JPH0935226A - 磁気ヘッド装置およびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド装置およびその製造方法

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JPH0935226A
JPH0935226A JP18311895A JP18311895A JPH0935226A JP H0935226 A JPH0935226 A JP H0935226A JP 18311895 A JP18311895 A JP 18311895A JP 18311895 A JP18311895 A JP 18311895A JP H0935226 A JPH0935226 A JP H0935226A
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JP
Japan
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core
slider
gimbal
magnetic head
head device
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JP18311895A
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English (en)
Inventor
Atsushi Okamura
厚志 岡村
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジンバルなどの支持部材にスライダおよびコ
アが支持される磁気ヘッド装置において、コイルから延
びるリード線をジンバルなどの背部に簡単に引き出して
配線できるようにする。 【構成】 ジンバル21には充分な開口面積の開口部2
2aと22bが形成されている。コア26を保持するス
ライダ25は、ジンバル21の中央の下面に接着され
る。その後に、コイル32、34が巻かれたボビン3
1、33を開口部22aから挿入してコア26に装着す
る。このときリード線32a、34aはジンバル21の
背面側に延びている。よって、フレキシブル配線基板を
ジンバル21の位置まで延ばさなくても、リード線32
a、34aによりコイルに対する配線が行なえる。また
開口部22b内では、スライダ25の背面に板材35が
接着される。スライダ25の傾斜支点となるピボットは
この板材35に受けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスク装置に用いられる、スライダにコアが保持され
このスライダがジンバルやホルダなどの支持部材に支持
されている磁気ヘッド装置に係り、特に組立ておよび配
線作業を容易にした磁気ヘッド装置およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のフロッピーディスク装置
に設けられた磁気ヘッド装置の構造を示している。フロ
ッピーディスク装置用の磁気ヘッド装置は、同じ形状の
ものが磁気媒体であるディスクを挟んで対称位置に対向
している。いわゆるサイド1側の磁気ヘッド装置はジン
バルにより支持され、サイド0側の磁気ヘッドはプレー
トに支持されている。図8は、従来のサイド1側の磁気
ヘッド装置を断面図にて示している。
【0003】スライダ1は、セラミック材料などにより
形成され、スライダ半体1aと1bが組み合わされたも
のとなっている。スライダ1の外周は磁性材料製のシー
ルドケース2に囲まれている。このスライダ1とシール
ドケース2が、支持部材であるジンバル3に固定されて
いる。スライダ半体1aと1bの間には、コア4が保持
されている。コア4は記録・再生用の磁気回路と消去用
の磁気回路を形成しているものであり、このコア4にコ
イル5が巻かれたボビン6が装着されている。コイル5
とボビン6は、記録・再生用と消去用の2種類設けら
れ、それぞれがコア4に装着されている。コア4の背部
にはバックコア7が設置され、コア4とバックコア7と
が金属クリップ8により止められている。
【0004】この磁気ヘッド装置の配線構造としては、
ボビン6の背部に金属製の複数の端子9が一体に固着さ
れており、コイル5の巻線に端部はこの端子9に接続さ
れている。端子9は、ジンバル3に形成された穴から背
部側へ突出している。ジンバル3の背部側にはフレキシ
ブル配線基板10が延びており、端子9はフレキシブル
配線基板10に形成された穴に挿通され且つフレキシブ
ル配線基板10に形成されたランド部と端子9とが半田
付けされている。
【0005】サイド1側では、ジンバル3の背部側にピ
ボット(図示せず)が設けられ、ジンバル3の弾性変形
により、スライダ1はこのピボットを支点として各方向
へ傾斜できるものとなっている。サイド0側では、スラ
イダ1が図8と上下逆側に配置される。サイド0側で
は、スライダ1は弾性変形を要しないプレートに固着さ
れ、このプレートがホルダに固定されるものとなってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の磁気ヘッ
ド装置には、以下に列記する問題点がある。 (1)この磁気ヘッド装置は、スライダ1とコア4とボ
ビン6とが組み合わされたものがジンバル3(サイド0
側ではプレート)に固着され、ボビン6に一体に形成さ
れた端子9がフレキシブル配線基板10に直接半田付け
される。よって、コイル5に導通する配線経路の組立て
は比較的簡単である。しかし、コイル5への配線のため
にフレキシブル配線基板10をジンバル3の背部まで延
ばさなければならない。図1に示すように、スライダ1
などはホルダの先部に設置されているため、フレキシブ
ル配線基板10をホルダの基端側からジンバル3の位置
まで延ばすと、配線経路が長くなり、フレキシブル配線
基板10の材料費が嵩み磁気ヘッド装置全体としてコス
トの高いものとなっている。
【0007】(2)コイル5から延びるリード線を直接
ジンバル3の背部側へ延ばし、そのまま図1に示すホル
ダの基端側へ引き回せば、前記フレキシブル配線基板1
0をジンバル3の位置まで延ばす必要がなくなり、配線
に使用する材料費を低減することが可能である。しか
し、従来の磁気ヘッド装置では、スライダ1に保持され
たコア4にボビン6が装着され、コア4の背部にバック
コア7が取付けられた状態のものがジンバル3に固着さ
れる。したがって、スライダ1をジンバル3に固着する
直前に、コイル5から延びるリード線を、ジンバル3に
形成された小孔に挿入して背部側へ延ばす作業が必要に
なる。フロッピーディスク装置用の磁気ヘッド装置で
は、スライダ1およびジンバル3が小さいものであり、
またボビン6とコイル5の直径もきわめて小さい。よっ
て、コイル5から延びるリード線をジンバル3の小孔に
通す作業はきわめて繁雑であり、この繁雑な作業が必要
となるために、製造コストがかえって高くなってしま
う。
【0008】(3)図8に示すように、サイド1側では
ジンバル3を設け、スライダ1がディスクに倣うように
傾斜させることが必要であるが、サイド0側ではジンバ
ルは不要である。したがって、従来はジンバル3の変わ
りに弾性変形を要しないプレートが使用され、このプレ
ートにスライダ1を固着した後に、プレートをホルダに
固着し、その後に前記と同様にフレキシブル配線基板1
0による配線を行なっている。したがって、サイド0側
でも同様に配線に要する材料コストが高くなるのみなら
ず、ジンバル3のように弾性変形機能を発揮しないプレ
ートをわざわざ部品として設けているため、部品点数が
多くなり、その分コストの高いものとなっている。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、コイルから延びるリード線を支持部材の小孔に通
す作業を行なうことなく、前記リード線を支持部材の背
部側へ引き出すことを可能とし、従来のような長いフレ
キシブル配線基板を不要にし且つ配線作業を容易にし、
さらに支持部材から引き出されたリード線をホルダに対
して簡単に止めることができるようにした磁気ヘッド装
置およびその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0010】また、本発明は、コイルから延びるリード
線を支持部材の背部側に引き出すことを可能とし、しか
もボビンの装着さらにはバックコアの装着を容易にした
磁気ヘッド装置およびその製造方法を提供することを目
的としている。
【0011】さらに本発明は、サイド0側においてプレ
ートを設けることを不要にして、部品数を低減し、製造
コストを低下できるようにした磁気ヘッド装置およびそ
の製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、コアと、コア
を保持するスライダと、前記コアに装着されるボビンお
よびボビンに巻かれたコイルと、前記スライダを磁気媒
体との対向部と逆側から支持する支持部材とを有する磁
気ヘッド装置において、前記支持部材には、前記ボビン
を挿入可能な開口部が形成され、前記コイルに導通され
るリード線が前記開口部から支持部材の背部側に引き出
されていることを特徴とするものである。また、磁気媒
体との対向部と逆側にてコアにバックコアが接合される
ものでは、前記開口部が、ボビンおよびバックコアの双
方を挿入可能な開口面積を有するものとなる。
【0013】フロッピーディスク装置用のサイド1側の
磁気ヘッド装置では、前記支持部材が、前記スライダを
弾性的に支持するジンバルであり、スライダにはジンバ
ルに形成された開口部内に位置する板材が固定され、ス
ライダの傾斜支点となるピボットが前記板材に当接する
ものとなる。この場合にバックコアを有する構成では、
ジンバルに形成された開口部からボビンおよびバックコ
アが挿入された後に板材が固定されることになる。
【0014】またフロッピーディスク装置のサイド0側
の磁気ヘッド装置では、前記支持部材が、磁気媒体に沿
って移動するホルダであり、スライダはこのホルダに直
接に固定されるものとなる。したがって、ボビンさらに
はバックコアを背部側から挿入するための開口部がホル
ダに直接に形成されているものとなる。
【0015】上記において、支持部材の背面側に延びる
前記リード線は、配線経路上に設けられた粘着部に止め
られているものとすることが好ましく、さらに好ましく
は、粘着部によりフレキシブル配線基板が固定されてお
り、前記粘着部に止められたリード線が、前記フレキシ
ブル配線基板の導電パターンに半田付けされているもの
となる。
【0016】また、本発明の磁気ヘッド装置の製造方法
は、コアが保持されたスライダを支持部材に固定し、支
持部材に形成された開口部からコイルが巻かれたボビン
を挿入し、コイルに導通するリード線が支持部材の背面
側へ引き出された状態で、前記ボビンを前記コアに装着
することを特徴とするものである。この場合に、コアに
バックコアが接続されるものでは、前記開口部からボビ
ンを挿入した後にバックコアを挿入してコアに固定する
ことになる。
【0017】フロッピーディスク装置のサイド1側の磁
気ヘッド装置の製造方法では、前記支持部材が、スライ
ダを弾性的に支持するジンバルであり、ボビンをコアに
装着し、ジンバルに形成された開口部内でスライダに板
材を固定し、その後にジンバルを、磁気媒体に沿って移
動するホルダに固定し、このとき前記板材をスライダの
傾斜支点となるピボットに当接させるものとなる。な
お、サイド0側の磁気ヘッド装置では、支持部材が、磁
気媒体に沿って移動するホルダそのものとなる。
【0018】
【作用】本発明では、コアを保持したスライダが支持部
材に固定される。フロッピーディスク装置のサイド1側
の磁気ヘッド装置では、支持部材がジンバルであり、サ
イド0側の磁気ヘッド装置では、支持部材が、磁気媒体
(ディスク)に沿って磁気ヘッドを移動させるホルダそ
のものである。または支持部材がホルダに固定されたプ
レートであってもよい。プレートを用いない構造にする
と、部品数を削減できる。
【0019】支持部材である前記ジンバルまたはホルダ
あるいはプレートには開口部が形成されている。組立工
程では、支持部材にコアが固定された後に、支持部材の
背部側から前記開口部内にボビンを挿入し、このボビン
を前記コアに装着する。このときボビンの巻かれたコイ
ルから延びるリード線は、支持部材の背部側へ延ばして
おく。したがって、リード線を支持部材の小孔に通す作
業が不要になり、ボビンをコアに取り付けた時点で、リ
ード線が、支持部材の背部側へ引き出された状態とな
る。
【0020】フロッピーディスク装置用の磁気ヘッド装
置では、磁気媒体との対向部と逆側にてコアにバックコ
アが取り付けられるが、このバックコアは、ボビンがコ
アに装着された後に固定される。したがって、ボビンを
支持部材の開口部から挿入してコアに装着した後に、前
記開口部からバックコアを挿入し、バックコアをコアの
背部に固定する。バックコアは支持部材の背部側から前
記開口部を通過してコアに固定されるものであるため、
図8に示す従来例のようなクリップ8を用いるよりも、
バックコアをコアの後端面に接着固定する工程の方が簡
単である。またバックコアをコアの後端面に確実に接着
するためには、ボビンに凹部を形成し、この凹部に溜ま
る接着剤により、バックコアとコアの後端部とを接着す
ることが好ましい。
【0021】またフロッピーディスク装置のサイド1側
の磁気ヘッド装置では、従来はジンバルまたはスライダ
の背面がピボットにより受けられる。本発明では、ジン
バルおよびスライダに前記ボビンを挿入するために開口
部が形成されているため、ジンバルの開口部内にてスラ
イダに板材を固定し、この板材をピボット受け部とする
ことが好ましい。
【0022】上記の工程により、スライダを支持する支
持部材の背部側に、コイルから延びるリード線が引き出
される。このリード線はホルダなどの配線経路におい
て、粘着部に粘着させて止める。この粘着部は例えば両
面接着テープである。またこの両面接着テープなどの粘
着部に、フレキシブル配線基板と、リード線の双方を粘
着固定し、この固定されたリード線の先端をそのままフ
レキシブル配線基板のランド部に半田付けすることが可
能である。
【0023】本発明では、コイルから延びるリード線を
引き出しているために、フレキシブル配線基板を短くで
き、またリード線を粘着部により止めているため、リー
ド線の端末処理が簡単である。しかもリード線が粘着部
に拘束されるため、他の部品に当たるようなことはな
い。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例としてフロッピーディス
ク装置用のヘッドユニットの全体構造を示す断面図、図
2は図1に示したヘッドユニットにおけるサイド1側の
磁気ヘッド装置の構造を示す分解斜視図、図3はサイド
1側の磁気ヘッド装置の平面図、図4は図3のIV−I
V線の断面図、図5は図3のV−V線の断面図、図6は
サイド1側の磁気ヘッド装置の配線経路を示す部分断面
図、図7はサイド0側の磁気ヘッド装置およびその配線
経路を示す部分断面図である。
【0025】図1に示すヘッドユニットAは、ガイド軸
11により図示左右方向へ移動自在に支持されており、
且つ図示しないリニア駆動機構によりヘッドユニットA
は図示左右方向(X方向)へ駆動される。磁気媒体であ
るフロッピーディスクDは、中心軸Oを中心として回転
させられる。ヘッドユニットAは前記リニア駆動機構に
より、ディスクDの半径方向へ移動させられることにな
る。
【0026】ヘッドユニットAには、下部ホルダ12が
設けられ、この下部ホルダ12の先部に、サイド0側の
磁気ヘッド装置H0が設けられている。下部ホルダ12
の上には上部ホルダ13が設けられている。上部ホルダ
13は板ばね14を介して下部ホルダ12に連結され、
上部ホルダ13は、前記板ばね14の弾性変形により、
下部ホルダ12上にて図示上下に回動自在とされてい
る。この上部ホルダ13の先部にサイド1側の磁気ヘッ
ド装置H1が設けられている。上部ホルダ13はスプリ
ング15により図示下方へ付勢されている。この付勢力
により、サイド0側の磁気ヘッド装置H0とサイド1側
の磁気ヘッド装置H1とで、ディスクDの両面が挟持さ
れる。また、図示しない退避機構により上部ホルダ13
が持ち上げられると、両磁気ヘッド装置H0とH1とに
よるディスクDの挟持が解除される。
【0027】サイド1側の磁気ヘッド装置H1には、支
持部材としてジンバル21が設けられている。ジンバル
21は、リン青銅板やステンレススチールなどの薄い板
ばね材料により形成されている。ジンバル21の中央部
が支持領域21aであり、その外周にY方向へ分離され
たスリット21b、21bが形成され、このスリット2
1b、21bにより支持領域21aはX軸回りに傾斜自
在とされている。さらにその外周には、X方向へ分離さ
れたスリット21c、21cが形成されており、このス
リット21c、21cにより、支持領域21aはY軸回
りに傾斜自在とされている。またジンバル21の4隅の
角部には、取付用の小孔21dが穿設されている。ジン
バル21の前記支持領域21aでは、一定の幅にてY方
向に延びる矩形状の第1の開口部22aが形成され、ま
たこの第1の開口部22aを横断してX方向へ延びる細
幅の第2の開口部22bが形成されている。
【0028】前記支持領域21aにはスライダ25が接
着固定される。このスライダ25は、スライダ半体25
aと25bとが組み合わされたものであり、スライダ半
体25aと25bは、非磁性のセラミック材料などによ
り形成されている。両スライダ半体25aと25bの間
にコア26が保持されている。図5に示すように、コア
26は、記録・再生コア部26Aと、消去コア部26B
とから構成されており、両コア部26Aと26Bは、S
iO2などの非磁性材料27により接合されている。記
録・再生コア部26Aは、L型コア26aとI型コア2
6bとを有し、両コア26aと26bの接合部に記録・
再生用ギャップG1が形成されている。消去コア部26
Bは、これと対称形状であり、L型コア26cとI型コ
ア26dを有し、両コア26cと26dの接合部に消去
用ギャップG2が形成されている。各コアはフェライト
などの磁性材料により形成されている。
【0029】コア26の背部にはバックコア28が設け
られる。図5に示すように、バックコア28は中央部が
非磁性材料29により接合されたコア半体28aと28
bとから構成される。この実施例では、バックコア28
が前記コア26の後端面に接着により接合されて固定さ
れる。コア半体28aは、L型コア26aとI型コア2
6bの後端面に接合され、これにより、記録・再生コア
部26Aの閉磁気回路が形成される。コア半体28b
は、L型コア26cとI型コア26dの後端面に接合さ
れ、これにより消去コア部26Bの閉磁気回路が形成さ
れる。また前記スライダ25の外周にはシールドケース
23が設けられる。このシールドケース23は、フェラ
イトなどの磁性材料により枠状に形成されたものであ
る。前記スライダ25とその周囲のシールドケース23
が、ジンバル21の支持領域21aに接着固定される。
【0030】前記L型コア26aには、ボビン31が装
着される。このボビン31の外周には、記録・再生用の
コイル32が巻かれている。またL型コア26cにはボ
ビン33が装着される。このボビン33の外周には消去
用のコイル34が巻かれている。この実施例での各ボビ
ン31と33には、図8の従来例にて符号9で示したよ
うな端子は設けられておらず、コイル32から延びるリ
ード線32aは、ボビン31の外部にそのまま延びてお
り、同様にコイル34から延びるリード線34aもその
ままボビン33の外部に延びている。上記各ボビン31
と33には、前記L型コア26aと26cのそれぞが挿
通される角穴状の挿通穴31aと33aが穿設されてお
り、さらに、各ボビン31と33の背部側(図示上側)
の端面には、前記バックコア28を接着する接着剤の溜
りとなる凹部31bおよび33bが形成されている。
【0031】また、バックコア28よりも背部側には、
板材35が設けられている。この板材35は、ジンバル
21の前記第2の開口部22b内にて、各スライダ半体
25aと25bの背面(図示上面)に接着固定される。
サイド1側の磁気ヘッドH1が上部ホルダ13の先部に
取り付けられたとき、図1に示すように、上部ホルダ1
3に形成されたピボット16が前記板材35の上面に当
たる。図4に示すように、板材35は薄い金属板が2枚
重ねとされて、剛性を発揮できるようになっている。ま
た図3では、板材35に当たるピボット16を円形の破
線で示している。
【0032】次に、上記磁気ヘッド装置H1の製造方法
を説明する。コア26は、ブロック体を薄切りすること
により形成される。薄切りした時点で、L型コア26
a、I型コア26b、L型コア26c、I型コア26d
が図5に示す状態に接合されたものとなっている。この
コア26をスライダ半体25aと25bとで挟持し互い
に位置決めして接合する。次にスライダ25およびシー
ルドケース23を、支持部材であるジンバル21の支持
領域21aの下面に位置決めし、例えばUV硬化性接着
剤および/または熱硬化性接着剤などにより固定する。
【0033】ジンバル21の支持領域21aに形成され
る第1の開口部22aは、各ボビン31と33、および
バックコア28を通過させることの可能な開口面積とさ
れ、また第2の開口部22bは板材35を通過させるこ
とが可能な開口面積とされている。スライダ25とシー
ルドケース23をジンバル21の支持領域21aに接着
固定した後、ジンバル21の背面側から、コイル32と
34が巻かれたボビン31と33を前記第1の開口部2
2a内に挿入する。ボビン31と33は、開口部22a
内を通過させ、スライダ25の内部の空間25cに挿入
し、各L型コア26aと26cに装着する。なお、この
とき、コイル32から延びるリード線32aと、コイル
34から延びるリード線34aは、ジンバル21の背部
側(図2の図示上面側)に引き出したままにしておく。
【0034】次に、バックコア28をジンバル21の背
部側から第1の開口部22a内に挿入し、図5に示すよ
うに、コア半体28aを、L型コア26aとI型コア2
6bの後端面に接合し、コア半体28bを、L型コア2
6cとI型コア26dの後端面に接合する。バックコア
28は、コア26の後端面に対して治具により位置決め
して設置する。バックコア28を装着した後またはその
前に、ボビン31と33の背部に形成された凹部31
b、33b内に、UV硬化性接着剤を充填しておき、バ
ックコア28が位置決めされた時点で、紫外線を照射
し、バックコア28を接着固定する。
【0035】次に、板材35を、第2の開口部22b内
にてスライダ半体25aと25bの背面に位置決めして
接合し、これもUV硬化性接着剤などにより接着固定す
る。そして、ジンバル21にスライダ25および他の部
品が固定されたものを上部ホルダ13の先部に固定す
る。この固定作業では、ジンバル21の4隅の角部に穿
設された小孔21dを、上部ホルダ13の先部に形成さ
れた突起に嵌合させる。上部ホルダ13は合成樹脂製で
あり、突起はこれと一体に形成されている。前記小孔2
1dに嵌合された突起の先部を加熱溶融させ、これによ
りジンバル21を上部ホルダ13の先部に溶着かしめす
る。図1ではこの溶着かしめ部分を符号(イ)で示して
いる。
【0036】ジンバル21が上部ホルダ13の先部に固
定された時点で、上部ホルダ13に一体に形成されてい
るピボット16の先部(球面形状のピボット部の頂点)
が、板材35上において、図3にて破線の円で示してい
る部分に当接する。よって、スライダ25は、ピボット
16の先部を支点として傾斜可能な状態に支持される。
すなわち、この実施例では、ボビン31と33をジンバ
ル21を通過して挿入するために、ジンバル21に大き
な開口面積の開口部22aが形成されており、またスラ
イダ25にもボビン31と33を挿入するために空間2
5c(図2参照)が形成されている。したがって、ピボ
ット16が、ジンバル21およびコア26から外れる位
置に対向する。ただし、これらの開口部の部分に板材3
5が固定されているために、この板材35によりピボッ
ト16を受けることができ、スライダ25はピボット1
6を支点として傾斜する動作が可能となっている。
【0037】前記のように、ボビン31と33に巻かれ
たコイル32、34から延びるリード線32a、34a
は、開口部22aからジンバル21の背面側に延びてい
る。図6に示すように、このリード線32a、34a
は、ジンバル21の背面に設けられた粘着部37に粘着
支持されて止められる。この粘着部37は、両面接着テ
ープなどである。
【0038】さらに、上部ホルダ13の中腹部下面13
aには、同様に粘着部(両面接着テープ)38が取り付
けられ、上部ホルダ13の基端側から延びているフレキ
シブル配線基板39は、この粘着部38に粘着されて止
められている。また前記リード線32a、34aの先部
は、フレキシブル配線基板39を止めている粘着部38
に粘着されて止められ、さらにリード線32a、34a
の先端は、フレキシブル配線基板39の先部のランド部
39aに半田付けされる。
【0039】このように、磁気ヘッド装置H1のコイル
32と34からその巻線がそのまま延びてリード線32
a、34aとなっており、このリード線32a、34a
が、上部ホルダ13の中腹部まで延びている。よってフ
レキシブル配線基板39は、磁気ヘッド装置H1のジン
バル21の位置まで延びている必要はなく、よってフレ
キシブル配線基板39を短くでき、部品コストを低減で
きる。また、リード線32a、34aは、各粘着部37
と38のより止められるために、リード線32a、34
aが他の場所へ触れることがない。さらにリード線32
a、34aの先端部はフレキシブル配線基板39を止め
るのと同じ粘着部38に止められてランド部39aに半
田付けされるため、半田付け時のリード線32a、34
aの位置決めが容易である。
【0040】次に、図7により、サイド0側の磁気ヘッ
ド装置H0の構造を説明する。サイド0側の磁気ヘッド
装置H0の構造は、図2ないし図5に示したサイド1側
の磁気ヘッド装置H1と同じであり、磁気ヘッド装置H
1とH0は互いに上下対称の向きに設置される。ただ
し、サイド0側の磁気ヘッド装置H0は、サイド1側の
磁気ヘッド装置H1と異なり、ジンバル21および板材
35を有していない。
【0041】図7に示すように、サイド0側の磁気ヘッ
ド装置H0では、従来のようにスライダ25を支持する
プレートが使用されておらず、下部ホルダ12が、スラ
イダ25を直接に支持する支持部材となる。この支持部
材としての下部ホルダ12の先部上面には、ほぼ矩形状
の浅い凹部12aが形成され、また凹部12a内には下
部ホルダ12の背面側に貫通する開口部12bが形成さ
れている。この開口部12bは、図2に示すジンバル2
1の第1の開口部22aと同じ形状で且つ同じ開口面積
である。
【0042】この実施例のサイド0側の磁気ヘッド装置
H0の製造方法では、コア26を構成するL型コア26
a、I型コア26b、L型コア26c、I型コア26d
を、スライダ半体25aと25bとで保持したものが、
下部ホルダ12の先部上面の凹部12a内に位置決めさ
れて接着固定される。その後に、ボビン31と33を、
支持部材である下部ホルダ12の背面側(図7の図示下
側)から開口部12b内を経てスライダ25の空間25
c内に挿入し、各ボビン31と33を、L型コア26a
と26cに装着する。その後に、バックコア28を開口
部12bから挿入し、L型コア26a、I型コア26
b、L型コア26c、I型コア26dの各コアの後端面
に位置決めして設置し、ボビン31と33の凹部31
b、33b内に充填されたUV硬化性接着剤を硬化さ
せ、バックコア28をコア26の背部に接合固定する。
【0043】前記ボビン31と33が開口部12bから
挿入される際、各コイル32と34から延びるリード線
32a、34aは、下部ホルダ12の背面(図7の図示
下方)に引き出されたままである。開口部12bから外
部に引き出されたリード線32a、34aは、下部ホル
ダ12の下面12cに固着された粘着部(両面接着テー
プ)41に止められる。また下部ホルダ12の下面12
cには、基端側から延びるフレキシブル配線基板43が
粘着部(両面接着テープ)42により粘着固定されてい
る。各リード線32a、34aの先端部はこの粘着部4
2に止められてから、フレキシブル配線基板43のラン
ド部43aに半田付けされる。
【0044】サイド0側の磁気ヘッド装置H0において
も、支持部材である下部ホルダ12に形成された開口部
12bからボビン31、33およびバックコア28を挿
入しているため、コイル32、34から延びるリード線
32a、34aを下部ホルダ12の穴に通す必要はな
く、組立完了時にリード線32a、34aは下部ホルダ
12の背面側に延びている。このリード線32a、34
aを、下部ホルダ12の中腹部の延ばしているため、フ
レキシブル配線基板43をスライダ25の背部まで長く
延ばす必要がなくなる。
【0045】また図7に示すように、コア26が下部ホ
ルダ12に直接に固定され、従来のプレートが設けられ
ていないため、部品点数を削減できる。なお、図7にお
いて、コア26を支持するプレートを使用し、このプレ
ートを下部ホルダ12に固定してもよい。この場合、プ
レートに開口部を形成し、プレートの背面側からボビン
およびバックコアを装着する構造となる。なお、本発明
はフロッピーディスク装置用の磁気ヘッド装置について
説明したが、スライダが支持部材に固定され、またコア
にボビンが装着されている構造の磁気ヘッド装置であれ
ば、どのような用途のものであっても実施可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明では、コアを背部側
から支持するジンバルなどの支持部材の小孔にリード線
を通す必要がなく、リード線を支持部材の背部側に延ば
すことができる。また組立作業では、支持部材に形成さ
れた開口部からボビンさらにはバックコアなどを挿入す
るだけでよく、作業は簡単である。しかもボビンを開口
部から挿入した時点で、リード線を支持部材の背部側へ
引き出すことが可能である。
【0047】ボビンに巻かれたコイルからのリード線を
支持部材の背部側へ簡単に引き出すことができるため、
従来のように、フレキシブル配線基板をジンバルなどの
支持部材の位置まで延ばす必要がなく、配線経路を形成
する材料費を低減できる。またリード線を支持部材の背
部側に引き出す際に、このリード線を粘着部材により止
めることにより、リード線を簡単に且つ確実にクランプ
できることになる。さらに同じ粘着部にフレキシブル配
線基板とリード線を共に止めて、このリード線の先端を
フレキシブル配線基板に半田付けすることにより、リー
ド線とフレキシブル配線基板の半田付け作業を容易にで
きる。
【0048】またジンバルを用いる場合に、ジンバルの
開口部内にてコアに板材を固定し、この板材によりピボ
ットを受ける構造とすることにより、ジンバルおよびコ
アに、ボビン挿入のための充分広い開口を形成したとし
ても、スライダを確実にピボット支持できるものとな
る。
【0049】またジンバルを使用しない例えばサイド0
側の磁気ヘッド装置では、プレートを用いず、コアをホ
ルダに直接に接着する構造にすれば、プレートの材料費
を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、フロッピーディスク
装置用のヘッドユニットを示す断面図、
【図2】図1に示すヘッドユニットに設けられたサイド
1側の磁気ヘッド装置を示す分解斜視図、
【図3】サイド1側の磁気ヘッド装置の平面図、
【図4】図3のIV−IV線の断面図、
【図5】図3のV−V線の断面図(ただしスライダは省
略している)、
【図6】サイド1側の磁気ヘッド装置の配線構造を示す
部分断面図、
【図7】サイド0側の磁気ヘッド装置の構造およびその
配線経路を示す部分断面図、
【図8】従来のサイド1側の磁気ヘッド装置の構造を示
す断面図、
【符号の説明】
A ヘッドユニット G1、G2 ギャップ 12 下部ホルダ 12b 開口部 13 上部ホルダ 16 ピボット 21 ジンバル 22a、22b 開口部 25 スライダ 26 コア 28 バックコア 31、33 ボビン 32、34 コイル 32a、34a リード線 37、38、41、42 粘着部 39、43 フレキシブル配線基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと、コアを保持するスライダと、前
    記コアに装着されるボビンおよびボビンに巻かれたコイ
    ルと、前記スライダを磁気媒体との対向部と逆側から支
    持する支持部材とを有する磁気ヘッド装置において、前
    記支持部材には、前記ボビンを挿入可能な開口部が形成
    され、前記コイルに導通されるリード線が前記開口部か
    ら支持部材の背部側に引き出されていることを特徴とす
    る磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 支持部材は、前記スライダを弾性的に支
    持するジンバルであり、スライダにはジンバルに形成さ
    れた開口部内に位置する板材が固定され、スライダの傾
    斜支点となるピボットが前記板材に当接している請求項
    1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 支持部材は、磁気媒体に沿って移動する
    ホルダであり、スライダはこのホルダに直接に固定され
    ている請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 支持部材の背面側に延びる前記リード線
    は、配線経路上に設けられた粘着部に止められている請
    求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 粘着部によりフレキシブル配線基板が固
    定されており、前記粘着部に止められたリード線が、前
    記フレキシブル配線基板の導電パターンに半田付けされ
    ている請求項4記載の磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 コアが保持されたスライダを支持部材に
    固定し、支持部材に形成された開口部からコイルが巻か
    れたボビンを挿入し、コイルに導通するリード線が支持
    部材の背面側へ引き出された状態で、前記ボビンを前記
    コアに装着することを特徴とする磁気ヘッド装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 支持部材は、スライダを弾性的に支持す
    るジンバルであり、ボビンをコアに装着し、ジンバルに
    形成された開口部内でスライダに板材を固定し、その後
    にジンバルを、磁気媒体に沿って移動するホルダに固定
    し、このとき前記板材をスライダの傾斜支点となるピボ
    ットに当接させる請求項6記載の磁気ヘッド装置の製造
    方法。
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