JPH0950970A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0950970A
JPH0950970A JP20418895A JP20418895A JPH0950970A JP H0950970 A JPH0950970 A JP H0950970A JP 20418895 A JP20418895 A JP 20418895A JP 20418895 A JP20418895 A JP 20418895A JP H0950970 A JPH0950970 A JP H0950970A
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JP
Japan
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ion implantation
junction
ions
semiconductor device
amorphization
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JP20418895A
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Hideki Kimura
秀樹 木村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレ・アモルファス化層の深さを浅くした状
態で、ドーパントのドーズ量が多い状態でも、ドーパン
トの熱拡散を抑制し、しかも接合リークが少ない浅い接
合を有する半導体装置を製造すること。 【解決手段】 ドーパントイオン注入の前工程として、
IV族,III族およびV族原子をAとし、VII族原
子をBとした場合の分子式がABxの形の分子イオンを
プレ・アモルファス化注入する。前記プレ・アモルファ
ス化イオン注入工程においては、ドーパントイオン注入
時において予測されるドーパント濃度のピーク深さに対
し、当該注入原子AおよびBの濃度のピーク深さが同程
度から2倍程度となるように注入エネルギを設定して行
うことが好ましい。具体的には、SiFを用い、注入ド
ーズ量を1×1014から1×1016Ions/cm2の範囲に設
定し、25KeV 程度が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係わり、さらに詳しくは、半導体集積回路の微細化・
大集積化に対応するため浅い接合の形成を可能とするよ
うな半導体製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSLSIの微細化・高集積化に伴い
MOSトランジスターのソース/ドレイン部及びLDD
(Lightly Doped Drain )部(もしくはソース/ドレイ
ンの拡張部)を浅い接合とする必要がある。この浅い接
合形成への要求に対処するため、0.25μm 世代までは活
性化アニールの低温度化、短時間化が計られてきたが、
0.18μm 世代以降についてはドーパント原子のイオン注
入の前に、基板の結晶性を乱すことによりドーパント原
子の拡散を抑えるような工程として、プレ・アモルファ
ス化イオン注入を行い、チャネリングテールの抑制や熱
拡散の抑制を行う必要がある。
【0003】このうちSi, Ge, Sn, As, Sb等のイオンに
よるプレ・アモルファス化イオン注入はチャネリングテ
ールの抑制に効果があるとともに、ドーパントであるB,
P等のアモルファス化層での熱拡散を抑える効果のある
ことが知られている。一方、F 原子を用いたプレ・アモ
ルファス化イオン注入にはチャネリングテールの抑制と
ドーパント原子の拡散を抑制する効果がSi等より高いこ
とが知られており、これら単体原子のイオンをプレ・ア
モルファス化イオン注入に利用する方法が考案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
単体原子のイオンをプレ・アモルファス化イオン注入に
利用する従来方法は次のような問題点を有している。S
i, Ge, Sn, As, Sb等のイオンによるプレ・アモルファ
ス化注入はチャネリングテールの抑制に効果があるとと
もに、ドーパントであるB, P等のアモルファス化層での
熱拡散を抑える効果があるが、プレ・アモルファス化層
の深さと接合深さを注意深く決めないと接合リーク電流
の増加する恐れがある。図5はプレ・アモルファス化層
の深さ、接合深さ及び転移ループ位置の関係(T.O.Sedgw
ick, Nuclear Instruments and Methods, B37/38, 760
(1989))を模式的に示したものである。
【0005】図5(a)に示すように、プレ・アモルフ
ァス化イオン注入により形成されたアモルファス化層の
深さXαが、その後のドーパントイオン(B)注入の深
さに比べて浅い場合、チャネリングテールが生じ、アモ
ルファス化層下部でドーパントの増速拡散が起こり、浅
い接合は実現できなくなる。図5(b)にはその場合の
熱処理後の様子を示した。
【0006】また、図5(c)に示すように、充分な深
さまでアモルファス化した場合にはチャネリングテール
は抑制でき、浅い接合が実現できるが、図5(d)のよ
うに、接合の空乏層中に熱処理により残留する二次欠陥
層(転移ループ)が存在する確立が高くなり、接合リー
ク電流が増大する恐れがある。
【0007】これを避けるためにアモルファス化層の深
さと接合深さを注意深く設定する必要があり、浅い接合
と低接合リーク電流の実現を両立できる条件のウインド
ーは狭く、従ってプロセスの余裕度も小さいのが現状で
ある。図6は、アモルファス化層の深さに対する接合リ
ーク電流の測定例(T.O.Sedgwick, Nuclear Instruments
and Methods, B37/38, 760(1989))であるが、接合リー
ク電流はアモルファス化層が深くなると急激に増加する
ことから、前記プロセスウインドーの狭さを裏付けてい
る。なお、図6では、Asイオン注入の前工程としてGeを
プレ・アモルファス化イオン注入したものであり、その
ドーズ量を変えてある。
【0008】一方、F原子を用いたプレ・アモルファス
化イオン注入はチャネリングテールの抑制とドーパント
原子の拡散を抑制する効果がSi等より高いことが知ら
れているが、ドーパント原子の注入量が多くなると拡散
抑制効果が小さくなると言う課題がある。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、プレ・アモルファス化層の深さを浅くした状態で、
ドーパントのドーズ量が多い状態でも、ドーパントの熱
拡散を抑制し、しかも接合リークが少ない浅い接合を有
する半導体装置を製造することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置製造方法においては、ドーパン
トイオン注入の前工程として、IV族,III族および
V族原子をAとし、VII族原子をBとした場合の分子
式がABxの形の分子イオンをプレ・アモルファス化注
入する。
【0011】前記プレ・アモルファス化イオン注入工程
においては、ドーパントイオン注入時のアモルファスシ
リコンにおいて予測されるドーパント濃度のピーク深さ
に対し、当該注入原子AおよびBの濃度のピーク深さが
同程度から2倍程度となるように注入エネルギを設定し
て行うことが好ましい。
【0012】より具体的には、プレ・アモルファス化注
入イオンの構造原子Bをフッ素(F)とし、構造原子A
をシリコン(Si)としたSiFを用いることが好まし
い。その場合には、注入ドーズ量は1×1014から1×
1016Ions/cm2、注入エネルギは25keV 程度が好まし
い。
【0013】本発明の半導体装置の製造方法では、ドー
パントイオン注入の前工程として、プレ・アモルファス
化イオン注入をSiFイオンを用いて行う。その結果、
プレ・アモルファス化層の深さを浅くしたまま、ドーパ
ントのドーズ量が多い条件においてもドーパントの拡散
を抑えることができ、浅い接合の形成が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る半導
体装置の製造方法について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。実施例1 本実施例は、本発明の方法を用いて、p+ /n接合を有
する半導体装置を形成した例である。
【0015】n型半導体基板に、ドーパントイオン注入
の前工程としてSiF イオンをエネルギ25keV 、ドーズ量
3×1015 Ions/cm2 でプレ・アモルファス化注入し、
その後900゜Cで10分間さらに800゜Cで10秒
間それぞれN2雰囲気中で熱処理を行った。なお、この場
合、SiF イオンは、通常Siイオンの注入に用いられる
SiF4ガスをソースガスとし、イオン注入装置のマスフィ
ルタ部質量数を47に設定することにより生成した。そ
の結果、Siイオンと同程度の生成効率でSiFイオンビ
ームが得られた。
【0016】プレ・アモルファス化イオン注入後、ドー
パントとしてBF2 イオンをエネルギ20KeV、ドーズ量3X1
015 Ions/cm2 でイオン注入し、900゜Cで10分間
熱処理を行い、この場合に形成される接合の深さXjを
実際に測定した。なお、イオン注入はすべて厚さ11nmの
シリコン酸化膜を通して行われた。
【0017】図1に示すように、本実施例のエネルギ25
keV 、ドーズ量3X1015 Ions/cm2 でSiF イオンをプレ・
アモルファス化注入して得られた接合の深さXjは、平
均で0.142 μm 程度、バラツキが0.13μm 〜0.15μm の
範囲であった。実施例2 本実施例は、実施例1の接合形成条件において、プレ・
アモルファス化イオン注入時のSiF イオンエネルギを33
keV に設定し、その他の条件を実施例1と同様にして接
合を有する半導体装置を形成したものである。この場合
に形成された接合深さXjを実際に測定した。図1に示
すように、この場合の接合深さは0.157μm であった。
【0018】比較例1 本発明の実施例1の結果に対する比較例として、プレ・
アモルファス化イオン注入を実施しない条件で、接合を
有する半導体装置を形成し、この場合に形成される接合
深さXjを実際に測定した。なお、接合形成におけるそ
の他の条件は実施例1のものと同様である。図1に示す
ように、プレ・アモルファス化イオン注入を実施しない
場合、形成された接合深さは0.178 μm であった。
【0019】比較例2 本発明の実施例1の結果に対する比較例として、F イオ
ンをエネルギ10keV でプレ・アモルファス化注入した条
件で、接合を有する半導体装置を形成し、この場合に形
成される接合深さXjを実際に測定した。なお、接合形
成におけるその他の条件は実施例1のものと同様であ
る。図1に示すように、F 単体イオンによるプレ・アモ
ルファス化イオン注入で形成された接合深さは平均で0.
162 μm 、バラツキが0.155 μm 〜0.165 μm の範囲で
あった。
【0020】比較例3 本発明の実施例1の結果に対する比較例として、Siイオ
ンをエネルギ15keV でプレ・アモルファス化注入した条
件で、接合を有する半導体装置を形成し、この場合に形
成される接合深さXjを実際に測定した。なお、接合形
成におけるその他の条件は実施例1のものと同様であ
る。図1に示すように、エネルギ15keV のSi単体イオン
によるプレ・アモルファス化イオン注入で形成された接
合深さは0.168 μm であった。。
【0021】比較例4 本発明の実施例1の結果に対する比較例として、Siイオ
ンをエネルギ20keV でプレ・アモルファス化注入した条
件で、接合を形成し、この場合に形成される接合深さX
jを実際に測定した。なお、接合形成におけるその他の
条件は実施例1のものと同様である。図1に示すよう
に、エネルギ20keV のSi単体イオンによるプレ・アモル
ファス化イオン注入で形成された接合深さは平均で0.17
5 μm 、バラツキが0.167 μm 〜0.181 μm の範囲であ
った。。
【0022】評価1 前記実施例1及び2、比較例1から4により、本発明の
SiF イオンをプレ・アモルファス化イオン注入した場合
に、最も浅い接合形成となることが示された。形成され
る接合深さはSiF イオンのエネルギにも依存し、エネル
ギ25keV が最適で、この場合、バラツキは大きいものの
深さ0.142 μm の最も浅い接合が形成された。
【0023】さらに、プレ・アモルファス化イオン注入
を実施しない場合、あるいはSi、Fイオン単体でプレ・
アモルファス化イオン注入を実施したした場合には、形
成された接合はいずれも深く、本発明のSiF イオンをプ
レ・アモルファス化イオン注入する方法には相乗効果の
あることが示された。
【0024】実施例3 本実施例は本発明の方法を用いて、p+ /n接合を有す
る半導体装置を形成したもう一つの例である。実施例1
の接合形成条件におる接合深さと、プレ・アモルファス
化イオン注入時のSiF イオンドーズ量を変えた場合に形
成される接合深さを比較するため、ドーズ量を5×10
15 Ions/cm2 と実施例1よりも大きく設定し、その他の
条件を実施例1と同様として接合を有する半導体装置を
形成した。図2に示すように、本実施例3では、前記実
施例1と同様な接合深さであった。
【0025】実施例4 実施例3の接合形成条件においてイオンドーズ量をさら
に変え、1×1015 Ions/cm2 と、実施例3よりも小さ
く設定し、その他の条件を実施例1と同様として接合を
有する半導体装置を形成した。図2に示すように、ドー
ズ量が減少すると接合深さは、実施例1に比べて約15
%深くなった。
【0026】比較例6 ドーズ量0すなわちプレ・アモルファス化イオン注入を
実施せず、その他の条件を実施例1と同様として接合を
有する半導体装置を形成した。図2に示すように、プレ
・アモルファス化イオン注入を実施しない条件では、接
合深さが最も深くなることがわかる。
【0027】実施例6 実施例3の接合形成条件において、プレ・アモルファス
化イオン注入後の熱処理の効果を知るために、熱処理条
件を温度1000゜Cのラピッドアニールとし、その他
の条件を実施例3と同様として接合を有する半導体装置
を形成した。図2に示すように、本熱処理条件で接合深
さは、実施例3に比較して約1/2まで浅くなった。
【0028】実施例7 実施例6の接合形成条件において、プレ・アモルファス
化イオン注入時のイオンドーズ量を3×1015 Ions/cm
2 と実施例6よりも少なく設定し、その他の条件を実施
例6と同様として接合を有する半導体装置を形成した。
図2に示すように、ドーズ量が減少すると接合深さが深
くなることがわかる。なお、本実施例7の接合形成条件
のイオンドーズ量は実施例1と同様であり、実施例1の
熱処理条件を本実施例の場合に変えることにより接合を
浅く形成できることがわかる。
【0029】実施例8 実施例6の接合形成条件において、プレ・アモルファス
化イオン注入時のイオンドーズ量をさらに変え、1×1
15 Ions/cm2 と実施例6の約1/5倍に設定し、その
他の条件を同様として接合を形成した。図2に示すよう
に、ドーズ量が減少すると接合深さが深くなることがわ
かる。
【0030】比較例7 ドーズ量0すなわちプレ・アモルファス化イオン注入を
実施せず、その他の条件を実施例6と同様として接合を
有する半導体装置を形成した。図2に示すように、プレ
・アモルファス化イオン注入を実施しない条件で、接合
深さが最も深くなることがわかる。
【0031】評価2 図2に示すように、前記比較例6,7と実施例1,3,
4,6,7,8とを比較することにより、本実施例の方
法を用いて接合を形成する場合、SiF イオンのプレ・ア
モルファス化イオン注入ドーズ量を1×1014から1×
1016Ions/cm2の範囲に設定することで、ドーズ量の多
い程接合は浅く形成され、また、プレ・アモルファス化
イオン注入後の熱処理条件の選定によっては接合をさら
に浅くできることが示された。
【0032】実施例10 本実施例は本発明の方法を用い、MOSLSIを製造し
た例である。本実施例においては、説明を簡潔に行うた
めMOS製造プロセスをスッテプ毎に区分して説明す
る。なお、本実施例以降において各種数値を示さない工
程においては、微細化の程度において標準的な値を用い
るものとする。
【0033】「第1ステップ」:LOCOSやトレンチ
形成等の素子分離工程を施し、ウエル、チャンネルスト
ップ、デイープ及びしきい値電圧Vth等の素子分離特性
やトランジスタ特性を決定するイオン注入工程を施した
後、ゲート酸化及びゲート電極形成を行う。
【0034】「第2ステップ」:Pチャンネル及びNチ
ャンネル領域のLDD(Lightly Doped Drain )部を形
成するため、レジストマスクの形成及びイオン注入を行
い、必要である場合には、ポケット(ハロー)構造によ
るイオン注入も実施する。 「第3ステップ」:CVDによりSiO2 を堆積させ、そ
れを全面エッチバックすることによりゲート電極にサイ
ドウオールスペーサを0.05〜0.20μm の幅で形成した
後、CVDまたは熱酸化法あるいは両者を組み合わせて
イオン注入用スクリーン酸化膜を5 〜20nmの厚さで形成
する。
【0035】「第4ステップ」:Pチャンネルのソース
/ドレイン領域にレジストパターンニングを行い、SiF
イオンによるプレ・アモルファス化イオン注入を実施す
る。この時のSiF イオンの注入エネルギは、次に行うB
ないしBF2 イオン注入時のアモルファスSiに対して予測
されるB濃度のピーク深さに対し、Si及びF のピーク深
さが同程度から2倍程度深さとなるように設定する。そ
の値は、前記実施例1及び2の結果より、BF2 イオンエ
ネルギ20keV に対しSiF イオンエネルギ25keV 程度が最
適である。
【0036】注入ドーズ量は1×1014〜1×1016Io
ns/cm2の値が最適である。代表的なドーズ量としては、
前記実施例3から9の結果により3×1015 Ions/cm2
程度であり、ドーズ量としてはそれ以下でも以上でも差
し支えないが、定性的にはドーズ量が低いと浅い接合の
形成効果が小さくなり、それより多いと接合リークの可
能性が高くなる。
【0037】「第5ステップ」:プレ・アモルファス化
イオン注入の後、Pチャンネルソース/ドレイン部にイ
オン注入を、例えばBF2 イオンにてエネルギ20keV 、ド
ーズ量3×1015 Ions/cm2 の条件で行い、レジストを
剥離する。 「第6ステップ」:Nチャンネルのソース/ドレイン領
域にイオン注入用レジストパターンニングを行い、必要
であればSiF プレ・アモルファス化イオン注入を「第4
ステップ」と同様に行い、その後、例えばAsイオンをエ
ネルギ20keV 、ドーズ量5×1015 Ions/cm2 程度でN
チャンネルソース/ドレイン部にイオン注入を行い、レ
ジストを剥離する。
【0038】「第7ステップ」:層間絶縁膜形成、コン
タクトホール形成及び層間膜リフローを、例えば温度9
00゜C、10分間程度の条件で窒素中で行い、コンタ
クトイオン注入を実施した後に、活性化アニールを、例
えば温度800゜C、10分間の条件で窒素中で行う。
【0039】「第8ステップ」:シンター、配線形成及
びパッシベーション膜形成を経て、LSIとして完成さ
せる。本実施例により形成されたPチャンネル単体トラ
ンジスタで実際に測定された短チャンネル効果を図3に
示す。図3には、ゲート長に対するしきい値電圧Vth
を、プレ・アモルファス化イオン注入条件として本発明
の実施例1の条件で実施した場合と、比較例1から3の
場合とを比較して示した。なお、図3の結果を得た実施
例においては、LDD部の形成及びポケットイオン注入
は行われていない。
【0040】また、図4には同一条件において測定され
た接合リーク電流を示した。接合リーク電流の測定条件
は電圧3.6V 、エリア3.96×10-3 cm2である。
図4においても、図3と同様に、プレ・アモルファス化
イオン注入条件として本発明の実施例1の条件で実施し
た結果を、比較例1から3の場合と比較して示した。ま
た、図4では、比較例5としてF イオンをエネルギ40ke
V でプレ・アモルファス化イオン注入して接合形成した
場合の結果を追加した。
【0041】図3及び4の結果より、本実施例による接
合形成方法としてプレ・アモルファス化イオン注入をエ
ネルギ25keV のSiF イオンを用いることにより、短チャ
ンネル効果を抑制しながら、接合リークを低くできるこ
とが確認される。すなわち、比較例1のプレ・アモルフ
ァス化イオン注入を実施しない場合では、接合リークは
低く抑えられるが、短チャンネル効果が顕著に現れる。
また、比較例2のF イオン、10keV の条件では、同様に
接合リークは比較的低いものの短チャンネル効果が抑制
できない。さらに、比較例3のSiイオン、15keV の条件
では、短チャンネル効果は抑制できるものの接合リーク
電流が大きくばらつき信頼性が低い結果となった。
【0042】図3に示された短チャンネルの抑制効果及
び図4における接合リークの結果より、明らかにSiF イ
オンによるアモルファス化効果が確認でき、本発明の浅
い接合形成法としての有効性が確認できる。実施例11 本実施例では、本発明の方法を用い、MOSLSI製造
した前記実施例10において、「第4ステップ」のプレ
・アモルファス化イオン注入に用いるイオン種として、
C 、Si、Ge、SnのIV族、B 、Ga、InのIII族、及び
N 、P 、As、SbのV族等の原子をAとし、F 、Cl、Br、
I のVII族原子をBとする場合ABx(x=1〜4)
の形の分子式を持つ分子イオンを利用して接合形成を実
施した。それ以外は、前記実施例10と同様にして半導
体装置を製造した。
【0043】実施例12 本実施例では、本発明の方法を用い、MOSLSIを製
造した前記実施例10において、Nチャンネルソースド
レイン及びPチャンネルソースドレイン部両方にプレ・
アモルファス化イオン注入を実施する場合、「第3ステ
ップ」のスクリーン酸化膜形成後にプレ・アモルファス
化イオン注入をまとめて実施した。それ以外は、前記実
施例10と同様にして半導体装置を製造した。
【0044】実施例13 本実施例では、本発明の方法を用い、MOSLSIを製
造した前記実施例10において、「第2ステップ」にお
けるPチャンネルおよびNチャンネルLDD部形成イオ
ン注入の前工程にもプレ・アモルファス化イオン注入を
「第4ステップ」と同様の条件で実施した。それ以外
は、前記実施例10と同様にして半導体装置を製造し
た。
【0045】本実施例により、浅い接合形成をさらに有
効とすることができることが確認された。実施例14 本実施例では、本発明の方法を用い、MOSLSIを製
造した前記実施例10において、「第7ステップ」にお
ける層間絶縁膜形成の前工程として、500゜C〜70
0゜Cの温度範囲の例えば600゜Cにおいて10分間
程度のプレ・アニールを実施し、過剰のF原子をアニー
ルアウトした。このプレ・アニールを新たに実施するこ
とにより、その後の工程で懸念されるF原子のバブリン
グやF原子が過剰にゲート酸化膜中に取り込まれ、トラ
ンジスタ特性に悪影響をもたらすことを防止することが
できる。
【0046】実施例15 本実施例では、本発明の方法を用い、MOSLSIを製
造した前記実施例10において、「第1ステップ」のゲ
ート酸化工程の後工程として、NH3 やN2 O雰囲気中で9
00゜C〜1100゜Cの温度範囲、10秒〜600 秒間程
度のアニールを実施し、ゲート酸化膜シリコン基板界面
にいわゆる窒化処理を行った。本窒化処理を行うことに
より、F原子が過剰にゲート酸化膜中に取り込まれ、ト
ランジスタ特性に悪影響をもたらすことを防止すること
ができる。
【0047】実施例16 本実施例では、本発明の半導体装置製造による浅い接合
形成方法をバイポーラトランジスタ集積回路製造に適用
した。なお、本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で種々に改変することがで
きる。
【0048】たとえば、上記各実施例を組み合わせるこ
とにより、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ドーパントイオン注入の前工程として、たとえばSi
F をプレ・アモルファス化イオン注入することにより、
浅い接合の形成が可能となる。その結果、集積度の高い
MOSLSIを形成することができる。また、従来用い
られている熱処理条件に比べ、高温、長時間の熱処理を
実施して接合部やゲート電極の低抵抗化を図っても必要
な接合深さが維持でき、高速のMOSLSIの形成が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例におけるプレ・アモル
ファス化イオン注入条件に対する接合深さの測定値を、
他の条件と比較した図である。
【図2】図2は本発明の一実施例におけるSiF プレ・ア
モルファス化イオン注入ドーズ量に対する接合深さの測
定値を、他の条件と比較した図である。
【図3】図3は本発明の一実施例におけるMOSトラジ
スタゲート長に対するしきい値電圧の測定値を、他の条
件と比較した図である。
【図4】図4は本発明の一実施例におけるプレ・アモル
ファス化イオン注入条件に対するMOSトラジスタ接合
リーク電流の測定値を、他の条件と比較した図であ
る。。
【図5】図5(a)〜(d)はアモルファス化層の深
さ、接合の深さ及び転移ループ位置の関係を示した模式
図である。
【図6】図6はアモルファス化層の深さ、接合の深さ及
び接合リークの関係の測定値を示した図である。
【符号の説明】
Xj 接合の深さ Xα アモルファス化層の深さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体装置の製造方法において、ドーパン
    トイオン注入の前工程として、 IV族,III族およびV族原子をAとし、VII族原
    子をBとした場合の分子式がABxの形の分子イオンを
    プレ・アモルファス化注入することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記プレ・アモルファス化イオン注入工程
    において、 ドーパントイオン注入時において予測されるドーパント
    濃度のピーク深さに対し、 前記プレ・アモルファス化注入の濃度のピーク深さが同
    程度から2倍程度となるように注入エネルギを設定して
    行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記プレ・アモルファス化イオン注入工程
    において、 注入ドーズ量を1×1014から1×1016Ions/cm2の範
    囲に設定して注入を行うことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記プレ・アモルファス化イオン注入工程
    において、 注入イオンの構造原子Bとしてフッ素(F)を用いるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記プレ・アモルファス化イオン注入工程
    において、 注入イオンの構造原子Aとしてシリコン(Si)を用い
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516969A (ja) * 1997-09-16 2001-10-02 バリアン・セミコンダクター・イクイップメント・アソシエーツ・インコーポレーテッド 半導体ウェーハに浅い接合を形成する方法
JP2008124489A (ja) * 2007-12-28 2008-05-29 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JP2010135644A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Advanced Lcd Technologies Development Center Co Ltd 薄膜半導体装置及びその製造方法
JP2014160856A (ja) * 2005-12-09 2014-09-04 Semequip Inc 炭素クラスターの注入により半導体デバイスを製造するためのシステムおよび方法

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