JPH094478A - 原動機の回転数制御装置 - Google Patents

原動機の回転数制御装置

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JPH094478A
JPH094478A JP17806395A JP17806395A JPH094478A JP H094478 A JPH094478 A JP H094478A JP 17806395 A JP17806395 A JP 17806395A JP 17806395 A JP17806395 A JP 17806395A JP H094478 A JPH094478 A JP H094478A
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stepping motor
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lever
rotation
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JP17806395A
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English (en)
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Hideaki Tanaka
秀明 田中
Keiichiro Nakamura
恵一郎 中村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動モータが脱調現象を起こしたとき等に電
動モータの回転位置をウォームギヤによって保持し、そ
の保持位置を必要に応じて変え得るようにする。 【構成】 ガバナ2のガバナレバー3とステッピングモ
ータ21の出力軸21Aとの間に、ウォームギヤ25か
らなる減速機22を設け、ウォームホイール24と一体
回転する回動レバー27の先端側をリンク7を介してガ
バナレバー3に連結すると共に、ステッピングモータ2
1の出力軸21A側にはウォーム23の内周側に位置し
て六角穴を形成し、この六角穴内には六角レンチ29の
六角部29Aまたは29Bを着脱可能に連結(嵌合)さ
せる。そして、六角レンチ29でステッピングモータ2
1の出力軸21Aと共にウォームギヤ25を補足的に回
転駆動させ、ウォームホイール24を矢示D方向に回転
させることにより回動レバー27、ガバナレバー3を減
速L方向に手動操作で回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に設けられ、原動機の回転数を制御するのに
用いて好適な原動機の回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械は、原動機としてディ
ーゼルエンジンを搭載し、このディーゼルエンジンによ
って油圧ポンプ等を駆動するようにしている。
【0003】このため、従来の建設機械は運転室にスロ
ットルレバー等のコントロールレバーを設け、運転者等
が該コントロールレバーを傾転操作すると、このときの
操作力をコントロールケーブル、リンクロッド等を介し
てエンジンのガバナに伝えることにより、該ガバナを介
してエンジンの回転数制御を行なっていた。しかし、コ
ントロールレバーとエンジンのガバナとの間をコントロ
ールケーブル、リンクロッド等で機械的に連結する場合
には、機械的抵抗が大きいために、大きな操作力が必要
になるという欠点がある。
【0004】このような欠点を改良し、エンジンのガバ
ナを電気的に遠隔操作するために、エンジンの近傍には
ガバナのガバナレバーを駆動する電動モータを設け、運
転室には燃料レバーまたはアップダウンスイッチ等から
なる回転数指令手段と、マイクロコンピュータ等からな
るコントローラとを設け、該コントローラは回転数指令
手段からの指令信号に基づき電動モータに駆動信号を出
力し、オープンループ制御によってガバナのガバナレバ
ーを電動モータで回動させるようしたものが知られてい
る。
【0005】そこで、図4および図5を参照してこの種
の従来技術による原動機の回転数制御装置を建設機械に
用いた場合を例に挙げて述べる。
【0006】図において、1は建設機械に搭載される原
動機としてのディーゼルエンジン(以下、「エンジン」
という)、2は該エンジン1に設けられたガバナを示
し、該ガバナ2はガバナレバー3を備え、該ガバナレバ
ー3を増速H方向または減速L方向に回動することによ
って、エンジン1の回転数を増加または減少させるもの
である。
【0007】また、ガバナ2にはガバナレバー3の回動
範囲を規制するストッパ4A,4Bが設けられ、ガバナ
レバー3は付勢手段としてのスプリング5によってスト
ッパ4A側に向けて常時付勢されている。そして、ガバ
ナレバー3がストッパ4Aに当接したときに、ガバナ2
はエンジン1の回転数を最低回転数(アイドル回転数ま
たは零)とし、ガバナレバー3がストッパ4Bに当接し
たときに、エンジン1の回転数を最高回転数(フル回転
数)に設定する。
【0008】6はガバナ2のガバナレバー3を回動させ
る電動モータとしてのステッピングモータを示し、該ス
テッピングモータ6の出力軸には回動レバー6Aが取付
けられ、該回動レバー6Aはリンク7を介してガバナレ
バー3と連結されている。そして、該ステッピングモー
タ6は後述のコントローラ9から駆動パルス信号が出力
されることにより正,逆転され、リンク7を介してガバ
ナレバー3を増速H,減速L方向に回動させる。
【0009】8は建設機械の運転室に設けられ、エンジ
ン1の回転数を指令する回転数指令手段としての指令装
置を示し、該指令装置8は燃料レバーまたはアップダウ
ンスイッチ等によって構成され、運転者等が手動操作す
ることにより操作量に対応した指令信号をコントローラ
9に出力するようになっている。
【0010】9は運転室内等に設けられ、マイクロコン
ピュータ等によって構成されたコントローラを示し、該
コントローラ9は、指令装置8からの指令信号が入力さ
れる入力部10と、該入力部10に入力された指令信号
に基づいてエンジン1の目標回転数を演算し、駆動信号
としての駆動パルス信号を出力部11からステッピング
モータ6に出力させる演算部12と、出力部11から出
力される駆動パルス信号のパルス数を計数し、その計数
値を演算部12に出力するモニタ手段としてのカウンタ
13とから構成されている。
【0011】ここで、該コントローラ9の演算部12
は、カウンタ13の計数値が前記目標回転数に対応する
値となるまで駆動パルス信号を出力部11から出力させ
る。そして、該コントローラ9の演算部12は出力部1
1と共に駆動信号出力手段を構成し、駆動パルス信号で
スッテピングモータ6を回動させることによって、エン
ジン1の回転数が目標回転数となるように回転数制御を
行う。
【0012】従来技術によるエンジン1の回転数制御装
置は、上述の如き構成を有するもので、例えば運転者等
が指令装置8から所望の回転数指令をコントローラ9に
出力すると、該コントローラ9の演算部12は指令装置
8からの指令信号に基づいてエンジン1の目標回転数を
演算し、カウンタ13の計数値が目標回転数に対応する
値となるまで駆動パルス信号を出力部11から出力させ
る。
【0013】そして、スッテピングモータ6はこのとき
の駆動パルス信号によって正,逆回転されることによ
り、回動レバー6Aおよびガバナレバー3を増速H,減
速L方向に回動させ、エンジン1の回転数が指令信号に
対応した目標回転数となるようにオープンループ制御が
行われる。
【0014】ここで、ステッピングモータ6は外部から
の給電により駆動パルス信号のパルス数に応じて回転
し、図5に示すようなトルク特性を有している。
【0015】即ち、ステッピングモータ6はコントロー
ラ9からの駆動パルス信号により、前記スプリング5の
付勢力(付勢トルクτ1 )よりも大きな回転力(駆動ト
ルクτ2 )をもって回転する。また、駆動パルス信号の
出力が停止したときにも電圧が印加(給電)されている
間は、ステッピングモータ6が一定の保持力(停止トル
クτ3 )をもってガバナレバー3を任意の回動位置に停
止させ、その回動位置を保持する。
【0016】そして、ステッピングモータ6は停止時の
保持力(停止トルクτa )が回転時の駆動トルクτ2 よ
りも大きなトルクになるという特性を持っている。ま
た、エンジン1の停止時等に電圧の印加(給電)が遮断
されたときに、ステッピングモータ6は前記保持力が完
全に失われ、ガバナレバー3がスプリング5によってス
トッパ4Aの位置まで最低回転数側へと回動されるのを
許すようになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、運転者等が指令装置8から所望の回転数指
令をコントローラ9に出力すると、コントローラ9の出
力部11からステッピングモータ6に駆動パルス信号が
出力されることにより、ステッピングモータ6でリンク
7等を介してガバナ2のガバナレバー3を直接的に回動
させる構成であるから、例えばガバナレバー3が増速H
方向に回動してストッパ4Bに当接した段階でも、ステ
ッピングモータ6は指令装置8から回転数指令が出力さ
れる限りさらに増速H方向の回転を続けようとする。
【0018】このため従来技術では、ガバナレバー3が
ストッパ4Bに当接したとき等に、ステッピングモータ
6にはリンク7および回動レバー6A等を介して増速H
方向とは逆向きに過負荷が作用し、このときの過負荷が
原因となってステッピングモータ6は、図5中に点線で
示す特性線14の如く脱調現象を起こし、回転力として
の駆動トルクが急激に低下するという問題がある。
【0019】また、ステッピングモータ6の回転途中で
外部から給電される電圧レベルが低下したとき等にも、
電圧レベルの低下が原因となってステッピングモータ6
は回転力としての駆動トルクが急激に低下し、ステッピ
ングモータ6は所謂脱調状態となってしまう。
【0020】そして、ステッピングモータ6の回転途中
で図5中に点線で示す特性線14のように、例えば時点
To 等でステッピングモータ6が所謂脱調状態になる
と、該ステッピングモータ6の駆動トルク(回転力)は
急激に低下するから、このときの回転力がスプリング5
の付勢力(付勢トルクτ1 )よりも小さくなって、ステ
ッピングモータ6は外力(スプリング5)により駆動パ
ルス信号に拘りなく強制的に回転されてしまう。
【0021】この結果、ステッピングモータ6が脱調状
態になると、該ステッピングモータ6による駆動トルク
の急激な低下によって、ガバナレバー3がスプリング5
の付勢力(付勢トルクτ1 )によって減速L方向に強制
回動されることがあり、この場合にはその後の回転数制
御が難しくなるために、ステッピングモータ6側の回動
レバー6Aとガバナレバー3との間からリンク7を一旦
取外して、ガバナレバー3を手動で回動させる等の付加
的な手間のかかる作業が要求されるという問題がある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はステッピングモータ等の電動モ
ータが脱調現象を起こしたとき等に、本来の回転方向と
は逆向きに強制回転されるのを防止でき、電動モータの
回転位置をウォームギヤによって保持できると共に、そ
の保持位置を必要に応じて変えることができ、原動機の
回転数を容易に変更し得るようにした原動機の回転数制
御装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、原動機と、該原動機に付設され、ガバ
ナレバーの回動角に応じて該原動機の回転数を増減させ
るガバナと、該ガバナのガバナレバーを回動させる電動
モータと、前記原動機の回転数を指令する回転数指令手
段と、該回転数指令手段からの指令信号に基づき前記電
動モータに駆動信号を出力する駆動信号出力手段とから
なる原動機の回転数制御装置に適用される。
【0024】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記ガバナのガバナレバーと前記電動モ
ータとの間に、該電動モータの回転を減速して前記ガバ
ナのガバナレバーに伝えるウォームギヤ式の減速機を設
け、かつ前記電動モータの出力軸側には、該出力軸を回
転させるための外部駆動手段が着脱可能に連結される連
結部を設けたことにある。
【0025】また、請求項2に記載の発明では、前記電
動モータをステッピングモータによって構成し、前記減
速機は、該ステッピングモータの出力軸に連結され該ス
テッピングモータにより回転されるウォームと、該ウォ
ームに噛合し該ウォームの回転を減速するウォームホイ
ールと、基端側が該ウォームホイールの回転軸に連結さ
れ先端側が前記ガバナのガバナレバーにリンクを介して
連結される回動レバーとから構成している。
【0026】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明によれ
ば、ガバナのガバナレバーと電動モータとの間にウォー
ムギヤ式の減速機を設けているから、ウォームギヤが有
する逆転止め(セルフロック)作用により大きな保持力
を発生でき、仮に電動モータが脱調状態になった場合で
も、ウォームギヤの逆転止め(セルフロック)作用を活
用して、ガバナレバーが強制的に回動されるような事態
をなくすことができる。
【0027】また、ウォームギヤの逆転止め(セルフロ
ック)作用により電動モータの回転位置を保持している
状態で、原動機の回転数が高すぎるような場合には、電
動モータの出力軸側に設けた連結部に外部駆動手段を連
結することにより、該外部駆動手段で電動モータの出力
軸と共にウォームギヤを補足的に回転駆動でき、これに
よってガバナレバーを適宜に回動すれば、原動機の回転
数を所望の回転数まで落とす(下げる)ことができる。
【0028】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
ステッピングモータでウォームを回転すると、この回転
は該ウォームに噛合したウォームホイールによって減速
されつつ該ウォームホイールの回転軸に伝えられ、さら
に回動レバーおよびリンクを介してガバナのガバナレバ
ーに伝えられる。そして、ステッピングモータでウォー
ムを回転することにより前記ウォームホイール、回動レ
バーおよびリンクを介してガバナのガバナレバーを大き
な駆動トルクをもって回動できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図4に示す従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0030】ここで、図1および図2は本発明の第1の
実施例を示している。
【0031】図中、21はガバナレバー3を回動させる
電動モータとしてのステッピングモータを示し、該ステ
ッピングモータ21は従来技術で述べたステッピングモ
ータ6と同様に構成され、コントローラ9から出力され
る駆動パルス信号により正,逆回転されるものである。
そして、ステッピングモータ21は出力軸21Aを有
し、該出力軸21Aには後述のウォーム23が固定して
設けられている。
【0032】22はステッピングモータ21の回転をガ
バナレバー3に伝える減速機で、該減速機22は、円筒
形のウォーム23および鼓形のウォームホイール24か
らなるウォームギヤ25と、ウォームホイール24の中
心軸となる回転軸26と、基端側が該回転軸26に連結
(固着)され、先端側がリンク7を介してガバナレバー
3に連結された回動レバー27とから構成されている。
【0033】ここで、前記ウォーム23はステッピング
モータ21の出力軸21Aに一体回転するように連結さ
れ、進み角γをもってウォームホイール24に噛合する
ことにより、該ウォームホイール24を矢示C,D方向
に回転させる。そして、該ウォームホイール24はウォ
ーム23の回転をウォームギヤ25のギヤ比に基づいて
減速しつつ矢示C,D方向に回転することにより、回動
レバー27を回転軸26を介して増速H,減速L方向に
回動させるようになっている。
【0034】また、ウォームギヤ25はウォーム23の
進み角γを小さく(例えば10〜15度以下の角度)す
ることにより、比較的大きな逆転止め(セルフロック)
作用を有し、例えばステッピングモータ21が脱調状態
となったとき等に、該ステッピングモータ21の駆動ト
ルクが急激に低下しても、ウォームホイール24側から
の駆動トルクでウォーム23が強制的に回転(逆転)さ
れるのを規制し、ウォーム23(ステッピングモータ2
1の出力軸21A)を停止状態に保持するセルフロック
機能を発揮する。
【0035】28はステッピングモータ21の出力軸2
1A側に設けた連結部としての六角穴を示し、該六角穴
28は図2に示す如くウォーム23の先端側端面に開口
し、正六角形状をなす有底穴として該ウォーム23の内
周側に形成されている。そして、六角穴28には後述の
六角レンチ29が着脱可能に連結され、ウォーム23お
よびステッピングモータ21の出力軸21Aは六角レン
チ29により必要に応じて適宜に強制回動されるように
なっている。
【0036】さらに、29はステッピングモータ21の
出力軸21Aを回転させるための外部駆動手段となる六
角レンチを示し、該六角レンチ29は高強度の金属材料
からなる棒体をクランク状に折曲げることにより形成さ
れ、その両端側はウォーム23の六角穴28に着脱可能
に嵌合する六角部29A,29Bとなっている。そし
て、該六角レンチ29は一方の六角部29Aをウォーム
23の六角穴28に対して図1中の矢示A方向で嵌合さ
せ、他方の六角部29Bを手動操作等で回転(六角部2
9Aを中心にして回転)させることにより、ウォーム2
3(ステッピングモータ21の出力軸21A)を正,逆
方向に回転させ、ウォームホイール24等を矢示C,D
方向に回転させる。
【0037】なお、六角レンチ29はステッピングモー
タ21の正常回転時には六角穴28から抜取って、建設
機械に付設した工具箱等の任意の保管場所に保管してお
き、この保管場所から必要に応じて取出すようにすれば
よい。
【0038】本実施例によるエンジン1の回転数制御装
置は、上述の如き構成を有するもので、その基本的作動
については従来技術によるものと格別差異はない。
【0039】然るに、本実施例によれば、ガバナ2のガ
バナレバー3とステッピングモータ21の出力軸21A
との間に、ウォームギヤ25からなる減速機22を設
け、ウォームホイール24と一体回転する回動レバー2
7の先端側をリンク7を介してガバナレバー3に連結す
ると共に、ステッピングモータ21の出力軸21A側に
はウォーム23の内周側に位置して六角穴28を形成
し、該六角穴28には六角レンチ29の六角部29Aま
たは29Bを着脱可能に連結(嵌合)させる構成とした
から、下記のような作用効果を得ることができる。
【0040】即ち、エンジン1を駆動すべく、コントロ
ーラ9からステッピングモータ21に給電を行うと、該
ステッピングモータ21が駆動パルス信号のパルス数に
応じて回転するから、ステッピングモータ21の出力軸
21Aによりウォーム23を介してウォームホイール2
4を矢示C,D方向に回転できると共に、回動レバー2
7およびリンク7を介してガバナ2のガバナレバー3を
増速H,減速L方向に回動させることができる。
【0041】そして、ステッピングモータ21によって
ガバナレバー3を任意の回動位置まで回動し、コントロ
ーラ9からステッピングモータ21に出力する駆動パル
ス信号の出力を停止したときには、電圧が印加(給電)
されている限りステッピングモータ21は一定の保持力
(図5に示す停止トルクτ3 )を有するから、ウォーム
ギヤ25の逆転止め(セルフロック)作用と協働してガ
バナレバー3を任意の回動位置に停止させ、その回動位
置を保持することができると共に、エンジン1の回転数
を任意の回転数に保持することができる。
【0042】また、エンジン1の停止時等には、ステッ
ピングモータ21によりウォームギヤ25を介して回動
レバー27を減速L方向へと回動し、ガバナレバー3が
ストッパ4Aに当接した状態でステッピングモータ21
への給電を遮断(停止)させる。そして、給電停止時に
はステッピングモータ21の前記保持力が完全に失われ
るから、ガバナレバー3をスプリング5によってストッ
パ4Aに当接した状態に保持し、外部からの振動(衝
撃)等でガバナレバー3がストッパ4Aから離れてしま
うのを防止すると共に、エンジン1の次なる駆動時には
ガバナレバー3をストッパ4Aに当接した位置から増速
H方向に回動できるようにしている。
【0043】一方、エンジン1の作動(高負荷、高回転
時)途中にガバナレバー3がストッパ4Bに衝突したと
きの衝撃または電圧レベルの低下等が原因となって、ス
テッピングモータ21が仮に脱調状態となり、該ステッ
ピングモータ21による駆動トルクが急激に低下した場
合には、ウォーム23とウォームホイール24との間に
働く逆転止め(セルフロック)作用により、ウォーム2
3およびウォームホイール24からなるウォームギヤ2
5の回転(逆転)を自動的に規制でき、ガバナレバー3
がスプリング5の付勢力によって減速L方向に強制回動
されるのを確実に防止できる。
【0044】そして、ウォームギヤ25による逆転止め
時にエンジン1のエンジン回転数が高すぎて、周囲に大
きな騒音や振動を発生させるような場合には、ステッピ
ングモータ21の出力軸21A側(ウォーム23)に設
けた六角穴28に外部駆動手段となる六角レンチ29を
連結することにより、該六角レンチ29でステッピング
モータ21の出力軸21Aと共にウォームギヤ25を補
足的に回転駆動でき、ウォームホイール24を矢示D方
向に回転させることにより回動レバー27、ガバナレバ
ー3を減速L方向に手動操作で回動できると共に、エン
ジン1の回転数を所望の回転数まで落とす(下げる)こ
とができる。
【0045】また、ウォームギヤ25による逆転止め時
にエンジン1のエンジン回転数が仮に低すぎるような場
合でも、六角レンチ29でステッピングモータ21の出
力軸21A(ウォーム23)を補足的に回転駆動するこ
とにより、ウォームホイール24を矢示C方向に回転さ
せつつ、回動レバー27およびガバナレバー3を増速H
方向に手動操作で回動でき、エンジン1の回転数を所望
の回転数まで上げることができる。
【0046】従って、本実施例によれば、ステッピング
モータ21が脱調状態となった場合でも、該ステッピン
グモータ21の出力軸21Aが本来の回転方向とは逆向
きに強制回転されるのをウォームギヤ25により確実に
防止でき、脱調の原因となった外部からの衝撃(過負
荷)または電圧レベルの低下等が解消されるまで、ステ
ッピングモータ21の出力軸21Aを停止状態に保持し
ておくことができる。
【0047】そして、この状態でエンジン1の回転数を
変更または微調整したい場合には、ステッピングモータ
21の出力軸21A側(ウォーム23)に六角穴28を
介して六角レンチ29を連結することにより、該六角レ
ンチ29でステッピングモータ21の出力軸21Aと共
にウォームギヤ25を補足的に回転駆動でき、従来技術
のようにリンク7等を取外すことなく、エンジン1の回
転数を容易に変更(微調整)することができる。
【0048】また、ステッピングモータ21が脱調状態
を抜出し、正規の運転(回転)モードに復帰したときに
は、ガバナ2のガバナレバー3をステッピングモータ2
1により減速機22等を介して回動でき、コントローラ
9からの駆動パルス信号に基づきエンジン1の回転数を
正確に制御し続けることができる。
【0049】さらに、コントローラ9からステッピング
モータ21に出力する駆動パルス信号の出力を停止し、
ガバナレバー3を任意の回動位置に保持するような場合
には、ウォーム23およびウォームホイール24からな
るウォームギヤ25の逆転止め(セルフロック)作用が
働くから、ガバナレバー3を任意の回動位置に停止させ
るような場合に、ステッピングモータ21に給電すべき
電流値(電圧レベル)を確実に下げることが可能とな
る。
【0050】この結果、全体の消費電力を低減でき、エ
ネルギー効率を高めることができると共に、ステッピン
グモータ21の耐久性や寿命を確実に延ばすことができ
る。そして、コントローラ9の発熱等を確実に低減で
き、回転数制御装置としての信頼性や耐久性を大幅に向
上できる等、種々の効果を奏する。
【0051】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、ステッピングモータ21の出力軸2
1Aを回転させるための外部駆動手段を電動工具31に
よって構成したことにある。
【0052】ここで、電動工具31は回転部31Aに六
角のレンチ棒32が装着され、電源33からの通電によ
りレンチ棒32を正,逆方向に回転駆動するようになっ
ている。そして、レンチ棒32の先端側はステッピング
モータ21の出力軸21A側(ウォーム23)に図2に
例示した六角穴28を介して連結され、電動工具31で
回転されることにより、ステッピングモータ21の出力
軸21Aと共にウォームギヤ25を補足的に回転駆動さ
せる。
【0053】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、外部駆動手段を電動
工具31(レンチ棒32を含む)で構成することによ
り、大きな駆動力を発生できると共に、短時間で回転数
の調整(変更)を行うことができる。
【0054】なお、前記各実施例では、ステッピングモ
ータ21の出力軸21A側に設ける連結部として、ウォ
ーム23の内周側に六角穴28を形成するものとして述
べたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばウォ
ーム23の内周側に四角形またはD字形状をなす穴部
(凹部)を連結部として形成し、外部駆動手段(例えば
レンチ棒32の先端側)を連結部に連結可能な形状とす
ればよい。この場合、六角穴28等の連結部はウォーム
23に必ずしも形成する必要はなく、例えばステッピン
グモータ21の出力軸21Aがウォーム23の先端側端
面まで延びている場合には、出力軸21Aの先端側端面
に開口するように該出力軸21Aの内周側に六角穴28
等の連結部を形成するようにすればよい。
【0055】また、前記各実施例では、ガバナレバー3
を付勢手段としてのスプリング5により減速L方向に付
勢するものとして述べたが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば付勢手段としてのスプリング5等を省略
し、エンジン1の停止時等にはステッピングモータ21
で減速機22を介してガバナレバー3を減速L方向に回
動し、エンジン1の次なる駆動時に備えてガバナレバー
3をストッパ4Aに当接する位置まで戻す構成としても
よい。
【0056】特に、ウォーム23(32,42)の進み
角γを、例えば10度以下の角度まで小さくすることに
より、ウォームギヤ25(34,44)の逆転止め(セ
ルフロック)作用をさらに大きくでき、例えばステッピ
ングモータ21が脱調状態となったとき等に、該ステッ
ピングモータ21の駆動トルクが急激に低下しても、ウ
ォームホイール24側からの駆動トルクでウォーム23
が強制的に回転(逆転)されるのを確実に規制できると
共に、ウォーム23(ステッピングモータ21の出力軸
21A)を停止状態に保持することができる。
【0057】さらに、前記各実施例では、コントローラ
9からの駆動パルス信号でスッテピングモータ21を
正,逆回転することにより、オープンループ制御でエン
ジン1の回転数を制御するものとして述べたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えば回動レバー27の回
動角を検出するポテンショメータ等の回動角検出手段を
設け、該回動角検出器からの検出信号に基づいてエンジ
ン1の回転数をフィードバック制御するようにしてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ガバナのガバナレバーと電動モータとの間
にウォームギヤ式の減速機を設けると共に、前記電動モ
ータの出力軸側には外部駆動手段が着脱可能に連結され
る連結部を設ける構成としたから、前記電動モータが脱
調現象を起こしたとき等に、本来の回転方向とは逆向き
に強制回転されるのを防止でき、電動モータの回転位置
をウォームギヤの逆転止め(セルフロック)作用によっ
て保持できる。そして、ウォームギヤの逆転止め(セル
フロック)作用により電動モータの回転位置を保持して
いる状態で、原動機の回転数が高すぎるような場合に
は、電動モータの出力軸側に設けた連結部に外部駆動手
段を連結することにより、該外部駆動手段で電動モータ
の出力軸と共にウォームギヤを補足的に回転駆動でき、
これによってガバナレバーを適宜に回動して原動機の回
転数を所望の回転数へと容易に変更(調整)できる。ま
た、電動モータが脱調状態を解消し、正規の運転(回
転)モードに復帰したときには、電動モータによって再
び原動機の回転数を正確に制御でき、原動機の回転数制
御装置としての信頼性や安全性を大幅に向上させること
ができる。
【0059】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
ステッピングモータでウォームを回転し、この回転を該
ウォームに噛合したウォームホイールで減速しつつ、該
ウォームホイールの回転軸に伝え、さらに回動レバーお
よびリンクを介してガバナのガバナレバーに伝える構成
としているから、ステッピングモータでウォームを回転
することにより前記ウォームホイール、回動レバーおよ
びリンクを介してガバナのガバナレバーを大きな駆動ト
ルクをもって回動でき、ガバナレバーの回動位置をステ
ッピングモータによって高精度に制御できると共に、原
動機の回転数制御装置としての信頼性をさらに向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるエンジンの回転数
制御装置を示す全体構成図である。
【図2】図1中の減速機を拡大して示す左側面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例によるエンジンの回転数
制御装置を示す全体構成図である。
【図4】従来技術によるエンジンの回転数制御装置を示
す全体構成図である。
【図5】ステッピングモータのトルク特性を示す特性線
図である。
【符号の説明】 1 エンジン(原動機) 2 ガバナ 3 ガバナレバー 4A,4B ストッパ 7 リンク 8 指令装置(回転数指令手段) 9 コントローラ(駆動信号出力手段) 21 ステッピングモータ(電動モータ) 21A 出力軸 22 減速機 23 ウォーム 24 ウォームホイール 25 ウォームギヤ 26 回転軸 27 回動レバー 28 六角穴(連結部) 29 六角レンチ(外部駆動手段) 31 電動工具(外部駆動手段) 32 レンチ棒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、該原動機に付設され、ガバナ
    レバーの回動角に応じて該原動機の回転数を増減させる
    ガバナと、該ガバナのガバナレバーを回動させる電動モ
    ータと、前記原動機の回転数を指令する回転数指令手段
    と、該回転数指令手段からの指令信号に基づき前記電動
    モータに駆動信号を出力する駆動信号出力手段とからな
    る原動機の回転数制御装置において、前記ガバナのガバ
    ナレバーと前記電動モータとの間には、該電動モータの
    回転を減速して前記ガバナのガバナレバーに伝えるウォ
    ームギヤ式の減速機を設け、かつ前記電動モータの出力
    軸側には、該出力軸を回転させるための外部駆動手段が
    着脱可能に連結される連結部を設けたことを特徴とする
    原動機の回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電動モータはステッピングモータに
    よって構成し、前記減速機は、該ステッピングモータの
    出力軸に連結され該ステッピングモータにより回転され
    るウォームと、該ウォームに噛合し該ウォームの回転を
    減速するウォームホイールと、基端側が該ウォームホイ
    ールの回転軸に連結され先端側が前記ガバナのガバナレ
    バーにリンクを介して連結される回動レバーとから構成
    してなる請求項1に記載の原動機の回転数制御装置。
JP17806395A 1995-06-21 1995-06-21 原動機の回転数制御装置 Pending JPH094478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002355A (ja) * 2008-09-03 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 電子スロットル制御装置
CN111972704A (zh) * 2020-09-27 2020-11-24 云南远足科技有限公司 一种物品图案在线检测纠偏***及其纠偏方法

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JP2009002355A (ja) * 2008-09-03 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 電子スロットル制御装置
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