JPH0934989A - Ocr用フォーマットパラメータ作成方法 - Google Patents

Ocr用フォーマットパラメータ作成方法

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JPH0934989A
JPH0934989A JP7206429A JP20642995A JPH0934989A JP H0934989 A JPH0934989 A JP H0934989A JP 7206429 A JP7206429 A JP 7206429A JP 20642995 A JP20642995 A JP 20642995A JP H0934989 A JPH0934989 A JP H0934989A
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JP7206429A
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Minoru Masuda
増田  稔
Kenji Tasaka
健二 田坂
Toshihiro Hananoi
歳弘 花野井
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの入力装置としてOCR装置を採用し
た小規模情報処理システムにおいて、OCR入力用帳票
についてのフォーマットパラメータを簡単な作業によっ
て短時間に高い精度で作成できるようにした方法の提
供。 【解決手段】 OCR入力用帳票から取り込んだ画像デ
ータをディスプレイに出力することによって、当該帳票
の画像(帳票の外形線や文字記入用領域の枠線等)がデ
ィスプレイに表示される。そのディスプレイの画面上
で、文字記入用領域が表示された箇所をポインティング
デバイスを用いて指示すると、当該箇所の座標位置を示
すデータに基づき、当該帳票についてのフォーマットパ
ラメータを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、OCR(光学式
文字読取り)装置を用いてOCR入力用帳票上の文字を
読み取ることによってデータ入力を行なう情報処理シス
テムの技術分野に関するものであり、より詳しくは、O
CR入力用帳票についてのフォーマットパラメータをユ
ーザーが簡単に且つ高い精度で作成できるようにした方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、パーソナルコンピュータを中核と
した小規模情報処理システムにおいて、データの入力装
置としてのOCRモジュール(小型化したOCR装置)
の利便性,有用性が注目を浴びている。すなわち、例え
ば伝票の集計管理業務を行なう小規模情報処理システム
において、多数の伝票に記入された商品番号,数量,単
価等のデータを、キーボードを用いて人手で打ち込むこ
とによって入力することは、非能率的であるとともに、
キー操作のミスによる誤入力の原因ともなる。これに対
し、文字記入用の領域(通常は枠等で囲まれている)等
を印刷したOCR入力用帳票に、商品番号,数量,単価
等を記入し、OCRモジュールを用いて該帳票上の文字
を読み取ることによってこれらのデータを入力するよう
にすれば、入力処理を非常に効率的且つ正確に行なうこ
とができるようになる。
【0003】ところで、OCRモジュールにOCR入力
用帳票上の文字を読み取らせるためには、そのOCR入
力用帳票のフォーマット(書式)に関する情報としての
フォーマットパラメータを作成し、そのフォーマットパ
ラメータをOCRモジュールに供給しなければならな
い。OCRモジュールは、OCR入力用帳票から取り込
んだ画像データに対し、このフォーマットパラメータに
従い、文字の切出し,重み付け等の前処理と最終的な文
字認識とを行なう。
【0004】こうしたフォーマットパラメータの内容と
しては、OCRモジュールがOCR入力用帳票上で文字
の切出しを行なうべき領域(以下、読取りフィールドと
呼ぶことにする)の位置,大きさ及び形状等のほかに、
当該読取りフィールドの名称や、当該読取りフィールド
に記入される文字のデータ形式(単価であるとか、数量
であるとか)や、複数の読取りフィールド相互の論理的
関係(例えば、同一行内の1番目の読取りフィールド内
の数値と2番目の読取りフィールド内の数値との積が3
番目の読取りフィールド内の数値になるといった関係)
や、OCRモジュールの仕様に由来する制約を受ける情
報(例えば、各読取りフィールドに記入される文字の種
類(数字だけであるとか、カタカナも含んでいると
か))等を挙げることができる。
【0005】従来、これらのフォーマットパラメータの
うち、読取りフィールドの位置,大きさ及び形状等に関
するフォーマットパラメータは、OCR入力用帳票上の
文字記入用領域の寸法や距離等を、ユーザーが帳票上で
定規等を用いて実測し、その実測値をキーボードなどを
用いて入力することによって作成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、OCR入力用
帳票上でいちいち寸法や距離等を実測するのは面倒な作
業であり、特に、文字記入用領域の数が多いときには、
すべての文字記入用領域について実測を終えるまでに相
当の時間を要してしまう。また、実測値には多かれ少な
かれ誤差が含まれているので、このようにして作成した
読取りフィールドの位置,大きさ及び形状等に関するフ
ォーマットパラメータは、OCR入力用帳票上での文字
記入用領域の位置,大きさ及び形状等とは十分符合して
いないことが多い。そこで実際には、こうしたフォーマ
ットパラメータをOCRモジュールに供給して文字の読
出しを行なわせてみて、その結果誤認識があった場合に
は、再びOCR入力用帳票上での実測をやり直す、とい
う試行錯誤を行なっていた。そのため、ますますフォー
マットパラメータの作成に時間を要することになってい
た。
【0007】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、データの入力装置としてOCR装置を採用した小規
模情報処理システムにおいて、ユーザーがフォーマット
パラメータを短時間で作成できるようにした(特に、読
取りフィールドの位置,大きさ及び形状等に関するフォ
ーマットパラメータを、簡単な作業によって短時間に高
い精度で作成できるようにした)フォーマットパラメー
タ作成方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るOCR読
取り用フォーマットパラメータ作成方法は、OCR入力
用帳票から画像データを取り込む第1のステップと、前
記画像データをディスプレイに出力する第2のステップ
と、前記ディスプレイの画面に表示されたOCR入力用
帳票の文字記入用領域を、ポインティングデバイスを用
いて指示する第3のステップと、前記ポインティングデ
バイスによって指示された箇所を示すデータに基づき、
前記OCR入力用帳票についてのフォーマットパラメー
タを作成する第4のステップとから成ることを特徴とし
ている。
【0009】OCR入力用帳票から取り込んだ画像デー
タをディスプレイに出力することによって、当該OCR
入力用帳票の画像(帳票の外形線や文字記入用領域の枠
線等)がディスプレイに表示される。ユーザーが、その
ディスプレイの画面上で、文字記入用領域が表示された
箇所をポインティングデバイスを用いて指示すると、当
該箇所を示すデータに基づき、当該OCR入力用帳票に
ついてのフォーマットパラメータを作成する。
【0010】このように、フォーマットパラメータの作
成のための作業をディスプレイの画面を通して行なうよ
うにしたので、フォーマットパラメータを簡単な作業に
よって短時間に作成できるようになる。また、ポインテ
ィングデバイスで指示した箇所を示すデータ(すなわち
当該箇所の画面上での座標位置)から、読取りフィール
ドの位置,大きさ及び形状等を計算できるので、それら
に関するフォーマットパラメータを高い精度で作成でき
るようになる。
【0011】尚、上記第1のステップにおける画像デー
タの取込みは、OCR入力用帳票上の文字を読み取るた
めに使用するOCR装置と同じ機種のOCR装置を用い
て行なうことが好ましい。そうすることにより、OCR
入力用帳票から画像データを取り込む際の解像度と、O
CR入力用帳票上の文字を読み取る際の解像度とが等し
くなるので、作成したフォーマットパラメータをOCR
装置に供給してOCR入力用帳票上の文字の読取りを行
なわせた際に、解像度の相違を原因として誤認識が発生
することを防止することができるようになる。
【0012】また、上記第3のステップにおいて、文字
記入用領域上の複数の箇所をポインティングデバイスを
用いて指示することに基づき、当該文字記入用領域を、
フォーマットパラメータを作成する対象の候補として、
ディスプレイに表示することが好ましい。そうすること
により、画面上でこうした作成対象候補の表示を見なが
ら作業を行なえるようになるので、作業を一層効率的且
つ快適に行なうことができるようになる。更に、こうし
た作成対象候補の表示を行なうように場合において、デ
ィスプレイに、同じパターンを繰り返して複数組の文字
記入用領域が表示されているときには、そのうちの1組
に対してのみ、上述のように複数の箇所をポインティン
グデバイスを用いて指示することに基づいて作成対象候
補としての表示を行ない、残りの各組に対しては、上記
1組についての作成対象候補としての表示を複写の対象
として設定し、該表示をディスプレイの画面上で適宜の
縮尺で複写することにより、作成対象候補としての表示
を行なうことが好ましい。そうすることにより、ディス
プレイに作成対象候補の表示を行なうためにユーザーが
ポインティングデバイスを用いて指示しなければならな
い画面上の箇所の数を減少させることができるので、フ
ォーマットパラメータの作成のための作業を一層効率的
に行なえるようになる。
【0013】また、上記第3のステップにおいて指示さ
れた文字記入用領域に対し、フォーマットパラメータの
作成のための所定の種類の情報(例えば、読取りフィー
ルドの位置,大きさ及び形状等の情報以外の、読取りフ
ィールドの名称や、当該読取りフィールドに記入される
文字のデータ形式や、複数の読取りフィールド相互の論
理的関係や、OCRモジュールの仕様に由来する制約を
受ける情報等)を設定するようにすることが好ましい。
そうすることにより、こうした情報に関するフォーマッ
トパラメータも、ディスプレイの画面を通した簡単な作
業によって短時間に作成できるようになる。更に、設定
したこうした情報を、別の文字記入用領域についてのこ
うした情報を設定するために利用する部品情報として登
録し、この部品情報を利用することによって別の文字記
入用領域についてのこうした情報の設定を行なうように
することが好ましい。そうすることにより、こうした情
報に関するフォーマットパラメータの作成のための作業
を一層効率的に行なえるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明に
係るフォーマットパラメータ作成方法を実施するための
小規模情報処理システムのハードウェア構成の一例を示
すブロック図である。このシステムは、パーソナルコン
ピュータ1を中核としており、ディスプレイ(CRTデ
ィスプレイまたは液晶ディスプレイ等)2,マウス3,
キーボード4,OCRモジュール5,ディスク装置(磁
気ディスク装置または光ディスク装置)6及びプリンタ
7が、このコンピュータ1に接続されている。
【0015】マウス3は、周知のとおり、ポインティン
グデバイスの一種であり、本体を机上で滑らせることに
よってディスプレイ2の画面2a上でカーソルを所望の
箇所に移動させた上で、本体上面に設けられたボタンを
クリックすることにより、その箇所の画面2a上での座
標位置を示すデータをコンピュータ1に入力することが
できる。OCRモジュール5は、パーソナルコンピュー
タ1へのデータの入力装置として小型化したOCR装置
であり、プリンタ7を用いて印刷したOCR入力用帳票
Sに記入された文字の読取りを行なう。尚、このOCR
モジュール5は、複数種類の色(一例として、赤色と青
色との2種類の色とする)のうちの任意のいずれか一色
をドロップアウトカラーとして指定して読取りを行なう
機種の装置である。
【0016】図2は、コンピュータ1が実行するフォー
マットパラメータ作成処理の一例を示すフローチャート
である。以下、この処理を順を追って説明する。 〔ステップST1における処理〕ステップST1では、
プリンタ7を用いて印刷したOCR入力用帳票から、ユ
ーザーがOCRモジュール5を用いて画像データを取り
込む。
【0017】尚、OCR入力用帳票上の文字記入用領域
の枠線等の色が、OCRモジュール5でドロップアウト
カラーとして指定される赤色または青色のうちのいずれ
かである場合には、その枠線等の色ではないほうの色
を、OCRモジュール5でドロップアウトカラーとして
指定した後で、画像データの取込みを行なうべきものと
する。
【0018】また、次のステップST2においてOCR
入力用帳票の外形線をディスプレイ2に明確に表示でき
るようにするために、図3に示すように、OCR入力用
帳票S1とは明暗が非常に異なる(例えば、帳票S1の
地の色が白色である場合には、黒色の)物体Mを背景に
して、画像データの取込みを行なうべきものとする。
【0019】〔ステップST2における処理〕ステップ
ST2では、ユーザーがキーボード4等を用いてOCR
入力用帳票の画像の表示を命じることに応じて、ステッ
プST1で取り込んだOCR入力用帳票の画像データ
を、ディスプレイ2に出力する。これにより、当該OC
R入力用帳票の画像(帳票の外形線や文字記入用領域の
枠線等)が、ディスプレイ2に表示される。
【0020】〔ステップST3における処理〕ステップ
ST3では、最初に、ディスプレイ2に表示されたOC
R入力用帳票の外形線の範囲内の特定の複数の箇所をユ
ーザーがマウス3を用いて指示することに基づき、それ
ら複数の箇所を示すデータから、当該OCR入力用帳票
のサイズ(横方向,縦方向の長さ)を算出する。そし
て、算出したサイズを画面2aの一画に表示する。
【0021】図4は、このサイズ算出処理においてユー
ザーが指示すべき画面2a上の箇所を幾つか例示した図
である。同図(a)〜(c)では、OCRモジュール5
による走査方向に対して傾くことなく画像データを取り
込まれたOCR入力用帳票S1の画像がディスプレイ2
に表示されている。この状態では、帳票S1の外形線の
範囲内の特定の2つの箇所をマウス3を用いて指示すれ
ば、それらの箇所を示すデータから、(具体的には、マ
ウス3が画面2a上で隣り合って指示できる箇所間の最
小距離を1ポイントとして、それらのデータから判明す
る帳票の外形線の水平方向(画面2aの横方向),垂直
方向(画面2aの縦方向)上のポイント数に、当該最小
距離(1ポイント当たりの距離)を乗算することによっ
て)、帳票S1の横方向,縦方向の長さの算出が可能で
ある。この2つの箇所として、同図(a)では、帳票S
1の外形線の左上角(矢印aを付した箇所)と右下角
(矢印bを付した箇所)とを指示すべきことを示してお
り、同図(b)では、帳票S1の四隅に設けられたエッ
ジマークEのうち左上隅のエッジマークE(矢印aを付
した箇所)と右下隅とのエッジマークE(矢印bを付し
た箇所)とを指示すべきことを示している。また同図
(c)では、帳票S1の外形線の角とエッジマークEと
の間に、サイズ算出用の箇所を画面2a上に記号「+」
でガイダンス表示し、そのうちの左上の記号「+」(矢
印aを付した箇所)と右下との記号「+」(矢印bを付
した箇所)とを指示すべきことを示している。但し、同
図(a)に示したのとは逆に帳票S1の外形線の左下角
と右上角とを指示したり、同図(b)に示したのとは逆
に左下隅と右上隅とのエッジマークEを指示したり、同
図(c)に示したのとは逆に左下と右上との記号「+」
を指示したりしてもよいことはもちろんである。
【0022】これに対し、図4(d)〜(f)では、O
CRモジュール5による走査方向に対して傾いたまま画
像データを取り込まれた帳票S1の画像がディスプレイ
2に表示されている。この状態では、同図(a)〜
(c)のように2つの箇所を示すデータのみから帳票S
1のサイズを算出することはできないが、帳票S1の外
形線の範囲内の3つの箇所を指示すれば、それらの箇所
を示すデータから帳票S1のサイズの算出が可能であ
る。これら3つの箇所として、同図(d)では、同図
(a)に示した2つの箇所に加えて、帳票S1の外形線
の右上角(矢印cを付した箇所)または左下角(矢印d
を付した箇所)のいずれかを指示すべきことを示してお
り、同図(e)では、同図(b)に示した2つの箇所に
加えて、右上隅のエッジマークE(矢印cを付した箇
所)または左下隅のエッジマークE(矢印dを付した箇
所)のいずれかを指示すべきことを示しており、同図
(f)では、同図(c)に示した2つの箇所に加えて、
右上の記号「+」(矢印cを付した箇所)または左下の
記号「+」(矢印dを付した箇所)のいずれかを指示す
べきことを示している。
【0023】図5は、OCR入力用帳票のサイズの算出
例を示す図である。この例では、マウス3の1ポイント
当たりの距離に関するデータは、水平方向,垂直方向共
に0.127ミリメートルに設定されており、ユーザー
が図4のようにして指示した箇所を示すデータから判明
したOCR入力用帳票Sの外形線の水平方向,垂直方向
上のポイント数は、同図(a)のようにそれぞれ165
4,2339である。したがって、帳票Sの横方向の長
さX,縦方向の長さYは、それぞれ 1654×0.127=210ミリメートル 2339×0.127=297ミリメートル (小数点以下2桁目から切捨て)となり、この値が画面
2aの一画に同図(b)のようにして表示される。こう
してOCR入力用帳票のサイズが表示されると、ユーザ
ーがキーボード4等を用いて次のステップへの移行を命
じることに応じて、ステップST3を終了して次のステ
ップST4に進む。
【0024】〔ステップST4における処理〕ステップ
ST4では、ステップST1で画像データを取り込んだ
OCR入力用帳票が、当初から実際のサイズが判明して
いる帳票(例えば、JIS規格に従ったサイズの用紙か
ら成る帳票)であって、且つ、ステップST3でディス
プレイ2に表示された帳票のサイズが、この実際のサイ
ズと相違している場合には、ユーザーが、キーボード4
を用いて実際のサイズを表わす数値を入力すべきものと
する。(したがって、それ以外の場合には、ステップS
T4の処理を行なう必要はないので、ユーザーは直ちに
キーボード4等を用いて次のステップへの移行を命じる
べきものとする。) そして、ユーザーが入力した数値を帳票のサイズとして
画面2aの一画に表示し直すとともに、ユーザーが入力
した数値に従って、マウス3の1ポイント当たりの距離
に関するデータを補正する。
【0025】図6は、この補正処理の一例を示す図であ
る。この例では、ステップST1で画像データを取り込
んだOCR入力用帳票Sは、JIS規格のA4判(横2
10ミリメートル,縦297ミリメートル)の用紙から
成る帳票であり、マウス3の1ポイント当たりの距離に
関するデータは、水平方向,垂直方向ともに0.127
ミリメートルに設定されている。したがって通常は、ち
ょうど図5に示したように、帳票の外形線の水平方向,
垂直方向上のポイント数がそれぞれ1654,2339
になることにより、横方向,縦方向の長さがそれぞれ正
確に算出されて表示される筈である。
【0026】ところが、ステップST1で画像データの
取込みを行なう際のユーザーのOCRモジュール5の操
作が不適確であったこと等を原因として、図6(a)の
ように帳票Sの外形線の水平方向,垂直方向上のポイン
ト数がそれぞれ1654,2400になった場合には、
帳票Sの横方向の長さX,縦方向の長さYは、それぞれ 1654×0.127=210ミリメートル 2400×0.127=304.8ミリメートル (小数点以下2桁目から切捨て)と算出されてしまい、
図6(b)のように、縦方向の長さについては実際の長
さと異なる値が画面2aの一画に表示されてしまう。こ
の場合には、ユーザーは、キーボード4等を用いて実際
の縦方向の長さを表わす数値「297」を入力すべきも
のとし、この数値に従って、サイズの表示を図6(c)
のように直すとともに、マウス3の垂直方向上の1ポイ
ント当たりの距離に関するデータを、 297÷2400≒0.124ミリメートル に補正する。
【0027】この補正が完了すると、ユーザーがキーボ
ード4等を用いて次のステップへの移行を命じることに
応じて、ステップST4を終了して次のステップST5
に進む。
【0028】このように、マウス3の1ポイント当たり
の距離に関するデータを、OCR入力用帳票の実際のサ
イズに従って補正することにより、以下のステップにお
いて、読取りフィールドの位置,大きさ及び形状等の計
算処理を一層高い精度で行なうことができるようにな
る。
【0029】〔ステップST5における処理〕ステップ
ST5では、ディスプレイ2に表示されたOCR入力用
帳票の文字記入用領域上の複数の箇所をユーザーがマウ
ス3を用いて指示することに基づき、当該文字記入用領
域を、フォーマットパラメータを作成する対象の候補と
して(すなわち、読取りフィールドの候補として)ディ
スプレイ2に表示する。
【0030】図7乃至図10は、この表示処理を例示す
る図である。図7(a)は、ディスプレイ2に表示され
た文字記入用領域が、1文字分の文字枠frを水平方向
に当間隔に複数並べた構成のものであることを示してい
る。この場合には、最初にユーザーは、画面2a上で、
同図のように、文字記入用領域を構成する文字枠frの
うちの左端の文字枠frの枠線の左上角(矢印aを付し
た箇所)と右端の文字枠frの枠線の右下角(矢印bを
付した箇所)とをマウス3を用いて指示すべきものとす
る。そして、ユーザーが指示したこれら2つの箇所を示
すデータから、同図(b)のように、当該文字記入用領
域の全体を囲む線l1によって、読取りフィールド候補
Fの範囲の全体をディスプレイ2に表示する。(図示の
都合上、線l1を破線にするとともに、この破線を文字
枠frの枠線からずらすことによって線l1を枠線から
識別できるようにしているが、実際には、線l1を実線
にするとともにその実線を文字枠frの枠線と重ねて表
示するものとする。そして、画面2a上で線l1を文字
枠frの枠線から識別できるようにするために、後述す
るように、両者を色分けしてディスプレイ2に表示する
ものとする。図7(c),図8,図9及び図10で読取
りフィールド候補Fを表示する線についても同様であ
る。)
【0031】次にユーザーは、図7(c)のように、画
面2a上で、個々の文字枠frの枠線の左上角(矢印a
を付した箇所)と右下角(矢印bを付した箇所)とをマ
ウス3を用いて指示すべきものとする。そして、ユーザ
ーが指示したこれらの箇所を示すデータから、同図のよ
うに、個々の文字枠frの枠線と重なる線l2によっ
て、当該読取りフィールド候補Fの1文字分の範囲をデ
ィスプレイ2に表示する。(図7(c)では、便宜上、
矢印a及びbと線l2とを左端の文字枠frにのみ表示
してある。)
【0032】図8(a)は、ディスプレイ2に表示され
た文字記入用領域が、6文字分の横長の文字枠frから
成るものであることを示している(文字枠fr内の数字
「1」〜「6」は、6文字分の文字枠であることを示す
ために便宜上図示したものである。)この場合には、最
初にユーザーは、同図のように、文字枠frの枠線の左
上角(矢印aを付した箇所)と右下角(矢印bを付した
箇所)とをマウス3を用いて指示すべきものとする。そ
して、ユーザーが指示したこれら2つの箇所を示すデー
タから、図8(b)のように、当該文字記入用領域の全
体を囲む線(ここでは文字枠frの枠線と重なる線)l
3によって、読取りフィールド候補Fの範囲の全体をデ
ィスプレイ2に表示する。次にユーザーは、当該文字記
入用領域に記入される文字の数である「6」をキーボー
ド4等を用いて入力すべきものとする。そして、ユーザ
ーが入力したこの数値に基づき、図8(c)のように、
線l3の内側を均等に6つの範囲に区分する5本の線l
4により、当該読取りフィールド候補Fの1文字分の範
囲をディスプレイ2に表示する。
【0033】図9(a)は、ディスプレイ2に表示され
た文字記入用領域が、7行4列分の文字枠fr(より具
体的には、集計表のセル)から成るものであることを示
している。この場合には、最初にユーザーは、同図のよ
うに、画面2a上で、1番上の行の左上角(矢印aを付
した箇所)と1番下の行の右下角(矢印bを付した箇
所)とをマウス3を用いて指示すべきものとする。そし
て、ユーザーが指示したこれら2つの箇所を示すデータ
から、図9(b)のように、当該文字記入用領域の全体
を囲む線l5によって、読取りフィールド候補Fの範囲
の全体をディスプレイ2に表示する。次にユーザーは、
行数である「7」と列数である「4」とを、キーボード
4等を用いて入力すべきものとする。そして、ユーザー
が入力したこの数値に基づき、図9(c)のように、線
l5の内側を横方向に均等に7つの範囲に区分する6本
の線l6と、線l5の内側を縦方向に均等に4つの範囲
に区分する3本の線l7とにより、当該読取りフィール
ド候補Fの1行分の範囲と1列分の範囲とをディスプレ
イ2に表示する。
【0034】図10(a)は、図9(a)と同様に、デ
ィスプレイ2に表示された文字記入用領域が7行分の文
字枠から成るものであることを示している。但し、図9
(a)の場合とは異なり、各文字枠の間に、当間隔にギ
ャップが存在している。この場合には、最初にユーザー
は、同図のように、画面2a上で、1番上の行の左上角
(矢印aを付した箇所)と1番下の行の右下角(矢印b
を付した箇所)とを、マウス3を用いて指示すべきもの
とする。そして、ユーザーが指示したこれら2つの箇所
を示すデータから、図10(b)のように、当該文字記
入用領域の全体を囲む線l5によって、読取りフィール
ド候補の範囲の全体をディスプレイ2に表示する。次に
ユーザーは、図10(b)のように、1番上の行の左端
の1文字分の範囲の右下角(矢印cを付した箇所)を、
マウス3を用いて指示すべきものとする。この矢印cを
付した箇所を示すデータと矢印aを付した箇所を示すデ
ータとから、1文字分の範囲の縦方向の長さ(すなわ
ち、読取りフィールド候補の1行分の範囲の縦方向の長
さ)と、1文字分の範囲の横方向の長さとが求められる
ので、図10(c)のように、読取りフィールド候補の
1行分の範囲を線l6によってディスプレイ2に表示す
るとともに、読取りフィールド候補の各行の1文字分の
範囲を線l7によってディスプレイ2に表示する。尚、
図9(a)の文字記入用領域についても、前述した方法
の代わりに、この図10(a)の文字記入用領域に対す
るのと同じ方法で読取りフィールド候補の表示処理を行
なってよいことはもちろんである。
【0035】このようにして、ディスプレイ2の画面2
aに表示された文字記入用領域のうち読取りフィールド
候補とすべき文字記入用領域について、読取りフィール
ド候補としての表示が行なわれると、ユーザーがキーボ
ード4等を用いて次のステップへの移行を命じることに
応じて、ステップST5を終了して次のステップST6
に進む。
【0036】尚、ディスプレイ2の画面2aに、同じパ
ターンを繰り返して複数組の文字記入用領域が表示され
ている場合には、ステップST5の処理による読取りフ
ィールド候補としての表示は、そのうちの1組に対して
のみ行なうべきものとする。そして、残りの各組に対し
ては、次のステップST6の複写処理によって読取りフ
ィールド候補としての表示を行なわせるべきものとす
る。
【0037】〔ステップST6における処理〕ステップ
ST6では、ディスプレイ2に、同じパターンを繰り返
して複数組の文字記入用領域が表示されている場合に、
そのうちの1組についてのステップST5による読取り
フィールド候補としての表示を複写の対象として設定
し、この表示を画面2a上で適宜の縮尺で複写すること
によって、残りの各組に対して読取りフィールド候補と
しての表示を行なう。(したがって、それ以外の場合に
は、ステップST6の処理を行なう必要はないので、ユ
ーザーは直ちにキーボード4等を用いて次のステップへ
の移行を命じるべきものとする。)
【0038】図11は、この複写処理の一例を示す図で
ある。同図(a)では、ディスプレイ2に、同じパター
ンを繰り返して(すなわち同じ形状で)6組の文字記入
用領域C1〜C6(1組の文字記入用領域は、1文字用
の文字枠を水平方向に当間隔に5個並べた文字記入用領
域と、1文字用の文字枠を水平方向に当間隔に3個並べ
た文字記入用領域とから成っている)が表示されてい
る。そして、そのうちの1組C1に対してのみ、ステッ
プST5の処理によって読取りフィールド候補F1とし
ての表示と読取りフィールドF2としての表示とが行な
われた状態にある。
【0039】この状態で、最初にユーザーは、画面2a
上で、組C1の左上端(ここでは読取りフィールド候補
F1の左上端と一致する)と右下端(ここでは読取りフ
ィールド候補F2の右下端と一致する)とをマウス3を
用いて指示すべきものとする。そして、ユーザーが指示
したこれら2つの箇所を示すデータから、組C1内に存
在する読取りフィールド候補である読取りフィールド候
補F1及びF2の表示を、1つの複写対象グループとし
て設定する。尚、複写対象グループを設定した範囲がユ
ーザーに明確にわかるように、該範囲を画面2a上で他
の箇所とは違えて表示する(例えば、明暗を反転して表
示したり、網かけ表示をしたりする)ことが好ましい。
【0040】次にユーザーは、画面2a上で、図11
(b)のように、組C2〜C6のうちのいずれかについ
て、その左上端の文字枠の左上角を、複写の基点として
マウス3を用いて指示すべきものとする。そして、ユー
ザーが指示したこの基点を示すデータから、この基点に
上記複写対象グループの表示の左上端を合わせるように
して、上記複写対象グループの表示を画面2a上で複写
する。これにより、当該組に対して、組C1と同じよう
な読取りフィールド候補としての表示が行なわれる。次
に、組C2〜C6の残りのものに対しても、図11
(b)に示したのと同じ処理を行なうことにより、読取
りフィールド候補としての表示を行なう。
【0041】尚、組C2〜C6のうちに、組C1と形状
は同じであるが大きさが異なる(すなわち相似形であ
る)ものがある場合には、その組については、ユーザー
は、図11(b)のように複写の基点を指示するだけで
はなく、図11(c)のように、当該組の右下端の文字
枠の右下角を、複写の終点としてマウス3を用いて指示
すべきものとする。そして、ユーザーが指示した基点と
終点とを示すデータから、基点に複写対象グループの表
示の左上端を合わせ且つ終点に複写対象グループの表示
の右下端を合わせるようにして、複写対象グループの表
示を画面2a上で複写する(すなわち、複写対象グルー
プの表示を拡大または縮小して複写する)。
【0042】上述のような複写処理を終えると、ユーザ
ーがキーボード4等を用いて次のステップへの移行を命
じることに応じて、ステップST6を終了して次のステ
ップST7に進む。こうした複写処理を行なうことによ
り、ディスプレイ2の画面2aに読取りフィールド候補
としての表示を行なうためにユーザーがマウス3を用い
て指示しなければならない画面2a上の箇所の数を減少
させることができるので、フォーマットパラメータの作
成のための作業を一層効率的に行なえるようになる。
【0043】尚、上記のステップST2,ST5及びス
テップST6では、読取りフィールド候補としての表示
と文字記入用領域の文字枠の表示とを画面2a上で明確
に識別できるようにするために、読取りフィールド候補
を表示する線(図7乃至図9の線l1〜l6に相当する
線)と文字枠の枠線とを、互いに異なる色でディスプレ
イ2に表示する。図12は、こうした色分け表示の一例
を示す図である。この例では、文字枠の枠線は黒色で表
示し、読取りフィールド候補の範囲の全体を表示する線
(図7乃至図10の線l1,l3,l5に相当する線)
は青色で表示し、読取りフィールド候補の1文字分の範
囲を表示する線(図7乃至図10の線l2,l4,l
6,17に相当する線)は赤色で表示するようにしてい
る。また、文字枠の枠線と読取りフィールド候補の範囲
の全体を表示する線とが重なり合った部分は黄色で表示
し、文字枠の枠線と読取りフィールド候補の1文字分の
範囲を表示する線とが重なり合った部分は空色で表示
し、読取りフィールド候補の範囲の全体を表示する線と
当該読取りフィールド候補の1文字分の範囲を表示する
線とが重なり合った部分は緑色で表示するようにしてい
る。また、文字枠の枠線と読取りフィールド候補の範囲
の全体を表示する線と当該読取りフィールド候補の1文
字分の範囲を表示する線とがすべて重なり合った部分
は、ピンク色で表示するようにしている。
【0044】〔ステップST7における処理〕ステップ
ST7では、ステップST5またはステップST6の処
理によってディスプレイ2に表示された読取りフィール
ド候補に対して、ユーザーが設定した所定のフィールド
情報をストアする。そして、このフィールド情報を、別
の読取りフィールド候補に対してフィールド情報を設定
するために利用するいわば部品情報として登録する。こ
こでユーザーが設定すべきフィールド情報は、フォーマ
ットパラメータのうち、読取りフィールド候補の位置,
大きさ及び形状等以外に関するもの、すなわち、既に述
べたように、当該読取りフィールド候補の名称や、当該
読取りフィールド候補に記入される文字のデータ形式
や、当該読取りフィールド候補と他の読取りフィールド
候補との論理的関係や、OCRモジュール5の機種に由
来する制約を受ける情報等である。
【0045】図13は、このフィールド情報設定処理の
一例を示す図である。同図(a)は、複数の読取りフィ
ールド候補Fがディスプレイ2に表示された状態を示し
ている。この状態で、最初にユーザーは、画面2a上
で、フィールド情報を設定しようとする読取りフィール
ド候補Fをマウス3を用いて指定すべきものとする。そ
して、ユーザーが指定した読取りフィールド候補Fにつ
いて、図13(b)に例示するようなフィールド情報設
定用ボックスを、画面2aの一画に表示する。この例で
は、ボックス内には、当該読取りフィールド候補Fの名
称(フィールド名)を設定する欄と、当該読取りフィー
ルド候補Fに記入される文字のデータ形式を設定する欄
と、当該読取りフィールド候補Fと他の読取りフィール
ド候補Fとの論理的関係(図では演算子と称している)
を設定する欄と、OCRモジュール5の機種に由来する
制約を受ける情報(当該読取りフィールド候補Fに記入
すべき文字の数や種類等)を設定する欄とが設けられて
いる。また、これらの欄の下方には、「取消」コマン
ド,「修正」コマンド,「登録」コマンド及び「OK」
コマンドが設けられている。
【0046】次にユーザーは、このフィールド情報設定
用ボックス内の各欄にキーボード4を用いて所望または
所定の数値や記号等を入力することによって、当該読取
りフィールド候補のフィールド情報を設定すべきものと
する。そして、ユーザーが設定したフィールド情報をス
トアする。次にユーザーは、マウス3またはキーボード
4を用いて「登録」コマンドを選択すべきものとする。
そして、ユーザーがこのコマンドを選択したことに応じ
て、このフィールド情報を部品情報として登録する。こ
のようにして、ディスプレイ2に表示された各読取りフ
ィールド候補について、フィールド情報の設定及び部品
情報としての登録を行なうと、ユーザーがキーボード4
等を用いて次のステップへの移行を命じることに応じ
て、ステップST7を終了して次のステップST8に進
む。
【0047】尚、ディスプレイ2に、同一の大きさ及び
形状の読取りフィールド候補が複数表示されている場合
(図13もそうした場合である)には、ステップST7
の処理によるフィールド情報の設定は、そのうちの1個
の読取りフィールド候補に対してのみ行なうべきものと
する。そして、残りの読取りフィールド候補に対して
は、後述するステップST10の処理によって部品情報
を利用してフィールド情報の設定を行なうべきものとす
る。
【0048】〔ステップST8における処理〕ステップ
ST8では、ユーザーの選択に基づき、読取りフィール
ド候補の取消しや、読取りフィールド候補の大きさや形
状の修正を行なう。(したがって、その必要がない場合
には、ユーザーは直ちにキーボード4等を用いて次のス
テップへの移行を命じるべきものとする。)
【0049】取消し処理は、一例として、図13(b)
に示したフィールド情報設定用ボックスの「取消」コマ
ンドを選択することによって行なう。すなわち、ディス
プレイ2に読取りフィールド候補として表示された文字
記入用領域のうち、ステップST5による読取りフィー
ルド候補としての指示を取り消したい(すなわち、フォ
ーマットパラメータの作成対象から除外したい)ものが
ある場合には、最初にユーザーは、画面2a上で、取り
消そうとする読取りフィールド候補Fをマウス3を用い
て指定すべきものとする。そして、ユーザーが指定した
読取りフィールド候補について、図13(b)に示した
フィールド情報設定用ボックスを画面2aの一画に表示
する。次にユーザーは、マウス3またはキーボード4を
用いて「取消」コマンドを選択すべきものとする。そし
て、ユーザーがこのコマンドを選択したことに応じて、
当該読取りフィールド候補の表示を画面2aから消去す
るとともに、当該読取りフィールド候補についてステッ
プST7でストアしたフィールド情報をクリアする。こ
れにより、当該文字記入用領域がフォーマットパラメー
タの作成対象から除外される。
【0050】修正処理は、一例として、図13(b)に
示したフィールド情報設定用ボックスの「修正」コマン
ドを選択することに基づいて行なう。すなわち、ディス
プレイ2に読取りフィールド候補として表示された文字
記入用領域のうち、ステップST5においてユーザーが
マウス3を用いて指示した箇所が誤っていたために、読
取りフィールド候補の表示の大きさや形状と文字記入用
領域の大きさや形状とが画面2a上で一致していないも
のがある場合には、ユーザーは、上記取消し処理と同様
にして当該読取りフィールド候補のフィールド情報設定
用ボックスを画面2aの一画に表示させた後、マウス3
またはキーボード4を用いて「修正」コマンドを選択す
べきものとする。
【0051】次に、ユーザーが画面2a上の箇所をマウ
ス3を用いて指示することに基づき、当該文字記入用領
域を、読取りフィールドの候補としてディスプレイ2に
再表示する。図14は、この再表示処理の一例を示す図
である。同図(a)は、画面2a上での読取りフィール
ド候補Fの表示が、形状は文字記入用領域と一致してい
るが大きさは文字記入用領域と一致していない(すなわ
ち文字記入用領域と相似形である)場合である。この場
合には、ユーザーは、画面2a上で、同図のように、当
該文字記入用領域の左上端の文字枠の左上角と右下端の
文字枠の右下角とを、それぞれ再表示の基点と終点とし
てマウス3を用いて指示すべきものとする。そして、ユ
ーザーが指示した基点と終点とを示すデータから、基点
に読取りフィールド候補Fの表示の左上端を合わせ且つ
終点に読取りフィールド候補Fの表示の右下端を合わせ
るようにして、読取りフィールド候補Fを画面2a上に
再表示する(すなわち、画面2a上で読取りフィールド
候補Fを拡大または縮小して再表示する)。この再表示
によって読取りフィールド候補Fの表示の大きさ及び形
状が文字記入用領域の大きさ及び形状と一致したとき
は、ユーザーは、マウス3またはキーボード4を用いて
フィールド情報設定用ボックスの「OK」コマンドを選
択すべきものとする。これにより、当該読取りフィール
ド候補Fの表示の修正が終了する。
【0052】他方、図14(b)に示すように、読取り
フィールド候補Fの表示の大きさだけでなくその形状も
文字記入用領域と一致していない場合には、ユーザー
は、ステップST5で行なったのと同様に、文字記入用
領域上の複数の箇所をマウス3を用いて指示し直すべき
ものとする(図7乃至図10参照)。そして、ユーザー
が指示した箇所を示すデータから、ステップST5と同
様にして、当該文字記入用領域の読取りフィールド候補
としての表示をし直す。次にユーザーは、マウス3また
はキーボード4を用いてフィールド情報設定用ボックス
の「OK」コマンドを選択すべきものとする。これによ
り、当該読取りフィールド候補Fの表示の修正が終了す
る。こうした読取りフィールド候補の取消しやその大き
さや形状の修正を行なうと、ユーザーがキーボード4等
を用いて次のステップへの移行を命じることに応じて、
ステップST8を終了して次のステップST9に進む。
【0053】〔ステップST9における処理〕ステップ
ST9では、OCR入力用帳票の外形線の範囲内のうち
位置計算の基準点とする箇所と、読取りフィールド候補
上の複数の箇所とをユーザーが画面2a上でマウス3を
用いて指示することに基づき、当該読取りフィールド候
補のOCR入力用帳票上での位置と大きさとを計算す
る。そして、計算結果を、ストアするとともに、ユーザ
ーの指示に応じてディスプレイ2に表示する。
【0054】図15は、この計算処理の一例を示す図で
ある。同図(a)では、1文字用の文字枠frを水平方
向に当間隔に3個並べた文字記入用領域が取りフィール
ド候補Fとしてディスプレイ2に表示された状態を示し
ている。この状態で、最初にユーザーは、同図のよう
に、画面2a上で、OCR入力用帳票Sの外形線の左上
角(矢印aを付した箇所)を、位置計算の基準点である
帳票基点としてマウス3を用いて指示すべきものとす
る。次にユーザーは、図15(a)のように、画面2a
上で、読取りフィールド候補Fの左上端(矢印bを付し
た箇所)を、フィールド候補基点としてマウス3を用い
て指示すべきものとする。そして、これら帳票基点を示
すデータ及びフィールド候補基点を示すデータから、帳
票基点に対する読取りフィールド候補Fの垂直方向上,
水平方向上の位置(図の,)を計算する。そして、
それらの計算結果を、画面2aの一画に同図(b)のよ
うに当該読取りフィールド候補Fの位置情報としてフィ
ールド名(ステップST7で設定したもの)と併せて表
示するとともに、ストアする。
【0055】次にユーザーは、図15(a)のように、
画面2a上で、読取りフィールド候補Fの右下角(矢印
dを付した箇所)と、読取りフィールド候補Fの左端の
1文字分の範囲(すなわち左端の文字枠fr)の右下角
(矢印cを付した箇所)とを、マウス3を用いて指示す
べきものとする。そして、この読取りフィールド候補F
の右下角の箇所を示すデータとフィールド候補基点を示
すデータとから、読取りフィールド候補Fの水平方向の
長さ(フィールド幅)(図の)を計算するとともに、
左端の文字枠frの右下角の箇所を示すデータとフィー
ルド候補基点を示すデータとから、読取りフィールド候
補Fの1文字分の範囲の水平方向の長さ(文字幅)(図
の)と読取りフィールド候補Fの垂直方向の長さ(文
字高さ)(図の)とを計算する。そして、それらの計
算結果を位置情報としてストアする。また、フィールド
幅のデータは、ステップST7で登録した当該読取りフ
ィールド候補Fについての部品情報の一部としても登録
する。
【0056】こうして位置情報がストアされた読取りフ
ィールド候補F内の箇所をユーザーがマウス3を用いて
指示すると、それに応じて、当該読取りフィールド候補
Fの位置情報を、図15(b)のように、フィールド名
と併せて画面2aの一画に表示する。尚、当然のことな
がら、こうした位置計算のための指示を、前述のステッ
プST5における読取りフィールド候補の表示処理の際
に併せて行なうことも可能である。
【0057】図16(a)及び(b)は、同じパターン
の文字記入用領域が縦方向に当間隔に3つ並んで(同図
の「条件」はそのことを表している)それぞれ読取りフ
ィールド候補としてディスプレイ2に表示されている
(但し、図では読取りフィールド候補としての表示は省
略してある)場合に位置計算のために指示すべき箇所を
矢印a,b,c,dで示すとともに、指示した箇所を示
すデータに基づく各読取りフィールド候補の位置及び大
きさの計算方式と、位置情報の表示の様子とを示した図
である。その詳細は、図15(a)及び(b)について
説明したところとから容易に理解されるところであるの
で、説明を省略する。
【0058】ディスプレイ2に表示された各読取りフィ
ールド候補について、こうした計算処理を終えると、ユ
ーザーがキーボード4等を用いて次のステップへの移行
を命じることに応じて、ステップST9を終了して次の
ステップST10に進む。尚、ディスプレイ2に、同一
の大きさ及び形状の読取りフィールド候補が複数表示さ
れている場合には、ステップST9の処理による読取り
フィールド候補の大きさの計算(図15のフィールド幅
及び文字高さ)の計算は、そのうちの1個の読取りフィ
ールド候補に対してのみ行なうべきものとする。そし
て、残りの読取りフィールド候補に対しては、次のステ
ップST10の処理によって大きさの情報を設定すべき
ものとする。
【0059】〔ステップST10における処理〕ステッ
プST10では、ディスプレイ2に、同一の大きさ及び
形状の読取りフィールド候補が複数表示されている場
合、そのうちの1個の読取りフィールド候補についてス
テップST7及びステップST9で登録した部品情報
を、ユーザーがライブラリ情報として検索し利用するこ
とによって、残りの各組に対してこれらの情報の設定を
行なう。(したがって、それ以外の場合には、ステップ
ST10の処理を行なう必要はないので、ユーザーは直
ちにキーボード4等を用いて次のステップへの移行を命
じるべきものとする。)
【0060】図17は、この部品情報を利用した情報設
定処理の一例を示す図である。同図(a)では、ディス
プレイ2に、同一の大きさ及び形状の読取りフィールド
候補F1〜F5が表示されている。このうちの読取りフ
ィールド候補F1については、ステップST7及びステ
ップST9の処理を終えているが、それ以外の読取りフ
ィールド候補F2〜F5については、ステップST7の
処理とステップST9の処理のうちの大きさの計算処理
とを行なっていない状態にある。
【0061】この状態で、最初にユーザーは、画面2a
上で、読取りフィールド候補F2〜F5のうちのいずれ
かをマウス3を用いて指定すべきものとする。そして、
ユーザーが指定した読取りフィールド候補について、図
17(b)に例示するような部品情報検索用ボックスを
画面2aの一画に表示する。この例では、一度に1件の
部品情報が、当該部品情報を登録した読取りフィールド
候補の形状とともにボックス内に表示されるようになっ
ている。部品情報を表示する欄としては、当該読取りフ
ィールド候補の部品名(ライブラリ内での通し番号)を
表示する欄と、当該読取りフィールド候補の大きさであ
るフィールド幅,文字高さ(ステップST9で計算した
もの)(図15参照)を表示する欄と、当該読取りフィ
ールド候補のフィールド情報であるデータ形式,文字の
数,文字の種類等(ステップST7で設定したもの)を
表示する欄とが設けられている。そして、ボックスの下
部には、次の部品情報をボックス内に表示させるための
アイコンと、ボックス内に現在表示されている部品情報
を利用してフィールド情報及び大きさの情報の設定を行
なうための「設定」コマンドとが設けられている。
【0062】次に、部品情報検索用ボックス内に現在表
示されている部品情報が、読取りフィールド候補F1に
ついての部品情報ではないときには、ユーザーは、マウ
ス3を用いてアイコンを指示することによって、読取り
フィールド候補F1についての部品情報をボックス内に
表示させるべきものとする。他方、ボックス内に既に読
取りフィールド候補F1についての部品情報が表示され
ているときには、この作業は不要である。
【0063】次に、表示された読取りフィールド候補F
1についての部品情報が、ユーザーが指定した読取りフ
ィールド候補に対してそのまま利用できる場合には、ユ
ーザーは、マウス3を用いて「設定」コマンドを選択す
べきものとする。他方、表示された読取りフィールド候
補F1についての部品情報が、一部を変更しなければ利
用できないものである場合(例えば、ユーザーが指定し
た読取りフィールド候補と読取りフィールド候補F1と
でデータ形式が異なっている場合)には、変更しなけれ
ばならない情報が表示された欄にキーボード4を用いて
新たな数値や記号等を入力することによってその情報を
変更した後、「設定」コマンドを選択すべきものとす
る。そして、ユーザーがこのコマンドを選択したことに
応じて、その部品情報を、ユーザーが指定した読取りフ
ィールド候補についてのフィールド情報及び大きさの情
報としてストアする。
【0064】次に、読取りフィールド候補F2〜F5の
残りのものに対しても、上述したのと同じ処理を繰り返
すことにより、フィールド情報及び大きさの情報の設定
を行なう。そして、ユーザーがキーボード4等を用いて
次のステップへの移行を命じることに応じて、ステップ
ST10を終了して次のステップST11に進む。
【0065】尚、図17の例では、読取りフィールド候
補F1について登録した部品情報を、同じOCR入力用
帳票上の読取りフィールド候補F2〜F5の情報の設定
のために利用している。しかし、仮りに、同じOCR入
力用帳票上に読取りフィールド候補F1と同一の大きさ
及び形状の読取りフィールド候補が存在しなかった場合
にも、後に別のOCR入力用帳票についてフォーマット
パラメータ作成処理を行なう際に、そのOCR入力用帳
票に、図18に例示するように読取りフィールド候補F
1と同一の大きさ及び形状の読取りフィールド候補F6
〜F11が存在していれば、その際に、読取りフィール
ド候補F1についての部品情報をステップST10で読
取りフィールド候補F6〜F11の情報の設定のために
利用することができることはもちろんである。このよう
な部品情報を利用した情報設定処理を行なうことによ
り、フォーマットパラメータの作成のための作業を一層
効率的に行なえるようになる。
【0066】〔ステップST11における処理〕ステッ
プST11では、ステップST7(またはステップST
10)でストアした各読取りフィールド候補のフィール
ド情報と、ステップST9(またはステップST9及び
ステップST10)でストアした各読取りフィールド候
補の位置及び大きさの情報とを、OCRモジュール5が
解釈可能な形式に変換することにより、OCR入力用帳
票についてのフォーマットパラメータを作成する。そし
て、作成したフォーマットパラメータを、ディスク装置
6に記録する。以上で、フォーマットパラメータ作成処
理がすべて終了する。
【0067】次に、以上のフォーマットパラメータ作成
処理のうちの、画像データの取込み処理(ステップST
1の処理)の変更例を説明する。以上のフォーマットパ
ラメータ作成処理では、ステップST1において、OC
Rモジュール5を用いてOCR入力用帳票から画像デー
タを取り込んだが、OCR入力用帳票が多色刷りの帳票
である場合には、カラーで画像データを取り込むことの
できるイメージスキャナを用いて画像データの取込みを
行なうようにしてもよい。このようなイメージスキャナ
では、OCR入力用帳票上のすべての色の枠線等を、一
旦画像データとして取り込み、その後で、複数種類の色
のうちの任意のいずれか一色をドロップアウトカラーと
して指定して色付け処理を行なう。したがって、それら
複数種類の色のいずれかと同一の色がOCR入力用帳票
上に存在するときにも、上述のステップST1のように
画像データの取込みを行なう前にドロップアウトカラー
の指定を行なう必要はなく、画像データの取込みを行な
った後で、ステップST2でディスプレイ2に画像デー
タを出力するまでに、OCR入力用帳票上に存在する色
以外の色をドロップアウトカラーとして指定するように
すればよい。
【0068】次に、以上のフォーマットパラメータ作成
処理のうちの、読取りフィールド候補の表示処理(ステ
ップST5及びステップST6の処理)の変更例を説明
する。図19は、この表示処理の変更例を示す図であ
る。同図(a)は、以上のフォーマットパラメータ作成
処理のステップST2の処理により、ディスプレイ2に
OCR入力用帳票Sの画像が表示された状態を示してい
る。この状態で、以上のフォーマットパラメータ作成処
理のステップST3及びステップST4の処理を終える
と、最初に、ディスプレイ2に表示されている画像か
ら、1個1個の枠構造(すなわち文字枠)を自動的に検
出する。このような枠構造の検出は、周知の技術によっ
て行なうことが可能である。次に、これらの枠構造が規
則的に(当間隔に)複数並んでいる領域を自動的に検出
する。これにより、同図では、文字枠が当間隔に3個並
んだ構成の領域が6組検出されることになる。そして、
同図(b)のように、検出したすべての領域を、図7乃
至図10に示したのと同様にして読取りフィールド候補
F1〜F6としてディスプレイ2に表示する。
【0069】次にユーザーは、読取りフィールド候補F
1〜F6として表示された各領域のうちに、読取りフィ
ールド候補に採用しない領域(例えば、文字記入用領域
ではなく、ユーザー向けのコメント文字を印刷するため
の領域)が存在する場合には、画面2a上で、その領域
をマウス3を用いて指定すべきものとする。そして、ユ
ーザーが指定した領域について、読取りフィールド候補
としての表示を画面2aから消去する。図19(c)
は、このようにして読取りフィールド候補F2,F4,
F6の表示が消去され、読取りフィールド候補F1,F
3,F5の表示のみが残った状態を示している。これに
より、文字記入用領域のみが、読取りフィールド候補と
してディスプレイ2に表示されることになる。この表示
処理が終わると、以上のフォーマットパラメータ作成処
理のステップST7移行の処理に進む。
【0070】尚、以上の実施の形態では、マウスを用い
てディスプレイの画面2a上の箇所を指示しているが、
マウス以外のポインティングデバイス(例えばデジタイ
ザ等)を用いてディスプレイの画面2a上の箇所を指示
するようにしてもよい。また、以上の実施の形態では、
パーソナルコンピュータを中核とした小規模情報処理シ
ステムにこの発明を採用しているが、その他の情報処理
システムにこの発明を採用するようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るOCR用
フォーマットパラメータ作成方法によれば、フォーマッ
トパラメータの作成のための作業をディスプレイの画面
を通して行なうようにしたので、フォーマットパラメー
タを簡単な作業によって短時間に作成できるようになる
という優れた効果を奏する。また、ポインティングデバ
イスで指示したディスプレイの画面上の箇所を示すデー
タから、読取りフィールドの位置,大きさ及び形状等を
計算できるので、それらに関するフォーマットパラメー
タを高い精度で作成できるようになるという優れた効果
を奏する。
【0072】尚、OCR入力用帳票からの画像データの
取込みを、OCR入力用帳票上の文字を読み取るために
使用するOCR装置と同じ機種のOCR装置を用いて行
なうようにした場合には、OCR入力用帳票から画像デ
ータを取り込む際の解像度と、OCR入力用帳票上の文
字を読み取る際の解像度とが等しくなるので、作成した
フォーマットパラメータをOCR装置に供給してOCR
入力用帳票上の文字の読取りを行なわせた際に、解像度
の相違を原因として誤認識が発生することを防止するこ
とができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を実施するための情報処理システム
の全体構成を示すブロック図。
【図2】 パーソナルコンピュータが実行する処理の一
例を示すフローチャート。
【図3】 画像データの取込み処理の一例を示す図。
【図4】 ディスプレイの表示の一例を示す図。
【図5】 OCR入力用帳票のサイズの算出処理の一例
を示す図。
【図6】 OCR入力用帳票のサイズの算出処理の一例
を示す図。
【図7】 読取りフィールドの表示処理の一例を示す
図。
【図8】 読取りフィールドの表示処理の一例を示す
図。
【図9】 読取りフィールドの表示処理の一例を示す
図。
【図10】 読取りフィールドの表示処理の一例を示す
図。
【図11】 読取りフィールドの表示の複写処理の一例
を示す図。
【図12】 ディスプレイへの色分け表示の一例を示す
図。
【図13】 フィールド情報設定処理の一例を示す図。
【図14】 読取りフィールドの表示の修正処理の一例
を示す図。
【図15】 読取りフィールドの位置情報の計算処理の
一例を示す図。
【図16】 読取りフィールドの位置情報の計算処理の
一例を示す図。
【図17】 部品情報を利用した情報設定処理の一例を
示す図。
【図18】 部品情報を利用した情報設定処理の一例を
示す図。
【図19】 読取りフィールドの表示処理の変更例を示
す図。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ 2 ディスプレイ 3 マウス 4 キーボード 5 OCRモジュール 6 ディスク装置 7 プリンタ S OCR入力用帳票

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 OCR入力用帳票のフォーマットを定義
    する情報としてのフォーマットパラメータを作成する方
    法であって、 OCR入力用帳票から画像データを取り込む第1のステ
    ップと、 前記画像データをディスプレイに出力する第2のステッ
    プと、 前記ディスプレイの画面に表示されたOCR入力用帳票
    の文字記入用の領域を、ポインティングデバイスを用い
    て指示する第3のステップと、 前記ポインティングデバイスによって指示された箇所を
    示すデータに基づき、前記OCR入力用帳票についての
    フォーマットパラメータを作成する第4のステップとか
    ら成るOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方
    法。
  2. 【請求項2】 OCR入力用帳票上の文字を読み取るた
    めに使用するOCR装置と同じ機種のOCR装置を用い
    て、前記第1のステップにおける画像データの取込みを
    行なう請求項1に記載のOCR読取り用フォーマットパ
    ラメータ作成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のステップにおいて画像データ
    の取込みを行なう装置は、複数種類の色のうちの任意の
    いずれか一色を、該装置にとって見えない色であるドロ
    ップアウトカラーとして指定して読取りを行なうもので
    あり、前記複数種類の色のいずれかと同一の色がOCR
    入力用帳票上に存在する場合に、該同一の色以外の色を
    ドロップアウトカラーとして第2のステップにおける画
    像データの出力を行なう請求項1または2に記載のOC
    R読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のステップにおいて画像データ
    の取込みを行なう前に、前記同一の色以外の色をドロッ
    プアウトカラーとして指定する請求項3に記載のOCR
    読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のステップにおいて、OCR入
    力用帳票とは明暗が異なる物体を背景にして該帳票の画
    像データの取込みを行なうことにより、前記第2のステ
    ップにおいて、該OCR入力用帳票の外形線を前記ディ
    スプレイ画面に明確に表示できるようにした請求項1乃
    至4のいずれかに記載のOCR読取り用フォーマットパ
    ラメータ作成方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のステップによって前記ディス
    プレイの画面に表示されたOCR入力用帳票の外形線の
    範囲内の特定の複数の箇所をポインティングデバイスを
    用いて指示することに基づき、該複数の箇所を示すデー
    タから、該OCR入力用帳票のサイズを算出するステッ
    プを更に設けた請求項1乃至5のいずれかに記載のOC
    R読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  7. 【請求項7】 算出したOCR入力用帳票のサイズが、
    予め判明している該OCR入力用帳票の実際のサイズと
    相違している場合、ポインティングデバイスが画面上で
    隣り合って指示できる箇所の間の最小距離に関するデー
    タを補正するステップを更に設けた請求項6に記載のO
    CR読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  8. 【請求項8】 前記第3のステップにおいて、文字記入
    用領域上の複数の箇所をポインティングデバイスを用い
    て指示することに基づき、当該文字記入用領域を、フォ
    ーマットパラメータを作成する対象の候補として、ディ
    スプレイの画面に表示するようにした請求項1乃至7の
    いずれかに記載のOCR読取り用フォーマットパラメー
    タ作成方法。
  9. 【請求項9】 1個の文字を記入するための枠を複数並
    べた構成の文字記入用領域について、両端に位置する該
    枠上の箇所をそれぞれ指示することに基づき、前記候補
    の範囲の全体を表示する請求項8に記載のOCR読取り
    用フォーマットパラメータ作成方法。
  10. 【請求項10】 1個の文字を記入するための枠を複数
    並べた構成の文字記入用領域について、個々の該枠上の
    複数の箇所をそれぞれ指示することに基づき、前記候補
    の1文字分の範囲をそれぞれ表示する請求項8または9
    に記載のOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方
    法。
  11. 【請求項11】 所定数個の文字を記入するための1個
    の枠から成る文字記入用領域について、該枠上の複数の
    箇所を指示することに基づき、前記候補の範囲の全体を
    表示し、続いて前記所定数を示すデータを入力すること
    に基づき、前記範囲の全体を前記所定数に区分すること
    により、前記候補の1文字分の範囲を表示する請求項8
    に記載のOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方
    法。
  12. 【請求項12】 所定数行分の文字を記入するための枠
    から成る文字記入用領域について、該枠上の複数の箇所
    を指示することに基づき、前記候補の範囲の全体を表示
    し、続いて前記所定数を示すデータを入力することに基
    づき、前記範囲の全体を前記所定数に区分することによ
    り、前記候補の1行分の範囲を表示する請求項8に記載
    のOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  13. 【請求項13】 前記第3のステップにおいて、前記デ
    ィスプレイの画面に、同じパターンを繰り返して複数組
    の文字記入用領域が表示されている場合には、そのうち
    の1組に対してのみ、文字記入用領域上の複数の箇所を
    ポインティングデバイスを用いて指示することに基づい
    て前記候補としての表示を行ない、残りの各組に対して
    は、前記1組についての前記候補としての表示を複写の
    対象として設定し、該表示を前記ディスプレイの画面上
    で適宜の縮尺で複写することにより、前記候補としての
    表示を行なうようにした請求項8乃至12のいずれかに
    記載のOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方
    法。
  14. 【請求項14】 ディスプレイの画面上で、文字記入用
    領域の表示と該文字記入用領域の前記候補としての表示
    とを色分けして行なう請求項8乃至13のいずれかに記
    載のOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  15. 【請求項15】 前記第3のステップにおいて指示され
    た文字記入用領域に対し、フォーマットパラメータの作
    成のための所定の種類の情報を設定するようにした請求
    項1乃至14のいずれかに記載のOCR読取り用フォー
    マットパラメータ作成方法。
  16. 【請求項16】 前記所定の種類の情報を、別の文字記
    入用領域について該所定の種類の情報を設定するために
    利用する部品情報として登録し、該別の文字記入用領域
    については、該部品情報を利用することによって該所定
    の種類の情報を設定するようにした請求項15に記載の
    OCR読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  17. 【請求項17】 前記所定の種類の情報は、文字記入用
    領域の名称と、当該文字記入用領域に記入される文字の
    データ形式と、当該文字記入用領域に記入される文字と
    他の文字記入用領域に記入される文字との論理的関係
    と、OCR装置の機種に由来する制約を受ける情報とを
    含んでいる請求項15または16に記載のOCR読取り
    用フォーマットパラメータ作成方法。
  18. 【請求項18】 前記第3のステップにおいて指示され
    た文字記入用領域上の箇所を示すデータから、該文字記
    入用領域のOCR入力用帳票上での位置及び大きさを計
    算するようにした請求項1乃至17のいずれかに記載の
    OCR読取り用フォーマットパラメータ作成方法。
  19. 【請求項19】 前記第2のステップによって前記ディ
    スプレイ画面に表示された枠構造を検出し、検出した枠
    構造を含んだ領域をすべてフォーマットパラメータを作
    成する対象の候補として前記ディスプレイ画面に表示す
    るステップと、前記候補として表示された前記領域につ
    いて、前記候補に採用するか否かを選択するステップ
    と、前記候補に採用しなかった前記領域の前記候補とし
    ての表示を前記ディスプレイ画面から消去するステップ
    とを更に具え、前記候補に採用した前記領域に対し、前
    記第3のステップにおける指示に基づいて前記第4のス
    テップにおける処理を行なうようにした請求項1乃至7
    または14乃至18のいずれかに記載のOCR読取り用
    フォーマットパラメータ作成方法。
  20. 【請求項20】 前記第3のステップによって指示され
    た文字記入用領域に対し、選択的に指示の取消しや指示
    の修正を行なうようにした請求項1乃至19のいずれか
    に記載のOCR読取り用フォーマットパラメータ作成方
    法。
  21. 【請求項21】 前記第4のステップにおいて、前記所
    定の種類の情報と読取りフィールドの前記位置及び大き
    さに関する情報とを、OCR装置が解釈可能な形式に変
    換することによって、フォーマットパラメータの作成を
    行なう請求項18に記載のOCR読取り用フォーマット
    パラメータ作成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8769406B2 (en) 2006-08-14 2014-07-01 Konica Minolta, Inc. Image display apparatus capable of displaying image while retaining confidentiality
JP2015184815A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社Pfu 帳票定義作成装置、帳票定義作成方法、および、プログラム
JP2020119480A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 寛 森本 様式データからデータベースアプリケーションを簡易に作成するシステム

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