JPH09504253A - 液体容器システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 主層（４０）及び積層から離れ得る内側層（４２）より作られた壁（３２）、充填と排出のための頂部の容器口（３４）、及び液体が吸引により排出されたときに内側層が積層から離れるように、主層を完全に貫いて伸び内側層において終わる複数の通気口（３８）を有する多層容器を備えた液体容器（１０）である。内側層は容器の上端部において厚く、かつ通気口は容器の底部においてより大きな寸法の穴を有し、内側層の上端部の過早の潰れを防止する。内側層は、使用中の積層からの離れを支援するように製造中に（又はその直後に）少なくも部分的に予め積層から離される。

Description

【発明の詳細な説明】 液体容器システム関連特許とのクロスレファレンス 本出願は、本出願と同じ名称、発明者及び譲受人の１９９０年１２月１７日付 け、米国特許出願第０７／６２８８１９号の一部継続出願である本出願と同じ名 称、発明者及び譲受人の１９９１年１２月５日付け、米国特許出願第０７／８０ ３２４１号の一部継続出願である。発明の背景 本発明はポストミックス式飲料ディスペンサーと共に使用するに適したシロッ プ又はフレーバーの濃縮液用の積層構造のブロー成型プラスチック容器に関する 。より特別には、本発明はシロップ又はフレーバーの濃縮液供給用の使捨て式又 はリサイクル式の容器であって、吸引により容器からシロップ又はフレーバーの 濃縮液を引き出してポストミックス式ディスペンサーにこれを供給するシロップ ポンプに接続可能な前記容器に関する。 ファストフード飲食店又は同等場所において使用されるようなポストミックス 式飲料ディスペンサーにおいては、現在では、シロップは容量１８.９リットル （５ガロン）の再使用式のステンレス鋼製の圧力容器、又はバッグインボックス 型の使捨て式容器のいずれかより供給される。ステンレス鋼式の容器は「フィガ ル（Figal）」として知られる。これは、主としてステンレス鋼で作られた容量 ５ガロン（１８.９リットル）のシロップ容器のための飲料分配技術において認 められた略称である。「フィガル」容器は、一般にテニソンの米国特許第３１８ ６５７７号に説明される。フィガル容器はシロップをディスペンサー内に強制す るた めのフィガルの加圧に使用されるＣＯ₂の圧力に耐えるに十分な強さでなければ ならないので、製造に比較的費用を要し、かつ使用し次いでこれを滅菌し再使用 するシロップ供給者に戻された後もこの強さを保持しなければならない。 対照的に、シロップ用のバッグインボックス式の包装は使捨てであり、より便 利かつ費用が少ない。しかし、公知のバッグインボックス式包装は、外側の収縮 包装、厚紙の箱、２層の袋、注ぎ口、ディップストリップ、及び弁を含んだ多種 の使用材料のため、リサイクルが容易でない。このため、これに関連して廃棄物 問題が生ずる。典型的なバッグインボックス式の包装はクレドルの米国特許第４ ２８６６３６号に明らかにされる。 クレドル特許第４２８６６３６号に開示された一般形式のバッグインボックス 包装は、今日では、これとディスペンサーとの間のシロップ管路内にガス駆動式 往復ポンプを有する飲料分配用システムに広く使用される。 従って、ポストミックス式飲料ディスペンサー用の使捨て式の安価なシロップ 容器であってリサイクルも可能なものに対する技術上の要求が存在する。発明の概要 本発明の液体容器システムは、ＰＥＴ容器をシロップで満たし、このシロップ 容器をバッグインボックス用のシロップポンプを経てポストミックス式飲料ディ スペンサーに接続することを含む。シロップ容器は、壁、容器口、１個又は複数 個の通気口、及び容器口に連結されたＰＥＴ蓋を備える。壁は、好ましくは、内 側と外側のＰＥＴ層、及びその間のＥＶ ＯＨ層のような剥離用物質を備える。シロップが容器から引かれると、内側ＰＥ Ｔ層が外側ＰＥＴ層から分離し、残留シロップの周りに潰れ、シロップ室と大気 との通気を不必要にする。シロップがすっかり空になると、現在のバッグインボ ックス売切れ装置を使用できるように真空で引かれる。使用後は、ＰＥＴ容器は 処理されリサイクルできる。製造中、内側層は、好ましくは下方の通気口を通る ガス圧力によって少なくも部分的に予備積層化され（予備積層化の後で、内側層 はガス圧力により最初の形に戻され）、実用時における内側層の潰れ又は剥離の 開始を容易にする。更に、内側層が容器の頂部において早期破損することを防ぐ ため、内側層は、容器の頂部に隣接して、容器底部に隣接した内側層におけるよ りも大きな厚さ（剛性）を持つことが好ましく、かつ通気口は内側層の頂部への 空気の流れを制限するように容器の底部に隣接した直径がより大きいことが好ま しい。図面の簡単な説明 本発明は、付属図面に関連して読解されるとき、以下の詳細な説明からより完 全に理解されるであろう。図面においては同様な部分は同様な番号で呼ばれる。 図面において、 図１は本発明による容器の斜視図であり、 図２は本発明のよるシロップ容器の断面図であり、 図３は図２の容器の一部分の拡大した部分図であり、 図４は製造後に見えるであろう図１の容器の通気口部分を通る拡大した部分断 面図であり、 図５は図２と同様の図であるが、容器からの製品の排出開始時に生ずる分離を 示し、 図６は図１の容器からシロップを部分的に排出した後のその断面図であり、 図７は本発明によるシロップ容器システムを、一部を図式的に、一部を線図的 に示した図面であり、 図８は本発明の１実施例による容器を通る断面図であり、 図９は図８の容器の壁の一部分を通る拡大した部分的断面図であり、 図１０は本発明の別の容器の図８と同様な図面であり、 図１１は本発明の好ましい実施例による容器を通る断面図であり、 図１２は本発明の別の実施例による容器の部分的な断面図であり、そして 図１３は本発明の予備積層化の特徴を示す図１１と同様な断面図である。好ましい実施例の詳細な説明 さて、図面を参照すれば、図１−１２は本発明の液体容器システムを示す。 図１−６は本発明の１実施例によるＰＥＴシロップ容器１０の詳細を示し、図 ７はポストミックス式飲料ディスペンサー１２にシロップ４８（図２参照）を供 給するための容器１０の使用を示し、図８と９は本発明の好ましい実施例による 容器を示し、そして図１０は本発明の別の容器を示す。 図７を参照すれば、シロップ管又は管路１４は、管路内のシロップポンプ１５ により容器１０をディスペンサー１２に連結する。ポンプ１５は、ＣＯ₂管路１ ８を経てＣＯ₂源１６に連結されることによるような、ガスにより運転されるこ とが普通である。ディスペンサー１２は適宜の 公知のディスペンサーとすることができ、これに連結された給水管路２０を有し 、更に選定された飲料をドリップトレイ２８に置かれたコップ２６内にノズル２ ４から分配するための複数の飲料分配弁２２を備える。シロップ管路は、１４シ ロップ管路１４の末端の公知の迅速着脱式の継手３０により容器に取り付けられ る。 図１−６を参照すれば、容器１０は、壁３２、首３６により囲まれた容器口３ ４（充填及び排出用）、壁を途中まで貫いて伸びている通気口３８、及び蓋５０ を備える。壁は、外側ＰＥＴ層４０、内側ＰＥＴ層４２、及びこれらの層の間の ＥＶＯＨの層４４のような剥離用物質を備える。 ＥＶＯＨ層は、酸素遮断層としての使用及びＥＶＯＨ層の両側に接着剤の層が 使用されたような場合の使用が知られる。しかし、容器１０においては、剥離層 ４４はＥＶＯＨとすることができるが、ＥＶＯＨは遮断特性を持つ必要はなく、 剥離性だけが必要である。容器１０においては、希望するならばＥＶＯＨ層の一 方の側にだけ接着層を使うことができるが、接着層は不必要である。好ましい実 施例では、ＥＶＯＨと内側ＰＥＴ層との間には接着剤はない。 図４は、排出開始以前における通気口３８の周囲の部分を示す。図５は排出の 開始時に生ずる事象を示し、内側層４２は外側層４０から離れ始め、そしてＥＶ ＯＨ層４４は内側層との間に空気の空間４６を作っている。 図６は部分的に排出した後の事象を示す。厚紙箱内のプラスチック袋の現在の バッグインボックスシステムにおいて生ずる事象と同様に、内側層４２は外側層 及びＥＶＯＨ層から簡単に離れ、残っているシロップ を囲む。 さて、本発明の幾つかの特徴を詳細に説明することとする。 容器１０が、容器口３４からシロップで満たされた後、容器の首３６に蓋５０ が取り付けられる。希望するならば、製造時と充填時との間、容器口を覆うため にダストキャップ（図示せず）を取り付けることができる。蓋はこれにねじ止め されるキャップ５２を有し、これは迅速着脱式の継手３０を取り付けるときに外 される。 蓋５０には、容器１０への連結用のねじ５４、及びシロップ管路継手３０との 連結用のねじ５６がある。蓋のねじ５４及び／又は首３６のねじは、蓋５０が取 り去られないようにラチェット形式であることが好ましい。ねじ５６は、公知の シロップ継手への連結用のバッグインボックス袋の弁に現在使用されているもの と同じである。 継手３０は、継手３０が蓋５０に取り付けられるときに公知の方法で継手３０ 内の弁（図示せず）を作動させる（開く）ピン５８を備える。蓋５０には、ポン プが作動したときにシロップを排出するための開口６０がある。好ましい実施例 においては、図２に示されるように開口６０は多数の***を含む。多数の穴を有 する開口６０の利点は不正な再充填を困難にすることである。蓋５０には、全部 のシロップが排出されるより前に内側層４２が開口６０の上に潰れてこれを塞ぐ ことを防止するための手段が設けられる。好ましい実施例では、この手段は複数 のリブ６２を備える。ただし、希望に応じてディップチューブ、ディップストリ ップ及び穴空き中空円筒のようなその他の手段を使うことができる。蓋５０は、 好ましくは蓋の一部として成型され又は形成された取手６４を備えることも好ま しい。この取手は取手のヒンジ６６として作用する薄い 部分を持つことができる。リブ６２は、上述の目的を達成するために最良である ことが見いだされたいかなる寸法とすることもできる。 容器１０の底部には通気口３８があり、これは好ましくは直径約９.５３mm（3 /8インチ）である。通気口内への空気の自由な流入を確保するために、環状ベー スの底面７４に複数の、好ましくは４個の半径方向の小さな空気用スロット７２ を有する環状ベース７４により囲まれた凹んだ底壁７０のような種々のスペーサ ー手段を使用できる。これは好ましい実施例であるが、これに代わって容器底部 を凸とし、空気孔のある別のベースキャップを容器に追加し、通気口３８が床と 接触して閉鎖されないように保つこともできる。 容器１０を補強するために、壁（少なくも首と底との間の壁の細長い部分）に 、図３に示されるような補強リブを設け又は形成することができる。任意の公知 形式の補強リブを使用できる。示されたものは、頂部から谷までの半径方向距離 が約３.１８から６.３５mm（1/8から1/4インチ）であり、頂部から頂部までの垂 直方向距離が半径方向距離の約３倍から４倍、又は約１２.７から２５.４mm（1/ 2から１インチ）の非常になだらかな湾曲である。頂部から頂部の距離が約２５. ４mm（１インチ）で深さが約３.１８mm（1/8インチ）を有し垂直方向に伸びてい るリブが好ましい。 容器１０は、１８.９リットル（５ガロン）のシロップを保持するように直径 約２０３.２mm（８インチ）で高さ約６８５.８mm（２７インチ）の円筒状である ことが好ましい。内壁及び外壁は好ましくはＰＥＴのものであり、剥離層は好ま しくはＥＶＯＨである。外側層は、好ましくは厚さ約０.５０８から０.６３５mm （０.０２から０.０２５インチ）であ る。内側層は、好ましくは厚さ約０.０３８から０.０７６mm（０.００１５から ０.００３０インチ）である。ＥＶＯＨ層は、好ましくは厚さ約０.０２５mm（０ .００１インチ）である。容器口３４は、好ましくは直径約５０mmである。容器 の壁３２は、現在のＰＥＴボトルにおける厚さ変化と同様に首３６において厚い （約３.１８mm（1/8インチ））。 通気口３８は外側層と中間層とを通って伸びるが、内側層４２は通らない。こ の通気口の穴は製造後の穿孔又は製造中の成型によるような適宜の希望する方法 で作ることができる（成型が好ましい）。 これらの３層は一緒に積層にされるが、シロップが容器１０から排出されるよ うに内側層４２とＥＶＯＨ層４４との間の接合は弱く、図５及び６に示されるよ うに、内側層はＥＶＯＨ層から分離されるであろう。ＥＶＯＨ層が外側層から分 離しかつ内側層と一緒であるようにもできるが、これは好ましい実施例ではない 。その他、剥離用物質については、剥離用物質は一様な剥離材料層でなくてもよ い。好ましくは、ＥＶＯＨ層４４は首３６の上の縁の近くで終わり、内側層と外 側層とはこの領域で互いに接合されて分離又は層剥離を防止する。ＥＶＯＨ層は 容器の高さの約半分上がった低いところで終えることができるが、好ましくはこ れは首の間近まですっかり伸びることが好ましい。そこで、容器は、ＥＶＯＨ層 が置かれた層剥離の可能な部分、及び首のようなＥＶＯＨ層のない層剥離しない 部分を持つであろう。 図８及び９は、本発明の別の実施例による容器１００を示す。この容器１００ は図１−７の容器１０と同様であり、同じ方法で使用することができる。 容器１００は、壁１０２、首１０６で囲まれた容器口１０４、並びに 壁を部分的に通って伸びる３個の通気口１０８、１１０及び１１２を備える。壁 １０２は、厚い主中央ＰＥＴ層１１４、及び薄い層と主層との間にそれぞれ剥離 用物質（好ましくはＥＶＯＨ）の薄い内側層１２０及び外側層１２２がある薄い 内側ＰＥＴ層１１６及び外側ＰＥＴ層１１８を備える。容器１００は、好ましく は補強用の垂直方向リブを持つ。 容器１００と容器１０との相違は、容器１００が２個の追加通気口１０８と１ １０（好ましくは直径約６.３５mm（1/4インチ））を持つこと、及び図９に示さ れるようにＥＶＯＨの追加層１２２を間に置いて主ＰＥＴ層１１４の外側の追加 ＰＥＴ層１１８があることである。内側及び外側の壁層１１６及び１１８は、好 ましくは厚さ約０.０３８から０.０７６mm（０.００１５から０.００３０インチ ）であり、主層１１４は好ましくは厚さ約０.５０８から０.６３５mm（０.０２ から０.０２５インチ）である。ＥＶＯＨ層は、好ましくは厚さ約０.０２５mm（ ０.００１インチ）である。 使用時に容器１０又は１００が水平に置かれるときは、通気口３８又は１１２ で十分である。しかし、垂直に置かれたときは、シロップの重量により通気口３ ８は閉鎖状態に保たれ、シロップが引かれたときに容器１０全体が潰れる可能性 がある。追加通気口１０８と１１０の目的は、かかる潰れを防止しかつ内側層１ １６の潰れと容器の壁の残り部分からの剥離とを確保することである。１個の通 気口１０８は頂部の方にあり、１個の通気口１１０は容器１００の底部の方にあ ることが好ましい。通気口１０８と１１０とは、軸方向で間隔を空けかつ円周方 向でほぼ同一線上にあることが好ましい。 図８に示されるように、口１０４を囲んでいる容器の壁の部分では、 壁はＥＶＯＨがなく全部ＰＥＴである。 容器１００は垂直方向リブに加えて円周方向リブを持つこともできるが、好ま しくは、補強用として（軸方向に伸びている）垂直方向のリブを持つ。 図１０は、容器１００と同様であるがただ１個の側方通気口１３２と底部通気 口１３４とを有する点が異なる容器１３０を示す。 通気口は、穿孔を含んだ適宜の希望の方式で形成することができ、かつ内側Ｐ ＥＴ層１１６において、即ち、この内側層、或いは内側ＰＥＴ層に隣接した内側 ＥＶＯＨ層の中又はこの層において終わる。通気口は、外側ＰＥＴ層及びその他 の剥離層を含んだ残りの層を貫いて伸びる。通気口は、必須ではないが内側ＰＥ Ｔ層に隣接したＥＶＯＨ層を通って伸びることが好ましい。 図１１は、本発明の別の実施例による容器１５０を示す。容器１５０は図８− １０の容器１００及び図１−７の容器１０と同様であり、同じ方法で使用できる 。容器１５０は、容器１５０が以下の特徴の一方又は好ましくは双方を含むこと が容器１００とは異なる。第１の特徴は、内側層１５２が頂部又は口１５４の付 近で比較的厚くかつ容器の底部に向かって薄くなることである。内側層の高さに 沿った厚さの相違は好ましくは約０.０２５mm（１ミル）である。第２の特徴は 、容器１５０の底部に、より多数及び／又はより大きな通気口があることである 。例えば、図１１は、底部の通気口１５６、底部からある距離上がった第１の側 方通気口１５８、及び頂部に近い第２の側方通気口１６０を示す。通気口１５６ は穴の面積が大きく、通気口１５８及び最後の通気口１６０は穴の面積が小さい 。 これら二つの特徴の目的は、内側層１５２が容器の頂部の方で空気圧で潰れる ことを防ぎ、かつ底部に向かう袋の部分による閉鎖の可能性を防ぐことである。 空気孔の寸法差は、空気圧による内側層の上方部分の潰れをもたらす可能性のあ る上方区域への空気の流れの拘束を支援するであろう。頂部の比較的大きな壁厚 も、かかる空気圧による潰れを防止する。 図１１の容器１５０は、図８−１０の容器１００及び図１−７の容器１０と同 様であるとして示されるが、これは、主層１７２と内側層１７４とを有しその間 に剥離用物質又は剥離層がなく、更にこの２層が別の作業でブロー成型され図１ ２に部分的に示されたような多層容器１７０と代置可能である。即ち、本発明の この特徴は、主層と内側層との間に剥離用物質又は剥離層を使用した多層の予備 成型品から一度に総てをブロー成型で作られた容器での使用には限定されない。 図１３は本発明の別の態様、即ち内側層を実際使用中に潰れ易くするように、 好ましくは製造中に、内側層を少なくも部分的に積層から予備的に離したものを 示す。製造後、好ましくは底部通気口１５６の位置において内側層の両側にガス 圧力差が加えられる。この圧力差は、内側を吸引し外側を加圧することにより加 えることができる。好ましくは、図１３に線図的に示されたように、内側層を少 なくも部分的に積層から離すに十分な圧力の加圧空気が、ポンプ１６２により管 路１６４を通り更に１個又は複数個の通気口、好ましくは図１３に示されたよう に底部の１個の通気口を通るように強制される。次いで、内側層は、好ましくは その初めの完全伸長位置に戻される。同じ通気口を通る吸引により、又は好まし くは口１５４を経て供給された圧力ガスにより再膨張を行うこ とができる。或いは、内側層は部分的に潰されて残され、液体は、充填中、その 始めの膨張位置に戻るであろう。 容器は、好ましくは、例えば米国特許第４０３２３４１号及び第４６０９５１ ６号に説明されたように、共押出し予備成型品から適宜の引張り成型方法又はブ ロー成型方法を使用した積層予備成型品からブロー成型により製造される。 容器は適宜の位置で使用できるが、垂直方向が好ましい。容器が水平である間 に継手が連結されない限り、容器弁は不必要である。容器は現在のバッグインボ ックスシロップ容器に現在使用されるものと全く同じ装置を使用できる。 以上、本発明の好ましい実施例が詳細に説明されたが、本発明の精神及び範囲 から離れることなくこれに変化及び変更をなし得ることを理解すべきである。例 えば、種々の数のＰＥＴ層が示されたが、希望するならば追加層を使用すること ができる。種々の通気口が示されたが、希望するならば別のものを、かつ異なっ た位置において使用することができる。壁層４０、４２、１１４、１１６及び１ １８は、総てＰＥＴで作られることが好ましく、更にリサイクルを容易にするた めポリエチレンの蓋が好ましい。特定の取手が示されたが、フランジ１３６の下 方でボトルに連結するように蓋とは分離したもののような別のものを使用するこ とができる。容器は好ましくは円筒状であるが、（角が丸くされた）立方体又は 球のようなその他の形状を使用できる。好ましい容器の容量は１８.９リットル （５ガロン）であるが、３.７９リットル（１ガロン）又は７.５７リットル（２ ガロン）などのような適宜の希望容量で作ることができる。好ましい用途はポス トミックス飲料ディスペンサーでシ ロップと共に使用することであるが、その他の液体及びその他の用途に使用でき る。容器は、内側層をその元の状態及び形状に吹き戻し、清掃し、そして再充填 することで再使用できるが、使捨てが好ましい。ＰＥＴ以外のプラスチック及び ＥＶＯＨ以外の剥離層又は剥離用物質を使用できる。例えば、容器の用途に応じ て、ある種のナイロン、コポリマー、ポリプロピレン（ＰＰ）、ＰＰ／ＰＥＴの 混合物、ポリアクリルニトリル、ポリカーボネート及び同等品を使用できる。複 数の通気口を使用するときは、必須ではないが容器の底部に１個を有することが 好ましい。複数の通気口を使用するときは、スペーサー手段は不要である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年８月１７日 【補正内容】 請求の範囲 １．（ａ）壁、容器の上端部にあって容器の首で囲まれた容器への充填及び排出 用の容器口、及び前記壁を部分的に貫いて伸びている複数の通気口を有する多層 の液体容器を具備し、 （ｂ）前記壁が、主プラスチック層、及び液体が前記容器から吸引により排出 されかつ前記通気口を通って空気が流入するとき内側層が前記主層から分離でき るように分離し積層から離れ得る前記内側プラスチック層を有し、 （ｃ）前記通気口が、前記主層を完全に通過して伸びかつ前記内側層において 終わり、液体が吸引により前記容器から引かれたとき空気が前記通気口を通りか つ前記内側層と前記主層との間に流れ得るように永久的に大気に開いており、 （ｄ）前記容器が、前記上端部に対抗した下端部を有し、更に前記容器口に隣 接した肉厚の壁を持ちかつ前記下端部に隣接した肉薄の壁に徐々に薄くされる前 記内側層を有し、 （ｅ）前記複数の通気口が、前記下端部の少なくも１個の底部通気口、及び軸 方向に間隔を空けられておりた第１及び第２の側壁通気口を含み、前記第１の通 気口が、前記上端部より前記下端部に近く、前記第２の側壁通気口が前記第１の 通気口と前記容器口との間にあり、 （ｆ）前記底部空気口が、前記第１の側壁通気口より大きな開口面積を有し、 前記第１の通気口が、前記第２の側壁通気口より大きな開口面積を有する ことを特徴とする物品。 ２．前記内側層の長さに沿ったその厚さの差が約０.０２５mm（１ミル） である請求項１に請求された物品。 ３．前記層が両者ともＰＥＴのブロー成型品である請求項１に請求された物品。 ４．前記層の間に置かれた剥離用物質を含んだ請求項３に請求された物品。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）壁、容器の上端部にあって容器の首で囲まれた容器への充填及び排出 用の容器口、及び前記壁を部分的に貫いて伸びている複数の通気口を有する多層 の液体容器を具備し、 （ｂ）前記壁が、主プラスチック層、及び液体が前記容器から吸引により排出 されかつ前記通気口を通って空気が流入するとき内側層が前記主層から分離でき るように分離し積層から離れ得る前記内側プラスチック層を有し、 （ｃ）前記通気口が、前記主層を完全に通過して伸びかつ前記内側層において 終わり、液体が吸引により前記容器から引かれたとき空気が前記通気口を通りか つ前記内側層と前記主層との間に流れ得るように永久的に大気に開いており、 （ｄ）前記容器が、前記上端部に対抗した下端部を有し、更に前記容器口に隣 接した肉厚の壁を持ちかつ前記下端部に隣接した肉薄の壁に徐々に薄くされる前 記内側層を有し、 （ｅ）前記複数の通気口が、前記下端部の少なくも１個の底部通気口、及び軸 方向に間隔を空けられておりた第１及び第２の側壁通気口を含み、前記第１の通 気口が、前記上端部より前記下端部に近く、前記第２の側壁通気口が前記第１の 通気口と前記容器口との間にあり、 （ｆ）前記底部空気口が、前記第１の側壁通気口より大きな開口面積を有し、 前記第１の通気口が、前記第２の側壁通気口より大きな開口面積を有する ことを特徴とする物品。 ２．前記内側層の長さに沿ったその厚さの差が約０.０２５mm（１ミル） である請求項１に請求された物品。 ３．前記層が両者ともＰＥＴのブロー成型品である請求項１に請求された物品。 ４．前記層の間に置かれた剥離用物質を含んだ請求項３に請求された物品。 ５．（ａ）壁、容器の下端部の反対側の容器の上端部にあって容器の首で囲まれ た前記容器への充填及び排出用の容器口、及び前記容器の前記底部の少なくも１ 個の底部通気口を含んだ複数の通気口を有するブロー成型された多層の液体容器 であって、 前記通気口が前記壁を途中まで貫いて伸び、前記壁は、主プラスチック層、及 びシロップが吸引により前記容器から排出されかつ前記複数の通気口を経て空気 が流入したとき内側層が主層から分離できるように分離し積層から離れ得る内側 プラスチック層を有し、更にシロップが吸引により前記容器から引かれたとき空 気が前記通気口を通って前記内側層と前記主層との間に流入できるように、前記 通気口が前記主層を完全に貫いて伸びて前記内側層において終わり、かつ前記複 数の通気口が永久的に大気に開口する前記多層の液体容器を提供し、 （ｂ）前記主層及び内側層がブロー成型された後、前記容器の底部において出 発している前記主層から前記内側層を少なくも部分的に予め積層から離し、前記 予め積層から離す段階は前記通気口において前記内側層の両側の異なったガス圧 力を加える ことを含んだ多層液体容器の製造方法。 ６．前記予め積層から離す段階は、前記主層から前記内側層を離すに十分な値の 圧力空気を前記底部通気口に加えることを含む請求項５に請求 された方法。 ７．前記予め積層から離す段階の終了後、前記内側層をその最初の位置に再膨張 させる段階を含んだ請求項６に請求された方法。