JPH09507639A - 自動車における補助装置用の電気モータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この電気モータは、多極ロータ１６と、ハウジング１２内に収容されたステータとを有し、ステータポール１４はロータ軸６方向に平行に延出する一方，ロータスロット２２はロータ軸６に対し螺旋状に配置されている。ステータマグネット１４はハウジング１２の内側壁に接着手段によって接続されている。上記ハウジング１２は遮音壁厚を有する一方，上記ロータスロット２２の螺旋角度は８〜２０°である。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車における補助装置用の電気モータ 本発明は多極ロータ及び多極ステータを備えた電気モータに関し、上記ステー タはハウジング内に収容され、ステータの極はロータ軸方向に平行に延出し、ロ ータスロットは上記ロータ軸に対し螺旋状をなしている。 独特許出願２５５６２４０号には自動車における風防ガラスワイパーのような 補助装置のための駆動機構が開示されている。そのアーマチャスロットはモータ 軸に対し螺旋状に走っている。これは脈動トルクを低減させ、モータをより静か に運転させることにある。しかし一方，モータの運転がひとつにはアーマチャの 回転により、又その他にはステータの通常の振動に起因する騒音が発生すること は知られており、そしてこれらは厄介なこととして考えられている。 上記従来の技術に鑑み，本発明の目的は、それぞれの矯正方法を提供すると共 に、特に電気モータの静かな運転を提案するものである。 本発明によれば，ステータマグネットが溶接等によってハウジングの内側壁に 接続されていること、及びハウジングが厚い遮音壁で構成し、或いは又少なくと も遮音材料からなること、及びロータスロットの螺旋角度が８〜２０°であるこ とによって、上記目的は達成される。 本発明の基本的なアイデア、即ちモータの遮音は、モータ ハウジングの厚さ、マグネットの接着及びスロットの螺旋角度との組み合わせに よってなされる。個々のパラメータを最良に選択することにより、電気モータの 静かでかつ音を減じた運転が保証される。 本発明のさらに適切かつ有利な具体例はその従属クレームの記載から明らかと なる。 ステータマグネットの装備に関し，特に適切な実施例においては、ステータマ グネットの一部或いはその全面をハウジング内側壁に接続することを提案する。 さらに，良好なモータの遮音は少なくとも厚さ２ｍｍのハウジング壁によって既 に達成することができ、さらに上記壁厚を増せばモータの遮音は明白に高められ る。しかしながらその一方，それはモータが不本意な重量を増大することを意味 している。比較的大きな壁厚を有する場合においてもモータの全重量を小さくす ることを確保するために，本発明の他の適切な実施例においては、ハウジングが ステータマグネットを担持する本体と、遮音材からなる外側ケーシングとで構成 されるていることを提案する。この実施例においては，それが付加的な構成要素 として設計され、かつ本体に取り外し可能に接続し得るものであることがケーシ ングとして適切である。その材料がプラスティック材の場合は強固かつ取り外し 不能に接続することもできる。発泡プラスティック材は、それらは特に高い消音 効果を有すると共に，比較的低重量の材料なので，上記ケーシングの重量はモー タの全重量のほんの一部を構成するに過ぎず、従って上述の目的に関し特に好適 である。 本発明の一実施例は図面に概略的に示されており、それに基き以下，より詳細 に説明する。 図面は電気モータ１０の一部を断面した側面図であり、上記電気モータ１０は 、多極ロータ１６と、ハウジング１２内に収容されたステータとを有する。ステ ータポール１４はロータ軸６方向に平行に延出する一方，ロータスロット２２は ロータ軸６に対し螺旋状に配置されている。ステータマグネット１４はハウジン グ１２の内側壁に接着（gluing）手段によって接続されている。ハウジング１２ の壁厚は、必要とする強さに応じて選択される一方，遮音可能な構造に構成され る。本発明の一実施例においては，ハウジングの壁厚は略２ｍｍであり、２．５ ｍｍであることが特に有利である。モータの消音効果を増大させるために，ハウ ジング１２の外側壁を別のケーシング（図示しない），好ましくはプラスティッ ク材料からなり、かつ付加的な構成部材として形成されるケーシングを提供する ことができる。上記ケーシングはモータの全重量が殆ど増加しないように発泡プ ラスティック材料からなることが好ましい。ステータマグネット１４はその全面 においてハウジング１２の内側壁に接続されるが、しかし，そのステータマグネ ット１４の一部接続も又，可能である。 さらに，図面から明らかなように，上記ロータ１６は、例えば図示しない風防 ガラスのワイパーギヤに作用的に接続することができるシャフト８を有している 。上記電気モータには導線２６を介して電流が供給される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １） 多極ロータ（１６）と多極ステータとを備え、上記ステータはハウジング （１２）内に収容され、ステータの極（１４）はロータ軸（６）方向に平行に延 出し、ロータスロットは上記ロータ軸（６）に対し螺旋状をなしている電気モー タにおいて， ステータマグネット（１４）が、接着によってハウジング（１２）の内側壁に接 続され、上記ハウジング（１２）が遮音壁厚を有し，或いは又少なくとも部分的 に遮音材料からなり、上記ロータスロット（２２）の螺旋角度が８〜２０°であ ることを特徴とする電気モータ。 ２） 前記ステータマグネット（１４）が、ハウジング（１２）の内側壁に一部 或いはその全面において接続されていることを特徴とする請求項１に記載の電気 モータ。 ３） 前記ハウジング（１２）の壁厚が、少なくとも２ｍｍであることを特徴と する請求項１又は２に記載の電気モータ。 ４） 前記壁厚が、好ましくは２．５ｍｍであることを特徴とする請求項３に記 載の電気モータ。 ５） 前記ハウジング（１２）が、ステータポール（１４）を担持する本体と、 遮音材料からなる外側ケーシングとで構成されていることを特徴とする請求項１ ないし４のいずれか１項に記載の電気モータ。 ６） 前記ケーシングが、付加的な構成部材として形成され、前記本体に取り外 し得るように接続可能であることを特徴と する請求項５に記載の電気モータ。 ７） 前記ケーシングが、プラスティック材料であることを特徴とする請求項１ ないし６のいずれか１項に記載の電気モータ。