JPH0948090A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPH0948090A
JPH0948090A JP20192295A JP20192295A JPH0948090A JP H0948090 A JPH0948090 A JP H0948090A JP 20192295 A JP20192295 A JP 20192295A JP 20192295 A JP20192295 A JP 20192295A JP H0948090 A JPH0948090 A JP H0948090A
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啓二 児山
Koichi Murakami
幸一 村上
Minoru Ueda
實 上田
Hideaki Matsuda
▲ひで▼明 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた美観を有し、かつ表面硬度や耐摩耗性
および耐水性などに優れた化粧板を工業的に有利に製造
する方法を提供すること。 【構成】 化学修飾木質材、熱硬化性樹脂および重合開
始剤から成る硬化性組成物を木質基材上に載置し、さら
にその上に未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過しう
る化粧材を載置して、熱圧する。さらに、より好ましく
は化学修飾木質材、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および
重合開始剤から成る組成物をシート化し、次いで、得ら
れたシート状の硬化性組成物を木質基材に載置し、さら
にその上に未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過しう
る化粧材を載置して熱圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた美観を有し、か
つ表面硬度や耐摩耗性および耐水性などに優れた化粧板
を工業的に有利に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木材の美観、表面硬度、耐摩耗性
および耐水性などを向上させるために、木材に熱硬化性
樹脂を減圧または加圧下で含浸させ、加熱硬化せしめ
る、いわゆるWPC(Wood Plastic Combination)処理す
る方法が知られている。しかしながら、このWPC処理
は工程が繁雑で、設備が大がかりとなり製造費が高くつ
くという欠点があった。また、得られた処理木材の表面
には十分な表面硬度、耐摩耗性をもたらすほどの樹脂膜
層が形成されないという問題があった。また、木材の表
面に熱硬化性樹脂を含浸させた紙、不織布、あるいは、
布等ををオーバーレイする方法がある。しかしながら、
この方法では紙、不織布、あるいは、布等に含浸された
樹脂の流動性が悪く、道管や仮道管の大きな木材では、
接着が不良となり、浮き現象が生じるなどの問題があっ
た。さらに、木材表面を直接、熱硬化性樹脂で被覆する
方法がある。この方法は道管、仮道管の大きな木材、あ
るいは、その表面が粗面となっているような木材の表面
を被覆するのに好適である。しかしながら、熱硬化性樹
脂の硬化を熱圧によって行おうとした場合、熱硬化性樹
脂の架橋による硬化が始まる前に、熱硬化性樹脂の急激
な粘度低下を伴うために、該熱硬化性樹脂が木材の側面
から外部に流出するという欠点があった。また、得られ
る処理木材の表面の樹脂層の耐クラック性が悪く、割れ
を生じやすいという欠点を有していた。
【0003】また、特公平7-35109号 にはプリントコー
ト紙の裏面と木質基材との間にシート状に形成された熱
硬化性樹脂材を介在させ、熱圧して前記熱硬化性樹脂材
を介してプリントコート紙と木質基材とを固着させる複
合板の製造方法が開示されている。この方法は、熱圧
時、粘度低下を起こす熱硬化性樹脂がプリントコート紙
の表面にしみ出し、装置周辺を汚染するのを避けるため
に、プリントコート紙を用いることを特徴としている。
しかしながら、この方法によってもやはり粘度低下を起
こした硬化性樹脂が木質基材の側面から外部に流出する
ことは避けられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな状況に鑑み、木質板材、とりわけ、美観的に十分で
ない、あるいは、表面硬度の低い木質板材と化粧紙、化
粧単板等(以下化粧材と称する)との間に、硬化性組成
物を載置し、熱圧することにより、優れた美観を有し、
かつ表面硬度、耐摩耗性および耐水性などに優れた化粧
板を工業的に有利に製造する方法を提供することをその
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する方法につき鋭意研究を行った。この結果、化
学修飾木質材、熱硬化性樹脂および重合開始剤を添加混
合した硬化性組成物を、木質基材と化粧材の間に位置さ
せ、硬化性組成物中の化学修飾木質材が可塑化するのに
必要な圧力を以て熱圧することにより、該硬化性組成物
中の化学修飾木質材の可塑化と、熱硬化性樹脂の架橋を
行わせしめ、これらによって木質基材と化粧材を一体化
させると同時に、主として該硬化性組成物中の熱硬化性
樹脂を化粧材に浸透、透過、さらに反対の面にまでしみ
出させ、そして硬化せしめることにより、優れた美観を
有し、しかも、表面硬度、耐摩耗性および耐水性に優れ
た化粧板が得られることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0006】即ち本発明によれば、化学修飾木質材、熱
硬化性樹脂および重合開始剤から成る硬化性組成物を木
質基材上に載置し、さらにその上に未硬化状態の熱硬化
性樹脂が浸透、透過しうる化粧材を載置して、熱圧する
ことを特徴とする化粧板の製造方法が提供され、また、
より好ましくは、化学修飾木質材、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂および重合開始剤から成るシート状の硬化性組
成物を木質基材に載置し、さらにその上に未硬化状態の
熱硬化性樹脂が浸透、透過しうる化粧材を載置して、熱
圧することを特徴とする化粧板の製造方法が提供され、
また、未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過しうる化
粧材が普通化粧紙、あるいは、化粧単板であることを特
徴とする化粧板の製造方法が提供され、また、熱可塑性
樹脂が、化学修飾木質材100重量部に対して1〜20
重量部添加混合されたことを特徴とする化粧板の製造方
法が提供され、また、より好ましくは、熱可塑性樹脂
が、エチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴と
する化粧板の製造方法が提供され、また、熱硬化性樹脂
が、化学修飾木質材100重量部に対して1〜60重量
部添加混合されたことを特徴とする化粧板の製造方法が
提供され、また、より好ましくは、熱硬化性樹脂が、不
飽和ポリエステル樹脂であることを特徴とする化粧板の
製造方法が提供され、また、化学修飾木質材が、木質材
に多塩基酸無水物およびエポキシ化合物を反応させて得
られるオリゴエステル化木質材であることを特徴とする
化粧板の製造方法が提供され、また、より好ましくは、
オリゴエステル化木質材の製造段階において、熱可塑性
樹脂を添加混合し、得られたオリゴエステル化木質材と
熱可塑性樹脂との混合物に熱硬化性樹脂および重合開始
剤を添加混合し、シート化することによりシート状の硬
化性組成物を得ることを特徴とする化粧板の製造方法が
提供される。
【0007】本発明で用いられる化学修飾木質材とは、
木質材中の水酸基に化学物質を反応させたものであっ
て、この化学物質の種類と量によっては、木質材そのも
のには本来備わっていなかった熱可塑性を付与すること
ができる。本発明においては化学修飾木質材のうち熱可
塑性が高いものを使用するのが好ましい。これらの例と
しては、特開昭57-103804号、特開昭60-206602号、特開昭
58-32807号、特開昭60-188401号、 白石信夫:木材学会誌
vol.32,No.10,P755-762(1986)、大越誠 :木材学会誌vo
l.36,No.1,P57-63(1990)、等において開示されたエステ
ル化木材、エーテル化木材、アセチル化木材、アリル化
木材、ベンジル化木材、ラウロイル化木材、エチル化木
材、シアノエチル化木材、さらに、特開平2-145339号に
おいて開示されている木質成分中の水酸基に二塩基酸無
水物および重合性二重結合を有するモノエポキシ化合物
を反応させたオリゴエステル化木材、またさらに、アセ
チルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等のセルロース誘導体等を用いることができ
る。これらの化学修飾木質材のうちでも、製造工程が簡
単で、反応後、系から除去する必要がある副生物がない
という理由から、オリゴエステル化木質材が特に好適に
用いられる。
【0008】一方、化学修飾木質材の原料となる木質材
に関しては、樹種や形状に特に制限はなく、木粉、木材
繊維、木材チップ等の木材を粉砕したものが使用可能で
あるし、セルロース、パルプ等も使用可能である。さら
には、未利用のまま大量に廃棄される麦わら、稲わら、
もみがら、古紙、リンター、バガス等の植物繊維、ある
いは、その他のセルロースやリグニンを主成分とするリ
グノセルロース材料を粉砕したもの等も使用可能であ
る。
【0009】熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、
ケイ素樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂などが使用可能である。
【0010】一方、重合開始剤としては公知の有機過酸
化物が使用でき、例えば、:ビス−3,5,5−トリメチ
ルヘキサノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、p−ベンゾイルパーオキサイド、等のジアシルパ
ーオキサイド:ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサ
ン、 1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシ−イソプロ
ピル)−ベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5− ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキセン−
3、トリス−(t− ブチルパーオキシ)トリアジン等
のジアルキルパーオキサイド:2,4,4−トリメチルペ
ンチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−アミ
ルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパー
オキシ−イソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキシ−
ヘキサヒドロテレフタレート、t−ブチルパーオキシ
3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパー
オキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ジ−t−ブチルパーオキシ−トリメチル−アジペー
ト等のアルキルパーエステル:ジ−3−メトキシブチル
パーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパ
ーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピル
パーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート等のパーカーボネート等が単独
で、あるいは、複数種組み合わせて使用可能である。そ
の配合量は熱硬化性樹脂100重量部に対して、0.1
〜20重量部、さらに好ましくは1.0〜10重量部で
ある。
【0011】なお、後述するように、本発明において
は、より好ましい実施形態として、化学修飾木質材、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および重合開始剤から成る硬
化性組成物をあらかじめシート化し、次いで得られたシ
ート状の硬化性組成物を木質基材に接触させ、さらにそ
の上に化粧材を載置して熱圧する。この方法を用いる際
には、化学修飾木質材、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
重合開始剤を添加混合してシート状とする工程におい
て、重合開始剤が分解しにくい方が好ましい。この意味
から、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,
5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、 1,3
−ビス−(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)−ベ
ンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
(t−ブチルパーオキシ)−ヘキセン−3、トリス−
(t−ブチルパーオキシ)トリアジン、t−ブチルパー
オキシ 3,5, 5−トリメチルヘキサノエート、t−ブ
チルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート等、1分間での半減期温度が140℃以上のものが
より好適に用いられる。
【0012】本発明において木質基材に熱圧、積層され
る化粧材としては、未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、
透過しうるものであればよく、その代表的なものとし
て、普通化粧紙(未処理化粧紙)、突き板、化粧単板、
不織布などが挙げられる。これらのうちでも、美的観点
から普通化粧紙、化粧単板が特に好適に用いられる。ま
た、木質基材としては、その樹種を問わず、さらに、木
材から直接切り出された板、合板、パーティクルボー
ド、ファイバーボード、OSB、集成材、LVL、およ
びバガス、モミガラなどから成形された植物繊維系木質
基材であるかを問わず、あらゆる木質板が使用可能であ
るが、カラマツ、スギ、ヒノキ、シナ、ホウ、カツラな
どの表面の軟らかい樹木、木目柄の不鮮明な樹木から得
られる木質板が本発明の効果をより有効的に享受でき
る。また、上記木質基材に前もってモノマー、プレポリ
マー、ポリマーなどを注入したもの、あるいは注入後、
さらに硬化させたものを用いることもできる。
【0013】また、後述するように、本発明において
は、より好ましい実施形態として、化学修飾木質材、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および重合開始剤から成る硬
化性組成物をあらかじめシート化し、次いで得られたシ
ート状の硬化性組成物を木質基材に載置し、さらにその
上に未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過しうる化粧
材を載置して熱圧する。ここにおいて用いられる熱可塑
性樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレンオキサイドやメタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体、軟質ポリ塩
化ビニル、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エ
チレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メチル
アクリレート共重合体、エチレン−メチルメタアクリレ
ート共重合体、熱可塑性ポリウレタン、アイオノマー、
芳香族ポリエステル、脂肪族ポリエステル等が挙げら
れ、これらが単独で、あるいは、複数種ブレンドされて
使用される。本発明において用いられる熱可塑性樹脂
は、化学修飾木質材、熱硬化性樹脂、重合開始剤を効率
よく包含でき、さらに、重合開始剤の分解を避けること
ができる温度で混練できるものが好ましい。この意味か
ら、上記熱可塑性樹脂の中でもビカット軟化点が120
℃以下のものがより好ましく、さらにはビカット軟化点
が90℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体がより好
ましく、またさらには、酢酸ビニル含量が10〜50重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体が、ビカット軟化
点が80℃以下であるためより好ましい。なお、熱可塑
性樹脂の配合量は化学修飾木質材100重量部に対して
1〜20重量部であることが、さらには好ましくは2〜
10重量部であることが望ましい。熱可塑性樹脂の配合
量が1〜20重量部の範囲内であれば化学修飾木質材、
熱硬化性樹脂、重合開始剤と混合し、シート化する際、
これらを効率よく包含でき、さらに得られる化粧板の耐
熱変形性を損なわず好ましい。
【0014】その他本発明においては、硬化性組成物の
硬化特性、および、硬化物の特性を低下させない範囲内
において該硬化性組成物に公知の可塑剤、内部離型剤、
無機充填剤、難燃剤、抗菌剤、顔料、染料、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、香料等を配合することを
妨げるものではない。
【0015】次いで、本発明の化粧板の製造方法の具体
的製造手順について説明する。まず、化学修飾木質材
に、熱硬化性樹脂および重合開始剤を添加混合し、硬化
性組成物を調製する。これらを混合する手段は特に限定
されるものでなく例えば、ブレンダー、ニーダー、ミキ
シングロール、バンバリーミキサーなどの混練機、ある
いは、単軸、二軸押出機を用いて行うことができる。な
お、混練作業の作業性を良好なものとするため熱硬化性
樹脂の粘度を低下させたい場合には、重合開始剤の分解
が起こらない程度の加温を行ってもよい。
【0016】また、本発明においては、より好ましい実
施形態として、化学修飾木質材、熱硬化性樹脂、重合開
始剤、および熱可塑性樹脂から成るシート状の硬化性組
成物が用いられる。このように熱可塑性樹脂がつけ加え
られることにより硬化性組成物の混練が非常に有効にな
されるとともに、シートの厚み調整も比較的容易である
ことから、得られるシート状の硬化性組成物の厚みの均
一性が良好なものとなる。従って、木質基材に該シート
状の硬化性組成物を載置し、さらにその上に化粧材を載
置し、熱圧成形して得られる化粧板の表面平滑性がさら
に良好なものとなる。さらに、熱圧成形時における硬化
性組成物の流動性がより良好であるため、熱圧時の圧力
をより低く設定できるという利点も生じる。一方、これ
らを混合する手段も特に限定されるものでなく例えば、
ブレンダー、ニーダー、ミキシングロール、バンバリー
ミキサーなどの混練機、あるいは、単軸、二軸押出機を
用いて行うことができる。混練のためミキシングロール
を用いたときには、混練と同時にシート化が行え効率的
である。さらに単軸、二軸押出機にTダイを取り付けT
ダイに設けられたスリットを介して押し出すことによっ
ても混練と同時にシート化が行え効率的である。また、
混練とシート化を同時に行わず、混練の後、シート化を
二次的に行う場合には、混練された硬化性組成物をカレ
ンダー製膜装置、ミキシングロール等に供給することに
よりこれを行う。なおシート化する際の温度についてで
あるが、熱可塑性樹脂が軟化して均一に分散でき、しか
も熱硬化性樹脂の架橋反応が進行しない温度範囲に設定
することが望ましい。
【0017】次に、このようにして得られる硬化性組成
物を木質基材に載置する。そして、さらにその上に未硬
化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過しうる化粧材を載置
する。次いで所要時間、熱圧成形することにより、木質
基材と化粧材とを一体化させるとともに、主として硬化
性組成物中の熱硬化性樹脂を化粧材に浸透、さらにその
反対の面にまでしみ出させ、硬化せしめる。なお当然の
ことながら、ここにおいて化粧材、硬化性組成物、木質
基材の順番に載置を行ってもいっこうに構わない。
【0018】さらに、熱圧成形の際、木質基材が圧密化
するほどの圧力をかけてもかまわない。こうすることに
よって、木質基材の硬度、強度が向上する。なお、熱圧
成形の際、シート状の硬化性組成物の表面に平滑な鏡面
板をあてがってから熱圧成形すれば、得られる化粧板の
表面がより平滑となり、美観的に好ましい。また、同じ
く熱圧成形の際、シート状の硬化性組成物の表面にエン
ボス模様が施された板をあてがってから熱圧成形すれ
ば、エンボス模様が、得られる化粧板の表面に転写さ
れ、意匠性のあるものとなる。
【0019】なお、硬化性組成物の載置量は木質基材の
材質、厚さ、表面状態または、化粧材の材質、厚さおよ
び製造しようとする化粧板の外観などによって異なる。
化粧板が平滑な化粧を得ようとする場合には硬化性組成
物の積層量は0.05kg/m2から1.0kg/m2 で十分で
あり、エンボス模様を施す場合には1.0kg/m2 以上の
硬化性組成物を積層させることが好ましい。また、厚み
の薄い木質基材を用いた時などにおいて見られる硬化性
組成物の硬化収縮応力に起因するソリの問題を解消する
ため、木質基材の裏面に、本発明において使用する硬化
性組成物、熱硬化性樹脂の液体を噴霧塗布した木粉、あ
るいは、熱硬化性樹脂含浸紙などを位置させて熱圧する
ようにしてもよい。このようにすることにより化粧板の
ソリを防ぐことができる。
【0020】加熱加圧条件は化粧板の種類、重合開始剤
の種類、熱硬化性樹脂の種類、化学修飾木質材の種類に
よって適宜設定されるが、一般的には 加熱温度は10
0〜200℃の範囲が適当である。また圧力は化学修飾
木質材成分がその温度で可塑化するのに必要な圧力でよ
く、一般的には10〜200kg/cm2であり、好ましくは
20〜50kg/cm2である。加圧時間は1〜20分程度で
よい。これらの熱圧条件下で、該シート状の硬化性組成
物の可塑化と架橋が行われるとともに、該シート状の硬
化性組成物の一部が該木質基材に含浸され、硬化するこ
とによって該木質基材が強化される。
【0021】また、化学修飾木質材としてオリゴエステ
ル化木質材を使用する場合においては、オリゴエステル
化木質材の製造段階において熱可塑性樹脂を添加混合す
ることが望ましい。このようにすることによって硬化性
組成物中の各成分がさらに一層均一に分散するので、最
終的な化粧面のむらをより少なくすることができる。
【0022】また、本発明においては、熱硬化性樹脂の
配合量が、化学修飾木質材100重量部に対して1〜6
0重量部であることが望ましい。熱硬化性樹脂の配合量
をこの範囲に設定することにより得られる化粧板の表面
硬度、耐摩耗性が良好なものとなり、さらに、熱圧成形
時、粘度低下を起こした熱硬化性樹脂が木質基材の側面
から外部に流出することがなく好ましい。また、化学修
飾木質材との親和性が良好であるという理由により、熱
硬化性樹脂として、不飽和ポリエステル樹脂を上記配合
量用いることがさらに好ましい。
【0023】
【作用】本発明の特徴は、化学修飾木質材、熱硬化性樹
脂および重合開始剤から成る硬化性組成物を木質基材上
に載置し、さらにその上に未硬化状態の熱硬化性樹脂が
浸透、透過しうる化粧材を載置して、熱圧することにあ
る。このようにすることにより、主として該硬化性組成
物中の熱硬化性樹脂が化粧材に浸透し、さらに、その反
対面にまでしみ出して硬化する。このため木質基材と化
粧材が、熱硬化性樹脂、および化学修飾木質材によって
強固に一体化される。この結果、従来問題となってい
た、接着不良によって浮き現象を生じるという問題が解
消される。またこのようにして得られる化粧板は優れた
美観を有し、しかも表面平滑性、表面硬度、耐摩耗性お
よび耐浸せき剥離性に優れた表面を与える。
【0024】また、この方法によれば、表面が平滑でな
い木質基材を用いても、あるいは、化粧板の表面に硬化
処理を施さなくても、表面に平滑で透明な被膜層を形成
できる。そして該化粧板は、化粧材が有する木目などの
模様が、被膜層を通して非常に鮮明に現出され、美しい
外観を呈する。
【0025】さらに、硬化性組成物中に化学修飾木質材
が含まれることによって、熱圧工程において、熱硬化性
樹脂の架橋による硬化が始まる前に、熱硬化性樹脂の急
激な粘度低下が起こり、該熱硬化性樹脂が木質基材の側
面から外部に流出するという問題点が解消される。加え
て、熱圧時、化粧材に浸透、透過する硬化性組成物中の
熱硬化性樹脂を適度な量に保つことができるという利点
をもたらす。これは熱圧成型工程時、熱硬化性樹脂が急
激な粘度低下を起こす時点において化学修飾木質材は、
まだ十分な可塑化状態にはなく、依然、粉体の性質を残
しているため、粘度低下した熱硬化性樹脂を吸収し、流
出を防止する作用をするためと考えられる。
【0026】
〔熱硬化性樹脂〕
・不飽和ポリエステル((株)日本触媒製、「N−34
0HV」) 〔重合開始剤〕 ・ジクミルパーオキサイド(化薬アクゾ(株)製、「三
井DCP」、1分間での半減期温度:179℃) 〔熱可塑性樹脂〕 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体(住友化学工業(株)
製、「スミテートKA−3」、酢酸ビニル含量:28w
t%、ビカット軟化点:39℃) ・エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重
合体(住友シーディエフ(株)製、「ボンダインTX8
030」、ビカット軟化点:68℃) 一方、以下の実施例、比較例で示す物性値の測定は次の
規格に準拠した。 ・引きかき硬度試験B試験 :JAS特殊合板 ・1類浸せきはくり試験 :JAS特殊合板 ・耐摩耗性試験 :JIS A1453(総回転数1000回) ・耐衝撃性試験 :JIS A5908
【0027】[実施例1]乾燥木粉(商品名:LIGNOCEL
S-150TR;J.Rettenmaier & Sohne社製)750g、無
水マレイン酸100g、およびエチレン−酢酸ビニル共
重合体50gを加圧型ニーダーに充填して、115℃で
1時間撹拌下に反応せしめた。その後、アリルグリシジ
ルエーテル(ダイソー(株)製、「ネオアリルG」)1
50gを添加し、さらに、115℃で1時間撹拌下に反
応せしめた。次に、得られたオリゴエステル化木質材と
エチレン−酢酸ビニル共重合体混合物300g、不飽和
ポリエステル樹脂120g、およびジクミルパーオキサ
イド9gをミキシングロールにより均一になるまで混合
し、次いで該混合物を厚さ0.4mm、幅30cmのシ
ート状で取り出すことによって、シート状の硬化性組成
物を得た。なお、ミキシングロールによる混合にあたっ
ては意図的な加温は行わなかった。次に、普通化粧紙
(30g/m2 )を鏡面板上に置き、その上に該シート
状の硬化性組成物を載置し、さらにその上に大きさ30
cm×30cm×1.5cmのパーティクルボードを載
置し、プレス機の熱板間に挿入して、温度150℃、圧
力20kgf/cm2 の熱圧条件で5分間熱圧成形を行
った。このようにして得られた化粧板は表面が強靭で硬
く、緻密性を有し、光沢のあるプラスチック様の優れた
美観を有するものであった。さらに、この化粧板の硬
度、耐浸せきはくり性、耐摩耗性、耐衝撃性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0028】[実施例2]パーティクルボードの乾燥サ
ンダー粉(含水率:0.5%、80メッシュ篩を通過し
たもの)750g、無水マレイン酸100g、およびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体50gを加圧型ニーダーに
充填して、115℃で1時間撹拌下に反応せしめた。そ
の後、アリルグリシジルエーテル(ダイソー(株)製、
「ネオアリルG」)150gを添加し、さらに、115
℃で1時間撹拌下に反応せしめた。次に、得られたオリ
ゴエステル化木質材とエチレン−酢酸ビニル共重合体の
混合物300g、不飽和ポリエステル樹脂100g、お
よびジクミルパーオキサイド7.5gをミキシングロー
ルにより均一になるまで混合し、次いで該混合物を厚さ
0.4mm、幅30cmのシート状で取り出すことによ
って、シート状の硬化性組成物を得た。なお、ミキシン
グロールによる混合にあたっては意図的な加温は行わな
かった。次に、普通化粧紙(30g/m2 )を鏡面板上
に置き、その上に該シート状の硬化性組成物を載置し、
さらにその上に大きさ30cm×30cm×1.5cm
のパーティクルボードを載置し、プレス機の熱板間に挿
入して、温度150℃、圧力20kgf/cm2 の熱圧
条件で5分間熱圧成形を行った。このようにして得られ
た化粧板は表面が強靭で硬く、緻密性を有し、光沢のあ
るプラスチック様の優れた美観を有するものであった。
さらに、この化粧板の硬度、耐浸せきはくり性、耐摩耗
性、耐衝撃性を評価した。その結果を表1に示す。
【0029】[実施例3]乾燥木粉(含水率:0.7
%、商品名:LIGNOCEL S-150TR ;J.Rettenmaier &Sohne
社製;繊維長:30〜60μ)750g、無水マレイ
ン酸100g、およびエチレン−エチルアクリレート−
無水マレイン酸共重合体100gを加圧型ニーダーに充
填して、115℃で1時間撹拌下に反応せしめた。その
後、アリルグリシジルエーテル(ダイソー(株)製、
「ネオアリルG」)150gを添加し、さらに、115
℃で1時間撹拌下に反応せしめた。次に、得られたオリ
ゴエステル化木質材とエチレン−エチルアクリレート−
無水マレイン酸共重合体の反応物300g、不飽和ポリ
エステル樹脂100g、およびジクミルパーオキサイド
7.5gをミキシングロールにより均一になるまで混合
し、次いで該混合物を厚さ0.4mm、幅30cmのシ
ート状で取り出すことによって、シート状の硬化性組成
物を得た。なお、ミキシングロールによる混合にあたっ
ては意図的な加温は行わなかった。次に、普通化粧紙
(30g/m2 )を鏡面板上に置き、その上に該シート
状の硬化性組成物を載置し、さらにその上に大きさ30
cm×30cm×1.5cmのパーティクルボードを載
置し、プレス機の熱板間に挿入して、温度150℃、圧
力20kgf/cm2 の熱圧条件で5分間熱圧成形を行
った。このようにして得られた化粧板は表面が強靭で硬
く、緻密性を有し、光沢のあるプラスチック様の優れた
美観を有するものであった。さらに、この得られた化粧
板の硬度、耐浸せきはくり性、耐摩耗性、耐衝撃性を評
価した。その結果を表1に示す。 [実施例4]
【0030】セルロースアセテート(含水率:0.5
%、商品名:L−AC、DS2.4、ダイセル化学工業
(株))700g、フタル酸ジメチル300g、および
エチレン−酢酸ビニル共重合体50gを加圧型ニーダー
に充填して、115℃で1時間撹拌せしめた。次に、得
られたセルロースアセテートとフタル酸ジメチルとエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の混合物300g、不飽和ポ
リエステル樹脂120g、およびジクミルパーオキサイ
ド9gをミキシングロールにより均一になるまで混合
し、次いで該混合物を厚さ0.4mm、幅30cmのシ
ート状で取り出すことによって、シート状の硬化性組成
物を得た。なお、ミキシングロールによる混合にあたっ
ては意図的な加温は行わなかった。次に、普通化粧紙
(30g/m2 )を鏡面板上に置き、その上に該シート
状の硬化性組成物を載置し、さらにその上に大きさ30
cm×30cm×1.5cmのパーティクルボードを載
置し、プレス機の熱板間に挿入して、温度150℃、圧
力20kgf/cm2 の熱圧条件で5分間熱圧成形を行
った。このようにして得られた化粧板は表面が強靭で硬
く、緻密性を有し、光沢のあるプラスチック様の優れた
美観を有するものであった。さらに、この化粧板の硬
度、耐浸せきはくり性、耐摩耗性、耐衝撃性を評価し
た。その結果を表1に示す。 [比較例1]
【0031】乾燥木粉(含水率:0.7%、商品名:LI
GNOCEL S-150TR;J.Rettenmaier & Sohne社製;繊維長:
30〜60μ)300gとエチレン−酢酸ビニル共重合
体20gを加圧型ニーダーに充填して、不飽和ポリエス
テル樹脂120g、およびジクミルパーオキサイド9g
をミキシングロールに添加混合したが、乾燥木粉と不飽
和ポリエステル樹脂とのなじみが悪く粉体状の硬化性組
成物しか得られなかった。次に、普通化粧紙(30g/
2 )を鏡面板上に置き、その上に該硬化性組成物を散
布(フォーミング)して、さらにその上に大きさ30c
m×30cm×1.5cmのパーティクルボードを載置
し、プレス機の熱板間に挿入して、温度150℃、圧力
20kgf/cm2 の熱圧条件で5分間熱圧成形を行っ
た。このようにして得られた化粧板は表面平滑性がな
く、光沢のないものであった。さらに、この化粧板の硬
度、耐浸せきはくり性、耐摩耗性、耐衝撃性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0032】[比較例2]30cm×30cm×1.5
cmのパーティクルボード上に尿素樹脂を40g/m2
塗布し、その上に普通化粧紙(30g/m2 )を載置
し、プレス機の熱板間に挿入して、温度130℃、圧力
20kgf/cm2 熱圧条件で20秒間熱圧成形を行
い、化粧板を得た。このようにして得られた化粧板の硬
度、耐浸せきはくり性、耐摩耗性、耐衝撃性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0033】表1より明らかなように、本発明によって
得られる化粧板は十分な表面硬度、耐浸せきはくり性、
耐摩耗性、耐衝撃性を有している。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、優
れた美観を有し、かつ表面硬度や耐摩耗性および耐水性
などに優れた化粧板を工業的に有利に製造する方法が提
供される。この製造方法によって得られる化粧板は、表
面が平滑で、優れた美観を有し、かつ表面硬度、耐摩耗
性および耐水性等に優れている。また、本製造方法は木
質基材を選ばず、例えば表面の軟かい樹木、木目柄の不
鮮明な樹木からも優れた美観を有する化粧板を製造する
ことができる。このように本発明は建材分野において好
適に使用される化粧板の製造方法を提供するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 ▲ひで▼明 香川県丸亀市中津町1515番地 大倉工業株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学修飾木質材、熱硬化性樹脂および重
    合開始剤から成る硬化性組成物を木質基材上に載置し、
    さらにその上に未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過
    しうる化粧材を載置して、熱圧することを特徴とする化
    粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 化学修飾木質材、熱可塑性樹脂、熱硬化
    性樹脂および重合開始剤から成るシート状の硬化性組成
    物を木質基材に載置し、さらにその上に未硬化状態の熱
    硬化性樹脂が浸透、透過しうる化粧材を載置して、熱圧
    することを特徴とする化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 未硬化状態の熱硬化性樹脂が浸透、透過
    しうる化粧材が普通化粧紙、あるいは、化粧単板である
    ことを特徴とする請求項1乃至2に記載の化粧板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂が、化学修飾木質材100
    重量部に対して1〜20重量部添加混合されたことを特
    徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の化粧板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂が、エチレン−酢酸ビニル
    共重合体であることを特徴とする請求項2乃至4のいず
    れかに記載の化粧板の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱硬化性樹脂が、化学修飾木質材100
    重量部に対して1〜60重量部添加混合されたことを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の化粧板の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹
    脂であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の化粧板の製造方法。
  8. 【請求項8】 化学修飾木質材が、木質材に多塩基酸無
    水物およびエポキシ化合物を反応させて得られるオリゴ
    エステル化木質材であることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載の化粧板の製造方法。
  9. 【請求項9】 オリゴエステル化木質材の製造段階にお
    いて、熱可塑性樹脂を添加混合し、得られたオリゴエス
    テル化木質材と熱可塑性樹脂との混合物に熱硬化性樹脂
    および重合開始剤を添加混合し、シート化することによ
    りシート状の硬化性組成物を得ることを特徴とする請求
    項8に記載の化粧板の製造方法。
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JP2007090755A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Dainippon Printing Co Ltd 化粧板およびその製造方法
WO2007091614A1 (ja) * 2006-02-07 2007-08-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 床材
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JP2014139400A (ja) * 2007-11-19 2014-07-31 Vaelinge Innovation Ab 耐摩耗性の表面を有した繊維ベースのパネル

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