JPH0938880A - ロボットハンド - Google Patents

ロボットハンド

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Publication number
JPH0938880A
JPH0938880A JP7196785A JP19678595A JPH0938880A JP H0938880 A JPH0938880 A JP H0938880A JP 7196785 A JP7196785 A JP 7196785A JP 19678595 A JP19678595 A JP 19678595A JP H0938880 A JPH0938880 A JP H0938880A
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JP
Japan
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cylinder
piston
fluid
piston rod
gripping
Prior art date
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JP7196785A
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English (en)
Inventor
Takashi Iwakawa
隆 岩川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最上層の隣接する胡瓜などの把持対象物同士が
両側部を接していて最上層の面がほぼ平面的に連なって
いた場合であっても、その中から把持対象物を円滑かつ
確実に取り出すことができるようにし、しかも構造をコ
ンパクトにする。 【解決手段】 複数の指形成体1に、第1シリンダC1
からの流体の給排で折曲する把持部を設け、第2シリン
ダC2の駆動で、吸着ノズルNを把持対象物に吸着さ
せ、把持位置まで把持対象物を引き寄せ可能に構成し、
第1,第2シリンダC1,C2のピストンロッド9,1
0同士を一体移動可能に連結するとともに、シリンダ室
11,12のボトム側が、ピストン13,14の移動方
向上手側と下手側とに分かれて位置するように、両シリ
ンダチューブ15,16を配置し、両ピストンロッド
9,10を伸縮駆動するアクチュエータMを設け、第2
シリンダC2のピストンロッド10が所定距離移動して
から、第1シリンダC1のピストンロッド9の移動を開
始させる融通手段Aを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持部材で支持す
る複数の指形成体に、第1シリンダからの流体の給排で
把持姿勢と把持解除姿勢とに切換え自在な把持部を設け
てあるロボットハンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のロボットハンドでは、特開
昭61‐203287号公報に示すように、把持対象物
を保持するものとしては指形成体だけしかなかった。そ
して、把持対象物を保持する場合、各指形成体を開き状
態にしておいて、把持対象物の両側部に位置させてから
腹部側に折曲させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、積層された多
数の胡瓜の中から胡瓜を一つづつ把持して取り出す場合
において、最上層の隣接する胡瓜同士が両側部を接して
いて最上層の面がほぼ平面的に連なっていた場合、上記
従来の構成では、開き状態にした各指形成体を胡瓜の両
側部に位置設定する際に、指形成体の先端が隣の胡瓜に
当たって、指形成体を前記両側部に位置させにくく、把
持に手間がかかっていた。
【0004】本発明の目的は、上記のように最上層の隣
接する胡瓜などの把持対象物同士が両側部を接していて
最上層の面がほぼ平面的に連なっていた場合であって
も、その中から把持対象物を円滑かつ確実に取り出すこ
とができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1にかかる発明の特徴構成は、支持部材
で支持する複数の指形成体に、第1シリンダからの流体
の給排で把持姿勢と把持解除姿勢とに切換え自在な把持
部を設け、吸着ノズルを備えるノズル機構を、各指形成
体の内側で前記支持部材によって把持対象物側に出退自
在に支持し、前記ノズル機構内に流体を給排する第2シ
リンダを設けて、この第2シリンダでノズル機構内の流
体を吸引することにより、各指形成体の指先部よりも外
方側で前記吸着ノズルを把持対象物に吸着させ、かつ、
各指形成体による把持対象物の把持が可能な把持位置ま
で把持対象物を引き寄せ可能に構成し、前記第1,第2
シリンダのピストンロッド同士を一体移動可能に連結す
るとともに、両ピストンロッドの往複行程において、前
記第1,第2シリンダのシリンダ室のボトム側が、各シ
リンダ室内のピストンの移動方向上手側と下手側とに分
かれて位置するように、両シリンダチューブを配置し、
前記両ピストンロッドを伸縮駆動するアクチュエータを
設け、把持対象物が前記把持位置又は把持位置近くに引
き寄せられるまで前記第2シリンダのピストンロッドが
移動してから、前記第1シリンダのピストンロッドの移
動を開始させる融通手段を設けてあることにある。
【0006】請求項2にかかる発明の特徴構成は、請求
項1にかかる発明において、前記第1,第2シリンダの
ピストンロッドの基端部を、前記アクチュエータ側のピ
ストンロッド支持部に連結し、前記第1シリンダのピス
トンロッドと前記ピストンロッド支持部との間に、前記
融通手段を設けてあることにある。
【0007】請求項3にかかる発明の特徴構成は、請求
項1にかかる発明において、前記両ピストンロッド同士
を同芯状に連結して、両ピストンロッドに前記両ピスト
ンを離間させて設け、前記両シリンダチューブの前記ボ
トム側とは反対側の端部同士を同芯状に対向配置して、
両シリンダチューブに両ピストンを各別に収容した状態
で、両シリンダチューブ同士を連結し、前記融通手段を
構成するに、前記両ボトム間の所定位置に、前記第1シ
リンダ室内の流体が逃げるのを許容する流体流通孔を形
成して、前記第2シリンダのピストンがシリンダチュー
ブのボトムから所定距離離間移動して、把持対象物が前
記把持位置又は把持位置近くに引き寄せられるまでは、
前記第1シリンダのピストンが、前記流体流通孔を挟ん
で前記第1シリンダのシリンダチューブのボトムとは反
対側に位置し、前記第2シリンダのピストンがさらに同
方向に移動すると、前記第1シリンダのピストンが、前
記流体流通孔よりも前記第1シリンダの前記ボトム側に
位置するように構成してあることにある。
【0008】請求項4にかかる発明の特徴構成は、請求
項3にかかる発明において、前記第1,第2ピストンの
少なくとも一方を、それらのピストンロッドに位置変更
自在に外嵌して、固定部材で固定解除自在に固定し、前
記流体流通孔から操作具をシリンダチューブ内に挿入し
て、前記固定部材を固定解除及び固定操作自在に構成し
てあることにある。
【0009】請求項5にかかる発明の特徴構成は、請求
項1,2,3,4のうちのいずれか一つにかかる発明に
おいて、前記第1シリンダのシリンダ室内の圧力を検出
する圧力検出手段を設け、その検出圧力が設定値に達す
ると、前記アクチュエータの駆動を停止させ、前記検出
圧が設定値よりも低下すると、前記アクチュエータを駆
動させる圧力制御手段を設けてあることにある。
【0010】請求項6にかかる発明の特徴構成は、請求
項5にかかる発明において、前記圧力検出手段の検出圧
力が設定値に達すると、前記第1シリンダ内の流体を間
欠的に排出して前記第1シリンダ内の流体圧を一定値に
保つ流体圧制御弁を設けてあることにある。
【0011】〔作用〕請求項1ないし6の構成によれ
ば、例えば、積層された多数の胡瓜の中から胡瓜を一つ
づつ把持して取り出す場合において、最上層の隣接する
胡瓜同士が両側部を接していて最上層の面がほぼ平面的
に連なっていた場合、アクチュエータを連続的に駆動す
ることにより、次のようにして胡瓜を把持することがで
きる。
【0012】〔1〕請求項1の構成による作用 図2に示すように、第2シリンダC2のピストンロッド
10が所定距離移動してノズル機構4内の流体を吸引す
る。この吸引によって、各指形成体1の指先部よりも外
方側で吸着ノズルNが目標の胡瓜に吸着し、そのように
吸着したまま、各指形成体1による胡瓜の把持が可能な
把持位置まで胡瓜を引き寄せる。
【0013】その後図3に示すように、前記融通手段A
の作用で作動していなかった前記第1シリンダC1が作
動し始める。この場合、第1,第2シリンダC1,C2
のピストンロッド9,10の往複行程において、第1,
第2シリンダのシリンダ室11,12のボトム側が、各
シリンダ室11,12内のピストン13,14の移動方
向上手側と下手側とに分かれて位置するように、両シリ
ンダチューブ15,16を配置してあるから、第1シリ
ンダC1が流体供給側に作動し、指形成体1側に流体を
供給して、把持部が胡瓜を把持する。
【0014】上記のようにして胡瓜を把持するから、把
持の際に各指形成体1が隣の胡瓜に当たるのを回避でき
る。また、前記ノズル機構4を吸着作動等させる第2シ
リンダC2と、前記把持部を把持作動させる第1シリン
ダC1とを、アクチュエータMで一括して駆動するか
ら、例えば、前記第1,第2シリンダC1,2を真空ポ
ンプやコンプレッサーで各別に駆動する場合に比べて、
部品点数を少なくすることができる。
【0015】〔2〕請求項2の構成による作用 請求項2の構成によれば、上記請求項1による作用と同
様の作用を奏することができる。
【0016】〔3〕請求項3の構成による作用 図7に示すように、第1,第2シリンダC1,2のピス
トンロッド9,10が、第1シリンダC1のシリンダチ
ューブ15のボトム側に向かって所定距離移動して、ノ
ズル機構4内の流体を第2シリンダC2のシリンダ室1
2内に吸引する。この吸引によって、各指形成体1の指
先部よりも外方側で吸着ノズルNが目標の胡瓜に吸着
し、そのように吸着したまま、各指形成体1による胡瓜
の把持が可能な把持位置まで胡瓜を引き寄せる。この場
合、第1シリンダC1のシリンダ室11内の流体は、前
記流体流通孔22から排出自在になっているから、第1
シリンダC1は駆動しない。
【0017】図9(イ)に示すように、第1,第2シリ
ンダC1,C2のピストンロッド9,10がさらに同方
向に移動すると、第1シリンダC1のピストン13が前
記流体流通孔22を通り越して、第1シリンダC1が作
動し始め、第1シリンダC1が流体供給側に作動し、図
9(ロ)に示すように、指形成体1側に流体を供給し
て、把持部が胡瓜を把持する。
【0018】上記のようにして胡瓜を把持するから、請
求項1の構成による上記作用と同一の作用を奏すること
ができる。しかも、第1,第2シリンダC1,C2を直
列的に接続して、両シリンダC1,C2の幅方向の収容
空間を小さくすることができる。また、前記融通手段A
を、単なる流体流通孔22で構成してあるから、例え
ば、長孔と、この長孔内を移動自在に係入するピン等か
ら成る融通機構で構成してある場合よりも部品点数を少
なくすることができる。
【0019】〔4〕請求項4の構成による作用 請求項4の構成によれば、上記請求項3の構成による作
用と同様の作用を奏することができるのに加え、図8に
示すように、前記流体流通孔22から操作具25をシリ
ンダチューブ15内に挿入して、前記固定部材23を固
定解除及び固定操作することができるから、第1,第2
シリンダC1,C2のピストン13,14の間隔を、シ
リンダを分解することなく行うことができて、第1シリ
ンダC1の作動開始時期の調節等やピストン13,14
周りのメンテナンスを簡単に行うことができる。 〔5〕請求項5の構成による作用 請求項5の構成によれば、上記請求項1,2,3,4の
構成による作用と同様の作用を奏することができるのに
加え、指形成体の把持力を適正圧力に設定することがで
き、把持対象物を傷めずに把持できる。 〔5〕請求項6の構成による作用 請求項6の構成によれば、指形成体の把持力を適正圧力
に、より正確に設定することができ、上記請求項5の構
成による作用と同様の作用をより効果的に奏することが
できる。
【0020】〔効果〕従って、請求項1,2の構成によ
れば、積層された多数の把持対象物の中から把持対象物
を1つづつ把持して取り出す場合において、最上層の隣
接する把持対象物同士が両側部を接していて最上層の面
がほぼ平面的に連なっていた場合であっても、把持対象
物を円滑かつ確実に取り出すことができ、しかも、部品
点数を少なくできるから、構造をコンパクトにできると
ともに製作コストを低廉化できるようになった。
【0021】請求項3の構成によれば、第1,第2シリ
ンダの幅方向の収容空間が小さくて済み、前記融通手段
の構造を簡単にしてあるから、上記請求項1の構成によ
る効果を、より効果的に奏することができるようになっ
た。
【0022】請求項4の構成によれば、上記請求項3の
構成による効果と同様の効果を奏することができるのに
加え、第1シリンダの作動開始時期の調節等やピストン
周りのメンテナンスを簡単に行うことができるから、作
業性を向上させることができるようになった。
【0023】請求項5の構成によれば、上記請求項1,
2,3,4の構成による効果と同様の作用を奏すること
ができるのに加え、把持対象物を傷めずに把持できて、
作業性を向上させることができようになった。
【0024】請求項6の構成によれば、指形成体の把持
力を適正圧力に、より正確に設定することができるか
ら、上記請求項5上記請求項5の構成による効果と同様
の効果を、より効果的に奏することができるようになっ
た。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1に、基端部が開口し遊端部が閉塞し
た細長い筒状のゴム材で形成した指形成体1を支持部材
2で支持し、指形成体1の内部空間に加圧空気を給排す
ることによって、各指形成体1の把持部を折曲自在に構
成した2本指のロボットハンドを示してある。このロボ
ットハンドは、収穫籠内に収穫された胡瓜(把持対象物
の一例)を、例えば大きさなどの等級別に別の収穫籠に
仕分ける際に使用するもので、先端部で前記支持部材2
を支持する支持アームを駆動装置(共に図示外)により
位置変更させて、前記支持部材2を前記別の収穫籠側に
近接離間させるよう構成してある。
【0026】各指形成体1は、長手方向中間周部を、ひ
だの高さ寸法が背部側ほど高くなる蛇腹1aに形成して
(図5参照)、その開口部側の端部を、支持部材2の底
辺の両コーナ部に設けた一対の連結用丸ボス2aに各別
に外嵌し、リング状のクリップ8で固定してある。そし
て、指形成体1の開口部を、支持部材2内の二股状の空
気流通路Rに各別に連通接続し、各空気流通路Rに連通
接続した第1エアシリンダ(以下第1シリンダと略称す
る)C1で、指腹部側に折曲した把持姿勢と、指背部側
に折曲した把持解除姿勢とに姿勢切換え自在に構成して
ある。
【0027】また、各指形成体1の外方側にある胡瓜に
軟質材製の蛇腹状の吸着ノズルNを吸着させて、その胡
瓜を、各指形成体1で把持可能な位置まで引寄せるノズ
ル機構4を、各指形成体1の内側で前記支持部材2によ
って支持してある。
【0028】前記ノズル機構4は、支持部材2の中央部
に基端側から先端側に向けて貫通固定した中空支持軸5
の先端部に、前記吸着ノズルNを、そのノズル先端部が
各指形成体1の先端よりも突出する状態に連通接続し、
第2エアシリンダ(以下第2シリンダと略称する)C2
に前記中空支持軸5の基端部を連通接続して、第2シリ
ンダC2で吸着ノズルN内の負圧形成空間内の空気を吸
引するよう構成してある。前記吸着ノズルNは、その全
長を長めに設定して、胡瓜に吸着した状態で、吸着ノズ
ルN内の負圧で収縮することによって、胡瓜が把持位置
内に引寄せられるように構成してある。
【0029】前記第1,第2シリンダC1,C2の周り
の構造について説明すると、シリンダ駆動用の電動モー
タMで回転駆動する送りネジ3にスライダ6(ピストン
ロッド支持部の一例)を螺合し、このスライダ6に第
1,第2シリンダC1,C2のピストンロッド9,10
の基端部を連結アーム7を介して一体移動可能に連結し
てある。
【0030】前記第1,第2シリンダC1,C2は、そ
れらのピストンロッド9,10の往複行程において、各
シリンダ室11,12のボトム側が、シリンダ室11,
12内のピストン13,14の移動方向上手側と下手側
とに分かれて位置するように、両シリンダチューブ1
5,16を配置してある。そして、胡瓜が前記把持位置
又は把持位置近くに引き寄せられるまで第2シリンダC
2のピストンロッド10が移動してから、第1シリンダ
C1のピストンロッド9の移動を開始させる融通手段A
を、第1シリンダC1のピストンロッド9の基端部と前
記スライダ6との間に設けてある。
【0031】この融通手段Aは、前記ピストンロッド9
の基端部を、頭部がピストンロッドの基端側を向くT字
状の連結部材17にボルト連結し、連結部材17の脚部
に形成した長手方向に沿う長孔17aに、連結アーム7
の一端側に設けたピン7aを挿入して構成してある。前
記ピストンロッド9の基端部は連結部材17の一方の張
出端部に連結してあり、他方の張出端部には、スプリン
グ18で連結アーム7側に押し付勢されて前記連結アー
ム7を前記長孔17aの下手側部位近くで圧力支持する
加圧ロッド19(圧力検出手段の一例)と、その支持圧
が設定値になって、加圧ロッド19が第1シリンダC1
側に引退すると「入り」になり、前記支持圧が設定値内
に低下して、加圧ロッド19が連結アーム7側に突出す
ると「切り」になるリミットスイッチ20とを設けてあ
る。
【0032】そして、このリミットスイッチ20の「入
り」に基づいて、前記電動モータMを駆動停止させ、
「切り」に基づいて電動モータMを駆動させる圧力制御
装置(制御手段の一例)21を設けてある。また、圧力
制御装置21で制御される空圧制御弁Vを前記第1シリ
ンダC1に設けて、リミットスイッチ20が「入り」に
なると、その検出結果に基づいて、前記第1シリンダC
1内の流体を空圧制御弁Vから間欠的に排出して第1シ
リンダC1内の空圧を一定値に保つよう構成してある。
【0033】前記駆動装置・第1,第2シリンダC1,
C2は前記制御装置21により制御可能であり、上記構
成のロボットハンドは、胡瓜の上方側から胡瓜を次のよ
うにして把持する。
【0034】〔1〕電動モータMが駆動し、第2シリン
ダC2のピストンロッド10が所定距離移動してノズル
機構4内の空気を吸引する。吸着ノズルNが各指形成体
1の指先部よりも外方側で目標の胡瓜に吸着し(図2参
照)、吸着ノズルN内の負圧の高まりで収縮して、胡瓜
を把持位置内に引寄せる。
【0035】〔2〕前記融通手段Aの作用で作動してい
なかった第1シリンダC1が作動し始める。この場合、
両ピストンロッド9,10の往複行程において、第1,
第2シリンダC1,C2のシリンダ室11,12のボト
ム側が、各シリンダ室11,12内のピストン13,1
4の移動方向上手側と下手側とに分かれて位置するよう
に、両シリンダチューブ15,16を配置してあるか
ら、第1シリンダC1が流体供給側に作動し、指形成体
1に流体を供給して、把持部で胡瓜を把持する(図3、
図4参照)。
【0036】〔3〕図6に示すように、加圧ロッド19
の支持圧が設定値になって、加圧ロッド19が第1シリ
ンダC1側に引退し、リミットスイッチ20が「入り」
になると、電動モータMが駆動停止するとともに、第1
シリンダC1内の空気を空圧制御弁Vから間欠的に排出
して、第1シリンダC1内の空圧を一定値に保つ。そし
て、前記支持圧が設定値内に低下して、加圧ロッド19
が連結アーム7側に突出するとリミットスイッチ20が
「切り」になり、電動モータMが再び駆動するととも
に、空圧制御弁Vが閉塞する。
【0037】〔別実施形態〕図7に示すように、前記両
ピストンロッド9,10同士を同芯状に連結して、両ピ
ストンロッド9,10に前記両ピストン13,14を離
間させて設け、前記両シリンダチューブ15,16の前
記ボトム側とは反対側の開口端部同士を同芯状に対向配
置して、両シリンダチューブ15,16に両ピストン1
3,14を各別に収容した状態で、両シリンダチューブ
15,16同士を固着連結し、前記融通手段Aを構成す
るに、両ボトム間の所定位置に、第1シリンダ室11内
の空気が逃げるのを許容する通気孔22を形成し、第2
シリンダC2のピストン14がシリンダチューブ16の
ボトムから所定距離離間移動して、胡瓜が前記把持位置
又は把持位置近くに引き寄せられるまでは、第1シリン
ダC1のピストン13が、前記通気孔22を挟んで第1
シリンダC1のシリンダチューブ15のボトムとは反対
側に位置し、第2シリンダC2のピストン14がさらに
同方向に移動すると、第1シリンダC1のピストン13
が、前記通気孔22よりも前記第1シリンダC1の前記
ボトム側に位置するように構成してもよい。
【0038】前記加圧ロッド19とリミットスイッチ2
0は、ピストンロッド9の基端側と前記スライダ6との
間に設けてある。
【0039】図8に示すように、前記第1シリンダC1
のピストン13の連結用端部に嵌合孔24を形成し、こ
の嵌合孔24をピストンロッド9に位置変更自在に外嵌
して、固定部材としての六角孔つきボルト23で固定解
除自在に固定し、前記通気孔22から操作具としての六
角レンチ25をシリンダチューブ15内に挿入して、前
記ボルト23を固定解除及び固定操作自在に構成してあ
る。
【0040】この構成では次のように作動する。図7に
示すように、第1,第2シリンダC1,C2のピストン
ロッド9,10が、第1シリンダC1のシリンダチュー
ブ15のボトム側に向かって所定距離移動して、ノズル
機構4内の空気を第2シリンダが吸引する。この吸引に
よって、各指形成体1の指先部よりも外方側で吸着ノズ
ルNが目標の胡瓜に吸着し、そのように吸着したまま、
各指形成体1による胡瓜の把持が可能な把持位置まで胡
瓜を引き寄せる。この場合、第1シリンダC1のシリン
ダ室11内の空気は、前記通気孔22から排出自在にな
っているから、第1シリンダC1は駆動しない。
【0041】図9(イ)に示すように、第1,第2シリ
ンダC1,C2のピストンロッド9,10がさらに同方
向に移動すると、第1シリンダC1のピストン13が前
記通気孔22を通り越して、第1シリンダC1が作動し
始め、第1シリンダC1が流体供給側に作動し、指形成
体1側に空気を供給して、把持部が胡瓜を把持する(図
9(ロ))。なお、この構成においても、前記加圧ロッ
ド19や空圧制御弁Vが上記の第1の実施例と同様に作
動する。
【0042】前記把持対象物は、胡瓜以外の他の野菜類
や果物であってもよく、また、食物以外のものであって
もよい。
【0043】加圧空気に代えて、加圧した作動油等の液
体で指形成体1の姿勢を切換えるよう構成してもよい。
【0044】前記第1シリンダC1に圧力センサを設け
て前記圧力検出手段19を構成し、この圧力センサの検
出結果に基づいて前記制御装置で電動モータを制御する
よう構成してもよい。
【0045】なお、特許請求の範囲の項に図面との対照
を便利にするために符号を記すが、この記入により本発
明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロボットハンドとその駆動部の縦断正面図
【図2】ロボットハンドとその駆動部の作用を示す縦断
正面図
【図3】ロボットハンドとその駆動部の作用を示す縦断
正面図
【図4】把持対象物を把持した状態の指形成体の斜視図
【図5】指形成体周りの横断平面図
【図6】駆動部の制御の時間的関係を示す図
【図7】別実施例の縦断正面図
【図8】別実施例の斜視図
【図9】(イ)別実施例の作用を示す縦断正面図 (ロ)別実施例の作用を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 指形成体 2 支持部材 4 ノズル機構 6 ピストンロッド支持部 9,10 ピストンロッド 11,12 シリンダ室 13,14 ピストン 15,16 シリンダチューブ 19 圧力検出手段 21 圧力制御手段 22 流体流通孔 23 固定部材 25 操作具 A 融通手段 C1 第1シリンダ C2 第2シリンダ M アクチュエータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材(2)で支持する複数の指形成
    体(1)に、第1シリンダ(C1)からの流体の給排で
    把持姿勢と把持解除姿勢とに切換え自在な把持部を設
    け、吸着ノズル(N)を備えるノズル機構(4)を、各
    指形成体(1)の内側で前記支持部材(2)によって把
    持対象物側に出退自在に支持し、前記ノズル機構(4)
    内に流体を給排する第2シリンダ(C2)を設けて、こ
    の第2シリンダ(C2)でノズル機構(4)内の流体を
    吸引することにより、各指形成体(1)の指先部よりも
    外方側で前記吸着ノズル(N)を把持対象物に吸着さ
    せ、かつ、各指形成体(1)による把持対象物の把持が
    可能な把持位置まで把持対象物を引き寄せ可能に構成
    し、前記第1,第2シリンダ(C1),(C2)のピス
    トンロッド(9),(10)同士を一体移動可能に連結
    するとともに、両ピストンロッド(9),(10)の往
    複行程において、前記第1,第2シリンダ(C1),
    (C2)のシリンダ室(11),(12)のボトム側
    が、各シリンダ室(11),(12)内のピストン(1
    3),(14)の移動方向上手側と下手側とに分かれて
    位置するように、両シリンダチューブ(15),(1
    6)を配置し、前記両ピストンロッド(9),(10)
    を伸縮駆動するアクチュエータ(M)を設け、把持対象
    物が前記把持位置又は把持位置近くに引き寄せられるま
    で前記第2シリンダ(C2)のピストンロッド(10)
    が移動してから、前記第1シリンダ(C1)のピストン
    ロッド(9)の移動を開始させる融通手段(A)を設け
    てあるロボットハンド。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2シリンダ(C1),(C
    2)のピストンロッド(9),(10)の基端部を、前
    記アクチュエータ(M)側のピストンロッド支持部
    (6)に連結し、前記第1シリンダ(C1)のピストン
    ロッド(9)と前記ピストンロッド支持部(6)との間
    に、前記融通手段(A)を設けてある請求項1記載のロ
    ボットハンド。
  3. 【請求項3】 前記両ピストンロッド(9),(10)
    同士を同芯状に連結して、両ピストンロッド(9),
    (10)に前記両ピストン(13),(14)を離間さ
    せて設け、前記両シリンダチューブ(15),(16)
    の前記ボトム側とは反対側の端部同士を同芯状に対向配
    置して、両シリンダチューブ(15),(16)に両ピ
    ストン(13),(14)を各別に収容した状態で、両
    シリンダチューブ(15),(16)同士を連結し、前
    記融通手段(A)を構成するに、前記両ボトム間の所定
    位置に、前記第1シリンダ室(11)内の流体が逃げる
    のを許容する流体流通孔(22)を形成して、前記第2
    シリンダ(C2)のピストン(14)がシリンダチュー
    ブ(16)のボトムから所定距離離間移動して、把持対
    象物が前記把持位置又は把持位置近くに引き寄せられる
    までは、前記第1シリンダ(C1)のピストン(13)
    が、前記流体流通孔(22)を挟んで前記第1シリンダ
    (C1)のシリンダチューブ(15)のボトムとは反対
    側に位置し、前記第2シリンダ(C2)のピストン(1
    4)がさらに同方向に移動すると、前記第1シリンダ
    (C1)のピストン(13)が、前記流体流通孔(2
    2)よりも前記第1シリンダ(C1)の前記ボトム側に
    位置するように構成してある請求項1記載のロボットハ
    ンド。
  4. 【請求項4】 前記両ピストン(13),(14)の少
    なくとも一方を、それらのピストンロッド(9),(1
    0)に位置変更自在に外嵌して、固定部材(23)で固
    定解除自在に固定し、前記流体流通孔(22)から操作
    具(25)をシリンダチューブ(15)内に挿入して、
    前記固定部材(23)を固定解除及び固定操作自在に構
    成してある請求項3記載のロボットハンド。
  5. 【請求項5】 前記第1シリンダ(C1)のシリンダ室
    (11)内の圧力を検出する圧力検出手段(19)を設
    け、その検出圧力が設定値に達すると、前記アクチュエ
    ータ(M)の駆動を停止させ、前記検出圧が設定値より
    も低下すると、前記アクチュエータ(M)を駆動させる
    圧力制御手段(21)を設けてある請求項1,2,3,
    4のうちのいずれか一つに記載のロボットハンド。
  6. 【請求項6】 前記圧力検出手段(19)の検出圧力が
    設定値に達すると、前記第1シリンダ(C1)内の流体
    を間欠的に排出して前記第1シリンダ(C1)内の流体
    圧を一定値に保つ流体圧制御弁(V)を設けてある請求
    項5に記載のロボットハンド。
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