JPH0933468A - おむつの交換時期検知センサ及びおむつの交換時期検知装置 - Google Patents

おむつの交換時期検知センサ及びおむつの交換時期検知装置

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JPH0933468A
JPH0933468A JP7185701A JP18570195A JPH0933468A JP H0933468 A JPH0933468 A JP H0933468A JP 7185701 A JP7185701 A JP 7185701A JP 18570195 A JP18570195 A JP 18570195A JP H0933468 A JPH0933468 A JP H0933468A
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diaper
electrodes
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electrode
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Takahiro Shibakawa
柴川  高広
Hidehiko Tsuji
辻  秀彦
Tomoki Takagi
高木  知己
Katsunori Yaguchi
克紀 矢口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おむつの交換時期を正確に検知することので
きる、おむつの交換時期検知センサを提供する。 【解決手段】 おむつの中の排尿を検出するための検知
センサ2は、ポリエチレンテレフタレートによって帯状
に形成された基材4と、体積抵抗率が10-3〜10-4Ω
・cmの銀ペーストを基材4上に印刷して形成された一対
の電極6,8と、体積抵抗率が15Ω・cmの導電性シリ
コーンを各電極6,8の表面に被覆してなる被覆部10
とから構成されており、電極6,8間の導電率を測定す
ることで、おむつの濡れ状態が把握される。この検知セ
ンサ2では、被覆部10の抵抗率を大きく設定して、尿
の個人差による電極6,8間の導電率の変動を抑制で
き、また電極6,8自身の抵抗率を小さく設定して、お
むつの濡れ面積に応じた電極6,8間の導電率変化を得
ることができ、おむつの交換時期を正確に検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おむつの交換時期
を検知するために用いられる検知センサ及び検知装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、おむつの交換時期を検知する
方法として、例えば特開平1−295149号公報や特
開平2−174846号公報に開示されているように、
おむつの中に一対の電極を備えた検知センサを配設し、
その電極間の抵抗値変化や容量変化を検出することによ
り、排尿に伴うおむつの濡れを検知するようにしたもの
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の検知センサのように、電極間の抵抗値変化や容量変
化によっておむつの状態を把握するタイプのものにおい
ては、尿の個人差、即ち、尿自体の濃度や、尿中の塩化
ナトリウムや塩化カリウム等の電解質濃度の個人差によ
って、同じ濡れ状態であっても検出結果が異なってしま
い、おむつの最適な交換時期を検知することができなか
った。
【0004】そのため、従来の検知センサをおむつの中
に配設した場合には、おむつがそれほど濡れてはいない
のに交換時期が到来したと検知して、おむつの交換回数
が必要以上に増えてしまったり、また逆に、おむつが交
換しなければならないほどに濡れているのに交換時期の
到来が検知されず、おむつを付けている者に不快感を与
えてしまう、といった問題が生じていた。
【0005】一方、上記特開平1−295149号公報
には、尿検出用の電極を布に刺繍することによってセン
サ布を形成し、そのセンサ布を、おむつカバーとおむつ
との間に装着することが記載されている。そして、この
ようなセンサ布によれば、洗濯することによって何度で
も使用することができるため、経済的である。そして、
この思想を応用して、尿検出用の電極を布おむつ自体に
刺繍したり縫い付けるようにすれば、おむつを交換する
毎に検知センサの取り付け及び取り外し作業を行うとい
った手間が不要となる。
【0006】しかしながら、使い捨てではない布おむつ
では、洗濯の際に次亜塩素酸等を主成分とする漂白剤を
用いることが多く、センサ電極の性能を損ねてしまう可
能性があり、この結果、やはり上記従来の検知センサで
は、おむつの最適な交換時期を検知することができなく
なっていた。
【0007】また更に、この種の検知センサでは、長期
間の使用によっても、センサ電極の性能特性が変化して
くるため、おむつの最適な交換時期を検知できない場合
があった。一方、排尿を温度センサによって検出するこ
とも考えられるが、排尿時の水分量が少量の場合には、
温度センサでの検出が不正確になってしまい、やはり最
適な交換時期を検知することはできない。また、おむつ
の交換は、排尿時だけではなく排便時にも必要である
が、現状では、排便を確実に検知することのできる検知
センサは提供されておらず、やはり、おむつの最適な交
換時期を検知することができなかった。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、おむつの交換時期を正確に検知することの
できる、おむつの交換時期検知センサ及びおむつの交換
時期検知装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の本発明は、おむつの中に配
設されると共に、排尿を検出するための少なくとも一対
の電極を備えたおむつの交換時期検知センサにおいて、
前記電極は、導電性材料によって被覆されていることを
特徴としている。
【0010】そして、請求項2に記載の本発明は、請求
項1に記載のおむつの交換時期検知センサにおいて、前
記電極の抵抗率は、前記導電性材料の抵抗率よりも小さ
いことを特徴としている。
【0011】また、請求項3に記載の本発明は、おむつ
の中に配設されると共に、排尿を検出するための少なく
とも一対の電極を備えたおむつの交換時期検知センサに
おいて、前記電極は、洗濯時の漂白剤による酸化に対し
て耐性を有する導電性材料によって被覆されていること
を特徴としている。
【0012】また更に、請求項4に記載の本発明は、お
むつの中に配設されると共に、排尿によって互いが導通
する電極を複数組備えたおむつの交換時期検知センサで
あって、前記電極は、各組毎の排尿による導通箇所が、
おむつの中において夫々異なる位置に配設されるように
設けられていることを特徴としている。
【0013】そして、請求項5に記載の本発明は、請求
項1ないし請求項4の何れかに記載のおむつの交換時期
検知センサにおいて、前記電極は、導電糸又は金属細線
からなることを特徴としている。また、請求項6に記載
の本発明は、請求項1ないし請求項5の何れかに記載の
おむつの交換時期検知センサにおいて、前記電極は、所
定の基材上に配設されていることを特徴としている。
【0014】一方、請求項7に記載の本発明は、おむつ
の中に配設されると共に、排尿を検出するための少なく
とも一対の電極を備えたおむつの交換時期検知センサ
と、前記電極間の電気的特性を測定する特性測定手段
と、該特性測定手段の測定結果に基づき、おむつの交換
時期の到来を検知する検知手段と、を備えたおむつの交
換時期検知装置において、前記電極における所定の2点
間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、該抵抗値測定
手段の測定結果に基づき、前記電極全体の抵抗値を推定
する推定手段と、該推定手段の推定結果と予め記憶され
た前記電極の初期抵抗値とに基づき前記特性測定手段の
測定結果を補正し、該補正後の測定結果を前記検知手段
に出力する補正手段と、を備えたことを特徴とするおむ
つの交換時期検知装置を要旨としている。
【0015】また、請求項8に記載の本発明は、請求項
7に記載のおむつの交換時期検知装置において、前記検
知手段は、前記特性測定手段の測定結果と予め設定され
た判定基準値とを比較することにより、おむつの交換時
期の到来を検知するように構成されており、前記補正手
段は、前記特性測定手段の測定結果を補正することに代
えて、前記判定基準値を補正すること、を特徴とするお
むつの交換時期検知装置を要旨としている。
【0016】そして、請求項9に記載の本発明は、おむ
つの中に配設されると共に、排尿を検出するための少な
くとも一対の電極を備えたおむつの交換時期検知センサ
と、前記電極間の電気的特性を測定する特性測定手段
と、該特性測定手段の測定結果に基づき、おむつの交換
時期の到来を検知する検知手段と、を備えたおむつの交
換時期検知装置において、前記電極における所定の2点
間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、該抵抗値測定
手段の測定結果に基づき、前記電極全体の抵抗値を推定
する推定手段と、該推定手段の推定結果に基づき前記電
極が使用限界に達したか否かを判定する寿命判定手段
と、該寿命判定手段により前記電極が使用限界に達した
と判定されると、その旨を報知する寿命報知手段と、を
備えたことを特徴とするおむつの交換時期検知装置を要
旨としている。
【0017】一方、請求項10に記載の本発明は、おむ
つの中に配設されると共に、水分と反応して発熱する発
熱物質と、該発熱物質の発熱量を測定する測定手段と、
を備えたことを特徴とするおむつの交換時期検知センサ
を要旨としている。
【0018】そして、請求項11に記載の本発明は、請
求項10に記載のおむつの交換時期検知センサにおい
て、前記発熱物質は、透水性を有するシート材により封
止されているか、或いは錠剤状に形成されていることを
特徴としている。
【0019】また、請求項12に記載の本発明は、空気
中のインドール又は/及びスカトールを臭気として測定
する臭気測定手段と、該臭気測定手段の測定結果に基づ
き、おむつ中の排便を検知する排便検知手段と、を備え
たことを特徴とするおむつの交換時期検知装置を要旨と
している。
【0020】そして、請求項13に記載の本発明は、請
求項12に記載のおむつの交換時期検知装置において、
前記排便検知手段は、前記臭気測定手段の測定結果に基
づき前記臭気を所定時間以上継続して検出したときに、
おむつ中の排便を検知することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態、及び発明の効果】上記のように構
成された請求項1に記載のおむつの交換時期検知センサ
は、少なくとも一対の電極を備えており、その電極には
導電性材料が被覆されている。そして、この交換時期検
知センサにおいては、電極間の電気的特性(例えば抵抗
値や導電率)を測定することで、おむつの排尿による濡
れ状態を把握できる。即ち、おむつ内の尿による濡れ面
積が大きくなるほど、電極間にて尿により導通される部
分が多くなるため、電極間の導電率が大きくなる(抵抗
値が小さくなる)。よって、例えば電極間の導電率を測
定し、その導電率の値が所定値以上になったときに、お
むつの交換時期が到来したと検知することができる。
【0022】ここで、既述したように尿には個人差があ
るため、上記従来の検知センサでは、おむつの濡れ面積
が同じであっても電極間の導電率や抵抗値が変動してし
まい、おむつの交換時期を正確に検知することができな
かった。そこで、尿の個人差による導電率の変動を打ち
消すために、電極自体の抵抗率を大きく設定することが
考えられるが、ただ単に電極の抵抗率を大きくすると、
今度は、おむつの濡れ面積に応じて電極間の導電率が変
化しなくなるため、やはり、おむつの交換時期を正確に
検知することができなくなる。
【0023】これに対して、請求項1に記載のおむつの
交換時期検知センサでは、電極に導電性材料を被覆する
ようにしており、電極の抵抗率と導電性材料の抵抗率と
を適宜選択することによって、尿の個人差による電極間
の導電率の変動を抑制すると共に、おむつの濡れ面積に
応じて電極間の導電率を変化させることができるため、
おむつの交換時期を正確に検知することができるように
なる。
【0024】そして、この場合、請求項2に記載のよう
に、電極の抵抗率を導電性材料の抵抗率よりも小さく設
定することが望ましい。つまり、導電性材料の抵抗率を
大きく設定することによって、尿の個人差による同じ濡
れ面積での電極間の導電率の変動を抑制し、且つ電極の
抵抗率を小さく設定することによって、おむつの濡れ面
積に応じた電極間の導電率変化(即ち出力特性)を得る
ことができる。
【0025】尚、電極は、銀、金、カーボン、アルミニ
ウム、或いは銀とカーボンとの複合材料等、様々な導電
材料によって形成することができる。また、電極を被覆
する導電性材料としては、カーボンペースト、導電性ゴ
ム、導電性シリコーンや、ポリアセチレン等の高分子材
料等を用いることができ、更に、電極表面に酸化皮膜を
形成するようにしてもよい。
【0026】一方、請求項3に記載のおむつの交換時期
検知センサでは、洗濯時の漂白剤による酸化に対して耐
性を有する導電性材料によって、電極を被覆するように
している。よって、このような交換時期検知センサによ
れば、漂白剤を用いて洗濯しても、電極が漂白剤から保
護されて、耐久性を格段に向上させることができ、この
結果、おむつの交換時期を長期間に亘って正確に検知す
ることができるようになる。
【0027】尚、この場合、電線を被覆する導電性材料
としては、カーボンペーストや導電性シリコーンが適し
ている。また、請求項3に記載の交換時期検知センサに
おいても、電極は、請求項1に記載の交換時期検知セン
サと同様の材料によって形成することができる。
【0028】次に、請求項4に記載のおむつの交換時期
検知センサにおいては、排尿によって互いが導通する電
極を複数組備えており、その複数組の電極は、各組毎の
排尿による導通箇所が、おむつの中において夫々異なる
位置に配設されるように設けられている。そして、この
交換時期検知センサによれば、複数組の電極のうち何組
の電極間が尿によって導通したかを検出する、といった
デジタル的な検出を行うだけで、おむつ内の尿による濡
れ面積が把握できる。
【0029】従って、請求項4に記載のおむつの交換時
期検知センサによれば、尿の個人差によって大きな影響
を受けることなく、おむつの交換時期を検知できる。つ
まり、一対の電極を備えた上記従来の検知センサを用い
ておむつの濡れ面積を把握する場合には、両電極間での
電気的特性の変化をアナログ的に検出しなければなら
ず、この場合には、尿の個人差によって検出結果が異な
ってしまう。これに対して、請求項4に記載の交換時期
検知センサでは、複数組の電極のうち何組の電極間が尿
によって導通したかを検出するだけで濡れ面積を把握で
きるため、簡単且つ正確におむつの交換時期を検知でき
るのである。
【0030】尚、請求項4に記載の交換時期検知センサ
においても、電極は、請求項1に記載の交換時期検知セ
ンサと同様の材料によって形成することができる。一
方、請求項1ないし請求項4の何れかに記載のおむつの
交換時期検知センサにおいて、電極は、フィルム状のも
の等、可撓性を有するものであればよいのであるが、請
求項5に記載のように、電極を導電糸又は金属細線によ
って形成してもよい。そして、この構成によれば、電極
をおむつに直接縫い込むことができるようになり、交換
時期検知センサをおむつと一体化する場合に有利であ
る。尚、導電糸としては、金属繊維をよりあわせたもの
も含む。
【0031】また、電極は、上記のようにおむつと一体
化するようにしてもよいが、請求項6に記載のように、
電極を所定の基材上に配設するようにしてもよい。そし
て、この構成によれば、交換時期検知センサをおむつと
別体で形成する場合に有利である。
【0032】尚、電極を配設するための基材としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニデン、ポリイミド、シリコーンゴム、
シリコーン樹脂、布、紙等の材料を用いることができ
る。また、基材上に設ける電極としては、導電糸や金属
細線であってもよい。
【0033】次に、請求項7に記載のおむつの交換時期
検知装置においては、排尿を検出するための少なくとも
一対の電極を備えたおむつの交換時期検知センサが、お
むつの中に配設される。そして、特性測定手段が、交換
時期検知センサの電極間の電気的特性を測定し、検知手
段が、特性測定手段の測定結果に基づいて、おむつの交
換時期の到来を検知する。
【0034】ここで、請求項7に記載のおむつの交換時
期検知装置では、抵抗値測定手段が、交換時期検知セン
サの電極における所定の2点間の抵抗値を測定し、推定
手段が、抵抗値測定手段の測定結果に基づいて電極全体
の抵抗値を推定する。そして、補正手段が、推定手段の
推定結果と予め記憶された電極の初期抵抗値とに基づい
て、特性測定手段の測定結果を補正し、その補正後の測
定結果を検知手段に出力する。すると、検知手段は、上
記補正後の測定結果に基づいて、おむつの交換時期の到
来を検知する。
【0035】つまり、この交換時期検知装置では、交換
時期検知センサを構成する電極の現在の抵抗値を推定
し、その推定値と電極の初期抵抗値とに基づいて、検知
手段がおむつの交換時期の到来を検知するために用いる
特性測定手段の測定結果を、補正するようにしている。
【0036】従って、請求項7に記載のおむつの交換時
期検知装置によれば、交換時期検知センサが何度も使用
されて、電極の抵抗値が初期抵抗値から変化してしまっ
ても、その経時変化に応じて特性測定手段の測定結果が
補正されるため、おむつの最適な交換時期を長期間に亘
って正確に検知することができる。
【0037】尚、請求項7に記載の交換時期検知装置で
は、補正手段が特性測定手段の測定結果を補正するよう
にしているが、請求項8に記載のように、検知手段がお
むつの交換時期の到来を検知するために用いる判定基準
値を、補正手段によって補正するように構成してもよ
い。
【0038】そして、このように構成した請求項8に記
載の交換時期検知装置によっても、交換時期検知センサ
の電極の特性が経時変化しても、おむつの最適な交換時
期を正確に検知することができるようになる。一方、請
求項9に記載のおむつの交換時期検知装置においても、
請求項7及び請求項8に記載の交換時期検知装置と同様
に、特性測定手段が、交換時期検知センサの電極間の電
気的特性を測定し、検知手段が、特性測定手段の測定結
果に基づいて、おむつの交換時期の到来を検知する。そ
して、抵抗値測定手段が、交換時期検知センサの電極に
おける所定の2点間の抵抗値を測定し、推定手段が、抵
抗値測定手段の測定結果に基づいて電極全体の抵抗値を
推定する。
【0039】ここで特に、請求項9に記載のおむつの交
換時期検知装置では、寿命判定手段が、推定手段の推定
結果に基づいて、電極が使用限界に達したか否かを判定
し、寿命判定手段によって電極が使用限界に達したと判
定されると、寿命報知手段が、その旨を報知する。
【0040】従って、請求項9に記載のおむつの交換時
期検知装置によれば、交換時期検知センサの電極が経時
変化によって使用に耐えれない程に劣化してしまった場
合には、その旨が報知される。よって、本来の性能が発
揮できない検知センサが用いられてしまうことを事前に
防止することができ、この結果、おむつの最適な交換時
期を正確に検知することができるようになる。
【0041】次に、請求項10に記載のおむつの交換時
期検知センサでは、おむつの中に配設された発熱物質が
排尿中の水分と反応して発熱し、その発熱量を測定手段
が測定する。従って、請求項10に記載のおむつの交換
時期検知センサによれば、排尿時の水分量が少量の場合
にでも、排尿を確実に検知することができ、延いては、
おむつの交換時期を正確に検知することができる。
【0042】尚、発熱物質として粉末状のものを用い、
それをおむつ内の吸水部全域に分布させるようにしても
よいが、請求項11に記載のように、発熱物質を透水性
を有するシート材で封止するか、或いは発熱物質を錠剤
状に形成すれば、男女差や個人差に応じて、発熱物質を
配置する位置を自由に変えることができ、排尿の検出精
度を一層向上させることができる。また発熱物質として
は、生石灰等を用いることができるが、水分と反応して
発熱するものであればよい。
【0043】次に、請求項12に記載のおむつの交換時
期検知装置においては、臭気測定手段が、空気中のイン
ドール又は/及びスカトールを臭気として測定し、排便
検知手段が、臭気測定手段の測定結果に基づいて、おむ
つ中の排便を検知する。従って、請求項12に記載のお
むつの交換時期検知装置によれば、おむつ中の排便を確
実に検知することができるようになり、この結果、おむ
つの交換時期を正確に検知できるようになる。
【0044】ここで、請求項13に記載のおむつの交換
時期検知装置では、請求項12に記載の交換時期検知装
置に対して、排便検知手段が、臭気測定手段の測定結果
に基づき臭気を所定時間以上継続して検出したときに、
おむつ中の排便を検知するようにしている。
【0045】このように構成された請求項13に記載の
交換時期検知装置によれば、「おなら」のように臭気の
持続時間が短い場合には、排便としては検知されず、本
当に排便があったときにだけ、おむつ中の排便が検知さ
れるようになる。よって、おむつの交換時期をより正確
に検知することができるようになる。
【0046】
【実施例】以下、本発明が適用された実施例について図
面を用いて説明する。尚、本発明は、下記の実施例に何
ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限
り、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0047】(第1実施例)まず、図1は第1実施例の
おむつの交換時期検知センサ(以下、単に、検知センサ
という)2の構成を表す構成図である。尚、図1(A)
は、検知センサ2の正面図であり、図1(B)は、図1
(A)のA−A断面を拡大して表す図であり、図1
(C)は、図1(A)のB−B断面を拡大して表す図で
ある。また、以下の第1実施例に関する説明において、
上・下を示す記載は、図1(A)に基づくものである。
【0048】図1に示すように、第1実施例の検知セン
サ2は、帯状の基材4と、基材4の上に所定間隔を空け
て平行に形成された一対の電極6,8と、各電極6,8
を夫々覆う導電性の被覆部10とから構成されている。
ここで、検知センサ2の上端部分は、後述する検知器1
2(図2参照)との接続部2aになっており、その接続
部2aにおいてのみ電極6,8には被覆部10が設けら
れておらず、電極6,8は露出している。そして、電極
6,8の上端には、夫々、上記検知器12内の測定電極
と接触する接触部6a,8aが形成されている。また、
この検知センサ2では、接続部2aより下方の部分、即
ち電極6,8に被覆部10が設けられた部分が、おむつ
の排尿による濡れ状態を検出するための測定部2bにな
っている。
【0049】尚、本第1実施例において、基材4は、ポ
リエチレンテレフタレートによって、幅20mm、長さ3
10mm、厚さ75μm に形成されている。そして、電極
6,8は、体積抵抗率が10-3〜10-4Ω・cmの銀ペー
ストを、基材4上に印刷することにより形成されてお
り、その寸法は、幅4mm、長さ300mm、厚さ0.3mm
に設定されている。また、被覆部10は、体積抵抗率が
15Ω・cmの導電性シリコーン(例えば東芝シリコーン
社製:XE16−508)を、各電極6,8の表面に厚
さ0.3mmで被覆することにより形成されている。
【0050】このように構成された検知センサ2は、図
2に例示するように、その測定部2bが、おむつ14の
吸収層14aの内部、或いは吸収層14aの表面に配設
されると共に、その接続部2aが、おむつ14の胴回り
部に取り付けられた検知器12に接続される。尚、本実
施例では、検知センサ2の接続部2aを検知器12の挿
入口12aに挿入すると、電極6,8の接触部6a,8
aが検知器12内の測定電極に接触するように構成され
ている。
【0051】一方、検知器12は、検知センサ2の電極
6と電極8との間の導電率を測定し、その測定値が所定
の判定基準値以上になると、おむつ14が濡れたと判断
して、その旨をブザーやランプ等で第三者に報知するよ
うに構成されている。次に、本第1実施例の検知センサ
2と、図3(A)に示す如く検知センサ2に対して被覆
部10を備えていない点だけが異なる検知センサ16と
を用いて実施した比較実験について、図3及び図4を用
いて説明する。
【0052】まず、この実験では、尿の代わりに塩化カ
リウム(KCl)水溶液を使用し、検知センサ2と検知
センサ16の夫々について、その下端から上方へ所定の
高さ位置まで塩化カリウム水溶液を浸した際の、塩化カ
リウム水溶液の濃度に対する両電極6,8間の導電率を
測定した。そして、検知センサ16の測定結果は図3
(B)のようになり、検知センサ2の測定結果は図4の
ようになった。
【0053】尚、検知センサ2,16の下端から塩化カ
リウム水溶液を浸した位置までの長さは、おむつ14の
濡れ面積に相当し、以下、この長さを「浸水長さ」とい
う。また、以下の説明及び図3〜図5において、単位
「mS」は、「ミリ・ジーメンス」であり、面積が1平
方センチメートルで長さが1センチメートルの物体の抵
抗値の逆数を表している。そして、単位「N」は規定度
を表している。
【0054】ここで、生化学データブック(日本化学会
編)によれば、尿の導電率は、個人差や日変動等を加味
すると13mSから33mSの範囲であり、塩化カリウ
ム水溶液の濃度に換算すると、0.1Nから0.4Nに
相当する。よって、0.1Nから0.4Nの塩化カリウ
ム水溶液に対して電極6,8間の導電率が変化しなけれ
ば、尿の個人差等に影響されることなく、おむつの交換
時期を検知できることとなる。
【0055】ところが、図3(B)に示されるように、
電極6,8に被覆部10が設けられていない検知センサ
16(即ち従来の検知センサ)の場合には、電極6,8
間の導電率が、塩化カリウム水溶液の濃度に対して直線
的に変化していることが分かる。よって、この検知セン
サ16を用いた場合には、尿の個人差等によって電極
6,8間の導電率が変動してしまい、おむつの交換時期
を正確に検知することができない。
【0056】これに対して、本第1実施例の検知センサ
2の場合では、図4に示されるように、0.1Nから
1.0Nの塩化カリウム水溶液に対して、電極間6,8
の導電率はほとんど変化しない。よって、本第1実施例
の検知センサ2を用いれば、尿の個人差や日変動に影響
を受けることなく、おむつの交換時期を正確に検知する
ことができるのである。
【0057】次に、本第1実施例の検知センサ2を用い
て、所定濃度の塩化カリウム水溶液による浸水長さと、
電極6,8間の導電率との関係を測定した。そして、そ
の結果は、図5のようになった。図5に示されるよう
に、本第1実施例の検知センサ2では、電極6,8間の
導電率が浸水長さに対してほぼ比例している。よって、
本第1実施例の検知センサ2では、おむつ14の濡れ面
積に応じて電極6,8間の導電率が変化するため、おむ
つの濡れ具合いを正確に把握でき、延いては、おむつ1
4の交換時期を正確に検知できる。
【0058】尚、本発明者は、高抵抗電極を使用するこ
とによって、塩化カリウム水溶液の濃度(即ち尿の個人
差)に対する両電極間の導電率の変動を抑制できること
を確認している。そこで、図示はされていないが、体積
抵抗率15Ω・cmの導電性シリコーン自体を電極として
作製し、図5と同様の測定を行った。しかしながら、こ
のように電極自体の抵抗率を単に大きく設定しただけで
は、浸水長さと両電極間の導電率とは比例関係にならな
かった。
【0059】このように、本第1実施例の検知センサ2
によれば、尿の個人差による電極6,8間の導電率の変
動を抑制できると共に、おむつ14の濡れ面積(浸水長
さ)に応じて電極6,8間の導電率を変化させることが
できるため、おむつ14の交換時期を正確に検知するこ
とができる。
【0060】ところで、基材4、電極6,8、及び被覆
部10の材料としては、「発明の実施の形態」項で例示
した様々な材料を用いることができる。また、被覆部1
0を電極6,8の全体に被覆するようにしてもよい。一
方、本第1実施例の検知センサ2は、一対の電極6,8
を備えたものであったが、複数対の電極を設けるように
してもよい。
【0061】また、本第1実施例では、基材4の上に電
極6,8を形成するようにしたが、例えば、図6に示す
ように、導電糸や金属細線からなる電極18と、その電
極18を覆う導電性の被覆部20とから糸状のセンサ電
極21を形成するようにしてもよい。そして、このよう
な構成によれば、図6のセンサ電極21を少なくとも一
対用意して、おむつに直接縫い込むことができ、検知セ
ンサとおむつとを一体化するのに非常に有利である。
尚、図6(A)はセンサ電極21の正面図であり、図6
(B)は図6(A)のC−C断面を拡大して表す図であ
る。
【0062】(第2実施例)次に、図7は、第2実施例
の検知センサ22の構成を表す構成図である。尚、図7
(A)は、検知センサ22の正面図であり、図7(B)
は、図7(A)のD−D断面を拡大して表す図である。
【0063】図7に示すように、第2実施例の検知セン
サ22は、第1実施例の検知センサ2と同様に、帯状の
基材24と、基材24の上に所定間隔を空けて平行に配
設された一対の電極26,28と、各電極26,28を
夫々覆う導電性の被覆部30とから構成されている。但
し、この検知センサ22では、基材24が、ポリ塩化ビ
ニルによって形成されている点と、各電極26,28
が、体積抵抗率が10-3〜10-4Ω・cmの導電糸によっ
て形成されている点とが、第1実施例の場合と異なって
いる。
【0064】尚、この検知センサ22においても、被覆
部30は、第1実施例の被覆部10と同じ導電性シリコ
ーンによって形成されているが、この導電性シリコーン
は、洗濯時の漂白剤による酸化に対して耐性を有してい
る。そして、この検知センサ22も、第1実施例の検知
センサ2と全く同様に、おむつ14の中に配設されると
共に、所定の検知器12に接続されて使用される。
【0065】次に、このように構成された第2実施例の
検知センサ22と、検知センサ22に対して被覆部30
を備えていない点だけが異なる検知センサ(図示略)と
を用いて実施した比較実験について説明する。この実験
では、検知センサ22と、被覆部30を備えていない検
知センサとの夫々について、家庭等で洗濯時に一般的に
使用される漂白剤に対する特性変化を測定した。即ち、
漂白剤として花王社製のハイター(商品名)を使用し、
その漂白剤を10cc/Lの濃度に希釈した水溶液中に、
上記各検知センサを浸した。そして、その浸した日数に
対する電極26,28間の導電率の変化率を測定し、図
8に示す結果を得た。
【0066】尚、この実験で測定した導電率とは、上記
各検知センサを所定濃度の塩化カリウム水溶液に所定の
浸水長さで浸した際の、電極26,28間の導電率であ
り、図8の縦軸に示される変化率(%)とは、検知セン
サを漂白剤に浸す前の導電率の初期値と、その後の導電
率との比に100を乗じた値である。また、図8におい
ては、「被覆を行った導電糸」と書かれたラインが、検
知センサ22の測定結果であり、「導電糸」と書かれた
ラインが、被覆部30を備えない検知センサの測定結果
である。
【0067】図8に示されるように、被覆部30を備え
た検知センサ22では、被覆部30を備えない検知セン
サに比べて、電極26,28間の導電率の変化が極めて
小さく抑えられていることが分かる。従って、被覆部3
0を備えた本第2実施例の検知センサ22によれば、漂
白剤を用いて洗濯しても、電極26,28が漂白剤から
保護されて、耐久性を格段に向上させることができ、こ
の結果、おむつの交換時期を長期間に亘って正確に検知
することができる。
【0068】尚、第2実施例では、被覆部30の材料と
して導電性シリコーンを使用したが、その材料として
は、漂白剤に対し耐性があり、且つ導電性を有するもの
であれば何でもよい。また、第2実施例の検知センサ2
2では、基材24の上に電極26,28を配設するよう
にしたが、基材24を排除して、被覆部30によって被
覆された電極26,28を、所定の布等に縫い込んでセ
ンサ布を形成したり、或いは、おむつに直接縫い込むよ
うにしてもよい。
【0069】(第3実施例)次に、第3実施例のおむつ
の交換時期検知装置(以下、単に、検知装置という)3
1について、図9を用いて説明する。図9(A)に示す
ように、本第3実施例の検知装置31は、図1に示した
第1実施例の検知センサ2と、検知センサ2の電極6,
8間の導電率を測定しておむつの交換時期が到来したこ
とを報知する検知器32とから構成されている。尚、図
9においては、検知センサ2の被覆部10は省略されて
いる。また、以下の第3実施例に関する説明において、
上・下を示す記載は、図9(B)に基づくものである。
【0070】ここで、検知器32は、検知センサ2の各
電極6,8の上端(接触部6a,8a)に夫々設定され
た測定点S1,S2の間の導電率、即ち両電極6,8間
の導電率を測定する、特性測定手段としての導電率測定
部34と、電極6の上記測定点S1と電極6にて測定点
S1から所定長さL2だけ下方に設定された測定点S3
との間の抵抗値を測定し、その測定値に基づき電極6全
体の抵抗値を推定する、抵抗値測定手段及び推定手段と
しての抵抗値推定部36と、抵抗値推定部36によって
推定された電極6全体の抵抗値と予め記憶された電極6
全体の初期抵抗値とに基づき、導電率測定部34の測定
結果を補正し、その補正後の測定結果を出力する、補正
手段としての補正部38と、補正部38から出力される
上記補正後の測定結果と予め設定された判定基準値とを
比較し、補正後の測定結果の方が大きいと判定すると、
おむつの交換時期が到来したと判定する、検知手段とし
ての交換時期判定部40と、を備えている。
【0071】そして更に、検知器32は、抵抗値推定部
36によって推定された電極6全体の抵抗値が、電極
6,8の使用限界を示す所定値以上になったか否かを判
定する、寿命判定手段としての寿命判定部42と、寿命
判定部42によって電極6全体の抵抗値が使用限界を示
す所定値以上になったと判定されると、その旨を報知す
る寿命報知手段としての報知器44と、を備えている。
尚、報知器44は、交換時期判定部40によっておむつ
の交換時期が到来したと判定された場合にも、その旨を
報知するように構成されている。また、この報知は、ラ
ンプを点灯させたり、ブザーを吹鳴させることによって
行われる。
【0072】このように構成された第3実施例の検知装
置31においても、第1実施例の場合と同様に、図2に
例示される如く、検知センサ2がおむつ14の中に配設
され、検知器32がおむつ14の胴回り部等に取り付け
られる。そして、検知器32においては、導電率測定部
34が、測定点S1,S2の間の導電率(即ち電極6,
8間の導電率)を測定する。
【0073】また、抵抗値推定部36が、電極6の測定
点S1,S3間の抵抗値R2を測定すると共に、その抵
抗値R2を用いて下記の「式1」に基づき、電極6の全
長L1に亘る全体抵抗値R1を推定する。尚、電極8
は、電極6と全く同様に形成されており、しかも両電極
6,8は同じ環境にあるため、電極8の全体抵抗値は、
電極6の全体抵抗値R1と同一であると仮定できる。
【0074】
【数1】R1=R2×L1/L2 …(式1) すると、補正部38が、抵抗値推定部36によって推定
された電極6の全体抵抗値R1と、予め記憶された電極
6全体の初期抵抗値Rsとの比R1/Rsを求め、その
比R1/Rsに応じて、導電率測定部34の測定結果を
補正する。
【0075】そして、交換時期判定部40が、補正部3
8から出力される上記補正後の測定結果と、予め設定さ
れた判定基準値とを比較し、交換時期判定部40によっ
て、補正後の測定結果の方が大きいと判定されると、報
知器44が、おむつの交換時期が到来したことを報知す
る。
【0076】一方、寿命判定部42は、抵抗値推定部3
6によって推定された電極6の全体抵抗値R1が、電極
6,8の使用限界を示す所定値以上になったか否かを判
定し、寿命判定部42によって、全体抵抗値R1が所定
値以上になったと判定されると、報知器44が、検知セ
ンサ2の電極6,8が劣化して使用限界に達したことを
報知する。
【0077】以上のような第3実施例の検知装置31に
よれば、検知センサ2が何度も使用されて、その電極
6,8の抵抗値が初期抵抗値から変化してしまっても、
その経時変化に応じて導電率測定部34の測定結果が補
正されるため、おむつの最適な交換時期を長期間に亘っ
て正確に検知することができる。しかも、第3実施例の
検知装置31によれば、検知センサ2の電極6,8が経
時変化によって使用に耐えれない程に(即ち、補正部3
8による補正が困難な程に)劣化してしまった場合に
は、その旨が報知されるため、おむつの交換時期を正確
に検知できない検知センサ2が用いられてしまうこと
を、事前に防止することができる。
【0078】ところで、上述した検知装置31では、補
正部38が導電率測定部34の測定結果を補正するよう
に構成されていたが、図9(A)の点線で示すように、
交換時期判定部40には導電率測定部34の測定結果を
そのまま入力するようにし、補正部38が、上記抵抗値
の比R1/Rsに応じて、交換時期判定部40の判定基
準値を補正するように構成してもよい。尚、この場合に
は、判定基準値を上記比R1/Rsで割る、といった補
正が考えられる。
【0079】そして、このように構成しても、電極6,
8の経時変化に関わらず、おむつの交換時期を正確に検
知することができるようになる。一方、上記第3実施例
では、電極6,8の測定点をS1〜S3の3点とした
が、4点以上であってもよいし、また、電極6,8の夫
々について、部分的な抵抗値R2を測定して、全体抵抗
値R1を推定するようにしてもよい。
【0080】また、第3実施例の検知装置31では、お
むつの中に配設される検知センサとして、第1実施例の
検知センサ2を用いたが、図3に示した従来の検知セン
サ16や、図7に示した第2実施例の検知センサ22
等、様々な構成の検知センサを用いることができる。
【0081】(第4実施例)次に、第4実施例の検知セ
ンサ52について図10を用いて説明する。尚、図10
(A)は、検知センサ52の正面図であり、図10
(B)は、図10(A)のE−E断面を拡大して表す図
であり、図10(C)は、図10(A)のF−F断面を
拡大して表す図である。また、以下の第4実施例に関す
る説明において、上・下を示す記載は、図10(A)に
基づくものである。
【0082】上述したように、図3(A)に例示した従
来の検知センサ16では、浸水長さ(おむつの濡れ面
積)が同じであっても、尿の個人差等によって電極6,
8間の導電率が変動してしまい、おむつの交換時期を正
確に検知することができなかった。そこで、第1実施例
の検知センサ2のように、電極6,8に導電性の被覆部
10を設けることで、この問題を解決できるのである
が、本第4実施例の検知センサ52は、第1実施例とは
異なる手法で上記問題を解決するものである。
【0083】図10に示すように、第4実施例の検知セ
ンサ52は、帯状の基材54と、基材54の上に所定間
隔を空けて平行に配設された6本3組の電極A−1,B
−1,A−2,B−2,A−3,B−3と、基材54上
に設けられて電極A−1〜B−3を覆う絶縁被覆56
と、から構成されている。
【0084】ここで、6本の電極A−1〜B−3は、電
極A−1と電極B−1、電極A−2と電極B−2、電極
A−3と電極B−3が、夫々1組になっており、各電極
A−1〜B−3の下端部は、各組の電極の下端部同士が
向かい合うように「L」字状に形成されている。尚、本
実施例では、電極A−1の下端部と電極B−1の下端部
とが最も下方の位置で対向し、その上方で電極A−2の
下端部と電極B−2の下端部とが対向し、更にその上方
で電極A−3下端部と電極B−3下端部とが対向するよ
うに配列されている。
【0085】そして、検知センサ52の上端部分は、図
示しない検知器との接続部52aになっており、その接
続部52aと、各電極A−1〜B−3の下端部同士が夫
々対向する部分52b(即ち当該検知センサ52の測定
部52b)においてのみ、絶縁被覆56が設けられてお
らず、電極A−1〜B−3は露出している。つまり、絶
縁被覆56は、おむつの濡れ検出に必要な部分以外を被
覆している。
【0086】尚、本第4実施例において、基材54及び
電極A−1〜B−3は、第1実施例の検知センサ2と同
様の材料によって形成されているが、基材54と電極A
−1〜B−3の材料としては、「発明の実施の形態」項
で例示した様々な材料を用いることができる。また、絶
縁被覆56は、絶縁性のものであれば何でもよく、高分
子フィルム,接着剤,粘着剤,紙,テープ等を用いるこ
とができる。
【0087】このように構成された検知センサ52は、
第1実施例の検知センサ2と同様に、その測定部52b
が、おむつの吸収層の内部、或いは吸収層の表面等に配
設されると共に、その接続部52aが、おむつの胴回り
部等に取り付けられる所定の検知器に接続される。
【0088】そして、おむつの中において排尿量が少な
いときには、例えば、電極A−1の下端部と電極B−1
の下端部だけが導通し、排尿量が増加するに伴って、電
極A−2の下端部と電極B−2の下端部が導通し、最後
に電極A−3の下端部と電極B−3の下端部が導通す
る。
【0089】よって、検知センサ52の接続部52aに
接続される上記検知器は、各組の電極同士が夫々導通し
たか否かを、その電極間の導電率が所定値以上になった
か否かを判定することによって検出し、各組の電極同士
が導通する毎に、例えば各組の電極毎に夫々に対応して
設けられたランプを点灯させる。
【0090】つまり、第4実施例の検知センサ52にお
いて6本3組の電極A−1〜B−3は、各組毎の排尿に
よる導通箇所が、おむつの中にて夫々異なる位置に配設
されるように設けられている。よって、3組の電極A−
1,B−1〜A−3,B−3のうち何組の電極間が尿に
よって導通したかを検出する、といったデジタル的な検
出を行うだけで、おむつ内の排尿による濡れ面積が把握
できる。
【0091】従って、第4実施例の検知センサ52によ
れば、尿の個人差によって大きな影響を受けることな
く、おむつの交換時期を検知できる。つまり、図3
(A)に例示した検知センサ16を用いておむつの濡れ
面積を把握する場合には、両電極6,8間の導電率の変
化をアナログ的に検出しなければならず、この場合に
は、尿の個人差によって検出結果が異なってしまう。こ
れに対して、第4実施例の検知センサ52では、3組の
電極A−1,B−1〜A−3,B−3のうち何組の電極
間が尿によって導通したかを検出するだけで濡れ面積を
把握できるため、簡単且つ正確におむつの交換時期を検
知できるのである。
【0092】尚、上記第4実施例の検知センサ52で
は、6本3組の電極A−1〜B−3を備えたものであっ
たが、電極の数は適宜設定することができる。 (第5実施例)次に、上記第4実施例の変形例として、
第5実施例の検知センサ62について図11を用いて説
明する。尚、図11(A)は、検知センサ62の正面図
であり、図11(B)は、図11(A)のG−G断面図
である。また、以下の第5実施例に関する説明におい
て、上・下を示す記載は、図11(A)に基づくもので
ある。
【0093】図11に示すように、第5実施例の検知セ
ンサ62は、帯状の基材64と、基材64の上に所定間
隔を空けて平行に配設された5本の電極C−1,D−
1,D−2,D−3,D−4と、基材64上に設けられ
て電極C−1,D−1〜D−4を覆う絶縁被覆66と、
から構成されている。
【0094】ここで、5本の電極C−1,D−1〜D−
4は、電極C−1を共通として、電極C−1と電極D−
1、電極C−1と電極D−2、電極C−1と電極D−
3、電極C−1と電極D−4が、夫々組になっている。
そして、電極C−1と電極D−1は同じ長さに形成され
ているが、電極D−2〜D−4は、D−2からD−4の
順に長さが短くなるように形成されている。
【0095】一方、この検知センサ62においても、そ
の上端部分が、図示しない検知器との接続部62aにな
っており、その接続部62aにおいては、絶縁被覆66
が設けられておらず電極C−1,D−1〜D−4は露出
している。また、絶縁被覆66は、接続部62aから下
方へ所定の長さ分だけ設けられており、電極C−1,D
−1〜D−4の接続部62a側とは反対側の端部は露出
している。つまり、本第5実施例では、電極C−1,D
−1〜D−4の接続部62a側とは反対側であって、絶
縁被覆66が設けられていない部分が測定部62bとな
っている。
【0096】尚、本第5実施例において、基材64、電
極C−1,D−1〜D−4、及び絶縁被覆66は、第4
実施例の検知センサ52と同様の材料によって形成され
ている。このように構成された検知センサ62も、第1
及び第4実施例の検知センサ2,52と同様に、その測
定部62bが、おむつの吸収層の内部、或いは吸収層の
表面等に配設されると共に、その接続部62aが、おむ
つの胴回り部等に取り付けられる所定の検知器に接続さ
れる。
【0097】そして、おむつの中において排尿量が少な
いときには、電極C−1と電極D−1だけが導通し、排
尿量が増加するに伴って、電極C−1と電極D−2が導
通し、更に電極C−1と電極D−3が導通して、最後に
電極C−1と電極D−4が導通する。
【0098】よって、このような第5実施例の検知セン
サ62によっても、第4実施例の検知センサ52の場合
と同様に、4組の電極C−1,D−1〜D−4のうち何
組の電極間が尿によって導通したかを検出する、といっ
たデジタル的な検出を行うだけで、おむつ内の排尿によ
る濡れ面積が把握できるため、尿の個人差によって大き
な影響を受けることなく、おむつの交換時期を検知でき
る。
【0099】また、第5実施例の検知センサ62によれ
ば、電極C−1を各組に共通して用いるようにしている
ため、電極の数を少なくすることができ、検知センサ6
2を小型化及び低コスト化するのに有利である。 (第6実施例)次に、第6実施例の検知センサ72につ
いて、図12を用いて説明する。尚、図12(A)は、
検知センサ72が装着されたおむつ74の斜視図であ
り、図12(B)は、図12(A)のH−H断面図であ
る。
【0100】図12に示すように、第6実施例の検知セ
ンサ72は、おむつ74の吸収層74aの内部に配置さ
れると共に、水分と反応して発熱する発熱物質72a
と、おむつ74の防水カバー74bの外側に設けられて
発熱物質72aの発熱を検出する熱検出器72bとを備
えている。
【0101】ここで、本実施例においては、発熱物質7
2aとして、粉末状の生石灰を用いており、それを透水
性を有するシート材76によりパック状に封止して、お
むつ74の吸収層74aの内部に配置するようにしてい
る。また、熱検出器72bは、発熱物質72aの発熱量
を測定する測定手段として熱電対を備えており、その熱
電対によって測定された発熱量が所定値以上になると、
排尿があったことをランプやブザー等で第三者に報知す
るように構成されている。
【0102】このような検知センサ72においては、お
むつ74内で排尿があると、発熱物質72aが排尿中の
水分と反応して発熱する。すると、熱検出器72bが、
その発熱量を測定して、排尿があったことを報知する。
従って、本第6実施例の検知センサ72によれば、排尿
時の水分量が少量の場合にでも、排尿を確実に検知する
ことができ、延いては、おむつの交換時期を正確に検知
することができる。
【0103】しかも、本6実施例の検知センサ72にお
いては、発熱物質72aを透水性のシート材76によっ
てパック状にしているため、男女差や個人差に応じて、
発熱物質72aを配置する位置を自由に変えることがで
き、排尿の検出精度を一層向上させることができる。
【0104】尚、発熱物質72aは、パック状ではなく
錠剤状に形成するようにしてもよい。また、上記実施例
では、発熱物質として生石灰を用いたが、水分と反応し
て発熱するものであればよい。一方、上記実施例では、
熱検出器72bの測定手段として熱電対を用いたが、サ
ーミスタを用いて発熱物質72aの発熱量を測定するよ
うにしてもよい。また、上記実施例では熱検出器72b
をおむつ74の防水カバー74bの外側に設けるように
したが、おむつ74の中に配置するようにしてもよい。
【0105】(第7実施例)次に、第7実施例の検知装
置80について、図13を用いて説明する。図13
(A)に示すように、第7実施例の検知装置80は、お
むつ82の所定位置に取り付けられ、空気中の臭気を検
出することよって、おむつ82の交換時期を検知するも
のである。
【0106】そして、検知装置80は、図13(B)に
示すように、臭気を測定する臭気測定手段としての臭気
測定部82を備えている。尚、排便によって発生する臭
気は、インドールとスカトールが代表的なものであるた
め、本実施例において臭気測定部82は、当該検知装置
80の本体に設けられた通気孔80aからのインドール
を、臭気として測定するように構成されている。
【0107】そして更に、検知装置80は、タイマ84
と、臭気測定部82の測定結果に基づいて排便の発生を
検知する、排便検知手段としての判定器86と、ブザー
やランプ等からなる報知器88とを備えている。このよ
うに構成された検知装置80においては、判定器86
が、臭気測定部82によって測定された上記臭気が所定
レベル以上になっているか否かを判定し、所定レベル以
上になっている継続時間をタイマ84によって計測す
る。そして、判定器86は、タイマ84によって計測さ
れる時間が所定時間以上になると、排便があったと判定
して報知器88を作動させ、これによって、排便があっ
たこと、即ちおむつ82の交換時期が到来したことを第
三者に報知する。
【0108】このように、第7実施例の検知装置80に
よれば、おむつ82中の排便を検知できる。しかも、こ
の検知装置80では、臭気が所定レベル以上になってい
る時間が、所定時間以上継続したときに、おむつ82中
の排便を検知するようにしている。従って、おならのよ
うに臭気の持続時間が短い場合には、排便としては検知
されず、本当に排便があったときにだけ、おむつ中の排
便が検知されるようになる。よって、おむつの交換時期
をより正確に検知することができるようになる。
【0109】尚、上記第7実施例では、臭気測定部82
がインドールを臭気として測定するように構成されてい
たが、スカトールを臭気として測定するように構成して
もよい。また、インドールとスカトールの両方を臭気と
して測定するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の検知センサの構成を表す構成図
である。
【図2】 図1の検知センサの使用状態を説明する説明
図である。
【図3】 図1の検知センサに対し被覆部を備えない検
知センサを説明する説明図である。
【図4】 図1の検知センサについて、塩化カリウム水
溶液の濃度と両電極間の導電率との関係を測定した結果
を表すグラフである。
【図5】 図1の検知センサについて、所定濃度の塩化
カリウム水溶液による浸水長さと両電極間の導電率との
関係を測定した結果を表すグラフである。
【図6】 図1の検知センサとは異なる他の検知センサ
を説明する説明図である。
【図7】 第2実施例の検知センサの構成を表す構成図
である。
【図8】 図7の検知センサについて、漂白剤に対する
特性変化を測定した結果を表すグラフである。
【図9】 第3実施例の検知装置を説明する説明図であ
る。
【図10】 第4実施例の検知センサの構成を表す構成
図である。
【図11】 第5実施例の検知センサの構成を表す構成
図である。
【図12】 第6実施例の検知センサを説明する説明図
である。
【図13】 第7実施例の検知装置を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】 2,16,22,52,62,72…検知センサ 2a,52a,62a…接続部 2b,52b,62
b…測定部 4,24,54,64…基材 10,20,30…被
覆部 6,8,18,26,28,A−1〜A−3,B−1〜
B−3,C−1,D−1〜D−4…電極 12,32
…検知器 14,74…おむつ 14a,74a…吸収層 74b…防水カバー 2
1…センサ電極 31,80…検知装置 34…導電率測定部 36
…抵抗値推定部 38…補正部 40…交換時期判定部 42…寿命
判定部 44,88…報知器 56,66…絶縁被覆 72
a…発熱物質 72b…熱検出器 76…シート材 82…臭気測
定部 84…タイマ 86…判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 克紀 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おむつの中に配設されると共に、排尿を
    検出するための少なくとも一対の電極を備えたおむつの
    交換時期検知センサにおいて、 前記電極は、導電性材料によって被覆されていること、
    を特徴とするおむつの交換時期検知センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のおむつの交換時期検知
    センサにおいて、 前記電極の抵抗率は、前記導電性材料の抵抗率よりも小
    さいこと、を特徴とするおむつの交換時期検知センサ。
  3. 【請求項3】 おむつの中に配設されると共に、排尿を
    検出するための少なくとも一対の電極を備えたおむつの
    交換時期検知センサにおいて、 前記電極は、洗濯時の漂白剤による酸化に対して耐性を
    有する導電性材料によって被覆されていること、を特徴
    とするおむつの交換時期検知センサ。
  4. 【請求項4】 おむつの中に配設されると共に、排尿に
    よって互いが導通する電極を複数組備えたおむつの交換
    時期検知センサであって、 前記電極は、各組毎の排尿による導通箇所が、おむつの
    中において夫々異なる位置に配設されるように設けられ
    ていること、を特徴とするおむつの交換時期検知セン
    サ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    のおむつの交換時期検知センサにおいて、 前記電極は、導電糸又は金属細線からなること、を特徴
    とするおむつの交換時期検知センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れかに記載
    のおむつの交換時期検知センサにおいて、 前記電極は、所定の基材上に配設されていること、を特
    徴とするおむつの交換時期検知センサ。
  7. 【請求項7】 おむつの中に配設されると共に、排尿を
    検出するための少なくとも一対の電極を備えたおむつの
    交換時期検知センサと、 前記電極間の電気的特性を測定する特性測定手段と、 該特性測定手段の測定結果に基づき、おむつの交換時期
    の到来を検知する検知手段と、 を備えたおむつの交換時期検知装置において、 前記電極における所定の2点間の抵抗値を測定する抵抗
    値測定手段と、 該抵抗値測定手段の測定結果に基づき、前記電極全体の
    抵抗値を推定する推定手段と、 該推定手段の推定結果と予め記憶された前記電極の初期
    抵抗値とに基づき前記特性測定手段の測定結果を補正
    し、該補正後の測定結果を前記検知手段に出力する補正
    手段と、 を備えたことを特徴とするおむつの交換時期検知装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のおむつの交換時期検知
    装置において、 前記検知手段は、前記特性測定手段の測定結果と予め設
    定された判定基準値とを比較することにより、おむつの
    交換時期の到来を検知するように構成されており、 前記補正手段は、前記特性測定手段の測定結果を補正す
    ることに代えて、前記判定基準値を補正すること、 を特徴とするおむつの交換時期検知装置。
  9. 【請求項9】 おむつの中に配設されると共に、排尿を
    検出するための少なくとも一対の電極を備えたおむつの
    交換時期検知センサと、 前記電極間の電気的特性を測定する特性測定手段と、 該特性測定手段の測定結果に基づき、おむつの交換時期
    の到来を検知する検知手段と、 を備えたおむつの交換時期検知装置において、 前記電極における所定の2点間の抵抗値を測定する抵抗
    値測定手段と、 該抵抗値測定手段の測定結果に基づき、前記電極全体の
    抵抗値を推定する推定手段と、 該推定手段の推定結果に基づき前記電極が使用限界に達
    したか否かを判定する寿命判定手段と、 該寿命判定手段により前記電極が使用限界に達したと判
    定されると、その旨を報知する寿命報知手段と、 を備えたことを特徴とするおむつの交換時期検知装置。
  10. 【請求項10】 おむつの中に配設されると共に、水分
    と反応して発熱する発熱物質と、 該発熱物質の発熱量を測定する測定手段と、 を備えたことを特徴とするおむつの交換時期検知セン
    サ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のおむつの交換時期
    検知センサにおいて、 前記発熱物質は、透水性を有するシート材により封止さ
    れているか、或いは錠剤状に形成されていること、 を特徴とするおむつの交換時期検知センサ。
  12. 【請求項12】 空気中のインドール又は/及びスカト
    ールを臭気として測定する臭気測定手段と、 該臭気測定手段の測定結果に基づき、おむつ中の排便を
    検知する排便検知手段と、 を備えたことを特徴とするおむつの交換時期検知装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のおむつの交換時期
    検知装置において、 前記排便検知手段は、前記臭気測定手段の測定結果に基
    づき前記臭気を所定時間以上継続して検出したときに、
    おむつ中の排便を検知すること、 を特徴とするおむつの交換時期検知装置。
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