JPH095058A - 規則的パターンの欠陥検査装置 - Google Patents

規則的パターンの欠陥検査装置

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JPH095058A
JPH095058A JP7149124A JP14912495A JPH095058A JP H095058 A JPH095058 A JP H095058A JP 7149124 A JP7149124 A JP 7149124A JP 14912495 A JP14912495 A JP 14912495A JP H095058 A JPH095058 A JP H095058A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 規則的パターンの欠陥を詳細かつ精度良く検
出することのできる装置を提供する。 【構成】 本発明の欠陥検査装置は、被検査物(10)
上において所定方向に沿って所定の繰り返し周期で配列
されている複数の規則的パターンの欠陥を検査するもの
である。この装置は、規則的パターンを撮像し、この規
則的パターンの画像情報を取得する撮像部(18及び2
0)と、この画像情報に基いて、画像上において規則的
パターンの繰り返し周期の整数倍の周期で規則的パター
ンの配列方向に沿って配列された3個の領域の画像濃度
S1、S2及びS3を取得し、これらの画像濃度S1、
S2及びS3を比較することで規則的パターンの欠陥を
検出する欠陥検出部(28)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、規則的パターン、特に
光学的な規則的パターンの欠陥を検査する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的な規則的パターンの欠陥を
検査する欠陥検査装置としては、検査すべき規則的パタ
ーンを移送しながら2次元のカメラやラインセンサカメ
ラによって規則的パターンを撮像し、得られた規則的パ
ターンの画像をメモリに蓄えた後、各規則的パターンの
画像を比較処理して欠陥の検査を行う装置が知られてい
る。
【0003】また、検査すべき規則的パターンをCCD
(Charge Coupled Device)ラインセンサで撮像してパタ
ーンに対応した画像を得ると共に、その画像を規則的パ
ターンの1周期の画素(絵素)の整数倍に相当する画素
分だけ遅延させ、更に画像信号の1周期ごとの画素情報
と比較して各周期におけるパターンを認識するようにし
た欠陥検査装置(特開昭55−74409号;「繰り返
しパターンの欠陥検査方式」参照)や、検査すべき規則
的パターンをパターンの配列方向に移送しながらCCD
ラインセンサで撮像してその繰り返し周期ごとの画素数
の総和に対応した信号を取得し、この1周期分の総画素
数に対応した信号を標準の画素数に対応した信号と比較
することにより欠陥の有無を判別するようにした欠陥検
査装置(特開昭55−87431号;「繰り返しパター
ンの欠陥検査方式」参照)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2次元
のカメラを用いた欠陥検査装置においては、画像蓄積処
理を行ってから比較処理を行うという2段階の処理を要
するため、検査に長時間を要するという問題があった。
また、撮像のためには規則的パターンの移送を一時停止
しなくてはならないため、そのための機構が必要とな
り、また、2次元でデータを取得するためには光源や搬
送機等の装置も大きくせざるを得ないので、装置全体が
大型化すると共にコストがかかるという問題があった。
【0005】また、ラインセンサカメラを用いた欠陥検
査装置においては、市販のラインセンサカメラではダイ
ナミックレンジが十分に高いとはいえないため、微小な
規則的パターンの欠陥を検出する装置としては十分なも
のとならないという問題があった。
【0006】また、CCDラインセンサカメラを用いた
装置では、撮像対象が規則的パターンであることから規
則的パターンとCCDチップとの間で干渉縞(モアレ)
が発生し、これにより欠陥の誤認率が高くなるという問
題があった。
【0007】また、上記特開昭55−74409号の
「繰り返しパターンの欠陥検査方式」では、画素ごとに
比較を行っているため、入力系に混在するノイズの影響
を受け易く、このノイズを欠陥と誤認識し易いという問
題があった。また、規則的パターンとCCDチップとの
間で発生する干渉縞の影響を受けた場合にも、欠陥と誤
認識し易いという問題があった。
【0008】こうした誤認識を回避しようとして、ノイ
ズ等を軽減させるために平滑処理等を行った場合、疑似
欠陥の誤認識は減少するが、欠陥の不認識を起こし易く
なる。また、撮像時間を長くしてノイズを減少させた場
合も、疑似欠陥の誤認識は減少するが、欠陥検出時間が
長くなる。しかも、検査ライン速度を撮像時間に合わせ
て遅くしなければならなくため、ライン速度を遅くでき
ない場合には実現することができない。
【0009】また、上記特開昭55−87431号の
「繰り返しパターンの欠陥検査方式」では、規則的パタ
ーンの画素数の総和が対象となるため、規則的パターン
中に部分的張りのあるようなプラスの欠陥と部分的欠け
のあるようなマイナスの欠陥とが同時に存在する場合に
は、欠陥の検出が難しいという問題があった。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、規則的パターンの欠陥を詳細かつ精度良く検出する
ことのできる装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の規則的パターンの欠陥検査装置は、被検
査物上において所定方向に沿って所定の繰り返し周期で
配列されている複数の規則的パターンの欠陥を検査する
装置であって、(a)この規則的パターンを撮像し、こ
の規則的パターンの画像情報を取得する撮像部と、
(b)この画像情報に基いて、画像上において規則的パ
ターンの繰り返し周期の整数倍の周期で規則的パターン
の配列方向に沿って配列された3個の領域の画像濃度S
1、S2及びS3を取得し、これらの画像濃度S1、S
2及びS3を比較することで規則的パターンの欠陥を検
出する欠陥検出部とを備えている。
【0012】欠陥検出部は、画像濃度S1、S2及びS
3を用いて、2×S2−S1−S3の演算を行い、この
演算結果に基づいて規則的パターンの欠陥を検出するも
のであると良い。この欠陥検出部は、上記演算により生
じる疑似欠陥信号を除去して欠陥を検出するものである
とさらに良い。
【0013】本発明の欠陥検査装置は、(c)被検査物
を所定方向に沿って移動させる搬送ステージをさらに備
えていると良い。このとき、搬送ステージは被検査物を
継続的に移動させるものであり、撮像部は上記画像情報
を所定の時間間隔で欠陥検出部に送出するものであって
も良い。また、搬送ステージは被検査物を継続的に移動
させるものであり、撮像部は被検査物が所定距離を移動
するごとに上記画像情報を欠陥検出部に送出するもので
あっても良い。
【0014】本発明の欠陥検査装置が備える撮像部は、
所定方向に沿った1次元の画像情報を取得するものであ
っても良い。このとき、欠陥検出部は、規則的パターン
の配列方向と直交する方向に沿った複数ラインの1次元
画像情報を同時に処理することにより、冒頭で述べた3
個の領域であってこの複数ラインにわたるものの画像濃
度を比較するものであると良い。
【0015】この撮像部の第1の態様としては、規則
的パターンの配列方向に延びた発光部を有するライン光
源であってこの発光部から出射する検査光を被検査物に
照射するものと、所定方向に延びる受光部を有する1
次元撮像素子であって検査光のうち被検査物を透過した
ものを受光するものとを備えるものが考えられる。この
とき、1次元撮像素子の配置を調整する手段をさらに備
えていると好適である。また、第2の態様としては、
被検査物に検査光を照射するとともにこの検査光を規則
的パターンの配列方向に沿って走査する光源と、規則
的パターンの配列方向に沿って延びる受光面を有する光
検出手段であって検査光のうち被検査物を透過したもの
を受光するものとを備えるものが考えられる。
【0016】欠陥検出部は、上記の画像情報に対しシェ
ーディング補正を行う手段を備え、これにより補正され
た画像情報に基づいて欠陥を検出するものであると良
い。また、欠陥検出部は、上記の画像情報に対し暗電流
補正を行う手段を備え、これにより補正された画像情報
に基づいて欠陥を検出するものであると良い。
【0017】
【作用】本発明の欠陥検査装置は、上述したような周期
で配列された3個の領域の画像濃度S1、S2及びS3
を比較し、これによって画像上の規則的パターンのうち
これらの領域の近傍に位置する第1、第2及び第3のパ
ターンを比較する。この比較により欠陥の検出が行われ
る。この比較は、例えば、2×S2−S1−S3の演算
を行うことで達成され、この場合は第2のパターンの欠
陥が検出される。上記領域と同様に配列された別の3個
の領域の画像濃度について同様の比較を繰り返すこと
で、これらの領域と同一周期で配列された様々な3個の
パターンについて比較を行うことができる。
【0018】3個のパターンを比較することで、欠陥の
有無のみならず、欠陥の種類、位置、大きさ等を検出す
ることが容易になる。例えば、2×S2−S1−S3の
演算を行った場合、この演算値の符号から欠陥の種類が
検出される。これにより、被検査物の規則的パターンに
プラスの欠陥(張り欠陥)とマイナスの欠陥(欠け欠
陥)とが同時に存在してもそれぞれを識別し、検出する
ことが可能である。欠陥の位置は、欠陥が検出されたと
きの第2の領域がどのパターンについての画像濃度を表
しているかに応じて求まる。欠陥の大きさは、パターン
全体を包含する領域同士の画像濃度を比較した場合は上
記演算値の絶対値から、また、画像上のパターンを複数
に分割した領域同士の画像濃度を比較した場合は、一つ
のパターンについて欠陥が検出された領域の数から求め
られる。
【0019】本発明の欠陥検査装置のうち演算により生
じる疑似欠陥信号を除去して欠陥を検出するものによれ
ば、疑似欠陥が真の欠陥であると誤認されることが防止
されるので、検出精度の高い欠陥検査が行われる。
【0020】本発明の欠陥検査装置のうち搬送ステージ
を備えるものは、規則的パターンを有する被検査物をこ
の搬送ステージによって継続的に移動させながら撮像を
行う。これにより取得された画像情報は順次に欠陥検出
部へ送出され、欠陥検出部はこの画像情報に基づいて欠
陥を検出する。したがって、この装置によれば、効率良
く欠陥が検出される。ここで、撮像部が所定の時間間隔
で画像情報を送出する場合は、高速で画像情報を取得す
ることができる。また、撮像部が、被検査物が所定距離
を移動するごとに画像情報を欠陥検出部に送出する場合
は、搬送ステージによる被検査物の移動速度が時間的に
不均一な場合でも、一定の距離間隔で画像のサンプリン
グを行うことができる。
【0021】本発明の欠陥検査装置において、撮像部が
規則的パターンの配列方向に沿った1次元の画像情報を
取得するものである場合は、撮像部の構成を簡略なもの
とすることができる。
【0022】欠陥検出部が複数ラインにわたる領域の画
像濃度を比較する装置では、1次元の画像情報を取得す
る方向と規則的パターンの配列方向とが一致しない場合
にも、各パターンを包含するようなライン数にわたる領
域の画像濃度を比較するように設定することで、好適に
欠陥を検出することができる。
【0023】撮像部が、ライン光源及び1次元撮像素子
を備えるものである場合、1次元撮像素子の受光部が延
びる方向を規則的パターンの配列方向に一致させて撮像
を行うことで上述の欠陥検出が行われる。このとき、1
次元撮像素子の配置を調整する手段をさらに備えている
と、検査すべき規則的パターンの態様に応じて撮像条件
を容易に設定することができる。
【0024】また、撮像部が、検査光を規則的パターン
の配列方向に沿って走査する光源と光検出手段とを備え
るものである場合、光検出手段の出力信号をサンプリン
グして画像情報を取得することで上述の欠陥検出が行わ
れる。
【0025】次に、欠陥検出部がシェーディング補正を
行う手段を備えている場合、撮像に用いられる検査光の
照射むらや検査光を受光する手段の感度むらに起因する
シェーディングが画像情報に与える影響が低減されるの
で、誤検出が防止され、検出精度の高い欠陥検査が行わ
れる。
【0026】同様に、欠陥検出部が暗電流補正を行う手
段を備えている場合、撮像部の暗電流が画像情報に与え
る影響が低減されるので、誤検出が防止され、検出精度
の高い欠陥検査が行われる。
【0027】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の
要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
また、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致して
いない。
【0028】図1は、本実施例に係る規則的パターンの
欠陥検査装置の構成を示す概略図である。この装置は、
被検査物10上において、所定方向に沿って所定の繰り
返し周期で配列された規則的パターンの欠陥を検査する
ものである。
【0029】複数の被検査物10は、規則的パターンの
配列方向と直交する方向、即ち図中の矢印で示す搬送方
向に沿って一定の間隔をおいて搬送用の1軸ステージ1
2上に搭載されている。この1軸ステージ12は、被検
査物10を図1の搬送方向に沿って所定の速度で継続的
に移動させるものである。1軸ステージ12は、ステー
ジコントローラ14を介して制御部16に接続されてお
り、このステージコントローラ14によって搬送速度等
が調整されるようになっている。また、1軸ステージ1
2にはエンコーダ48が付設されており、このエンコー
ダ48は制御部16に接続されていて、被検査物10の
移動距離を表示するデータ信号を制御部16に出力する
ようになっている。
【0030】1軸ステージ12の下方には、規則的パタ
ーンの配列方向に沿って延びる1次元のライン光源18
が設置され、所定の速度で移動する被検査物10に対
し、検査ビーム光を下方から照射するようになってい
る。本実施例では、ライン光源18として日本ピー・ア
イ株式会社製の伝送ライトを用いたが、直流点灯の蛍光
灯等を用いることもできる。
【0031】図1では図示しないが、ライン光源18と
1軸ステージ12との間には、照射光を拡散する拡散板
が設置されており、被検査物10を透過する透過光にむ
らが生じないようになっている。この拡散板としては、
アクリル板又はガラス板を用いることができる。
【0032】1軸ステージ12の上方には、ライン光源
18に対向してラインセンサカメラを含む受光装置20
が設置されており、被検査物10を透過してきた透過光
を受光して被検査物10上の規則的パターンを撮像す
る。これにより取得された画像データは、規則的パター
ンの配列方向に沿った1次元の画像信号として出力され
る。このように、本実施例では、ライン光源18と受光
装置20とが一つの撮像部を構成している。なお、拡散
板にアクリルを使用した場合などはライン光源18から
の赤外光が透過してしまうため、ラインセンサ素子60
aの分光感度が赤外域まである場合は赤外カットフィル
タを装着したほうがS/Nを高めることができる。
【0033】受光装置20は、マンマシンイターフェイ
スの機能をも有する制御部16に接続されており、制御
部16によって撮像条件が設定されるようになってい
る。また、受光装置20は、制御部16からのクロック
信号及びスタート信号に応じて、規則的パターンの撮像
を開始するようになっている。
【0034】受光装置20には欠陥検出部28が接続さ
れており、この欠陥検出部28は受光装置20から転送
されてきた画像データに基づいて、規則的パターンの欠
陥を検出する。
【0035】欠陥検出部28には制御部16が接続され
ており、欠陥検出部28から制御部16に規則的パター
ンの欠陥に関する情報が入力されるようになっている。
制御部16には検出した規則的パターンの欠陥情報を表
示するモニタ等の表示装置30a、検出データを記録す
るFD(フロッピーディスク)、HD(ハードディス
ク)、MO(光磁気ディスク)等の記録装置30b、検
出データを受けとるホストコンピュータ等の外部機器3
0cがそれぞれ接続されている。
【0036】図2は、被検査物10上の規則的パターン
に含まれている欠陥パターンの態様を示す模式図であ
る。図2(a)に示すパターンを標準となる正常パター
ンとすると、図2(b)〜図2(e)に示されているも
のは、いずれも欠陥を有するパターンである。図2
(b)のパターンは全体的な大きさが相対的に大きいパ
ターンであり、図2(c)に示すパターンは全体的な大
きさが相対的に小さいパターンであり、図2(d)に示
すパターンは部分的な張りを有するパターンであり、図
2(e)に示すパターンは部分的な欠けを有するパター
ンである。
【0037】図3は、受光手段20の構成と制御部16
による制御を説明するための図である。以下では、この
図を参照しながら、受光手段20の構成について詳細に
説明する。なお、図3では、制御部16から受光装置2
0へのクロック信号及びスタート信号の入力は省略され
ている。
【0038】図3に示されるように、受光手段20は、
シャッタ56、レンズ58、CCD形のラインセンサカ
メラ60、回転ステージ61、高さ調整用ステージ6
4、レンズフォーカス・コントローラ62及びラインセ
ンサ・コントローラ66から構成されている。
【0039】シャッタ56及びレンズ58は、レンズフ
ォーカス・コントローラ62を介して制御部16に接続
されている。そしてこのレンズフォーカス・コントロー
ラ62が、シャッタ56を駆動制御すると共に、レンズ
58を駆動してそのレンズ位置を調整し、レンズフォー
カスを制御する。
【0040】高さ調整用ステージ64は、ラインセンサ
カメラ60に付設されており、自らの駆動によりライン
センサカメラ60の高さを調整する。回転ステージ61
も、ラインセンサカメラ60に付設されており、自らの
駆動によりラインセンサカメラ60の向きの補正を行
う。この回転ステージ61は、ラインセンサカメラ60
を高さ調整用ステージ64へ取り付けるための部材とし
ても機能している。回転ステージ61及び高さ調整用ス
テージ64は、ラインセンサ・コントローラ66を介し
て制御部16に接続されており、ラインセンサ・コント
ローラ66が回転ステージ61及び高さ調整用ステージ
64の駆動を制御するようになっている。
【0041】図4は、ラインセンサカメラ60及び欠陥
検出部28の構成を示すブロック図である。この図に示
されるように、ラインセンサカメラ60は、被検査物1
0上の規則的パターンを撮像して画像信号を出力するラ
インセンサ素子60aと、この画像信号のアナログフィ
ルタ処理を行うアナログフィルタ回路60bと、アナロ
グフィルタ処理を行った画像信号のA/D変換を行うA
/D変換回路60cとから構成されている。
【0042】ラインセンサ素子60aは、撮像により得
られた規則的パターンの画像データを規則的パターンの
配列方向に沿った1次元データを表す画像信号に変換
し、これをアナログフィルタ回路60bに入力する。な
お、通常、ラインセンサ素子60aとアナログフィルタ
回路60bとの間には画像信号増幅回路等を有するプロ
セス回路(図示せず)が設置され、ラインセンサ素子6
0aが出力する画像信号を画像信号増幅回路で増幅して
からアナログフィルタ回路60bに入力するようにして
いる。
【0043】アナログフィルタ回路60bは、この画像
信号に対しアナログフィルタ(ローパスフィルタ又はバ
ンドパスフィルタ)処理を施す。これは、規則的パター
ンとラインセンサ素子60aとの間に発生する干渉縞を
除去あるいは抑制するためのものである。すなわち、画
像信号のうち規則的パターンに対応する信号の周波数帯
と干渉縞に対応する信号の周波数帯は異なるため、アナ
ログフィルタ処理によって干渉縞の周波数帯のみを除去
することが可能となる。これにより、干渉縞は除去ある
いは抑制される。
【0044】アナログフィルタ処理後の画像信号は、A
/D変換回路60cに入力され、ここでA/D(Analog
-to-Digital ;アナログ/デジタル)変換処理が施され
る。これは、ラインセンサカメラ60から欠陥検出部2
8に画像データを転送する際に生じる誘導ノイズ等が画
像データに影響を与えることを防止するためのものであ
る。こうしてデジタル化された画像データは、デジタル
信号として欠陥検出部28に転送される。
【0045】この欠陥検出部28は、図4に示されるよ
うに、ラインセンサカメラ60のシェーディング(shad
ing)補正を行うシェーディング補正回路28a、ライン
センサカメラ60の暗電流補正を行う暗電流補正回路2
8b、これらの補正のためにデータの加算処理を行う加
算器28c、2次微分等の空間フィルタ処理を行う空間
フィルタ回路28d、予め設定したレベルによる3値化
を行うLUT(Look UpTable;ルックアップテーブル)
28e、及びエッジ検出を行うエッジ検出回路28fか
ら構成されている。
【0046】図5は、本実施例の欠陥検出部28の回路
図である。本実施例の欠陥検出部28は、撮像データと
シェーディングデータメモリ68に予め記憶させた補正
データとの掛算を行うALU70、シェーディング補正
後のデータと暗電流データメモリ72に予め記憶させた
暗電流データとの引算を行うALU74、シェーディン
グ補正回路28a及び暗電流補正回路28bをスルーし
たデータの積和演算を行うALU71、ALU71の演
算結果を記憶する73、暗電流補正後のデータの積和演
算を行うALU78、予め設定したレベルによる3値化
を行うLUT28e、LUT28eの出力信号に対して
エッジ検出を行うエッジ検出回路28fを備えており、
エッジ検出回路28fの出力データが制御部16に転送
されるようになっている。
【0047】空間フィルタ回路28dは、ラインセンサ
カメラ60の走査方向に沿って数画素の空間フィルタ処
理を行うものである。具体的には、空間フィルタ回路2
8dは、ALU78(Arithmetic and Logic Unit ;演
算機)を使用してラインセンサカメラ60の走査方向に
沿って数画素のライン処理を行うものである。
【0048】次に、本実施例の欠陥検査装置の動作、及
び本実施例の装置を用いた欠陥検査方法について説明す
る。
【0049】まず、検査を開始するに先立って、検査条
件の設定を行う。初めに、ラインセンサカメラ60の向
きの補正を行う。これは、図6に示すように、ラインセ
ンサカメラ60に付設されている回転ステージ61を駆
動させ、規則的パターンの配列方向とラインセンサカメ
ラ60の走査方向とが一致するようにラインセンサカメ
ラ60の向きを補正するものである。具体的には、ま
ず、検査すべき規則的パターンと同一の疑似パターンを
作成し、その疑似パターン上に規則的パターンと平行で
規則的パターンより若干大きめの目印孔を作成してお
く。次いで、1軸ステージ12により規則的パターンを
疑似パターンの目印孔の位置へ移動させて画像データを
取得し、このデータから求められる疑似パターン上の目
印孔の濃度が全て同一となるように回転ステージを駆動
させて、位置合わせを行う。
【0050】次いで、ラインセンサカメラ60の高さの
調整を行う。具体的には、規則的パターンの繰り返し周
期がラインセンサカメラ60の画素の整数倍となるよう
に高さを調整する。このためには、まず、幅が既知でコ
ントラストが鮮明な治具をラインセンサカメラ60で撮
像し、データを取得する。そしてこのデータを欠陥検出
回路28のLUT28eで2値化し、幅を計測して1画
素の長さの実寸値を算出する。なお、LUT28eは、
制御部16によって検査条件の設定用に書き替えられて
おり、検査時においてデータの3値化を行う場合とは設
定が異なっている。この後、制御部16は、ラインセン
サ・コントローラ66にデータを送り、規則的パターン
の繰り返し周期が1画素の長さの整数倍となるように高
さ調整用ステージ64を駆動させてラインセンサカメラ
60の高さを調整する。なお、このときのラインセンサ
カメラ60の高さは制御部16によって記憶されるた
め、次回に同一の規則的パターンを検査する際には、ラ
インセンサカメラ60はその高さ位置に自動的に移動す
るようになる。なお、本実施例では、規則的パターンの
繰り返し周期がラインセンサカメラ60の3画素分の長
さとなるように設定する。
【0051】次いで、ラインセンサカメラ60のフォー
カス制御を行う。具体的には、レンズフォーカス・コン
トローラ62によりレンズ58の位置を調整してライン
センサカメラ60がジャストフォーカスよりも微小量デ
フォーカスとなるように調節する。デフォーカス量はラ
インセンサカメラ60に取り込まれた光波形データに基
づいて制御部16により設定される。レンズフォーカス
・コントローラ62は、このデフォーカス量に応じてレ
ンズ58の位置を調整する。
【0052】ラインセンサカメラ60を微小量デフォー
カスとすることで、規則的パターンとラインセンサカメ
ラ60との間に発生する干渉縞(モアレ)を除去あるい
は抑制することができる。この干渉縞はジャストフォー
カス時において強く現れ、デフォーカス時においては弱
くなるので、意識的にラインセンサカメラ60を微小量
デフォーカスとすれば、干渉縞が除去あるいは抑制され
る。干渉縞が画像データに含まれていると、干渉縞の濃
度変位が欠陥と誤認され、検査精度が低下する可能性が
あるが、上記のようにして干渉縞を除去あるいは抑制す
れば欠陥検査の精度を高めることができる。レンズ58
のフォーカス位置は、制御部16によって記憶されるた
め、次回に同一の規則的パターンを検査する際には、レ
ンズ58はその位置に自動的に移動するようになる。な
お、干渉縞の影響が生じないような規則的パターンやア
ナログフィルタ回路60bで干渉縞の影響をほぼ完全に
除去できるような規則的パターンを検査する場合は、ラ
インセンサカメラ60を微少量デフォーカスに調節しな
くても良い。
【0053】次いで、ラインセンサカメラ60のシェー
ディング補正データを取得する。具体的には、ライン光
源18を点灯させシャッタ56を開いた状態でシェーデ
ィング補正回路28a及び暗電流補正回路28bをスル
ーにし、加算器28cにより、データを安定させるため
に設定された回数分の加算平均を行う。得られたデータ
は、制御部16に送出されるが、制御部16は、このデ
ータからシェーディング補正データを作成し、これをシ
ェーディングデータメモリ68(図5)に送出して記憶
させる。
【0054】後述するように、検査中は、シェーディン
グデータメモリ68に記憶させたシェーディング補正デ
ータと撮像データとの掛算がシェーディング補正回路2
8a内のALU70(図5)によって行われ、シェーデ
ィング補正がなされる。
【0055】次いで、ラインセンサカメラ60の暗電流
補正データを取得する。具体的には、レンズフォーカス
・コントローラ62を通じてシャッタ56を閉じ、シェ
ーディング補正回路28a及び暗電流補正回路28bを
スルーにし、加算器28cにより、データを安定させる
ために設定した回数分の加算平均を行う。得られたデー
タは制御部16に送出されるが、制御部16は、このデ
ータを暗電流補正データとして暗電流データメモリ72
(図5)に送り、記憶させる。
【0056】後述するように、検査中は、シェーディン
グ補正後の撮像データから暗電流データメモリ72に記
憶させた暗電流補正データを引く引算が暗電流補正回路
28b内のALU74(図5)によって行われ、暗電流
補正がなされる。
【0057】以上の設定作業が終了したら、検査を開始
する。まず、搬送ステージ12を駆動させておき、ライ
ン光源18を点灯させる。これにより、搬送ステージ1
2上を移動する被検査物10に、ライン光源18からの
検査光が下方から照射される。被検査物10を透過した
光は、レンズ58を通してラインセンサカメラ60に受
光される。これにより、被検査物10上の規則的パター
ンが1ラインずつ撮像されることになる。
【0058】規則的パターンを透過した検査光は、ライ
ンセンサカメラ60のラインセンサ素子60aに受光さ
れ、このラインセンサ素子60aから規則的パターンの
配列方向に沿った1次元の画像信号が出力される。この
画像信号は、アナログフィルタ回路60bに入力され、
ここでアナログフィルタ処理を施される。これにより、
演算上の疑似欠陥(これについては、後述する)の原因
となるノイズが低減されるとともに干渉縞も低減され、
S/Nの低下を抑制することができる。アナログフィル
タ処理を施した画像信号はA/D変換回路60cに入力
され、A/D変換される。これにより、アナログフィル
タ処理を施した画像信号のデジタル化が行われる。こう
して得られたデジタル画像信号は、欠陥検出部28に転
送される。
【0059】撮像された画像データの欠陥検出部28へ
の転送タイミングは、制御部16から出力されるクロッ
ク信号及びスタート信号に基づいて制御される。すなわ
ち、ラインセンサカメラ60に制御部16からのクロッ
ク信号及びスタート信号が入力されることにより、ライ
ンセンサカメラ60は画像信号を欠陥検出部28に送出
する。
【0060】クロック信号は、常に制御部16から出力
される。また、検査開始の信号は、予め1軸ステージ1
2上において検査光照射領域の前後にわたる検査領域な
るものを設定しておき、1軸ステージ12に付設したセ
ンサ(図示せず)がこの検査領域内に被検査物10が入
ってきたことを検出することにより出力される。検査開
始信号の出力から検査終了までの間は、被検査物10が
所定距離を移動するたびにスタート信号が出力される。
具体的には、1軸ステージ12に付設したエンコーダ4
8が被検査物10の移動距離を測定し、被検査物10が
所定距離を移動する度に信号を制御部16に出力するよ
うになっており、制御部16はこの信号をトリガとして
スタート信号をラインセンサカメラ60に出力する。
【0061】この方式には、1軸ステージ12の搬送ス
ピードにある程度のむらがあっても、一定の距離間隔で
1次元画像をサンプリングすることができるという利点
がある。但し、サンプリング時間が一定ではない場合も
あるので、各サンプリング時間にラインセンサカメラ6
0のフォトセル上に蓄積される電荷量が異なり、画像輝
度データがばらつくおそれがある。また、高速のクロッ
ク信号でラインセンサカメラ60を駆動させると、エン
コーダ48の出力をカウントすることができなくなるお
それがあるので注意する必要がある。
【0062】なお、画像データの転送タイミングを決定
する方式としては、上記方式以外のものも考えられる。
以下では、各種の転送タイミング方式を、ラインセンサ
カメラ60を含むラインセンサ系32、欠陥検出部28
を含む制御系34、並びにステージ・コントローラ14
を含む搬送系36という概念を用いて一般的に説明す
る。
【0063】図7(a)〜(c)は、各方式に関してラ
インセンサ系32、制御系34及び搬送系36の関係を
示すブロック図である。第1の方式は、図7(a)に示
すように、搬送系36と同期を取らない方式である。こ
の方式では、ラインセンサ系32を駆動する制御系34
内においてスタート信号を作成し、搬送系36とは非同
期にデータを取得する。検査開始信号は、搬送系36内
に設置したセンサ等が搬送系36内の検査領域に被検査
物10が入ってきたことを検出することで出力される。
その後のスタート信号は、一定の時間間隔で出力され
る。
【0064】この方式は、高速にデータ取得が可能とな
るという利点がある。また、被検査物10を継続的に移
動させながら検査を行うので、移動を停止する機構を必
要とせず、このため、装置の小型化や製造コストの低減
を行うことが容易となる。ただし、搬送系36の搬送ス
ピードが一定でないと、一定の距離間隔で画像のサンプ
リングを行うことが困難になる。
【0065】第2の方式は、図7(b)に示すように、
制御系34が主となって同期を取る方式である。この方
式では、搬送系36内にエンコーダ等を設置し、このエ
ンコーダ等が被検査物10の移動距離を測定し、被検査
物10が一定距離を移動する度に信号を制御系34に出
力するようにしておく。制御系34は、この信号をトリ
ガとしてスタート信号をラインセンサ系32に出力す
る。以上の動作が繰り返されることで、スタート信号が
継続的にラインセンサ系32に出力される。
【0066】この方式には、搬送系36の搬送スピード
にある程度のむらがあっても、一定の距離間隔で画像の
サンプリングを行うことができるという利点がある。ま
た、この方式でも、被検査物10を継続的に移動させな
がら検査を行うので、移動を停止する機構を必要とせ
ず、このため、装置の小型化や製造コストの低減を行う
ことが容易となる。ただし、サンプリング時間が一定で
はない場合もあるので、各サンプリング時間にラインセ
ンサ系32のフォトセル上に蓄積される電荷量が異な
り、画像輝度データがばらつくおそれがある。また、高
速のクロック信号でラインセンサ系32を駆動させる
と、搬送系36内のエンコーダの出力をカウントするこ
とができなくなるおそれがある。
【0067】第3の方式は、図7(c)に示すように、
ラインセンサ系32が主となって同期を取る方式であ
る。この方式では、ラインセンサ系32が1ラインのデ
ータを取得した後、制御系34から搬送系36へ移動開
始の信号が出力され、搬送系36が一定の移動を行う。
また、制御系34は、搬送系36から移動完了の信号を
受信して、ラインセンサ系32にスタート信号に出力す
る。以上の動作が繰り返されることで、スタート信号が
継続的にラインセンサ系32に出力される。
【0068】この方式には、被検査物10が移動してい
ない状態で撮像するため、ラインセンサ系32が確実に
データを取得することができるという利点がある。ま
た、同一ワーク上でのデータの加算を行うことが可能と
なるという利点もある。その反面、1ラインごとにワー
クを停止する必要があるため、インライン上では実用的
でない可能性がある。また、サンプリングに時間がかか
る場合もある。
【0069】このように、上記3つの方式にはそれぞれ
利点と欠点があるので、本発明の装置に関してどの方式
を採用するかは、これらの利点及び欠点を比較考量し、
検査ライン等の条件に応じてどの方式が最適であるかを
考えて決定すればよい。本実施例では、第2及び第3の
方式を組み合わせた方式を採用している。
【0070】次に、上述のタイミングで欠陥検出部28
に転送されたデジタル画像信号の処理について説明す
る。まず、このデジタル画像信号は、最初にシェーディ
ング補正回路28aに入力される。シェーディング補正
回路28aでは、ALU70(図5)がデジタル画像信
号が表す撮像データとシェーディングデータメモリ68
に記憶させておいた上述の補正データとの掛算を行う。
これにより、ラインセンサカメラ60のシェーディング
補正が行われる。これにより、照明むらやラインセンサ
カメラ60の感度むらに起因するシェーディングの撮像
データへの影響を除去することができる。
【0071】シェーディング補正後の、画像信号は暗電
流補正回路28bに入力される。暗電流補正回路28b
では、ALU74(図5)がシェーディング補正後の撮
像データから暗電流データメモリ72に記憶させた補正
データを引く引算を行う。これにより、撮像データに加
算されている暗電流成分を除去することができ、ライン
センサカメラ60の暗電流補正を行うことができる。
【0072】暗電流補正後の画像信号は、加算器28c
をスルーして空間フィルタ回路28dに入力される。空
間フィルタ回路28dは、この画像信号に対し所定の空
間フィルタ処理を施し、欠陥部を強調するとともにオフ
セットレベルを一定にする。空間フィルタ回路28dか
ら出力された画像信号はLUT28eに入力されて3値
化され、この後、エッジ検出回路28fに入力される。
エッジ検出回路28fは、この画像信号に基づいてエッ
ジ検出を行い、そのデータを制御部16に転送する。
【0073】以下では、上記のデータ処理についてより
詳細に説明する。図8は、規則的パターンと画素との関
係を示す図である。上述したように、本実施例では、規
則的パターンの繰り返し周期が3画素に相当するように
ラインセンサカメラ60の高さが調整されている。この
図において、一つの「行」がラインセンサカメラ60に
より一時に取得されるラインデータとなる。被検査物1
0の搬送に伴って、A、B、C…の各行のラインデータ
が順次に取得される。なお、この図では、検査すべき規
則的パターンが模式的に図示されているが、実際は、各
画素には、画像の明るさの度合いである輝度値あるいは
濃度値が入力されている。
【0074】本実施例の装置は、各規則的パターンの近
傍に位置する1画素であって規則的パターンの繰り返し
周期と同一周期で配列されたものの濃度値を比較するこ
とで、規則的パターンの欠陥を検出する。
【0075】比較のための演算は、空間フィルタ回路2
8dによる空間フィルタ処理として行われる。本実施例
の空間フィルタ回路28dのフィルタパターンは、図9
(a)のような二次微分のパターンである。図8におけ
る各画素の濃度値を行A、B、C…と列1,2,3,…
とを組み合わせた記号A1,A2,…A12…、B1,B2,…B12…、
C1,C2,…C12…のように表すと、図9(a)のフィルタ
パターンで表される空間フィルタ処理は、次の演算式で
表される。
【0076】2×A4-A1-A7,2×A5-A2-A8,2×A6-A3-A
9,2×B4-B1-B7,2×B5-B2-B8,…2×C6-C3-C9,… 2×A4-A1-A7の演算は、第2の規則的パターン102の
左上に位置する画素の濃度値を2倍し、これから第1及
び第3の規則的パターン101及び103の左上に位置
する画素の濃度値を減算したものである。各画素を
[行,列]のように表記すると、[A,1]、[A,
4]、[A,7]の各画素は、規則的パターンの繰り返
し周期と同一の周期で配列されており、これらは各パタ
ーンに対して共通の位置関係を有している。したがっ
て、2×A4-A1-A7の演算により、第2の規則的パターン
102が、その前後に位置する第1及び第3の規則的パ
ターン101及び103と比較されることになる。他の
演算もこれと同様であり、各パターンの近傍にある一つ
の画素の濃度値に関して、連続した3個のパターンに着
目し、これらのパターンのうち中央に位置するパターン
についての濃度値と、その前後のパターンについての濃
度値とを比較するものである。
【0077】上記の演算結果は、比較対象となる画素の
位置においてパターンに欠陥がない場合には0となる。
一方、図10(a)に示すように、[A,4]の画素位
置においてパターンに張り欠陥がある場合には、図10
(b)に示すように、2×A4-A1-A7の演算値はプラスの
値となる。また、図11(a)に示すように、[A,
4]の画素位置において規則的パターンに欠け欠陥があ
る場合には、図11(b)に示すように、2×A4-A1-A7
の演算値はマイナスの値となる。
【0078】但し、比較される3個の画素が被検査物1
0上の規則的パターンの部分(透光性)とその周辺部分
(不透光性)との境界にまたがった場合は、比較演算の
性質上、疑似欠陥ともいうべき演算値が算出されてしま
う。具体的に、画素[A,4]及び[A,7]がパター
ン部分にあり、画素[A,1]がその周辺部分にある場
合を考えてみると、第2の規則的パターン102及び第
3の規則的パターン103に欠陥がなくA4とA7が等しい
ときでも、画素[A,1]が不透光性の部分にある結果
A1は殆ど0であり、従って2×A4-A1-A7の演算結果は0
にはならない。通常、このような疑似欠陥は、規則的パ
ターン部分の左右の端部に対応して1個ずつ発生する。
【0079】このようなパターン周辺の不透光性部分に
起因する疑似欠陥の除去は、次のように行われる。すな
わち、検査前に被検査物10を撮像し、シェーディング
補正回路28a及び暗電流補正回路28bにより撮像デ
ータの補正を行った後、空間フィルタ回路28dをスル
ーにしてLUT28eにより2値化を行ってから、エッ
ジ検出回路28fによりエッジ検出を行う。空間フィル
タ回路28dをスルーにしたため、ここで検出されるエ
ッジは規則的パターン部分(透光性)とその周辺部分
(不透光性)との境界における画像濃度差に対応したも
のである。このエッジ位置データは、制御部16に送出
され、保存される。検査中は、制御部16が規則的パタ
ーン部分の左右の端部に対応する二つのエッジ位置の間
に現れる欠陥のみを有効と判断し、これに基づいて上記
の比較演算を行う。このようにして検査開始前に予め計
測範囲を適切に設定しておくことで、上記の疑似欠陥を
除去することができる。
【0080】また、上記の演算においては、欠陥パター
ンの前後のパターンについても、演算上の疑似欠陥が発
生する。例えば、図10(b)に示されるように、欠陥
パターンの後方に位置する正常パターンについての 2×
A7-A4-A10の演算値は0ではなくマイナスの値となる。
また、図11(b)の場合、欠陥パターンの後方に位置
する正常パターンについての 2×A7-A4-A10の演算値は
0ではなくプラスの値となる。
【0081】すなわち、図12(a)に示すように、パ
ターンに張り欠陥がある場合は、張り欠陥を示すプラス
の演算値の前後にマイナスの演算値が生ずる。これらの
マイナスの演算値は、張り欠陥のある規則的パターンと
その1周期前後の正常な規則的パターンとの比較演算の
結果生ずるものであり、その絶対値は張り欠陥を示すプ
ラスの演算値の1/2である。また、図12(b)に示
すように、欠け欠陥がある場合には、欠け欠陥を示すマ
イナスの演算値の1周期前後にプラスの演算値が生ず
る。これらのプラスの演算値も、欠け欠陥のある規則的
パターンとその前後の正常な規則的パターンとの比較演
算の結果生ずるものであり、その絶対値は欠け欠陥を示
すマイナスの演算値の絶対値の1/2である。これらの
疑似欠陥は制御部16が判別して除去する。
【0082】なお、張り欠陥が連続して存在している場
合も考えられるが、この場合は、図12(c)に示すよ
うに、張り欠陥を示すプラスの演算値が数周期分の間隔
をおいて生じ、前方のプラスの演算値の1周期前、及び
後方のプラスの演算値の1周期後にそれぞれマイナスの
演算値が生ずる。これらのマイナスの演算値も、図12
(a)の場合と同様に演算上の疑似欠陥である。この場
合、制御部16は、マイナスの演算値を示す疑似欠陥を
除去し、2つの張り欠陥を示すプラスの演算値の間は張
り欠陥が連続して存在しているものと判断する。
【0083】欠け欠陥が連続して存在している場合も同
様で、図12(d)に示すように、欠け欠陥を示すマイ
ナスの演算値が−定間隔をおいて生じ、前方のマイナス
の演算値の1周期前と後方のマイナスの演算値の1周期
後にそれぞれプラスの演算値が生ずる。これらのプラス
の演算値も、図12(b)の場合と同様に、演算上の疑
似欠陥である。この場合、制御部16は、プラスの演算
値を示す疑似欠陥を除去し、2つの欠け欠陥を示すマイ
ナスの演算値の間は欠け欠陥が連続して存在しているも
のと判断する。
【0084】次に、空間フィルタ処理後のデータは、L
UT28eで3値化された後、エッジ検出回路28fに
入力され、ここでエッジ検出の対象となる。エッジ検出
回路28fにて検出されたエッジの種類及びデータ信号
中のエッジ位置のデータは、制御部16に転送される。
このデータは上記の演算値を表すものなので、エッジの
種類から欠陥の有無及び種類(張り欠陥であるか欠け欠
陥であるか等)を判定し、エッジの位置からどのパター
ンに欠陥が存在しているかを判定することができる。ま
た、欠陥を表すエッジが連続している場合などは、連続
した一連の画素にわたって欠陥が存在していることにな
り、それだけ欠陥が大きいものと判断される。このよう
にして、制御部16は、エッジ検出回路28fから転送
されたデータに基づき、パターン欠陥の種類、位置、大
きさを検出する。
【0085】また、制御部16は、これらの検出結果に
基づき、必要に応じて、表示装置30aに規則的パター
ンの欠陥を表示したり、記録装置30bに検出データを
記録したり、外部機器30cに検出データを出力した
り、また記録・出力の際にデータを加工する。
【0086】このように、本実施例の欠陥検査装置で
は、3個の規則的パターンについてその近傍に位置する
画素濃度を比較することで、欠陥の有無のみならず、欠
陥の種類、位置、大きさ等を検出することができ、詳細
な欠陥検査が可能である。また、比較の際、検査すべき
規則的パターンについての画素濃度を2倍してから、そ
の前後のパターンについての画素濃度を減算するので、
これにより欠陥が強調され、S/Nが向上する。これに
より、検査精度を高めることができる。
【0087】また、本実施例の装置では、受光装置とし
てラインセンサカメラ60が用いられ、さらに光源や搬
送手段等として1次元のライン光源18や1軸ステージ
12を用いられているなど、比較的小型の装置が構成要
素として用いられているので、装置全体のコンパクト化
や製造コストの低減を図ることも容易である。
【0088】なお、本実施例においては、ラインセンサ
としてCCD形のラインセンサカメラ60を使用した
が、これに限らず、例えばMOS形やPCD形のライン
センサカメラを使用してもよい。また、本実施例の制御
部16は、各種のコントローラ(62、66)及び外部
機器(30a、30b、30c)の制御を行う第1の役
割と、エッジ検出回路28fの出力データに基づいて所
定の判断及び制御を行う第2の役割とを同時に果たすも
のであるが、各機能ごとに別個の制御部を用意して装置
を構成しても良い。
【0089】上述のように、本実施例では図9(a)に
示されるフィルタパターンで空間フィルタ処理を行った
が、このフィルタパターンは、制御部16により書き替
えることが可能であり、これによって別の空間フィルタ
処理を行うことができる。
【0090】以下では、様々な空間フィルタ処理を表す
演算例を示す。規則的パターンと画素との関係は、図8
に示されるものとする。また、実施例の場合と同様に、
各画素の濃度値を行A、B、C…と列1,2,3,…と
を組み合わせた記号A1,A2,…A12…、B1,B2,…B12…、C
1,C2,…C12…のように表し、各画素を[行,列]のよう
に表記する。
【0091】例1 2×(A4+A5)-(A1+A2)-(A7+A8),2×(A5+A6)-(A2+A3)-(A
8+A9),2×(A6+A7)-(A3+A4)-(A9+A10),2×(B4+B5)-(B
1+B2)-(B7+B8),…2×(C6+C7)-(C3+C4)-(C9+C10),… これは、各パターンについて2画素の濃度値の総和を比
較するものである。2×(A4+A5)-(A1+A2)-(A7+A8)の演
算は、第2の規則的パターン102の左上部の2画素の
総濃度を2倍し、これから第1及び第3の規則的パター
ン101及び103の同様の2画素の総濃度を減算する
ものである。[A,1]及び[A,2]からなる局所領
域、[A,4]及び[A,5]からなる局所領域、並び
に[A,7]及び[A,8]からなる局所領域は、規則
的パターンの繰り返し周期と同一の周期で配列されてお
り、各領域は各パターンに対して共通の位置関係を有し
ている。したがって、2×(A4+A5)-(A1+A2)-(A7+A8)の
演算により、第2の規則的パターン102が、その前後
に位置する第1及び第3の規則的パターン101及び1
03と比較されることになる。他の演算もこれと同様で
ある。本実施例で行った1画素の比較の場合と同様に、
上記局所領域においてパターンに欠陥がない場合には、
演算結果は0となり、一方、パターンに欠陥がある場合
には、演算結果は0とならない。
【0092】例2 2×(A4+A5+A6)-(A1+A2+A3)-(A7+A8+A9),2×(B4+B5+B6)
-(B1+B2+B3)-(B7+B8+B9),2×(C4+C5+C6)-(C1+C2+C3)-
(C7+C8+C9),… これは、図9(b)のフィルタパターンによる演算例で
あり、各パターンについて3画素の濃度値の総和を比較
するものである。2×(A4+A5+A6)-(A1+A2+A3)-(A7+A8+A
9)の演算は、第2の規則的パターン102の左上部の3
画素の総濃度を2倍し、これから第1及び第3の規則的
パターン101及び103の同様の3画素の総濃度を減
算するものである。この場合も、比較の対象となる局所
領域(上記の3画素)は、規則的パターンの繰り返し周
期と同一の周期で配列されており、各領域は各パターン
に対して共通の位置関係を有している。したがって、2
×(A4+A5+A6)-(A1+A2+A3)-(A7+A8+A9)の演算により、第
2の規則的パターン102が、その前後に位置する第1
及び第3の規則的パターン101及び103と比較され
る。他の演算も同様である。上記局所領域においてパタ
ーンに欠陥がない場合には、演算結果は0となり、一
方、パターンに欠陥がある場合には、演算結果は0とな
らない。
【0093】例3 2×{(A4+A5+A6)+(B4+B5+B6)+(C4+C5+C6)}-{(A1+A2+A3)+
(B1+B2+B3)+(C1+C2+C3)}-{(A7+A8+A9)+(B7+B8+B9)+(C7+
C8+C9)},… これは、図9(c)のフィルタパターンによる演算例で
あり、各パターンについて9画素の濃度値の総和を比較
するものである。上式の演算は、第2の規則的パターン
102の近傍の9画素の総濃度を2倍し、これから第1
及び第3の規則的パターン101及び103の同様の9
画素の総濃度を減算したものである。この場合も、比較
の対象となる局所領域(上記の9画素)は、規則的パタ
ーンの繰り返し周期と同一の周期で配列されており、各
領域は各パターンに対して共通の位置関係を有してい
る。したがって、上記演算により、第2の規則的パター
ン102が、その前後に位置する第1及び第3の規則的
パターン101及び103と比較される。上記局所領域
においてパターンに欠陥がない場合には、演算結果は0
となり、一方、パターンに欠陥がある場合には、演算結
果は0とならない。
【0094】1次元のラインセンサにより取得したデー
タを用いて例3の演算を行う場合は、図13に示すよう
な回路構成の欠陥検出部28を用いると良い。この欠陥
検出部28における空間フィルタ回路28d′は、パイ
プライン形の回路構成を有している。すなわち、空間フ
ィルタ回路28d′は、暗電流補正後のデータの遅延処
理を行う1H(1水平走査期間)遅延回路76aと、1
H遅延回路76aにより遅延したデータの遅延処理を行
う1H遅延回路76bと、暗電流補正後のデータ及び1
H遅延回路76a及び76bにより順次遅延させた各デ
ータの積和演算を行うALU78とから構成されてい
る。
【0095】この空間フィルタ回路28d′は、数ライ
ンから数十ラインのバッファを有し、ALU78(Arit
hmetic and Logic Unit ;演算機)及びDDL(Digita
l Delay Line;デジタルディレーライン)76a及び7
6bを使用して被検査物10の移動方向に沿って3ライ
ン、ラインセンサカメラ60の走査方向に沿って9画素
の2次元のパイプライン処理を行うパイプライン処理機
である。
【0096】この空間フィルタ回路28dが2次元の空
間フィルタ処理を行うことで、1次元のラインセンサカ
メラ60を使用してリアルタイムの2次元画像処理を行
うことが可能となる。その結果、欠陥検出部28に転送
された画像データに対し、S/N向上のための移動積算
処理や欠陥検出のための強調処理を行うこと可能にな
る。また、被検査物10が若干斜めに搬送された場合で
もその影響を軽減しながら欠陥を検査することができ、
被検査物10の規則的パターンが一様でない場合等にも
高い精度で欠陥を検査することができる。また、2次元
のカメラを用いて2次元のデータを得る場合と比較する
と、光源や搬送手段等が1次元のライン光源18や1軸
ステージ12のように比較的小型の装置で済むため、装
置全体のコンパクト化を実現することも容易になる。
【0097】さらに、パイプライン処理機により空間フ
ィルタ処理を行って複数のライン(図14の場合は、3
ライン)にわたる比較演算を行っているため、図14に
示すように規則的パターンの配列方向がラインセンサカ
メラ60の走査方向に対して傾いている場合でも、好適
に欠陥を検出することができる。
【0098】なお、本例のように複数ラインの局所領域
について画像濃度の比較を行うときは、検査を開始する
に先立って1軸ステージ12の搬送速度を調節し、規則
的パターンの搬送方向(移動方向)に沿った局所領域の
長さが画素の長さの整数倍となるように設定すると良
い。
【0099】また、ここでの空間フィルタとは、原画像
上にある局所領域の濃度値の組み合わせにより構成され
るフィルタをいう。例えばマスクサイズ3×3の2次元
の空間フィルタは、
【0100】
【表1】
【0101】のように示される。この場合の2次元空間
フィルタ処理とは、ある点(i,j)を中心としたマス
クサイズ3×3の領域の各点の濃度値を、重みN
【0102】
【数1】
【0103】で演算して、新しい濃度f(i,j)、即
ち、
【0104】
【数2】
【0105】を求める処理をいう。
【0106】例4 2×(A4+B4)-(A1+B1)-(A7+B7),2×(A5+B5)-(A2+B2)-(A
8+B8),2×(A6+B6)-(A3+B3)-(A9+B9),2×(B4+C4)-(B
1+C1)-(B7+C7),2×(B5+C5)-(B2+C2)-(B8+C8),2×(B
6+C6)-(B3+C3)-(B9+C9),… これは、各パターンについて2画素の濃度値を総和を比
較する他の例である。例えば、2×(A4+B4)-(A1+B1)-(A7
+B7)の演算は、第2の規則的パターン102の左側部
の2画素の総濃度を2倍し、これから第1及び第3の規
則的パターン101及び103の同様の2画素の総濃度
を減算するものである。なお、1次元のラインセンサに
より取得したデータを用いて上記の演算を行う場合は、
例3の場合と同様に、パイプライン処理機を空間フィル
タ回路として用いると良い。
【0107】本例の場合も、複数のライン(2ライン)
にわたる比較演算を行っているため、規則的パターンの
配列方向がラインセンサカメラ60の走査方向に対して
傾いている場合でも、好適に欠陥を検出することができ
る。
【0108】例5 2×(A4+A5+B4+B5)-(A1+A2+B1+B2)-(A7+A8+B7+B8),2×
(A5+A6+B5+B6)-(A2+A3+B2+B3)-(A8+A9+B8+B9),2×(A6
+A7+B6+B7)-(A3+A4+B3+B4)-(A9+A10+B9+B10),… こ
れは、各パターンについて4画素(2行2列)の濃度値
の総和を比較するものである。例えば、2×(A4+A5+B4+B
5)-(A1+A2+B1+B2)-(A7+A8+B7+B8)の演算は、第2の規
則的パターン102を包含する4画素の総濃度を2倍
し、これから第1及び第3の規則的パターン101及び
103の同様の4画素の総濃度を減算するものである。
この演算も、例4と同様に、パイプライン処理機を用い
て行うことができる。
【0109】例6 2×(A4+B4+C4)-(A1+B1+C1)-(A7+B7+C7),2×(A5+B5+C5)
-(A2+B2+C2)-(A8+B8+C8),2×(A6+B6+C6)-(A3+B3+C3)-
(A9+B9+C9),… これは、各パターンについて、3ラインにわたる3画
素、すなわち被検査物10の移動方向に沿った3画素の
濃度値の総和を比較するものである。例えば、2×(A4+B
4+C4)-(A1+B1+C1)-(A7+B7+C7)の演算は、第2の規則的
パターン102の左側部の3画素の総濃度を2倍し、こ
れから第1及び第3の規則的パターン101及び103
の同様の3画素の総濃度を減算するものである。なお、
1次元のラインセンサにより取得したデータを用いて上
記の演算を行う場合は、図13の欠陥検出部28を用い
ると良い。また、本例の演算によっても、図14のよう
なパターンの欠陥を好適に検出することができる。
【0110】以上のように、画面上の同一形状の局所領
域であって規則的パターンの繰り返し周期の整数倍の周
期で配列された領域における画像濃度を比較すること
で、各領域の近傍に位置する規則的パターンを比較し、
規則的パターンの欠陥を検出する。比較する各領域の幅
は、相互の領域が重複しないように、領域の配列周期の
画素数(本実施例では、3画素)以内とすると良い。
【0111】本実施例の欠陥検出方法には、比較する局
所領域を構成する画素数や比較する局所領域の幅を規定
する画素数に応じて次のような特徴がある。
【0112】例えば、局所領域が1画素の場合、部分欠
陥の検出感度が良好であるという利点がある。ただし、
この場合は、ノイズの影響を受けやすくノイズが欠陥と
認識される誤検出が比較的発生しやすい。
【0113】局所領域の幅を規定する画素数が中程度の
数n(1<n<繰り返し周期の画素数)である場合は、
複数の画素の濃度を加算して比較するため、ノイズとの
レベル差が大きくなりS/Nが向上する。このため、部
分的な欠陥であってもその検出感度を低下させることな
く誤検出を抑制することができる。また、規則的パター
ンの配列方向とラインセンサカメラ60の走査方向とに
多少のずれがある場合にも、複数のラインで比較するこ
とにより好適に欠陥を検出することができる。ただし、
局所領域の画素数を決定することはあまり容易でない。
【0114】局所領域の幅を規定する画素数が規則的パ
ターンの繰り返し周期の画素数(本実施例では、3画
素)である場合も、複数画素の濃度を加算する結果、S
/Nが高く誤検出が少ない。また、規則的パターンの配
列方向とラインセンサカメラ60の走査方向とに多少の
ずれがある場合にも、複数のラインで比較することで好
適に欠陥を検出することができる。ただし、部分的な欠
陥を検出するには多少不向きな面がある。
【0115】なお、一般的には、比較する局所領域の構
成画素数をnとし、このn個の画素濃度を加算すること
でS/Nは√n倍となる。これにより、ノイズの影響が
低減され誤検出が抑制される。
【0116】このように、局所領域の選択によって欠陥
検査の特徴が異なることになる。したがって、規則的パ
ターンの態様や欠陥の態様に応じて、また要求される欠
陥検出の程度や精度、検出所要時間などに応じて、局所
領域の幅や局所領域を構成する画素数を選択すると良
い。
【0117】次に、比較すべき局所領域の配列周期は規
則的パターンの繰り返し周期を規定する画素数の整数倍
であれば良いが、図14のように規則的パターンの配列
方向がラインセンサカメラ60の走査方向に対して傾い
ている場合を考慮すると、局所領域の配列周期は小さい
方が好ましい。これは、配列周期が大きい程、各局所領
域と各パターンとの位置関係のずれが大きくなり、正確
な比較が難しくなるためである。
【0118】実施例2 図15は、本実施例の欠陥検査装置の構成を示す概略図
である。本実施例では、検査すべき規則的パターンを撮
像する装置が、スキャナ80及び長尺PMT(Photomul
tiplier tube;光電子増倍管)86から構成されてい
る。
【0119】スキャナ80は、半導体レーザを光源とす
る検査光を照射するもので、1軸ステージ12の上方に
配置されている。このスキャナ80は、規則的パターン
の配列方向に沿って所定の速度で規則的パターンを走査
する。また、スキャナ80は、スキャナ・コントローラ
82を介して欠陥検出部28に接続されており、このス
キャナ・コントローラ82によって駆動制御されてい
る。
【0120】長尺PMT86は、規則的パターンの配列
方向に沿って延びる受光面を有するもので、スキャナ8
0に対向して1軸ステージ12の下方に設置されてお
り、被検査物10を透過したスキャナ80からの検査光
を受光するようになっている。
【0121】長尺PMT86と1軸ステージ12との間
には、被検査物10を透過した検査光を拡散する拡散板
が設置されており、被検査物10を透過した光にむらが
生じないようにされている。
【0122】また、長尺PMT86には、長尺PMT8
6の出力信号に対しA/D変換を行うA/D変換回路9
0が接続されており、このA/D変換回路90には欠陥
検出部28が接続されている。
【0123】図16は、本実施例の欠陥検出部28の構
成を示すブロック図である。この欠陥検出部28は、長
尺PMT86のシェーディング補正を行うシェーディン
グ補正回路28a、長尺PMT86の暗電流補正を行う
暗電流補正回路28b、これらの補正のためにデータの
加算処理を行う加算器28cと、2次微分等の空間フィ
ルタ処理を行う空間フィルタ回路28dと、予め設定し
たレベルによる3値化を行うLUT28eと、及びエッ
ジ検出を行うエッジ検出回路28fから構成されてい
る。
【0124】欠陥検出部28は、マンマシンイターフェ
イスの機能をも有する制御部16に接続されており、制
御部16により統括制御されるようになっている。この
制御部16には、図示はしないが、規則的パターンの欠
陥を表示するモニタ等の表示装置、検出データを記録す
るFD、HD、MO等の記録装置、検出データを受けと
るホストコンピュータ等の外部機器がそれぞれ接続され
ている。
【0125】次に、本実施例の欠陥検査装置の動作、及
び本実施例の装置を用いた欠陥検査方法について説明す
る。
【0126】まず、検査を開始するに先立って、検査条
件の設定を行う。具体的には、実施例1と同様にして、
長尺PMT86及びスキャナ80からなる撮像装置のシ
ェーディング補正データ、並びに長尺PMT86の暗電
流補正データを取得する。シェーディング補正データを
取得する際は、スキャナ80を駆動させ、検査光を出射
させておく。暗電流補正データを取得する際は、スキャ
ナ80を停止させ、検査光が出射しないようにしてお
く。
【0127】また、検査前に被検査物10を撮像し、1
ラインずつ取り込んだデジタル画像信号に対してシェー
ディング補正回路28a及び暗電流補正回路28bによ
り撮像データの補正を行った後、空間フィルタ回路28
dをスルーにしてLUT28eにより2値化を行ってか
ら、エッジ検出回路28fによりエッジ検出を行う。エ
ッジ検出回路28fにより検出された疑似欠陥に対応す
るエッジ位置データは、制御部16に送出され、保存さ
れる。これにより、検査中は、制御部16が疑似欠陥に
対応するエッジ位置の間に現れる欠陥のみを有効とし、
その範囲以外は比較演算の対象から除外するようにな
る。
【0128】以上の設定作業が終了したら、検査を開始
する。まず、搬送ステージ12を駆動させておき、スキ
ャナ80を動作させる。これにより、搬送ステージ12
上を移動する被検査物10に、スキャナ80からの検査
光が照射される。
【0129】図17に示されるように、被検査物10を
透過した光は、拡散板を通過して長尺PMT86に受光
される。スキャナ80が規則的パターンを1ラインスキ
ャンする間、長尺PMT86がサンプリングを行うこと
で、1ラインの画像データが取得される。この画像デー
タ信号は、A/D変換回路90でデジタル信号に変換さ
れた後、欠陥検出回路28に転送される。
【0130】1ラインずつ取り込んだデジタル画像信号
は、シェーディング補正回路28aによってシェーディ
ング補正が施され、暗電流補正回路28bによって暗電
流補正が施された後、加算器28cをスルーして空間フ
ィルタ回路28dに入力される。空間フィルタ回路28
dは、実施例1と同様の空間フィルタ処理を施し、欠陥
部を強調するとともにオフセットレベルを一定にする。
空間フィルタ回路28dから出力された画像データはL
UT28eに入力されて3値化され、この後、エッジ検
出回路28fに入力される。エッジ検出回路28fは、
この画像信号に基づいてエッジ検出を行い、そのデータ
を制御部16に転送する。制御部16は、エッジ検出回
路28fから転送されたデータに基づき、パターン欠陥
の種類、位置、大きさを検出する。制御部16は、これ
らの検出結果に基づき、必要に応じて、表示装置30a
に規則的パターンの欠陥を表示したり、記録装置30b
に検出データを記録したり、外部機器30cに検出デー
タを出力したり、また記録・出力の際にデータを加工す
る。
【0131】本実施例の欠陥検査装置も、3個の規則的
パターンについてその近傍に位置する画素濃度を比較す
ることで、欠陥の有無のみならず、欠陥の種類、位置、
大きさ等を検出することができ、詳細な欠陥検査が可能
である。また、比較の際、検査すべき規則的パターンに
ついての画素濃度を2倍してから、その前後のパターン
についての画素濃度を減算するので、これにより欠陥が
強調され、S/Nが向上する。これにより、検査精度を
高めることができる。
【0132】さらに、本実施例の欠陥検査装置では、長
尺PMT86というポイントセンサにより検査光を受光
するので、ラインセンサを用いる場合に比べて干渉縞
(モアレ)が発生しないという利点があり、高精度の欠
陥検査が一層容易である。また、検査条件の設定がライ
ンセンサを用いる場合に比べて容易であり、このため、
効率の良い欠陥検査が可能である。
【0133】
【発明の効果】本発明の欠陥検査装置によれば、所定の
3個の領域の画像濃度S1、S2及びS3を比較し、こ
れによって画像上の規則的パターンのうちこれらの領域
の近傍に位置する第1、第2及び第3のパターンを比較
するので、欠陥の有無のみならず、欠陥の種類、位置、
大きさ等を容易に検出することできる。
【0134】本発明の欠陥検査装置のうち演算により生
じる疑似欠陥信号を除去して欠陥を検出するものによれ
ば、疑似欠陥が真の欠陥であると誤認されることを防止
されるので、検出精度の高い欠陥検査を行うことができ
る。
【0135】本発明の欠陥検査装置のうち搬送ステージ
を備えるものによれば、規則的パターンを有する被検査
物をこの搬送ステージによって継続的に移動させながら
撮像を行うことで画像情報が順次に欠陥検出部に送出さ
れ、効率良く欠陥を検出することができる。
【0136】本発明の欠陥検査装置において、撮像部が
規則的パターンの配列方向に沿った1次元の画像情報を
取得するものであると、撮像部の構成を簡略なものとす
ることができ、装置全体の小型化や製造コストの低減を
達成することができる。
【0137】欠陥検出部が複数ラインにわたる領域の画
像濃度を比較する場合は、1次元の画像情報を取得する
方向と規則的パターンの配列方向とが一致しない場合に
も、各パターンを包含するようなライン数にわたる領域
の画像濃度を比較するように設定することで、好適に欠
陥を検出することができる。
【0138】欠陥検出部がシェーディング補正を行う手
段を備えていると、撮像に用いられる検査光の照射むら
や検査光を受光する手段の感度むらに起因するシェーデ
ィングが画像情報に与える影響が低減され、誤検出を防
止することができるので、検出精度の高い欠陥検査を行
うことができる。
【0139】同様に、欠陥検出部が暗電流補正を行う手
段を備えていると、撮像部の暗電流が画像情報に与える
影響が低減され、誤検出を防止することができるので、
検出精度の高い欠陥検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る規則的パターンの欠陥検査装置
の構成を示す概略図である。
【図2】被検査物10上の規則的パターンの態様を示す
模式図である。
【図3】受光手段20の構成と制御部16による制御を
説明するための図である。
【図4】ラインセンサカメラ60及び欠陥検出部28の
構成を示すブロック図である。
【図5】実施例1の欠陥検出部28の回路図である。
【図6】規則的パターンの配列方向とラインセンサカメ
ラ60の走査方向との関係を示す図である。
【図7】各種の画像データ転送タイミング方式に関し、
ラインセンサ系32、制御系34及び搬送系36の関係
を示すブロック図である。
【図8】規則的パターンと画素との関係を示す図であ
る。被検査物の規則的パターンが傾いている場合の被検
査物の規則的パターンとラインセンサカメラの画素との
関係を説明するための模式図である。
【図9】空間フィルタ回路28dのフィルタパターンを
示す図である。
【図10】規則的パターンに張り欠陥がある場合の欠陥
検出部28における演算結果を説明するための図であ
る。
【図11】規則的パターンに欠け欠陥がある場合の欠陥
検出部28における演算結果を説明するための図であ
る。
【図12】規則的パターンに各種の欠陥がある場合の欠
陥検出部28における演算結果を模式的に示す図であ
る。
【図13】パイプライン形の空間フィルタ回路28d′
を示す回路図である。
【図14】規則的パターンの配列方向がラインセンサカ
メラ60の走査方向に対して傾いている様子を示す図で
ある。
【図15】実施例2の欠陥検査装置の構成を示す概略図
である。
【図16】本実施例2の欠陥検出部28の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】スキャナ80と長尺PMT86との関係を示
す模式図である。
【符号の説明】
10…被検査物、12…1軸ステージ、14…ステージ
・コントローラ、16…制御部、18…ライン光源、2
0…受光手段、28…欠陥検出部、28a…シェーディ
ング補正回路、28b…暗電流補正回路、28c…加算
器、28d…空間フィルタ回路、28e…LUT、28
f…エッジ検出回路、30a…表示装置、30b…記録
装置、30c…外部機器、32…ラインセンサ系、34
…制御系、36…搬送系、44…ステージ・コントロー
ラ、48…エンコーダ、56…シャッタ、58…レン
ズ、60…ラインセンサカメラ、60a…ラインセンサ
素子、60b…アナログフィルタ回路、60c…A/D
変換回路、61…回転ステージ、62…レンズフォーカ
ス・コントローラ、64…高さ調整用ステージ、66…
ラインセンサ・コントローラ、68…シェーディングデ
ータメモリ、70…ALU、71…ALU、72…暗電
流データメモリ、73…メモリ、74…ALU、76a
及び76b…1H遅延回路、78…ALU、80…スキ
ャナ、82…スキャナ・コントローラ、86…長尺PM
T、90…A/D変換回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 雅裕 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物上において所定方向に沿って所
    定の繰り返し周期で配列されている複数の規則的パター
    ンの欠陥を検査する装置であって、 前記規則的パターンを撮像し、この規則的パターンの画
    像情報を取得する撮像部と、 前記画像情報に基いて、画像上において前記規則的パタ
    ーンの繰り返し周期の整数倍の周期で前記規則的パター
    ンの配列方向に沿って配列された3個の領域の画像濃度
    S1、S2及びS3を取得し、これらの画像濃度S1、
    S2及びS3を比較することで前記規則的パターンの欠
    陥を検出する欠陥検出部と、 を備える規則的パターンの欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記欠陥検出部は、前記画像濃度S1、
    S2及びS3を用いて、 2×S2−S1−S3 の演算を行い、この演算結果に基づいて前記規則的パタ
    ーンの欠陥を検出するものであることを特徴とする請求
    項1記載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記欠陥検出部は、前記演算により生じ
    る疑似欠陥信号を除去して欠陥を検出することを特徴と
    する請求項2記載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 前記被検査物を所定方向に沿って移動さ
    せる搬送ステージをさらに備えることを特徴とする請求
    項1記載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送ステージは、前記被検査物を継
    続的に移動させるものであり、 前記撮像部は、前記画像情報を所定の時間間隔で前記欠
    陥検出部に送出することを特徴とする請求項4記載の規
    則的パターンの欠陥検査装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ステージは、前記被検査物を継
    続的に移動させるものであり、 前記撮像部は、前記被検査物が所定距離を移動するごと
    に前記画像情報を前記欠陥検出部に送出することを特徴
    とする請求項4記載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像部は、所定方向に沿った1次元
    の画像情報を取得するものであることを特徴とする請求
    項1記載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  8. 【請求項8】 前記欠陥検出部は、前記規則的パターン
    の配列方向と直交する方向に沿った複数ラインの前記1
    次元画像情報を同時に処理することにより、前記3個の
    領域であってこの複数ラインにわたるものの画像濃度を
    比較することを特徴とする請求項7記載の規則的パター
    ンの欠陥検査装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像部は、前記規則的パターンの配
    列方向に延びた発光部を有するライン光源であってこの
    発光部から出射する検査光を前記被検査物に照射するも
    のと、所定方向に延びる受光部を有する1次元撮像素子
    であって前記検査光のうち前記被検査物を透過したもの
    を受光するものとを備えることを特徴とする請求項7記
    載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】 前記1次元撮像素子の配置を調整する
    手段をさらに備えることを特徴とする請求項9記載の規
    則的パターンの欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】 前記撮像部は、前記被検査物に検査光
    を照射するとともにこの検査光を前記規則的パターンの
    配列方向に沿って走査する投光手段と、前記規則的パタ
    ーンの配列方向に沿って延びる受光面を有する光検出手
    段であって前記検査光のうち前記被検査物を透過したも
    のを受光するものとを備えることを特徴とする請求項7
    記載の規則的パターンの欠陥検査装置。
  12. 【請求項12】 前記欠陥検出部は、前記画像情報に対
    しシェーディング補正を行う手段を備え、これにより補
    正された画像情報に基づいて欠陥を検出するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の規則的パターンの欠陥
    検査装置。
  13. 【請求項13】 前記欠陥検出部は、前記画像情報に対
    し暗電流補正を行う手段を備え、これにより補正された
    画像情報に基づいて欠陥を検出するものであることを特
    徴とする請求項1記載の規則的パターンの欠陥検査装
    置。
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