JPH09330450A - 紙葉類の真偽判別装置 - Google Patents

紙葉類の真偽判別装置

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JPH09330450A
JPH09330450A JP8149444A JP14944496A JPH09330450A JP H09330450 A JPH09330450 A JP H09330450A JP 8149444 A JP8149444 A JP 8149444A JP 14944496 A JP14944496 A JP 14944496A JP H09330450 A JPH09330450 A JP H09330450A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な偽造紙幣等を効率良く正確に判別する
ことができる紙葉類の真偽判別装置を提供すること。 【解決手段】マイクロコード撮像部10が紙幣の所定の
微小領域に印刷されたマイクロコードを読み取って入力
画像を取得し、フーリエ変換処理部11がこの入力画像
のマイクロコード部分にフーリエ変換を行ったフーリエ
変換画像を作成した後、判別処理部12がこのフーリエ
変換画像に含まれるマイクロコード周波数を持つ周波数
成分の数と記憶部13に記憶したしきい値とを比較して
紙幣の判別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣等の紙葉類を
光学的に読み取って該紙葉類の真偽を判別する真偽判別
装置に関し、特に紙幣に印刷されたマイクロコード領域
等の微小領域を利用して効率良く紙葉類の真偽を判別す
る真偽判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の複写技術の高度化に伴い、紙幣及
び小切手等の各種紙葉類を不正に複写する偽造紙幣等が
大きな社会問題となっている。このため、かかる偽造紙
幣等の流通を防止すべく、光学的に紙葉類を読み取った
画像イメージに各種画像処理技術を適用して該紙葉類の
真偽を判別することが多い。
【0003】例えば、ヨーロッパ特許EP069163
2A1公報には、入力画像に対してフーリエ変換を適用
することにより、カラーコピーやオフセットリトグラフ
印刷等を用いて作成した偽造券を判別する装置及び方法
が開示されている。
【0004】すなわち、この従来技術では、本物の紙幣
に存在する近接したドット又はラインが偽造紙幣上に存
在しない点に着目し、かかる差異をフーリエ変換によっ
て顕在化するよう構成されている。
【0005】このように、この従来技術に代表される従
来の真偽判別技術では、紙葉類を光学的に読み取った入
力画像自体に画像処理技術を適用して、該紙葉類の真偽
を判別している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今の
偽造技術の進展に伴い、極めて高精度な偽造紙幣を作成
することが可能となってきたため、単に入力画像全体に
対して基本的な画像処理技術を適用しただけでは、紙葉
類の真偽を正確に判別できないのが実情である。
【0007】例えば、上記従来技術によると、近接した
ドット又はラインの存在の有無をフーリエ変換を用いて
検出しているが、このフーリエ変換を行った画像の高周
波成分には画像の線や境界線などの濃度が急激に変化す
る部分の情報が含まれ、また低周波成分には画像の大ま
かな概形に関する部分の情報が含まれる。
【0008】このため、紙幣全体の線分や輪郭線がある
程度尖鋭化された偽造紙幣が登場すると、かかる高周波
成分を用いたとしても判別が困難となり、かえって紙幣
を光学的に読み取る際の量子化誤差やノイズなどの影響
が大きくなる。
【0009】そこで、本発明では、上記問題点を解決
し、高精度な偽造紙幣等を効率良く正確に判別すること
ができる紙葉類の真偽判別装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、紙葉類を光学的に読み取り、読み取
った入力画像に基づいて前記紙葉類の真偽を判別する紙
葉類の真偽判別装置において、前記紙葉類の所定の微小
領域を光学的に読み取る読取り手段と、前記読取り手段
が読み取った画像に対して離散フーリエ変換を行って離
散フーリエ変換画像を作成するフーリエ変換手段と、前
記フーリエ変換手段が作成したフーリエ変換画像に含ま
れる前記微小領域に対応する所定の周波数に基づいて、
前記紙葉類の真偽を判別する判別処理手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0011】また、第2の発明は、前記判別処理手段
は、複数枚の紙葉類の各フーリエ変換画像に含まれる所
定の周波数範囲にある周波数成分の数に基づいてあらか
じめ決定した所定のしきい値を記憶する記憶手段と、前
記フーリエ変換手段が作成した前記入力画像に対応する
フーリエ変換画像に含まれる前記所定の周波数範囲にあ
る周波数成分の数を計数する計数手段と、前記計数手段
が計数した周波数成分を前記記憶手段に記憶したしきい
値と比較して前記紙葉類の真偽を判別する判別手段とを
具備することを特徴とする。
【0012】また、第3の発明は、複数枚の紙葉類の各
フーリエ変換画像ごとに前記所定の周波数範囲にある所
定の振幅以上の周波数成分の数を計数し、その計数値と
紙葉類の枚数との対応関係を示すヒストグラムに基づい
て所定のしきい値を決定する決定手段をさらに具備し、
前記記憶手段は、前記決定手段が決定した所定のしきい
値を記憶することを特徴とする。
【0013】また、第4の発明は、前記判別処理手段
は、前記フーリエ変換手段が作成したフーリエ変換画像
の前記所定の周波数での振幅の平均値を算出する算出手
段と、前記算出手段が算出した振幅の平均値を所定のし
きい値と比較して前記紙葉類の真偽を判別する判別手段
とを具備することを特徴とする。
【0014】また、第5の発明は、前記判別処理手段
は、前記フーリエ変換手段が作成したフーリエ変換画像
の前記微小領域に対応する第1の周波数における振幅の
平均値と、該微小領域以外の領域に対応する第2の周波
数における振幅の平均値とをそれぞれ算出する平均値算
出手段と、前記平均値算出手段が算出した第2の周波数
に対応する振幅の平均値と前記第1の周波数に対応する
振幅の平均値との振幅比を算出する振幅比算出手段と、
前記振幅比算出手段が算出した振幅比を所定のしきい値
と比較して前記紙葉類の真偽を判別する判別手段とを具
備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
について図面を参照して説明する。なお、この実施の形
態では、紙幣の一部に印刷されたマイクロコードに基づ
いて紙幣の真偽を判断する場合について説明する。
【0016】図1は、第1の実施の形態で用いる紙幣判
別装置の構成を示す図である。
【0017】図1に示す紙幣判別装置1は、紙幣の所定
の微小領域に印刷されたマイクロコードを読み取って入
力画像を取得し、この入力画像のマイクロコード部分に
フーリエ変換を行ったフーリエ変換画像を作成する。マ
イクロコードは一定周期を持ち、フーリエ変換するとマ
イクロコード特有の周波数が得られる。このフーリエ変
換画像に含まれるマイクロコードに対応する所定の周波
数(以下「マイクロコード周波数」と言う。)に基づい
て、紙葉類の真偽を判別する。
【0018】具体的には、あらかじめ複数枚の紙幣の所
定領域をフーリエ変換し、各フーリエ変換画像からマイ
クロコード周波数において所定の振幅を持つ周波数成分
の数を計数し、その計数値とそれに該当する紙葉類の枚
数との対応関係を示すヒストグラムを作成する。そし
て、作成したヒストグラムに基づいて真偽判別のしきい
値を特定する。
【0019】その後、判別対象となる紙幣に対応するフ
ーリエ変換画像を得たならば、このフーリエ変換画像に
含まれるマイクロコード周波数において所定の振幅を持
つ周波数成分の数を計数し、その計数値をしきい値と比
較して紙幣の真偽を判別する。
【0020】なお、この真偽判別用しきい値の作成処理
と、該しきい値に基づく紙幣判別処理とは、必ずしも一
連の処理として行われる必要はなく、実際には、あらか
じめ複数枚の紙幣を用いてしきい値を学習しておき、学
習したしきい値をROMに書き込んだ紙幣判別装置を用
いて紙幣の判別を迅速に行うことになる。
【0021】図1に示すように、この紙幣識別装置1
は、紙幣の所定の位置に印刷されたマイクロコードを撮
像するマイクロコード撮像部10と、入力画像のマイク
ロコード領域を切り出して前処理及びフーリエ変換を行
うフーリエ変換処理部11と、紙幣の真偽を判別する判
別処理部12と、しきい値を記憶する記憶部13とから
なる。
【0022】マイクロコード撮像部10は、搬送された
紙幣を所定のパスセンサで検出した時点でLEDを点灯
し、該紙幣のマイクロコードの印刷部分を2次元CCD
センサで読み取る。そして、この2次元CCDセンサで
読み取った画像は、フーリエ変換処理部11に出力され
る。なお、このマイクロコード撮像部10の詳細な説明
については後述する。
【0023】フーリエ変換処理部11は、マイクロコー
ド撮像部10から受け取った入力画像に対してシェーデ
ィング補正、細線化処理、マイクロコード領域の切り出
しを行った後に、切り出した領域に対して2次元離散フ
ーリエ変換(two-dimentional discrete Fourier trans
formation)を行う処理部であり、これら一連の処理に
より得られたフーリエ変換画像は、判別処理部12に出
力される。
【0024】ここで、シェーディング補正とは、CCD
センサの画素ごとのばらつきやレンズの特性による光量
むらを補正するものであり、白紙のデータをWijとし、
LEDをオフにした際の黒紙のデータをBijとし、取得
したデータをDijとすると、補正後のデータをRijは、 Rij=(Dij−Bij)/(Wij−Bij) の算定式から得られる。
【0025】また、細線化処理は、フーリエ変換による
比較を容易にするために、マイクロコードの線分の太さ
を一様なものとする処理であり、各種細線化技法を適用
することができる。
【0026】例えば、2×2の1次微分のマスクオペレ
ータを用いて細線化処理を行う場合には、このマスクオ
ペレータの左上部、右上部、左下部及び右下部の係数
を、それぞれc1、c2、c3及びc4とし、また、対応す
る画素データをそれぞれd1、d2、d3及びd4とする
と、 を算定し、このZの値を左上部の画素の画素値とする。
なお、SQRT(X)は、Xの平方根を示すものとす
る。
【0027】また、マイクロコード領域の切出処理は、
紙幣のマイクロコード部分からさらに不必要な部分を除
去するためのものである。
【0028】例えば、日本の1万円札の場合には、紙幣
の表面の左右上部及び裏面の中央部にマイクロコードが
印刷されるため、マイクロコード撮像部10がこれらの
部分を撮像し、さらにフーリエ変換処理部11がマイク
ロコード領域を切り出す。また千円札の場合には、肖像
画の右下部及び裏面の右上部及び左下部にマイクロコー
ドが印刷されるため、かかる領域からマイクロコードの
切り出しを行う。
【0029】また、2次元離散フーリエ変換は、スペク
トル領域でのフィルタ操作をフーリエスペクトル領域で
行う1次元離散フーリエ変換を拡張したものであり、2
次元情報である画像データに適用することにより、水平
方向(x方向)及び垂直方向(y方向)に対する周波数
成分と該周波数における振幅成分が算出される。
【0030】そして、この2次元離散フーリエ変換は、
1次元の場合と同様に低周波成分が大まかな画像の特徴
を有し、高周波成分が急激な濃度変化部分の情報を含む
という特性を有し、また高速フーリエ変換(FFT:Fa
st Fourier Transformation)を利用できるという利点
を有する。
【0031】なお、本実施の形態では、まず最初に水平
方向にフーリエ変換を行った後に、垂直方向にフーリエ
変換を行うことにより、2次元離散フーリエ変換を実現
している。
【0032】判別処理部12は、取得したフーリエ変換
画像に含まれるマイクロコード周波数において所定の振
幅を持つ周波数成分の数を計数し、計数した画素数をし
きい値と比較して紙幣の真偽を判別する。
【0033】なお、このしきい値は、判別対象となる紙
幣が入力される前にあらかじめ複数枚の紙幣から算出さ
れるものである。
【0034】具体的には、これらの紙幣をそれぞれフー
リエ変換し、各フーリエ変換画像からマイクロコード周
波数において所定の振幅を持つ周波数成分の数を計数し
てヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムに基づ
いてしきい値を特定する。
【0035】記憶部13は、上記ヒストグラムに基づい
て特定したしきい値を記憶する記憶部であり、記憶した
しきい値は後述する判別部12cによってアクセスされ
る。
【0036】次に、上記判別処理部12の具体的構成に
ついて説明する。
【0037】図1に示すように、この判別処理部13
は、ヒストグラム作成部12aと、計数部12bと、判
別部12cとからなる。
【0038】ヒストグラム作成部12aは、あらかじめ
真偽判別用のしきい値を特定するために、複数枚の紙幣
に対応するフーリエ変換画像からヒストグラムを作成す
る処理部である。
【0039】具体的には、各フーリエ変換画像からマイ
クロコード周波数において所定の振幅を持つ周波数成分
の数を計数し、その計数値ととそれに該当する紙葉類の
枚数との対応関係を示すヒストグラムを作成する。
【0040】このため、このヒストグラム作成部12a
が作成したヒストグラムは、マイクロコード周波数にお
いて所定の振幅を持つ周波数成分の数を横軸とし、この
計数値を持つフーリエ変換画像すなわち紙幣の枚数を縦
軸としたグラフで表すことができる。
【0041】そして、このヒストグラム作成部12a
は、作成したヒストグラムに基づいて判別用のしきい値
を特定し、特定したしきい値を判別部12cに出力す
る。なお、このしきい値を受け取った判別部12cは、
当該しきい値を記憶部13に記憶する。
【0042】計数部12bは、判別対象となる紙幣に対
応するフーリエ変換画像からマイクロコード周波数にお
いて所定の振幅を持つ周波数成分の数を計数する処理部
であり、計数結果を判別部に出力する。
【0043】判別部12cは、計数部12bから受け取
った計数値、すなわち判別対象となる紙幣に対応するフ
ーリエ変換画像に含まれるマイクロコード周波数におい
て所定の振幅を持つ周波数成分の数と、記憶部13に記
憶したしきい値とを比較して、紙幣の真偽を判別する処
理部である。
【0044】具体的には、この計数値がしきい値以上で
ある場合には、判別対象となる紙幣を本物であると判別
し、該計数値がしきい値未満である場合には、当該紙幣
を偽造であると判別する。
【0045】なお、このようにヒストグラムを用いてし
きい値を特定した理由は、本物の紙幣の場合には、紙幣
に印刷されたマイクロコードの影響を受けて、そのフー
リエ変換画像内にマイクロコード周波数において所定の
振幅を持つ周波数成分が登場し、偽造紙幣の場合には、
偽造紙幣上のマイクロコードに潰れが生じるため、その
フーリエ変換画像内にマイクロコード周波数において所
定の振幅を持つ周波数成分が登場しないためである。
【0046】すなわち、このヒストグラムを観察する
と、本物の紙幣が高域部分に主として分布し、偽造紙幣
が低域部分に主として分布するため、かかる分布特性を
利用してしきい値を設定するのである。
【0047】上記構成を有する紙幣判別装置1を用いる
ことにより、フーリエ変換画像に含まれるマイクロコー
ド周波数において所定の振幅を持つ周波数成分に基づい
て、その分布から紙幣の真偽判別を行うことができる。
【0048】次に、上記マイクロコード撮像部10を具
体的に説明する。
【0049】図2は、図1に示すマイクロコード撮像部
10の外観構成を示す図である。
【0050】図2に示すように、このマイクロコード撮
像部10は、判別対象となる紙幣を挿入するための紙幣
挿入口10aと、挿入された紙幣のマイクロコード領域
を2次元CCDセンサ10cを用いて光学的に読み取る
撮像部本体10bと、読み取ったデータを画像データと
する画像入力ボード10dとからなる。
【0051】そして、真偽判別対象となる紙幣20が紙
幣挿入口10aに挿入されると、この紙幣は撮像部本体
10bに搬送され、そのマイクロコード部分が2次元C
CDセンサ10cで読み取られる。そして、読み取られ
たデータは、ケーブルを介して画像入力ボード10dに
出力され、該画像入力ボード10dが2次元画像データ
とする。
【0052】図3は、上記撮像部本体10bの搬送及び
撮像タイミングを示す図である。
【0053】図3(a)に示すように、紙幣の搬送路上
には3対のパスセンサp1、p2及びp3が配置されて
おり、また、パスセンサp2とp3の間には2次元CC
Dセンサ10cが配置されている。なお、各パスセンサ
の近傍位置には、パスセンサの紙幣検出時点すなわち紙
幣の先端から所定のマイクロコードの位置までの距離を
計測するロータリーエンコーダ30が設けられている。
【0054】そして、パスセンサp1が搬送中の紙幣を
検知したならばモータをオンにし、パスセンサp2が搬
送中の紙幣を検知したならばクロックのカウントを開始
し、所定カウント後にLEDの点灯及び撮像を実行す
る。なお、パスセンサp3が搬送中の紙幣を検知したな
らば、モータをオフにする。
【0055】具体的には、図3(b)に示すように、搬
送中の紙幣がパスセンサp2を通過した時点で、このパ
スセンサp2が紙幣による遮光を検出し、メカクロック
のカウントを開始する。そして、このメカクロックのカ
ウント値が所定の値に達したならば、LEDを点灯した
後約10マイクロ秒程度の間に2次元CCDセンサ10
cによる撮像を実行する。なお、LEDの点灯を開始す
るカウント値は、マイクロコードが印刷される紙幣上の
位置に基づいてあらかじめ設定される。
【0056】図4は、上記撮像部本体10bの搬送及び
撮像手順を示す図である。
【0057】図4に示すように、搬送される紙幣がパス
センサp1を遮光すると(ステップ401)、モータが
オンとなり(ステップ402)、この紙幣がさらにパス
センサp2を遮光すると(ステップ403)、メカクロ
ックのカウントが開始される(ステップ404)。
【0058】そして、あらかじめ設定された値までメカ
クロックのカウントが続行されたならば(ステップ40
5〜406)、LEDを点灯した後(ステップ40
7)、紙幣に印刷されたマイクロコード部分を撮像する
(ステップ408)。
【0059】そして、搬送される紙幣がパスセンサp3
を遮光したならば(ステップ409)、モータをオフに
して撮像処理が終了する(ステップ410)。
【0060】図5は、上記2次元CCDセンサが撮像す
るマイクロコードの位置の一例を示す図である。
【0061】図5(a)に示すように、米国ドル紙幣の
場合には、各金種とも肖像画の左上部及び右上部にマイ
クロコードが印刷されている。
【0062】具体的には、肖像画の左上部に印刷された
マイクロコードは、紙幣の右端から96mmで紙幣の上
端から33mmの位置にあり、また肖像画の右上部に印
刷されたマイクロコードは、紙幣の右端から60mmで
紙幣の上端から33mmの位置にある。
【0063】図5(b)に示すように、ドイツマルクの
場合には肖像画の右側部にマイクロコードが印刷されて
おり、金種ごとにそのマイクロコードの印刷位置が若干
異なっている。
【0064】具体的には、10マルク、20マルク及び
100マルクについては、紙幣の右端から22mmで紙
幣の下端から33mmの位置にマイクロコードが印刷さ
れ、また50マルクについては、紙幣の右端から22m
mで紙幣の下端から62mmの位置にマイクロコードが
印刷されている。さらに、200マルクの場合には、紙
幣の右端から25mmで紙幣の下端から33mmの位置
にマイクロコードが印刷されている。
【0065】図5(c)に示すように、日本の1万円札
については、紙幣の表面の右上部及び左上部と、裏面の
中央下部にマイクロコードが印刷されている。
【0066】具体的には、表面については、紙幣の上端
から14mmで紙幣の左端から10mmの位置と、紙幣
の上端から14mmで紙幣の右端から10mmの位置に
マイクロコードが印刷され、裏面については、紙幣の下
端から5mmで紙幣の右端から80mmの位置にマイク
ロコードが印刷されている。
【0067】図5(d)に示すように、日本の千円札に
ついては、紙幣の表面の右下部と、裏面の右上部及び左
下部にマイクロコードが印刷されている。
【0068】具体的には、その表面については、紙幣の
下端から5mmで紙幣の右端から25mmの位置にマイ
クロコードが印刷され、裏面については、紙幣の下端か
ら45mmで紙幣の左端から45mmの位置と、紙幣の
上端から14mmで紙幣の右端から79mmの位置にマ
イクロコードが印刷されている。
【0069】このように、紙幣に印刷されるマイクロコ
ードの位置は、紙幣の種別ごとに異なっているため、真
偽判断対象となる紙幣に応じてマイクロコード撮像部1
0の取り付け位置とメカクロックのカウント値をあらか
じめ設定する必要がある。
【0070】次に、上記紙幣判別装置1のハードウエア
構成について説明する。
【0071】図6は、図1に示す紙幣判別装置1のハー
ドウエア構成を示す図である。
【0072】図6に示すように、この紙幣判別装置1
は、CPU60と、メモリ61と、表示部62と、駆動
回路64bと、CCD制御回路65bと、波形整形回路
66b及び67bと、駆動部68とが、それぞれバス6
3に接続される構成となる。
【0073】まず、CPU60は、各回路の全体制御、
フーリエ変換、ヒストグラム作成処理及び判別処理等を
行う中央処理装置であり、具体的には、図1に示すフー
リエ変換処理部11及び判別処理部12に対応する。
【0074】また、バス63の左側に位置する各部は、
図1に示すマイクロコード撮像部10の構成要素であ
る。
【0075】すなわち、駆動回路64bは、紙幣が所定
のパスセンサを通過した後にLED64aを駆動する回
路であり、CCD制御回路65bは、タイミング制御回
路65fが出力するタイミングパルスに基づいてCCD
センサ65aを制御する回路であり。具体的には、制御
回路65eの制御の下に、A/Dコンバータ65cが変
換したデータを順次メモリ65dに記憶する。
【0076】また、波形整形回路66b及び67bは、
それぞれパスセンサ66a及びロータリーエンコーダ6
7aの波形整形を行う回路であり、駆動部68は紙幣搬
送系等の駆動を行う。
【0077】次に、図1に示す紙幣判別装置1が行う判
別処理手順及びしきい値作成処理手順について説明す
る。
【0078】図7は、図1に示す紙幣判別装置1の判別
処理手順を示すフローチャートである。
【0079】図7に示すように、この紙幣搬送装置1
は、マイクロコード撮像部10による撮像によって入力
画像を得たならば(ステップ701)、フーリエ変換処
理部11がシェーディング補正、細線化処理及びマイク
ロコード領域の切り出しを前処理として行う(ステップ
702)。この前処理は省略可能である。
【0080】そして、フーリエ変換処理部11は、切り
出した領域に対して2次元高速フーリエ変換(FFT)
を行ってフーリエ変換画像を作成し(ステップ70
3)、マイクロコード周波数において本物の紙幣は振幅
が大きく偽造紙幣は振幅が小さいことから、計数部12
aがこのフーリエ変換画像に含まれるマイクロコード周
波数において所定の振幅を持つ周波数成分の数を計数す
る(ステップ704)。
【0081】そして、判別部12cは、この計数結果を
記憶部13に記憶したしきい値と比較することにより、
紙幣の真偽を判別し(ステップ705)、その判別結果
を出力して(ステップ706)、処理を終了する。
【0082】なお、この記憶部13に記憶したしきい値
は、後述するしきい値作成手順に従ってあらかじめ学習
したものである。
【0083】次に、図1に示す紙幣判別装置1が行うし
きい値作成処理手順について説明する。
【0084】図8は、図1に示す紙幣判別装置1のしき
い値作成処理手順を示すフローチャートである。
【0085】このしきい値を作成する場合には、サンプ
ルとなる同種紙幣をあらかじめ複数枚準備しておき、マ
イクロコード撮像部10による紙幣の撮像を開始する
(ステップ801)。
【0086】そして、この撮像によって入力画像を得た
ならば、フーリエ変換処理部11がシェーディング補
正、細線化処理及びマイクロコード領域の切り出しを前
処理として行う(ステップ802)。この前処理は省略
可能である。
【0087】そして、フーリエ変換処理部11は、切り
出した領域に対して2次元高速フーリエ変換(FFT)
を行ってフーリエ変換画像を作成し(ステップ80
3)、ヒストグラム作成部12aがフーリエ変換画像に
含まれるマイクロコード周波数において所定の振幅を持
つ周波数成分の数を計数する(ステップ804)。
【0088】そして、このフーリエ変換画像が有する周
波数成分の数に対応する箇所をインクリメントしたヒス
トグラムを作成し(ステップ805)、他の紙幣が存在
する場合にはステップ801に移行する。
【0089】そして、サンプルの紙幣全てについてヒス
トグラムの作成処理を終えたならば(ステップ80
6)、このヒストグラムの分布に基づいて判別用のしき
い値を特定する(ステップ807)。
【0090】次に、図1に示すフーリエ変換処理部11
を用いる理由について説明する。
【0091】図9(a)は、マイクロコードの一例を示
す図であり、ここではマイクロコードが「MICROM
ICRO」という10文字からなる場合を示している。
【0092】ここで、紙幣に印刷されるマイクロコード
は、約100μm〜250μm程度の幅があり、またC
CDセンサのセルサイズは約7×10μm程度であるた
め、等倍の場合におけるマイクロコードの1文字は、1
0〜25画素で表現される。
【0093】図9(b)は、図9(a)に示すマイクロ
コードの第l番目のラインを読み取った時点でのマイク
ロコード波形を示している。ただし、CCDセンサの走
査方向をtとし、そのときの濃度をx(t)としてい
る。
【0094】このように、マイクロコードは、一定周期
Tを持つ波形を示すという特性を有する。ただし、この
周期Tは、レンズの倍率及びCCDセルサイズに依存し
て定まるものである。
【0095】図9(c)は、図9(b)に示すマイクロ
コードをフーリエ変換した際のパワースペクトルを示す
図である。ただし、図中に示すωはマイクロコード周波
数を示し、 ωn = n×2π/T の関係にある。
【0096】具体的には、n=1、T=10とした場合
には、 ω1 = 2π/10 = 0.628 となり、例えばその倍率が等倍すなわちn=10のとき
には、 ω10 = 62.8 となり、このω10 = 62.8における周波数成分
が他の周波数における周波数成分に比して特徴が顕著な
ものとなる。
【0097】このように、マイクロコードを明瞭に読み
取れるほど、マイクロコード周波数ωn において鋭いピ
ークが得られる。
【0098】すなわち、このマイクロコードのパワース
ペクトルを参照すると、マイクロコード部分に潰れが生
じる偽造紙幣と、マイクロコードを明瞭に読み取れる本
物の紙幣との判別をすることが可能であるため、本実施
の形態では、フーリエ変換を処理の前提としている。
【0099】なお、マイクロコードは、紙幣に対して縦
方向、横方向、斜め方向等の各種の方向に印刷されてい
るため、本実施の形態では2次元フーリエ変換を用いる
ことにより、方向に依存することなく繰り返し周期によ
って判別できるようにしている。
【0100】次に、図1に示すヒストグラム作成部12
aの作成処理について説明する。
【0101】図10(a)は、2次元フーリエ変換を行
った場合の周波数領域を示す図である。なお、ここでは
フーリエ変換画像の中心0からのマイクロコード周波数
をωとし、その時の振幅をAωi (i=1〜m)とす
る。なお、mはマイクロコード周波数ωにおけるデータ
数を示すものとする。
【0102】同図に示すように、この2次元フーリエ変
換画像は、水平方向及び垂直方向の2次元空間からなる
周波数領域を有しており、中心0に近い程周波数が低
く、中心0から離隔する程周波数が大きくなる。
【0103】本実施の形態では、この2次元周波数領域
を、所定の基準周波数以下の低周波領域と、該基準周波
数以上の高周波数領域に区分する。
【0104】ここで、この低周波数領域にはノイズ成分
が多く含まれ、高周波数領域においてマイクロコードの
成分のほとんどが含まれることから、該高周波数領域の
みに着目し、低周波数領域を除外する。
【0105】そして、例えばマイクロ周波数が、ポイン
ト90及び91に対応するとした場合には、フーリエ変
換画像の各周波数成分がこのポイント90及び91を持
つ周波数成分の数を計数する。
【0106】ただし、このポイント90及び91におけ
る振幅が所定のレベル以下である場合には、その画素が
マイクロコード部分である可能性が低いため、所定の振
幅以下の場合には計数対象外とする。
【0107】図10(b)は、マイクロコード周波数に
おいて所定の振幅を持つ周波数成分の数を横軸とし、こ
の周波数成分数を持つフーリエ変換画像すなわち紙幣の
枚数を縦軸としたヒストグラムを示す図である。
【0108】例えば、あるフーリエ変換画像について図
10(a)のポイント90及び91において条件を満た
す周波数成分の数がnである場合には、横軸のn部分を
縦軸方向に1枚分インクリメントする。
【0109】そして、かかる処理を各フーリエ変換画像
について行うと、図10(b)に示すヒストグラムが得
られることになる。
【0110】ここで、本物の紙幣に対応するフーリエ変
換画像の場合には、マイクロコード周波数において所定
の振幅を持つ周波数成分が多く存在し、また偽造紙幣に
対応するフーリエ変換画像の場合には、マイクロコード
周波数において所定の振幅を持つ周波数成分があまり存
在しない。
【0111】このため、かかるヒストグラムを作成する
と、マイクロコードが存在する場合とマイクロコードが
存在しない場合の分布が2分化されるため、その境界部
分をしきい値として選択できる。
【0112】次に、ドイツのマルク紙幣に対して実際に
本実施の形態を適用した場合のヒストグラムについて説
明する。ただし、サンプルとして用いた偽造紙幣は、高
精度複写機等によるものである。
【0113】図11は、ドイツのマルク紙幣について本
実施の形態を適用した場合のヒストグラムの一例を示す
図である。
【0114】図11(a)は、50マルク又は200マ
ルクの真券及びコピー券についてマイクロコード部分を
読取り、その入力画像にフーリエ変換を行った各フーリ
エ変換画像について作成したヒストグラムである。な
お、ここではマイクロコードに対応するマイクロコード
周波数を64Hzとしている。
【0115】同図に示すように、具体的には誤差を含め
マイクロコード周波数63〜70Hzにおいて振幅40
以上の条件を満たす周波数成分は、コピー券について
は、データ数60以下の領域に分布し、真券については
データ数60以上の領域に分布している。
【0116】このため、かかる場合のしきい値はデータ
数60とし、判別対象となる紙幣に対応するフーリエ変
換画像のうちマイクロコード周波数64Hzを持つ周波
数成分の数が60個以上である場合には該紙幣を真券と
みなし、60個未満である場合にはコピー券とみなすこ
とができる。
【0117】図11(b)は、10マルク、20マルク
又は100マルクの真券及びコピー券についてマイクロ
コード部分を読取り、その入力画像にフーリエ変換を行
った各フーリエ変換画像について作成したヒストグラム
である。
【0118】同図に示すように、コピー券については、
データ数90以下の領域に分布し、真券については90
以上の領域に分布している。
【0119】このため、かかる場合のしきい値は90と
し、判別対象となる紙幣に対応するフーリエ変換画像の
うちマイクロコード周波数64Hzを持つ周波数成分の
数が90以上である場合には該紙幣を真券とみなし、9
0未満である場合にはコピー券とみなすことができる。
【0120】上述してきたように、第1の実施の形態で
は、マイクロコード撮像部10が紙幣の所定の微小領域
に印刷されたマイクロコードを読み取って入力画像を取
得し、フーリエ変換処理部11がこの入力画像のマイク
ロコード部分にフーリエ変換を行ったフーリエ変換画像
を作成した後、判別処理部12がこのフーリエ変換画像
に含まれるマイクロコード周波数において所定の振幅を
持つ周波数成分の数と記憶部13に記憶したしきい値と
を比較して紙幣の判別を行うよう構成したので、高精度
な偽造紙幣等を効率良く正確に判別することができる。
【0121】また、ヒストグラム作成部12aが、複数
枚の紙幣に対応する各フーリエ変換画像からマイクロコ
ード周波数において所定の振幅を持つ周波数成分の数を
計数し、計数した画素数と各フーリエ変換画像の分布と
の対応関係を示すヒストグラムに基づいて真偽判別のし
きい値を特定するよう構成したので、紙幣識別のための
しきい値を容易に設定することができる。
【0122】以上、第1の実施の形態について説明し
た。
【0123】ところで、この第1の実施の形態では、フ
ーリエ変換画像の周波数成分を用いて紙幣の真偽判断を
行うこととしたが、フーリエ変換画像には振幅成分も含
まれるため、この振幅成分を紙幣の真偽判別に用いるこ
ともできる。
【0124】このため、次にフーリエ変換画像の振幅成
分を用いて紙幣の真偽を判断する第2の実施の形態につ
いて説明する。
【0125】図12は、第2の実施の形態で用いる紙幣
識別装置2の構成を示す図である。
【0126】図12に示す紙幣識別装置2は、フーリエ
変換画像に含まれるマイクロコード周波数の振幅の平均
値(以下「平均振幅」と言う。)を求め、この平均振幅
を所定のしきい値と比較して紙幣の真偽を判断する装置
である。
【0127】図12に示すように、この紙幣識別装置2
は、マイクロコード撮像部10と、フーリエ変換処理部
11と、判別処理部120と、記憶部13とからなる。
なお、マイクロコード撮像部10、フーリエ変換処理部
11及び記憶部13については図1に示すものと同様の
構成となるため、その細部の説明を省略する。
【0128】判別処理部120は、フーリエ変換画像に
含まれるマイクロコード周波数の振幅成分を平均化し、
この平均振幅をあらかじめ設定したしきい値と比較して
紙幣の真偽を判断する処理部であり、平均振幅算出部1
20aと、判別部120bとからなる。
【0129】平均振幅算出部120aは、フーリエ変換
画像に含まれるマイクロコード周波数の振幅成分を順次
調べ、この振幅成分をデータ数で除算することにより平
均振幅を算出する。なお、かかる平均化を行う理由は、
画像の傾きの影響を低減するためである。
【0130】具体的には、フーリエ変換画像のマイクロ
コード周波数ωiを持つデータがm個存在し、その振幅
がそれぞれAωij(j=1,2,…,m)とすると、そ
の平均振幅Avr(Aωi )は、 の算定式により算出される。
【0131】ただし、この平均振幅Avr(Aωi )
は、紙幣の色彩によって変動するという特性がある。
【0132】例えば、図13(a)に示すように、図1
3(b)に比して入力画像の濃度が薄い場合には、薄い
部分においてマイクロコード情報に欠けが生じるため、
欠けが生じた分だけフーリエ変換の振幅値に影響を及ぼ
す。
【0133】このため、紙幣の色彩を考慮して記憶部1
3に記憶するしきい値を特定する必要がある。
【0134】判別部120bは、平均振幅算出部120
aが算出した平均振幅と、記憶部13に記憶したしきい
値とを比較して、紙幣の真偽を判別する処理部である。
【0135】上記構成を有する紙幣判別装置2を用いる
ことにより、フーリエ変換画像のマイクロコード周波数
のみならず、該マイクロコード周波数における平均振幅
を利用して紙幣の真偽を判別することができる。
【0136】次に、図12に示す紙幣判別装置2の処理
手順について説明する。ただし、しきい値については、
あらかじめ設定されているものとする。
【0137】図14は、図12に示す紙幣判別装置2の
処理手順を示すフローチャートである。
【0138】図14に示すように、この紙幣搬送装置2
は、マイクロコード撮像部10によって入力画像を得た
ならば(ステップ1401)、フーリエ変換処理部11
がシェーディング補正、細線化処理及びマイクロコード
領域の切り出しを前処理として行う(ステップ140
2)。この前処理は省略可能である。
【0139】そして、フーリエ変換処理部11は、切り
出した領域に対して2次元高速フーリエ変換(FFT)
を行ってフーリエ変換画像を作成し(ステップ140
3)、平均振幅算出部120aがこのフーリエ変換画像
に含まれるマイクロコード周波数の振幅成分を抽出する
(ステップ1404)。
【0140】そして、この振幅成分を平均化して平均振
幅を算定した後に(ステップ1405)、判別部120
bが平均振幅を記憶部13内のしきい値と比較すること
により、紙幣の真偽を判別し(ステップ1406)、そ
の判別結果を出力して(ステップ1407)、処理を終
了する。
【0141】上述してきたように、第2の実施の形態で
は、マイクロコード撮像部10が紙幣の所定の微小領域
に印刷されたマイクロコードを読み取って入力画像を取
得し、フーリエ変換処理部11がこの入力画像のマイク
ロコード部分にフーリエ変換を行ったフーリエ変換画像
を作成した後、判別処理部120がこのフーリエ変換画
像に含まれるマイクロコード周波数の平均振幅と記憶部
13に記憶したしきい値とを比較して紙幣の判別を行う
よう構成したので、高精度な偽造紙幣等を効率良く正確
に判別することができる。
【0142】以上、第2の実施の形態について説明し
た。
【0143】次に、マイクロコード周波数の振幅成分
と、該マイクロコード周波数以外の所定の周波数の振幅
成分との比を用いて紙幣の真偽を判別する第3の実施の
形態について説明する。
【0144】図15は、第3の実施の形態で用いる紙幣
判別装置3の構成を示す図である。
【0145】図15に示す紙幣判別装置3は、フーリエ
変換画像に含まれるマイクロコード周波数の平均振幅と
マイクロコード周波数以外の所定の周波数の平均振幅と
の比を求め、この振幅比を所定のしきい値と比較して紙
幣の真偽を判断する装置である。
【0146】図15に示すように、この紙幣識別装置3
は、マイクロコード撮像部10と、フーリエ変換処理部
11と、判別処理部150と、記憶部13とからなる。
なお、マイクロコード撮像部10、フーリエ変換処理部
11及び記憶部13については図1のものと同様の構成
となるため、その細部の説明を省略する。
【0147】判別処理部150は、フーリエ変換画像に
含まれるマイクロコード周波数の平均振幅と、マイクロ
コード周波数以外の平均振幅との振幅比を求め、この振
幅比をあらかじめ設定したしきい値と比較して紙幣の真
偽を判断する処理部であり、平均振幅算出部150a
と、振幅比算出部150bと、判別部150cとからな
る。
【0148】平均振幅算出部150aは、フーリエ変換
画像に含まれるマイクロコード周波数の平均振幅と、マ
イクロコード周波数以外の所定の周波数の平均振幅を算
出する処理部である。
【0149】振幅比算出部150bは、マイクロコード
周波数以外の所定の周波数の平均振幅をフーリエ変換画
像に含まれるマイクロコード周波数の平均振幅で除算し
て、その振幅比を算出する処理部である。
【0150】具体的には、フーリエ変換画像のマイクロ
コード周波数ω1の平均振幅をAvr(Aω1 )とし、
マイクロコード周波数以外の周波数ω2の平均振幅をA
vr(Aω2 )とすると、その振幅比rは、 r= Avr(Aω2)/Avr(Aω1) の算定式により算出される。
【0151】判別部150cは、振幅比算出部150b
が算出した振幅比と、記憶部13に記憶したしきい値と
を比較して、紙幣の真偽を判別する処理部である。
【0152】上記構成を有する紙幣判別装置3を用いる
ことにより、フーリエ変換画像のマイクロコード周波数
のみならず、該マイクロコード周波数における振幅比を
利用して紙幣の真偽を判別することができる。
【0153】なお本実施の形態が、かかる振幅比を採用
する理由は、マイクロコード周波数の振幅とマイクロコ
ード周波数以外の所定の周波数の振幅は、その振幅の大
きさが異なっているためである。そして、かかる振幅比
のヒストグラムを作成すると、真券とコピー券の振幅比
の分布は離隔する。
【0154】図16は、米国ドル紙幣に対して本実施の
形態を適用した場合のヒストグラムを示す図である。こ
こではマイクロコード周波数は68Hz、マイクロコー
ド以外の周波数は10Hzとしている。振幅はω1=6
8、ω2=10のときそれぞれA68、A10となるから、
振幅比はr=Avr(A10)/Avr(A68)となる。
図16に示すように、この振幅比の分布を参照する
と、コピー券の振幅比は大きくなり、真券の振幅比は小
さくなる。
【0155】このことから、両分布の間にしきい値を設
定し、該しきい値を記憶部13に記憶しておくことによ
り、紙幣の真偽判断を行うことが可能となる。
【0156】次に、図15に示す紙幣判別装置3の処理
手順について説明する。ただし、判別用のしきい値は、
あらかじめ設定されているものとする。
【0157】図17は、図15に示す紙幣判別装置3の
処理手順を示すフローチャートである。
【0158】図17に示すように、この紙幣搬送装置3
は、マイクロコード撮像部10による撮像によって入力
画像を得たならば(ステップ1701)、フーリエ変換
処理部11がシェーディング補正、細線化処理及びマイ
クロコード領域の切り出しを前処理として行う(ステッ
プ1702)。
【0159】そして、フーリエ変換処理部11は、切り
出した領域に対して2次元高速フーリエ変換(FFT)
を行ってフーリエ変換画像を作成し(ステップ170
3)、平均振幅算出部150aが、このフーリエ変換画
像に含まれるマイクロコード周波数の平均振幅及びマイ
クロコード周波数以外の周波数の平均振幅を算出する
(ステップ1704)。
【0160】そして、振幅比算出部150bが両平均振
幅の振幅比を算出し(ステップ1705)、判別部15
0cがこの振幅比を記憶部13に記憶したしきい値と比
較することにより、紙幣の真偽を判別し(ステップ17
06)、その判別結果を出力して(ステップ170
7)、処理を終了する。
【0161】上述してきたように、第3の実施の形態で
は、マイクロコード撮像部10が紙幣の所定の微小領域
に印刷されたマイクロコードを読み取って入力画像を取
得し、フーリエ変換処理部11がこの入力画像のマイク
ロコード部分にフーリエ変換を行ったフーリエ変換画像
を作成した後、判別処理部150がこのフーリエ変換画
像に含まれるマイクロコード周波数と該マイクロコード
周波数以外の所定の周波数の振幅比を求め、求めた振幅
比と記憶部13に記憶したしきい値とを比較して紙幣の
判別を行うよう構成したので、高精度な偽造紙幣等を効
率良く正確に判別することができる。
【0162】以上、第3の実施の形態について説明し
た。
【0163】なおここでは、フーリエ変換画像の周波数
成分を用いた紙幣の真偽判別を行う第1の実施の形態
と、フーリエ変換画像の振幅成分を用いた紙幣の真偽判
別を行う第2及び第3の実施の形態を別個に示したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各実施の形態
を組み合わせて構成することもできる。
【0164】また、上記第1〜第3の実施の形態では、
紙幣に印刷されたマイクロコードに基づいて紙幣の真偽
を判別する場合について説明したが、各種紙葉類に付さ
れる網目模様部分等の微小領域に基づいてその真偽を判
別する場合に適用することも可能である。
【0165】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
では、紙葉類の所定の微小領域を光学的に読み取り、読
み取った画像に対して離散フーリエ変換を行って離散フ
ーリエ変換画像を作成し、作成したフーリエ変換画像に
含まれる前記微小領域に対応する所定の周波数に基づい
て紙葉類の真偽を判別するよう構成したので、下記に示
す効果が得られる。
【0166】1)高精度な偽造紙幣等を効率良く正確に
判別することが可能となる。
【0167】2)高速に紙幣の真偽を判別することが可
能となる。
【0168】また、第2の発明では、複数枚の紙葉類の
各フーリエ変換画像に含まれる所定の周波数範囲にある
周波数成分の数に基づいてあらかじめ決定した所定のし
きい値を記憶手段に記憶しておき、入力画像に対応する
フーリエ変換画像が得られたならば、このフーリエ変換
画像に含まれる所定の周波数範囲にある周波数成分の数
を計数し、計数した周波数成分を記憶手段に記憶したし
きい値と比較して紙葉類の真偽を判別するよう構成した
ので、下記に示す効果が得られる。
【0169】1)紙幣の色彩により影響を受け易い振幅
成分を考慮することなく、微小領域に対応する周波数分
布のみに基づいて紙幣の真偽判断を行うことが可能とな
る。
【0170】2)真偽判別に必要となるしきい値を容易
に特定することが可能となる。
【0171】また、第3の発明では、複数枚の紙葉類の
各フーリエ変換画像ごとに所定の周波数範囲にある所定
の振幅以上の周波数成分の数を計数し、その計数値と紙
葉類の枚数との対応関係を示すヒストグラムに基づいて
所定のしきい値を決定する決定手段を設けるよう構成し
たので、真偽判別に用いる適切なしきい値をあらかじめ
決定して記憶手段に記憶することが可能となる。
【0172】また、第4の発明では、フーリエ変換画像
の所定の周波数での振幅の平均値を算出し、算出した振
幅の平均値を所定のしきい値と比較して紙葉類の真偽を
判別するよう構成したので、微小領域に対応する周波数
及びその振幅成分の両者に基づいて正確な真偽判断を行
うことが可能となる。
【0173】また、第5の発明では、フーリエ変換画像
の微小領域に対応する第1の周波数における振幅の平均
値と、該微小領域以外の領域に対応する第2の周波数に
おける振幅の平均値とをそれぞれ算出し、算出した第2
の周波数に対応する振幅の平均値と第1の周波数に対応
する振幅の平均値との振幅比を算出し、算出した振幅比
を所定のしきい値と比較して紙葉類の真偽を判別するよ
う構成したので、微小領域に対応する周波数及び該微小
領域以外に対応する周波数の両者に基づいて正確な真偽
判断を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で用いる紙幣判別装置の構成
を示す図。
【図2】図1に示すマイクロコード撮像部の外観構成を
示す図。
【図3】図2に示す撮像部本体の搬送及び撮像タイミン
グを示す図。
【図4】図2に示す撮像部本体の搬送及び撮像手順を示
す図。
【図5】2次元CCDセンサが撮像するマイクロコード
の位置の一例を示す図。
【図6】図1に示す紙幣判別装置のハードウエア構成を
示す図。
【図7】図1に示す紙幣判別装置の判別処理手順を示す
フローチャート。
【図8】図1に示す紙幣判別装置のしきい値作成処理手
順を示すフローチャート。
【図9】図1に示すフーリエ変換部の説明図。
【図10】図1に示すヒストグラム作成部の説明図。
【図11】ドイツのマルク紙幣について第1の実施の形
態を適用した場合のヒストグラムの一例を示す図。
【図12】第2の実施の形態で用いる紙幣識別装置の構
成を示す図。
【図13】紙幣の色彩の差異による入力画像の濃淡の一
例を示す図。
【図14】図12に示す紙幣判別装置の処理手順を示す
フローチャート。
【図15】第3の実施の形態で用いる紙幣判別装置の構
成を示す図。
【図16】米国ドル紙幣に対して第3の実施の形態を適
用した場合のヒストグラムを示す図。
【図17】図15に示す紙幣判別装置の処理手順を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…紙幣判別装置、 10…マイクロコード撮像部、1
1…フーリエ変換処理部、 12…判別処理部、12a
…ヒストグラム作成部、 12b…計数部、 12c…
判別部、13…記憶部、 10a…紙幣挿入口、 10
b…撮像部本体、10c…2次元CCDセンサ、 10
d…画像入力ボード、30…ロータリーエンコーダ、6
0…CPU、 61…メモリ、 62…表示部、 63
…バス、64a…LED、 64b…駆動回路、 65
a…CCDセンサ、65b…CCD制御回路、 65c
…A/Dコンバータ、65d…メモリ、 65e…制御
回路、 65f…タイミング制御回路、66a…パスセ
ンサ、 66b,67b…波形整形回路、67a…ロー
タリーエンコーダ、 68…駆動部、2…紙幣識別装
置、 120…判別処理部、120a…平均振幅算出
部、 120b…判別部、3…紙幣識別装置、 150
…判別処理部、 150a…平均振幅算出部、150b
…振幅比算出部、 150c…判別部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を光学的に読み取り、読み取った
    入力画像に基づいて前記紙葉類の真偽を判別する紙葉類
    の真偽判別装置において、 前記紙葉類の所定の微小領域を光学的に読み取る読取り
    手段と、 前記読取り手段が読み取った画像に対して離散フーリエ
    変換を行って離散フーリエ変換画像を作成するフーリエ
    変換手段と、 前記フーリエ変換手段が作成したフーリエ変換画像に含
    まれる前記微小領域に対応する所定の周波数に基づい
    て、前記紙葉類の真偽を判別する判別処理手段とを具備
    することを特徴とする紙葉類の真偽判別装置。
  2. 【請求項2】 前記判別処理手段は、 複数枚の紙葉類の各フーリエ変換画像に含まれる所定の
    周波数範囲にある周波数成分の数に基づいてあらかじめ
    決定した所定のしきい値を記憶する記憶手段と、 前記フーリエ変換手段が作成した前記入力画像に対応す
    るフーリエ変換画像に含まれる前記所定の周波数範囲に
    ある周波数成分の数を計数する計数手段と、 前記計数手段が計数した周波数成分を前記記憶手段に記
    憶したしきい値と比較して前記紙葉類の真偽を判別する
    判別手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の
    紙葉類の真偽判別装置。
  3. 【請求項3】 複数枚の紙葉類の各フーリエ変換画像ご
    とに前記所定の周波数範囲にある所定の振幅以上の周波
    数成分の数を計数し、その計数値と紙葉類の枚数との対
    応関係を示すヒストグラムに基づいて所定のしきい値を
    決定する決定手段をさらに具備し、 前記記憶手段は、前記決定手段が決定した所定のしきい
    値を記憶することを特徴とする請求項2記載の紙葉類の
    真偽判別装置。
  4. 【請求項4】 前記判別処理手段は、 前記フーリエ変換手段が作成したフーリエ変換画像の前
    記所定の周波数での振幅の平均値を算出する算出手段
    と、 前記算出手段が算出した振幅の平均値を所定のしきい値
    と比較して前記紙葉類の真偽を判別する判別手段とを具
    備することを特徴とする請求項1記載の紙葉類の真偽判
    別装置。
  5. 【請求項5】 前記判別処理手段は、 前記フーリエ変換手段が作成したフーリエ変換画像の前
    記微小領域に対応する第1の周波数における振幅の平均
    値と、該微小領域以外の領域に対応する第2の周波数に
    おける振幅の平均値とをそれぞれ算出する平均値算出手
    段と、 前記平均値算出手段が算出した第2の周波数に対応する
    振幅の平均値と前記第1の周波数に対応する振幅の平均
    値との振幅比を算出する振幅比算出手段と、 前記振幅比算出手段が算出した振幅比を所定のしきい値
    と比較して前記紙葉類の真偽を判別する判別手段とを具
    備することを特徴とする請求項1記載の紙葉類の真偽判
    別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100680594B1 (ko) * 2004-08-05 2007-02-09 인하대학교 산학협력단 유로화 지폐의 권종검출 및 위폐검출 방법
JP2008134677A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 National Printing Bureau 印刷物の真偽判別方法、真偽判別装置及び真偽判別用のプログラム
KR100888674B1 (ko) * 2007-07-02 2009-03-16 (주)인펙비전 주파수영역을 이용한 지폐의 유사도 측정방법

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