JPH09330384A - 不正カード排除磁気カードリーダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気カードの改ざん不可能化する磁気記録の
破壊を判定・確認すること及び破壊を判定・確認する装
置をカードリーダー内に具備し、磁気カードの不正使用
を排除することを目的とする。 【構成】 本発明による不正カード排除磁気カードリー
ダーでは、磁気カードの不要データの破壊する装置の他
に、破壊された磁気記録部分を確認する装置を磁気カー
ドリーダー内に具備している。不要磁気記録の破壊の判
定・確認により磁気カードの不正使用を排除しようとす
るものである。望ましい一例として、不正カード排除磁
気カードリーダーが図１における構成をもつことによ
り、上記の目的を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録カードの
改ざんを防止し、正規仕様外のカードの使用を排除する
ために、磁気カードの磁気記録層およびその他の部分に
加えられた磁気記録の破壊が完成したことを判定・確認
する装置と、その磁気記録の破壊の完成を判定・確認す
る装置を具備した不正カード排除磁気カードリーダに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来より一般に使用されている磁気カー
ドリーダーライターはカードの磁気層に記録されたデー
タの書き込みと、読み取りの双方を前提として製作され
たものである。これらの磁気カードリーダーライターで
は正規のカードの識別には、カード幅を違える方法や、
磁気記録データに識別情報を記録し、それをソフトウェ
アーで識別する方法、さらには磁気層を２重、３重に塗
布しダミー信号で偽造を防止し、不正使用を排除する方
法等を講じているが、これらの識別方法は解明され、ま
た磁気記録層が書き換え可能な状態で残存しているた
め、磁気記録を書き換えるなどの偽造が行われている。
さらには類似仕様のカードを用いて、磁気カードリーダ
ーライターが読み取り可能な磁気記録を施した偽造カー
ドが作られるため、不正使用を防止できていないという
欠点が従来の磁気カードリーダーライターにはあった。
このためカード発行会社や運営システムが甚大なる損害
を被り、信用機構の信頼性が低下し社会問題化してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】上記のような磁気
カードリーダーライターでは、磁気記録そのものは消去
または書き換えがされているのでそのままでは不正使用
することはできないが、磁気記録層が書き換え可能な状
態で残っており、適当な手段を用いることにより改ざん
が可能である。このため不正使用を完全に防止するため
に、磁気カードの磁気記録層の下部に易融合金層を設
け、データ読み取り後サー丸ヘッドやレーザー等を用い
て不要になった磁気記録部分を溶融させることによって
磁気記録を再生及び再書き込み不可能する方法が考えら
れている。この他、不要になったデータを電気的手段、
機械的手段を用いて磁気記録層を破壊することによりカ
ードを再生不可能にすることが考えられている。すなわ
ち、不要になったデータを破壊し、不要のデータを使用
および再生不可能ならしめることはそのカード自体の再
生に対しては有効に作用するが、磁気カードリーダーが
読み込み可能な書き込みを施した偽造カードに対しては
不正使用を防御できない。このため不要になったデータ
の破壊操作をした後、速やかにその破壊が完成している
かどうかを適切な方法で判定・確認することにより、正
規仕様外カードを排除することが可能となる。

【０００４】また、不要になったデータを破壊した後、
その破壊が完成していることを速やかに判定・確認し、
正規外のカードの使用によるプロセスを停止することに
より、不正カード使用に伴う損害を阻止することができ
る。このためには、その破壊の完成を判定・確認する装
置を同一カードリーダー内に具備することにより、正規
仕様のカードかどうかの判別し、不正使用のプロセスを
停止させることが可能になるので、カードを排出する前
に不正行為成立を阻止できる。また同時に、カードを使
用したそのプロセス内に磁気記録破壊が完成しているの
で、カード改ざんの機会を絶滅し得る。このような機能
を有した磁気カードリーダーを供給せしめんとするもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、正規カード偽
造防止と正規外カードの使用を排除するための磁気記録
を破壊する装置と磁気記録層の破壊の完成を適切に判定
・確認する装置をカードリーダー内に具備し、磁気記録
の破壊とその判定・確認を、一連のカード作業プロセス
内に速やかに行うことを可能ならしめることを特徴とす
る不正カード排除磁気カードリーダである。

【０００６】

【作用】上記のごとく構成された不正カード排除磁気カ
ードリーダーは、カード挿入口からカードを引き込み、
磁気ヘッドでデータを読み取った後、不要になったデー
タの磁気記録部分を破壊し得る装置にて破壊し、その破
壊が完成していることを一連のプロセス内において実施
する。破壊の完成を適切な方法で確認することにより使
用済みの不要なデータを残すことはなくなるので、正規
カードの偽造防止を容易ならしめることができる。ま
た、磁気記録を破壊する装置をカードリーダー内に具備
することにより、破壊に応じた適切な手段を用いてその
破壊部分を調べ磁気破壊の完成の判定・確認を、一連の
カード作業プロセス内に速やかに行うことができるの
で、使用されたカードが正規仕様外のカードかどうかが
判別でき、不正カード使用の排除を容易ならしめること
ことができる。

【０００７】

【実施例１】図１は本発明の不正カード排除磁気カード
リーダーの磁気記録部を熱的に破壊する場合を示素。破
壊指示回路の指示により不要な磁気記録部をサーマルヘ
ッドで破壊する。破壊された部分を再度磁気ヘッドによ
り再度読み込み、読み込んだデータを調べる。この時、
読み込まれたデータがあらかじめテスト結果により設定
された設定値またはパターンを外れる場合には破壊が正
常に完成していないので使用されたカードは不正カード
と判別し排除することができる。

【０００８】

【実施例２】図２は本発明の不正排除磁気カードリーダ
ーの図１の方法に対し読み込みと破壊確認を同じ磁気ヘ
ッドで行う場合を示す。この場合、磁気カードは磁気記
録部分を破壊した後の確認は磁気カードを戻して再度読
み込みをすることにより可能となり、実施例１と同様に
不正カードの判別と排除が可能となる。

【０００９】

【実施例３】図３は本発明の不正排除磁気カードリーダ
ーの図１と別の破壊方法による場合を示す。破壊指示回
路の指示により磁気記録部分を破壊する。破壊された磁
気記録部を再度破壊確認装置により確認を行い、その結
果にをあらかじめ設定した設定値またはパターンにより
判定する。判定の設定値またはパターンは破壊装置の種
類により最も適切に設定する。設定値またはパターンを
外れる場合には、使用されたカードは不正カードと判別
し排除できる。

【００１０】

【発明の効果】同一磁気カードリーダー内に不要な磁気
記録を改ざん不可能に破壊せしめる装置を具備すること
は磁気記録を改ざんして不正に使用することを防止でき
る。また、同一磁気カードリーダー内に磁気記録の破壊
を判定・確認する装置を具備することは、使用された磁
気カードが正規使用に基ずくカードかどうかをカード使
用のプロセス内に判別することが可能になり、正規外の
カードの使用を排除できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】不正排除磁気カードリーダーの本発明の実施例
１による構成の説明図である。

【図２】不正排除磁気カードリーダーの本発明の実施例
２による構成の説明図である。

【図３】不正排除磁気カードリーダーの本発明の実施例
３による構成の説明図である。

【符号の説明】

１ 磁気ヘッド ２ サーマルヘッド ３ 磁気ヘッド ４ 読み取り回路 ５ 破壊指示回路 ６ 破壊確認回路 ７ 作業指示及び判定回路 ８ 磁気カード ９ 読み込及び破壊確認回路 １０ 磁気記録部破壊装置 １１ 破壊確認装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気カードの磁気記録の破壊が完成した
   ことを判定・確認する装置
2. 【請求項２】 磁気記録が破壊されたことを判定。確認
   する装置を具備した不正カード排除磁気カードリーダ