JPH09503746A - 有害生物防除剤としてのピリミジン−4−イルアミノエチルキノリン誘導体 - Google Patents

有害生物防除剤としてのピリミジン−4−イルアミノエチルキノリン誘導体

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JPH09503746A
JPH09503746A JP7503793A JP50379395A JPH09503746A JP H09503746 A JPH09503746 A JP H09503746A JP 7503793 A JP7503793 A JP 7503793A JP 50379395 A JP50379395 A JP 50379395A JP H09503746 A JPH09503746 A JP H09503746A
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ヴァルター,ハーラルト
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チバ−ガイギー アクチエンゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 遊離形態または塩形態の次式I (式中、置換基Aは6−または7−位にあり;XはOR10、SR10またはN(R11)(R12)を表し;ならびにR1ないしR12は請求の範囲に与えられた意味をもつ。)は有害生物を防除するための農薬の有効成分として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】有害生物防除剤としてのピリミジン−4−イルアミノチルキノリン誘導体 本発明はそれぞれの場合遊離形態または塩形態の、式I 〔式中、置換基Aは6−または7−位にあり、 R1は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4の アルコキシ基、1、2もしくは3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1 ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基を表し; R2およびR3は互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基 、1ないし5個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル 基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基−炭素原子数1ないし4のアルキル基 、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素原子数1ないし4 のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル−炭素原子数1ないし4の アルキル基、炭素原子数1ないし4のアル コキシカルボニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし2 のアルキルチオ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし2の アルカンスルフィニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ない し2のアルカンスルホニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数2 ないし4のアルケニル基、1、2もしくは3個のハロゲン原子を有するハロ−炭 素原子数2ないし4のアルケニル基、炭素原子数2ないし4のアルキニル基、炭 素原子数3ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基 、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキ ルチオ基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし 4のアルキルスルフィニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、 アミノ基、炭素原子数1ないし4のアシルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒド ロキシル基またはハロゲン原子を表し; R4は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個のハ ロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な いし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、ニトロ−炭素原子数 1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原 子数3ないし5のシクロアルキル基、ベンジル基、炭素原子数1ないし4のアル カノイル基、ベンゾイル基;そのフェニル基 が未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ニ トロ基およびシアノ基からなる群から選択された1、2もしくは3個の置換基で 置換されたベンゾイル基を表し; R5およびR6は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル 基、1、2もしくは3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4の アルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアル キル基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素原子数1な いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル−炭素原子 数1ないし4のアルキル基または;未置換であるかまたはハロゲン原子および炭 素原子数1ないし2のアルキル基からなる群から選択された1もしくは2の置換 基により置換された炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基を表し; R7は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロプ ロピル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基または炭素原子数1ないし4の アルキルチオ基を表し; XはOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10は水素原子;置換もしくは未置換である、12個以下の炭素原子を有する開 鎖、飽和または不飽和炭化水素基;置換もしくは未置換である、10個以下の炭 素原子を有する環状、飽和または不飽和炭化水素基;置換もし くは未置換のベンジル基;あるいは置換もしくは未置換の複素環基を表し; R11は水素原子;8個以下の炭素原子を有し、および未置換であるかまたは1な いし5個のハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ヒドロキシル 基、ニトロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル基、ハロ−炭素 原子数1ないし4のアルカノイル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ カルボニル基によって置換された、開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;10個 以下の炭素原子数をもつ、環式、飽和もしくは不飽和炭化水素基;または炭素環 が未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハ ロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ基により一もしくは二置換されたベンジル 基;あるいは未置換であるかまたは炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロゲ ン原子、ハロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ基からなる系列からの同じかま たは異なる置換基により一ないし三置換された複素環基を表し; R12は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか;あるいは R11およびR12はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、未置換であるかま たはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もしくは ニトロ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一ないし三置換さ れた複素環を表す。〕で表される新規 な有害生物活性化合物、または適当ならば、その互変異性体に関する。 本発明はさらにまた、これらの化合物の製造方法;有効成分としてこれらの化 合物の少なくとも1種を含む農薬組成物、ならびに農業または園芸における有効 成分または有害生物防除剤、特に殺微生物剤としての使用法に関する。 化合物Iならびに、適当ならばそれらの互変異性体は塩の形態で存在する。化 合物Iが少なくとも1つの塩基中心をもつため、それらは例えば酸付加塩を形成 できる。これらの塩は例えば、鉱酸例えば硫酸、燐酸もしくはハロゲン化水素酸 によって;有機カルボン酸、例えば酢酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレ イン酸、フマル酸もしくはフタル酸によって;ヒドロキシカルボン酸例えばアス コルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸によって;または安息香 酸によって;あるいは有機スルホン酸例えばメタンスルホン酸もしくはp−トル エンスルホン酸によって形成される。 さらにまた、少なくとも1つの酸性基をもつ式Iの化合物は塩基と塩を形成でき る。塩基との適当な塩は、例えばアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩例え ばナトリウム塩、カリウム塩またはマグネシウム塩、あるいはアンモニアとの塩 または有機アミンとの塩であり、例えばモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、 モノ−、ジ−もしくはトリ−低級アルキルアミン例えばエチル−、ジ エチル−、トリエチル−もしくはジメチルプロピルアミン、あるいはモノ−、ジ −もしくはトリヒドロキシ−低級アルキルアミン、例えばモノ−、ジ−もしくは トリエタノールアミンである。さらに相当する分子内塩もまた、可能な部分で形 成できる。本発明の範囲内の好ましい塩は農薬学的に有利な塩である。 他に定義しないかぎり、前述および後述に使用される一般的用語は以下に示さ れた意味を表す。 アルキル基は、炭素原子の数に依存して直鎖または枝分かれしたものであり、 例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、 第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、第二アミル基、第三アミル基、1 −ヘキシル基または3−ヘキシル基である。 アルケニル基は、直鎖または枝分かれアルケニル基を意味すると理解されるべ きであり、例えばアリル基、メタリル基、1−メチルビニル基またはブテ−2− エニ−1−イル基である,3ないし4個の炭素原子の鎖長を有するアルケニル基 は好ましい。 アルキニル基もまた、炭素原子の数に依存して直鎖または枝分かれが可能であり 、例えば、プロパルギル基、ブチ−1−イニ−1−イル基またはブチ−1−イニ −3−イル基であってよい。プロパルギル基が好ましい。 未置換の炭化水素基は3以下の多重結合をもつアルケニル基、アルキニル基ま たはアルケニニル基、例えば、 ブタジエニル基、ヘキサトリエニル基、2−ペンテニ−4−イニル基である。 ハロゲン原子またはハロ基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素 原子であり、好ましくは、フッ素原子、塩素原子または臭素原子である。 ハロアルキル基は同じかまたは異なるハロゲン原子をもつことができ、言及し える例はフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ジフルオロクロロメチル基、 トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル 基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエ チル基、2,2,2−トリクロロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル 基である。 アルコキシ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、i−プ ロピルオキシ基、n−ブチルオキシ、イソ−ブチルオキシ基、第二ブチルオキシ 基および第三ブチルオキシ基であり;好ましくはメトキシ基およびエトキシ基で ある。 ハロアルコキシ基は、例えばジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基 、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエト キシ基、2−フルオロエトキシ基、2−クロロエトキシ基および2,2−ジフル オロエトキシ基である。 シクロアルキル基は環の大きさによって、シクロプロピル基、シクロブチル基 、シクロペンチル基、シクロヘ キシル基またはシクロヘプチル基である。 環状不飽和炭化水素基は、芳香族基、例えばフェニル基、ナフチル基、あるい は非芳香族基、例えばシクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテ ニル基およびシクロオクタジエニル基、あるいは部分的に芳香族の基、例えばテ トラヒドロナフチル基およびインダニル基であってよい。 アルカノイル基は各々の場合、含まれる炭素原子の数が考慮される直鎖または 枝分かれしたいずれかである。可能な例は、ホルミル基、アセチル基、プロピオ ニル基、ブチリル基、ピバロイル基またはオクタノイル基である。 アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルカンスルフィニルアルキル 、アルカンスルホニルアルキル、ニトロアルキル、シアノアルキルおよびシアノ アルカンスルホニルのような;アルコキシ−、アルキルチオ−、アルカンスルフ ィニル−、アルカンスルホニル−、ニトロ−またはシアノ置換炭素含有基および 化合物では、これらの基および化合物がベースとする未置換の基本構造における 水素原子の一つが、アルコキシ、アルキルチオ、アルカンスルフィニル、アルカ ンスルホニル、ニトロまたはシアノ基で置換されている。 複素環基はヘテロ原子N、Oおよび/またはSをもつ5−または6−員の、芳 香族および非芳香族環と理解するべきである。さらにまた、未置換のまたは置換 された ベンゾ基は残りの部分に結合した複素環基のように縮合できる。複素環基の例は 、ピリジル基、ピリミジニル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、1,3,4− チアジアゾリル基、トリアゾリル基、チエニル基、フラニル基、ピロリル基、モ ルホリニル基、オキサゾリル基および相当する部分的にまたは完全に水素化され た環である。縮合ベンゾ基をもつ複素基の例はキノリル基、イソキノリル基、ベ ンゾキサゾリル基、キノキサリニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンジミダゾリル 基、インドリル基、インドリニル基である。 前述した総ての列挙は例のためにあって限定のためではない。 本発明の範囲内にある好ましい化合物を以下に示す: (1)式中、R10が8個以下の炭素原子を有しおよび未置換であるかまたは1な いし5個のハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ヒドロキシル 基、ニトロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル基、ハロ−炭素 原子数1ないし4のアルカノイル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ カルボニル基によって置換された、開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;10個 以下の炭素原子数をもつ、環式、飽和もしくは不飽和炭化水素基;または炭素環 が未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハ ロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ基により一もしくは二置換されたベンジル 基;あるいは未置換である かまたはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基、ニ トロ基もしくはシアノ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一 ないし三置換された複素環基あるいは5−ないし7−員ラクトン環を表す、式I で表される化合物。 (2)式中、R10が、水素原子、12個以下の炭素原子を有しおよび未置換であ るかまたはトリ(炭素原子数1ないし4のアルキル)シリル基によりもしくはエ ポキシ基により置換された、開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;あるいは、 基:−CH(U)(CH2mCO−W 〔式中、Uは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ基または炭 素原子数1ないし6のアルコキシカルボニル基を表し; Wは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のシクロアル コキシ基または基:−N(T1)T2を表し; mは0,1または2を表し;および T1およびT2は、互いに独立して、水素原子;未置換であるかまたは1ないし3 個のハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニ トロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル基、ハロ−炭素原子数 1ないし4のアルカノイル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボ ニル基で置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基あるいは未 置換であるかまたは1ないし3個のハロゲン原子で置換された炭素原子数1ない し6のアルケニル基、未置換であるかまたは1ないし3個のハロゲン原子で置換 された炭素原子数1ないし6のアルキニル基;10個以下の炭素原子数をもつ、 環式、飽和もしくは不飽和炭化水素基;または炭素環が未置換であるかまたはハ ロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基、ニトロ基もし くはシアノ基により一もしくは二置換されたベンジル基;あるいは未置換である かまたは炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロゲン原子、ハロメチル基、ニ トロ基もしくはシアノ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一 ないし三置換された複素環基を表すか;あるいは T1およびT2はそれらが結合する窒素原子と一緒になってさらに環原子としてO 、Sおよび/またはNを持つことができる5ないし7−員の複素環(該複素環に おいて、追加の窒素は未置換であるかまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基 、フェニル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル基、ベンゾイル基またはベ ンジル基により置換されており、ならびに該複素環の炭素原子は未置換であるか またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もしく はニトロ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一ないし三置換 されている。)を形成する。〕を表す、式Iで表される化合物。 (3)式中、R10が水素原子、6個以下の炭素原子を有しおよび未置換であるか またはトリ(炭素原子数1ないし4のアルキル)シリル基によりもしくはエポキ シ基により置換された、開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;あるいは、基:− CH2−CO−W 〔式中、Wは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のシ クロアルコキシ基または基:−N(T1)T2を表し; T1およびT2は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、 1ないし3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし6のアルキル基 、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、1ないし3個のハロ ゲン原子を有するハロ−フェニル基、ピリジル基、ナフチル基を表し;あるいは T1およびT2はそれらが結合する窒素原子と一緒になってピペリジン、ピペラジ ン、モルホリンまたは2,6−ジメチルモルホリンを表す。〕を表す、式Iで表 される化合物。 (4)式中、 R1は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R2は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個のハ ロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な いし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シ クロプロピル基、エチニル基またはハロゲン原子を表し; R3はフッ素原子または塩素原子を表し; R4は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R5は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R6が水素原子を表し; R7が水素原子またはハロゲン原子を表し; XがOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10が炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個のハロゲン原子 を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし2のア ルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ない し4のアルキル基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素 原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル−炭素原 子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル− 炭素原子数1ないし4のアルキル基;未置換であるかまたはハロゲン原子で一な いし三置換された炭素原子数2ないし4のアルケニル基;炭素原子数2ないし4 のアルキニル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数4ない し8のシクロアルケニル基、ベンジル基;未置換であるかまたはハロゲン原子、 炭素原子数1ないし2のアルキル基、ニトロ基もしくはシアノ基で一ないし二置 換された フェニル基;またはピリジン基、ピリミジン基またはトリアジン基(これらの複 素環は未置換であるかまたは、おのおのハロゲン原子、炭素原子数1ないし2の アルキル基、トリフルオロメチル基もしくはシアノ基からなる系からの同じかま たは異なる基により一ないし三置換される。)か、あるいは5員ラクトン環を表 し; R11は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個のハ ロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な いし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原 子数1ないし4のアルキル基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シ アノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイ ル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカ ルボニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基;未置換であるかまたはハロゲン 原子で一ないし三置換された炭素原子数2ないし4のアルケニル基;炭素原子数 2ないし4のアルキニル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、炭素原 子数4ないし8のシクロアルケニル基、ベンジル基;未置換であるかまたはハロ ゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ニトロ基もしくはシアノ基で一 ないし二置換されたフェニル基を表し; R12は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか;または R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン基、 ピペリジン基、ピペラジン基、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリン 基を表す、式Iで表される化合物。 (4)に基づいて言及するべき化合物のうちの好ましい基のものはさらに以下 に示すものである: (4.1)式中、XがSR10である化合物。 (4.2)式中、XがOR10である化合物。 (5)式中、R1が水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R2が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個のハ ロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な いし2のアルコキシ基−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロプロピル基 、エチニル基またはハロゲン原子を表し; R3が塩素原子を表し; R4が水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R5が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R6が水素原子を表し; R7が水素原子を表し; XがOR10またはSR10を表し; R10が基:−CH2−CO−Wを表し; Wが炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数 3ないし6のシクロアルコキシ基、または基−N(T1)T2を表し; T1およびT2は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル 基、1ないし3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし6のアルキ ル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、1ないし3個の ハロゲン原子を有するハロフェニル基、ピリジル基、ナフチル基を表すか、ある いは T1およびT2はそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジン基、ピ ペラジン基、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリン基を表す、式Iで 表される化合物。 (6)次式I.1 〔式中、R2は水素原子、メチル基またはエチル基を表し; R3はフッ素原子または塩素原子を表し; R5はメチル基またはエチル基を表し; R7は水素原子またはフッ素原子を表し; XはOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10は炭素原子数1ないし4のアルキル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロ メチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ビニル 基、アリル基、2−プロピニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク ロヘキセニル基、シアノメチル基または炭素原子数1ないし4のアルコキシカル ボニルメチル基を表し; R11は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基、シク ロプロピル基またはフェニル基を表し; R12は水素原子を表し;または R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン基 、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリン基を表す。)で表される化合 物。 (7)式I.2 (式中、 R2は水素原子、メチル基またはエチル基を表し; R3はフッ素原子または塩素原子を表し; R5はメチル基またはエチル基を表し; R7が水素原子またはフッ素原子を表し; XはOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10は炭素原子数1ないし4のアルキル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロ メチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ビニル 基、アリル基、2−プロピニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク ロヘキセニル基、シアノメチル基または炭素原子数1ないし4のアルコキシカル ボニルメチル基を表し; R11は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基、シク ロプロピル基またはフェニル基を表し; R12は水素原子を表し;または R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン基 、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリン基を表す。)で表される化合 物。 (8)式I.1a (式中、R10は未置換であるかまたはハロゲン原子により一ないし三置換された 炭素原子数1ないし5のアルキ ル基、または未置換であるかまたはハロゲン原子により一ないし三置換された炭 素原子数2ないし5のアルケニル基を表す。)で表される化合物。 それぞれの場合遊離形態または塩形態の、式Iで表される化合物ならびに、適 当ならばその互変異性体は以下に示すように製造できる: (A) a)XがSR10である、式Iで表される化合物を製造するために: 式II (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7は式Iで定 義されたものと同じである。 )で表される化合物と式III R10−Z (III) (式中、R10は式Iで定義されたと同じ意味を表し、およびZは容易に脱離する ヌクレオフュージック基(nucleofugic radical)を表す。)で表される化合物と を、好ましくは塩基の存在下で反応させるが、特に好ましくはまず式IIで表され る化合物と塩基とを反応させ、次いで 式IIIで表される化合物を反応させるか;あるいは b)XがOR10またはN(R11)R12である式Iで表される化合物を製造するた めに: XがSR10である式Iで表される化合物と、式IV M−X (IV) (式中、Mは水素原子、Li+、Na+、K+、1/2Mg2+または第四級アンモニウ ムイオンを表し; XはOR10またはN(R11)R12を表しおよびR10、R11およびR12は式Iで定 義されたと同じ意味を表す。)で表される化合物とを、適当ならば塩基の存在下 で反応させるか、あるいは c)R4が式Iで定義されたものと同じであるが、水素原子以外である式Iで表 される化合物を製造するため: R4が水素原子である、式Iで表される化合物と式V R4’−Z’ (V) (式中、R4’は式IでR4に対して定義されたものと同じであるが、水素原子以 外を表しおよびZ’は容易に脱離するヌクレオフュージック基を表す。)で表さ れる化合物とを、好ましくは塩基の存在下で、反応させる。 (B)式VII (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7は式Iで定 義されたものと同じである。)で表される化合物と、オキシ塩化燐、塩化チオニ ルまたは塩化スルフリルとを反応させて、式VIII で表される化合物を得て、そしてこの化合物を式IV’ M−X’ (IV’) (式中、Mは水素原子、Li+、Na+、K+、1/2Mg2+または第四級アンモニウ ムイオンを表し; X’はOR10、SR10またはN(R11)R12を表しおよびR10、R11およびR12 は式Iで定義されたと同じ意味を表す。)で表される化合物とを、適当ならば塩 基の存在下で反応させる。 (C) 式IX (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7は式Iで定 義されたものと同じである。)で表される化合物と、酸化剤とを反応させる。 適当な酸化剤の例は、鉄(III)塩、SeO2、MnO2、H22、Br2、Cl2 、I2、SO3、H2SO4、HNO3、N−ブロモスクシンイミド、2,3−ジク ロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンまたは脱水素化触媒の存在下の O2である。 (D) 式IX’ (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7およびXは 式Iで定義されたものと同じでありおよびZは容易に脱離できるヌクレオフュー ジック基である。)で表される化合物から、塩基または酸の存在下、HZを脱離 させる。 前述および後述に記載された反応はそれ自体公知の方法、例えば適当な溶媒ま たは稀釈剤あるいはそれらの混合物の不在下、または都合良くは存在下で行われ ;上記方法は例えば、おおよそ−80℃ないし反応媒体の沸点の、好ましくはお およそ−20℃ないしおおよそ+150℃の温度範囲で、適当には冷却しながら 、室温で、または加熱しながら;必要ならば密封した容器中、加圧下 で、不活性ガス雰囲気中、および/または無水条件下で行われる。代表的な反応 条件は実施例に見い出すことができる。 ヌクレオフュージック基ZまたはZ’の例は:フッ素原子、塩素原子、臭素原 子、ヨウ素原子、メチルチオ基、エチルチオ基またはプロピルチオ基のような炭 素原子数1ないし8のアルキルチオ基;アセトキシ基のような炭素原子数1ない し8のアルカノイルオキシ基;メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオ キシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基のような(ハロ−)炭素原 子数1ないし8のアルカンスルホニルオキシ基;またはベンゼンスルホニルオキ シ基またはp−トルエンスルホニルオキシ基のような置換されたまたは未置換の フェニルスルホニルオキシ基、およびさらにまたヒドロキシル基である。 適当な塩基は、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、水素 化物、アミド、アルカノレート、炭酸塩、ジアルキルアミドまたはアルキルシリ ルアミド、またはアルキルアミン、アルキレンジアミン、遊離もしくはN−アル キル化飽和もしくは不飽和シクロアルキルアミン、塩基性複素環式化合物類、水 酸化アンモニウムおよび炭素環式アミンである。言及され得る例は水酸化ナトリ ウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメタノレート、炭酸ナ トリウム、カリウム第三ブタノレート、炭酸カリウム、リチウムジイソプロ ピルアミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、水素化カルシウム、ト リエチルアミン、トリエチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、N−シクロヘ キシル−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、4− (N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N−メチルモルホリン、ベンジルトリメ チルアンモニウムヒドロキシドならびに1,5−ジアザビシクロ〔5.4.0〕 ウンデセ−5−エン(DBU)である。 反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶 融体で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もしく は希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。言及され得るそのよう な溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ炭 化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベ ンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロ メタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタンまたはトリク ロロエタン;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、第三ブチルメチルエーテル 、テトラヒドロフランまたはジオキサン;ケトン、例えば、アセトンまたはメチ ルエチルケトン;アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、 ブタノール、エチレングリコールまたはグリセロール;エステル、例えば酢酸エ チルまたは酢酸ブチル;アミド、例えばN,N−ジメチルホルム アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメ チルリン酸トリアミド;ニトリル、例えば、アセトニトリル;およびスルホキシ ド、例えばジメチルスルホキシドである。過剰に使用される塩基、例えばトリエ チルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリンまたはN,N−ジエチルアニリン は溶媒または希釈剤としてもまた作用し得る。 反応は約0℃ないし約+180℃、好ましくは約+20℃ないし約+130℃ の温度範囲で、多くの場合使用される溶媒の還流温度の間の範囲で有利に行われ る。 代わりに、反応は有機溶媒、例えば塩化メチレンまたはトルエン中、水性アル カリ溶液、例えば水酸化ナトリウムの存在下および相転移触媒例えば硫酸水素テ トラブチルアンモニウムの存在下で、相転移触媒作用を用いて行われ得る。 本発明に従ってまたは他の経路により得られうる化合物または、適当ならばこ の化合物の互変異性体は、それ自体公知の方法で、他の置換基により慣用の方法 で出発する化合物Iの1またはそれ以上の置換基を置き換えることによって、他 の化合物Iに変換できる。 例えば、 − ハロゲン原子を含まない置換基、または非ハロゲン化芳香族もしくはヘテ ロ芳香族の環の部分−構造はハロゲン化されて、ハロゲン含有置換基、またはハ ロゲン化芳香族もしくはヘテロ芳香族の環の部分−構造が得ら れる。 − ハロゲン置換基はシアノ、アルキルチオまたはアルコキシ置換基のような 他の置換基に交換できる。 − アルカノイル基、ベンゾイル基またはスルホニル置換基は容易に交換でき る水素に交換し得る。 − N−水素はN−アルキル、N−ベンジル、N−アリール、N−ヘテロアリ ール、N−アルカノイル、N−ベンゾイルまたはN−スルホニル基に交換可能で ある。 − スルフィドは酸化されてスルホキシドおよびスルホンを与える。 − カルボニル基は硫酸化されてチオカルボニル基を与える。 本発明は可能な上記純粋な異性体および総ての異性体混合物に関する。 本発明はまた、式Iで表される化合物の製造のために使用される新規な出発物 質および中間体、それらの使用法およびそれらの製造方法にも関する。 式II、VIIおよびIXで表される化合物は以下の化学反応式に示すような公知の 方法で製造できる。 この化学式では、A、R10、Z、MおよびXは上記に定義したと同じ意味であ る。 以下に示すのは酸化剤として適当なものである:鉄(III)塩、SeO2、Mn O2、H22、Br2、Cl2 、I2、SO3、H2SO4、HNO3、N−ブロモスクシンイミド、ベンゾキノン 例えば、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ )または脱水素触媒の存在下でのO2である。加硫剤(thionating agents)の例 は、五硫化リンまたは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア −2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド〔「ローエッソン試薬(Lawes son's reagent)」〕である。 式IX,IX’,XIおよびXIIで表される化合物の製造は、例えばスイス特許出願 第509/93-0号(出願日:1993年2月18日)、第617/93-3号(出願日:1993年3月 2日)および第1788/93-2号(出願日:1993年6月16日)に記載されている。 式III、IV、VおよびVIで表される化合物は公知であるかまたは公知の方法に より製造できる。 4位においてアミノ置換されたピリミジンは例えば国際公開第92/08704号特許 出願に既に開示されている。本発明の化合物Iは特質においてこれらの公知の化 合物と構造的に異り;さらに本発明の式Iの化合物は予期できない強力な殺微生 物、殺虫、殺線虫および殺ダニ活性をもつ。植物の保護は有害生物において直接 作用によりおよびまた植物の防御系(免疫)を活性化しおよび刺激することによ り生じる。 式Iの化合物は、農業の部門においておよび関連する分野において、植物の有 害生物を防除するための有効成 分として使用できる。本発明による前記有効成分は低い濃度割合における強力な 活性によりおよびそれらが植物にとって十分許容性のあるものでありおよび環境 に優しいという事実により特徴づけられる。それらは非常に有利な治療特性、予 防特性および浸透特性を持ち、そして非常に多くの栽培植物の保護に対して使用 できる。式Iの有効成分を使用して、有益植物の種々な作物における植物および 植物の部位(果実、花、葉、茎、塊茎、根)に見出される有害生物を防除、また は破壊することができ、さらに生育の後の段階で生成した植物の部位でさえも例 えば植物病原性微生物による損傷を免れたままにある。 式Iの化合物はさらに、真菌性感染ならびに土壌起源の植物病原性真菌に対す る保護のため、植物繁殖材料特に、種子(果実、塊茎、穀粒)および植物の苗木 (例えば稲)の処理のための種子粉衣剤(seed dressing agents)としてもまた 使用できる。 式Iの化合物は例えば以下の菌に属する植物病原性菌対して有効である:不完 全菌類〔例えば、ボトリチス属(Botrytis)、ピリキュラリア属(pyricularia)、 ヘルミンントススポリウム属(Helminthosporium)、フザリウム属(Fuzarium)、セ プトリア属(Septoria)、セルコスポラ属(Cercospora)およびアルナアリア属(A lternaria)〕および;担子菌類〔例えば、リゾクトニア属(Rhizoctonia)、ヘミ レイア属(Hemileia)、プシニア属(Puccinia )〕である。さらにそれらは嚢子菌類〔例えばベンチュリア(Venturia)属なら びにエリシフェ属(Brysiphe)、ポドスファエラ属(Podosphaera)、モニリニア 属(Monilinia)、アンシヌラ属(Uncinula)〕ならびに卵菌類〔例えばフィトフト ラ属(Phytophthora)、ペロノスポラ属(Peronospora)、ピシウム属(Pythium)プラ スモパラ属(Plasmopara)〕の菌の類に対して有効である。 さらにまた、本発明による化合物Iは、農業的作物植物および鑑賞植物、特に 綿、野菜および果実植物における、森林における、貯蔵製品および材料の保護に おけるおよび衛生部門におけるダニ目(Acarina)および昆虫および線虫綱の有害 生物、ならびに例えば家畜および生産家畜のような動物の有害生物を防除するた めの種々の有効成分である。それらは、種々の発育段階に対して活性がある。こ れらの活性は有害生物を直ちに殺害または、例えば脱皮期に際して、ほんの数時 間後殺害することから、あるいは著しく減少した産卵および/または孵化率から 明らかになる。ダニ目は例えばブーフィルス種(Boophilus spp.)およびテトラニ クス種(Tetranychus spp.)を含み、線虫類は例えばヘテロデラ・グリシンズ(Het erodera glysines)を含み、および昆虫類は例えばニラバルヴァタ・ルゲンス(Ni laparvata lugens)、プルテラ・キソステラ(Plutella xylostella)およびムスカ ・ドメスティカ(Musca domestica)を含む。 本発明の範囲にある、作物保護の用途のための目的作 物は例えば以下の植物のタイプである:穀類(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、 米、トウモロコシ、ソルガムおよび関連種);ビート(砂糖および飼料用ビート );梨状果、核果および軟果実(リンゴ、梨、プラム、桃、アーモンド、サクラ ンボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー);マメ科植物(ソラ豆、レン ズ豆、エンドウ豆、大豆);油用植物(アブラナ、マスタード、ポピー、オリー ブ、サンフラワー、ココナッツ、ヒマシ油植物、ココア豆、落花生);ウリ科植 物(カボチャ、キュウリ、メロン);繊維植物(綿、亜麻、***、黄麻);橙属 植物(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン);野菜(ホウレンソ ウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、玉葱、トマト、ジャガイモ、 トウガラシ);クスノキ科(アボガド、シナモン、樟脳);および、タバコ、ナ ッツ、コーヒー、サトウキビ、茶、コショウならびにブドウの木、ホップ、ナス 、バショウ科、天然ゴム植物ならびに観賞植物のような他の種の植物。 式Iの有効成分は通常組合せの形態で施用され、および処理されるべき作地ま たは植物に、同時にまたはそれに引き続いて別の有効成分と共に施用しうる。他 の有効成分は例えば肥料、微量元素供給体あるいは植物成長に影響する他の製剤 であってよい。使用できる他の物質は選択的除草剤ならびに殺虫剤、殺真菌剤( fungicides)、殺菌剤(bactericides)、線虫駆除剤、軟体動物駆除剤 またはこれらの製剤のいくつかの混合物であり、適当ならば製剤業界にて慣用的 に使用される他の担体、表面活性剤または施用増強補助剤と共に使用することも できる。 適当な担体および補助剤は固体または液体であり、そして製剤業界で都合よく 使用される物質、例えば天然または再生鉱物物質、溶媒、分散剤、水和剤、固着 剤(adhesives)、増粘剤、結合剤または肥料である。 式Iで表される有効成分またはこれらの有効成分の少なくとも1種を含む農薬 組成物の好ましい施用法は、葉への施用である(茎葉散布)。施用の回数および 施用の割合は問題となる病原による攻撃の危険性に依存する。代わりに、式Iの 有効成分はまた、液体組成物で植物の作地に含浸させるか、或いは固体の形態、 例えば粒剤の形態で土壌に物質を混合すること(土壌施用)により、根系を介し て土壌から植物に到達することも可能である(浸透作用)。水稲〔パディライス (paddy rice)〕の場合、このような粒剤は浸水した田の中へ計量して入れること が可能である。しかしながら、式Iの化合物はまた、有効成分を含む液体製剤で 穀粒(kernels)または塊茎を含浸させるか、あるいは固体製剤でそれらにコーテ ィングするかによって、種粒に施用される(被覆)。 式Iの化合物はそのままの形体で、あるいは好ましくは製剤業界で慣用の補助 剤と共に使用される。この目的のため、それらは、例えば乳剤原液、塗布可能ペ ースト 、直接噴霧可能な又は希釈可能な溶液、希釈乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、粒剤 および例えば、ポリマー物質によるカプセル化剤に示される公知の方法により都 合良く加工される。施用法例えば、噴霧、霧化、散粉、散水、塗布(brush)また は注水、ならびに組成物の性質は意図する目的および使用環境に合わせて選ばれ る。 都合のよい施用割合は通常1ヘクタール(ha)当たり有効成分(A.I.)5gない し2kg、好ましくは10gないし1kg A.I./ha、そして特に好ましくは 20gないし600g A.I./haである。種子粉衣として使用される場合、種 子1kg当り有効成分10mgないし1gの施用割合が都合良く使用される。 製剤、即ち式Iの有効成分、および所望ならば、固体又は液体の補助剤を含む 組成物、配合物または組合せ剤は公知の方法、例えば有効成分を増量剤例えば、 溶媒(混合物)、固体担体材料ならびに、適当ならば表面活性化合物(界面活性 剤)と共に緊密に混合および/または粉砕することにより製造される。 次に示すものが溶媒として使用可能である:芳香族炭化水素、好ましくは炭素 原子数8ないし12の部分、例えばキシレン混合物または置換されたナフタレン 、ジブチルフタレートもしくはジオクチルフタレートのようなフタル酸エステル ;脂肪族炭化水素例えばシクロヘキサンまたはパラフィン;アルコールおよびグ リコールならびにそれらのエーテルおよびエステル、例えばエタノー ル、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテルもしくはエチ レングリコールモノエチルエーテル;ケトン、例えばシクロヘキサノン;強極性 溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドまたはジメチ ルホルムアミド;ならびにエポキシ化もしくは非エポキシ化植物油、例えば、エ ポキシ化ココナッツ油または大豆油;および水。 例えば、粉剤および分散性粉末に使用される固体担体は通常、方解石、タルク 、カオリン、モンモリロナイトまたはアタパルジャイトのような天然鉱物である 。物性を改良するために、高分散ケイ酸または高分散吸収性ポリマーを加えるこ とも可能である。適当な粒状化吸着性担体は多孔性型のもので、例えば軽石、破 壊レンガ、セピオライトまたはベントナイトであり、または非吸収性担体は例え ば、方解石または砂のような物質である。さらに非常に多くの粒状化した無機質 および有機質の物質、例えば特にドロマイトまたは粉状化植物残骸を使用し得る 。 製剤化された式Iの化合物の性質により、適当な界面活性化合物は、良好な乳 化、分散および水和性を有する非イオン性、陽イオン性および/又は陰イオン性 界面活性剤である。界面活性剤はまた界面活性剤の混合物も意味するものと理解 すべきである。 適当な陰イオン性界面活性剤はいわゆる水溶性石ケンまたは水溶性合成界面活 性化合物である。 言及するべき非イオン性界面活性剤の例は、ノニルフェノールポリエトキシエ タノール、ヒマシ油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオ キシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレング リコールおよびオクチルフェノキシポリエトキシエタノールである。さらに、ポ リオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレンソル ビタントリオレートもまた適当である。 陽イオン性界面活性剤は、主に、N−置換基として少なくとも一つの炭素原子 数8ないし22のアルキル基と他の置換基として未置換またはハロゲン化低級ア ルキル基、ベンジル基、または低級ヒドロキシアルキル基とを含む第四級アンモ ニウム塩である。 製剤業界で慣用に使用される界面活性剤は、当業者間で公知のものであり、ま たは関連した専門文献で見出すことができる。 農薬製剤は一般に、式Iの有効成分を0.1ないし99重量%、特に0.1な いし95重量%、固体または液体の補助剤99.9ないし1重量%、特に99. 8ないし5重量%、および表面活性剤0ないし25重量%、特に0.1ないし2 5重量%を含む。 濃縮された組成物は市販品としてしばしば好ましいが、最終消費者は通常希釈 組成物を使用するであろう。 該組成物はまた、特別な効果を成すために安定剤、消泡剤、粘度調節剤、結合 剤、固着剤ならびに肥料または 他の有効成分を含むこともできる。 以下の実施例は上述した本発明についてその範囲を限定することなく本発明を 説明する。温度はセ氏で表記する。以下の略字を使用する:Ac=アセチル;E t=エチル;i−Pr=イソプロピル;Me=メチル;Ph=フェニル;Pr= n−プロピル;Bu=n−ブチル;m.p.=融点;ds=ジアステレオマー; reg=位置異性体。「NMR」は「核磁気共鳴スペクトル」を意味し;「MS 」=マススペクトルである。適切な濃度を示すために異なる単位を使用しない限 り「%」は「重量%」を意味する。本発明による化合物の製造のための実施例 実施例H-1a: 7−[1−(5−クロロ−6−エチルピリジミン−4−イルアミ ノ)エチル]−3,4−ジヒドロ−2−メチルチオキノリン0.9gおよび2, 3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)0.86g をスルホン化フラスコ中で無水ジオキサン20mlに室温で導入しそして混合物 を85−90℃でおおよそ6時間攪拌する。冷却後、混合物を酢酸エチル100 mlおよび水30mlで稀釈し、有機相を分離し、次に水相を酢酸エチルで2回 抽出する。 有機相を硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、溶媒を水ポンプの減圧下で蒸留に より除去し、そして残渣をシリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(溶離液 :n−ヘキサン/テトラヒドロフラン3:1)によって精製す る。7−[1−(5−クロロ−6−エチルピリジミン−4−イルアミノ)エチル ]−2−メチルチオキノリン0.6gが白色粉末(m.p.82−84℃)の形 態で得られる。 実施例H-1aに記載された手順と同様に製造できるかまたは上記手順の1つを 使用して製造できる他の化合物を以下の表に列挙する。 式Iの有効成分の配合実施例 実施例F-1.1ないしF-1.3:乳剤原液 あらゆる所望の濃度の乳剤が、この原液を水で希釈することによって得られる。実施例F-2:乳剤原液 あらゆる所望の濃度の乳剤が、この原液を水で希釈することによって得られる。実施例F-3.1ないしF-3.4:溶液 溶液は微小滴の形態での施用に適する。実施例F-4.1ないしF-4.4:粒剤 本発明の有効成分をジクロロメタンに溶解し、溶液を担体上に噴霧し、次いで溶 媒を真空で蒸発させる。実施例F-5.1ないしF-5.2:粉剤 そのまま使用できる粉剤が、総ての成分を均質に混合することにより得られる。実施例F-6.1ないしF-6.3:水和剤 総ての成分を混合し、混合物を適当なミルで十分に粉砕し、水で希釈されてあら ゆる所望の濃度の懸濁液を与え得る水和剤を得る。生物学実施例:A.殺微生物活性 実施例B−1:小麦におけるプシニア・グラミニス(Puccinia graminis)に対す る活性 a)残留−保護活性 播種6日後、小麦植物を、有効成分の水和剤により調製した水性噴霧混合物( 有効成分0.2%)で滴る時点まで噴霧しそして24時間後、植物を菌の夏胞子 懸濁液で感染させる。48時間の保温時間(環境:20℃、95〜〜100%の 相対大気湿度)後、植物を、22℃の温室中に置く。感染12日後、真菌の侵攻 (infestation)を評価する。b)浸透活性 播種5日後、有効成分の水和剤により調製した水性噴霧混合物(土壌容量に関 し有効成分0.006%)を小麦植物の周囲に注ぐ。噴霧混合物が植物の地上部 に触れないように注意する。48時間後、植物を菌の夏胞子懸 濁液で感染させる。48時間の保温時間(環境:20℃、95〜100%の相対 大気湿度)後、植物を、22℃の温室中に置く。感染12日後、真菌の侵攻を評 価する。 表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−2:トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する活性 a)残留保護活性 トマト植物を3週間生長させ、そして有効成分の水和剤により調製した水性噴 霧混合物(有効成分0.02%)で滴る時点まで噴霧しそして24時間後、菌の 胞子嚢懸濁液に感染させる。真菌の侵攻は感染から、期間中相対大気湿度90な いし100%および20℃の温度に保持された5日間の後に評価される。b)浸透活性 トマト植物を3週間成長させ、次に有効成分の水和剤により調製した水性噴霧 混合物(土壌容量に基づき有効成分0.006%)をそれらの周囲に注ぐ。噴霧 混合物が植物の地上部に触れないように注意する。48時間後、植物を胞子嚢懸 濁液で感染させる。真菌の侵攻は感染から、期間中相対大気湿度90ないし10 0%および20℃の温度に保持された5日間の後に評価される。 表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−3:落花生におけるセルコスポラ・アラキディコラ(Cercospora arac hidicola)に対する活性 10〜15cmの高さの落花生植物を、有効成分の水和剤配合物で調整された 噴霧混合液(有効成分の0.02%)で滴る時点まで噴霧し、そして48時間後 、菌の分生子懸濁液で感染させる。植物を約21℃および高湿度で72時間保温 し、そして続いて典型的な病変が生じるまで、温室中に置く。有効成分の活性は 感染12日後病変の数および大きさに基いて評価される。表1および2の化合物 は良好な活性を示す。実施例B−4:ブドウの木におけるプラスモパラ・ヴィチコラ(Plasmopara viti cola)に対する活性 4葉ないし5葉期のブドウ苗木を有効成分の水和剤により調製した水性噴霧混 合物(有効成分0.02%)で滴る時点まで噴霧しそして24時間後、菌の胞子 嚢懸濁液に感染させる。真菌の侵攻は感染から、期間中相対大気湿度90ないし 100%および20℃の温度に保持された6日間の後に評価される。表1および 2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−5:キュウリにおけるコレトトリカム・ラゲナリウム(Colletorichum lagenarium)に対する活性 キュウリ植物を2週間生育させそして次に有効成分の水和剤により調製した噴 霧混合物(濃度0.002%)で噴霧する。2日後、植物を菌の胞子混合物(1 .5×105胞子/ml)で感染させ、23℃および高湿度で36時間保温する 。次に、保温を通常の湿度および約22℃で継続する。現れた真菌の侵攻は感染 後8日に評価 される。表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−6:リンゴにおけるベンチュリア・インアエクアリス(Venturia inae qualis)に対する残留−保護活性 10〜20cmの高さの若木のリンゴ苗木に、有効成分の水和剤により調製し た噴霧混合液(有効成分の0.02%)で滴る時点まで噴霧し、そして24時間 後、植物を菌の分生子懸濁液で感染させる。植物を5日間、90〜100%の相 対大気湿度で保温し、さらに10日間、20〜24℃の温室中に置く。感染12 日後に、真菌の侵攻を評価する。表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−7:大麦におけるエリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)に対 する活性 a)残留−保護活性 約8cmの高さの大麦植物に、有効成分の水和剤により調製した水性噴霧混合 液(有効成分0.02%)で滴る時点まで噴霧し、そして3ないし4時間後、菌 の分生子をふりかける。感染された大麦植物を約22℃の温室中におきそして1 2日後に真菌の侵攻を評価する。表1および2の化合物は良好な活性を示す。b)浸透活性 有効成分の水和剤により調製した水性噴霧混合物(土壌容量に基づいて有効成 分0.002%)を約8cmの高さの大麦植物の周囲に注ぐ。噴霧混合物が植物 の地上 部に触れないように注意する。48時間後、植物に菌の分生子をふりかける。感 染された植物を約22℃の温室中におき、感染12日後、真菌の侵攻を評価する 。表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−8:リンゴ若木におけるポドスファエラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)に対する活性 残留−保護活性 15cmの高さの若木のリンゴ苗木に、噴霧混合液(有効成分の0.06%) を噴霧する。24時間後、処理した植物を菌の分生子懸濁液で感染させ、そして 相対大気湿度70%および20℃に制御された環境のキャビネットに置く。感染 12日後に、真菌の侵攻を評価する。 表1および2の化合物は良好な活性を示す。生物学的実施例:B.殺ダニ活性、殺虫活性および殺線虫活性 実施例B−9:テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)〔ダニ目〕に 対する活性 幼若豆植物にテトラニクス・ウルチカエの混合集団を生息させ、1日後、有効成 分400ppmを含む水性乳剤混合液を噴霧する。植物は続いて25℃で6日間 保温し、そして評価する。集団における減少率(活性%)は処理された植物上の 死滅した卵、幼生および成虫の数と処理しなかった植物上の数とを比較すること によって測定する。表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−10:矮性豆(dwarf beans)におけるテトラニクス・シンナバリヌス( Tetranychus cinnabarinus)〔ダニ目〕に対する活性 稀釈シリーズ 2葉期の矮性豆にOP−耐性種のテトラニクス・シンナバリヌス種の混合集団 (卵、幼生/幼虫および成虫)を生息させる。感染24時間後、農薬製品を、有 効成分200、100および50mg/lの施用割合で自動噴霧室内で植物に施 用する。上記物質は製剤化され、水で稀釈されて当該濃度施用割合が得られる。 施用2日および7日後この試験は −卵, −幼生/幼虫および −成虫 の死滅率により評価される。 有効成分50mg/lと同様の低い稀釈における表1および2の化合物は70 %を超える死滅率を示す。実施例B−11:ニラパルヴァタ・ルゲンス(Nilaparavata lugens)〔昆虫類〕 に対する活性 稲植物を有効成分400ppmを含む水性乳剤噴霧混合物で処理する。噴霧付 着物が乾燥した後、稲植物に第二および第三期のウンカ幼虫を生息させる。評価 は21日後行われる。個体群の減少率(活性%)は処理された植物の生き残った ウンカの数と未処理植物におけるものとを比較することにより決定される。表1 および2の化 合物は90%以上の活性を示す。実施例B−12:プルテラ・キロステラ(Plutella xylostella)芋虫〔昆虫類〕 に対する活性 幼若キャベツ植物を本発明の有効成分400ppmを含む水性乳剤噴霧混合物 で噴霧する。噴霧付着物が乾燥した後、キャベツ植物に第三期のプルテラ・キロ ステラの芋虫10匹を生息させ、プラスチック容器内に入れる。評価は3日後行 われる。個体群の減少率および摂食の損傷による減少率は(活性%)は処理され た植物上で死んだ芋虫および摂食の損傷をうけた芋虫の数を未処理植物上のもの と比較することにより決定される。表1および2の化合物は良好な活性を示す。実施例B−13:ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica)〔昆虫類〕に対する 活性 砂糖の塊を、一夜乾燥後砂糖中の試験物質の濃度が250ppmとなるような 方法で試験物質の溶液で処理する。湿った脱脂綿球と一緒にこの処理した塊およ び10匹のOP−耐性種のムスカ・ドメスティカ成虫をアルミニウム皿に置き、 そしてこれをガラスビーカーで覆って、25℃で保温する。24時間後、死滅率 を測定する。表1および2の化合物は良好な活性を示す。B−14:大豆におけるヘテロデラ・グリシンズ(Heterodera glycines)〔線虫 類〕に対する活性 砂質土壌を1ポット当たりおよそ6000卵のダイズシストセンチュウ:ヘテ ロデラ・グリシンズ(Heterode ra glycines)の卵により、汚染させる(infested)。次いで試験物質を適当な濃 度で混ぜ込む。次に処理されそして汚染された土壌で1cポット(180ccm)の中を満 たしそして1ポットに付きに三個の大豆(cv.Maple Arrow)を播種する。各処理 を三回繰り返す。ポットを温室中において約27℃にて4ないし5週間の間保温 する。その後植物をポットより注意深く取り出し、根を洗い、そしてシストの数 を測定する。 シスト形成の目視上の完全な減少から見られ得るように表1および2の化合物 はヘテロデラ・グリシンズに対して良好な活性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 413/14 215 9159−4C C07D 413/14 215

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.それぞれの場合遊離形態または塩形態の、次式I 〔式中、置換基Aは6−または7−位にあり、 R1は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4 のアルコキシ基、1、2もしくは3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数 1ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基を表し; R2およびR3は互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル 基、1ないし5個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキ ル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基−炭素原子数1ないし4のアルキル 基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素原子数1ないし 4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル−炭素原子数1ないし4 のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル−炭素原子数1な いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルキルチオ−炭素原子数1ない し4のアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルカ ンスルフィニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし2の アルカンスルホニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数2ないし 4のアルケニル基、1、2もしくは3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子 数2ないし4のアルケニル基、炭素原子数2ないし4のアルキニル基、炭素原子 数3ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロ −炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ 基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のア ルキルスルフィニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、アミノ 基、炭素原子数1ないし4のアシルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ ル基またはハロゲン原子を表し; R4は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個の ハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1 ないし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、ニトロ−炭素原子 数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素 原子数3ないし5のシクロアルキル基、ベンジル基、炭素原子数1ないし4のア ルカノイル基、ベンゾイル基;そのフェニル基が未置換であるかまたはハロゲン 原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ニトロ基およびシアノ基からなる群 から選択された1、2もしくは3個の置換基で置換さ れたベンゾイル基を表し; R5およびR6は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキ ル基、1、2もしくは3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4 のアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のア ルキル基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭素原子数1 ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル−炭素原 子数1ないし4のアルキル基または;未置換であるかまたはハロゲン原子および 炭素原子数1ないし2のアルキル基からなる群から選択された1もしくは2の置 換基により置換された炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基を表し; R7は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロ プロピル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基または炭素原子数1ないし4 のアルキルチオ基を表し; XはOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10は水素原子;置換もしくは未置換である、12個以下の炭素原子を有する 開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;置換もしくは未置換である、10個以下の 炭素原子を有する環状、飽和または不飽和炭化水素基;置換もしくは未置換のベ ンジル基;あるいは置換もしくは未置換の複素環基を表し; R11は水素原子;8個以下の炭素原子を有し、および未 置換のまたは1ないし5個のハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルコキシ 基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイ ル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルカノイル基もしくは炭素原子数1ない し4のアルコキシカルボニル基によって置換された、開鎖、飽和または不飽和炭 化水素基;10個以下の炭素原子数をもつ、環式、飽和もしくは不飽和炭化水素 基;または炭素環が未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2 のアルキル基、ハロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ基により一もしくは二置 換されたベンジル基;あるいは未置換であるかまたは炭素原子数1ないし2のア ルキル基、ハロゲン原子、ハロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ基からなる系 列からの同じかまたは異なる置換基により一ないし三置換された複素環基を表し ; R12は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか;あるいは R11およびR12はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、未置換であるか またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もしく はニトロ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一ないし三置換 された複素環を表す。〕で表される化合物、または適当ならば、その互変異性体 。 2.前記式中、R10が8個以下の炭素原子を有しおよび未置換のまたは1ないし 5個のハロゲン原子、炭素原子数 1ないし2のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、炭素原子数 1ないし4のアルカノイル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルカノイル基も しくは炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基によって置換された、開 鎖、飽和または不飽和炭化水素基;10個以下の炭素原子数をもつ、環式、飽和 もしくは不飽和炭化水素基;または炭素環が未置換であるかまたはハロゲン原子 、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ 基により一もしくは二置換されたベンジル基;あるいは未置換であるかまたはハ ロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基、ニトロ基もし くはシアノ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一ないし三置 換された複素環基あるいは5−ないし7−員ラクトン環を表す、請求項1に記載 の式Iで表される化合物。 3.上記式中、R10が、水素原子、12個以下の炭素原子を有しおよび未置換で あるかまたはトリ(炭素原子数1ないし4のアルキル)シリル基によりもしくは エポキシ基により置換された、開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;あるいは、 基:−CH(U)(CH2mCO−W 〔式中、Uは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ基または 炭素原子数1ないし6のアルコキシカルボニル基を表し; Wは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数 3ないし6のシクロアルコキシ基または基:−N(T1)T2を表し; mは0,1または2を表し;および T1およびT2は、互いに独立して、水素原子;未置換であるかまたは1ないし 3個のハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ヒドロキシル基、 ニトロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル基、ハロ−炭素原子 数1ないし4のアルカノイル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシカル ボニル基で置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基あるいは未置換である かまたは1ないし3個のハロゲン原子で置換された炭素原子数1ないし6のアル ケニル基、未置換であるかまたは1ないし3個のハロゲン原子で置換された炭素 原子数1ないし6のアルキニル基;10個以下の炭素原子数をもつ、環式、飽和 もしくは不飽和炭化水素基;または炭素環が未置換であるかまたはハロゲン原子 、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基、ニトロ基もしくはシアノ 基により一もしくは二置換されたベンジル基;あるいは未置換であるかまたは炭 素原子数1ないし2のアルキル基、ハロゲン原子、ハロメチル基、ニトロ基もし くはシアノ基からなる系列からの同じかまたは異なる置換基により一ないし三置 換された複素環基を表すか;あるいは T1およびT2はそれらが結合する窒素原子と一緒になってさらに環原子として O、Sおよび/またはNを持つ ことができる5ないし7−員の複素環(該複素環において、追加の窒素は未置換 であるかまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1 ないし4のアルカノイル基、ベンゾイル基またはベンジル基により置換されてお り、ならびに該複素環の炭素原子は未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原 子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もしくはニトロ基からなる系列から の同じかまたは異なる置換基により一ないし三置換されている。)を形成する。 〕を表す、請求項1に記載の式Iで表される化合物。 4.上記式中、R10が水素原子、6個以下の炭素原子を有しおよび未置換である かまたはトリ(炭素原子数1ないし4のアルキル)シリル基によりもしくはエポ キシ基により置換された、開鎖、飽和または不飽和炭化水素基;あるいは、基: −CH2−CO−W 〔式中、Wは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数3ないし6の シクロアルコキシ基または基:−N(T1)T2を表し; T1およびT2は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基 、1ないし3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし6のアルキル 基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、1ないし3個のハ ロゲン原子を有するハロ−フェニル基、ピリジル基、ナフチル基を表し;あるい は T1およびT2はそれらが結合する窒素原子と一緒にな ってピペリジン、ピペラジン、モルホリンまたは2,6−ジメチルモルホリンを 表す。〕を表す、請求項3に記載の式Iで表される化合物。 5.上記式中、 R1は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R2は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個の ハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1 ないし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロプロピル基 、エチニル基またはハロゲン原子を表し; R3はフッ素原子または塩素原子を表し; R4は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R5は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R6が水素原子を表し; R7が水素原子またはハロゲン原子を表し; XがOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10が炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個のハロゲン原 子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし2の アルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1な いし4のアルキル基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シアノ−炭 素原子数1ない し4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル−炭素原子数1ないし 4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル−炭素原子数1 ないし4のアルキル基;未置換であるかまたはハロゲン原子で一ないし三置換さ れた炭素原子数2ないし4のアルケニル基;炭素原子数2ないし4のアルキニル 基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数4ないし8のシクロ アルケニル基、ベンジル基;未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原子数1 ないし2のアルキル基、ニトロ基もしくはシアノ基で一ないし二置換されたフェ ニル基;またはピリジン基、ピリミジン基またはトリアジン基(これらの複素環 は未置換であるかまたは、おのおのハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアル キル基、トリフルオロメチル基もしくはシアノ基からなる系からの同じかまたは 異なる基により一ないし三置換される。)か、あるいは5員ラクトン環を表し; R11は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個の ハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1 ないし2のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシ−炭素 原子数1ないし4のアルキル基、ニトロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、 シアノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルカノ イル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ カルボニル−炭素原子 数1ないし4のアルキル基;未置換であるかまたはハロゲン原子で一ないし三置 換された炭素原子数2ないし4のアルケニル基;炭素原子数2ないし4のアルキ ニル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数4ないし8のシ クロアルケニル基、ベンジル基;未置換であるかまたはハロゲン原子、炭素原子 数1ないし2のアルキル基、ニトロ基もしくはシアノ基で一ないし二置換された フェニル基を表し; R12は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか;または R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン基 、ピペリジン基、ピペラジン基、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリ ン基を表す、請求項1に記載の式Iで表される化合物。 6.上記式中、XがSR10である請求項5に記載の化合物。 7.上記式中、XがOR10である請求項5に記載の化合物。 8.上記式中、R1が水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し ; R2が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、1、2もしくは3個の ハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1 ないし2のアルコキシ基−炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロプロピル 基、エチニル基またはハロゲン原子を表 し; R3が塩素原子を表し; R4が水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R5が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; R6が水素原子を表し; R7が水素原子を表し; XがOR10またはSR10を表し; R10が基:−CH2−CO−Wを表し; Wが炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のシクロア ルコキシ基、または基−N(T1)T2を表し; T1およびT2は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキ ル基、1ないし3個のハロゲン原子を有するハロ−炭素原子数1ないし6のアル キル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、1ないし3個 のハロゲン原子を有するハロフェニル基、ピリジル基、ナフチル基を表すか、あ るいは T1およびT2はそれらが結合している窒素原子と一緒になってピペリジン基、 ピペラジン基、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリン基を表す、請求 項1に記載の式Iで表される化合物。 9.次式I.1 〔式中、R2は水素原子、メチル基またはエチル基を表し; R3はフッ素原子または塩素原子を表し; R5はメチル基またはエチル基を表し; R7は水素原子またはフッ素原子を表し; XはOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10は炭素原子数1ないし4のアルキル基、ジフルオロメチル基、トリフルオ ロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ビニ ル基、アリル基、2−プロピニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ クロヘキセニル基、シアノメチル基または炭素原子数1ないし4のアルコキシカ ルボニルメチル基を表し; R11は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基、シ クロプロピル基またはフェニル基を表し; R12は水素原子を表し;または R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン 基、モルホリン基または2,6− ジメチルモルホリン基を表す。)で表される請求項1に記載の化合物。 10.次式I.2 (式中、 R2は水素原子、メチル基またはエチル基を表し; R3はフッ素原子または塩素原子を表し; R5はメチル基またはエチル基を表し; R7が水素原子またはフッ素原子を表し; XはOR10、SR10またはN(R11)R12を表し; R10は炭素原子数1ないし4のアルキル基、ジフルオロメチル基、トリフルオ ロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ビニ ル基、アリル基、2−プロピニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ クロヘキセニル基、シアノメチル基または炭素原子数1ないし4のアルコキシカ ルボニルメチル基を表し; R11は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基、シ クロプロピル基またはフェニル基を表し; R12は水素原子を表し;または R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン 基、モルホリン基または2,6−ジメチルモルホリン基を表す。)で表される請 求項1に記載の化合物。 11.次式I.1a (式中、R10は未置換であるかまたはハロゲン原子により一ないし三置換され た炭素原子数1ないし5のアルキル基、または未置換であるかまたはハロゲン原 子により一ないし三置換された炭素原子数2ないし5のアルケニル基を表す。) で表される請求項1に記載の化合物。 12.a)XがSR10である、式Iで表される化合物を製造するために: 式II (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7は式Iに 対して定義されたと同じである。)で表される化合物と式III R10−Z (III) (式中、R10は式Iで定義されたと同じ意味を表し、およびZは容易に脱離す るヌクレオフュージック基(nucleofugic radical)を表す。)で表される化合物 とを、好ましくは塩基の存在下で、反応させること;特に好ましくはまず式IIで 表される化合物と塩基とを反応させ、次いで式IIIで表される化合物を反応させ ることによって;あるいは b)XがOR10またはN(R11)R12である式Iで表される化合物を製造する ために: XがSR10である式Iで表される化合物と、式IV M−X (IV) (式中、Mは水素原子、Li+、Na+、K+、1/2Mg2+または第四級アンモニ ウムイオンを表し; XはOR10またはN(R11)R12を表しおよびR10、R11およびR12は式Iで 定義されたと同じ意味を表す。)で表される化合物とを、適当ならば塩基の存在 下で、反応させること;あるいは c)R4が式Iで定義されたものと同じであるが、水素原子以外である式Iで 表される化合物を製造するため: R4が水素原子である、式Iで表される化合物と式V R4’−Z’ (V) (式中、R4’は式IでR4に対して定義されたものと同じであるが、水素原子 以外を表しおよびZ’は容易に脱離するヌクレオフュージック基を表す。)で表 される化合物とを、好ましくは塩基の存在下で、反応させることからなる、請求 項1に記載の式Iで表される化合物の製造方法。 13.式VII (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7は式Iで 定義されたものと同じである。)で表される化合物と、オキシ塩化燐、塩化チオ ニルまたは塩化スルフリルとを反応させて、式VIII で表される化合物を得て、そしてこの化合物を式IV’ M−X’ (IV’) (式中、Mは水素原子、Li+、Na+、K+、1/2Mg2+または第四級アンモニ ウムイオンを表し; X’はOR10、SR10またはN(R11)R12を表しおよびR10、R11およびR12 は式Iで定義されたと同じ意味を表す。)で表される化合物とを、適当ならば 塩基の存在下で反応させることからなる、請求項1に記載の式Iで表される化合 物の製造方法。 14.式IX (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7は式Iで 定義されたものと同じである。)で表される化合物と、酸化剤とを反応させるこ とからなる、請求項1に記載の式Iで表される化合物の製造方法。 15.前記酸化剤が、鉄(III)塩、SeO2、MnO2、H22、Br2、Cl2 、I2、SO3、H2SO4、HNO3、N−ブロモスクシンイミド、2,3−ジク ロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンまたは脱水素化触媒の存在下の O2である請求項14に記載の化合物。 16.式IX’ (式中、置換基Aは6もしくは7−位にあり、ならびにR1ないしR7およびX は式Iで定義されたものと同じでありおよびZは容易に脱離できるヌクレオフュ ージック基である。)で表される化合物を塩基または酸の存在下、HZを除去し ながら反応させることからなる、請求項1に記載の式Iで表される化合物の製造 方法。 17.有効成分として、遊離形態または農薬として利用可能な塩の形態である式 Iで表される請求項1に記載された化合物の少なくとも1種を、適当な担体材料 とともに含む、有害生物による攻撃に対して植物を保護するための組成物。 18.前記有害生物が植物病原性微生物である請求項17に記載の組成物。 19.前記有害生物が昆虫、ダニ目(Acarina)または線虫である請求項17に記 載の組成物。 20.有効成分として、遊離形態または農薬として利用可能な塩の形態である式 Iで表される請求項2に記載された化合物の少なくとも1種を、適当な担体材料 とともに含む、有害生物による攻撃に対して植物を保護するため の組成物。 21.前記有害生物が植物病原性微生物である請求項20に記載の組成物。 22.前記有害生物が昆虫、ダニ目または線虫である請求項20に記載の組成物 。 23.有効成分と助剤および/または担体材料を緊密に混合することからなる請 求項17に記載の組成物の製造方法。 24.有害生物による攻撃に対して植物を保護するための請求項1に記載の化合 物の使用法。 25.有害生物が植物病原性微生物である請求項24に記載の使用法。 26.有害生物が、昆虫、ダニ目または線虫である請求項24に記載の使用法。 27.有効成分として請求項1に記載の化合物を植物、植物の部分および/また は植物の生育地に施用することからなる有害生物による攻撃に対して植物を保護 する方法。 28.有害生物が植物病原性微生物である請求項27に記載の使用法。 29.有害生物が、昆虫、ダニ目または線虫である請求項27に記載の使用法。 30.有効成分として、請求項2に記載の化合物を植物、植物の部分および/ま たは植物の生育地に施用することからなる有害生物による攻撃に対して植物を保 護する方 法。 31.有害生物が植物病原性微生物である請求項30に記載の使用法。 32.有害生物が、昆虫、ダニ目または線虫である請求項30に記載の使用法。 33.種子を処理する、請求項27に記載の方法。 34.請求項33に従って処理された種子。
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