JPH09328434A - 抗掻痒剤 - Google Patents

抗掻痒剤

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JPH09328434A
JPH09328434A JP9065320A JP6532097A JPH09328434A JP H09328434 A JPH09328434 A JP H09328434A JP 9065320 A JP9065320 A JP 9065320A JP 6532097 A JP6532097 A JP 6532097A JP H09328434 A JPH09328434 A JP H09328434A
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JP
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momordin
extract
itch
alcohol
agent
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JP9065320A
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English (en)
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Michitoku Kubo
道徳 久保
Hideaki Matsuda
秀秋 松田
Masayuki Yoshikawa
雅之 吉川
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地膚子または木鼈根の医薬としての使用。 【解決手段】 地膚子または木鼈根のアルコール抽出エ
キス及びそれらのサポニン成分であるモモルジン Iとモ
モルジン Ic は、優れた抗ヒスタミン作用を有し、ま
た、抗アレルギー作用及び抗炎症作用も併せ持ち、副作
用も少ないので、抗アレルギー作用及び抗炎症作用を併
せ持つ抗掻痒剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地膚子(じふし)
または木鼈根(もくべつこん)のアルコールまたはアセ
トン抽出エキスまたはそれらのサポニン成分であるモモ
ルジンIおよびモモルジンIcの少なくともいずれか1
種を有効成分とする抗掻痒剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】皮膚
掻痒は生体にとって厄介な問題で、種々の原因に由来す
るが、その発症原因は必ずしも明らかにされているわけ
ではない。対症療法として、止痒剤(抗掻痒剤)が局所
的には外用剤とし種々用いられている。止痒剤はその種
類も多く、掻痒に対してのみ有効のものもあるが、むし
ろアレルギー、網内皮系、植物神経あるいは内分泌系に
影響し、更に消炎効果の結果痒みを軽減させるものが多
い。日常汎用されている止痒剤には抗ヒスタミン剤があ
るが、他に抗プラスミン剤、SH系製剤(還元グルタチ
オン,チオ硫酸ナトリウムなど)、ビタミン剤(B2群)
、ホルモン剤、植物神経遮断剤、肝機能亢進剤などが
ある。また、漢方薬にも有効なものが知られている。
【0003】地膚子はアカザ科(Chenopodiaceae)のホウ
キギ(Kochia scoparia(L.) Schrad.(=Chenopodium scop
aria L.) の乾燥果実であり、その主な産地は中国(河
北,山西,河南,山東省などに主産)と韓国である。地
膚子は解毒,利尿薬として、淋病,小便不利,水腫,脚
気,湿瘡,疥癬などの掻痒に応用されている〔難波恒雄
著,原色和漢薬図鑑(上)228頁,(株)保育社〕。
その薬理作用については、水浸剤(1:3) がin vitroでシ
ェーンライン黄癬菌、オーズアン小胞子菌などの皮膚真
菌に対して抑制作用を有することが知られている
〔(株)小学館,中薬大辞典第二巻1106頁〕。ま
た、地膚子は皮膚糸状菌に対して発育阻止すること〔Ca
o, R. L.ら, Chin. J. Dermat. 5, 286-290 (1957)〕お
よびヒスタミン或いは塩化バリウムによって惹起される
モルモットの摘出回腸の収縮を阻止することが知られて
いる〔Itokawa, H. ら, Shoyakugaku Zasshi 37, 223-2
28 (1983)〕。更に最近、地膚子には抗IV型アレルギ
ー作用があることが報告されている〔戴岳ら,中国薬科
大学学報 25, 44-48(1994)〕。
【0004】また、地膚子の含有成分の研究がなされて
おり、地膚子にはトリテルペノイドサポニン,油15%
が含まれており、そのサポニン成分としてモモルジンI
c(momordin Ic) ,モモルジンIIc (momordin IIc)
など5種のトリテルペノイドサポニンが見いだされてい
る〔Y. Wenら, Planta Medica, 61, 450-452(1995)〕。
【0005】これらのモモルジンは地膚子以外の他の植
物、例えばウリ科木鼈子(木別子;ナンバンカラスウ
リ; Momordica cochinchinensis (Lour.) Spreng.) の
乾燥根(木鼈根)からも得られる〔(株)小学館,中薬
大辞典第四巻2521頁〕。したがって、モモルジンは
これら地膚子や木鼈子由来に限定されるものではない。
ナンバンカラスウリは熱帯原産種の多年草であり、中
国、台湾、東南アジアに分布している。その乾燥根(木
鼈根)はモモルジン、ベッシステロール、コストールを
含み、漢方薬ではきょ痰剤として使われている。
【0006】木鼈根は主サポニン成分のモモルジンI
(momordin I) ,モモルジンII(momordin II) と少量
サポニン成分のモモルジンIc,モモルジンIIcなど
を含み、それぞれ単離され、それらの化学構造が決定さ
れている〔N. Kawamura ら, Phytochemistry, 27, 3585
-3591(1988) 〕。
【0007】モモルジンI,モモルジンIc及びIIc
の化学名と化学構造式は次の通りである。
【0008】モモルジンI : 3−O−[β−D−アラ
ビノピラノシル(1→3)−β−D−グルクロノピラノ
シル]−オレアン−12−エン−28−オイック アシ
ッド(化1)
【0009】
【化1】
【0010】モモルジンIc: 3β−([O−β−D
−キシロピラノシル(1→3)−O−β−D−グルコピ
ラヌロノシル]オキシ)−オレアン−12−エン−28
−オイック アシッド(化2)
【0011】
【化2】
【0012】モモルジンIIc: 3β−([O−β−
D−キシロピラノシル(1→3)−O−β−D−グルコ
ピラヌロノシル]オキシ)−オレアン−12−エン−2
8−オイック アシッド 28−β−D−グルコピラノ
シル エステル(化3)
【0013】
【化3】
【0014】しかしながら、これまで地膚子や木鼈根の
アルコールまたはアセトン抽出エキスまたはそれらのサ
ポニン成分であるモモルジンIとモモルジンIcに抗掻
痒作用があることは知られていなかった。
【0015】本発明の目的は、地膚子または木鼈根のア
ルコールまたはアセトン抽出エキスまたはそれら由来の
モモルジンIとIcを有効成分とする抗掻痒剤を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、地膚子や
木鼈根に抗掻痒作用があることを見いだした。より詳し
くは、地膚子と木鼈根のアルコールまたはアセトン抽出
エキスまたはそれら由来のモモルジンI, Icに優れた
抗掻痒作用があることを見いだした。これらを有効成分
とする抗掻痒剤(止痒剤)の提供を可能とした。
【0017】本発明の抗掻痒剤の有効成分である地膚子
または木鼈根のアルコールまたはアセトン抽出エキスは
一般の抽出方法で得ることができる。アルコール抽出操
作に用いるアルコールは低級アルコール単独でも含水低
級アルコールでもよい。ここで、低級アルコールとは炭
素数1〜5の直鎖状または分岐状のアルコールを意味す
る。また、アセトン抽出操作に用いるアセトンは単独で
も含水アセトンでもよい。したがって、本明細書中でア
ルコール抽出エキスとは、特に断らないかぎり、低級ア
ルコールまたは含水低級アルコール抽出エキスを意味
し、アセトン抽出エキスとは、同様にアセトンまたは含
水アセトン抽出エキスを意味する。
【0018】地膚子または木鼈根アルコール抽出エキス
は地膚子または木鼈根を粉砕した後例えば10倍量のメ
タノールまたは70%含水エタノール(以下、70%エ
タノールと略記。)で熱時抽出して得ることができる。
アルコールをアセトンに代え同様にして、地膚子または
木鼈根アセトン抽出エキスを得ることができるが、以下
では、地膚子または木鼈根アルコール抽出エキスについ
て述べる。
【0019】地膚子由来のモモルジンIc,IIcは地
膚子アルコール抽出エキスから常法により分離・精製し
て得ることができる。すなわち、当該アルコール抽出エ
キスに水を加え、酢酸エチルで脱脂し、脱脂後の水層を
更にn−ブタノールで抽出してn−ブタノール抽出物を
得る。この抽出物をカラムクロマトグラフィーに付し
て、地膚子由来のモモルジンIc,IIcをそれぞれ得
ることができる。
【0020】また、木鼈根由来のモモルジンIは木鼈根
アルコール抽出エキスから上記と同様の操作で、または
文献〔N. Kawamura ら, Phytochemistry, 27, 3585-359
1(1988) 〕記載の方法に準じて得ることができる。
【0021】このようにして得られる地膚子または木鼈
根アルコール抽出エキスまたはそれらのサポニン成分で
あるモモルジンI, Icは、後述のごとく、優れた抗ヒ
スタミン作用を有し、しかも副作用も少ないので抗掻痒
剤(止痒剤)として有用である。また、該アルコール抽
出エキス又はモモルジンI, Icは優れた抗アレルギー
作用および抗炎症作用も有するので、抗アレルギー剤お
よび抗炎症剤としても有用である。したがって、本発明
の地膚子または木鼈根アルコール抽出エキス及びモモル
ジンI, Icは、抗アレルギー作用および抗炎症作用を
併せもつ抗掻痒剤として、痒疹,皮膚掻痒,湿疹・皮膚
炎,じん麻疹,アレルギー性鼻炎,アレルギー性結膜
炎,即時型喘息などの治療に使用することが可能であ
る。
【0022】本発明の抗掻痒剤の有効成分である地膚子
または木鼈根アルコール抽出エキスおよびモモルジン
I, Icは、それ自体あるいは必要に応じて他の公知の
添加剤、例えば賦形剤,結合剤,崩壊剤, 滑沢剤, 抗酸
化剤,コーティング剤,界面活性剤, 流動性促進剤, 矯
味矯臭剤, 着色剤, 可塑剤,香料などを添加・混合し、
常法により錠剤, カプセル剤,顆粒剤, 細粒剤, 散剤,
液剤などの経口剤として、あるいは注射剤, 外用剤,座
剤, 吸入剤, 点鼻剤, 点眼剤などの非経口剤として投与
することができる。該液剤としては、例えば懸濁液,エ
マルジョン,シロップ剤,エリキシル剤が挙げられる。
また、該外用剤としては、例えば軟膏剤,クリ−ム, 乳
液, リニメント剤, ローション剤が挙げられる。
【0023】医薬品として許容される添加物は、一般的
に製剤に用いられるものである。賦形剤としては、例え
ばブドウ糖, 白糖, 乳糖, マンニトール, キシリトー
ル, ソルビトール, 結晶セルロース, カルボキシメチル
セルロースナトリウム, リン酸水素カルシウム, デンプ
ン, カルボキシメチルスターチナトリウム, デキストリ
ン, α−シクロデキストリン, β−シクロデキストリ
ン, カルボキシビニルポリマー, 軽質無水ケイ酸, 酸化
チタン, メタケイ酸アルミン酸マグネシウム, ポリエチ
レングリコール, 中鎖脂肪酸トリグリセリドが挙げられ
る。
【0024】結合剤としては、例えば結晶セルロース,
メチルセルロース, エチルセルロース, ヒドロキシプロ
ピルセルロース, ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス, ポリビニルピロリドン, ポリビニルアルコール, ア
ラビアゴム, α化デンプン, プルラン, ゼラチン, 寒
天, タラガント, アルギン酸ナトリウム, アルギン酸プ
ロピレングリコールエステルが挙げられる。
【0025】崩壊剤としては、例えば結晶セルロース,
カルボキシメチルセルロース, 低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース, カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム,カルボキシメチルセルロースカルシウム, クロスカ
ルメロースナトリウム, デンプン, ヒドロキシプロピル
スターチ, 部分α化デンプンが挙げられる。
【0026】滑沢剤としては、例えばステアリン酸, ス
テアリン酸アルミニウム, ステアリン酸マグネシウム,
ステアリン酸カルシウム, ステアリン酸ポリオキシル,
セタノール, タルク, 硬化油, ショ糖脂肪酸エステル,
ジメチルポリシロキサン, ポリエチレングリコール, ロ
ウ類, 水素添加植物油が挙げられる。
【0027】抗酸化剤としては、例えば没食子酸プロピ
ル, ジブチルヒドロキシトルエン,ブチルヒドロキシア
ニソール, α−トコフェロール, クエン酸が挙げられ
る。
【0028】コーティング剤としては、例えばメチルセ
ルロース, エチルセルロース, ヒドロキシプロピルセル
ロース, ヒドロキシプロピルメチルセルロース, ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート, ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースアセテートサクシネート, カ
ルボキシメチルエチルセルロース, 酢酸フタル酸セルロ
ース, ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
ト, アミノアルキルメタアクリレートコポリマー, メタ
アクリル酸コポリマー, セルロースアセテートサフタレ
ート, セルロースアセテートトリメリテート, ポリビニ
ルアセテートサフタレート, セラックが挙げられる。
【0029】界面活性剤としては、例えばポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油, モノステアリン酸グリセリン, モ
ノステアリン酸ソルビタン, モノパルミチン酸ソルビタ
ン,モノラウリン酸ソルビタン, ポリソルベート類, ラ
ウリル硫酸ナトリウム, マクロゴール類, ショ糖脂肪酸
エステル, 大豆レシチンが挙げられる。
【0030】流動性促進剤としては、例えば軽質無水ケ
イ酸, 乾燥水酸化アルミニウムゲル, 合成ケイ酸アルミ
ニウム, ケイ酸マグネシウムが挙げられる。矯味矯臭剤
としては、例えばクエン酸, アジピン酸, アスコルビン
酸, メントールが挙げられる。着色剤としては、例えば
タール色素, 酸化チタンが挙げられる。可塑剤として
は、例えばクエン酸トリメチル, トリアセチン, セタノ
ールが挙げられる。
【0031】本発明の抗掻痒剤の有効成分の投与量は、
抽出物などの性状, 投与経路, 年齢, 体重, 症状により
適宜増減するが、地膚子または木鼈根のアルコール抽出
エキスでは1日当たり約1mg〜10mg/kg 、サポニン成
分のモモルジンIまたはモモルジンIcでは1日当たり
約0.1mg〜1mg/kg であるのが望ましい。モモルジン
IとモモルジンIcはそれぞれ単独に使用されるが、そ
れらを配合して用いてもよい。本発明の好ましい具体例
は、地膚子もしくは木鼈根のアルコール抽出エキスまた
はモモルジンIもしくはモモルジンIcと製剤上の補助
成分とからなるものである。また、本発明の他の好まし
い具体例は、上記1日当たりの投与量を1回ないし数回
に分けて投与することもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明の抗掻痒剤の有効成分である地膚
子または木鼈根アルコール抽出エキスおよびモモルジン
I, Icは、優れた抗掻痒作用,抗アレルギー作用およ
び抗炎症作用を有し、また、副作用も少ないので、抗ア
レルギー作用および抗炎症作用を併せもつ抗掻痒剤とし
て有用である。
【0033】
【実施例】実施例を挙げて本発明を更に説明する。
【0034】(実施例1) 抗掻痒作用
【0035】(1a)地膚子の70%エタノールおよびメタ
ノール抽出エキスの調製:中国産地膚子を粉砕した後、
10倍量の70%含水エタノールで1時間、2回熱時抽
出した。抽出液を熱時濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、
凍結乾燥を施して、乾燥70%エタノール抽出エキス
(以下、KS−extと略記。)を13.4%の収率で
得た。また、70%含水エタノールをメタノールに代
え、10倍量のメタノールで3時間、3回熱時抽出し
た。抽出液を熱時濾過し、濾液を減圧下に濃縮乾涸し
て、メタノール抽出エキス(以下、KM−extと略
記。)を10.6%の収率で得た。
【0036】(1b)地膚子由来サポニンのモモルジンIc
とモモルジンIIcの単離:上記メタノール抽出エキス
に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層から酢酸エチ
ル抽出物(収率:2.26%)を得た。水層は更にn−
ブタノールで抽出処理し、n−ブタノール抽出物(収
率:3.98%)を得た。n−ブタノール抽出物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
/メタノール/水,(7:3:1),(6:4:1)で
順次展開溶出し、フラクション1(収率:1.51%)
とフラクション2(収率:1.54%)を得た。更に、
フラクション1をオクタデシルシラン(以下、ODSと
略記)カラムクロマトグラフィーに付し、80%含水メ
タノール,メタノールで順次展開溶出し、モモルジンI
cを得た(収率:0.093%)。また、フラクション
2を分取用高速液体クロマトグラフィー(ODS−A)
に付し、80%含水メタノール/1%酢酸水溶液で溶出
し、モモルジンIIcを得た(収率:0.038%)。
【0037】(2a)木鼈根のメタノール抽出エキスの調
製:中国産木鼈根を粉砕した後、10倍量のメタノール
で3時間、3回熱時抽出した。抽出液を熱時濾過し、濾
液を減圧下に濃縮乾涸して、メタノール抽出エキス(以
下、MC−extと略記)を20.5%の収率で得た。
【0038】(2b)木鼈根由来サポニンのモモルジンIの
単離:木鼈根メタノール抽出エキスから文献〔N. Kawam
ura ら, Phytochemistry, 27, 3585-3591(1988) 〕記載
の方法に準じてモモルジンIを得た。
【0039】(3) Compound 48/80 誘発掻痒モデル(皮
下) の作製:(実験動物)Slc:ddY系雄性マウス
(6週令,26〜30g )を用いた。飼育環境は恒温恒
湿,12時間明/12時間暗のサイクルで飼育室で、市
販の固形飼料〔ラボMRストック,日本農産(株)〕を
用い、水道水を自由に摂取させ、購入後実験に供するま
で1週間予備飼育した。
【0040】(掻痒モデル(皮下) の作製)18時間絶
食したSlc:ddY系雄性マウス(6週令,26〜3
0g )の背部皮下に各用量の、起痒物質(ヒスタミン遊
離剤)Compound 48/80生理食塩水0.1ml(0,10,
30,50,100,150μg /マウス)を注射し、
マウスの掻痒行動を惹起させた。掻痒行動の判定は、マ
ウスが注射部位を後肢にて引っ掻き行動を掻痒行動と
し、注射直後より5分間隔で60分間、その回数を計数
することにより掻痒行動を評価判定した。結果を図1に
示す。
【0041】(3a)地膚子70%エタノール抽出エキスお
よびメタノール抽出エキスの抗掻痒作用:上述のCompou
nd 48/80誘発掻痒モデルを用いて、地膚子70%エタノ
ール抽出エキス(KS−ext)およびメタノール抽出
エキス(KM−ext)の抗掻痒作用を評価した。すな
わち、18時間絶食したSlc:ddY系雄性マウス
(6週令,26〜30g ;1群13匹使用)に被検体を
経口投与し、その1時間後にマウスの背部皮下に0.1
%Compound 48/80生理食塩水0.1ml(100μg /マ
ウス)を注射し、マウスの掻痒行動を惹起させた。注射
直後より10分間、マウスが注射部位を後肢にて引っ掻
く回数を計数することにより掻痒行動の抑制を評価判定
した。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】 有意差検定:*p<0.05;**p<0.01
【0044】表1から明らかなように、KS−extと
KM−ext投与群は投与量500mg/kgでcompound 48
/80誘発掻痒に対して有意な抑制作用を示した。
【0045】(3b)地膚子由来モモルジンIcとモモルジ
ンIIcの抗掻痒作用:上記(3a)と同様にして、地膚子
由来モモルジンIcとモモルジンIIcの抗掻痒作用を
評価した。但し、1群13−15匹使用。結果を表2に
示す。
【0046】
【表2】
【0047】 有意差検定:*p<0.05;**p<0.01
【0048】表2から明らかなように、モモルジンIc
投与群はcompound 48/80誘発掻痒に対し有意な抑制作用
を示したが、モモルジンIIc投与群は抑制しなかっ
た。
【0049】(3c)木鼈根メタノール抽出エキスの抗掻痒
作用:上述のCompound 48/80誘発掻痒モデル(皮下) を
用い同様にして、木鼈根メタノール抽出エキス(MC−
ext)の抗掻痒作用を評価した。すなわち、18時間
絶食したSlc:ddY系雄性マウス(6週令,26〜
30g ;1群12−13匹使用)に被検体を経口投与
し、その1時間後にマウスの背部皮下に0.1%Compou
nd 48/80生理食塩水0.1ml(100μg /マウス)を
注射し、マウスの掻痒行動を惹起させた。注射直後より
10分間、マウスが注射部位を後肢にて引っ掻く回数を
計数することにより掻痒行動の抑制を評価判定した。比
較対照群として地膚子の70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)投与群を用いた。結果を表2に示す。
【0050】
【表3】
【0051】 有意差検定:*p<0.05;**p<0.01
【0052】表3から明らかなように、MC−ext投
与群は、compound 48/80誘発掻痒に対し投与量500 m
g/kgで、KS−ext投与群と同等若しくは同等以上の
抑制作用を示した。
【0053】(3d)木鼈根由来モモルジンIの抗掻痒作
用:上記(3c)と同様にして、木鼈根由来モモルジンIの
抗掻痒作用を評価した。但し、1群10−12匹使用。
結果を表4に示す。
【0054】
【表4】
【0055】有意差検定:*p<0.01
【0056】表4から明らかなように、モモルジンI投
与群はcompound 48/80誘発掻痒に対し有意に抑制作用を
示した。
【0057】(実施例2) 抗アレルギー作用:
【0058】(1)地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)および地膚子由来モモルジンIcとモ
モルジンIIcのラットの受動的皮膚アナフィラキシィ
ー(以下PCAと略記)反応に及ぼす影響:
【0059】(i) 抗卵白アルブミンラット血清の調製:
Stotland and Shareの方法に準じた。すなわち、1mgの
卵白アルブミン(以下EWAと略記)と10mgの水酸化
アルミニウムゲルを含む生理食塩水0.5mlをWistar系
雄性ラットの足蹠皮内に4分割して投与し、同時に百日
咳死菌(Bordetella pertussis)2x1010個/mlを含む
生理食塩水1mlを腹腔内に投与し、感作した。7日後上
述のEWA生理食塩水をラットの両大腿部筋肉内に投与
し、さらに百日咳死菌2x1010個/mlを含む生理食塩
水を腹腔内に投与して追加感作した。追加感作7日後腹
大動脈から採血して、抗EWAラット血清を得た。血清
は−80℃で凍結保存した。なお、この血清の抗体価は
ラット48時間PCA反応にて検定し、1:32であっ
た。
【0060】(ii)PCA反応試験:Wistar系雄性ラット
(1群6−8匹)の背部を剪毛し、皮内に8倍、もしく
は16倍に希釈した抗EWAラット血清を0.05ml/
匹の割合で、それぞれ1点ずつ合計2点注射し感作し
た。48時間後、EWA2mgを含む1%エバンスブルー
生理食塩水0.5mlを尾静脈から注射し、30分後に放
血致死させ、8倍希釈の血清により生じた青斑部の面積
および漏出色素量を測定した。漏出色素量の測定は片山
らの方法に従った。すなわち、この青斑部を細切し、1N
KOH1mlを加え、37℃, 48時間インキュベ−トした
後、0.6N H3PO42.5mlで中和し、アセトン6.5mlで
よく混和抽出した。3000rpm,10分間遠心し、
620nmでその上清液の吸光度を測定し、その色素量
を予め作製したエバンスブルーの検量線より求めた。被
検体はPCA誘発1時間前に1回経口投与した。結果を
表5に示す。
【0061】
【表5】
【0062】有意差検定:*p<0.01
【0063】表5より明らかなように、KS−extと
モモルジンIc投与群はPCA反応を有意に抑制した。
【0064】(2) 地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)のIgE抗体産生に及ぼす影響:
【0065】(i) IgE抗体産生: Levin and Vaz の方
法に従った。すなわち、1mgのEWAと1.5mgの水酸
化アルミニウムゲルの混合液0.2mlをBALB/c系
雌生マウス(1群10−12匹)に腹腔内投与した。免
疫後7,14,21日目に眼底静脈洞から採血し、常法
により得た血清をIgE抗体価の測定に使用した。KS
−ext〔投与量50,200および500mg/kg :
0.2%カルボキシメチルセルロースナトリウム(以
下、CMC−Naと略記)に懸濁〕は免疫日から1日1
回連日経口投与した。
【0066】(ii)IgE抗体価の測定:ラット48時間
PCA反応により測定した。すなわち、Wistar系雄性ラ
ット(1群3匹)の背部を剪毛し、皮内に各血清を生理
食塩水で倍々希釈系で希釈したものを0.1mlずつ注射
した。48時間後、EWA2mgを含む1%エバンスブル
ー生理食塩水0.5mlを尾静脈から注入し、30分後に
放血致死させ、背部の皮を剥ぎ、血清により生じた直径
5mm以上の青斑をプラスとして判定し、IgE抗体価と
した。
【0067】(iii) 実験結果: KS−ext50,20
0,500mg/kg のいづれの投与群においても、抗原感
作1週間,2週間および3週間後でもIgE抗体価は抑
制しなかった。したがって、IgE抗体産生には影響を
及ぼさなかった。
【0068】(3) 地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)及びモモルジンIcのcompound 48/80
によるラット腹腔内マストセルからのヒスタミン遊離に
及ぼす影響:
【0069】(i) ラット腹腔内マストセル浮遊液の調
製: ラットからの腹腔内マストセルの分離はUvnas an
d Thonの方法に準じて行った。すなわち、ラットを断頭
瀉血し、ただちにハンクス液(10U/mlのヘパリン含
有)10mlを腹腔内に注入した。90秒間腹部を静かに
マッサージした後、腹腔内液を採取し、40%フィコー
ル溶液2mlに静かに重層し、室温で30分間放置後、5
℃, 1200rpm, 10分間遠心分離を行い、フィコ
ール層上のマストセルを集めた。このマストセルはリン
酸緩衝液(以下、PBSと略記)(pH7.0)に浮遊
させ、遠心分離による洗浄を3回繰り返し、再びPBS
に浮遊(マストセル数2.9x106 個/ml)させた。
この浮遊液中のマストセル含有率は85−90%で、生
存率はトルイジンブルー(0.1%,50%エタノール
溶液) 染色法で90%以上であることを確認した。
【0070】(ii)ヒスタミン遊離反応試験: (i)に述べ
た方法で得られたマストセル浮遊液1.8mlを37℃,
10分間プレインキュベートした後、被検液(10%ジ
メチルスルホキシド/PBSに溶解)を0.1ml加え、
10分間インキュベートし、更にcompound 48/80(最終
濃度10 mg/ml)0.1mlを加えて15分間インキュベ
ートした。氷冷により反応を停止し、5℃, 1200r
pm,5分間遠心分離を行い、上清及び沈渣を得た。上
清中のヒスタミン量をShore らの方法に準じて測定し
た。すなわち、上清0.7mlに水1.4ml, 1N NaOH
0.4ml, 1%オルト−フタルジアルデヒド/メタノー
ル溶液0.1mlを加えて、4分間放置後、3NHCl溶液
0.2mlで反応を停止させた。反応終了10分後に5
℃, 3000rpm,5分間遠心分離し、上清の蛍光を
励起波長360nm, 蛍光波長450nmで測定(日立
蛍光分光光度計650−10S)し、既知濃度のヒスタ
ミン検量線からヒスタミン量を求めた。また、マストセ
ルに残留するヒスタミン量は沈渣にPBS2mlを加えて
超音波処理、更に凍結融解法でマストセルからヒスタミ
ンを遊離させ、上記と同様の方法で測定し、ヒスタミン
遊離率を求めた。
【0071】(iii) 実験結果: 被検体KS−ext(1
0,50,200および500μg/ml)およびモモルジ
ンIc(10,50,100および200μg/ml)はい
づれもcompound 48/80によるラット腹腔内マストセルか
らのヒスタミン遊離には影響を及ぼさなかった。
【0072】(実施例3) 急性炎症抑制作用:
【0073】(1) 地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)のラットのカラゲニン誘発足蹠浮腫に
及ぼす影響: (実験方法)絶食した Wistar 系雄性ラット(150〜
180g )にKS−ext(0.2%CMC−Naに懸
濁) を経口投与し、その1時間後にラットの右後肢足蹠
皮下に1%λ−カラゲニン生理食塩水を0.1ml注射
し、浮腫を惹起させた。反応惹起前および惹起0.5〜
5時間後までの浮腫を水容積置換法にて測定し、浮腫率
として求めた。結果を図2に示す。
【0074】図2から明らかなように、KS−ext投
与群はカラゲニン誘発浮腫形成を有意に抑制する傾向を
示した。
【0075】(2) 地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)のマウスのヒスタミン誘発足蹠浮腫お
よびセロトニン誘発足蹠浮腫に及ぼす影響: (実験方法)絶食したSlc:ddY系雄性マウス(1
8〜20g ,1群12匹)にKS−ext(0.2%C
MC−Naに懸濁) を経口投与し、その1時間後にマウ
スの右後肢足蹠皮下にヒスタミンまたはセロトニン生理
食塩水を5μl (5μg /マウス)を注射し、浮腫を惹
起させた。反応惹起前および惹起10,20,30分後
における右後肢足蹠の体積をdial thickness gaugeを用
いて測定し、浮腫率として求めた。結果を図3(ヒスタ
ミン)および図4(セロトニン)に示す。
【0076】図3,4から明らかなように、KS−ex
t投与群はヒスタミン誘発浮腫およびセロトニン誘発浮
腫形成を有意に抑制した。
【0077】(3) 地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)の酢酸誘発毛細血管透過性亢進に及ぼ
す影響: (実験方法)絶食したSlc:ddY系雄性マウス(1
8〜20g ,1群12匹)にKS−ext(0.2%C
MC−Naに懸濁) を経口投与し、その1時間後に4%
ポンタミンスカイブルー生理食塩水10ml/kgを尾静脈
注射し、15分後に0.7%酢酸生理食塩水10mg/kg
を腹腔内注射し、更に20分後にマウスを断頭致死さ
せ、腹腔内に滲出した色素を生理食塩水で洗い集め、全
量10mlとした後1N NaOH 0.1mlを添加し、590n
mで吸光度を測定した。結果を表6に示す。
【0078】
【表6】
【0079】 有意差検定:*p<0.05;**p<0.01
【0080】表6から明らかなように、KS−ext投
与群は酢酸誘発毛細血管透過性亢進を抑制する傾向を示
した。
【0081】(4) 地膚子70%エタノール抽出エキス
(KS−ext)のマウスのアラキドン酸誘発耳介浮腫
に及ぼす影響: (実験方法)絶食したSlc:ddY系雄性マウス(1
8〜20g ,1群12匹)にKS−ext(0.2%C
MC−Naに懸濁) を経口投与し、その1 時間後にマウ
スの右耳にアラキドン酸を含むアセトン溶液20μl
(2mg/マウス)を塗布し、浮腫を惹起させた。反応惹
起前および惹起1時間後における右耳の体積をdial thi
ckness gaugeを用いて測定し、浮腫率として求めた。結
果を表7に示す。
【0082】
【表7】
【0083】有意差検定:*p<0.05
【0084】表7から明らかなように、KS−ext5
00mg/kg 投与群はアラキドン酸誘発耳介浮腫形成を有
意に抑制した。
【0085】(実施例4) 抗侵害受容作用:
【0086】地膚子70%エタノール抽出エキス(KS
−ext)の酢酸ライジングに及ぼす影響: (実験方法)絶食したSlc:ddY系雄性マウス(2
0〜25g ,1群12匹)にKS−ext(0.2%C
MC−Naに懸濁) を経口投与し、その1時間後に1%
酢酸生理食塩水10ml/kgを腹腔内注射し、その5分後
よりマウスのライジングを10分間計数した。結果を表
8に示す。
【0087】
【表8】
【0088】有意差検定:*p<0.05
【0089】表8から明らかなように、KS−ext5
00mg/kg 投与群は酢酸ライジングを有意に抑制した。
【図面の簡単な説明】
【図1】18時間絶食したSlc:ddY系雄性マウス
の背部皮下に各用量のCompound48/80生理食塩水0.1m
lを注射したときのマウスの掻痒行動を示す。横軸は皮
下注射後の経過時間(分)を表し、縦軸は引っ掻き回数
を表す。━は生理食塩水(コントロール)、−○−は1
0μg 、−■−(黒四角)は30μg 、−△−は50μ
g 、−▽−は100μg および−●−は150μg をマ
ウスに注射した場合を示す。
【図2】ラットのカラゲニン誘発足蹠浮腫における地膚
子70%エタノール抽出エキス(KS−ext)の経口
投与での抑制効果を示す。横軸は足蹠浮腫後の経過時間
(時間)を表し、縦軸は浮腫率を表す。・・・はコント
ロール、−●−は50mg/kg 、−△−は200mg/kg お
よび−■−(黒四角)は500mg/kg 投与した場合を示
す。有意差検定:*p<0.05;**p<0.01
【図3】マウスのヒスタミン誘発足蹠浮腫におけるKS
−extの経口投与での抑制効果を示す。横軸は足蹠浮
腫後の経過時間(分)を表し、縦軸は浮腫率を表す。・
・はコントロール、−●−は50mg/kg 、−△−は20
0mg/kg および−■−(黒四角)は500mg/kg 投与し
た場合を示す。有意差検定:*p<0.05
【図4】マウスのセロトニン誘発足蹠浮腫におけるKS
−extの経口投与での抑制効果を示す。横軸は足蹠浮
腫後の経過時間(分)を表し、縦軸は浮腫率を表す。・
・はコントロール、−●−は50mg/kg 、−△−は20
0mg/kg および−■−(黒四角)は500mg/kg 投与し
た場合を示す。有意差検定:**p<0.01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地膚子または木鼈根のアルコールまたは
    アセトン抽出エキスを有効成分とする抗掻痒剤。
  2. 【請求項2】 モモルジンIおよびモモルジンIcの少
    なくともいずれか1種を有効成分とする抗掻痒剤。
  3. 【請求項3】 モモルジンIおよびモモルジンIcが地
    膚子または木鼈根由来である請求項2記載の抗掻痒剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160020254A (ko) * 2014-08-13 2016-02-23 주식회사 엘지생활건강 모모딘 ic 또는 이의 약학적으로 허용가능한 염을 포함하는 피부 미백, 탄력, 주름개선, 보습 또는 항염증용 화장료 또는 약학 조성물
CN112602671A (zh) * 2020-12-30 2021-04-06 贵州凤冈县和记农业发展有限公司 一种肉牛绿色高效养殖方法

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