JPH0935937A - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JPH0935937A
JPH0935937A JP26276195A JP26276195A JPH0935937A JP H0935937 A JPH0935937 A JP H0935937A JP 26276195 A JP26276195 A JP 26276195A JP 26276195 A JP26276195 A JP 26276195A JP H0935937 A JPH0935937 A JP H0935937A
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JP
Japan
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magnetic film
inductance
coil body
inductance element
slits
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Application number
JP26276195A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Shinoi
潔 篠井
Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
Takashi Sato
崇 佐藤
Satoshi Waga
聡 和賀
Kenji Shimizu
賢児 清水
Yoshinobu Kakihara
良亘 柿原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル体が磁性膜に覆われたインダクタンス
素子において、周波数変化に対するインダクタンスの低
下率の増大を防止し、ローパスフィルタを構成したとき
の信号の減衰特性を良好なものとさせる。 【構成】 基板1上に下部磁性膜2、絶縁層3、コイル
体4、絶縁層5、上部磁性膜6が設けられたインダクタ
ンス素子Bにおいて、上下の磁性膜6、2に、中心から
角部(ロ)の領域に放射状に延びるスリットS1〜S4
および(a1)〜(a4)を形成する。スリットにより上
下の磁性膜6、2を遮断することにより、渦電流損を低
下させ、また磁場Hによりインダクタンス素子Bの角部
領域(ロ)に生じる磁区の乱れを防止する。渦電流損と
磁場の乱れが抑制され、インダクタンス素子の周波数変
化に対するインダクタンスの減少率の増大を防止し、例
えばローパスフィルタを構成したときの信号減衰率を大
きなものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性材料により
平面内で巻き形成されたコイル体を有するインダクタン
ス素子に係り、特に周波数変化に対するインダクタンス
の変化(周波数特性)を安定させて、例えばローパスフ
ィルタに使用した場合にカットオフ周波数を低下させる
ことが可能なインダクタンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は薄膜形成工程により製造される従
来のインダクタンス素子を示す斜視図、図3はそのII
I−III線の断面図である。このインダクタンス素子
Aは、シリコン(Si)またはガラスなどの基板1の上
に下部磁性膜2が形成されている。下部磁性膜2の上に
は、ポリイミドなどの有機絶縁層3が形成される。コイ
ル体4は銅(Cu)などの導電性材料により形成され、
前記有機絶縁層3上にて平面内で螺旋状に形成されてい
る。さらにコイル体4のほとんどの部分がポリイミドな
どの有機絶縁層5により被覆され、さらにその上から上
部磁性膜6により覆われている。
【0003】上記下部磁性膜2、コイル体4および上部
磁性膜6は、スパッタリングなどの工程により成膜さ
れ、またエッチングにて所定の平面形状に形成される。
また図4に示すように、コイル体4の巻き中心部は端子
部4aとなり、上部磁性膜6の中心に露出している。同
様にコイル体4の巻き外端は端子部4bとなり、これも
上部磁性膜6の外部に露出している。このインダクタン
ス素子Aでは、コイル体4のほとんどの部分が下部磁性
膜2と上部磁性膜6とで囲まれ、下部磁性膜2と上部磁
性膜6は互いに接触している。コイル体4が下部磁性膜
2と上部磁性膜6とで囲まれることにより、インダクタ
ンスがなるべく大きくなるように設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインダクタンス
素子Aでは、前記下部磁性膜2および上部磁性膜6が、
Co系合金などの磁性材料により形成されている。Co
系合金を用いたインダクタンス素子Aは、周波数特性が
良好であり、すなわち入力周波数の変化に対するインダ
クタンスの低下率が小さく、よってこのインダクタンス
素子Aをローパスフィルタに使用した場合には、信号の
減衰率の良好な特性のフィルタを構成できる。
【0005】しかし、Co系合金は、比透磁率が比較的
低いため、コイル体4の所定のターン数を基準としたと
きのインダクタンスを大きくするには限界がある。すな
わち、インダクタンスを大きくするためにはコイル体4
のターン数を多くし、素子全体を大型にする必要があ
る。インダクタンス素子Aを用いてL−RまたはL−C
−Rなどのローパスフィルタを構成した場合、カットオ
フ周波数を比較的低い帯域とするためにはインダクタン
スを大きくすることが必要である。
【0006】ところが、前記従来のCo系合金などを下
部磁性膜2および上部磁性膜6として使用したインダク
タンス素子Aでは、インダクタンスを高くすると素子が
大型化することになり、カットオフ周波数の低いローパ
スフィルタを小型の素子で構成することが困難になる。
【0007】そこで、図3および図4に示す構成のイン
ダクタンス素子Aにおいて、下部磁性膜2および上部磁
性膜6を比透磁率の高い鉄系磁性材料により形成して、
少ないターン数のコイル体4を使用し、しかもインダク
タンスを高くすることを試みた。しかし、鉄系磁性材料
はCo系の磁性材料に比べて導電性が高い材料であるた
め、図4にてφで示すように、下部磁性膜2および上部
磁性膜6に渦電流が発生し、この渦電流損により周波数
特性が悪化する欠点がある。またコイル体4に流れる電
流により下部磁性膜2と上部磁性膜6にHで示す磁場が
形成される。この磁場Hにより上部磁性膜6の(イ)で
示す各4辺では、コイル体4を横断する方向へ磁化が飽
和しようとして磁区が揃えられようとする。ところが、
上部磁性膜6の角部領域(ロ)では、前記各辺での磁場
が干渉し、この角部領域(ロ)では、磁区に乱れが生じ
やすい。このことからもインダクタンス素子Aの周波数
特性が劣化する。
【0008】上記の渦電流による損失および磁区の乱れ
の双方を原因として、周波数特性が劣化する。すなわち
周波数が高くなるにしたがってインダクタンスの低下率
が高くなると、ローパスフィルタの減衰率が低下して、
高性能のローパスフィルタを構成できなくなる。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、コイル体を覆う磁性膜での渦電流損さらには磁区
の乱れを防止して、周波数特性を改善したインダクタン
ス素子を提供することを目的としている。
【0010】また本発明は、上下の磁性膜を比透磁率の
高い材料で形成してインダクタンスを高くしても、周波
数特性の劣化を防止でき、よってカットオフ周波数が低
くしかも安定した減衰性能を有するローパスフィルタに
適したインダクタンス素子を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインダクタンス
素子は、導電性材料により平面内で螺旋状に形成された
コイル体と、このコイル体を覆う磁性膜とを有し、前記
磁性膜の一部が、コイル体に流れる電流と交叉する方向
に延びるスリットにより分離されていることを特徴とす
るものである。
【0012】上記スリットは少なくとも1箇所以上設け
られるが、このスリットは、コイル体の巻き中心からコ
イル体の外縁方向に放射状に延びて複数箇所形成するも
のであってもよい。インダクタンス素子の平面形状が矩
形状であり、またコイル体の巻き形状も矩形状である場
合には、前記スリットが、コイルの巻き中心から、矩形
の各角部に向かうように放射状に形成されていることが
好ましい。
【0013】また、コイル体を上下から囲む磁性膜が形
成されている場合、上記スリットは、コイル体の上側の
磁性膜または下側の磁性膜のいずれか一方に形成されて
いてもよいが、上下の磁性膜の双方にスリットが形成さ
れていることが好ましい。
【0014】また、このインダクタンス素子は、前述の
磁性膜が鉄系微結晶材料により形成されている場合に、
特に適している。鉄系微結晶材料は、成膜時にアモルフ
ァス状態で熱処理後に微結晶材料となるものであり、以
下のものを列記できる。 ・Fe−M−C ・Fe−M−N ・Fe−M−B ・Fe−Nb−B−Si−Cu Feは鉄、Cは炭素、Nは窒素、Bはボロン、Nbはニ
オブ、Siはシリコン、Cuは銅である。またMは金属
元素であり、例えばAl(アルミニウム)、Ta(タン
タル)、Hf(ハフニウム)などである。
【0015】本発明のインダクタンス素子では、コイル
体が磁性膜に被覆されているインダクタンス素子におい
て、磁性膜に、コイル体に流れる電流と交叉する方向に
延びるスリットが形成されているため、このスリットに
より磁性膜の渦電流を遮断でき、渦電流損による周波数
特性の劣化、すなわち周波数の変化によりインダクタン
スの低下率が大きくなるという問題を抑制できる。また
スリットを放射方向に複数箇所設けた場合には、磁性膜
を複数の領域に区分できることになり、磁区の乱れを有
効に防止できる。特にインダクタンス素子の平面形状が
矩形状で且つコイル体の巻き形状が矩形状の場合に、ス
リットを矩形状の角部領域にて放射状に形成することに
より、磁性膜の矩形状の角部での磁区の乱れを防止で
き、磁区の乱れによる周波数特性の劣化を抑制しやすく
なる。
【0016】このインダクタンス素子では、導電性のや
や高い磁性材料で磁性膜を形成しても、上記のように周
波数変化に対するインダクタンスの低下率が大きくなる
ことを抑制できるため、バンドパスフィルタ特にローパ
スフィルタに使用した場合に、信号減衰率を高いものに
できる。
【0017】特に磁性材料を鉄系微結晶材料で構成した
場合には、Co系材料の磁性膜を使用したものに比べ
て、インダクタンスが全周波数帯域にて全体的に高くな
る。したがってカットオフ周波数の低いローパスフィル
タを構成しやすくなる。また、鉄系微結晶材料の磁性材
料はCo系材料に比べて導電性が高いため、前記渦電流
損や磁区の乱れが生じやすくなっている。しかし、磁性
膜に前記スリットを形成することにより、前記渦電流損
や磁区の乱れによる周波数特性の劣化を防止できること
になる。すなわち、鉄系微結晶材料により磁性膜を形成
し、この磁性膜にスリットを形成することにより、コイ
ル体のターン数が少ない小型のものであっても比較的イ
ンダクタンスの高い素子を構成でき、しかも周波数の変
化に対してインダクタンスの減少率の小さいものとな
る。よって、カットオフ周波数が低く、また減衰性能が
安定した小型のローパスフィルタを構成することが可能
である。
【0018】また、本発明のインダクタンス素子では、
スリットが磁性膜の1箇所に形成されていても複数箇所
に形成されていてもよいが、スリットの数が多いほど磁
性膜の面積が減少してインダクタンスが低くなる。よっ
て、周波数特性よりもインダクタンスを全体的に高くす
ることを優先する場合、または磁区の乱れがあまり問題
にならない場合にはスリットを1箇所にのみ設けること
が好ましく、また周波数特性の改善を優先する場合、ま
たは磁性膜での磁区の乱れが問題になりやすい構造の場
合には、スリットを放射状に複数箇所形成する構造とす
ることが好ましい。
【0019】また、コイル体の上下に磁性膜が形成され
て、コイル体が磁性膜に囲まれているものでは、上記1
箇所に形成されるスリットまたは放射状に複数箇所形成
されるスリットが、上部磁性膜または下部磁性膜のいず
れか一方のみに形成されていてもよい。ただし、スリッ
トが上部磁性膜と下部磁性膜の双方に形成されている
と、コイル体の上下双方において渦電流損または磁区の
乱れを抑制できる。その結果、上部磁性膜と下部磁性膜
の双方にスリットが形成されているものでは、共振周波
数および共振尖鋭度(Q値)を高くでき、また最大イン
ピーダンスの値も高くできる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の第1実施例のインダクタンス
素子Bおよび第3実施例のインダクタンス素子Eを示す
斜視図、図2は第2実施例のインダクタンス素子Cおよ
び第4実施例のインダクタンス素子Fを示す斜視図であ
る。図1と図2に示すインダクタンス素子B,C,E,
Fの全体構造は、図3と図4に示す従来のインダクタン
ス素子と同じである。よって図1と図2に示すインダク
タンス素子の断面形状は図3に示す通りである。
【0021】各インダクタンス素子B,C,E,Fは、
シリコン(Si)またはガラスなどの基板1の上に下部
磁性膜2が形成され、下部磁性膜2の上には、ポリイミ
ドなどの有機絶縁層3が形成されている。コイル体4は
銅(Cu)などの導電性材料により形成され、前記有機
絶縁層3上にて平面内で矩形状で且つ螺旋状に形成され
ている。さらにコイル体4のほとんどの部分がポリイミ
ドなどの有機絶縁層5により被覆され、さらにその上か
ら上部磁性膜6により覆われている。
【0022】上記下部磁性膜2とコイル体4および上部
磁性膜6は、スパッタリングなどの工程により成膜さ
れ、またエッチングにて所定の平面形状に形成される。
コイル体4の巻き中心部は端子部4aとなり、上部磁性
膜6の中心に露出している。同様にコイル体4の巻き外
端は端子部4bとなり、これも上部磁性膜6の外部に露
出している。このインダクタンス素子では、コイル体4
のほとんどの部分が下部磁性膜2と上部磁性膜6とで囲
まれ、下部磁性膜2と上部磁性膜6は互いに接触してい
る。
【0023】また、上記下部磁性膜2と上部磁性膜6
は、鉄系微結晶材料により形成されている。または下地
側の下部磁性膜2がCo系磁性材料により形成され、コ
イル体4を覆う上部磁性膜6のみが鉄系微結晶材料によ
り形成されていてもよい。鉄系微結晶材料は、例えばF
e−Ta−C系である。この材料は成膜時にはアモルフ
ァス状態であり、加熱処理により微結晶材料となる。
【0024】図1に示す第1実施例のインダクタンス素
子Bでは、上側の上部磁性膜6にのみ4本のスリットS
1〜S4が放射状に形成されている。スリットS1〜S
4は、平面が矩形状の上部磁性膜6に対し、コイル体4
の中心部から角部領域(ロ)に延びるように形成されて
いる。スリットS1〜S4は、コイル体4に流れる電流
と交叉する方向に延びており、このスリットにより、図
1では上部磁性膜6が4分割されている。また、前記上
部磁性膜6に4本のスリットS1〜S4を形成せず、そ
の代わりに、図1の下部磁性膜2にのみ、点線で示した
4本のスリット(a1)〜(a4)が放射状に形成される
ものであってもよい。
【0025】第1実施例のインダクタンス素子Bでは、
4本の上部磁性膜6に形成されるスリットS1〜S4、
または下部磁性膜2に形成されるスリット(a1)〜
(a4)により、上部磁性膜6または下部磁性膜2が4
分割されている。よって、上部磁性膜6または下部磁性
膜2での渦電流φのループを前記のスリットで遮断する
ことができる。また、コイル体4に電流が流れると、矩
形状の各辺の領域すなわちコイル体4がX方向とY方向
へと直線的に延びている部分では、各辺の縁とコイル体
4の中心部を結ぶ方向への磁場Hが生成される。図4に
示す従来例では、角部領域(ロ)の部分で、X方向の磁
場HとY方向の磁場Hとの干渉により上部磁性膜6およ
び下部磁性膜2中の磁区に乱れが生じていた。しかし、
図1の実施例では角部領域(ロ)の方向へ放射状に延び
る前記スリットS1〜S4またはスリット(a1)〜
(a4)が形成されているため、角部領域(ロ)の部分
でX方向とY方向の磁場が干渉することがない。よっ
て、上部磁性膜6または下部磁性膜2における角部領域
(ロ)での磁区の乱れを防止することができる。
【0026】次に、図2に示す第2実施例のインダクタ
ンス素子Cでは、例えばコイル体4の巻き中心から矩形
状の辺を横断するように1箇所のスリットSaが上部磁
性膜6にのみ形成され、このスリットSaにより上部磁
性膜6が分断されている。また、前記上部磁性膜6にス
リットSaを形成せず、図2の下部磁性膜2にのみ、点
線で示したスリット(Sb)が形成されているものであ
ってもよい。この1本のスリットSaまたは(Sb)に
より、上部磁性膜6または下部磁性膜2での渦電流φの
ループを遮断でき、渦電流損による周波数特性の劣化、
すなわち周波数の変化に対するインダクタンスの減少率
の増大を防止できるものとなる。
【0027】上記の上部磁性膜6のスリットS1〜S4
またはスリットSaは、上部磁性膜6を成膜した後に、
マスクで覆い、上部磁性膜6をエッチングすることによ
り形成される。または、上部磁性膜6を成膜する際、ス
リットの部分にレジストパターンを形成しておき、この
レジストパターン以外の部分に鉄系微結晶材料をスパッ
タし、その後にレジストを除去してもよい。
【0028】また、下部磁性膜2のスリット(a1)〜
(a4)または(Sb)は、下部磁性膜2を成膜する段
階で形成される。すなわち、シリコン(Si)またはガ
ラスなどの基板1の上に下部磁性膜2を成膜した後に、
マスクで覆い、下部磁性膜2をエッチングすることによ
り形成される。または、下部磁性膜2を成膜する際、ス
リットの部分にレジストパターンを形成しておき、この
レジストパターン以外の部分に鉄系微結晶材料をスパッ
タし、その後にレジストを除去してもよい。そして、こ
のスリット(a1)〜(a4)および(Sb)によって分
割された下部磁性膜2の上に、絶縁層3および5、コイ
ル体4、さらに上部磁性膜6が形成される。
【0029】次に、本発明の第3実施例のインダクタン
スEは、上記の方法によって、上部磁性膜6に放射状の
スリットS1〜S4を形成し、さらに下部磁性膜2に放
射状のスリット(a1)〜(a4)を形成したものであ
る。すなわち、コイル体4を囲む上下の磁性膜2と6の
双方に放射状にスリットを形成し、しかも上下の各磁性
膜2と6とで、同じ平面位置にスリットが形成されたも
のである。よって4本のスリットS1〜S4およびスリ
ット(a1)〜(a4)により、上部磁性膜6と下部磁性
膜2の双方が4分割されている。
【0030】第3実施例のインダクタンス素子Eでは、
上部磁性膜6と下部磁性膜2の双方において、渦電流φ
のループを各スリットで遮断することができる。また、
角部領域(ロ)に延びる放射状のスリットが上下の磁性
膜6と2の双方に形成されているため、上下の磁性膜6
と2で、角部領域(ロ)での磁区の乱れを防止できる。
よって、第1実施例のインダクタンス素子Bに比べて、
周波数の変化に対してインダクタンスが安定したものと
なる。
【0031】次に、本発明の第4実施例のインダクタン
ス素子Fは、図2において、上部磁性膜6に1本のスリ
ットSaを形成し、これと共に下部磁性膜2に1本のス
リット(Sb)を形成したものである。この実施例で
は、上下の磁性膜6と2の双方において、スリットSa
と(Sb)により、渦電流のループφを遮断できるもの
となり、一方の磁性膜にのみスリットが形成された第2
実施例のインダクタンス素子Cに比べて、周波数の変化
に対するインダクタンスの減少率の増大をさらに防止で
きるものとなる。
【0032】次に、図5以下の各線図は、上記各実施例
の特性を比較したものである。図5は、横軸が周波数
(MHz)で、縦軸がインダクタンス(μH)であり、
各実施例のインダクタンス素子において、周波数に対す
るインダクタンス変化を示したものである。図5に示す
変化線Bは図1に示す第1実施例(上部磁性膜6にのみ
4本の放射状のスリットが形成されたもの)、変化線C
は図2に示す第2実施例(上部磁性膜6にのみ1本のス
リットが形成されたもの)、変化線Eは図1に示す第3
実施例(上下の磁性膜6と2の双方に4本の放射状のス
リットが形成されたもの)のそれぞれのインダクタンス
変化である。また、前記各実施例は、上部磁性膜6と下
部磁性膜2の双方がFe−Ta−C系の鉄系微結晶材料
で形成されたものである。
【0033】図5に示す変化線Aは比較例であり、図1
と図2に示すインダクタンス素子と同じ寸法で且つ同じ
積層構造であり、上部磁性膜6と下部磁性膜2がそれぞ
れFe−Ta−C系の鉄系微結晶材料により形成された
もので、上下の磁性膜6と2のいずれにもスリットが形
成されていないもののインダクタンス変化を示してい
る。
【0034】図5に示す測定値では、低い周波数領域で
の初期のインダクタンスが、比較例のインダクタンス素
子Aで約4μH、図1に示す第1実施例のインダクタン
ス素子Bで約2.6μH、図2に示す第2実施例のイン
ダクタンス素子Cで約3.5μH、図1に示す第3実施
例のインダクタンス素子Eで約2.4μHである。ま
た、スリットを有していない比較例のインダクタンス素
子Aでは、1MHzより低い周波数帯域から急激にイン
ダクタンスの減少が始まっている。これに対し、第1実
施例のインダクタンス素子Bでは、2MHz付近まで最
初のインダクタンス2.6μHの値を維持しており、さ
らに6〜7MHz付近でも急激なインダクタンスの減少
は現れない。第2実施例のインダクタンス素子Cでも1
MHz付近までインダクタンス3.5μHの値を維持
し、さらに2〜3MHz付近でも急激なインダクタンス
の減少は現れない。さらに、第3実施例のインダクタン
ス素子Eでは5MHz付近までインダクタンス2.4μ
Hの値を維持し、さらに5〜10MHz付近でも急激な
インダクタンスの減少は現れない。
【0035】図5の結果から、上部磁性膜2および下部
磁性膜6にスリットが全く形成されておらず、磁性膜2
および6内の渦電流損について何ら対策を施していない
比較例のインダクタンス素子Aは、インダクタンスの初
期値が約4μH程度の大きな値ではあるが、周波数が1
MHzに達しない段階でインダクタンスが急激に低下
し、強いてはインダクタンス素子Aの全体のインピーダ
ンスの低下を招いていることが解る。
【0036】また、1本のスリットSaを有するインダ
クタンス素子Cでは初期のインダクタンスがやや小さく
なり、4本のスリットS1〜S4を有するインダクタン
ス素子Bでは、初期のインダクタンスがさらに小さくな
る。そして、上部磁性膜6と下部磁性膜2の双方に4本
づつのスリットS1〜S4およびスリット(a1)〜
(a4)が形成されたインダクタンス素子Eは、初期の
インダクタンスがインダクタンス素子Bよりも小さくな
る。このようにスリットの本数が増え上部磁性膜6およ
び下部磁性膜2の面積が減少するにしたがってインダク
タンスが小さくなることが解る。ただしスリットS1〜
S4、(a1)〜(a4)またはSaは、各磁性膜を大き
な面積にて除去したものではなく、あくまでも細い線状
の領域にて磁性材料を除去したものであるため、スリッ
トの最も多いインダクタンス素子Eでも初期のインダク
タンスの値は2.4μHまでの低下に留められている。
【0037】また、図1と図2に示すインダクタンス素
子BとCでは、共にスリットにより上部磁性膜6の渦電
流を遮断し、さらに図1に示すインダクタンス素子Eで
は、上下のスリットにより上部磁性膜6と下部磁性膜2
の渦電流を遮断しているため、周波数の変化に対するイ
ンダクタンスの減少率が小さく、インダクタンスの減少
が急激にならない。また、図1に示すように、上部磁性
膜6または上下の各磁性膜6,2に放射状のスリットを
形成して角部領域(ロ)での磁区の乱れを抑制したイン
ダクタンス素子BおよびEでは、周波数の増大に対する
インダクタンスの減少率がきわめて緩いものになり、周
波数変化に対しインダクタンスが安定し、インピーダン
スの低下が抑制されるものとなる。
【0038】次に図6は、上記比較例Aおよび実施例
B,C,Eのインダクタンス素子を用いて、L−C−R
構成のローパスフィルタを構成したときの周波数変化
と、入力信号のゲインの変動(減衰)について測定した
ものである。この各ローパスフィルタはカットオフ周波
数を比較的低い周波数の1.5MHzにするように各定
数を設定している。A1,B1,C1、E1は、それぞ
れインダクタンス素子A,B,C,Eを用いたローパス
フィルタの周波数特性を示し、Dは計算値による理想的
なローパスフィルタのゲインの変動を示している。
【0039】理想値Dでは、αで示す通過帯域からβで
示す変遷帯域への減衰傾度(d/(20−10MHz)
=d/oct)は、−18dB/octである。比較例
のインダクタンス素子Aでは、減衰傾度(a/10MH
z)が−11dB/oct、実施例のインダクタンス素
子Bでは減衰傾度(b/10MHz)が−15dB/o
ct、インダクタンス素子Cでは減衰傾度(c/10M
Hz)が−13dB/oct、インダクタンス素子Eで
は減衰傾度(e/10MHz)が−16dB/octと
なっている。
【0040】すなわち、インダクタンス素子A,B,
C,Eはいずれも、鉄系微結晶材料であるFe−Ta−
C系合金を使用しているため、初期のインダクタンスが
全体として大きく、よってローパスフィルタのカットオ
フ周波数を、比較的低い値の1.5MHz付近に設定で
きるものとなっている。ただしβで示す変遷帯域では、
スリットのないインダクタンス素子Aを用いたものに比
べ、1本のスリットSaを有するインダクタンス素子
C、4本のスリットS1〜S4を有するインダクタンス
素子B、スリットS1〜S4およびスリット(a1)〜
(a4)を有するインダクタンス素子Eの順に減衰特性
が優れたものとなる。
【0041】すなわち、磁性膜にスリットを形成し、磁
性膜での渦電流損を抑制することにより、良好な減衰特
性を有するローパスフィルタを形成できることになり、
図1に示すように複数のスリットを形成することによ
り、さらに磁性膜での渦電流損と磁区の乱れを防止で
き、減衰率が大きくなるローパスフィルタを構成できる
ことになる。
【0042】次に図7は、実施例B,Eのインダクタン
ス素子のQ値(Quality Factor)を縦軸にωL/Rで求
め、その周波数特性を示したものである。ただし、ωは
角周波数を示しω=2πf(fは周波数)、Lはインダ
クタンス値、Rは直流抵抗値である。同図中B2,E2
は、それぞれ上記インダクタンス素子B,EのQ値を示
している。インダクタンス値は、図5で示したように1
0MHz位まではインダクタンス素子Bの方がインダク
タンス素子Eに比べて高いのにも係らず、図7ではイン
ダクタンス素子Eの方が高いQ値(E2)を示している
ことが判る。したがって、インダクタンス素子Bに比べ
てインダクタンス素子Eの方がQ値が高く、例えば共振
回路に使用した場合の帯域幅を広く(周波数選択度を高
く)することができる。
【0043】また、図8は横軸に周波数の変化(MH
z)をとり、縦軸にインピーダンス(Ω)をとったもの
であり、実施例B,Eのインダクタンス素子の共振曲線
を表わしている。同図中B3,E3は、それぞれインダ
クタンス素子B,Eのインピーダンスの周波数特性を示
している。この図では、インダクタンス素子Bの共振点
は、90MHz付近にあることを示しているのに対し
て、インダクタンス素子Eの方は200〜300MHz
の間にあり、インダクタンス素子Eの方が自己共振周波
数が高い領域となることが判る。また、これは内部導体
パターンに発生する浮遊容量値を小さくして自己共振周
波数を高めていると思われる。
【0044】図7および図8に示した効果は、いずれも
インダクタンス素子Eにて上下の磁性膜の双方に放射状
のスリットを形成したことによって得られたものであ
り、上部磁性膜にのみスリットが形成されたインダクタ
ンス素子Bに比較して、インダクタンス素子としての機
能が向上していることが判る。なお、上記においてイン
ダクタンス素子の平面形状およびコイル体4の巻き形状
は、矩形のみならず、円形または楕円形などであっても
よい。また、ソレノイド形状のインダクタンス素子にお
いても応用が可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コイル体
を覆っている磁性膜にスリットを設け磁性膜を分離する
ことにより、渦電流損を抑制でき、周波数変化によるイ
ンダクタンスの低下率の増大を抑制できる。さらにコイ
ル体の巻き形状が矩形状の場合、コイルの巻き中心から
矩形状の各角部に向かうように複数のスリットを形成し
て、磁性膜を複数に分離することにより、磁性膜での上
記渦電流損と磁区の乱れの双方を抑制でき、周波数変化
によるインダクタンスの減少率の増大をさらに防止でき
るようになる。また、スリットを上部磁性膜のみ、また
は下部磁性膜のみに別個に形成するよりも、両方の磁性
膜に一緒に形成した方がさらに優れた特性を発揮するこ
とができる。よって、このインダクタンス素子によりロ
ーパスフィルタなどのバンドパスフィルタを構成した場
合に、信号減衰特性が良好なものとなる。
【0046】また磁性膜が鉄系微結晶材料で形成された
ものでは、インダクタンス素子のインダクタンスが高く
なり、ローパスフィルタを構成したときにカットオフ周
波数を低くできる。しかも前記スリットを形成すること
によりカットオフ周波数の低いローパスフィルタを小型
で実現できるとともに、ローパスフィルタの減衰率をさ
らに大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例(および第3実施例)のイ
ンダクタンス素子を示す斜視図、
【図2】本発明の第2実施例(および第4実施例)のイ
ンダクタンス素子を示す斜視図、
【図3】図3はインダクタンス素子の縦断面図、
【図4】従来のインダクタンス素子の斜視図、
【図5】各実施例および比較例のインダクタンス素子に
おける周波数変化に対するインダクタンスの変化を示す
線図、
【図6】各実施例および比較例のインダクタンス素子を
使用したローパスフィルタの周波数特性を示す線図、
【図7】上部磁性膜のみにスリットを入れた第1実施例
のインダクタンス素子と、上下の磁性膜にスリットを入
れた第3実施例のインダクタンス素子の周波数変化に対
するQ値を示す線図、
【図8】第1実施例と第3実施例のインダクタンス素子
の周波数変化に対するインピーダンスを示す線図、
【符号の説明】
1 基板 2 下部磁性膜 3 絶縁層 4 コイル体 5 絶縁層 6 上部磁性膜 S1〜S4,Sa、(a1)〜(b4)、(Sb) スリ
ット (ロ) 角部領域
フロントページの続き (72)発明者 和賀 聡 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 清水 賢児 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 柿原 良亘 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料により平面内で螺旋状に形成
    されたコイル体と、このコイル体を覆う磁性膜とを有
    し、前記磁性膜の一部が、コイル体に流れる電流と交叉
    する方向に延びるスリットにより分離されていることを
    特徴とするインダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 スリットは、コイル体の巻き中心からコ
    イル体の外縁方向に放射状に延びて複数箇所形成されて
    いる請求項1記載のインダクタンス素子。
  3. 【請求項3】 コイル体を上下から囲む磁性膜が形成さ
    れており、コイル体の上に位置する磁性膜、または下に
    位置する磁性膜の一方にスリットが形成されている請求
    項1または2記載のインダクタンス素子。
  4. 【請求項4】 コイル体を上下から囲む磁性膜が形成さ
    れており、コイル体の上に位置する磁性膜と下に位置す
    る磁性膜の双方にスリットが形成されている請求項1ま
    たは2記載のインダクタンス素子。
  5. 【請求項5】 磁性膜は鉄系微結晶材料により形成され
    ている請求項1ないし4のいずれかに記載のインダクタ
    ンス素子。
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