JPH0932760A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JPH0932760A
JPH0932760A JP18242195A JP18242195A JPH0932760A JP H0932760 A JPH0932760 A JP H0932760A JP 18242195 A JP18242195 A JP 18242195A JP 18242195 A JP18242195 A JP 18242195A JP H0932760 A JPH0932760 A JP H0932760A
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JP
Japan
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oil
closed container
scroll
lubricating oil
oil pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP18242195A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusaku Kuroda
修作 黒田
Masayoshi Hara
正良 原
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
Tadashi Kimura
正 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液
の温度等の状況に関わらず、揺動スクロール箇所の潤滑
作用が達成されるスクロール圧縮機を得る。 【構成】 固定スクロール2と係合して圧縮室4を形成
する揺動スクロール3を設け、軸線に沿って貫通した給
油孔13を有する電動機8の軸9により揺動スクロール
3を駆動する。また、油槽5の潤滑油を給油孔13を介
して揺動スクロール3の摺動部に給油する油ポンプ15
を軸9に設け、油ポンプ15を囲む攪拌抑制部材28に
よって、油槽5における油ポンプ15の動作による遠心
力の作用範囲を制約する。そして、油槽5の遠心力の作
用の少ない箇所に潤滑油が回流して、余計な抵抗なしに
油ポンプ内に進入する。 【効果】 潤滑油が正常に循環して、潤滑不全による不
具合を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、揺動スクロール
及び固定スクロールが設けられてフロン等の冷媒を圧縮
し、冷凍機、空気調整機等の圧縮機として使用されるス
クロール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図18〜図21は、従来のスクロール圧
縮機を示す図で、図18は縦断面図、図19は図18の
スクロール圧縮機運転中の油槽における液体の遠心力分
布を説明する密閉容器の下端部拡大図、図20は図18
のスクロール圧縮機運転中の油槽における液体の渦状の
流れを説明する密閉容器の下端部拡大図、図21は図1
8のスクロール圧縮機運転中の油槽における潤滑油又は
混合液の遠心力、潤滑油又は混合液の位置ヘッド並びに
潤滑油又は混合液の遠心力及び位置ヘッドの合力を説明
する図である。
【0003】図において、1は密閉容器、2は密閉容器
1内の上端寄りに配置された固定スクロール、3は固定
スクロール2の下側に設けられて固定スクロール2と係
合して圧縮室4を形成する揺動スクロール、5は密閉容
器1内の下端に設けられた油槽、6は密閉容器1内に設
けられた軸受フレームで、揺動スクロール3の下側に配
置されて返油孔7が形成されいる。
【0004】8は密閉容器1内に設けられて軸受フレー
ム6の下側に配置された電動機で、下端が油槽5に配置
されて揺動スクロール3を駆動する軸9、ロータ10、
ステータ11及びコイル12によって構成されている。
13は軸9の軸線に沿って貫通して配置された給油孔、
14はバッフルプレートで、環状をなし軸9の下端部に
配置されて油槽5を覆い、かつ周縁部が密閉容器1内周
壁面に装着されて返油孔(図示しない)が設けられてい
る。
【0005】15は軸9の下端に設けられて油槽5の潤
滑油中に配置された油ポンプ、16は固定スクロール
2、揺動スクロール3、軸受フレーム6及び軸9によっ
て構成された圧縮部組立体、17は密閉容器1に設けら
れた吸入管、18は密閉容器1に設けられた吐出管、1
9はスクロールの吸入口、20はスクロールの吐出口、
21〜23はそれぞれ揺動スクロール3、軸受フレーム
6及び軸9端部に形成された揺動スクロール3に関連す
る摺動部である。
【0006】24はコイル12の上側のコイルエンド内
に埋蔵状態に設けられてステータ11の温度を検出する
温度検出器、25は密閉容器1の上部外面に設けられた
密封端子で、リード線26により温度検出器24に接続
されている。27は密閉容器1内面とステータ11の間
に環状に形成された空所である。
【0007】従来のスクロール圧縮機は上記のように構
成され、電動機8が付勢されて軸9が回転し、揺動スク
ロール3が駆動される。これにより、吸入管17から吸
入口19を経て冷媒ガスが圧縮室4に吸入され、周知の
スクロール圧縮原理によって圧縮された冷媒ガスが吐出
口20を経て吐出管18から吐出される。
【0008】また、軸9の回転による油ポンプ15の動
作により油槽5の潤滑油が吸引されて給油孔13を経て
各摺動部21〜23に給油される。そして、各摺動部2
1〜23を潤滑した潤滑油は返油孔7、空所27及びバ
ッフルプレート14の返油孔を経て油槽5に回流するよ
うになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
クロール圧縮機において、例えば蒸発温度の低い運転状
件の下で、図示が省略してあるが膨張弁選定錯誤、霜取
り運転後のクーラファン作動遅れ等に起因する液バック
運転、すなわち吸入管17に液冷媒が混入した状態の冷
媒ガスが戻る現象が発生すると、液冷媒が油槽5の潤滑
油に混入した混合液が生じる。このときに、油は温度が
下がると一般に粘度が高くなるため、混合液の温度が低
下して混合液の粘度が高くなって混合液が高粘度流体と
なる。
【0010】これによって、油ポンプ15外周面の粘性
抵抗が増し、油ポンプ15により油槽5の混合液に伝達
される回転力が増加して混合液に発生する遠心力が大き
くなる。したがって、軸受フレーム6の返油孔7から油
槽5に戻る潤滑油が油槽5内の上層に落ちるものの、図
19に示す油槽5内の粘度の高い混合液に発生している
遠心力により、半径方向のエネルギーを受けて油槽5の
外側寄りへ移動する。
【0011】また、返油孔7から油槽5に戻る潤滑油は
各摺動部21〜23を潤滑しているので、温度が高く油
密度は低い。したがって、油槽5の混合液とは油密度が
異なることのために混ざり難くなる。さらに、油槽5の
粘度の高い混合液の遠心力が半径方向外側へ作用する。
この遠心力は、返油孔7から油槽5に戻る潤滑油が、自
重により密閉容器1の半径方向外側から密閉容器1底部
を通って油ポンプ15内部へ進入することを阻害する力
として図20に示すように作用する。
【0012】このため、油ポンプ15の先端付近には粘
度の高い混合液が集まり、また油ポンプ15の回転で生
じる半径方向の遠心力が作用するので油ポンプ15内部
に潤滑油、混合液が進入し難くなる。このような現象に
よって、各摺動部21〜23への潤滑油の供給が不足し
て潤滑作用が阻害されるという問題点があった。
【0013】なお、運転中の油槽5において油ポンプ1
5により潤滑油又は混合液に発生する遠心力は、油ポン
プ15の外形形状の影響を受けて図21の図形(a)の
分布となる。また、運転中の油槽5において油ポンプ1
5により潤滑油又は混合液に発生する位置ヘッドは図2
1の図形(b)の分布となる。
【0014】さらに、運転中の油槽5において油ポンプ
15により潤滑油又は混合液に発生する遠心力と位置ヘ
ッドとの合力は図21の図形(c)の分布となる。ま
た、図21に示す点Pは潤滑油又は混合液に作用する遠
心力と位置ヘッドがバランスして潤滑油又は混合液が静
止している点である。そして、点Pから下では潤滑油又
は混合液が油ポンプ15方向へ流れ、点Pから上では潤
滑油又は混合液が密閉容器1の周壁方向へ流れる。
【0015】また、スクロール圧縮機において、潤滑油
の温度が低下したときには、油ポンプ15の回転により
油槽5内の潤滑油に次に述べるような影響を与える。す
なわち、油ポンプ15が回転することにより油ポンプ1
5の外周において、液冷媒が油槽5の潤滑油に混入して
なる混合液が生成されて、油槽5内の混合液が攪拌され
る。そして、油ポンプ15の回転と同方向に混合液が渦
を巻くように回転し、回転する混合液は半径方向外側向
きの遠心力を持つ。
【0016】このように、混合液が半径方向外側向きの
遠心力を持つことは、遠心力に釣り合う圧力低下のため
運転中の混合液面中心に窪みが生じて双曲線になること
からも明らかである。また、このときに混合液の粘性の
ため半径方向の他に、軸方向にも油ポンプ15の回転力
が伝わるので、混合液は油ポンプ15の下端よりも下方
においても回転力を持っている。
【0017】また、混合液の温度低下によって混合液の
粘度が増加すると油ポンプ15外周面と接する混合液の
剪断抵抗が増し、油ポンプ15の回転力が半径方向外側
の潤滑油に、液冷媒混入前、すなわち温度低下前よりも
効率良く伝わる。このため、油槽5内の混合液の攪拌回
転力が増すことになり、油ポンプ15の回転によって混
合液に加わる遠心力が増大する。
【0018】そして、油ポンプ15の吸入口に到達する
潤滑油が少なくなり、各摺動部21〜23への潤滑油の
供給量が不足し、各摺動部21〜23の軸受け負荷容量
が低下する。このため、各摺動部21〜23に磨耗、焼
き付等の不具合が発生することになる。また、前述の遠
心力増大により図21に示す点Pが下降し、油ポンプ1
5の吸い込み速度が低下して、各摺動部21〜23への
潤滑油の供給量が減少する。
【0019】また、潤滑油の温度が低下していない場合
には潤滑油の粘度が低いため、油ポンプ15外周面と接
する混合液の粘性抵抗が少なく油槽5内の混合液の回転
による遠心力は小さい。このため、図21に示す点Pが
下降せず油ポンプ15の吸い込む速度は低下しないの
で、各摺動部21〜23に所要量の潤滑油が供給され
る。
【0020】また、油槽5内の潤滑油に液冷媒が混入し
て、油濃度の異なる複数の相に分離したときには密度の
高い相が下側へ移動するが、潤滑油の密度よりも液状態
での密度が高い冷媒では、油濃度の低い相が下側へ滞留
する。このため、油ポンプ15の吸い込み位置が油槽5
の下方に設けられている場合に、油槽5下方の油濃度の
低い相から潤滑油を吸い込むために濃度の低い潤滑油で
の潤滑となる。したがって、潤滑不全が生じて各摺動部
21〜23の軸受け負荷容量が低下し焼き付等の不具合
が発生する。
【0021】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、潤滑油又は液冷媒が潤滑油に混
入した混合液の温度等の状況に関わらず、揺動スクロー
ルに関連する摺動部の潤滑作用が達成されるスクロール
圧縮機を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル圧縮機においては、密閉容器内の上部側に配置された
固定スクロール及び固定スクロールと係合して圧縮室を
形成する揺動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺
動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通し
て配置された給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内
の下部側に設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油
槽の潤滑油内に配置され軸の給油孔を経て揺動スクロー
ルに関連する摺動部に潤滑油を供給する油ポンプと、円
筒状に形成されて油槽の潤滑油内に設けられ油ポンプを
包囲する攪拌抑制部材とが設けられる。
【0023】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、円筒状に形成され
て下端が密閉容器の底面に固定され下端寄りに油路が設
けられて潤滑油内に配置され油ポンプを包囲する攪拌抑
制部材とが設けられる。
【0024】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、この油ポンプ外面
の円錐形と相似形の円錐筒状に形成され、潤滑油内に設
けられて油ポンプを包囲する攪拌抑制部材とが設けられ
る。
【0025】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、網が椀状に成形さ
れてなり椀の開口部が密閉容器内底面に固定され、椀の
底部外面が油ポンプの下面に対向して配置されて潤滑油
内に設けられた攪拌抑制部材とが設けられる。
【0026】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、板体からなり板面
が電動機の軸の長手に沿う方向に配置されて油槽内を横
切って設けられ油ポンプに空隙を形成して対向して配置
されて潤滑油内に設けられた攪拌抑制部材とが設けられ
る。
【0027】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、油槽を覆い周縁部
が密閉容器内周壁面に装着されたバッフルプレートと一
体的に構成されて潤滑油内に設けられ油ポンプに対向し
て配置された攪拌抑制部材とが設けられる。
【0028】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、管体からなり油槽
中に設けられ上端が潤滑油中の油面近くに開口し、密閉
容器の内壁に沿って下降して下端の開口部は油ポンプの
下面に対向して配置された攪拌抑制部材とが設けられ
る。
【0029】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、管体からなり油槽
中に設けられ上端が揺動スクロールに関連する摺動部を
構成する軸受フレームの返油孔に連通し、密閉容器の内
壁に沿って下降して下端の開口部は油ポンプの下面に対
向して配置された攪拌抑制部材とが設けられる。
【0030】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、この油ポンプと一
体的に構成されて油ポンプの大径部の下方に形成された
小径部からなり下面に吸入孔が設けられた攪拌抑制部材
とが設けられる。
【0031】また、この発明に係るスクロール圧縮機に
おいては、密閉容器内の上部側に配置された固定スクロ
ール及び固定スクロールと係合して圧縮室を形成する揺
動スクロールと、密閉容器内に設けられて揺動スクロー
ルを駆動する電動機と、軸線に沿って貫通して配置され
た給油孔を有する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に
設けられた油槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油
内に配置され給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺
動部に潤滑油を供給する油ポンプと、油槽に設けられた
攪拌抑制部材と、下面に吸入孔が設けられて油ポンプの
下端から突設された小径部材とが設けられる。
【0032】上記のように構成されたスクロール圧縮機
では、油槽における油ポンプの動作による遠心力の作用
範囲が攪拌抑制部材内に制約される。そして、揺動スク
ロールに関連する摺動部に供給された潤滑油は、油ポン
プの動作による遠心力が作用しない油槽の攪拌抑制部材
外に回流して、余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入す
る。
【0033】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用範囲が、下端が密閉容器の底面に固定された攪拌
抑制部材内に制約される。そして、揺動スクロールに関
連する摺動部に供給された潤滑油は、油ポンプの動作に
よる遠心力が作用しない油槽の攪拌抑制部材外に回流し
て、余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0034】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用範囲が、油ポンプ外面の円錐形と相似形の円錐筒
状に形成された攪拌抑制部材内に制約される。そして、
揺動スクロールに関連する摺動部に供給された潤滑油
は、油ポンプの動作による遠心力が作用しない油槽の攪
拌抑制部材外に回流して、余計な抵抗なしに油ポンプ内
に進入する。
【0035】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用範囲が、網が椀状に成形されてなる攪拌抑制部材
外に制約される。そして、揺動スクロールに関連する摺
動部に供給された潤滑油は、油ポンプの動作による遠心
力が作用しない油槽の攪拌抑制部材内に回流して、余計
な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0036】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用が、板体からなり板面が電動機の軸の長手に沿う
方向に配置されて油槽内を横切って設けられた攪拌抑制
部材によって抑制される。そして、揺動スクロールに関
連する摺動部に供給された潤滑油は、油ポンプの動作に
よる遠心力の作用が抑制された油槽に回流して、余計な
抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0037】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用範囲が、油槽を覆うバッフルプレートと一体的に
構成された攪拌抑制部材によって抑制される。そして、
揺動スクロールに関連する摺動部に供給された潤滑油
は、油槽における油ポンプの動作による遠心力の作用が
抑制された攪拌抑制部材対応箇所に回流して、余計な抵
抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0038】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、揺動スクロールに関連する摺動部に供給さ
れた潤滑油が、油槽の油ポンプの動作による遠心力の作
用から隔離された攪拌抑制部材の管体内を経て回流し、
余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0039】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、揺動スクロールに関連する摺動部に供給さ
れた潤滑油が、上端が揺動スクロールに関連する摺動部
を構成する軸受フレームの返油孔に連通して、油槽の油
ポンプの動作による遠心力の作用から隔離された攪拌抑
制部材の管体内を経て回流し、余計な抵抗なしに油ポン
プ内に進入する。
【0040】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用が、油ポンプの大径部の下方に形成された小径の
攪拌抑制部材の側面対面箇所において減少する。そし
て、揺動スクロールに関連する摺動部に供給された潤滑
油は、油ポンプの動作による遠心力の作用が少ない攪拌
抑制部材の側面対面箇所に回流し、余計な抵抗なしに油
ポンプ内に進入する。
【0041】また、上記のように構成されたスクロール
圧縮機では、油槽における油ポンプの動作による遠心力
の作用が、油ポンプの大径部の下方に形成された小径部
材の側面対面箇所において減少する。そして、揺動スク
ロールに関連する摺動部に供給された潤滑油は、油ポン
プの動作による遠心力の作用が少ない小径部材の側面対
面箇所に回流し、攪拌抑制部材による油ポンプの動作に
よる遠心力の作用範囲の制約作用とも相俟って余計な抵
抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施例1.図1及び図2は、この発明の一実施例を示す
図で、図1は縦断面図、図2は図1の密閉容器の下端部
拡大図である。図において、1は密閉容器、2は密閉容
器1内の上端寄りに配置された固定スクロール、3は固
定スクロール2の下側に設けられて固定スクロール2と
係合して圧縮室4を形成する揺動スクロール、5は密閉
容器1内の下端に設けられた油槽、6は密閉容器1内に
設けられた軸受フレームで、返油孔7が形成され揺動ス
クロール3の下側に配置されている。
【0043】8は密閉容器1内に設けられて軸受フレー
ム6の下側に配置された電動機で、揺動スクロール3を
駆動し下端が油槽5に配置された軸9、ロータ10、ス
テータ11及びコイル12によって構成されている。1
3は軸9の軸線に沿って貫通して配置された給油孔、1
4はバッフルプレートで、環状をなし軸9の下端部に配
置されて油槽5を覆い、かつ周縁部が密閉容器1内周壁
面に装着されて返油孔(図示しない)が設けられてい
る。
【0044】15は軸9の下端に設けられて油槽5の潤
滑油中に配置された油ポンプ、16は固定スクロール
2、揺動スクロール3、軸受フレーム6及び軸9によっ
て構成された圧縮部組立体、17は密閉容器1に設けら
れた吸入管、18は密閉容器1に設けられた吐出管、1
9はスクロールの吸入口、20はスクロールの吐出口、
21〜23はそれぞれ揺動スクロール3、軸受フレーム
6及び軸9端部に形成された揺動スクロール3に関連す
る摺動部である。
【0045】24はコイル12の上側のコイルエンド内
に埋蔵状態に設けられてステータ11の温度を検出する
温度検出器、25は密閉容器1の上部外面に設けられた
密封端子で、リード線26により温度検出器24に接続
されている。27は密閉容器1内面とステータ11の間
に環状に形成された空所である。
【0046】28は攪拌抑制部材で、円筒状に形成され
て油ポンプ15を包囲して配置され、底面に油ポンプ1
5の下端が空隙を形成して嵌合状態に配置されている。
29は攪拌抑制部材28を密閉容器1に装着する取付具
で、一端が攪拌抑制部材28に、他端は密閉容器1内壁
にそれぞれ溶接されて固定されている。30は攪拌抑制
部材28の底面と密閉容器1内の底面の間に形成された
油路である。
【0047】上記のように構成されたスクロール圧縮機
においては、電動機8が付勢されて軸9が回転し、揺動
スクロール3が駆動される。これによって、吸入管17
から吸入口19を経て冷媒ガスが圧縮室4に吸入され、
周知のスクロール圧縮原理によって圧縮された冷媒ガス
が吐出口20を経て吐出管18から吐出される。
【0048】また、軸9の回転による油ポンプ15の動
作により油槽5の潤滑油が吸入されて給油孔13を経て
各摺動部21〜23に給油される。そして、各摺動部2
1〜23を潤滑した潤滑油は返油孔7、空所27及びバ
ッフルプレート14の返油孔を経て図2に示す矢印Aの
経路により攪拌抑制部材28外を経て油槽5に回流し、
次いで油路30を経て油ポンプ15に吸入される。
【0049】そして、油ポンプ15の動作によって発生
する遠心力の作用範囲が図2に示す矢印Bのように攪拌
抑制部材28内に制約される。これによって、油ポンプ
15の動作による遠心力が油槽5全体に及ぶことがな
く、各摺動部21〜23を潤滑した潤滑油が余計な抵抗
なしに油ポンプ15内に進入する。
【0050】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が各摺動部21〜23へ正常
に供給されて、各摺動部21〜23の軸受け負荷容量が
低下することによる焼き付等の不具合の発生を未然に防
止することができる。
【0051】実施例2.図3〜図5は、この発明の他の
実施例を示す図で、図3は縦断面図、図4は図3の密閉
容器の下端部拡大図、図5は図3の攪拌抑制部材の拡大
斜視図である。図において、図1及び図2と同符号は相
当部分を示し、28は攪拌抑制部材で、円筒状に形成さ
れて油ポンプ15を包囲して配置され、下端が密閉容器
1の底面に溶接により固定されて、下端に設けられた切
欠部により形成されて密閉容器1底部において油槽5に
連通した油路30が設けられている。
【0052】上記のように構成されたスクロール圧縮機
においても、攪拌抑制部材28が設けられて油ポンプ1
5の動作によって発生する遠心力の作用範囲が図4に示
す矢印Bのように攪拌抑制部材28内に制約される。し
たがって、詳細な説明を省略するが図3〜図5の実施例
においても図1及び図2の実施例と同様な作用が得られ
ることは明白である。
【0053】また、図3〜図5の実施例において各摺動
部21〜23を潤滑した潤滑油は返油孔7、空所27及
びバッフルプレート14の返油孔を経て図4に示す矢印
Aの経路により攪拌抑制部材28外を経て油槽5に回流
し、次いで油槽5の底面及び油路30を経て油ポンプ1
5に吸入される。
【0054】実施例3.図6及び図7も、この発明の他
の実施例を示す図で、図6は縦断面図、図7は図6の密
閉容器の下端部拡大図である。図において、図1及び図
2と同符号は相当部分を示し、28は攪拌抑制部材で、
油ポンプ15外面の円錐形と相似形の円錐筒状に形成さ
れ、空隙を構成して油ポンプ15を囲み底面に油ポンプ
15下面に対向した貫通孔が設けられている。
【0055】上記のように構成されたスクロール圧縮機
においても、攪拌抑制部材28が設けられて油ポンプ1
5の動作により発生する遠心力の作用範囲が攪拌抑制部
材28内に制約される。したがって、詳細な説明を省略
するが図6及び図7の実施例においても図1及び図2の
実施例と同様な作用が得られることは明白である。
【0056】また、図6及び図7の実施例において油ポ
ンプ15の下端よりも下方の混合液が油ポンプ15から
隔離される。このため、油ポンプ15の動作により発生
する遠心力の影響が最少となり、潤滑油が油ポンプ15
へ一層円滑に進入する。したがって、潤滑油を各摺動部
21〜23へ良好に供給することができ、各摺動部21
〜23の軸受け負荷容量が低下することによる焼き付等
の不具合の発生を未然に防止することができる。
【0057】また、図6及び図7の実施例における攪拌
抑制部材28下端部の形状を半球状に形成したものであ
っても、図6及び図7に示す攪拌抑制部材28において
得られる作用と同様の作用を得ることができる。
【0058】実施例4.図8及び図9も、この発明の他
の実施例を示す図で、図8は縦断面図、図9は図8の密
閉容器の下端部拡大図である。図において、図1及び図
2と同符号は相当部分を示し、28は攪拌抑制部材で、
網が椀状に成形されてなり椀の開口部が密閉容器1内底
面に溶接により固定され、椀の底部外面は油ポンプ15
の下面に少ない空隙を形成して対向して配置されてい
る。
【0059】上記のように構成されたスクロール圧縮機
において、網が椀状に成形されてなる攪拌抑制部材28
が設けられて、攪拌抑制部材28が混合液の油ポンプ1
5の動作によって発生する遠心力による回転に対して抵
抗となる。このため、攪拌抑制部材28内の混合液の遠
心力による回転速度が減速される。そして、油ポンプ1
5の動作によって発生する遠心力の作用範囲が図9に示
す矢印Bのように攪拌抑制部材28外に制約される。
【0060】これによって、油ポンプ15の動作による
遠心力による混合液の回転流が攪拌抑制部材28内に及
ぶことがない。このため、各摺動部21〜23を潤滑し
た潤滑油が図9に示す矢印Aで示すように余計な抵抗な
しに油ポンプ15内に進入する。したがって、詳細な説
明を省略するが図8及び図9の実施例においても図1及
び図2の実施例と同様な作用が得られることは明白であ
る。
【0061】なお、図8及び図9の実施例における網か
らなる攪拌抑制部材28の形状が、前述の図3の攪拌抑
制部材28と同様な形状であって油ポンプ15を囲むよ
うに配置されたものであっても、図8及び図9に示す攪
拌抑制部材28において得られる作用と同様の作用を得
ることができる。
【0062】実施例5.図10及び図11も、この発明
の他の実施例を示す図で、図10は縦断面図、図11は
図10の攪拌抑制部材の拡大斜視図である。図におい
て、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、28は攪
拌抑制部材で、板体からなり板面が軸9の長手に沿う方
向に配置され油槽5内を半径方向に横切って配置されて
いる。そして、密閉容器1に対向した縁部には密閉容器
1との間に空隙が形成され、中心部には油ポンプ15に
空隙を形成して対向する切欠部が設けられ、下縁部は脚
部が密閉容器1底面に溶接によって固定されている。
【0063】上記のように構成されたスクロール圧縮機
において、板体からなる攪拌抑制材28が混合液の油
ポンプ15の動作によって発生する回転流に対して直交
する向きに配置される。そして、混合液の油ポンプ15
の動作にもとずく回転流に対して抵抗となる。このた
め、攪拌抑制部材28内の混合液の遠心力、回転速度が
減少する。
【0064】このため、各摺動部21〜23を潤滑して
油槽5に回流した潤滑油が特に抵抗を受けることなく油
ポンプ15内に進入する。したがって、詳細な説明を省
略するが図10及び図11の実施例においても図1及び
図2の実施例と同様な作用が得られることは明白であ
る。
【0065】なお、図10及び図11の実施例における
板体からなる攪拌抑制部材28を、混合液の油ポンプ1
5の動作によって発生する回転流を抑制する適宜な位置
又は姿勢に配置したり、このような状態に板体からなる
攪拌抑制部材28を複数枚設置したりすることにより、
混合液の油ポンプ15の動作によって発生する回転流を
抑制する。このような構成によっても、図10及び図1
1に示す攪拌抑制部材28において得られる作用と同様
の作用を得ることができる。
【0066】実施例6.図12も、この発明の他の実施
例を示す縦断面図である。図において、図1及び図2と
同符号は相当部分を示し、28は攪拌抑制部材で、板金
絞り加工等によってバッフルプレート14と一体に成形
されている。上記のように構成されたスクロール圧縮機
においても、攪拌抑制部材28が設けられて油ポンプ1
5の動作によって発生する遠心力の作用範囲が攪拌抑制
部材28内に制約される。
【0067】したがって、詳細な説明を省略するが図1
2の実施例においても図1及び図2の実施例と同様な作
用が得られることは明白である。また、図12の実施例
において攪拌抑制部材28がバッフルプレート14と一
体に製作されるので、部品数が少なくなり製作費を低減
することができる。
【0068】実施例7.図13も、この発明の他の実施
例を示す縦断面図である。図において、図1及び図2と
同符号は相当部分を示し、28は攪拌抑制部材で、管体
からなり上端が油槽5の潤滑油中の油面近くに開口し、
密閉容器1の内壁に沿って下降して設けられて密閉容器
1に溶接によって固定され、下端の開口部は油ポンプ1
5の下面に対向して配置されている。
【0069】上記のように構成されたスクロール圧縮機
においても、攪拌抑制部材28が設けられて各摺動部2
1〜23を潤滑して油槽5に回流した潤滑油が、混合液
の油ポンプ15の動作によって発生する回転流による不
具合の影響が少ない油槽5の上層から、すなわち油槽5
の潤滑油中の油面近くに配置された攪拌抑制部材28の
上端開口部から、油ポンプ15の下面に対向した下端の
開口部へ誘導される。
【0070】これによって、各摺動部21〜23を潤滑
した潤滑油が、混合液の油ポンプ15の動作によって発
生する回転流による抵抗を受けることなく油ポンプ15
内に進入する。したがって、詳細な説明を省略するが図
13の実施例においても図1及び図2の実施例と同様な
作用が得られることは明白である。
【0071】実施例8.図14も、この発明の他の実施
例を示す縦断面図である。図において、図1及び図2と
同符号は相当部分を示し、28は攪拌抑制部材で、管体
からなり上端が軸受フレーム6の返油孔7に連通し、密
閉容器1の内壁に沿って下降して設けられて密閉容器1
に溶接によって固定され、下端の開口部は油ポンプ15
の下面に対向して配置されている。
【0072】上記のように構成されたスクロール圧縮機
においても、攪拌抑制部材28が設けられて、各摺動部
21〜23を潤滑した潤滑油が自重によって攪拌抑制部
材28内を流下し、混合液の油ポンプ15の動作によっ
て発生する回転流の影響を受けることなく攪拌抑制部材
28の油ポンプ15の下面に対向した下端の開口部へ誘
導される。
【0073】これによって、各摺動部21〜23を潤滑
した潤滑油が、混合液の油ポンプ15の動作によって発
生する回転流の抵抗なしに油ポンプ15内に進入する。
したがって、詳細な説明を省略するが図14の実施例に
おいても図1及び図2の実施例と同様な作用が得られる
ことは明白である。
【0074】実施例9.図15及び図16も、この発明
の他の実施例を示す図で、図15は縦断面図、図16は
図15の密閉容器の下端部拡大図である。図において、
図1及び図2と同符号は相当部分を示し、28は攪拌抑
制部材で、油ポンプ15と一体的に構成されて油ポンプ
15の大径部の下方に形成された小径部からなり下面に
吸入孔が設けられている。
【0075】上記のように構成されたスクロール圧縮機
において、油ポンプ15の大径部の下方に形成された小
径部からなる攪拌抑制部材28が設けられて、油ポンプ
15の動作により混合液に発生する遠心力が攪拌抑制部
材28の側面対面箇所において減少する。したがって、
詳細な説明を省略するが図15及び図16の実施例にお
いても図1及び図2の実施例と同様な作用が得られるこ
とは明白である。
【0076】また、図15及び図16の実施例におい
て、油ポンプ15を大径部に構成することにより所要の
ポンプ能力を得ることができる。また、油ポンプ15の
動作により発生する遠心力を攪拌抑制部材28の箇所に
おいて減少させることにより、攪拌抑制部材28の下端
を密閉容器1底面よりも特に上昇させなくてもく所要の
潤滑油量を進入させることができる。
【0077】なお、前述の図21に示すように、油ポン
プ15の動作により油槽5内の混合液に遠心力が発生す
る。この遠心力による障害に対して、各摺動部21〜2
3を潤滑した潤滑油を、返油孔7、空所27及びバッフ
ルプレート14の返油孔を経て油槽5に回流して油ポン
プ15に吸入され易くするための手段として、油槽5内
の混合液の遠心力を減少させることが考えられる。
【0078】すなわち、油ポンプ15の半径方向外側及
び密閉容器1底面での遠心力の減少により油路を確保す
る手段がある。具体的には油ポンプ15の小径化及び油
ポンプ15下端位置を密閉容器1底面から上昇させる構
成がある。しかし、このような構成において、油ポンプ
の小径化では充分なポンプ能力が得られず、また油ポン
プ15の下端を上昇させることでは油ポンプ15の下端
から密閉容器1底面までに溜る潤滑油量が増えるため、
潤滑油の必要最少量が増加し、油面低下時に、各摺動部
21〜23への潤滑油量の供給不足が発生する恐れがあ
る。
【0079】このような恐れに対して図15及び図16
の実施例では、油ポンプ15に段を形成した油ポンプ1
5の外径よりも小径の攪拌抑制部材28による遠心力を
生じる。このため、攪拌抑制部材28の下端付近では遠
心力の分布が小さくなって、潤滑油の受ける遠心力の影
響が減少する。したがって、潤滑油が油ポンプ15内へ
進入し易くなり、油槽5内の潤滑油を油ポンプ15へ充
分供給することができる。
【0080】そして、潤滑油が各摺動部21〜23へ正
常に供給されて、各摺動部21〜23の軸受け負荷容量
が低下することによる焼き付等の不具合の発生を未然に
防止することができる。なお、攪拌抑制部材28は、油
ポンプ15と一体に、また別体に、さらに切削加工、板
金絞り加工等によって適宜に製作することができる。
【0081】実施例10.図17も、この発明の他の実
施例を示す縦断面図である。図において、図1及び図2
と同符号は相当部分を示し、15は下端寄りに小径部材
31が突設された油ポンプ、28は攪拌抑制部材で、円
筒状に形成されて小径部材31を含む油ポンプ15を包
囲して配置され、底面に小径部31の下端が空隙を形成
して嵌合状態に配置されている。
【0082】上記のように構成されたスクロール圧縮機
においても、攪拌抑制部材28が設けられて油ポンプ1
5の動作によって発生する遠心力の作用範囲が攪拌抑制
部材28内に制約される。したがって、詳細な説明を省
略するが図17の実施例においても図1及び図2の実施
例と同様な作用が得られることは明白である。
【0083】また、図17の実施例において、油ポンプ
15の小径部材31側面対応箇所では油ポンプ15の動
作によって発生する遠心力が少なく、混合液の油ポンプ
15の動作によって発生する回転流の影響が減少する。
このため、攪拌抑制部材28による油ポンプ15の動作
によって生じる遠心力の作用範囲の制約機能とも相俟っ
て潤滑油が円滑に油ポンプ15内に進入する。これによ
って、潤滑油が各摺動部21〜23へ正常に供給され
て、各摺動部21〜23の軸受け負荷容量が低下するこ
とによる焼き付等の不具合の発生を未然に防止すること
ができる。
【0084】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、密閉容
器内の上部側に配置された固定スクロール及び固定スク
ロールと係合して圧縮室を形成する揺動スクロールと、
密閉容器内に設けられて揺動スクロールを駆動する電動
機と、軸線に沿って貫通して配置された給油孔を有する
電動機の軸と、密閉容器内の下部側に設けられた油槽
と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油内に配置され軸
の給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺動部に潤滑
油を供給する油ポンプと、円筒状に形成されて油槽の潤
滑油内に設けられ油ポンプを包囲して配置された攪拌抑
制部材とを設けたものである。
【0085】これによって、油槽における油ポンプの動
作による遠心力の作用範囲が攪拌抑制部材内に制約され
る。そして、揺動スクロールに関連する摺動部に供給さ
れた潤滑油は、油ポンプの動作による遠心力が作用しな
い油槽の攪拌抑制部材外に回流して、余計な抵抗なしに
油ポンプ内に進入する。したがって、潤滑油が円滑に循
環して潤滑油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温
度、粘度等の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロール
に関連する摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不
全による不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0086】また、この発生は以上説明したように、円
筒状に形成されて下端が密閉容器の底面に固定され下端
寄りに油路が設けられて潤滑油内に配置され、油ポンプ
を包囲する攪拌抑制部材を設けたものである。これによ
って、油槽における油ポンプの動作による遠心力の作用
範囲が、下端が密閉容器の底面に固定された攪拌抑制部
材内に制約される。そして、揺動スクロールに関連する
摺動部に供給された潤滑油は、油ポンプの動作による遠
心力が作用しない油槽の攪拌抑制部材外に回流して、余
計な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0087】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0088】また、この発明は以上説明したように、油
ポンプ外面の円錐形と相似形の円錐筒状に形成され、潤
滑油内に設けられて油ポンプを包囲する攪拌抑制部材を
設けたものである。これによって、油槽における油ポン
プの動作による遠心力の作用範囲が、油ポンプ外面の円
錐形と相似形の円錐筒状に形成された攪拌抑制部材内に
制約される。そして、揺動スクロールに関連する摺動部
に供給された潤滑油は、油ポンプの動作による遠心力が
作用しない油槽の攪拌抑制部材外に回流して、余計な抵
抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0089】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0090】また、この発明は以上説明したように、網
が椀状に成形されてなり椀の開口部が密閉容器内底面に
固定され、椀の底部外面が油ポンプの下面に対向して配
置されて潤滑油内に設けられた攪拌抑制部材を設けたも
のである。これによって、油槽における油ポンプの動作
による遠心力の作用範囲が、網が椀状に成形されてなる
攪拌抑制部材外に制約される。そして、揺動スクロール
に関連する摺動部に供給された潤滑油は、油ポンプの動
作による遠心力が作用しない油槽の攪拌抑制部材内に回
流して、余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0091】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0092】また、この発明は以上説明したように、板
体からなり板面が電動機の軸の長手に沿う方向に配置さ
れて油槽内を横切って設けられ油ポンプに空隙を形成し
て対向して配置されて潤滑油内に設けられた攪拌抑制部
材を設けたものである。これによって、油槽における油
ポンプの動作による遠心力の作用が、板体からなり板面
が電動機の軸の長手に沿う方向に配置されて油槽内を横
切って設けられた攪拌抑制部材によって抑制される。そ
して、揺動スクロールに関連する摺動部に供給された潤
滑油は、油ポンプの動作による遠心力の作用が抑制され
た油槽に回流して、余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入
する。
【0093】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0094】また、この発明は以上説明したように、油
槽を覆い周縁部が密閉容器内周壁面に装着されたバッフ
ルプレートと一体的に構成されて潤滑油内に設けられ油
ポンプに対向して配置された攪拌抑制部材を設けたもの
である。これによって、油槽における油ポンプの動作に
よる遠心力の作用範囲が、油槽を覆うバッフルプレート
と一体的に構成された攪拌抑制部材によって抑制され
る。そして、揺動スクロールに関連する摺動部に供給さ
れた潤滑油は、油槽における油ポンプの動作による遠心
力の作用が抑制された攪拌抑制部材対応箇所に回流し
て、余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0095】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。また、攪拌抑
制部材がバッフルプレートと一体的に構成されるので、
部品数が少なくなり製作費を低減する効果がある。
【0096】また、この発明は以上説明したように、管
体からなり油槽中に設けられ上端が潤滑油中の油面近く
に開口し、密閉容器の内壁に沿って下降して下端の開口
部は油ポンプの下面に対向して配置された攪拌抑制部材
を設けたものである。これによって、揺動スクロールに
関連する摺動部に供給された潤滑油が、油槽内の油ポン
プの動作による遠心力の作用から隔離された攪拌抑制部
材の管体内を経て回流し、余計な抵抗なしに油ポンプ内
に進入する。
【0097】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0098】また、この発明は以上説明したように、管
体からなり油槽中に設けられ上端が揺動スクロールに関
連する摺動部を構成する軸受フレームの返油孔に連通
し、密閉容器の内壁に沿って下降して下端の開口部は油
ポンプの下面に対向して配置された攪拌抑制部材とを設
けたものである。これによって、揺動スクロールに関連
する摺動部に供給された潤滑油が、上端が揺動スクロー
ルに関連する摺動部を構成する軸受フレームの返油孔に
連通して、油槽の油ポンプの動作による遠心力の作用か
ら隔離された攪拌抑制部材の管体内を経て回流し、余計
な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0099】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0100】また、この発明は以上説明したように、油
ポンプと一体的に構成されて油ポンプの大径部の下方に
形成された小径部からなり下面に吸入孔が設けられた攪
拌抑制部材を設けたものである。これによって、油槽に
おける油ポンプの動作による遠心力の作用が、油ポンプ
の大径部の下方に形成された小径の攪拌抑制部材の側面
対面箇所において減少する。そして、揺動スクロールに
関連する摺動部に供給された潤滑油は、油ポンプの動作
による遠心力の作用が少ない攪拌抑制部材の側面対面箇
所に回流し、余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入する。
【0101】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0102】また、この発明は以上説明したように、密
閉容器内の上部側に配置された固定スクロール及び固定
スクロールと係合して圧縮室を形成する揺動スクロール
と、密閉容器内に設けられて揺動スクロールを駆動する
電動機と、軸線に沿って貫通して配置された給油孔を有
する電動機の軸と、密閉容器内の下部側に設けられた油
槽と、軸の下端に設けられて油槽の潤滑油内に配置され
給油孔を経て揺動スクロールに関連する摺動部に潤滑油
を供給する油ポンプと、油槽に設けられた攪拌抑制部材
と、下面に吸入孔が設けられて油ポンプの下端から突設
された小径部材とを設けたものである。
【0103】これによって、油槽における油ポンプの動
作による遠心力の作用が、油ポンプの大径部の下方に形
成された小径部材の側面対面箇所において減少する。そ
して、揺動スクロールに関連する摺動部に供給された潤
滑油は、油ポンプの動作による遠心力の作用が少ない小
径部材の側面対面箇所に回流し、攪拌抑制部材による油
ポンプの動作によって生じる遠心力の作用範囲の制約機
能とも相俟って余計な抵抗なしに油ポンプ内に進入す
る。
【0104】したがって、潤滑油が円滑に循環して潤滑
油又は液冷媒が潤滑油に混入した混合液の温度、粘度等
の状況に関わらず、潤滑油が揺動スクロールに関連する
摺動部へ正常に供給されて、摺動部の潤滑不全による不
具合の発生を未然に防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す縦断面図。
【図2】 図1の密閉容器の下端部拡大図。
【図3】 この発明の実施例2を示す縦断面図。
【図4】 図3の密閉容器の下端部拡大図。
【図5】 図3の攪拌抑制部材の拡大斜視図。
【図6】 この発明の実施例3を示す縦断面図。
【図7】 図6の密閉容器の下端部拡大図。
【図8】 この発明の実施例4を示す縦断面図。
【図9】 図8の密閉容器の下端部拡大図。
【図10】 この発明の実施例5を示す縦断面図。
【図11】 図10の攪拌抑制部材の拡大斜視図。
【図12】 この発明の実施例6を示す縦断面図。
【図13】 この発明の実施例7を示す縦断面図。
【図14】 この発明の実施例8を示す縦断面図。
【図15】 この発明の実施例9を示す縦断面図。
【図16】 図15の密閉容器の下端部拡大図。
【図17】 この発明の実施例10を示す縦断面図。
【図18】 従来のスクロール圧縮機の縦断面図。
【図19】 図18のスクロール圧縮機運転中の油槽に
おける液体の遠心力分布を説明する密閉容器の下端部拡
大図。
【図20】 図18のスクロール圧縮機運転中の油槽に
おける液体の渦状の流れを説明する密閉容器の下端部拡
大図。
【図21】 図18のスクロール圧縮機運転中の油槽に
おける潤滑油又は混合液の遠心力、潤滑油又は混合液の
位置ヘッド並びに潤滑油又は混合液の遠心力及び位置ヘ
ッドの合力を説明する図。
【符号の説明】
1 密閉容器、2 固定スクロール、3 揺動スクロー
ル、4 圧縮室、5油槽、6 軸受フレーム、7 返油
孔、8 電動機、9 軸、13 給油孔、14 バッフ
ルプレート、15 油ポンプ、21〜23 摺動部、2
8 攪拌抑制部材、30 油路、31 小径部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、円筒状に形成されて上記
    潤滑油内に設けられ上記油ポンプを包囲する攪拌抑制部
    材とを備えたスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、円筒状に形成されて下端
    が上記密閉容器の底面に固定され下端寄りに油路が設け
    られて上記潤滑油内に配置され上記油ポンプを包囲する
    攪拌抑制部材とを備えたスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、この油ポンプ外面の円錐
    形と相似形の円錐筒状に形成され、上記潤滑油内に設け
    られて上記油ポンプを包囲する攪拌抑制部材とを備えた
    スクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、網が椀状に成形されてな
    り椀の開口部が上記密閉容器内底面に固定され、椀の底
    部外面が上記油ポンプの下面に対向して配置されて上記
    潤滑油内に設けられた攪拌抑制部材とを備えたスクロー
    ル圧縮機。
  5. 【請求項5】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、板体からなり板面が上記
    軸の長手に沿う方向に配置されて油槽内を横切って設け
    られ上記油ポンプに空隙を形成して対向して配置されて
    上記潤滑油内に設けられた攪拌抑制部材とを備えたスク
    ロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、上記油槽を覆い周縁部が
    上記密閉容器内周壁面に装着されたバッフルプレートと
    一体的に構成されて上記潤滑油内に設けられ上記油ポン
    プに対向して配置された攪拌抑制部材とを備えたスクロ
    ール圧縮機。
  7. 【請求項7】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、管体からなり上記油槽中
    に設けられ上端が上記潤滑油中の油面近くに開口し、上
    記密閉容器の内壁に沿って下降して下端の開口部は上記
    油ポンプの下面に対向して配置された攪拌抑制部材とを
    備えたスクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、管体からなり上記油槽中
    に設けられ上端が上記揺動スクロールに関連する摺動部
    を構成する軸受フレームの返油孔に連通し、上記密閉容
    器の内壁に沿って下降して下端の開口部は上記油ポンプ
    の下面に対向して配置された攪拌抑制部材とを備えたス
    クロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 密閉容器内の上部側に配置された固定ス
    クロール及び上記固定スクロールと係合して圧縮室を形
    成する揺動スクロールと、上記密閉容器内に設けられて
    上記揺動スクロールを駆動する電動機と、軸線に沿って
    貫通して配置された給油孔を有する上記電動機の軸と、
    上記密閉容器内の下部側に設けられた油槽と、上記軸の
    下端に設けられて上記油槽の潤滑油内に配置され上記給
    油孔を経て上記揺動スクロールに関連する摺動部に上記
    潤滑油を供給する油ポンプと、この油ポンプと一体的に
    構成されて上記油ポンプの大径部の下方に形成された小
    径部からなり下面に吸入孔が設けられた攪拌抑制部材と
    を備えたスクロール圧縮機。
  10. 【請求項10】 下面に吸入孔が設けられて油ポンプの
    下端から突設された小径部材を備えたことを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
JP18242195A 1995-07-19 1995-07-19 スクロール圧縮機 Pending JPH0932760A (ja)

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