパ状をなしたアンダカット（２０２）へ射出成形されてい ること、及びスリーブ（２０３）は前記アンダカット（２０２）に嵌め込まれて おり、前記シールシート（１１５）の前記弾性変形可能な材料が摩擦係合で前記 アンダカット（２０２）に保持されていること、を特徴とする請求項６に記載の 液圧ブレーキ装置。 １０．前記中央体（１１４）に設けられた端面と、前記環状ピストン（８）の、 前記中央体（１１４）に向いた端面との間に、シールリング（１２４）を収容す る中間空間（１１７）が具備されていること、を特徴とする請求項１乃至３のい ずれか１に記載の液圧ブレーキ装置。 １１．前記中央体（１１４）は、自らの対称軸の方向に、少なくとも１つの通路 （１１８）を具備しており、該通路（１１８）は、前記ブレーキ圧力発生器（５ ）の方向から来る前記圧力主管（２）と、前記シールリング（１２４）を有する 前記中空空間（１１７）との間の圧力媒体による絶え間ない連通を形成すること 、 を特徴とする請求項１乃至３及び１０のいずれか１に記載の液圧ブレーキ装置。 １２．前記環状ピストン（８）はカラー（１１９）を有し、該カラー（１１９） は、前記磁心（１２７）に取着された圧縮ばね（７）の支持の下で、前記環状空 間（１２６）の孔内の段に基本的に位置決めされていること、を特徴とする請求 項１乃至６のいずれか１に記載の液圧ブレーキ装置。 １３．前記切換可能なオリフィス（４）は、前記環状ピストン（８）の端面に形 成された刻目（２０４）として形成されていること、を特徴とする請求項１に記 載の液圧ブレーキ装置。 １４．圧力主管によって少なくとも１つのホイールブレーキに圧液で連通してい るブレーキ圧力発生器と、 前記ホイールブレーキに接続され、圧力媒体アキュムレータに連通している戻 り導管と、 補助圧力導管を有し、ブレーキ圧力発生器に圧液で連通している補助圧力ポン プと、 前記圧力主管及び戻り導管に据えられ、かつ該圧力主管及び戻り導管において 圧力媒体の通過を遮るか、閉成で保つ吸込・排出弁と、 前記吸込弁とホイールブレーキの間の圧力主管に設けられた切換可能なオリフ ィスであって、第１の切換位置では前記圧力主管と前記ホイールブレーキとの間 のスムーズな圧液の通過を形成し、他の切換位置では前記ホイールブレーキへの 圧力媒体の通過を制限するオリフィスと、を具備するスリップ制御付き液圧ブレ ーキ装置において、 前記切換可能なオリフィス（４）は前記磁心（１２７）の構成要素であること 、を特徴とする液圧ブレーキ装置。 １５．前記オリフィス（４）は前記磁心（１２７）の端面に形成された刻目（２ ０４）として設計されており、該刻目（２０４）は好ましくは前記磁心（１２７ ）の貫通孔から始まって、螺旋状に外側に案内されていること、を特徴とする請 求項１４に記載の液圧ブレーキ装置。