JPH0941913A - プレス製ロッカアーム - Google Patents

プレス製ロッカアーム

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JPH0941913A
JPH0941913A JP19740395A JP19740395A JPH0941913A JP H0941913 A JPH0941913 A JP H0941913A JP 19740395 A JP19740395 A JP 19740395A JP 19740395 A JP19740395 A JP 19740395A JP H0941913 A JPH0941913 A JP H0941913A
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JP
Japan
Prior art keywords
rocker arm
press
pivot
weld
wall portions
Prior art date
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Pending
Application number
JP19740395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Uchida
和夫 内田
Kozo Hashimoto
紘造 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Publication of JPH0941913A publication Critical patent/JPH0941913A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ツーピース構造のプレス製ロッカアームにおい
て、壁部とピボット係合部との溶接接合部位の内側の強
度を向上せしめ、耐久性向上を図ること。 【解決手段】プレス製ロッカアーム1の断面ほぼU字形
のロッカアーム本体5は、二つ一対のローラ支持用の壁
部51,52およびそれらの長手方向一端側を連接する
バルブ係合部53からなる部分と、両壁部51,52の
長手方向他端側の自由端に溶接接合されるチップ状部材
からなるピボット係合部54とのツーピース構造であ
る。ロッカアーム本体5の壁部51,52とピボット係
合部54との溶接接合部位において、溶接始点が外側と
なるように設定している。これにより、応力集中しやす
い前記溶接接合部位の内側に溶接特有のひけができなく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカムにより
揺動されることによりシリンダヘッドに設けられたバル
ブの開閉を行うエンジンのバルブ開閉機構に設けられる
プレス製ロッカアームに関する。
【0002】
【従来の技術】ロッカアームは、クランク軸に連動する
カムの回転に伴って、ピボット側の部分を支点に揺動
し、揺動端部でバルブステムの上端を押動してこれを上
下動させるものである。このロッカアームでは、本体部
分をプレスにより成形したものがあり、これをプレス製
ロッカアームと呼んでいる。
【0003】一般的に、プレス製ロッカアームのロッカ
アーム本体は、一枚の金属板材をほぼ「ロ」の字形に打
ち抜いてロッカアーム本体となる母材を得てから、この
母材の適所にプレスによる折り曲げや絞り成形を施すこ
とにより製作されており、単一の要素からなるワンピー
ス構造になっている。
【0004】これに対して、本願出願人は、ロッカアー
ム本体を二つの要素で形成したツーピース構造を提案し
ている。このツーピース構造とは、ローラ支持用の一対
の壁部およびバルブ係合部分を一体にしたものと、ピボ
ット係合部分との2つの部分を別々に形成にしておい
て、それらを接合したものを言う。
【0005】このようなツーピース構造のプレス製ロッ
カアームとしては、図2および図4に示すようなものが
ある。図中、1はプレス製ロッカアーム、2はカムシャ
フトのカム部、3はバルブステム部、4はラッシュアジ
ャスタのピボット部である。ロッカアーム1は、断面ほ
ぼU字形の板材からなるロッカアーム本体5に、カム部
2に接するローラ6を回転自在に取り付けた構造であ
る。
【0006】ロッカアーム本体5は、ほぼ平行に対向す
る二つ一対のローラ支持用の壁部51,52およびそれ
らの長手方向一端側の各一辺を連接するバルブ係合部5
3を有する部分と、両壁部51,52の長手方向他端側
の自由端に溶接接合されるチップ状部材からなるピボッ
ト係合部54とからなる。ピボット係合部54には半球
部分が絞り成形により形成されている。
【0007】ローラ6は、ロッカアーム本体5の一対の
壁部51,52の長手方向中央付近に軸7を介して回転
自在に軸支される。
【0008】そして、従来では、ピボット係合部54と
壁部51,52との接合は、図12に示すように、内側
から外側へ向けて溶接するようにしている。このため、
溶接始点は、壁部51,52の長手方向中央寄りに位置
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ツーピ
ース構造のプレス製ロッカアーム1では、ピボット係合
部54と壁部51,52との溶接接合部位における内側
で亀裂が発生し、ひいては破損に至るおそれがあるな
ど、耐久性に問題がある。
【0010】この原因は、次のようなものである。つま
り、通常、溶接始点では、図12に示すような切欠状の
ひけ8が発生するので、従来では、このひけ8がピボッ
ト係合部54と壁部51,52との溶接接合部位におけ
る内側に発生する。一方、ロッカアームAの使用に際
し、繰り返し荷重が負荷されると、壁部51,52とピ
ボット係合部54との溶接接合部位の内側に応力集中す
ることになる。つまり、応力集中する位置に溶接に伴う
ひけ8が存在するために、このひけ8の部分から亀裂が
発生する結果となる。
【0011】したがって、本発明は、ツーピース構造の
プレス製ロッカアームにおいて、ロッカアーム本体の壁
部とピボット係合部との溶接接合部位の内側の強度を向
上せしめ、耐久性を向上することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、断面ほぼU字
形の板材からなるロッカアーム本体と、このロッカアー
ム本体の一対の壁部間で長手方向ほぼ中央に回転自在に
軸支されたカム当接用ローラとからなり、ロッカアーム
本体の長手方向一端に半球部分を有するピボット係合部
が、他端にバルブ係合部がそれぞれ設けられるプレス製
ロッカアームにおいて、次のように構成する。
【0013】本発明では、前記ピボット係合部が、ロッ
カアーム本体の一対の壁部に対して溶接接合されるチッ
プ状部材からなり、この溶接がロッカアーム本体の長手
方向外側から内側へ向かう方向で行われている。
【0014】つまり、本発明では、ロッカアーム本体の
一対の壁部と、それとは別体のピボット係合部のチップ
状部材との溶接接合部位において、溶接の始点が外側と
なるように設定することにより、応力集中しやすい前記
溶接接合部位の内側に溶接特有のひけができないように
している。このため、ロッカアーム本体の壁部とピボッ
ト係合部との溶接接合部位の内側の強度が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1ないし図11
に示す実施例に基づいて説明する。図1ないし図7は本
発明の一実施例にかかり、図1は、プレス製ロッカアー
ムの斜視図、図2は、プレス製ロッカアームの分解斜視
図、図3は、プレス製ロッカアームの平面図、図4は、
図3の(4)−(4)線断面矢視図、図5は、図3の
(5)−(5)線断面矢視図、図6は、図3の(6)−
(6)線断面矢視図、図7は、プレス製ロッカアームの
製作工程図である。
【0016】図中、1はプレス製ロッカアーム、2はカ
ムシャフトのカム部、3はバルブステム部、4はラッシ
ュアジャスタのピボット部である。
【0017】プレス製ロッカアーム1は、断面ほぼU字
形のロッカアーム本体5にローラ6を回転自在に取り付
けた構造である。
【0018】ロッカアーム本体5は、ほぼ平行に対向す
る二つ一対のローラ支持用の壁部51,52およびそれ
らの長手方向一端側の各一辺を連接するバルブ係合部5
3を有する部分と、両壁部51,52の長手方向他端側
の自由端に溶接接合されるチップ状部材からなるピボッ
ト係合部54とのツーピース構造になっている。
【0019】ローラ6は、ロッカアーム本体5の一対の
壁部51,52の間に軸7を介して回動自在に支持させ
られており、両壁部51,52とバルブ係合部53とピ
ボット係合部54とで囲まれて形成される方形の貫通孔
55に配置されている。なお、軸7とローラ6との間に
針状ころ軸受を配してもよい。
【0020】ロッカアーム本体5のバルブ係合部53
は、図6に示すように、壁部51,52を一旦折り返し
て折り返し部50を形成して、バルブのガイド部50a
を形成するように構成されている。ピボット係合部54
は、金属製の長方形平板54aの長手方向中央位置にピ
ボット部4の頭部が係合される半球部54bを絞り成形
により形成したものであり、その二長辺がローラ支持用
の壁部51,52の内面に溶接により接合されるように
なっている。
【0021】次に、このような構成のプレス製ロッカア
ーム1の製作手順を説明する。
【0022】まず、一枚の金属板材から、図7(a)に
示すように、ロッカアーム本体5となる平面視でほぼコ
字形の母材A1を打ち抜き、この母材A1のほぼ平行な
二つの突片A2,A3を互いにほぼ平行に対向させるよ
うに図7(b)の破線に沿って折り曲げて壁部51,5
2とする。母材A1にはローラ支持用の軸7が挿入され
る孔70が同時に打ち抜き形成されるが、この孔70は
壁部51,52を立ち上がらせてから加工形成してもよ
い。
【0023】続いて、図7(c)のように、前述の母材
A1において壁部51,52の連接部分A3を湾曲成形
してバルブ係合部53とする。
【0024】この後、図7(d)に示すように、別途製
作したチップ状部材からなるピボット係合部54を壁部
51,52の自由端側に溶接により接合する。
【0025】そして、壁部51,52に軸7を介してロ
ーラ6を取り付けて完了する。
【0026】ところで、前述のピボット係合部54の接
合時には、溶接方向を外側から内側へ向かうように設定
する。つまり、溶接始点が壁部51,52とピボット係
合部54との溶接接合部位の外側端縁となり、溶接終点
が内側となる。したがって、図3に示すように、応力集
中しやすい前記溶接接合部位の内側に溶接特有のひけが
できないようになるので、ロッカアーム本体5の壁部5
1,52とピボット係合部54との溶接接合部位の内側
の強度が向上するようになる。
【0027】なお、本発明は、上記実施例のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0028】(1) ロッカアーム1のローラ6、バル
ブ係合部53およびピボット係合部材54の相対位置関
係は、任意であり、例えば図8および図9に示すような
形態や、図10に示すような形態とすることができる。
なお、これらの図において上記図1ないし図7と対応す
る部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0029】図8および図9のロッカアーム1は、バル
ブ3の位置がラッシュアジャスタ4の位置より下に配置
される構成の動弁機構に用いるのに適している。図10
のロッカアーム1は、バルブ3の位置がラッシュアジャ
スタ4の位置より上に配置される構成の動弁機構に用い
るのに適している。この場合には、上記実施例、例えば
図6に示すようにバルブ係合部53に折り返し部50を
形成することを省略でき、バルブ係合部53をより高精
度に仕上げることができる。
【0030】(2) ピボット係合部54は、図11に
示すように、その二長辺に立ち上がり壁54c,54d
を設けてもよいし、あるいは図示しないが立ち下がり壁
を設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明では、ロッカアーム本体の一対の
壁部と、それとは別体のピボット係合部のチップ状部材
との溶接接合部位において応力集中しやすい内側に溶接
特有のひけができないようにして、この溶接接合部位の
内側の強度を向上させているから、ここに亀裂が生ずる
のを阻止できるようになる。したがって、ロッカアーム
の耐久性が向上するなど、製品としての信頼性向上に大
きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス製ロッカアームの一実施例の斜
視図
【図2】同プレス製ロッカアームの分解斜視図
【図3】同プレス製ロッカアームの平面図
【図4】図3の(4)−(4)線断面矢視図
【図5】図3の(5)−(5)線断面矢視図
【図6】図3の(6)−(6)線断面矢視図
【図7】同プレス製ロッカアームの製作工程図
【図8】本発明のプレス製ロッカアームの他の実施例の
分解斜視図
【図9】図9の(10)−(10)線断面矢視図
【図10】本発明のプレス製ロッカアームのさらに他の
実施例を示す断面図
【図11】ピボット係合部材の他の実施例を示す斜視図
【図12】従来のプレス製ロッカアームの平面図
【符号の説明】
1 プレス製ロッカアーム 2 カム部 5 ロッカアーム本体 6 ローラ 51,52 ローラ支持用の壁部 53 バルブ係合部 54 ピボット係合部 54b ピボット係合部の半球部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面ほぼU字形の板材からなるロッカア
    ーム本体と、このロッカアーム本体の一対の壁部間で長
    手方向ほぼ中央に回転自在に軸支されたカム当接用ロー
    ラとからなり、ロッカアーム本体の長手方向一端に半球
    部分を有するピボット係合部が、他端にバルブ係合部が
    それぞれ設けられるプレス製ロッカアームであって、 前記ピボット係合部が、ロッカアーム本体の一対の壁部
    に対して溶接接合されるチップ状部材からなり、この溶
    接がロッカアーム本体の長手方向外側から内側へ向かう
    方向で行われている、ことを特徴とするプレス製ロッカ
    アーム。
JP19740395A 1995-08-02 1995-08-02 プレス製ロッカアーム Pending JPH0941913A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19740395A JPH0941913A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 プレス製ロッカアーム

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JP19740395A JPH0941913A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 プレス製ロッカアーム

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JPH0941913A true JPH0941913A (ja) 1997-02-10

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JP19740395A Pending JPH0941913A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 プレス製ロッカアーム

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JP (1) JPH0941913A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10310226A1 (de) * 2003-03-08 2004-09-16 Ina-Schaeffler Kg Schlepphebel eines Ventiltriebs einer Brennkraftmaschine
JP2004270482A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Koyo Seiko Co Ltd ロッカアーム
DE102005057298A1 (de) * 2005-12-01 2007-06-06 Schaeffler Kg Hebelartiger Nockenfolger

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