JPH09325643A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09325643A
JPH09325643A JP8162369A JP16236996A JPH09325643A JP H09325643 A JPH09325643 A JP H09325643A JP 8162369 A JP8162369 A JP 8162369A JP 16236996 A JP16236996 A JP 16236996A JP H09325643 A JPH09325643 A JP H09325643A
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JP
Japan
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temperature
heater
image
recording material
image forming
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Application number
JP8162369A
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English (en)
Inventor
Yozo Hotta
陽三 堀田
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Satoru Izawa
悟 伊澤
Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
Masami Takeda
正美 竹田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム加熱方式の加熱定着装置12を具備
させている画像形成装置について、ジャム発生時に、画
像形成装置内に残留した被記録材をユーザが手作業で画
像形成装置外に取り出すことなく、ジャムリセットで該
被記録材を画像形成装置外に自動排出させることを可能
にして、ユーザビリティ向上を図ると同時に、ユーザが
該残留被記録材を手作業で画像形成装置内から取り出す
ことによる該被記録材上の未定着トナー画像の飛び散り
で画像形成装置内や加熱定着装置のトナー汚染、手指の
トナー汚れを防止すること。 【解決手段】 画像プリント時にジャム検知で画像形成
装置のプリント動作が中断された後のリセット時に、加
熱用回転体(フィルム)のヒータの温度を検知し、該検
知温度に基づいて、画像形成装置内に残留した被記録材
を自動排出するためのヒータ温度を決定すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセスなどの適宜の作
像方式の画像プリント部で目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を転写材・感光紙(エレクトロファック
ス紙)・静電記録紙・印字用紙などの被記録材に転写方
式あるいは直接方式にて形成担持させ、該被記録材を加
熱定着装置に導入して未定着画像を被記録材に永久定着
させて画像形成物を出力するプリンタ・複写機・ファク
シミリ装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置において未定着画像
を被記録材に加熱定着させる装置としては、熱効率、安
全性が良好な接触加熱型の熱ローラ定着方式の装置や、
省エネルギータイプのフィルム加熱方式の装置が多く採
用されている。
【0003】1)熱ローラ定着方式の加熱定着装置 熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱用回転体とし
ての加熱ローラ(定着ローラ)と、これに圧接させた加
圧用回転体としての弾性加圧ローラを基本構成とし、こ
の一対のローラを回転させて該両ローラ対の圧接ニップ
部(加熱ニップ部、定着ニップ部)に未定着画像(トナ
ー画像)を形成担持させた被加熱材としての被記録材を
導入して加熱ニップ部を挟持搬送通過させることで、加
熱ローラからの熱と加熱ニップ部の加圧力で未定着画像
を被記録材面に永久固着画像として熱圧定着させるもの
である。
【0004】ところで、画像形成装置においては、画像
プリント動作中にジャム(紙詰まり)が発生した場合に
はジャム検知手段の信号に基づいて画像形成装置の画像
プリント動作を自動的に中断させ、ジャム紙を除去し、
ジャムリセット(ジャム状態の解除)後に画像プリント
動作の再開を可能にするようになっている。
【0005】この場合、ジャム紙の除去作業において、
給紙部でのジャム紙や加熱定着装置部にかみ込んでいる
ジャム紙は手作業で除去する必要があるが、画像プリン
ト動作の自動的中断のために搬送途中で停止して画像形
成装置内に残留(滞留)しているけれども、加熱定着装
置の加熱ニップ部には存在しない被記録材については、
手作業で除去せずにそのままにしておき、ジャムリセッ
ト後の画像形成装置の画像プリント動作再開時に自動排
出させるのがよい。
【0006】そうすることで、ユーザビリティがよい
し、該被記録材を手作業で取り出し除去するときに該被
記録材上の未定着トナー画像を飛び散らせてしまうこと
による画像形成装置内や加熱定着装置のトナー汚染、手
指のトナー汚れを防止することができる。
【0007】そこで上記熱ローラ定着方式の加熱定着装
置を具備させている画像形成装置では、ジャムが発生
し、被記録材が画像形成装置内に残留しているが加熱定
着装置の加熱ニップ部に存在しない場合には、ジャムリ
セット後、加熱定着装置の加熱ローラの表面温度がトナ
ー画像のコールドオフセットやホットオフセットを生じ
ない所定温度になった時点で該被記録材の自動排出動作
を行なわせていた。
【0008】2)フィルム加熱方式の加熱定着装置 フィルム加熱定着方式の加熱定着装置は、発熱体である
加熱体(以下、ヒータと記す)に加熱用回転体である耐
熱性フィルム(定着フィルム)を加圧用回転体(加圧ロ
ーラ、弾性ローラ)で密着させて摺動搬送させ、該耐熱
性フィルムを挟んでヒータと加圧ローラとで形成される
圧接ニップ部(加熱ニップ部、定着ニップ部)に被加熱
材としての未定着画像を担持させた被記録材を導入して
耐熱性フィルムと一緒に搬送させて、耐熱性フィルムを
介して付与されるヒータからの熱と加熱ニップ部の加圧
力によって未定着画像を被加熱材上に永久画像として定
着させる装置である。
【0009】フィルム加熱方式の加熱定着装置は、ヒー
タとして低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄膜の
低熱容量のものを用いることができるため、省電力化、
ウエイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能で
ある。
【0010】この種のフィルム加熱方式の加熱定着装置
としては、フィルムの駆動方式として、フィルム内周面
側に駆動ローラを設け、フィルムにテンションを加えな
がら駆動する方式と、フィルムをフィルムガイドにルー
ズに外嵌させ、加圧用回転体としての加圧ローラを駆動
することで、フィルムを加圧ローラに対し従動回転させ
る方式が知られているが、部品点数が少なくてすむこと
から、後者の加圧用回転体駆動方式が採用されることが
多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】フィルム加熱方式の加
熱定着装置を具備させている画像形成装置では、前述の
熱ローラ定着方式の加熱定着装置を具備させている画像
形成装置におけるような、ジャム発生時に、画像形成装
置内に残留しているが加熱定着装置の加熱ニップ部に存
在しない場合の被記録材を自動排出させる動作を行なわ
せることが難しかった。
【0012】即ち、熱ローラ定着装置は、加圧ローラが
非常に冷えているときでも、定着ローラの熱容量が大き
いため急激に加圧ローラに熱を奪われることはなく、未
定着画像を担持している被記録材をジャムリセット後に
自動排出しても定着ローラが充分に温まっているのでコ
ールドオフセットしない。しかしながら、フィルム加熱
定着装置では、ヒータ、フィルムの熱容量が小さいた
め、加圧用回転体としての加圧ローラの温度に対してコ
ールドオフセット、ホットオフセットの発生するヒータ
温度が異なり、加圧ローラが非常に冷えているときに
は、加熱定着装置を停止してヒータ温度を上げても、該
加熱定着装置の回転開始時に急激に加圧ローラに熱を奪
われることでヒータの温度低下が著しく、画像形成装置
内に残留した被記録材が加熱定着装置に到達するまでに
ヒータ温度の回復が難しく、コールドオフセットが発生
してしまう。
【0013】更に、加圧ローラをあたためるためには、
ヒータに通電、温調しながら、フィルムと加圧ローラを
回転させる必要があった。
【0014】したがって、フィルム加熱方式の加熱定着
装置を具備させている画像形成装置の場合は、熱ローラ
定着方式の加熱定着装置を具備させている画像形成装置
のように、ジャムが発生し、ジャムリセット後ヒータの
温度が所定温度になった時点で残留被記録材の自動排出
を行なうことができず、従来は、画像形成装置内に残留
した該被記録材の自動排出はされず、ユーザが該被記録
材を手作業で画像形成装置内から取り出さなければなら
なかった。したがって、ユーザビリティが悪いし、該被
記録材を手作業で取り出し除去するときに該被記録材上
の未定着トナー画像を飛び散らせてしまうことによる画
像形成装置内や加熱定着装置のトナー汚染、手指のトナ
ー汚れを生じさせていた。
【0015】そこで本発明は、フィルム加熱方式の加熱
定着装置を具備させている画像形成装置についても、ジ
ャム発生時に、画像形成装置内に残留した被記録材をユ
ーザが手作業で画像形成装置外に取り出すことなく、ジ
ャムリセットで該被記録材を画像形成装置外に自動排出
させることを可能にして、ユーザビリティ向上を図ると
同時に、ユーザが該残留被記録材を手作業で画像形成装
置内から取り出すことによる該被記録材上の未定着トナ
ー画像の飛び散りで画像形成装置内や加熱定着装置のト
ナー汚染、手指のトナー汚れを防止することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0017】(1)被記録材に未定着画像を形成担持さ
せる画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材
を加熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加
熱ニップ部内を通過させることにより未定着画像を被記
録材に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置
において、画像プリント時にジャム検知で画像形成装置
のプリント動作が中断された後のリセット時に、上記加
熱用回転体のヒータの温度を検知し、該検知温度に基づ
いて、画像形成装置内に残留した被記録材を自動排出す
るためのヒータ温度を決定することを特徴とする画像形
成装置。
【0018】(2)被記録材に未定着画像を形成担持さ
せる画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材
を加熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加
熱ニップ部内を通過させることにより未定着画像を被記
録材に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置
において、画像プリント時にジャム検知で画像形成装置
のプリント動作が中断された後のリセット時に、上記加
熱用回転体のヒータの温度を検知し、該検知温度が所定
の温度より低い場合、上記加熱用回転体のヒータを最大
温調温度より高めで温調して画像形成装置内に残留した
被記録材を自動排出する動作を行なわせ、自動排出され
た被記録材が加熱定着装置を通過中に上記ヒータを所定
温調温度に戻すことを特徴とする画像形成装置。
【0019】(3)被記録材に未定着画像を形成担持さ
せる画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材
を加熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加
熱ニップ部内を通過させることにより未定着画像を被記
録材に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置
において、画像プリント時にジャム検知で画像形成装置
のプリント動作が中断された後のリセット時に、上記加
熱用回転体のヒータ温度及び排出口に応じて、被記録材
を自動排出するためのヒータ温度を決定することを特徴
とする画像形成装置。
【0020】(4)被記録材に未定着画像を形成担持さ
せる画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材
を加熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加
熱ニップ部内を通過させることにより未定着画像を被記
録材に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置
において、画像プリント時にジャム検知で画像形成装置
のプリント動作が中断された後のリセット時に、ジャム
検知が動作状態で画像形成装置内に残留している被記録
材の位置が分かる場合には、残留している被記録材の位
置とリセット時に検知した上記加熱用回転体のヒータの
温度から、画像形成装置内に残留した被記録材を自動排
出するためのヒータ温度を決定することを特徴とする画
像形成着装置。
【0021】〈作 用〉 1)本発明においては、画像プリント時にジャムが起こ
り、画像形成装置のプリント動作が中断され、ジャムリ
セットされたときに、加熱定着装置の加熱用回転体(以
下、定着フィルムと記す)のヒータの温度を検知するこ
とにより、加圧用回転体(以下、加圧ローラと記す)の
温度を予測し、画像形成装置内に残留している被記録材
を自動排出可能なヒータ温度(定着フィルムにトナー画
像をコールドオフセットもしくはホットオフセットさせ
ない温度)を決定する。
【0022】2)ヒータの検知温度がある所定温度に対
して高い場合、つまりジャム直後にヒータの温度を検知
した場合、ジャムリセットでヒータの電源をオンし、同
時に定着フィルムと加圧ローラを回転させ残留被記録材
を自動排出搬送させる。ただし、ヒータの温度は低めに
するが、残留被記録材上のトナー画像を定着できる温度
とする。あるいは、ヒータの電源をオフしたまま、定着
フィルムと加圧ローラを回転させ残留被記録材を自動排
出搬送させる。
【0023】3)ヒータの温度が室温より十分に高い
が、ある所定温度に対して低い場合、ジャムリセットで
ヒータの電源をオンし、同時に定着フィルムと加圧ロー
ラを回転させ残留被記録材を自動排出搬送させる。ただ
し、ヒータの温度は高めにする。
【0024】4)ヒータの温度が室温に近い場合、ジャ
ムリセットでヒータの電源をオンし、同時に定着フィル
ムと加圧ローラを回転させ残留被記録材を自動排出搬送
させる。ただし、ヒータの温度はプリント時の最大温調
温度より高めで温調し、定着フィルム面にコールドオフ
セットしたトナーを残留被記録材が完全に加熱ニップ部
を通過する前に定着フィルム上で溶融し、再度残留被記
録材に戻す。そして、残留被記録材が完全に加熱ニップ
部を通過する前にヒータの温調温度を下げ(ただしトナ
ーの定着可能温度にする)、残留被記録材後端部でのホ
ットオフセットを防止する。
【0025】5)ヒータの温度が室温に近く、排紙ロー
ラを介さずに画像形成装置外に残留被記録材を排出可能
な場合、ヒータを温調せず残留被記録材を自動排出搬送
させる。
【0026】6)画像形成装置のジャム検知が動作状態
で画像形成装置内に残留している被記録材の位置が分か
る場合、画像形成装置内に残留している被記録の位置と
ジャムリセットするときのヒータの温度を検知すること
により、ヒータの残留被記録材自動排出可能温度を決定
する。
【0027】上記手段により、フィルム加熱方式の加熱
定着装置を具備させている画像形成装置についても、ジ
ャム発生による画像形成装置の画像プリント動作の中断
のために画像形成装置内に残留した被記録材をユーザが
手作業で取り出さなくとも、残留被記録材についてその
上の未定着トナー画像を定着フィルムにコールドオフセ
ットあるいはホットオフセットさせる等の不都合なく、
ジャムリセットで画像形成装置外に自動排出させること
が可能となり、ユーザビリティ向上を図ると同時に、ユ
ーザが該残留被記録材を手作業で画像形成装置内から取
り出すことによる該被記録材上の未定着トナー画像の飛
び散りで画像形成装置内や加熱定着装置のトナー汚染、
手指のトナー汚れを防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態例〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本実施
例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、プ
ロセスカートリッジ着脱方式のレーザービームプリンタ
である。
【0029】2は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。アルミ
ニウムやニッケルなどのシリンダー状の導電性基盤上
に、OPC(有機光導電体)・アモルファスSe、アモ
ルファスSiなどの感光材料層を形成したものであり、
矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)を
もって回転駆動される。
【0030】3は感光ドラム2の周面を所定の極性・電
位に一様に帯電処理する帯電手段である。本例は接触帯
電ローラであり、感光ドラム2に所定の押圧力をもって
接触させて配設してあり、感光ドラム2の回転に従動し
て回転する。この帯電ローラ3に所定の帯電バイアスが
印加されることにより回転感光ドラム2の周面が所定の
極性・電位に一様に帯電処理される。
【0031】次いで、回転感光ドラム2の一様帯電面に
対して、画像露光手段としての本例の場合はレーザスキ
ャナ6によって目的の画像情報の画像信号がラスタスキ
ャンで露光Lされる。レーザスキャナ6は、半導体レー
ザの点滅をポリゴンスキャナで走査し、光学系と折り返
しミラー7により感光ドラム2上に光学スポット像を結
像させる。これにより感光ドラムの露光明部の電位が減
衰して感光ドラム面に目的の画像情報に対応した静電潜
像がつくられる。
【0032】その静電潜像は現像器4でトナー画像とし
て現像される。現像は、ジャンピング現像や、2成分現
像、FEED現像などが用いられ、記録するところをレ
ーザを点灯させ潜像の電荷をなくすイメージ露光と、電
荷の少ないほうにトナーを付着させる反転現像が組み合
わせて用いられることが多い。
【0033】回転感光ドラム2上のトナー画像は、感光
ドラム2と転写手段としての本例の場合は転写ローラ1
1との接触ニップ部である転写部Tにおいて該転写部T
に給紙された被記録材としての転写材Pに転写される。
【0034】転写材Pはカセット8に収められており、
給紙ローラ9によって1枚ずつ給送される。ホスト装置
からプリント信号が送られると、給紙ローラ9により給
紙が行われ、給紙された転写材Pはシートパスa→中継
搬送ローラ対b→シートパスcを通ってタイミングロー
ラ(レジストローラ)10に至る。
【0035】そしてこのタイミングローラ10によっ
て、画像信号と同期をとって転写部Tに所定のタイミン
グで給紙されることにより該給紙転写材Pの面に回転感
光ドラム2面のトナー画像が順次に転写されていく。
【0036】転写ローラ11は、導電性の硬度の低い弾
性体であり、所定の転写バイアスが印加されることによ
り、転写部Tにおいて感光ドラム2側から転写材P側に
トナー画像がバイアス電界によって静電的に転写され
る。
【0037】転写部Tを出た転写材Pは回転感光ドラム
2の面から順次に分離されて、シートパスdを通って加
熱定着装置12へ導入されて、未定着トナー画像の加熱
定着を受け、排紙ローラ13から排紙トレー14に排出
される。
【0038】また転写材分離後の回転感光ドラム2面は
クリーナ5のクリーニングブレード5aで摺擦されて転
写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて清掃され繰
り返して作像に供される。
【0039】レーザスキャナ6の半導体レーザの発光強
度と発光デューティーは、露光制御部16によって制御
される。
【0040】帯電ローラ3の印加帯電バイアス、現像器
4の現像ローラ(現像スリーブ)4aへの印加現像バイ
アス、転写ローラ11への印加転写バイアスは、高圧制
御部17によって制御される。
【0041】また不図示のメインモータとスキャナモー
タは、モータ制御部18によって制御される。
【0042】加熱定着装置12は、定着制御部19で制
御される。
【0043】給紙ローラ9とタイミングローラ10の動
作は、給紙制御部20によって制御される。
【0044】本例の画像形成装置は、感光ドラム2・帯
電ローラ3・現像器4・クリーナ5の4つのプロセス機
器を、画像形成装置本体に対して一括して着脱交換自在
のカートリッジ1にしてある。プロセスカートリッジ1
に包含させるプロセス機器の組み合わせは上記に限られ
るものではない。プロセスカートリッジ1を画像形成装
置本体に所定に装着した状態において、プロセスカート
リッジ1と画像形成装置本体とが所定に機械的・電気的
に結合して、装置は画像形成動作可能状態になる。
【0045】(2)加熱定着装置12(図2・図3) 図2は加熱定着装置12の横断面模型図である。本例の
加熱定着装置12は特開平4−44075〜44083
号公報、同4−204980〜204984号公報等に
開示の所謂テンションレスタイプのフィルム加熱方式の
装置である。
【0046】即ち、加熱用回転体として円筒状(エンド
レス)の耐熱性フィルム(定着フィルム)21を用い、
該フィルムの周長の少なくとも一部はテンションフリー
(テンションが加わらない状態)とし、該フィルム21
を加圧用回転体としての加圧ローラ22の回転駆動力で
回転駆動するようにしたものである。
【0047】24は横断面略半円弧状樋型の剛性・断熱
性を有するフィルム内面ガイドステイであり、このステ
イの外側下面に長手に沿って低熱容量のヒータ(加熱
体)23を固定支持させてある。
【0048】円筒状フィルム21はこのヒータ23を含
むステイ24に外嵌させてある。この円筒状フィルム2
1の内周長と、ヒータ23を含むステイ24の外周長は
フィルム21の方を例えば3mm程度大きくしてあり、
従ってフィルム21はヒータ23を含むステイ24に対
して周長が余裕をもってルーズに外嵌している。
【0049】加圧用回転体としての加圧ローラ22は、
外径10mmの鉄からなる芯金5と、この芯金の外周り
に同心一体に肉厚10mmに形成した離型性に優れたシ
リコーンゴム層27からなり、不図示の軸受手段・付勢
手段により所定の押圧力をもってフィルム21を挟ませ
てヒータ23と相互圧接させて配設してある。Nはその
圧接ニップ部(加熱ニップ部・定着ニップ部)である。
この加圧ローラ22の硬度は50°(ASKER=C 500g
荷重時)である。そして該加圧ローラ22は駆動手段M
により不図示の動力伝達系を介して回転駆動力が伝達さ
れて矢示の反時計方向に所定の周速度で回転駆動され
る。
【0050】この加圧ローラ22の回転駆動による該ロ
ーラ22とフィルム外面との摩擦力でフィルム21に直
接的に回転力が作用し(転写材Pが加熱ニップ部Nに導
入されたときは該転写材Pを介してフィルム21に回転
力が間接的に作用)、該フィルム21がヒータ23の面
に圧接摺動しつつ矢示の時計方向に所定の周速度、即
ち、前述画像プリント部の転写部T側から搬送されてく
る未定着トナー画像tを担持した転写材Pの搬送速度と
略同一速度でシワなく回転駆動される。
【0051】フィルム内面ガイドステイ24はフィルム
21の回転を容易にするものである。またフィルム21
の内面とヒータ23の面との摺動抵抗を低減するために
両者の間に耐熱性グリス等の潤滑剤を少量介在させるの
がよい。
【0052】而して、ヒータ23の通電発熱体23aに
対する電力給電によりヒータ23が加熱され、またフィ
ルム21が回転駆動されている状態において、加圧ロー
ラ22の変形と、その変形によって生じる弾性力により
ヒータ23との間に形成された加熱ニップ部Nの、フィ
ルム21と加圧ローラ22との間に転写材Pが導入され
ることで、該転写材Pがフィルム21に密着してフィル
ムと一緒の重なり状態で加熱ニップ部Nを通過してい
く。
【0053】この転写材Pの加熱ニップ部通過過程でヒ
ータ23からフィルム21を介して転写材Pに熱エネル
ギーが付与されて、転写材P上の未定着トナー画像tが
加熱溶融定着され、転写材Pは加熱ニップ部通過後フィ
ルム21から分離して排出される。
【0054】本例のテンションレスタイプのフィルム加
熱方式の装置は、フィルム回転駆動状態時に加熱ニップ
部Nとこの加熱ニップ部Nよりもフィルム回転方向上流
側のフィルム内面ガイドステイ外面部分とフィルムとの
接触部領域のフィルム部分のみにテンションが作用し、
残余の大部分のフィルム部分にはテンションが作用しな
い。
【0055】そのため、フィルム回転駆動状態時におけ
るフィルム21のステイ長手に沿う寄り移動力が小さ
く、フィルムの寄り移動規制手段ないしはフィルム寄り
制御手段を簡単化することができる。例えばフィルムの
寄り移動規制手段としてはフィルム端部を受け止めるフ
ランジ部材のような簡単なものにすることができ、フィ
ルム寄り制御手段は省略して装置のコストダウンや小型
化を図ることができる。
【0056】a)フィルム21 フィルム21は、熱容量を小さくしてクイックスタート
性を向上させるために、その膜厚を総厚100μm以
下、好ましくは20μm以上40μm以下がよい。材質
としては、耐熱性、離型性、強度、耐久性等のある、P
TFE、PFA、FEPの単層、あるいはポリイミド、
ポリアミドイミド、PEEK、PES、PFA、FEP
等のフィルム表面に、PTFE、PFA、FEP等を離
型層としてコーティングした複合層フィルム等である。
【0057】b)ヒータ23 ヒータ23は、電力供給により発熱する発熱源としての
通電発熱体(抵抗発熱体)23aを含み、該通電発熱体
23aの発熱により迅速に昇温する全体に低熱容量の加
熱体である。そのようなヒータとしてセラミックヒータ
を用いることができる。
【0058】図3はその一例としてのセラミックヒータ
23である。(a)は拡大横断面模型図、(b)は途中
部省略・一部切欠き平面模型図である。
【0059】該ヒータ23は、加熱ニップ部Nにおける
フィルム21もしくは被加熱材としての転写材Pの搬送
方向に対して直角方向を長手とする、例えば幅10mm
・厚み1mmの細長の耐熱性・絶縁性・良熱伝導性のア
ルミナ等のヒータ基板23b、該基板の表面側の短手方
向中央部に基板長手に沿って、例えば、Ag/Pd(銀
パラジウム)等の電気抵抗材料を厚み約10μm・幅1
〜3mmにスクリーン印刷等により塗工して形成具備さ
せた通電発熱体23a、該通電発熱体の長手両端部の給
電電極23c・23c、通電発熱体23aを形成したヒ
ータ表面を被覆させたガラスやフッ素樹脂等の保護層2
3d、ヒータ基板裏面側に具備させた温度検知手段とし
てのサーミスタ23e等からなる、全体に低熱容量の線
状加熱体である。
【0060】このヒータ23を、通電発熱体23aを形
成具備させた表面側を下向きに露呈させて、フィルム内
面ガイドステー1の外側下面に固定支持させてある。
【0061】ヒータ23は、通電発熱体23aの両端部
電極23c・23cに対する給電により該通電発熱体2
3aが長手全長にわたって発熱することで昇温する。そ
のヒータ温度が温度検知手段たるサーミスタ23eで検
知され、該サーミスタ23eの出力をA/D変換して温
度制御手段たる定着制御部19に取り込み、その情報を
もとにトライアック(図示せず)によりヒータ23の通
電発熱体23aに通電するAC電圧を、位相、波数制御
等により所望の値とすることで、ヒータ23の温度が所
定の温度に維持されるように温度制御される。即ち、サ
ーミスタ23eの検知温度が所定の設定温度より低いと
ヒータ23が昇温するように、また高い場合はヒータ2
3が降温するように通電発熱体23aへの通電を制御す
ることでヒータ23の温度を定着時に一定に保つように
温調する。
【0062】(3)ジャム発生時の残留転写材の自動排
出制御(図4) 図4は本例の画像形成装置におけるジャムリセットのフ
ローチャートを表している。
【0063】最初に、ジャムリセットするときに加圧ロ
ーラ温度がどの程度なのかを予測するために、サーミス
タ23eでヒータ23の温度を検知する(Step1・Step2
)。
【0064】ジャムリセットするときに、検知するヒー
タの温度T0が所定温度T1(トナーの定着可能温度)
である160℃以上の場合、本発明者等の検討の結果、
ジャムリセットした後のヒータの温調温度を150℃と
し、150℃にヒータ温度が達した後でフィルム21と
加圧ローラ22を回転させて残留転写材(ジャム紙)を
自動排紙すると、フィルム21へのトナーのコールドオ
フセットが起こり、またジャムリセットした後のヒータ
の温調温度を190℃とし、190℃にヒータ温度が達
した後でフィルム21と加圧ローラ22を回転させて残
留転写材を自動排紙すると、フィルム21へのトナーの
ホットオフセットが起こった。
【0065】しかし、ジャムリセットした後のヒータの
温調温度Thを170℃(T2)とし、170℃にヒー
タ温度が達した後でフィルム21と加圧ローラ22を回
転させて残留転写材を自動排紙すると、フィルム21へ
のトナーのオフセットが起こらないことが分かった(St
ep3 〜Step6 )。
【0066】以上のような検討の結果、ヒータ温度検知
後、ジャムリセットするときのヒータの温調温度を、フ
ィルム21へのトナーのホットオフセット、コールドオ
フセットが起こらないようにするためには、ヒータ温調
を160℃から180℃の間の温度とすることが良いこ
とが分かった。
【0067】一方、ジャムリセットするときに検知する
ヒータの温度T0が所定温度T1(トナーの定着可能温
度)である160℃以下の場合、本発明者等の検討の結
果、ジャムリセットした後のヒータの温調温度を170
℃とし、170℃にヒータ温度が達した後でフィルム2
1と加圧ローラ22を回転させて残留転写材の自動排紙
すると、フィルム21へのトナーのコールドオフセット
が起こり、ジャムリセットした後のヒータの温調温度を
210℃とし、210℃にヒータ温度が達した後でフィ
ルム21と加圧ローラ22を回転させて残留転写材の自
動排紙すると、フィルム21へのトナーのホットオフセ
ットが起こる。
【0068】しかし、ジャムリセットした後のヒータの
温調温度Thを190℃(T3)とし、190℃にヒー
タ温度が達した後でフィルム21と加圧ローラ22を回
転させて残留転写材の自動排紙すると、フィルム21へ
のトナーのオフセットが起こらないことが分かった(St
ep5・Step6 )。
【0069】以上のような検討の結果、ヒータ温度検知
後、ジャムリセットするときのヒータの温調温度を、フ
ィルム21へのトナーのホットオフセット、コールドオ
フセットが起こらないようにするためには、ヒータ温調
を180℃から200℃の間の温度とすることが良いこ
とが分かった。
【0070】上記方法により、フィルム加熱方式の加熱
定着装置を具備させている画像形成装置についても、ジ
ャム発生による画像形成装置の画像プリント動作の中断
のために画像形成装置内に残留した被記録材をユーザが
手作業で取り出さなくとも、残留被記録材についてその
上の未定着トナー画像を定着フィルムにコールドオフセ
ットあるいはホットオフセットさせる等の不都合なく、
ジャムリセットで画像形成装置外に自動排出させること
が可能となり、ユーザビリティ向上を図ると同時に、ユ
ーザが該残留被記録材を手作業で画像形成装置内から取
り出すことによる該被記録材上の未定着トナー画像の飛
び散りで画像形成装置内や加熱定着装置のトナー汚染、
手指のトナー汚れを防止することができる。
【0071】〈第2の実施形態例〉(図5) 本実施例で使用する画像形成装置は、前記第1の実施形
態例のものとと同様である。
【0072】図5は本実施例におけるジャムリセットの
フローチャートを表している。
【0073】即ち第1の実施形態例のものと同様に、最
初に、ジャムリセットするときに加圧ローラ温度がどの
程度なのかを予測するために、サーミスタ23eでヒー
タ23の温度を検知する(Step1・Step2 )。
【0074】ジャムリセットするときに検知するヒータ
の温度が室温に近い場合(例えば50℃以下)には、加
圧ローラ22が非常に冷えているために、ジャムリセッ
トした後、ヒータを停止時に加熱し、所定温度にヒータ
の温度が達した後でフィルム21と加圧ローラ22の回
転を開始すると、加圧ローラ22に多量の熱が奪われる
ために急激にヒータ温度が低下し、少なくとも加圧ロー
ラ1周分の領域ではコールドオフセットが生じやすかっ
た。
【0075】そこで本実施例では、ジャムリセットする
ときに検知するヒータの温度が室温に近い場合には、ヒ
ータを一旦プリント中の最大温調温度よりも高い温度で
温調することで、ジャム紙(残留転写材)の先端部で生
じたコールドオフセットトナーをフィルム回転中に十分
溶融させることができ、その結果、加熱ニップ部Nをジ
ャム紙通過時にフィルム21上のコールドオフセットト
ナーをフィルム21からジャム紙に転移させることがで
き、コールドオフセットによるフィルム21の汚れを防
止できる。
【0076】また本実施例の作用効果を薄紙から厚紙ま
で十分に得るためには、フィルム21上のコールドオフ
セットトナーを溶融しやすくして、短時間でフィルムか
らジャム紙にトナーを転移させる条件を厚紙にあわせて
設定しなければならず、その設定だとジャム紙が薄紙の
場合などは、逆に加熱ニップ部Nをジャム紙通過中にヒ
ータ温度が高すぎることによるホットオフセットが発生
する場合がある。そこで、加熱ニップ部Nをジャム紙が
完全に通過する前にはヒータ温度を低下させることによ
り、上記ホットオフセットを防止するとともに、フィル
ム21上のホットオフセットトナーもジャム紙に転移さ
せることができる。
【0077】図5を用いて具体的に説明すると、ジャム
リセットするときに検知するヒータの温度T0が所定温
度T10(160℃)より十分低く室温に近い50℃以
下でない場合には、前述第1の実施形態例の図4と同様
の操作を行なう(Step3・Step5 )。
【0078】ジャムリセットするときに検知するヒータ
の温度T0が所定温度T10(160℃)より十分低く
室温に近い50℃以下の場合、本発明者等の検討の結
果、ジャムリセットした後のヒータの温調温度をプリン
ト中のヒータの最大温調温度である200℃とし、20
0℃にヒータ温度が達した後でフィルム21と加圧ロー
ラ22を回転させると、ジャム紙の紙先端部で生じたコ
ールドオフセットナーをフィルム回転中に十分溶融させ
ることができず、その結果ジャム紙通過時にフィルム上
のオフセットトナーをフィルムからジャム紙に転移させ
ることができず、コールドオフセットによるフィルムの
汚れが起こった。
【0079】しかし、ジャムリセットした後のヒータの
温調温度Thをプリント中の最大温調温度より高い22
0℃(T20)とし、220℃にヒータ温度が達した後
でフィルム21と加圧ローラ22を回転させると、ジャ
ム紙の紙先端部で生じたコールドオフセットトナーをフ
ィルム回転中に十分溶融させることができ、その結果ジ
ャム紙通過時にフィルム上のオフセットトナーをフィル
ムからジャム紙に転移させることができ、コールドオフ
セットによる定着フィルムの汚れは起こらなかった。
【0080】しかし、上記作用効果を薄紙から厚紙まで
十分に得るためには、フィルム上のコールドオフセット
トナーを溶融しやすくて、短時間でフィルムからジャム
紙にトナーを転移させる条件を厚紙に設定しなければな
らず、ジャム紙が薄紙の場合、ジャム紙通過中のヒータ
の温度を220℃から下げずにジャム紙を画像形成装置
外に自動排出すると、逆にジャム紙通過中にヒータ温度
が高すぎることによる定着フィルムのホットオフセット
が生じる。
【0081】そこで、加熱ニップ部Nをジャム紙先端1
90mm(加圧ローラ2周分以上)を通過後、ヒータの
温度を190℃に下げることにより、上記オフセットを
防止するとともに、フィルム上のホットオフセットトナ
ーもジャム紙に転移することができることが分かった
(Step3 〜Step8 )。
【0082】上記方法により、第1の実施形態例の場合
と同様にフィルムへのオフセットは起こらず、画像形成
装置内、定着装置も汚れなかった。
【0083】〈第3の実施形態例〉(図6) 本実施例で使用する画像形成装置は、前記第1の実施形
態例のものとと同様である。
【0084】図6は本実施例におけるジャムリセットの
フローチャートを表している。
【0085】即ち第1の実施形態例のものと同様に、最
初に、ジャムリセットするときに加圧ローラ温度がどの
程度なのかを予測するために、サーミスタ23eでヒー
タ23の温度を検知する(Step1・Step2 )。
【0086】ジャムリセットするときに検知するヒータ
の温度が室温に近い場合(例えば50℃以下)には、加
圧ローラ22が非常に冷えているために、ジャムリセッ
トした後、ヒータを温調せずフィルム21と加圧ローラ
22を回転させ、加熱ニップ部Nをジャム紙を通過させ
ても、トナーはほとんど溶融していない状態で、上記状
態のトナーは紙との離型性よりフィルムとの離型性の方
が強いので、フィルム上のオフセットトナーをジャム紙
に転移することができる。ただし、排出口がフェイスダ
ウンの場合、排紙ローラ13を介してジャム紙を自動排
出するので、フィルム上からジャム紙上に転移すること
ができたトナーが排紙ローラ13との離型性より紙との
離型性の方が強いので、排紙ローラ13に付着して、次
の画像が汚れる可能性があるが、排出口がフェイスアッ
プの場合、排紙ローラ13を介さずにジャム紙を自動排
出するので、定着装置、画像形成装置とも汚れない。
【0087】図5を用いて具体的に説明する。ジャムリ
セットするときに検知するヒータの温度T0が所定温度
T10(160℃)より十分低く室温に近い50℃以下
でない場合、第1の実施形態例と同様の操作を行なう
(Step3・Step5 )。
【0088】ジャムリセットするときに検知するヒータ
の温度T0が所定温度T10(160℃)より十分低く
室温に近い50℃以下の場合、次に排出口がフェイスア
ップかどうかを検知する(Step4 )。
【0089】排出口がフェイスアップでない場合、第2
の実施形態例と同様の操作を行なう(Step7 )。
【0090】排出口がフェイスアップの場合、本発明者
等の検討の結果、ヒータを温調せず、ジャム紙を自動排
出する(Step6 )ことにより、フィルム上のオフセット
トナーをジャム紙に転移することができることが分かっ
た。
【0091】上記方法により、第1及び第2の実施形態
例の場合と同様にフィルムへのオフセットは起こらず、
画像形成装置内、定着装置も汚れなかった。
【0092】〈第4の実施形態例〉(図7) 本実施例で使用する画像形成装置は、前記第1の実施形
態例のものとと同様である。
【0093】図7は本実施例におけるジャムリセットの
フローチャートを表している。
【0094】即ち第1の実施形態例のものと同様に、最
初に、ジャムリセットするときに加圧ローラ温度がどの
程度なのかを予測するために、サーミスタ23eでヒー
タ23の温度を検知する(Step1・Step2 )。
【0095】同時に、不図示のジャム検知機構が動作状
態で、画像形成装置内に残留しているジャム紙の位置を
検知する。
【0096】表1に、ジャムリセットするときのヒータ
の検知温度、画像形成装置内に残留しているジャム紙の
位置とジャムリセットするときのヒータの温度の関係を
表している。
【0097】
【表1】 検知したヒータ温度と画像形成装置内に残留しているジ
ャム紙の位置から、表1のルックアップテーブルを参照
し、ジャムリセットした後のヒータの温度を決定し、上
記温度にヒータ温度が達した後でフィルム21と加圧ロ
ーラ22を回転させてジャム紙を自動排出する(Step3
〜Step6 )。
【0098】本発明者等の検討の結果、ヒータの温度を
表1のように決定することによりフィルムへのオフセッ
トは起こらず、また定着装置や画像形成装置をトナーで
汚さないことも確認した。
【0099】〈その他〉図8の(a)及び(b)はそれ
ぞれフィルム加熱方式の加熱装置の他の構成形態例を示
したものである。
【0100】(a)のものは、第1のフィルム懸回ロー
ラー31と、第2のフィルム懸回ローラー32と、ヒー
タ23との互いに並行の3部材31・32・23間に、
エンドレスベルト状の耐熱性フィルム21を懸回張設
し、フィルム21を挟んでヒータ23に圧接させて加圧
ローラ22を配設し、耐熱性フィルム21を第1のフィ
ルム懸回ローラー31或いは加圧ローラ22をフィルム
駆動ローラとして回転搬送する構成のものである。第1
のフィルム懸回ローラ31を駆動ローラとしたときは加
圧ローラ22は従動回転する。
【0101】(b)のものは、ヒータ23と1本のフィ
ルム懸回ローラ33の2部材23・33間にエンドレス
ベルト状の耐熱性フィルム21を懸回張設し、フィルム
21を挟んで加圧ローラ22をヒータ23に圧接させて
配設し、耐熱性フィルム21をフィルム懸回ローラ33
或いは加圧ローラ22をフィルム駆動ローラとして回転
搬送する構成のものである。フィルム懸回ローラ33を
駆動ローラとしたときは加圧ローラ22は従動回転す
る。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フィルム
加熱方式の加熱定着装置を具備させている画像形成装置
についても、ジャム発生による画像形成装置の画像プリ
ント動作の中断のために画像形成装置内に残留した被記
録材をユーザが手作業で取り出さなくとも、残留被記録
材についてその上の未定着トナー画像を定着フィルムに
コールドオフセットあるいはホットオフセットさせる等
の不都合なく、ジャムリセットで画像形成装置外に自動
排出させることが可能となり、ユーザビリティ向上を図
ると同時に、ユーザが該残留被記録材を手作業で画像形
成装置内から取り出すことによる該被記録材上の未定着
トナー画像の飛び散りで画像形成装置内や加熱定着装置
のトナー汚染、手指のトナー汚れを防止することができ
る。
【0103】したがって、定着ローラ(あるいは定着フ
ィルム)の耐久性も上がり、高速度で高精細な画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置例の概略構成図
【図2】加熱定着装置の横断面構成模型図
【図3】(a)はヒータの一例の横断面構成模型図、
(b)は途中部省略・一部切欠き平面模型図
【図4】第1の実施形態例における、ジャムリセットす
るときのフローチャート
【図5】第2の実施形態例における、ジャムリセットす
るときのフローチャート
【図6】第3の実施形態例における、ジャムリセットす
るときのフローチャート
【図7】第4の実施形態例における、ジャムリセットす
るときのフローチャート
【図8】(a)及び(b)はそれぞれフィルム加熱方式
の加熱定着装置の他の構成形態例の概略図
【符号の説明】
1 プロセスカートリッジ 2 電子写真感光体 3 帯電ローラ 4 現像器 5 クリーナ 6 レーザスキャナ 8 カセット 9 給紙ローラ 10 タイミングローラ(レジストローラ) 11 転写ローラ 12 加熱定着装置 21 円筒状の耐熱性フィルム(加熱用回転体) 22 加圧ローラ(加圧用回転体) 23 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴見 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹田 正美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に未定着画像を形成担持させる
    画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材を加
    熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加熱ニ
    ップ部内を通過させることにより未定着画像を被記録材
    に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置にお
    いて、 画像プリント時にジャム検知で画像形成装置のプリント
    動作が中断された後のリセット時に、上記加熱用回転体
    のヒータの温度を検知し、該検知温度に基づいて、画像
    形成装置内に残留した被記録材を自動排出するためのヒ
    ータ温度を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 被記録材に未定着画像を形成担持させる
    画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材を加
    熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加熱ニ
    ップ部内を通過させることにより未定着画像を被記録材
    に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置にお
    いて、 画像プリント時にジャム検知で画像形成装置のプリント
    動作が中断された後のリセット時に、上記加熱用回転体
    のヒータの温度を検知し、該検知温度が所定の温度より
    低い場合、上記加熱用回転体のヒータを最大温調温度よ
    り高めで温調して画像形成装置内に残留した被記録材を
    自動排出する動作を行なわせ、自動排出された被記録材
    が加熱定着装置を通過中に上記ヒータを所定温調温度に
    戻すことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 被記録材に未定着画像を形成担持させる
    画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材を加
    熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加熱ニ
    ップ部内を通過させることにより未定着画像を被記録材
    に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置にお
    いて、 画像プリント時にジャム検知で画像形成装置のプリント
    動作が中断された後のリセット時に、上記加熱用回転体
    のヒータ温度及び排出口に応じて、被記録材を自動排出
    するためのヒータ温度を決定することを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 被記録材に未定着画像を形成担持させる
    画像プリント部と、画像プリント部からの被記録材を加
    熱用回転体及び加圧用回転体によって形成された加熱ニ
    ップ部内を通過させることにより未定着画像を被記録材
    に永久定着する加熱定着装置を有する画像形成装置にお
    いて、 画像プリント時にジャム検知で画像形成装置のプリント
    動作が中断された後のリセット時に、ジャム検知が動作
    状態で画像形成装置内に残留している被記録材の位置が
    分かる場合には、残留している被記録材の位置とリセッ
    ト時に検知した上記加熱用回転体のヒータの温度から、
    画像形成装置内に残留した被記録材を自動排出するため
    のヒータ温度を決定することを特徴とする画像形成着装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1341059A1 (en) 2002-02-28 2003-09-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image heating device and method for an image forming apparatus controlling the temperature
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