JPH0935070A - 顔画像処理装置 - Google Patents

顔画像処理装置

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JPH0935070A
JPH0935070A JP7179036A JP17903695A JPH0935070A JP H0935070 A JPH0935070 A JP H0935070A JP 7179036 A JP7179036 A JP 7179036A JP 17903695 A JP17903695 A JP 17903695A JP H0935070 A JPH0935070 A JP H0935070A
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Tomoko Okumura
知子 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の2値化された顔画像領域の重心と顔
画像の代表点を通る直線の傾きより運転者の顔画像の傾
きを求め、更に、傾き角度に基づいて顔画像の回転処理
を行い、傾きのない顔画像を得る。 【解決手段】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
段と、顔画像より目、鼻、口等の顔の特徴点の候補領域
を抽出する特徴候補領域抽出手段と、特徴候補領域を2
値化する2値化手段と、2値化画像において顔を含む領
域の重心を算出する顔領域重心算出手段と、顔部分領域
の代表点を算出する部分領域代表点算出手段と、前記重
心と部分領域代表点の2点を通る直線と一定の基準線と
のなす角度を顔の傾き角度として検出する傾き角度検出
手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像処理を用いて
顔画像の傾きを検出・判定し、顔画像を傾きの無い位置
に補正する機能を備えた顔画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の運転者の顔画像処理装置として
は、例えば特開平6−227278号公報に示されたも
のがある。図29は従来装置の構成を示すブロック図で
ある。画像入力手段55により装置に取り込んだ画像デ
ータは2値化手段50にによって2値化され、眼球存在
領域設定手段57によって顔画像中の眼球存在領域が設
定される。運転者状態判定手段59では開閉眼検出手段
58検出された眼球存在領域中の開閉眼のパターンに基
づいて運転者の状態を判断する構成になっている。また
開閉眼検出手段58の検出結果は誤検出判定手段61に
も送られ、誤検出と判断されたならば再設定手段60に
て眼球存在領域の再設定を行う。眼球存在領域の設定
は、横幅、縦幅の順で行われる。
【0003】図30はその横幅設定における画像走査の
説明図、図31はその縦幅設定における画像走査の説明
図である。図32の走査開始ライン(画像のX座標の中
央)62を境にした左右領域で左右方向の連続白色画素
数から判断して横幅を設定し、図33の黒色画素63、
64を検索して縦幅を設定する。図34の破線部65は
図30及び図31の画像走査方法で横幅及び縦幅が設定
された眼球存在領域である。横幅設定方法は図30のフ
ローチャートで説明されるように、顔のほぼ中心より上
方に向けて顔横方向の白色画素の連続数をカウントす
る。
【0004】次に、カウント最大時のX座標(顔の横方
向座標)を記憶する。縦方向に向けて顔横方向の白色画
素をカウントした結果、左右の白色画素の連続数の和が
例えば200以上であれば、記憶されたカウント最大時
のX座標より眼球存在領域の横方向を設定する。しか
し、連続数の和が200以下の場合は更に上方に向けて
横方向の白色画素の連続数をカウントする。
【0005】眼球存在領域の縦幅設定は図31のフロー
チャートに示すように、縦方向の黒色領域を黒色画素数
より検索する。この時、最初に一番目の黒色領域の画素
数の最大値を記憶する。以降、眉毛の間に向けて縦方向
に黒色領域の画素の最大値を記憶し、前回の最大値と比
較して行く。従って、縦方向の黒色領域の検索が眉毛の
間に至ると、黒色領域が無くなりるため、一番目の最大
値の座標値と眉毛の間に至る直前の最大値の座標値の間
が眼球存在領域の縦方向として設定される。この結果、
図34に示すように左右の眼球存在領域が設定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の顔画像処理装置
は、以上のように運転者の顔を常に一定の位置に置き、
その顔の画像より眼球の位置を捉えようとしているが、
運転者は常に同じ姿勢で運転するわけではなく、顔が傾
く姿勢で運転することもしばしばある。ところが、上記
の従来の運転者の顔画像処理装置では顔画像の傾きを補
正する機能はなく、そのため、大きく傾いた顔画像を処
理して眼球存在領域を検出しようとすると、検出された
眼球存在領域は、実際の位置とはずれた位置に設定され
てしてしまう可能性が高い。
【0007】その結果、眼球存在領域にある眼球画像を
処理して目の開閉判断を行っても正確な目の開閉判断が
行えず、開閉状態検出を誤ってしまうこともあるため、
眼球画像の処理結果より居眠り検出を行っても誤検出さ
れてしまうという問題点があった。
【0008】従って、頭部の動きを認識する事は必要不
可欠となってくるが、図28に示されるように人間の頭
部を球としたとき、X軸を顔の横軸方向、Y軸を顔の縦
軸方向、そしてZ軸を顔の前後軸方向とした場合、顔を
X軸を中心に回転(例えば、うつむき加減)、或いはY
軸を中心に回転(顔を左右に向ける)に対する顔の方向
を画像処理で検出するのが一般的であった。(信学会春
季全大 D−541,1990 等を参照)
【0009】しかし、z軸まわりの回転(顔を左右に傾
ける)に対する顔の傾き検出方法はあまりみられず、目
の開閉状態の誤検出を解消するには至らなかった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、眼球存在領域を設定する前
に、顔画像の傾きを検出・判断し、その傾きを補正して
傾きのない顔画像を得ることができる顔画像処理装置を
提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る顔
画像処理装置は、運転者の顔画像を入力する顔画像入力
手段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、
口等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽
出手段、特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値
化手段、2値画像内での顔を含む領域に対する重心
(x,y)を算出する顔領域重心算出手段、算出された
顔領域の重心を基に顔の一部分を含む領域を設定する顔
部分領域設定手段、顔部分領域に対する代表点を算出す
る部分領域代表点算出手段、前記の顔領域重心(x,
y)と部分領域代表点の2点を通る直線と一方の画像軸
のなす角度を顔の傾きとして検出する傾き検出手段を備
えたものである。
【0012】請求項2の発明に係る顔画像処理装置は、
運転者の顔画像を入力する顔画像入力手段、入力した運
転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の顔の特徴点
の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手段、特徴候補
領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、2値画像
内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を算出する
顔領域重心算出手段、上記顔領域重心算出手段により算
出された顔領域重心(x,y)の横軸方向重心xを基
に、顔縦方向上部領域を設定する顔部分領域設定手段、
設定された顔縦方向上部領域の重心を算出し、それを代
表点とする部分領域代表点算出手段、前記の顔領域重心
(x,y)と部分領域代表点の2点を通る直線と一方の
画像軸のなす角度を顔の傾きとして検出する傾き検出手
段を備えたものである。
【0013】請求項3の発明に係る顔画像処理装置は、
運転者の顔画像を入力する顔画像入力手段、入力した運
転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の顔の特徴点
の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手段、特徴候補
領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、2値画像
内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を算出する
顔領域重心算出手段、上記顔領域重心算出手段により算
出された顔領域重心(x,y)の横軸方向重心xを基
に、顔縦方向上部領域を設定し、さらに顔縦方向上部領
域を顔領域重心(x,y)の縦軸方向重心yを基に分割
して顔上部左右領域を設定する顔部分領域設定手段、設
定された顔上部左領域、顔上部右領域それぞれの重心を
算出し、その中点を代表点とする部分領域代表点算出手
段、前記の顔領域重心(x,y)と部分領域代表点の2
点を通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとし
て検出する傾き検出手段を備えたものである。
【0014】請求項4の発明に係る顔画像処理装置は、
運転者の顔画像を入力する顔画像入力手段、入力した運
転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の顔の特徴点
の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手段、特徴候補
領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、2値画像
内での特徴候補領域をグループ化する特徴候補領域グル
ープ化手段、特徴候補領域グループ内で鼻孔領域を抽出
する鼻孔領域抽出手段、鼻孔領域内の各鼻孔に対する重
心を算出する鼻孔領域重心算出手段、算出された鼻孔領
域の各鼻孔に対する重心を通る直線と一方の画像軸のな
す角度を顔の傾きとして検出する傾き検出手段を備えた
ものである。
【0015】請求項5の発明に係る顔画像処理装置は、
運転者の顔画像を入力する顔画像入力手段、入力した運
転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の顔の特徴点
の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手段、特徴候補
領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、2値画像
内での特徴候補領域をグループ化する特徴候補領域グル
ープ化手段、特徴候補領域グループ内で鼻孔領域を抽出
する鼻孔領域抽出手段、各特徴候補領域グループに対す
る重心を算出する特徴領域重心算出手段、前記特徴領域
重心算出手段により算出された重心の内、鼻孔領域抽出
手段により設定された領域に対する重心を鼻孔間の中心
とする鼻孔間中心設定手段、前記鼻孔領域を除く各特徴
候補領域の重心と鼻孔間中心との2点を通る直線と一方
の画像軸のなす角度の平均を顔の傾きとして検出する傾
き検出手段を備えたものである。
【0016】請求項6の発明に係る顔画像処理装置は、
運転者の顔画像を入力する顔画像入力手段、入力した運
転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の顔の特徴点
の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手段、特徴候補
領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、2値画像
内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を算出する
顔領域重心算出手段、2値画像内での特徴候補領域をグ
ループ化する特徴候補領域グループ化手段、特徴候補領
域グループ内で鼻孔領域を抽出する鼻孔領域抽出手段、
抽出された鼻孔領域の鼻孔間の中心を算出する鼻孔間中
心算出手段、前記鼻孔間中心と顔領域重心(x,y)の
2点を通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きと
して検出する傾き検出手段を備えたものである。
【0017】請求項7の発明に係る顔画像処理装置は、
請求項1ないし6のいずれかに記載の顔画像処理装置に
おいて、上記傾き検出手段により検出された顔の傾き補
正のための顔画像の回転中心を設定する回転中心設定手
段、前記回転中心設定手段により設定した回転中心を基
準に回転により顔画像の傾きを補正する回転手段を備え
たものである。
【0018】請求項8の発明に係る顔画像処理装置は、
請求項7に記載の顔画像処理装置において、回転中心設
定手段は、2値画像における顔領域重心(x,y)を回
転中心と設定するものである。
【0019】請求項9の発明に係る顔画像処理装置は、
請求項7に記載の顔画像処理装置において、回転中心設
定手段は、鼻孔間中心を回転中心と設定するものであ
る。
【0020】請求項10の発明に係る顔画像処理装置
は、請求項7に記載の顔画像処理装置において、顔画像
が傾いているか否かを判定する傾き判定手段を備え、顔
画像が傾いていないと判断されるまで前記回転手段によ
る画像回転処理を続けるものである。
【0021】請求項11の発明に係る顔画像処理装置
は、請求項10に記載の顔画像処理装置において、傾き
判定手段は、2値画像内での顔横方向を画像縦(y)
軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像横軸方向の各
座標における画像縦軸方向に存在する黒色画素数を示す
画像縦軸方向ヒストグラムを作成し、その画像縦軸方向
ヒストグラムの形状およびピーク数から顔画像が傾いて
いる否かを判定するものである。
【0022】請求項12の発明に係る顔画像処理装置
は、請求項10に記載の顔画像処理装置において、傾き
判定手段は、2値画像内での顔横方向を画像縦(y)
軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像縦軸上の各座
標において画像横軸方向に存在する黒色画素数を示す画
像横軸方向ヒストグラムを作成し、その画像横軸方向ヒ
ストグラムの対称性から顔画像が傾いているか否かを判
定するものである。
【0023】請求項13の発明に係る顔画像処理装置
は、請求項10に記載の顔画像処理装置において、傾き
判定手段は、2値画像内での特徴候補領域重心算出手段
により得られた各特徴候補領域グループに対する重心
(xi,yi)の横軸方向重心xiの並びから顔画像が
傾いている否かを判定するものである。
【0024】請求項14の発明に係る顔画像処理装置
は、請求項10に記載の顔画像処理装置において、上記
傾き検出手段により検出された角度θに応じて、顔画像
を回転させる角度を設定する回転角度設定手段、前記回
転角度の限界角度を設定する回転限界角度設定手段を備
え、上記回転手段で顔画像を回転させると共に上記傾き
判定手段により顔画像が傾いていないと判定された時、
或いは前記回転限界角度に達するまで上記回転手段によ
る画像回転処理を続けるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態は以下のようで
ある。 1.運転者の2値化された顔画像領域の重心と顔画像の
代表点を通る直線の傾きを求め、この傾きに基づいて顔
画像の回転処理を行って傾きのない顔画像を得る。
【0026】2.運転者の2値化された顔画像領域の重
心とこの重心を境に設定した顔画像領域の顔縦方向上部
領域に代表点を求め、重心と代表点を通る直線の傾きに
基づいて顔画像の回転処理を行い傾きのない顔画像を得
る。
【0027】3.運転者の2値化された顔画像領域の重
心と、この重心を境に設定した顔画像領域の顔上部左領
域と右領域の重心間の中点を代表点とし、重心と代表点
を通る直線の傾きに基づいて顔画像の回転処理を行い傾
きのない顔画像を得る。
【0028】4.運転者の顔画像領域より抽出されて2
値化された鼻孔領域内の各鼻孔に対する重心を算出し、
各重心を通る直線の傾きに基づいて顔画像の回転処理を
行う。
【0029】5.運転者の顔画像領域より顔の各特徴点
の候補領域を抽出して特徴候補領域を2値化してグルー
プ化した後に、鼻孔を含む特徴候補領域では算出された
重心を鼻孔間の中心点とし、この中心点と他の各特徴候
補領域で算出された重心とを通る直線の傾きの平均に基
づいて顔画像の回転処理を行う。
【0030】6.2値化された顔領域の重心を算出する
と共に、運転者の顔画像領域より顔の各特徴点の候補領
域を抽出して特徴候補領域を2値化してグループ化した
後に、鼻孔を含む特徴候補領域では算出された重心を鼻
孔間の中心点とし、この中心点と算出された重心とを通
る直線の傾きに基づいて顔画像の回転処理を行う。
【0031】7.所定の座標位置を顔画像の回転中心位
置とし、この回転中心位置を基準として顔画像を直線の
傾き角度だけ傾き方向と逆方向に回転させる。
【0032】8.回転中心位置を顔領域の重心とし、こ
の重心を基準として顔画像を直線の傾き角度だけ傾き方
向と逆方向に回転させる。
【0033】9.回転中心位置を鼻孔間の中心とし、こ
の中心を基準として顔画像を直線の傾き角度だけ傾き方
向と逆方向に回転させる。
【0034】10.傾き判断手段で顔画像が傾いている
かいないかを判定し、顔画像が傾いていないと判断され
るまで前記回転手段による画像回転処理を続ける。
【0035】11.2値画像内での顔横方向を画像縦
(y)軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像横軸方
向の各座標における画像縦軸方向に存在する黒色画素数
を示す画像縦軸方向ヒストグラムを作成し、その画像縦
軸方向ヒストグラムの形状およびピーク数から顔画像が
傾いている否かを判定する
【0036】12.2値画像内での顔横方向を画像縦
(y)軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像横軸方
向の各座標における画像横軸方向に存在する黒色画素数
を示す画像横軸方向ヒストグラムを作成し、その画像横
軸方向ヒストグラムの対称性から顔画像が傾いている否
かを判定する。
【0037】13.2値画像内での特徴候補領域重心算
出手段により得られた各特徴候補領域グループに対する
重心(xi,yi)の横軸方向重心xiの並びから顔画
像が傾いている否かを判定する。
【0038】14.回転手段で顔画像を回転させると共
に上記傾き判定手段により顔画像が傾いていないと判定
された時、或いは前記回転限界角度に達するまで上記回
転手段による画像回転処理を続ける。
【0039】以下、各実施の形態を詳細に説明する。 実施の形態1.以下、本実施の形態を図に従って説明す
る。図1は本実施の形態における顔画像処理装置の構成
を示すブロック図である。本実施の形態の顔画像処理装
置は、運転者の顔画像を撮影するCCDカメラ1と、C
CDカメラ1から出力された顔画像の画像データを記憶
する画像メモリ2と、画像メモリ2のデータを基に画像
処理を行うCPU3で構成される。図2は図1における
CPU3の画像処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【0040】まず、図2のフローチャートを沿って画像
処理の概要を説明する。CPU3は顔画像入力手段4で
画像メモリ2より運転者の顔画像の画像データを入力
し、入力された顔画像の特徴点の候補領域を特徴候補領
域抽出手段5で抽出する。特徴候補領域抽出手段5で抽
出された顔画像の候補領域は2値化手段6で2値化され
る。
【0041】2値化された顔画像内の顔を含む候補領域
の重心は顔領域重心算出手段7で算出された後、顔領域
重心をもとに顔部分領域設定手段8により顔領域内で新
たに顔部分領域を設定する。部分領域代表点算出手段9
では設定された顔部分領域における代表点と顔領域重心
を結ぶ直線と、一方の画像軸とがなす角度を傾き検出手
段10で求め、回転により顔領域の傾きを補正する。回
転中心は回転中心設定手段11により設定し、回転は回
転手段12により行う。
【0042】以下、図2のフローチャートに示した各手
段を、各図にて詳細に説明する。図3は運転者の顔画像
であり、同図(a)はCCDカメラ1により撮影された
運転者の顔画像13を示したものである。同図(b)は
特徴候補領域抽出手段5、2値化手段6による処理を行
った後の顔画像14であり、特徴候補領域が2値化され
ている。図5(a)、(b)は本実施の形態における特
徴候補領域抽出手段5、2値化手段6の説明図である。
また、図4(a)、(b)、(c)は特徴候補領域抽出
手段5に用いるmax/minフィルタの説明図であ
る。
【0043】まず、max/minフィルタについて説
明する。図4(a)にある入力画像の一部分の画像信号
15にmaxフィルタをかけた後の画像信号が16であ
り、この画像信号16にminフィルタをかけた後の画
像信号を17で示す。図4(b)の18〜20は画像信
号15〜17の輝度値をそれぞれ模式化した画素に対応
させたものを示す。ここでは輝度値を囲む1枠は1画素
を表し、簡単のため輝度値を0〜20までの値とした。
【0044】最初に入力画像にmaxフィルタをかける
が、maxフィルタは所定の長さ(画素数a、以下フィ
ルターサイズとする)をもち、フィルタ中央の画素の輝
度値をフィルタ内の最大輝度値に変換するものである。
例えば画素数aを5とし、図4(b)18の□部分にm
axフィルタをかけると、ここでは最大輝度は10であ
るのでフィルタの中央にある画素18bの輝度値は8か
ら10に変換される。
【0045】1画素ずつ右にシフトして同様にmaxフ
ィルタをかけると、図4(b)の18は同(b)の19
のように変換される。次に、maxフィルタ処理後の画
像にminフィルタをかける。minフィルタもmax
フィルタと同様のフィルターサイズ(画素数a)をも
ち、フィルタ中央の画素の輝度値をフィルタ内の最小輝
度値に変換するものである。
【0046】前記maxフィルタ処理後の図4(b)の
19の□部分にminフィルタをかけると、ここでは最
小輝度値は10であるのでフィルタの中央にある画素1
9cの輝度値は12から10に変換される。1画素ずつ
右にシフトして同様にminフィルタをかけると図4
(b)の19の□部分は20のように変換される。
【0047】ただし、maxフィルタ、minフィルタ
は共に、最初にかけたフィルタの中央位置から変換がは
じまり、最後にかけたフィルタの中央位置で変換が終わ
る。つまり、maxフィルタ処理後のデータは図4
(b)の19d〜19e、minフィルタ処理後のデー
タは図4の(b)20f〜20gであり、max/mi
nフィルタ処理後の画像は結局、処理開始位置、処理終
了位置よりそれぞれa−1画素ずつ小さくなる。
【0048】このようにして得られたmax/minフ
ィルタ処理後の画像から入力画像をひくと所定長以下の
輝度の低い領域が抽出される。図4(b)の20から1
8をひくと図4(d)が得られる。画像信号になおすと
同図(c)のようになる。
【0049】上記の方法は特徴領域を抽出するのに用い
られる。本実施の形態では、画像横軸(X軸)にそって
一行ずつ処理を行う(処理方向:図3(a)の矢印23
の方向)。図5(a)の21は入力画像に特徴領域の幅
に対応した長さのmax/minフィルタをかけた後の
画像信号である。顔の特徴領域は周囲との輝度差が大き
いため、差分後の輝度値が大きくなる(21a)。
【0050】それに対し、影や衣服などは周囲との輝度
差が小さい(21b)。そこで図5(a)の22のよう
に差分後の結果に対して閾値を設定し、これをもとに2
値化を行う。図5(b)は2値化後の信号である。以上
の処理によって得られた画像を示したものが図3(b)
である。
【0051】図6(a)、(b)、(c)は顔領域重心
設定手段7、顔部分領域設定手段8、部分領域代表点算
出手段9の説明図である。顔領域重心設定手段7では、
まず図6(a)に示す画像14の全領域に対する重心2
4を算出する。重心算出は画像14の黒領域(xj,y
j)の全画素数をtotal、全yjの画素数の和をY
t、全xjの画素数の和をXtとすると重心24の座標
点(X,Y)は以下の(1)式で求められる。
【0052】
【数1】
【0053】重心24を算出後、顔部分領域設定手段8
はこの座標点(X,Y)を基に顔を含む領域25を設定
する(以下、顔を含む領域は顔領域という)。顔領域2
5は入力画像に対する顔の占める割合が大きいことと、
顔の重心はほぼ顔中心で鼻と目の間にあるということを
考慮し、顔領域25は顔の特徴量(少なくとも目と鼻)
を含むような長方形とする。顔領域25に対する顔領域
重心26(座標(a,b))は重心24と同様に上記
(1)式を用いて算出する。
【0054】次に、顔部分領域設定手段8について説明
する。算出した顔領域重心26の座標(a,b)のaを
基に顔領域25を顔縦方向上部(少なくとも目を含む)
領域と顔縦方向下部領域に分割する。ここでは上部領域
を顔部分領域27として採用する。顔部分領域代表点算
出手段9による処理は顔部分領域27に対して行う。本
実施の形態では顔部分領域代表点28(座標(c,
d))は図6(c)に示すように、上記(1)式により
求めた顔部分領域27に対する重心とする。
【0055】図7は傾き検出手段10の説明図である。
傾き検出手段10は、上記のような処理を実行して得ら
れた顔領域重心26(a,b)と顔部分領域代表点28
(c,d)を通る直線29を求め、一方の座標軸、本実
施の形態ではX軸、となす角度θを求める。角度θは以
下の(2)式で求められる。
【0056】
【数2】
【0057】図8は回転後の2値画像を示す。回転中心
設定手段11により顔領域重心26を回転中心とおき、
顔領域25を回転手段12により反時計回りにθ回転さ
せる。この場合、黒地で表した長方形の領域は回転前の
顔領域25であり、顔領域25の各画素の座標は全体的
に(e,f)で表される。中間色で表した長方形の領域
は回転後の顔領域25であり、顔領域25の各画素の座
標は全体的に(E,F)で表される。顔領域25の回転
処理には(3)式を利用する。ただし、回転後の座標
(E,F)が画像から出る部分(図8の30a)はカッ
トし、回転前の座標(e,f)が存在しない部分(図8
の30b)は輝度値0とする。
【0058】
【数3】
【0059】実施の形態2.上記、実施の形態1では顔
領域の重心を含む顔部分領域の上部領域に顔部分領域代
表点を求め、この顔部分領域代表点と重心とを結ぶ直線
と、座標軸とがなす角度θを顔領域の補正回転角度とし
たが、顔部分領域代表点を大まかに決めた画像データに
ノイズ等が乗ると変位する可能性があるので、本実施の
形態では更に精度良く顔部分領域代表点を求めるため
に、部分領域設定手段8および部分領域代表点算出手段
9を以下のように変更する。
【0060】変更した顔部分領域設定手段8について説
明する。本実施の形態では、上記顔領域重心算出手段7
で算出した顔領域重心26(a,b)のaを基に設定し
た顔部分領域27を、更にbを境に図9に示す顔左右領
域31、32に分割する。この顔左右領域31、32の
2つの領域を顔部分領域として採用する。顔部分領域代
表点算出手段9による処理は顔左右領域31、32に対
して行う。本実施の形態では顔部分領域代表点は図9に
示すように、上記(1)式により求めた、領域31、3
2それぞれに対する重心33a、33bの中点34
(e,f)とする。
【0061】このように、顔部分領域代表点34が求め
られたならば、図示しないが顔領域重心26と顔部分領
域代表点34とを結ぶ直線と、一方の座標軸、本実施の
形態ではX軸、となす角度θを求める。角度θは上記の
(2)式で求められる。そして、回転中心設定手段11
により顔領域重心26を回転中心とおき、顔領域25を
回転手段12により反時計回りにθ回転させる。
【0062】実施の形態3.図10のフローチャートを
もとに実施の形態3の処理の概要を説明する。本実施の
形態は特徴候補領域の中で最も精度高く座標値化できる
2点の鼻孔の領域を特徴候補領域とするものである。C
PU3は顔画像入力手段4で画像メモリ2より画像デー
タを入力し、入力された顔画像の特徴候補領域を特徴候
補領域抽出手段5で抽出する。特徴候補領域で抽出され
た画像は2値化手段6で2値化される。2値化された画
像内で特徴候補領域を特徴候補領域グループ化手段35
で図13に示すように複数にグループ化する。
【0063】グループ化された特徴候補領域グループの
中から鼻孔領域抽出手段36で鼻孔を抽出する。そし
て、鼻孔領域重心算出手段37で各鼻孔領域の重心を算
出する。鼻孔領域重心2点を通る直線と、一方の画像軸
のなす角度を傾き検出手段10で求め、回転により傾き
を補正する。回転中心は回転中心設定手段11により各
鼻孔領域重心の中点に設定し、この回転中心を基準に回
転手段12は顔領域25の回転を、顔領域の傾き方向と
逆方向に行う。
【0064】以下、図10のフローチャートに示した各
手段について詳細に説明する。顔画像入力手段4、特徴
候補領域抽出手段5、2値化手段6は上記実施の形態1
で説明したので省き、特徴候補領域グループ化手段35
から説明する。図11(a),(b),(c)は特徴候
補領域グループ化手段35の動作を説明する図、図12
(a),(b)は鼻孔領域抽出手段36の動作を説明す
る図、図14(a),(b)は鼻孔領域重心算出手段3
7の説明図である。また、図13は特徴候補領域グルー
プ化手段36の処理後の画像である。
【0065】特徴候補領域グループ化手段35は2値化
後の顔画像に対して画像縦軸方向の黒色画素数を各X座
標についてカウントし、図11(a)に示すような縦軸
が黒色画素数で横軸がX座標の画像縦軸方向ヒストグラ
ムを作成する。次にヒストグラムの内から図11(b)
に示すように黒色画素数の極大点が38a以上のピーク
を探し、各ピークに対し、黒色画素数が38e以上で極
大点からの距離が38b以下のピーク開始位置38c
i、ピーク終了位置38diを設定する。
【0066】今度は設定したピーク開始位置38ciか
らピーク終了位置38diまでの帯状領域39aiそれ
ぞれに対し、画像横軸方向の黒色画素数を各Y座標につ
いてカウントし、図12(a)に示すような縦軸がY座
標で横軸が黒色画素数の画像横方向ヒストグラムを作成
する。画像横方向のヒストグラムでは上記特徴候補領域
抽出手段5の特性上、所定長以下の領域のみ抽出される
ため、場合によっては目の一部、眉の一部がカットされ
ることがある。
【0067】そこで、図12(b)に示すような距離3
9c以上黒色画素数39b以下の部分を除いた、39c
iと39diで囲まれる部分でかつ同じ帯状領域39a
iに属するものを特徴候補領域グループ40iとする。
【0068】鼻孔領域抽出手段36では、特徴候補領域
グループ40iのなかで図14(a)に示すようにほぼ
同じ幅のグループが2つ並び、その間とグループの幅が
他に比べて狭いものを鼻孔領域42とする。鼻孔領域重
心算出手段37では、図14(b)に示す鼻孔領域42
の2つのグループ内の各黒領域に対する重心43a
(a,b)、43b(c,d)を上記(3)式によって
求める。
【0069】次に図15に示すように、傾き検出手段1
0において、上記のような処理を実行して得られた鼻孔
領域重心43a(a,b)、43b(c,d)を通る直
線44を求め、一方の座標軸、本実施の形態ではY軸と
なす角度θを求める。角度θは上記(2)式で求められ
る。回転中心設定手段11により鼻孔領域重心43a、
43bの中点45を回転中心とおき、顔領域を回転手段
12により反時計回りにθ回転させる。回転手段12は
実施の形態1と同様で、上記(3)式を利用する。
【0070】実施の形態4.上記、実施の形態3では特
徴候補領域グループの1つである鼻孔領域の重心を通る
単一の直線の傾き角度をもとに顔領域を回転させて傾き
を補正した。本実施の形態では、実施の形態3で求めた
中点と各特徴候補領域の重心を結ぶ各直線の傾き角度求
めて傾き角度の平均値を算出して回転角度θとする。図
16のフローチャートをもとに本実施の形態の処理の概
要を説明する。
【0071】CPU3は顔画像入力手段4で画像メモリ
2より画像データを入力し、入力した画像データ中の顔
画像の特徴候補領域を特徴候補領域抽出手段5で抽出す
る。特徴候補領域で抽出された顔画像は2値化手段6で
2値化される。2値化された顔画像内で特徴候補領域を
特徴候補領域グループ化手段35によりグループ化す
る。グループ化された特徴候補領域グループの中から鼻
孔を鼻孔領域抽出手段36で抽出する。
【0072】特徴領域重心算出手段46は特徴候補領域
グループ化手段35により設定した各グループの重心を
算出する。鼻孔間中心設定手段47で設定した鼻孔間中
心と鼻孔領域を除く各特徴候補領域重心の2点を通る直
線と、一方の画像軸のなす角度の平均を傾き検出手段1
0で求める。回転中心は回転中心設定手段11により設
定する。顔画像は設定された回転中心を基準に回転手段
12により平均角度だけ回転させて傾きを補正する。
【0073】以下で図16のフローチャートに示した各
手段について、詳細を説明する。顔画像入力手段4、特
徴候補領域抽出手段5、2値化手段6、特徴候補領域グ
ループ化手段35、鼻孔領域抽出手段36は上記実施の
形態1、および実施の形態3で説明したので省き、特徴
領域重心算出手段46から説明する。特徴領域重心算出
手段46では、図17に示すような、同一帯状領域39
ai(i:1〜5)に存在するグループ40i内の黒領
域に対する重心48i(ci,di)を求める。重心算
出には上記(1)式を用いる。
【0074】鼻孔間中心設定手段47では鼻孔領域抽出
手段36により、予め求めてある鼻孔領域42に対する
特徴候補領域重心48iを鼻孔間中心49(a,b)と
する。
【0075】次に図18に示すように、傾き検出手段1
0において、上記のような処理を実行して得られた各特
徴候補領域重心48i(ci,di)と鼻孔間中心49
(a,b)の2点を通る直線と、一方の座標軸、本実施
の形態ではX軸となす角度を求め、その平均値を角度θ
とする。角度θは下記の(4)式で求められる。回転中
心設定手段11により鼻孔間中心49(a,b)を回転
中心とおき、回転手段12により反時計回りにθ回転さ
せる。回転手段12は実施の形態1と同様で、上記
(3)式を利用する。
【0076】
【数4】
【0077】実施の形態5.上記、実施の形態14では
グループ化された各特徴候補領域において重心を求めて
鼻孔間中心と直線で結んだが、処理を簡素化するために
鼻孔間中心と顔領域の重心を結んだ直線の傾き角度で傾
き補正角度を決めても良い。図19のフローチャートを
もとに本実施の形態の処理の概要を説明する。CPU3
は顔画像入力手段4で画像メモリ2より画像データを入
力し、入力された画像データ中の顔画像の特徴候補領域
を特徴候補領域抽出手段5で抽出する。特徴候補領域で
抽出された顔画像を2値化手段6で2値化する。2値化
された顔画像内の顔を含む領域に対する重心を顔領域重
心算出手段7で算出した後、2値化された顔画像内の特
徴候補領域を特徴候補領域グループ化手段35によりグ
ループ化する。グループ化された特徴候補領域グループ
の中から鼻孔を鼻孔領域抽出手段36で抽出する。
【0078】抽出した鼻孔領域に対し鼻孔間中心算出手
段50で鼻孔間中心を算出する。鼻孔間中心と顔領域重
心の2点を通る直線と、一方の画像軸のなす角度を傾き
検出手段10で求める。回転中心設定手段11により設
定された回転中心を基準に顔画像を回転手段12で回転
させ、顔画像の傾き補正を行う。
【0079】以下で図19のフローチャートに示した各
手段について、詳細を説明する。顔画像入力手段4、特
徴候補領域抽出手段5、2値化手段6、顔領域重心設定
手段7、特徴候補領域グループ化手段35、鼻孔領域抽
出手段36の各手段については上記実施の形態1、およ
び実施の形態3で説明したので省き、鼻孔間中心算出手
段50から説明する。ただし、算出された顔領域重心2
6は実施の形態1においては(a,b)としたが本実施
の形態では説明上(c,d)としておく。
【0080】鼻孔間中心算出手段50では、図20に示
すような、鼻孔領域抽出手段36によって抽出された同
一帯状領域に存在する鼻孔領域グループ内の黒領域に対
する重心51(a,b)を求める。重心算出には上記
(1)式を用いる。
【0081】次に、傾き検出手段10において、上記の
ような処理を実行して得られた顔領域重心26(c,
d)と鼻孔間中心51(a,b)の2点を通る直線と、
一方の座標軸、本実施の形態ではX軸、となす角度θを
求める。角度θは上記(2)式で求められる。回転中心
設定手段11により鼻孔間中心51(a,b)を回転中
心とおき、回転手段12により反時計回りにθ回転させ
る。回転手段12は実施の形態1と同様で、上記(2)
式を利用する。
【0082】実施の形態6.上記、実施の形態1〜5で
は顔領域の傾き判定を顔領域重心と代表点を算出した結
果に基づいて行ったが、処理を簡略するために2値化し
た特徴候補領域の黒色画素数のヒストグラムより直接顔
領域の傾きを判定し、傾きが判定されなければそこで全
ての処理を停止する。傾きが判定されれば上記各実施の
形態と同様の処理を行い顔画像の回転処理を行う。
【0083】図21は本実施の形態の処理の概要を説明
したフローチャートである。図中、図2のフローチャー
トと同一ステップ番号は同一処理を示す。図において、
ステップ52は傾き判定手段52であり、2値化した特
徴候補領域の黒色画素数のヒストグラムより直接顔領域
の傾きの有無を判定する。そして、傾き有りと判定され
たならば顔領域重心算出手段7に進み、傾き無しと判定
されたならば全ての処理を停止する。
【0084】傾き判定手段52では、2値化後の画像に
対して顔横方向を画像縦(y)軸、顔縦方向を画像横
(x)軸とし、画像縦軸方向の黒色画素数を各X座標に
ついてカウントし、縦軸が黒色画素数で横軸がX座標の
画像縦軸方向ヒストグラムを作成する。図22(a)は
傾いていない顔画像の画像縦軸方向ヒストグラムであ
り、図22(b)は傾いた顔画像の画像縦軸方向ヒスト
グラムである。
【0085】図からも分かるように傾いていない顔画像
はヒストグラムのピークがはっきりし、かつ黒色画素数
はほぼ顔の特徴領域の数と同じである(通常、まゆ・目
・鼻・口の4ピーク)。それに対して、傾いる画像のヒ
ストグラムはピークがはっきりせず、ピーク数は顔の特
徴領域の数と一致しない。以上、ヒストグラムの形状、
およびピーク数から傾いているかいないかを判定する。
【0086】実施の形態7.上記、実施の形態6では画
像縦軸方向の黒色画素数を各X座標についてカウントし
てヒストグラムを作成し、ピークの明確さから顔画像の
非傾きを判定したが、人間の顔は縦の中心線を境に左右
対称であることから、画像横軸方向の黒色画素数を各Y
座標についてカウントしてヒストグラムを作成し、ピー
ク値が等しい左右対称のピーク出現から顔画像の非傾き
を判定することができる。
【0087】図23(a)、(b)は判定基準を変更し
た傾き判定手段52の説明図である。傾き判定手段52
では、2値化後の画像に対して顔横方向を画像縦(y)
軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像横軸方向の黒
色画素数を各Y座標についてカウントし、縦軸が黒色画
素数で横軸がY座標の画像横軸方向ヒストグラムを作成
する。図23(a)は傾いていない画像の画像横軸方向
ヒストグラムであり、図23(b)は傾いた画像の画像
横軸方向ヒストグラムである。
【0088】図からもわかるように傾いていない画像は
ヒストグラムのピークがはっきりし、かつほぼ左右対称
である(通常、顔の中央で左右対称)。それに対して、
傾いている画像のヒストグラムはピークがはっきりせ
ず、左右対称でない。以上、ヒストグラムの形状、およ
び対称性から、顔画像が傾いているかいないかを判定す
る。
【0089】実施の形態8.図24は本実施の形態によ
る顔画像処理を説明するフローチャートである。図25
(a)、(b)は本実施の形態による傾き判定手段52
の説明図である。図24に示すように実施の形態4の特
徴領域重心算出手段46の後に傾き判定手段52を追加
し、判定の結果が傾きなしであれば全ての処理を停止
し、鼻孔間中心設定手段47から回転手段12までの処
理後、再び特徴候補領域抽出手段5にもどり、以下同じ
処理を繰り返す。
【0090】傾き判定手段52では、特徴領域重心算出
手段46で算出した重心の並びにより傾いているかいな
いかを判定する。図25(a)は傾いていない画像の重
心の並びであり、図25(b)は傾いた画像の重心の並
びである。図からもわかるように傾いていない画像は重
心がほぼ顔の縦方向中心線上に並ぶ。それに対して、傾
いる画像の重心は並びが一定でない。以上、特徴領域重
心の並びから傾いているかいないかを判定する。
【0091】実施の形態9.図27は本実施の形態にお
ける回転角度設定手段53a、回転限界角度設定手段5
3bの説明図である。図26に示すように実施の形態6
〜8の回転手段12の前に回転角度設定手段53a、回
転限界角度設定手段53bを追加し、検出角度θに応
じ、最低限回転させる角度βと最大限回転させることが
できる回転限界角度(θ+α)を設定する。
【0092】ただし、図27に示すように回転させる角
度βは回転限界角度(θ+α)を越えないもので、回転
限界角度(θ+α)は検出角度θを基に設定する。回転
手段12までの処理後、再び特徴候補領域抽出手段5に
もどり、以下同じ処理を繰り返す。繰り返す際は、回転
限界角度(θ+α)は常に一定にする。回転させる角度
βは特に一定でなくともよいが、検出角度θに近いほど
回転角度を小さくし、かつ、回転回数を多くする方が正
確な補正ができるものと思われる。以上の処理は傾き判
定手段52で画像が傾いていないと判断されるか、回転
限界角度(θ+α)に達するまで処理を続ける。
【0093】この発明によれば以下のような効果があ
る。 1.運転者の顔画像を入力する顔画像入力手段、入力し
た運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の顔の特
徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手段、特徴
候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、2値
画像内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を算出
する顔領域重心算出手段、算出された顔領域の重心を基
に顔の一部分を含む領域を設定する顔部分領域設定手
段、顔部分領域に対する代表点を算出する部分領域代表
点算出手段、前記の顔領域重心(x,y)と部分領域代
表点の2点を通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の
傾きとして検出する傾き検出手段を備えたので、容易に
精度高く、且つ、高速に傾き角度を検出できると共に、
顔画像の傾きの補正精度が向上するという効果がある。
【0094】2.運転者の顔画像を入力する顔画像入力
手段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、
口等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽
出手段、特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値
化手段、2値画像内での顔を含む領域に対する重心
(x,y)を算出する顔領域重心算出手段、上記顔領域
重心算出手段により算出された顔領域重心(x,y)の
横軸方向重心xを基に、顔縦方向上部領域を設定する顔
部分領域設定手段、設定された顔縦方向上部領域の重心
を算出し、それを代表点とする部分領域代表点算出手
段、前記の顔領域重心(x,y)と部分領域代表点の2
点を通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとし
て検出する傾き検出手段を備えたので、傾き角度を検出
するための直線を顔領域重心と共に通す部分領域代表点
を精度良く、しかも容易で高速に求めることができると
いう効果がある。
【0095】3.運転者の顔画像を入力する顔画像入力
手段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、
口等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽
出手段、特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値
化手段、2値画像内での顔を含む領域に対する重心
(x,y)を算出する顔領域重心算出手段、上記顔領域
重心算出手段により算出された顔領域重心(x,y)の
横軸方向重心xを基に、顔縦方向上部領域を設定し、さ
らに顔縦方向上部領域を顔領域重心(x,y)の縦軸方
向重心yを基に分割して顔上部左右領域を設定する顔部
分領域設定手段、設定された顔上部左領域、顔上部右領
域それぞれの重心を算出し、その中点を代表点とする部
分領域代表点算出手段、前記の顔領域重心(x,y)と
部分領域代表点の2点を通る直線と一方の画像軸のなす
角度を顔の傾きとして検出する傾き検出手段を備えたの
で、傾き角度を検出するための直線を顔領域重心と共に
通す部分領域代表点を更に精度良く、しかも容易で高速
に求めることができるという効果がある。
【0096】4.運転者の顔画像を入力する顔画像入力
手段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、
口等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽
出手段、特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値
化手段、2値画像内での特徴候補領域をグループ化する
特徴候補領域グループ化手段、特徴候補領域グループ内
で鼻孔領域を抽出する鼻孔領域抽出手段、鼻孔領域内の
各鼻孔に対する重心を算出する鼻孔領域重心算出手段、
算出された鼻孔領域の各鼻孔に対する重心を通る直線と
一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとして検出する傾き
検出手段を備え、顔画像において位置が変わることない
2つの鼻孔を通る直線の傾き角度に基づいて顔画像の回
転処理をして画像補正行うため補正精度が向上するとい
う効果がある。
【0097】5.運転者の顔画像を入力する顔画像入力
手段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、
口等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽
出手段、特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値
化手段、2値画像内での特徴候補領域をグループ化する
特徴候補領域グループ化手段、特徴候補領域グループ内
で鼻孔領域を抽出する鼻孔領域抽出手段、各特徴候補領
域グループに対する重心を算出する特徴領域重心算出手
段、前記特徴領域重心算出手段により算出された重心の
内、鼻孔領域抽出手段により設定された領域に対する重
心を鼻孔間の中心とする鼻孔間中心設定手段、前記鼻孔
領域を除く各特徴候補領域の重心と鼻孔間中心との2点
を通る直線と一方の画像軸のなす角度の平均を顔の傾き
として検出する傾き検出手段を備えたので、傾き角度検
出精度が向上するという効果がある。
【0098】6.運転者の顔画像を入力する顔画像入力
手段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、
口等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽
出手段、特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値
化手段、2値画像内での顔を含む領域に対する重心
(x,y)を算出する顔領域重心算出手段、2値画像内
での特徴候補領域をグループ化する特徴候補領域グルー
プ化手段、特徴候補領域グループ内で鼻孔領域を抽出す
る鼻孔領域抽出手段、抽出された鼻孔領域の鼻孔間の中
心を算出する鼻孔間中心算出手段、前記鼻孔間中心と顔
領域重心(x,y)の2点を通る直線と一方の画像軸の
なす角度を顔の傾きとして検出する傾き検出手段を備え
たので、精度高くしかも容易に傾き角度を検出できると
いう効果がある。
【0099】7.請求項1ないし6のいずれかに記載の
顔画像処理装置において、上記傾き検出手段により検出
された顔の傾き補正のために顔画像の回転中心を設定す
る回転中心設定手段、前記回転中心設定手段により設定
した回転中心を基準に回転により顔画像の傾きを補正す
る回転手段を備えたので、請求項1ないし6のいずれか
に記載の顔画像処理装置の効果に加えて、顔画像を傾き
のない顔画像に補正して処理するため画像処理品質が向
上するという効果がある。
【0100】8.請求項7に記載の顔画像処理装置にお
いて、回転中心設定手段は、2値画像における顔領域重
心(x,y)を回転中心と設定するようにしたので、請
求項7の効果に加えて回転中心設定が容易になるという
効果がある。
【0101】9.請求項7に記載の顔画像処理装置にお
いて、回転中心設定手段は、鼻孔間中心を回転中心と設
定するようにしたので、請求項7の効果に加えて回転中
心設定が容易にになると共に、中心設定精度が向上する
という効果がある。
【0102】10.請求項7に記載の顔画像処理装置に
おいて、顔画像が傾いているか否かを判定する傾き判定
手段を備え、顔画像が傾いていないと判断されるまで前
記回転手段による画像回転処理を続けるようにしたの
で、請求項7の効果に加えてキメ細かい傾き補正処理が
行え、補正精度が向上するという効果がある。
【0103】11.請求項10に記載の顔画像処理装置
において、傾き判定手段は、2値画像内での顔横方向を
画像縦(y)軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像
横軸方向の各座標における画像縦軸方向に存在する黒色
画素数を示す画像縦軸方向ヒストグラムを作成し、その
画像縦軸方向ヒストグラムの形状およびピーク数から顔
画像が傾いている否かを判定するようにしたので、傾き
判定処理が簡易化されるという効果がある。
【0104】12.請求項10に記載の顔画像処理装置
において、傾き判定手段は、2値画像内での顔横方向を
画像縦(y)軸、顔縦方向を画像横(x)軸とし、画像
縦軸上の各座標において画像横軸方向に存在する黒色画
素数を示す画像横軸方向ヒストグラムを作成し、その画
像横軸方向ヒストグラムの対称性から顔画像が傾いてい
るか否かを判定するようにしたので、視覚的に傾き判定
が行えるため傾き判定処理が更に簡易化されるという効
果がある。
【0105】13.請求項10に記載の顔画像処理装置
において、傾き判定手段は、2値画像内での特徴候補領
域重心算出手段により得られた各特徴候補領域グループ
に対する重心(xi,yi)の横軸方向重心xiの並び
から顔画像が傾いている否かを判定するようにしたの
で、傾き判定処理が簡易化されるとう効果がある。
【0106】14.請求項10に記載の顔画像処理装置
において、上記傾き検出手段により検出された角度θに
応じて、顔画像を回転させる角度を設定する回転角度設
定手段、前記回転角度の限界角度を設定する回転限界角
度設定手段を備え、上記回転手段で顔画像を回転させる
と共に上記傾き判定手段により顔画像が傾いていないと
判定された時、或いは前記回転限界角度に達するまで上
記回転手段による画像回転処理を続けるようにしたの
で、傾き補正をするための回転範囲を限定できるため、
無駄な回転を抑え、且つ、大きな誤回転を回避できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図2】 実施の形態1、2の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図3】 画像処理した顔の図である。
【図4】 max/minフィルタの説明図である。
【図5】 2値化処理の説明図である。
【図6】 実施の形態1の処理の流れの一部を示す図で
ある。
【図7】 傾き検出手段、回転中心設定手段、回転手段
の説明図である。
【図8】 傾き補正後の顔画像である。
【図9】 実施の形態2の処理の流れの一部を示す図で
ある。
【図10】 実施の形態3の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図11】 画像縦軸方向ヒストグラムの説明図であ
る。
【図12】 画像横軸方向ヒストグラムの説明図であ
る。
【図13】 特徴候補領域グループ化処理後の顔画像で
ある。
【図14】 鼻孔領域抽出手段の説明図である。
【図15】 実施の形態3の傾き検出手段、回転中心設
定手段、回転手段の説明図である。
【図16】 実施の形態4の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図17】 特徴領域重心算出手段手段の説明図であ
る。
【図18】 実施の形態4の傾き検出手段、回転中心設
定手段、回転手段の説明図である。
【図19】 実施の形態5の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図20】 鼻孔間中心算出手段の説明図である。
【図21】 実施の形態6、7の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図22】 画像の画像縦軸方向ヒストグラムである。
【図23】 画像の画像横軸方向ヒストグラムである。
【図24】 実施の形態8の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図25】 画像の重心の並びを示す図である。
【図26】 実施の形態9の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図27】 回転角度設定出手段の説明図である。
【図28】 顔の傾く方向を座標で表現した図である。
【図29】 従来例の構成を示すブロック図である。
【図30】 従来例の眼球存在領域横方向設定の流れを
示すフローチャートである。
【図31】 従来例の眼球存在領域縦方向設定の流れを
示すフローチャートである。
【図32】 従来例の眼球存在領域の処理の流れの一部
を示した図である。
【図33】 従来例の眼球存在領域の処理の流れの一部
を示した図である。
【図34】 従来例の眼球存在領域の処理の流れの一部
を示した図である。
【符号の説明】
1 カメラ、2 画像メモリ、3 CPU、4 顔画像
入力手段、5 特徴候補領域抽出手段、6 2値化手
段、7 顔領域重心算出手段、8 顔部分領域設定手
段、9 部分領域代表点算出手段、10 傾き検出手
段、11 回転中心設定手段、12 回転手段。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
    段、入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口
    等の顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出
    手段、 特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、 2値画像内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を
    算出する顔領域重心算出手段、 算出された顔領域の重心を基に顔の一部分を含む領域を
    設定する顔部分領域設定手段、 顔部分領域に対する代表点を算出する部分領域代表点算
    出手段、 前記の顔領域重心(x,y)と部分領域代表点の2点を
    通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとして検
    出する傾き検出手段を備えたことを特徴とする顔画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
    段、 入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の
    顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手
    段、 特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、 2値画像内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を
    算出する顔領域重心算出手段、 上記顔領域重心算出手段により算出された顔領域重心
    (x,y)の横軸方向重心xを基に、顔縦方向上部領域
    を設定する顔部分領域設定手段、 設定された顔縦方向上部領域の重心を算出し、それを代
    表点とする部分領域代表点算出手段、 前記の顔領域重心(x,y)と部分領域代表点の2点を
    通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとして検
    出する傾き検出手段を備えたことを特徴とする顔画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
    段、 入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の
    顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手
    段、 特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、 2値画像内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を
    算出する顔領域重心算出手段、 上記顔領域重心算出手段により算出された顔領域重心
    (x,y)の横軸方向重心xを基に、顔縦方向上部領域
    を設定し、さらに顔縦方向上部領域を顔領域重心(x,
    y)の縦軸方向重心yを基に分割して顔上部左右領域を
    設定する顔部分領域設定手段、 設定された顔上部左領域、顔上部右領域それぞれの重心
    を算出し、その中点を代表点とする部分領域代表点算出
    手段、 前記の顔領域重心(x,y)と部分領域代表点の2点を
    通る直線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとして検
    出する傾き検出手段を備えたことを特徴とする顔画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
    段、 入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の
    顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手
    段、 特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、 2値画像内での特徴候補領域をグループ化する特徴候補
    領域グループ化手段、 特徴候補領域グループ内で鼻孔領域を抽出する鼻孔領域
    抽出手段、 鼻孔領域内の各鼻孔に対する重心を算出する鼻孔領域重
    心算出手段、 算出された鼻孔領域の各鼻孔に対する重心を通る直線と
    一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとして検出する傾き
    検出手段を備えたことを特徴とする顔画像処理装置。
  5. 【請求項5】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
    段、 入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の
    顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手
    段、 特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、 2値画像内での特徴候補領域をグループ化する特徴候補
    領域グループ化手段、 特徴候補領域グループ内で鼻孔領域を抽出する鼻孔領域
    抽出手段、 各特徴候補領域グループに対する重心を算出する特徴領
    域重心算出手段、 前記特徴領域重心算出手段により算出された重心の内、
    鼻孔領域抽出手段により設定された領域に対する重心を
    鼻孔間の中心とする鼻孔間中心設定手段、 前記鼻孔領域を除く各特徴候補領域の重心と鼻孔間中心
    との2点を通る直線と一方の画像軸のなす角度の平均を
    顔の傾きとして検出する傾き検出手段を備えたことを特
    徴とする顔画像処理装置。
  6. 【請求項6】 運転者の顔画像を入力する顔画像入力手
    段、 入力した運転者の顔画像内における眉、目、鼻、口等の
    顔の特徴点の候補領域を抽出する特徴候補領域抽出手
    段、 特徴候補領域を抽出した画像を2値化する2値化手段、 2値画像内での顔を含む領域に対する重心(x,y)を
    算出する顔領域重心算出手段、 2値画像内での特徴候補領域をグループ化する特徴候補
    領域グループ化手段、 特徴候補領域グループ内で鼻孔領域を抽出する鼻孔領域
    抽出手段、 抽出された鼻孔領域の鼻孔間の中心を算出する鼻孔間中
    心算出手段、 前記鼻孔間中心と顔領域重心(x,y)の2点を通る直
    線と一方の画像軸のなす角度を顔の傾きとして検出する
    傾き検出手段を備えたことを特徴とする顔画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記傾き検出手段により検出された顔の
    傾き補正のための顔画像の回転中心を設定する回転中心
    設定手段、 前記回転中心設定手段により設定した回転中心を基準に
    回転により顔画像の傾きを補正する回転手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の顔
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 回転中心設定手段は、2値画像における
    顔領域重心(x,y)を回転中心と設定することを特徴
    とする請求項7に記載の顔画像処理装置。
  9. 【請求項9】 回転中心設定手段は、鼻孔間中心を回転
    中心と設定することを特徴とする請求項7に記載の顔画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 顔画像が傾いている否かを判定する傾
    き判定手段を備え、顔画像が傾いていないと判断される
    まで前記回転手段による画像回転処理を続けることを特
    徴とする請求項7に記載の顔画像処理装置。
  11. 【請求項11】 傾き判定手段は、2値画像内での顔横
    方向を画像縦(y)軸、顔縦方向を画像横(x)軸と
    し、画像横軸方向の各座標における画像縦軸方向に存在
    する黒色画素数を示す画像縦軸方向ヒストグラムを作成
    し、その画像縦軸方向ヒストグラムの形状およびピーク
    数から顔画像が傾いている否かを判定することを特徴と
    する請求項10に記載の顔画像処理装置。
  12. 【請求項12】 傾き判定手段は、2値画像内での顔横
    方向を画像縦(y)軸、顔縦方向を画像横(x)軸と
    し、画像縦軸上の各座標において画像横軸方向に存在す
    る黒色画素数を示す画像横軸方向ヒストグラムを作成
    し、その画像横軸方向ヒストグラムの対称性から顔画像
    が傾いているか否かを判定することを特徴とする請求項
    10に記載の顔画像処理装置。
  13. 【請求項13】 傾き判定手段は、2値画像内での特徴
    候補領域重心算出手段により得られた各特徴候補領域グ
    ループに対する重心(xi,yi)の横軸方向重心xi
    の並びから顔画像が傾いている否かを判定することを特
    徴とする請求項10に記載の顔画像処理装置。
  14. 【請求項14】 上記傾き検出手段により検出された角
    度θに応じて、顔画像を回転させる角度を設定する回転
    角度設定手段、前記回転角度の限界角度を設定する回転
    限界角度設定手段を備え、上記回転手段で顔画像を回転
    させると共に上記傾き判定手段により顔画像が傾いてい
    ないと判定された時、或いは前記回転限界角度に達する
    まで上記回転手段による画像回転処理を続けることを特
    徴とする請求項10に記載の顔画像処理装置。
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