JPH0935340A - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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JPH0935340A
JPH0935340A JP17833395A JP17833395A JPH0935340A JP H0935340 A JPH0935340 A JP H0935340A JP 17833395 A JP17833395 A JP 17833395A JP 17833395 A JP17833395 A JP 17833395A JP H0935340 A JPH0935340 A JP H0935340A
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JP
Japan
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recording
probe
recording layer
recording medium
bit
Prior art date
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Pending
Application number
JP17833395A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyasu Kumagai
明恭 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP17833395A priority Critical patent/JPH0935340A/ja
Publication of JPH0935340A publication Critical patent/JPH0935340A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】形状記憶効果のある高分子材料を記録媒体に用
い、分子レベルに近い高密度での微小記録ビットの形
成,および消去が可逆的に行えるようにした新規な情報
記録装置を提供する。 【構成】アルミ基板1aに形状記憶効果のある高分子膜
の記録層1bを形成した記録媒体に対して、情報の記録
時には制御コンピュータ4からの指令により、走査型プ
ローブ顕微鏡(SPM)2の探針2bを介して記録層1
aの表面の微小領域に圧電素子3の駆動による接触荷
重,および加熱電源5から熱エネルギー(ジュール熱)
を加えて凹状の微小な記録ビットを形成し、消去時には
熱エネルギーを加えた状態で探針の荷重を除荷して記録
ビットを消去させる。そして、記録層に形成された記録
ビットの読み取りを、例えば原子間力顕微鏡(AFM)
で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型プローブ顕微鏡
を利用し、記録媒体に高密度で記録ビットの書込み,消
去を可逆的に行う情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近になり、走査型プローブ顕微鏡(S
PM)の技術を情報記録装置に応用した高密度光記録,
高密度磁気記録の研究が活発に行われており、その一例
として磁気力顕微鏡(MFM)を利用して磁性材料に微
小の記録ビットを記録する方法が、第42回応用物理関
係連合会講演予稿集(1995年),No2,P380,
28a−B−8「MFMによる微小ビットの記録」(寄
稿者:河村紀一,佐藤龍二,玉城孝彦)で報告されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、先記の光記
録,磁気記録方式とは異なる新しい原理で、形状記憶効
果のある高分子材料を記録媒体に分子レベルに近い高密
度での微小記録ビットの形成,および消去が可逆的に行
えるようにした新規な情報記録装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、形状記憶効果のある高分子膜を記
録層とする記録媒体に対し、情報の記録時には走査型プ
ローブ顕微鏡の探針を介して記録層表面の微小領域に接
触荷重,および熱エネルギーを加えて凹状の記録ビット
を形成し、消去時には熱エネルギーを加えた状態で探針
の荷重を除荷して記録ビットを消去させるものとする。
【0005】また、記録ビットの形成,消去の際に記録
媒体の記録層に加える熱エネルギー源には、通電による
ジュール熱,ないしレーザ光を用いることができる。そ
して、前記の記録媒体に形成された記録ビットの読取り
は、走査型プローブ顕微鏡にて行うものとする。
【0006】
【作用】ポリスチレン,ポリノルボルネンなどの形状記
憶効果のある高分子材料は、外部から熱エネルギーを付
与して加熱するとガラス状態に転移し、この際に同時に
機械的な荷重を加えて局所的に歪を与えまま熱エネルギ
ーの付与を停止すると、機械的な荷重を取り去った後で
も常温状態では歪がそのまま残り、また機械的な荷重を
加えずに熱エネルギーだけを付与するといままで形成さ
れていた歪が消去される性質がある。
【0007】そこで、前記した形状記憶効果のある高分
子膜を記録層とする記録媒体に対し、走査型プローブ顕
微鏡の探針を介して記録層表面の微小領域(nmスケー
ル)に接触荷重,および熱エネルギーを加え、さらに探
針との間に接触荷重を加えたまま熱エネルギーの付与を
停止することにより、記録層の表面には凹状を呈する極
微小の記録ビットが形成される。一方、記録層に形成さ
れた前記の記録ビットに探針を接触させ、ビット形成時
と同様に熱エネルギーを加えながら探針を除荷するれ
ば、いままで記録されていた凹状のビットが消去されて
記録層の表面が平坦面に回復する。これにより、分子レ
ベルの高密度で記録ビットの書込み,消去を可逆的に行
うことができる。
【0008】この場合に、記録媒体に走査型プローブ顕
微鏡の探針を介して熱エネルギーを付与する方法には、
探針として導電性物質,または非導電性物質の探針に導
電性膜を被覆したものを用い、外部からの通電によって
生じるジュール熱を用いる方式のほかに、探針として先
端を先鋭化した光ファイバを使用し、該光ファイバを通
じて記録ビットの形成箇所にレーザ光を照射して加熱す
ることもできる。
【0009】また、記録媒体の記録層に形成された記録
ビットの読取りは、走査型プローブ顕微鏡,例えば原子
間力顕微鏡(AFM)を用い、記録層を走査することで
的確に読取ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成,原理を図示の実施例に
基づいて説明する。まず、図1(a)において、1は記
録媒体、2は走査型プローブ顕微鏡(SPM)、3は記
録媒体1を搭載したアクチュエータとしての圧電素子、
4は制御コンピュータである。ここで、記録媒体1はア
ルミ基板1aに導電性物質を分散させたポリスチレン
(形状記憶高分子)を膜厚5μm程度に均一に被着して
記録層1bを形成したものである。また、走査型プロー
ブ顕微鏡2の探針2aは導電性物質とするか、あるいは
非導電物質の針に導電性膜を被覆したものを用い、これ
に加熱用の電源5が接続されている。
【0011】そして、情報の記録、消去は次記のように
して行われる。まず、書込み時には図1(b)で示すよ
うに、記録層1bを上面に向けて圧電素子3に搭載した
記録媒体1に対し、制御コンピュータ4からの指令によ
り圧電素子3を駆動して走査型プローブ顕微鏡2の探針
2aに記録層1bの表面を当接させ、該当接部分に微小
な歪が生じる程度の接触荷重(nN(ナノニュートン)
オーダー)を加えるとともに、同時に探針2aを通じて
電流を通電し、その通電に伴うジュール熱で記録層1b
の探針2aとの接触箇所を局所的にガラス転移温度にな
るよう加熱する。これにより記録層1bの表面には探針
2aの当接部分が窪んで極微小な凹状の記録ビット6が
形成される。そして、記録層1bと探針2aとの間に接
触荷重を加えたまま、通電加熱を停止して常温に戻すと
記録ビット6がそのまま形成保持されることになる。
【0012】一方、前記の記録ビット6を消去するに
は、記録ビット6の位置に走査型プローブ顕微鏡2の探
針2aを殆ど接触荷重を加えずに接触させ、ここで前記
と同様な手法で記録ビット6の形成箇所に熱エネルギー
を付与しつつ、探針2aを後退させる。これにより、記
録層1bの表面が平坦面に回復して記録ビット6が消去
される。
【0013】この場合における熱エネルギーを付与する
通電条件としては、記録ビット6の形成時には電圧0.0
5V,電流0.1nA,通電時間0.1sec とし、消去時に
は電圧0.05V,電流0.2nA,通電時間0.1sec とす
ることで記録ビット6の形成,消去が行える。なお、熱
エネルギーの付与手段としては、前記したジュール熱利
用のほかに、走査型プローブ顕微鏡2の探針2aとして
先端を先鋭化した光ファイバを用い、該光ファイバを通
じて記録媒体1の記録層1bにレーザ光を照射して加熱
する方法もある。また、図1(a)では記録媒体1を圧
電素子3により走査型プローブ顕微鏡2の探針2aへ接
触させるようにしたが、圧電素子を走査型プローブ顕微
鏡2に組み込みんで探針2aを駆動することもできる。
【0014】そして、記録媒体1の記録層1bに書き込
まれた記録ビット6は、走査型プローブ顕微鏡,例えば
原子間力顕微鏡(AFM)を用いる読み取りを行うもの
とする。図3(a),(b)は、原子間力顕微鏡で実際に
観察した記録ビット6、および記録ビット消去後の状態
を表す断面画像であり、(a)図に示した記録ビット6
の窪み深さhは50nm,ビット径dは0.8μmであっ
た。また、(b)図に表すビット消去後の状態では、記
録層1bの表面が平坦な状態に回復していることが判
る。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、形
状記憶効果のある高分子材料を記録媒体に用い、従来の
光記録,磁気記録方式とは異なる新しい原理に基づき、
分子レベルに近い高記録密度で記録ビットの形成,消
去,読取りが行える高記録密度の情報記録装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、(a)は模式的に表し
た情報記録装置の構成原理図、(b)は記録媒体の断面
【図2】記録媒体に対する記録ビットの形成,消去の説
明図
【図3】原子間力顕微鏡で観察した記録媒体の断面像で
あり、(a)は記録ビットの形成状態を表す画像,
(b)は記録ビット消去後の状態を表す画像。
【符号の説明】
1 記録媒体 1a アルミ基板 1b 記録層(形状記憶高分子膜) 2 走査型プローブ顕微鏡 2a 探針 3 圧電素子 4 制御コンピュータ 5 加熱電源 6 記録ビット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶効果のある高分子膜を記録層とす
    る記録媒体に対し、情報の書込み時には走査型プローブ
    顕微鏡の探針を介して記録層表面の微小領域に接触荷
    重,および熱エネルギーを加えて凹状の記録ビットを形
    成し、消去時には熱エネルギーを加えた状態で探針の荷
    重を除荷して記録ビットを消去させることを特徴とする
    情報記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報記録装置において、記
    録ビットの形成,消去の際に記録媒体の記録層に加える
    熱エネルギー源として、通電によるジュール熱,ないし
    レーザ光を用いることを特徴とする情報記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の情報記録装置において、記
    録媒体に形成された記録ビットの読取りを走査型プロー
    ブ顕微鏡にて行うことを特徴とする情報記録装置。
JP17833395A 1995-07-14 1995-07-14 情報記録装置 Pending JPH0935340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17833395A JPH0935340A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 情報記録装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP17833395A JPH0935340A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 情報記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0935340A true JPH0935340A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16046664

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17833395A Pending JPH0935340A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 情報記録装置

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JP (1) JPH0935340A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516561A (ja) * 2009-01-30 2012-07-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 材料の表面上に分子のナノスケール・パターンをパターン形成する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516561A (ja) * 2009-01-30 2012-07-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 材料の表面上に分子のナノスケール・パターンをパターン形成する方法

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