JPH0938742A - 金属製容器 - Google Patents

金属製容器

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JPH0938742A
JPH0938742A JP7209915A JP20991595A JPH0938742A JP H0938742 A JPH0938742 A JP H0938742A JP 7209915 A JP7209915 A JP 7209915A JP 20991595 A JP20991595 A JP 20991595A JP H0938742 A JPH0938742 A JP H0938742A
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bottom body
barrel body
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welding
directional element
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Mitsuru Tomita
充 富田
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TOMITA KOGYO KK
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 胴体と底体とを接合した溶接部の外観及び構
造を改善し、商品価値を高める。 【構成】 底体20の周縁部分に立ち上がり部21を形
成し、胴体10と底体20との接合部を胴体10の側面
に設定する。さらに底体20の立ち上がり部21を内側
に受け入れる受け入れ部13を胴体10の接続部に設定
し、受け入れ部13と立ち上がり部21の接触部を溶接
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ等を加工し
たほぼ筒状の胴体と、板材を加工したほぼ皿状の底体と
からなり、胴体の端縁に底体の周縁を溶接することによ
って両者を一体に接合した金属製容器に関するものであ
り、例えばステンレス鋼製魔法瓶の内容器等に適した金
属製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼製魔法瓶の内容器を例にと
ると、これは胴体と底体との接合により製造され、突き
合わせ方式又は嵌め込み方式で接触している胴体と底体
を溶接する工程を経る。
【0003】前者の突き合わせ方式は、胴体と底体を板
厚の範囲内で突き合わせ、そこを溶接する。しかし溶接
時の加熱により突き合わせ部の精度を維持できず、特に
パイプを拡管した胴体は収縮傾向をもち、板材を加工し
た底体は逆に拡大傾向をもつため調整が非常に難しく、
作業性が悪い上、薄肉化が非常に困難であり、不良率も
高くなる。
【0004】また後者の嵌め込み方式は、胴体下端に段
状部分を形成し、そこに底板を嵌め込み、溶接するた
め、突き合わせ方式に比較すると作業性が良く、薄肉化
も可能である。しかし、接合部が底面(の外周縁)にあ
るため、ビード状の溶接痕が湯口部より目視され、それ
が外観上の損失となって製品の商品価値を低下させると
いう欠点を生ずる。また、外観を考慮して溶接を細くす
ると、溶け込み不足が発生し、ビードが十分に出ないた
め隙間腐食の原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述した実情
に着目してなされたもので、その課題は接合部の溶接痕
が口部等から目視されにくくすることによって商品価値
を高めるとともに、接合の作業性を良好にし、不良率を
著しく低減すると同時に薄肉化も図れるようにすること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、金属製容器を構成する、胴体と底体との接合
部を胴体の側面に設定するために、底体の周縁に胴体の
側面方向を向いた立ち上がり部を形成し、溶接時の加熱
により収縮傾向となる胴体にその接合部の内側に底体の
立ち上がり部を受け入れる受け入れ部を設けるという手
段を講じたものである。
【0007】底体に形成した立ち上がり部は、胴体との
接合部を胴体の側面に位置させるため、溶接によるビー
ド状の痕跡を容器の口部から目視しにくくする。
【0008】胴体はその内側に底体の立ち上がり部を受
け入れる受け入れ部を有する。このため、パイプ等を加
工したほぼ筒状の胴体の接合部が溶接によって加熱され
収縮傾向となっても、受け入れ部は底体の立ち上がり部
を外側から内側へ押すように作用し、これは胴体と底体
の接合隙間を少なくする。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の金属製容器は、パイプ
等を加工したほぼ筒状の胴体10を使用する。この場
合、パイプ等とは、引き抜きで継目なく製造したもの、
板材を円筒状に曲げ加工し軸方向に側縁を溶接したも
の、などを含む。特に、本発明の金属製容器に使用する
胴体は前記のようなパイプ状原材料をさらに全体として
拡管加工したもので、そのため熱が加わると収縮(外側
から内側へ変形)しようとする傾向を持つものである。
【0010】またこの発明の金属製容器は、板材を加工
したほぼ皿状の底板20を使用する。板材に立ち上がり
部21を絞り加工することによって底体20に熱が加わ
ると拡大(内側から外側へ変形)しようとする傾向をも
つようになる。胴体10が加熱収縮傾向をもつと同時に
底体20が加熱拡大傾向をもつことは、接合部におい
て、内方へ向かう力と外方へ向かう力とが押し合い相乗
効果を発揮することになるので、胴体10のみが収縮傾
向をもち、底体20は殆んど変形しない場合よりも接合
部に大きい作用力を発生させることができる。
【0011】胴体10と底体20との接合部は胴体10
の側面に設けられるが、その位置は底体20の立ち上が
り部21と胴体10の下端部11とが接する部位であ
る。立ち上がり部21の立ち上がり高さは任意である。
しかし、完成した容器の口部12から離れている方がよ
り目立たないという点から、底に近過ぎない方が良い。
そのような胴体10には、底体20の立ち上がり部21
を内側に位置させるための受け入れ部13を設ける。こ
の内外の位置関係は、胴体10の収縮傾向と、底体20
の拡大傾向とを相乗させるために必要なものである。受
け入れ部13は底体20を単に受け入れるだけでなく、
より良く受け入れるための構造を有することができる。
【0012】その一つの例は、胴体側の下端部11と底
体側の立ち上がり部21とを嵌め込み構造とし、両部1
1の位置関係及び接触状態が溶接完了まで保たれるよう
にすることである。例えば図2に示すように、胴体10
の下端部11にそこから半径方向外方へ突出した半径方
向要素14とその先端から胴軸方向へ折り曲げた軸方向
要素15とを有する受け入れ部13を設ける。これに対
応して底体20の立ち上がり部21にもそこから半径方
向外方へ突出する半径方向要素24を設け、その先端が
軸方向要素15の内側に嵌め込まれるようにする。
【0013】なお、受け入れ部13の具体的構成は図2
の例に限定されない。要するに、溶着時の加熱による胴
体10の収縮と、底体20の拡大により接合部の隙間が
小さくなるような構成であればこの発明の目的は達成さ
れる。この構成において、胴体10と底体20とを治具
31、32を用いて一定の関係に保持し(図4参照)、
受け入れ部13にて接触した胴体10と底体20の金属
に熱を加えて溶融し、とけ合わせて接合する(図3の右
半分)。なお溶加材は必要に応じて使用することができ
る。
【0014】各図に示された実施例について更に説明す
ると、この実施例はステンレス鋼製魔法瓶の内容器に用
いる金属製容器に本発明を適用したものである。従っ
て、胴体10と底体20とは共にステンレス鋼からな
り、胴体10はステンレス鋼製パイプを拡管した無底有
口のもの、底体20はステンレス鋼板を絞り加工した立
ち上がり部21を有する皿状のものである。
【0015】胴体10の接合部には、底体20の周縁を
受け入れるために、前述した半径方向要素14と軸方向
要素15とを有する受け入れ部13を底方向に向けて設
ける。また底体20の周縁の接合部にも半径方向要素1
4に重なり、軸方向要素15の内側に嵌まり込む半径方
向要素24を立ち上がり部21の上端に設けている(図
2参照)。
【0016】これらを接合するには図4の治具31、3
2を用いる。胴体10を固定する治具31は胴体10を
上下逆にしてセットする保持口部33を有し、前記受け
入れ部13は保持口部33の周囲***部24の上に掛か
る。底体20は、予め胴体側治具31と一定の関係を保
って上下する底体側治具32によって保持され、その半
径方向要素24が受け入れ部13の半径方向要素14と
重なる状態にセットされかつ押さえ付けられる(図
4)。
【0017】この状態で接合部に熱を加えると、胴体1
0と底体20の主として半径方向要素14、24の広い
接触面に溶融が生じかつその周囲に及ぶ。特に溶接時の
熱によって胴体10と底体20の接触面の接触圧力がさ
らに高まるので溶接性は非常に良好になる。図5は溶接
を終えた本発明の金属製容器に外胴40を組み合わせた
もので、これがステンレス製魔法瓶の本体を構成する。
なお、35はビード状の溶接痕を示す。溶接痕35は金
属製容器の内部の側面にもあらわれる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、かつ作用
するものであるから、胴体と底体との接合部が胴体側面
にあり、溶接痕が口部から目視されにくくまた目立たな
いため商品価値が高まり、接合部はその内側に底体の立
ち上がり部が収まり溶接時に接合部に圧力を加えること
ができ、接地面が多いため隙間も残存せず外観上のみな
らず構造上も理想的な溶接が行なわれ、ビード状の溶接
痕も十分に形成されるため、薄肉化が図れるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属製容器の分解斜視図。
【図2】同上接合部の実施例を示す拡大断面図。
【図3】溶接前(右半分)と溶接後(左半分)の縦断面
図。
【図4】溶接時治具にセットした状態の断面説明図。
【図5】ステンレス製魔法瓶の縦断面図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ等を加工したほぼ筒状の胴体と、
    板材を加工したほぼ皿状の底体とからなり、胴体の端縁
    に底体の周縁を溶接することによって両者を一体に接合
    した金属製容器であって、胴体と底体との接合部を胴体
    の側面に設定するために、底体の周縁に胴体の側面方向
    を向いた立ち上がり部を形成し、溶接時の加熱により収
    縮傾向となる胴体にその接合部の内側に底体の立ち上が
    り部を受け入れる受け入れ部を設けたことを特徴とする
    金属製容器。
  2. 【請求項2】 受け入れ部13は、胴体10の下端部1
    1にそこから半径方向外方へ突出した半径方向要素14
    とその先端から胴軸方向へ折り曲げた軸方向要素15と
    を有する請求項第1項記載の金属製容器。
  3. 【請求項3】 底体20の立ち上がり部21にそこから
    半径方向外方へ突出する半径方向要素24を設け、その
    先端が胴体側の軸方向要素15の内側に嵌め込まれるよ
    うにした請求項第1項記載の金属製容器。
  4. 【請求項4】 底体20は絞り加工されたものからな
    り、胴体10の受け入れ部13の内側において、溶接時
    の熱により拡大傾向を有する請求項第1項記載の金属製
    容器。
  5. 【請求項5】 胴体10と底体20とは共にステンレス
    鋼を素材とする魔法瓶の内胴を構成するためのものであ
    る請求項第1項記載の金属製容器。
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