JPH09488A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH09488A
JPH09488A JP7152029A JP15202995A JPH09488A JP H09488 A JPH09488 A JP H09488A JP 7152029 A JP7152029 A JP 7152029A JP 15202995 A JP15202995 A JP 15202995A JP H09488 A JPH09488 A JP H09488A
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Hiroki Moriyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】先端カバーの観察視野範囲及び境界部表面に付
着した水滴に反射する光による悪影響を無くして良好な
観察画像を得るカバー式内視鏡を提供すること。 【構成】先端カバー24には送気用ノズル42,送水用
ノズル43及び透明カバー部40が設けられている。こ
の透明カバー部40には観察窓用カバー部40aと照明
窓用カバー部40bとが設けられている。観察窓用カバ
ー部40aと照明窓用カバー部40bとの間には境界部
44が形成されている。境界部44は、透明カバー部4
0に設けた観察窓用カバー部40aと照明窓用カバー部
40bとを区分するためのものであり、この境界部44
を不透明部材で形成することによって、照明窓52から
出射する照明光が透明カバー部40,境界部44を通過
して観察窓51に入射することを防止している。送気用
ノズル42の送気範囲αは、透明カバー部40の視野範
囲45及び領域46に及ぶように設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡カバーを内視鏡
に装着して内視鏡検査を行なうカバー式内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、工業分野や医療分野において内視
鏡が広く用いられている。医療分野に用いられる内視鏡
は、生体内に挿入して患部の観察を行えるばかりでな
く、内視鏡に設けたチャンネルを介して処置具を挿通す
ることによって患部の治療・処置や細胞組織などの採取
が行なえるようになっている。
【0003】このように治療・処置あるいは採取などに
使用された内視鏡は、使用後、速やかに洗浄、或は、滅
菌処理を施して次の患者に使用されることが望ましい。
しかし、内視鏡を完全に洗浄したり、滅菌処理を施す作
業は煩わしく、時間を要するものであり、内視鏡の使用
効率を低下させる要因になっている。
【0004】このため、最近、内視鏡自体をカバーで覆
い、このカバーで覆った内視鏡を体腔内に挿入し、処置
終了後に内視鏡を覆っていたカバーだけを廃棄すること
により、内視鏡の洗浄、消毒を省き、滅菌済みのカバー
で再び内視鏡を覆って使用することを可能にするカバー
式内視鏡が提案されている。
【0005】このカバー式内視鏡は、患者の体腔内で開
口させなければならない管路だけをカバー側に設けたも
のであり、観察手段や照明手段を備えた内視鏡をカバー
で覆うことにより、この内視鏡が患者の生体内に直接接
触することがないようにしている。
【0006】前記カバー式内視鏡は、生体内に挿入され
るため、内視鏡の挿入部先端に設けた観察窓の前面に配
設された透明カバー部に患者の体液や粘液などが付着し
て患部の観察を充分に行えなくなることがある。このた
め、内視鏡装置には透明カバー部の観察窓の観察視野範
囲に向かって送液して汚物などの洗浄を行ったり、透明
カバー部に付着した体液や残水などを吹飛ばすことが可
能な送気・送水機能が設けられている。
【0007】これら送気、送水機能は、内視鏡の手元側
に設けた操作ボタンを操作することにより、内視鏡カバ
ー内を挿通している送気管路,送水管路及び先端カバー
に設けられたノズルを介して透明カバー部に向かって送
気・送水が行われるようになっている。なお、内視鏡カ
バー内には生体内の汚物や粘液などを吸引して体外に排
出する吸引管路や治療処置などを行うための処置具を挿
通する処置具チャンネル(鉗子チャンネル)を設けたも
のもある。
【0008】図8(A)及び図8(B)に示すように従
来のカバー式内視鏡1は、内視鏡カバー2とカバー用内
視鏡3とで構成されており、前記内視鏡カバー2の先端
部には先端カバー4が設けられ、カバー用内視鏡3の先
端部には先端構成部5が設けられている。
【0009】前記先端構成部5には観察窓6及び照明窓
7が配設されており、前記観察窓6及び照明窓7の前面
に位置する先端カバー4には前記観察窓6及び照明窓7
にそれぞれ対向する透明カバー8,8が設けられてい
る。なお、前記透明カバー8,8を前記観察窓6及び照
明窓7に対して一体的に設けることも考えられるが、照
明窓7から出射される照明光が透明カバー内で反射して
前記観察窓6に入射することを防ぐ為、前記観察窓6の
前面に配置される透明カバー8と、照明窓7の前面に配
置される透明カバー8との間に観察窓6と照明窓7とを
区分する境界部9を設けた構成になっている。そして、
図8(B)に示すように先端カバー4を構成する透明カ
バー8と境界部9とを直線的に形成されている側面どお
しを接合して平らな先端面を形成している。
【0010】また、図8(A)に示すように前記先端カ
バー4には観察窓6に対向する透明カバー8に向けて流
体を噴射するノズル10,11が設けられている。前記
ノズル10,11は、一方が洗浄を行なう水などの液体
を透明カバー8に向かって噴射する送水用のノズルであ
り、他方が透明カバー8に残った水滴などを吹飛ばす送
気用のノズルである。
【0011】なお、図中の一点鎖線で示す範囲は、カバ
ー用内視鏡3に設けた観察窓6の観察視野範囲12を示
すものであり、破線で示す範囲がノズル10,11から
送気、送水される流体の噴射範囲13を示すものであ
る。通常、前記ノズル10,11からの噴射範囲13
は、それぞれ透明カバー表面上の視野範囲内を流体が通
過するように設定してある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(B)に示すように先端カバー4の境界部9の上面に体
液や水滴16などが付着した場合、照明窓7から出射す
る光線17が水滴内で反射して観察窓6に入射すること
により、フレアを発生させて観察画像に悪影響を及ぼす
おそれがある。また、図8(A)に示すように前記境界
部9は、ノズル10,11のそれぞれの噴射範囲の外側
に位置するため、上述のように境界部上面に残った体液
や水滴16を吹き飛ばして除去することができず、観察
画像を悪い状態から解消することができなかった。
【0013】また、一般的に、透明カバー8の厚みが厚
いと光学性能が落ちてしまうため、透明カバー8は、厚
さを0.5mm前後と薄くして形成されている。このた
め、図8(B)に示したように先端カバー4の透明カバ
ー8と境界部9とを直線的に形成した側面を介して接合
したのでは、接合強度が弱く、水密を確実に確保するこ
とが難しかった。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、先端カバーの観察視野範囲及び境界部表面に付着
した体液や水滴に反射する光の影響を受けることなく良
好な観察画像を得るカバー式内視鏡を提供することを目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー式内視鏡
は、挿入部及び操作部を有し、前記挿入部の先端部に観
察窓及び照明窓を設けたカバー用内視鏡と、少なくとも
前記カバー用内視鏡の挿入部を覆い、前記挿入部の先端
部の観察窓と照明窓とに対設して観察窓側と照明窓側と
を区分する境界部を有する透明カバー部及び前記観察窓
の前面に配置された透明カバー部の観察視野範囲に流体
を噴射するノズルを先端カバーに設けた内視鏡カバーと
を具備したカバー式内視鏡であって、前記先端カバーに
設けたノズルから噴射する流体を、前記透明カバー部の
観察窓前面の観察視野範囲及び観察窓と照明窓とを区分
する境界部面上を通過している。
【0016】
【作用】この構成によれば、先端カバーの透明カバー部
の観察窓と照明窓とを区分する境界部面上に付着した体
液や水滴は、ノズルから噴射する流体によって除去され
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1はカバー式内視鏡の概略構成を示す図、図2はカバー
用内視鏡と内視鏡カバーとを装着する状態を示す説明
図、図3は内視鏡カバーの先端カバーの構成を示す説明
図、図4は図3のA−A断面図である。
【0018】図1に示すようにカバー式内視鏡20は、
カバー用内視鏡21と、このカバー用内視鏡21を被覆
する内視鏡カバー22とで構成されている。前記カバー
用内視鏡21の先端に位置する先端構成部23は、前記
内視鏡カバー22の硬質な部材で形成された先端カバー
24に取り付けられている。また、前記カバー用内視鏡
21の挿入部25は、前記内視鏡カバー22の柔軟なシ
ース26によって覆われている。さらに、前記カバー用
内視鏡21の操作部27の先端側端部には、前記内視鏡
カバー22のシース26の後端部に配設されている硬質
な部材で形成された操作部固定用口体部28が取り付け
られている。なお、前記操作部27及びユニバーサルコ
ード29の少なくとも一部は柔軟な操作部カバー30に
よって覆われている。
【0019】図2に示すように装着作業時、内視鏡カバ
ー22は、挿入補助具31にシース26が略直線状にな
るように配置されている。このとき、前記操作部27及
びユニバーサルコード29を覆う操作部カバー30は、
前記挿入補助具31の手元側の固定部32に取り付けら
れている内視鏡カバー22の操作部固定用口体部28の
近傍に折りたたまれている。
【0020】前記挿入補助具31には挿入作業性を向上
させるため、この挿入部補助具31を所定の角度に傾斜
させて配置する脚33と、移動を容易に行なうためのキ
ャスタ34とが設けてある。このキャスタ34は、カバ
ー用内視鏡21の先端構成部23及び挿入部25をシー
ス内に挿入していく際、挿入補助具31に取り付け固定
された操作部固定用口体部28をカバー用内視鏡21の
操作部27に近づけていくときなどに用いるものであ
る。
【0021】また、前記挿入補助具31の先端部の先端
カバー24の近傍にはヒーター35が設けられている。
このヒーター35は、前記先端カバー24を例えば30
℃ないし37℃に温めるためのものである。
【0022】図3に示すように先端カバー24の先端面
には 処置具挿通用チャンネル41の開口,送気用ノズ
ル42,送水用ノズル43及び透明カバー部40が設け
られている。この透明カバー部40は、例えば略山の字
形状であり、図4に示す前記カバー用内視鏡21の先端
構成部23に配設されている観察窓51が対向する観察
窓用カバー部40aと照明窓52が対向する照明窓用カ
バー部40bとが設けられている。そして、前記観察窓
用カバー部40aと照明窓用カバー部40bとの間に、
先端カバー24の一部を係合させて境界部44を形成し
ている。
【0023】前記境界部44は、透明カバー部40に設
けた観察窓用カバー部40aと照明窓用カバー部40b
とを区分するためのものであり、この境界部44を不透
明部材で形成することによって、カバー用内視鏡21の
照明窓52から出射する照明光が透明カバー部40と境
界部44とを通過して観察窓51に入射することを防止
している。
【0024】前記図3で示すように前記送気用ノズル4
2の送気範囲αは、前記透明カバー部40の観察窓用カ
バー部40aの視野範囲45のみならず、境界部44の
少なくとも観察窓51の縁部と照明窓52の中心とを結
ぶ破線の領域46に及ぶように設定してある。
【0025】また、前記送水用ノズル43の送水範囲
は、前記透明カバー部40の観察窓用カバー部40aの
観察視野範囲45、または前記送気用ノズル42と同様
に観察窓用カバー部40aの観察視野範囲45と領域4
6との両方を含む範囲のどちらに設定してもよい。
【0026】なお、前記透明カバー部40の形状は、山
の字形状に限定されるものではなく、前記図8(A)に
示したように透明カバー部40をカバー用内視鏡の各窓
に対応させてそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0027】また、前記送気用ノズル42と送水用ノズ
ル43との位置関係は、逆の位置関係であってもよい。
【0028】上述のように構成したカバー式内視鏡20
の作用を説明する。挿入補助具31を使用して、内視鏡
カバー22とカバー用内視鏡21とを装着したカバー式
内視鏡20の観察窓51を通して得られる被写体像を観
察しながら体腔内の所定部位に挿入していく。このと
き、検査室の室温が低い温度に設定されている場合で
も、カバー用内視鏡21の先端カバー24が挿入補助具
31に設けたヒーター35によって30℃ないし37℃
に温められているので、カバー式内視鏡20を体腔内に
挿入していくとき、透明カバー部40にくもりが発生し
ない。
【0029】前記観察窓51を通して得られる被写体像
を観察しているとき、境界部44の真上に付着した体液
などの液体47に照明光が反射し、この反射光が観察窓
51に入射して被写体像にフレアーが発生することがあ
る。この場合、先端カバー24に設けた送気用ノズル4
2から例えば空気を噴射する。すると、前記送気用ノズ
ル42の送気範囲αに、領域46が含まれているので境
界部44の上に付着した液体47を吹き飛ばしてフレア
ーの無い良好な被写体像を観察することができるように
なる。
【0030】また、前記観察窓51の前面に位置する透
明カバー部40の観察窓用カバー部40aの観察視野範
囲45に汚物が付着して被写体像を十分に観察すること
ができなくなる。この場合まず、送水用ノズル43から
水などの液体を噴射して観察視野範囲45の汚物を洗い
流す。このとき、観察視野範囲45や境界部44の上な
どに水滴が残っているとフレアー発生の原因になるの
で、送気用ノズル42から空気を噴射して水滴を吹き飛
ばしてフレアーの無い良好な被写体像を観察することを
可能にする。
【0031】このように、送気ノズルの送気範囲が、観
察視野範囲のみならず境界部の少なくとも観察窓の縁部
と照明窓の中心とを結ぶ領域をも含んでいるので、境界
部の上に体液や水滴が付着した場合でも、送気ノズルか
ら空気を噴出することによって体液や水滴を除去するこ
とができる。このことによって、照明窓から出射した照
明光が境界部の上の水滴などで反射して観察窓に入射す
ることによって発生するフレアーを無くして良好な被写
体像を得ることができる。
【0032】なお、前記透明カバー部40と先端カバー
24とは接着剤や超音波溶着などで接合されるようにな
っている。このとき、透明カバー部40と先端カバー2
4とは、断面形状が図4及び図5(A)に示すように略
凸字状の境界部材44aや、図5(B)に示すように十
字状の境界部材44bや、図5(C)に示すようにH字
状の境界部材44cあるいは、図5(D)に示すような
ノコギリ歯状の境界部材44dにそれぞれ設けられてい
る段部44eを介して接合されている。このことによ
り、前記透明カバー部40と先端カバー24との接合代
が増えて接合強度が増大して水密性も増す。図4や図5
(B)に示すように境界部44の断面形状を先端にいく
に従って小さくなる形状にすることによって、視野範囲
や照明光をケラレ難くすることができる。
【0033】また、前記透明カバー部40と先端カバー
24とを2色成形法を用いて一体に成形加工するように
してもよい。この2色成形を用いて、前記透明カバー部
40と先端カバー24とを一体に成形する場合まず、図
3に示す先端カバー24を成形した後、同じ成形機で、
成形直後の先端カバー24を移動型のキャビティ一部に
配置したままの状態で固定型を変えて、カバー部を形成
するための透明材料を流し込んで一体に成形する。この
ことにより、透明カバー部40と先端カバー24とを接
合する工程が不要になって製造コストを安価にすること
ができるばかりでなく、透明カバー部40と先端カバー
24とが一体になって高い水密性を確保することができ
る。
【0034】さらに、前記図4に示すように前記カバー
用内視鏡21の先端構成部23に設けた観察窓51の周
囲にはリング状の突出部53が形成されている。この突
出部53は、カバー用内視鏡21と内視鏡カバー22と
を装着した際、境界部44に当接するようになってい
る。このため、照明窓52から出射する照明光が内視鏡
カバー内で直接観察窓51に入射することがないように
している。この突出部53は、カバー用内視鏡21の先
端構成部23に対して一体であっても、別体のリング状
部材を取付けるようにしたものであってもよい。
【0035】ところで、前記図8(C)に示すように例
えば、処置具挿通用チャンネル14から処置具15を突
出させたとき、突出した処置具15に照明光が反射して
輝くことがある。すると、この処置具15の反射によっ
て輝いている部分が光源のようになり、この処置具15
で反射した光線18が透明カバー8の視野範囲12の外
側から入射し、透明カバー8の内面や先端構成部5の表
面での反射を繰り返して観察窓6に入射して観察画像に
フレアが発生して悪影響が及ぶことがあった。
【0036】このため、図3及び図6に示すように内視
鏡カバー22に設けた処置具挿通用チャンネル41とカ
バー用内視鏡21の観察窓51との間の透明カバー部4
0の外表面あるいは内表面の観察視野範囲45の外側部
分、または、突出部53の先端側表面に黒色塗装や、表
面に細かな凹凸部をつける砂地状加工などの減光処理を
施している。このことにより、処置具挿通用チャンネル
41から突出した処置具15が照明窓52から出射する
照明光で輝いて光源のようになっても、この処置具15
の反射光15aが透明カバー部40に入射するときなど
に減光処理が施されている部分で光が弱まるので、図6
に示す反射光15aによるフレアを防止することができ
る。前記黒色塗装を行なう場合、突出部53の表面にだ
け塗装をすると、手間がかかる場合には先端構成部23
の先端面全体や外表面全体を黒色塗装するようにしても
よい。
【0037】図7は本発明の第2実施例に係るカバー式
内視鏡の別の構成を示す図である。
【0038】図7(A)に示すように本実施例のカバー
式内視鏡70は、側視型のものであり、先端カバー71
には処置具起上装置72が備えられている。この処置具
起上装置72は、起上台73と起上ワイヤ74とで構成
されている。
【0039】前記先端カバー24は、透明部材で形成さ
れており、この先端カバー24の内部を挿通するカバー
用内視鏡(不図示)の観察窓51と照明窓52とに対応
する部分の間には不透明部材で形成した境界部44が設
けられており、透明の先端カバー71で反射した照明光
が観察窓51に入射することを防止している。また、先
端カバー75に設けられているノズル75aから噴射す
る送気又は送水される空気や水の噴射範囲βは、前記境
界部上の前記照明窓52の中心と観察窓51の縁部とを
結ぶ破線間の領域46を含んでいる。その他の構成及び
作用・効果は前記第1実施例と同様であり、同部材には
同符号を付して説明を省略する。
【0040】なお、起上台73は、可撓性を有するチュ
ーブ状であり、図7(B)に示すように複数のスリット
76,76...を設けて破線に示すように屈曲するよ
うにしている。また、前記起上台73の先端部には起上
ワイヤ74が接続されるリング77が固定されている。
前記起上台73の先端部に固定されるリング77が反射
率の高い部材であると、、起上台73を起上させた際、
照明光がリング77に反射して、このリング77からの
反射光が観察窓51に入射してフレアが発生する原因に
なる。このため、前記リング77を黒色など反射し難い
暗色にしている。図7(C)に示す従来の起上台80も
黒色などの暗色にすることによって、起上台80の反射
光によるフレアの発生を防止することができる。
【0041】[付記] 1.挿入部及び操作部を有し、前記挿入部の先端部に観
察窓及び照明窓を設けたカバー用内視鏡と、少なくとも
前記カバー用内視鏡の挿入部を覆い、前記挿入部の先端
部の観察窓と照明窓とに対設して観察窓側と照明窓側と
を区分する境界部を有する透明カバー部及び前記観察窓
の前面に配置された透明カバー部の観察視野範囲に流体
を噴射するノズルを先端カバーに設けた内視鏡カバーと
を具備したカバー式内視鏡において、前記先端カバーに
設けたノズルから噴射する流体を、前記透明カバー部の
観察窓前面の観察視野範囲及び観察窓と照明窓とを区分
する境界部面上を通過するカバー式内視鏡。
【0042】2.前記ノズルから噴射される流体が気体
である付記1記載のカバー式内視鏡。
【0043】3.前記ノズルから噴射される流体が気体
あるいは液体の少なくともどちらか一方である付記1記
載のカバー式内視鏡。
【0044】4.前記透明カバー部に設けた観察窓用カ
バー部と照明窓用カバー部とを区分する境界部が不透明
部材である付記1記載のカバー式内視鏡。
【0045】5.前記ノズルから噴射される流体が、照
明窓用カバー部の中心と観察窓縁部の接線とで囲まれる
領域内を流れる付記1記載のカバー式内視鏡。
【0046】6.前記先端カバーの透明カバー部と不透
明部材で形成した境界部との接合部に段部を設けた付記
4記載のカバー式内視鏡。
【0047】7.前記先端カバーを2色成形によって成
形する付記6記載のカバー式内視鏡。
【0048】8.前記境界部の断面形状が先端面側にい
くにしたがって小さくなるように形成した付記4及び付
記6記載のカバー式内視鏡。
【0049】9.挿入部を有し、前記挿入部の先端部に
観察窓及び照明窓を設けたカバー用内視鏡と、少なくと
も前記カバー用内視鏡の挿入部を覆い、前記挿入部の先
端部の観察窓と照明窓とに対設して観察窓側と照明窓側
とを区分する境界部を有する透明カバー部及び処置具挿
通用チャンネルの開口を先端カバーに設けた内視鏡カバ
ーとを具備したカバー式内視鏡において、前記観察窓と
チャンネルとの間の前記透明カバー表面または前記先端
構成部表面に減光処理を施したカバー式内視鏡。
【0050】10.前記減光処理は表面部を黒色に塗装
してなる付記9記載のカバー式内視鏡。
【0051】11.前記減光処理は表面部を砂地状に加
工してなる付記9記載のカバー式内視鏡。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
端カバーの観察視野範囲及び境界部表面に付着した体液
や水滴に反射する光の影響を受けることなく良好な観察
画像を得るカバー式内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、
図1はカバー式内視鏡の概略構成を示す図
【図2】カバー用内視鏡と内視鏡カバーとを装着する状
態を示す説明図
【図3】内視鏡カバーの先端カバーの構成を示す説明図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】境界部の断面形状を示す図
【図6】図3のB−B断面図
【図7】本発明の第2実施例に係るカバー式内視鏡の別
の構成を示す図
【図8】従来のカバー式内視鏡の概略構成を示す図
【符号の説明】
24…先端カバー 40…透明カバー部 42…ノズル(送気用) 43…ノズル(送水用) 44…境界部 45…観察視野範囲 51…観察窓 52…照明窓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部及び操作部を有し、前記挿入部の
    先端部に観察窓及び照明窓を設けたカバー用内視鏡と、
    少なくとも前記カバー用内視鏡の挿入部を覆い、前記挿
    入部の先端部の観察窓と照明窓とに対設して観察窓側と
    照明窓側とを区分する境界部を有する透明カバー部及び
    前記観察窓の前面に配置された透明カバー部の観察視野
    範囲に流体を噴射するノズルを先端カバーに設けた内視
    鏡カバーとを具備したカバー式内視鏡において、 前記先端カバーに設けたノズルから噴射する流体を、前
    記透明カバー部の観察窓前面の観察視野範囲及び観察窓
    と照明窓とを区分する境界部面上を通過することを特徴
    とするカバー式内視鏡。
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