JPH094623A - 溝付ボルト - Google Patents

溝付ボルト

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JPH094623A
JPH094623A JP14993095A JP14993095A JPH094623A JP H094623 A JPH094623 A JP H094623A JP 14993095 A JP14993095 A JP 14993095A JP 14993095 A JP14993095 A JP 14993095A JP H094623 A JPH094623 A JP H094623A
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JP
Japan
Prior art keywords
bolt
groove
oil
annular groove
neck
Prior art date
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Pending
Application number
JP14993095A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yamagiwa
登志夫 山際
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH094623A publication Critical patent/JPH094623A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルボルトのオイル通路を簡単に形成す
る。 【構成】 頭部4、首部6、ねじ部8を有するオイルボ
ルト2において、ねじ部8に軸方向の縦溝10を設け、
その一端部を首部6の周囲に設けた環状溝12と連続さ
せる。これにより、オイルボルト2でオイル通路を形成
する2個の部材を連結すると、これら部材側に特別な加
工を施さずに、環状溝12の周囲に縦溝10と連通する
オイル通路を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オイル等の通路にな
る縦溝が形成された溝付ボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】特公平5−55211号には、頭部、首
部、及びねじ部を備え、ねじ部に軸方向へ延びる縦溝を
形成した溝付ボルトが示されている。この溝付ボルトに
は、首部に転造を可能にする歯溝を形成してある。
【0003】また、特公平3−21396号には、ボル
トの軸心部を軸方向へ長く延びる軸穴と、軸直交方向へ
首部を貫通する横穴とを設け、この横穴と軸穴を連通さ
せてT字状の油通路を形成したものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公平5−55211
号の溝付ボルトを用いて、例えば油圧装置とホースとを
接続するためのジョイントを油圧装置に結合した場合、
溝付ボルトの首部周囲にオイル通路となる縦溝と連通す
る空間を形成しなければならない。この空間は、通常の
場合、図4に仮想線aで示すような凹部を設けることに
なるが、このような凹部の形成は機械加工を要し、手間
がかかる。
【0005】また、特公平3−21396号のボルトに
軸穴と横穴を形成するためにはボルトの成形後に機械加
工が必要であり、このための工数がかかるので、より多
くの時間及びコストがかかる。さらに、特公平5−55
211号と同様、ジョイント内側の首部周囲に凹部を設
け、油通路を設ける必要があり、機械加工等を要し、手
間がかかる。そこで本願発明はこのような手間を省くこ
とのできる溝付ボルトの提供を主たる目的とする。
【0006】
【上記課題を解決するための手段】上記課題を解決する
ために本願発明の溝付ボルトは、頭部首部、及びねじ部
を備え、ねじ部に軸方向へ延びる縦溝を形成した溝付ボ
ルトにおいて、首部に環状溝を設け、この環状溝に縦溝
を連続させたことを特徴とする。
【0007】このとき、ねじ部の軸端部を小径の把持部
とすることもできる。さらに、複数の縦溝をボルトの軸
心を挟んで互いに非対称となる位置に設けることもでき
る。
【0008】
【作用】首部に環状溝を設け、この環状溝と縦溝を連続
させることにより、環状溝の周囲へ供給された流体は、
環状溝から縦溝へ連続して流れる。このため、ボルトに
よる被取付部材側に図4の仮想線aで示すような加工を
施す必要が無くなる。
【0009】また、ねじ部の軸端部を小径の把持部とす
ることにより、転造時において転造盤のダイスは首部
(特に環状溝)と把持部を把持できるので、転造による
ねじ部の形成をより正確かつ容易になる。
【0010】さらに、複数の縦溝をボルトの軸心を挟ん
で互いに非対称となる位置に設けると、一組のダイス間
にボルトの軸部を挟んでネジ溝を形成するに際して、両
方のダイスへ縦溝が同時に噛み合うことがないので、転
造がスムーズになり、首部へ歯溝を形成する必要がな
く、このための工程を削減できる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいて、自動2輪車の油圧ブレ
ーキ用マスタシリンダ部へ使用されるオイルボルトにつ
いての一実施例を説明する。図1はこのオイルボルトの
全体外観図、図2は図1の2−2線断面図である。
【0012】これらの図において、このオイルボルト2
は、頭部4、首部6及びねじ部8を備え、ねじ部8には
軸方向へ縦溝10が形成されている。縦溝10は図2に
明らかなようにネジ部8のネジ溝底部9と同程度の深さ
であり、周方向へ等間隔で3本形成されている。但し、
この本数は奇数本であれば任意である。
【0013】縦溝10の軸方向一端部は首部6の周囲に
形成された環状溝12と連続している。他端部はねじ部
8の軸方向端部へ達して把持部14の周囲へ開放されて
いる。把持部14はねじ部8の軸方向端部からさらに軸
方向へ突出する部分であり、縦溝10の底部の径よりも
小径になっている。なお、首部6の周囲にはワッシャー
16がはめられて頭部4の傘部18へ当接している。
【0014】図3はこのオイルボルト2の製造工程を示
す図であり、まず、A工程に示すように、鍛造等適宣手
段により素形部材20を形成する。素形部材20は頭部
4、傘部18、首部6、ねじ形成部7及び縦溝10が形
成され、まだ環状溝12、把持部14及びねじ溝が形成
されていない。
【0015】次のB工程では、転造により、環状溝12
と把持部14を有する中間部材22を形成する。これに
より、縦溝10の一端部は環状溝12へ連続し、他端部
は把持部14の周囲へ開放される。
【0016】次のC工程では、転造盤のダイス24、2
6を用いてねじ形成部7の周囲へねじ溝を形成して完成
品を得る。このとき、縦溝10の深さがねじ溝の底部9
程度になっているので、ねじ溝で消されずに縦溝10が
残る。
【0017】しかも、縦溝10が奇数本であるために、
一対のダイス24、26間にオイルボルト2のネジ形成
部7を挟んでネジ溝を形成する際に両方のダイス24、
26へ縦溝10が同時に噛み合うことがないので、スム
ーズに転造可能であり、前記従来例のように、首部6へ
歯溝を形成する必要がなく、このための工程を削減でき
る。
【0018】なお、図5及び図6に示すように、このよ
うな縦溝10はオイルボルト2の軸心を挟んで非対称位
置となるように各縦溝10を形成すれば同様の効果を得
ることができる。すなわち、このような非対称配置にす
れば、縦溝10の数は奇数でも偶数でも可能である。
【0019】また、縦溝10が奇数の場合は周方向へ等
間隔で形成してもこのような非対称配置になるが偶数の
場合は周方向へ不等間隔で形成する必要がある。奇数の
場合は当然に不等間隔で形成できる。
【0020】しかも、転造時に、ダイス24、26は首
部6(特に環状溝12)と把持部14を把持できるの
で、転造によるねじ部の形成をより正確かつ容易にでき
る。
【0021】図4はこのオイルボルト2を使用した自動
2輪車用油圧ブレーキのマスターシリンダ部を示す図で
ある。すなわち、オイルボルト2はジョイント30をマ
スターシリンダ40へ取付けており、ジョイント30は
軸方向へ延びるオイル通路32が形成され、その一端に
ホース34が接続されている。他端は略球状のジョイン
ト部36に直交方向に貫通形成された取付穴37へ連通
している。
【0022】オイルボルト2はこの取付穴37及び、取
付穴37の両端に当接するワッシャー16及び38を貫
通して、ねじ部8がマスターシリンダ40の吐出口42
に形成された雌ねじ部へ締結されている。吐出口42は
シリンダ部44と連通している。
【0023】したがって、シリンダ部44内のオイルは
オイルボルト2の縦溝10を通り、環状溝12からジョ
イント30のオイル通路32、さらにはホース34へ連
通することになる。
【0024】このとき、取付穴37の内側において、環
状溝12の周囲にオイル通路32及び縦溝10と連通す
るオイル通路の一部となる空間が形成されるので、仮想
線aで示すような凹部をジョイント部36側へ形成する
必要が無くなる。ゆえに、このような面倒な凹部を形成
しなく済むので、油圧装置の製造が容易になる。
【0025】シリンダ部44には、図示しないピストン
が挿入され、このピストンの移動により油圧を発生する
ようになっている。シリンダ部44はリザーバータンク
部46と連通路48により連通している。
【0026】なお、本願発明は前記実施例に限定され
ず、種々に変形可能である。例えば、油圧に限らず、空
気等の各種流体の通路形成部材として利用できる。
【0027】また、転造盤のダイスとしては、一対で使
用するものであれば前記効果を達成でき、平ダイス及び
丸ダイスと扇形のセグメントダイスを組合せたプラネタ
リ式のもののいずれもが利用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1 実施例の外観図 図2 図1の2−2線断面図 図3 実施例の製造工程を示す概略図 図4 実施例の使用状態を示す断面図 図5 縦溝の形成位置を変更した別実施例に係る図2の
対応図 図6 さらに別実施例に係る図5と同様の図
【符号の説明】
2:オイルボルト、4:頭部、6:首部、8:ねじ部、
10:縦溝、12:環状溝、14:把持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部、首部及びねじ部を備え、ねじ部に軸
    方向へ延びる縦溝を形成した溝付ボルトにおいて、首部
    に環状溝を設け、この環状溝に縦溝を連続させたことを
    特徴とする溝付ボルト。
  2. 【請求項2】ねじ部の軸端部を小径の把持部としたこと
    を特徴とする請求項1記載の溝付ボルト。
  3. 【請求項3】複数の縦溝をボルトの軸心を挟んで互いに
    非対称となる位置に形成したことを特徴とする請求項1
    記載の溝付ボルト。
JP14993095A 1995-06-16 1995-06-16 溝付ボルト Pending JPH094623A (ja)

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031209