JPH09324641A - インタクーラ付過給機用通気管 - Google Patents

インタクーラ付過給機用通気管

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JPH09324641A
JPH09324641A JP8144367A JP14436796A JPH09324641A JP H09324641 A JPH09324641 A JP H09324641A JP 8144367 A JP8144367 A JP 8144367A JP 14436796 A JP14436796 A JP 14436796A JP H09324641 A JPH09324641 A JP H09324641A
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pipe
intercooler
supercharger
inner pipe
outer pipe
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JP8144367A
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Masaaki Hamada
真彰 濱田
Akira Katagiri
顕 片桐
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入空気を過給機18からインタクーラ20
を経てエンジン14の吸気口に導く通気管10におい
て、吸入空気の圧力変動等に起因する騒音を抑えるこ
と。 【解決手段】 内管32と外管34からなる二重管構造
の通気管10を採用し、内管32の内側に形成された内
管路36によって、過給機18からの圧縮空気をインタ
クーラ20に導くクーライン通路28を構成する一方、
内管32と外管34の間に形成された外管路38によっ
て、インタクーラ20からの圧縮冷却空気をエンジン1
4の吸入口に導くクーラアウト通路30を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、インタクーラ付きの過給機を備
えたエンジンの吸気管路を構成するインタクーラ付過給
機用通気管に係り、特に過給機によって圧縮された吸入
空気をインタクーラを経てエンジン吸気口に導くための
吸気通路を形成するインタクーラ付過給機用通気管に関
するものである。
【0002】
【従来技術】内燃機関における出力向上の一手法とし
て、従来から、ターボチャージャやスーパーチャージャ
等の過給機が知られているが、特に、自動車用エンジン
等では、近年における高出力化の要求に対処するため
に、インタクーラ付過給機が用いられるようになってき
ている。インタクーラは、過給機によって圧縮された吸
入空気を冷却してからエンジンに供給することによって
充填率増加やノッキング防止等を図るものであり、過給
機からエンジン吸気口に至る吸気通路上に配設されてい
る。
【0003】ところで、このようなインタクーラ付過給
機において、過給機によって圧縮された吸入空気をイン
タクーラを経てエンジン吸気口に導くための吸気通路
は、従来、合成樹脂材料等によって形成された管体によ
って構成されており、例えば自動車においては、一般
に、エンジンルーム内や車室のアンダフロア下方等の車
室近くに配設されている。
【0004】ところが、このような管体を流通せしめら
れる吸入空気は、過給機の圧縮によって圧力変動を有し
ているために、この圧力変動が吸気通路内で増幅される
こと等によって、管体から放射音が発生し易く、この音
が、空気伝搬により直接車室内に伝わったり、或いは自
動車のボデーを介して車室内に伝わることにより、高周
波の耳障りな騒音が発生し易いという問題があった。
【0005】また、吸気通路を形成する管体は、エンジ
ンや排気管の近くを通って配管されるために、エンジン
や排気管からの輻射熱によって管体が熱せられ易く、そ
れによって、過給機で圧縮した吸入空気の温度が上昇し
てしまい、インタクーラによる冷却効率が悪くなってし
まうおそれもあった。
【0006】なお、このような問題に対して、従来で
は、吸気通路を形成する管体を厚肉化したり、管体表面
に吸音材や遮音材を装着することによって、対策が講じ
られているが、前者の管体の厚肉化は、寸法的に限界が
あるのと同時に重量の増加を伴うために抜本的な解決と
はなり得ず、また、後者の吸・遮音材の装着は、管体が
大きくなって他部材への緩衝が生じやすいためにスペー
ス上の制約を受けることに加えて、重量の増加も伴うこ
ととなり、有効な手段ではなかったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、吸入空気の圧力変動に起因する騒音を大幅
に軽減することの出来る、新規な構造のインタクーラ付
過給機用通気管を提供することにある。
【0008】また、本発明は、過給機で圧縮されてイン
タクーラに導かれる吸入空気の温度上昇を有利に抑える
ことの出来る、新規な構造のインタクーラ付過給機用通
気管を提供することも、解決すべき課題とする。
【0009】
【解決手段】このような課題を解決するために、インタ
クーラ付過給機の通気管について、本発明者らが実験,
検討を加えた結果、吸入空気の圧力変動に起因する騒音
は、主に、過給機とインタクーラを接続する通気管で発
生し易いことが明らかとなった。これは、過給機とイン
タクーラの間の通気管内では、過給機からの圧縮空気の
吐出圧変動が直接的に作用して圧力変動が大きいことに
加えて、サージング現象等で増幅され易いからであり、
一方、インタクーラとエンジン吸気口の間の通気管内で
は、インタクーラ内部を通過する際、圧縮空気に整流効
果が及ぼされて圧力変動が低減されることに基づくもの
と考えられる。
【0010】そして、本発明は、かかる知見に基づいて
完成されたもっであって、請求項1に記載の本発明の特
徴とするところは、吸入空気を過給機からインタクーラ
を経てエンジン吸気口に導くインタクーラ付過給機用通
気管であって、互いに同一軸上に若しくは偏心して位置
せしめられた内管と外管からなる二重管構造を有し、該
内管の内側に形成された内管路によって、前記過給機に
より圧縮された吸入空気を前記インタクーラに導くクー
ライン通路を構成する一方、該内管と該外管の間に形成
された外管路によって、該インタクーラにより冷却され
た吸入空気を前記エンジン吸気口に導くクーラアウト通
路を構成したインタクーラ付過給機用通気管にある。
【0011】このような請求項1に記載の本発明に従え
ば、圧力変動による騒音が発生し易いクーライン通路の
周壁を構成する内管に対して、その外周を包み込むよう
にして、騒音発生が少ないクーラアウト通路が形成され
ているのであり、結果的に、クーライン通路の周壁部
が、空気層としてのクーラアウト通路を内管と外管の間
でサンドイッチした二重壁構造をもって形成されている
のである。
【0012】このような空気層を挟んだ二重壁構造は、
公知の如く、非常に高い透過損失(TL)を発揮し得る
のであり、特に、二重壁の固有周波数よりも高周波数の
領域では理論的に質量法則以上の透過損失を発揮し得る
ことから、過給機で問題となり易い高周波域の騒音に対
して極めて有効な遮音効果を得ることが出来るのであ
る。
【0013】しかも、クーライン通路における二重壁構
造の周壁部を構成する空気層は、クーラアウト通路を利
用するものであると共に、二重壁構造の外管も、クーラ
アウト通路の周壁を利用するものであることから、部材
の増加等に起因する重量増加が有利に回避され得て、ス
ペース的にも効率良く配管することが出来るのである。
【0014】さらに、このように空気層を挟んだ二重壁
構造は、公知の如く、優れた断熱性能も発揮することか
ら、クーライン通路を流通せしめられる、過給機で圧縮
した吸入空気における、エンジンや排気管等から及ぼさ
れる輻射熱による温度上昇が低減されて、インタクーラ
による冷却効率が向上されるといった利点もある。
【0015】しかも、二重壁構造の周壁部を構成するク
ーラアウト通路には、インタクーラで冷却された吸入空
気が流通せしめられることから、静止的な空気層に比し
てより優れた断熱効果が安定して発揮され得るのであ
る。
【0016】また、請求項2に記載の本発明に係るイン
タクーラ付過給機用通気管は、前記外管路内において、
前記内管と前記外管の直接的な接触を防止するスペーサ
を設けたことも、特徴とする。
【0017】このような請求項2に記載の本発明におい
ては、振動等の外力が及ぼされた際の内管の外管に対す
る大きな相対変位がスペーサによって防止されることか
ら、それら内管と外管の間に形成されたクーラアウト通
路の断面形状の変化が防止されて、吸入空気が安定して
流通せしめられ得るのである。
【0018】なお、スペーサの材質や形状、構造等は、
特に限定されるものでなく、例えば、内管の外周面また
は外管の内周面から突出する突起形状のスペーサを、内
管または外管に一体形成したり、ゴム等の弾性材で別体
形成して固着することも可能である。また、かかるスペ
ーサは、通気管の軸方向両端部だけに配設したり、通気
管の軸方向に所定間隔を隔てて配設することも可能であ
るが、通気管の軸方向全長に亘って連続して配設しても
良く、通気管の軸方向全長に亘って一定断面形状のスペ
ーサを形成すれば、クーラアウト通路の断面形状を通気
管の軸方向全長に亘って略一定形状とすることが出来る
ことから、該クーラアウト通路における吸入空気の流れ
の安定化が図られ得る。なお、かかるスペーサを、内管
および外管の何れか一方において、外力が及ぼされない
通常の状態下では、それら内管および外管の他方に対し
て当接しない突出高さで突設することにより、スペーサ
を介しての内管から外管への振動や騒音の伝達が防止さ
れて、優れた遮音性能が発揮され得ることとなる。
【0019】或いは、請求項3に記載されているよう
に、前記内管と前記外管を、前記スペーサによって相互
に連結固定しても良く、それによって、内管の外管に対
する相対変位がより確実に防止され得て、クーラアウト
通路が一定の断面形状に有利に維持され得る。
【0020】また、請求項4に記載の本発明に係るイン
タクーラ付過給機用通気管は、前記外管路を形成する前
記内管と前記外管の軸直角方向の対向面間距離を、周方
向において変化せしめたことも、特徴とする。なお、内
管と外管の軸直角方向の対向面間距離を周方向で変化さ
せることは、例えば、内管を外管に対して偏心して位置
せしめること等によって、有利に実現される。
【0021】このような請求項4に記載の本発明におい
ては、クーライン通路の外周壁における空気層(クーラ
アウト通路)の厚さが、周方向に一定でないことから、
かかる外周壁における固有周波数が周方向で一定でなく
なり、該外周壁の共振現象に起因する特定周波数域での
遮音効果の低下が軽減されるといった利点がある。
【0022】更にまた、請求項5に記載の本発明に係る
インタクーラ付過給機用通気管は、軸方向に延びる分割
線によって二分割された一対の半管体が、前記内管の外
側を覆うように組み合わされて相互に固着されることに
より、前記外管が形成されていることも、特徴とする。
【0023】このような請求項5に記載の本発明におい
ては、目的とする二重管構造の通気管を、容易に製造す
ることが出来るのであり、特に湾曲乃至は屈曲した各種
形状のものや、分岐部を有するもの等も、容易に製造す
ることが可能となる。
【0024】また、請求項6に記載の本発明に係るイン
タクーラ付過給機用通気管は、少なくとも軸方向一方の
端部において、前記内管路と前記外管路を分岐せしめる
端部管体が別体形成されて、後固着されていることも、
特徴とする。
【0025】このような請求項6に記載の本発明におい
ては、形状が複雑となり易い内管路と外管路の分岐部分
が別体とされることから、二重管構造の通気管を、押出
成形や二重押出成形等によって容易に製造することが可
能となるといった利点がある。
【0026】また、請求項7に記載の本発明に係るイン
タクーラ付過給機用通気管は、少なくとも軸方向一方の
端部において、前記内管路の前記過給機または前記イン
タクーラに対する接続口が軸方向外方に向かって開口せ
しめられている一方、前記外管路の軸方向端部開口部分
にシール部材が装着されて、該外管路の軸方向端部が閉
塞されていると共に、前記外管の外周面に分岐管が突設
されており、かかる分岐管によって、該外管路の前記イ
ンタクーラまたは前記エンジン吸気口に対する接続口が
形成されていることも、特徴とする。
【0027】このような請求項7に記載の本発明におい
ては、内管に特別な形状を設定することなく、外管の外
周面に分岐管を接続状態で形成するだけで、通気管の端
部において、クーライン通路とクーラアウト通路を分岐
せしめて、それぞれの接続口を容易に形成することが出
来るのであり、それによって、通気管端部の接続口部分
の構造の簡略化と製造性の向上が図られ得る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0029】先ず、図1には、本発明の一実施例として
の通気管10を装着した自動車のパワーユニット12
が、概略的に示されている。かかるパワーユニット12
は、内燃機関であるエンジン14とトランスミッション
16を備えており、エンジン14の吸気系において、過
給機としてのターボユニット18とインタクーラ20が
装着されている。そして、外気吸入口22から吸入され
た空気が、エアクリーナ24からターボイン通路26を
通じてターボユニット18に導かれ、このターボユニッ
ト18で圧縮された後に、更にクーライン通路28を通
じてインタクーラ20に導かれ、このインタクーラ20
で冷却された後に、クーラアウト通路30を通じてエン
ジン14の吸気口に導かれるようになっている。なお、
図面上に明示はされていないが、このように圧縮および
冷却された吸入空気は、エンジン14の吸気口からサー
ジタンクやインテークマニホールド等を経てエンジン1
4の燃焼室に供給されることとなる。
【0030】ここにおいて、ターボユニット18とイン
タクーラ20を接続して、ターボユニット18で圧縮さ
れた空気をインタクーラ20に導くクーライン通路32
と、インタクーラ20とエンジン14の吸気口を接続し
て、インタクーラ20で冷却された圧縮空気をエンジン
14の吸気口に導くクーラアウト通路30とが、前記通
気管10によって、それぞれ形成されている。
【0031】この通気管10は、図2及び図3におい
て、軸方向端部の断面拡大図が示されているように、円
形断面の管体形状を有する内管32と、該内管32の外
径よりも内径が大きい円形断面の管体形状を有する外管
34を含んで形成されている。そして、内管32の外側
に外管34が位置して、内管32の外側を所定距離を隔
てて外管34が覆うように、それら内管32と外管34
が、互いに略同一軸上に配設されている。それによっ
て、内管32の内部に、軸方向全長に亘って連続して延
びる円形断面の内管路36が形成されていると共に、内
管32と外管34の間に、軸方向全長に亘って連続して
延びる円環形断面の外管路38が形成されている。要す
るに、通気管10は、内管32と外管34からなる二重
管構造を有しており、外管34の内部において、内管3
2によって気密に仕切られてそれぞれ軸方向に連続して
延びる内管路36と外管路38が形成されているのであ
る。
【0032】また、通気管10の軸方向両側の開口部に
は、内管32と外管34の隙間に円環状のシール部材4
0が嵌め込まれ、必要に応じて接着されて固着されてお
り、このシール部材40によって、通気管10の軸方向
端部における外管路38の開口が気密に閉塞されてい
る。更に、外管34には、軸方向両側の端部近くに位置
して、それぞれ、連通孔42が壁部を貫通して設けられ
ていると共に、この連通孔42に接続された円形断面の
分岐管44が、外管34に一体形成されている。この分
岐管44は、外管34の径方向外方に突出しており、先
端部が屈曲されて外管34と略平行に軸方向外方に所定
長さで延びて開口せしめられている。これにより、シー
ル部材40によって閉塞された外管路38の軸方向端部
が、連通孔42と分岐管44を通じて、軸方向外方に開
口せしめられているのである。
【0033】なお、内管32および外管34の材質は、
特に限定されるものでないが、パワーユニット12のエ
ンジン14や排気管によって及ぼされる熱に耐え得るだ
けの耐熱性および耐久性や、内外から及ぼされる圧力等
の外力に耐え得るだけの剛性などを発揮し得るように、
例えば、繊維強化されたエポキシ樹脂などの合成樹脂材
料が、好適に採用される。
【0034】また、特に本実施例では、合成樹脂材料製
とされた上述の如き通気管10は、内管32を押出成形
で形成する一方、外管34を、中心軸を通って軸方向に
延びる分割線46によって二分割された一対の半管体4
8,48からなる分割構造とし、これら一対の半管体4
8,48をそれぞれ射出成形等で形成した後、内管32
の外側において該内管32を径方向両側から挟み込むよ
うにして、両半管体48,48を突き合わせ、かかる突
合せ面で超音波溶着等により接着することによって、製
造されている。なお、その際、分割線46は、分岐管4
4の中心軸を通って、分岐管44をも二分割する位置に
設定することが、製造を一層容易とするために好まし
い。
【0035】なお、内外管32,34が直管形状であれ
ば、それら内外管32,34を押出成形した後に、内管
32を外管34に挿入することも可能であるが、一般
に、通気管10はエンジンルーム等の空きスペースを縫
うように蛇行して延びる湾曲乃至は屈曲形状とされるこ
とから、内外管32,34を形成後に組み合わせること
が難しい。また、内管32と外管34を二重押出成形で
形成すると共に、その形成後に外管34に連通孔42を
穿孔し、更に別途形成した分岐管44を、外管34に溶
着や接着等で固着せしめることによって、形成すること
も可能であるが、その場合には、湾曲乃至は屈曲形状の
二重押出成形が必要になると共に、分岐管44の後加工
も必要となる。
【0036】そして、上述の如き二重管構造とされた通
気管10は、前述の如くエンジン14の吸気系に装着さ
れて、内管32の軸方向両側開口がターボユニット18
の出側ポートとインタクーラ20の入側ポートにそれぞ
れ接続されると共に、外管34の軸方向両側開口である
分岐管44,44がインタクーラ20の出側ポートとエ
ンジン14の吸気口にそれぞれ接続されることによっ
て、組み付けられている。これにより、かかる通気管1
0においては、内管32の内部に形成された内管路36
によって、ターボユニット18で圧縮された圧縮空気を
インタクーラ20に導くクーライン通路28が構成され
ていると共に、内管32と外管34の間に形成された外
管路38によって、インタクーラ20で冷却された圧縮
冷却空気をエンジン14の吸気口に導くクーラアウト通
路30が構成されているのである。
【0037】このような通気管10によれば、圧力変動
による騒音が発生し易いクーライン通路28の周壁が、
内管32とクーラアウト通路30および外管34の積層
構造とされているのであり、クーラアウト通路30によ
って空気層が形成されることから、かかるクーライン通
路28の周壁が、内管32と外管34の間に空気層が介
在せしめられた二重壁構造をもって形成されている。そ
して、このような空気層を挟んだ二重壁構造は、特に過
給機で問題となり易い高周波数域の騒音に対して非常に
高い透過損失を発揮し得ることから、インタクーラ付過
給機において問題となっていた騒音が、極めて有効に軽
減乃至は防止され得るのである。
【0038】しかも、上述の如き通気管10において
は、クーライン通路28の二重壁が、クーラアウト通路
30と該クーラアウト通路30の周壁である外管34を
利用して構成されていることから、部品点数が少なくて
済み、重量増加が抑えられると共に、クーライン通路2
8とクーラアウト通路30が外観的には単一の管路で形
成されることから、配管スペースの効率化も図られ得
る。
【0039】また、空気層を挟んだ二重壁構造により、
クーライン通路28を流通せしめられる圧縮空気に対し
て優れた断熱性能が発揮されるのであり、エンジン等か
らの輻射熱による圧縮空気の温度上昇が抑えられて、イ
ンタクーラによる冷却効率が向上されるのである。
【0040】なお、上記実施例では、内管32と外管3
4が、軸方向両端部に嵌着固定されたシール部材40,
40によって、相対的に位置決めされていたが、図4〜
7に幾つかの具体例が示されているように、内管32と
外管34の軸直角方向における相対的変位量を制限する
スペーサ50,52,54,56を設けても良い。この
ようなスペーサ50,52,54,56を設けて、外力
や内圧等が作用した際の内管32と外管34の周壁部の
直接的な当接を防止せしめることにより、外管路38を
略一定形状に保持せしめて、クーラアウト通路30にお
ける安定した冷却空気の流動性を確保することが可能と
なるのであり、ひいては外管路38を含む二重壁構造と
して形成されたクーライン通路28の周壁部において、
上述の如き目的とする遮音効果や断熱効果が、より安定
して発揮され得るのである。
【0041】そこにおいて、図4に示されたスペーサ5
0は、内管32における外周面上の三箇所において、三
角断面形状をもって、外管34までは僅かに至らない高
さで突出形成されている。また、図5に示されたスペー
サ52は、外管34における内周面上の四箇所におい
て、三角断面形状をもって、内管32までは僅かに至ら
ない高さで突出形成されている。更にまた、図6に示さ
れたスペーサ54は、内管32の径方向一方向で対向す
る位置から径方向両側外方に突設されており、その突出
先端部を、外管34を構成する分割構造とされた一対の
半管体48,48の突合せ面間で挟み込んで固着せしめ
た構造とされている。更に、図7に示されたスペーサ5
6は、内管32の外周面と外管34の内周面との径方向
対向部位に跨がって形成されており、かかるスペーサ5
6によって、それら内管32と外管34が周上の一箇所
で連結された構造とされている。
【0042】このようなスペーサ50,52,54,5
6は、内管32や外管34の形成と同時に一体形成する
ことも可能であるが、弾性材料を用いて、内管32や外
管34とは別形成したものを後接着することも可能であ
り、弾性材料を採用すれば当接時の衝撃緩和等の効果が
発揮される。また、このようなスペーサ50,52,5
4,56は、何れも、内管32および外管34の軸方向
において非連続的に複数箇所に形成されていても良い
が、内管32および外管34の軸方向全長に亘って連続
して形成すれば、スペーサ50,52,54,56の形
成に起因する、外管路38における圧縮冷却空気の流れ
の乱れが軽減乃至は防止され得る。
【0043】また、図7に示された通気管は、内管32
が外管34に対して径方向に所定量だけ偏倚して位置決
めされており、それによって、クーラアウト通路30と
しての外管路38の径方向幅寸法:Bが、周方向におい
て一定とならないように変化せしめられている。このよ
うな構造とされた通気管においては、外管路38の径方
向幅寸法:Bが周方向に変化せしめられて該外管路38
のばねが周方向に変化せしめられていることによって、
内外管32,34の質量や空気層としての外管路38の
ばね等によって決まる内管路36の二重壁構造とされた
周壁の共振周波数特性が、特定値でピークとならずに分
散的に抑えられるのであり、周壁の共振現象に起因する
特定周波数域での遮音性能の低下が軽減乃至は防止され
得るのである。
【0044】さらに、上記実施例の通気管にあっては、
何れも、内外管32,34が共に円形断面形状とされて
いたが、内外管の断面形状は何等限定されるものでな
く、配管スペースの形状等を考慮して適宜に変更され得
るものである。具体的には、例えば、図8に示されてい
るように、それぞれ偏平の楕円形状を有する内管58と
外管60を採用することも可能である。
【0045】また、通気管10の軸方向端部における内
管路36と外管路38の分岐構造の別の具体例が、図9
に示されている。本具体例では、通気管10の軸方向両
端部に位置する端部管体62が、各円筒形状の内管32
と外管34とは、別部材とされている。この端部管体6
2は、小径の直管形状を有し、内管32の開口部に接続
されて該内管32を直線的に延長せしめる内接続管64
と、軸方向一方の開口部が大径とされると共に、軸直角
方向に傾斜して延びる傾斜管部66を有する屈曲管形状
を有し、かかる大径側開口部において外管34の開口部
に接続されることにより、該外管34を内管32とは独
立した管体構造をもって軸方向外方に延長せしめる外接
続管68とを、含んで構成されている。なお、内接続管
64は、外接続管68の傾斜管部66の周壁部を貫通し
て延びている。
【0046】このような端部管体62を採用すれば、外
管34の周壁部に連通孔(42)等を形成する必要がな
く、内管32と外管34を二重押出成形等によっても容
易に形成することが出来る。なお、端部管体62は、合
成樹脂材料を用いて射出成形等で一体成形することも可
能であるが、内接続管64および外接続管68の両管軸
を含む平面で二分割した分割構造とし、それらの分割体
をそれぞれ射出成形した後に重ね合わせて溶着等で接着
することによって、一層容易に製造することが可能であ
る。
【0047】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0048】例えば、ターボユニット18とインタクー
ラ20を接続するクーライン通路32と、インタクーラ
20とエンジン14の吸気口を接続するクーラアウト通
路30とを、それぞれ全長に亘って二重管構造の通気管
10によって構成することは、必ずしも必要ではなく、
ターボユニット18やインタクーラ20の配設位置等に
よっては、クーライン通路32の中間部分に位置して、
外管34を分岐せしめて、内管32の所定長さを単一の
周壁構造としても良い。
【0049】また、外管34が分岐された後の、二重壁
構造とされていない内管32の周壁部表面には、吸音材
や遮音材を装着することが好ましく、それによって、二
重壁構造とされていない部分が存在することに起因する
騒音発生を抑えることが出来る。なお、内管32と外管
34によって二重管構造とされた部分も、吸音材や遮音
材で被覆することによって、遮音性や断熱性の更なる向
上を図ることも、勿論、可能である。また、吸音材や遮
音材としては、良く知られているグラスウールやロック
ウール,ウレタンフォーム等が採用され得る。
【0050】さらに、前記実施例では、過給機としてタ
ーボチャージャを備えた内燃機関における吸気通路用通
気管に対して本発明を適用したものの具体例について説
明したが、その他、スーパチャージャ等の過給機を備え
た内燃機関における吸気通路用通気管に対しても、本発
明は、同様に適用され得る。また、インタクーラの形式
は、水冷式および空冷式の何れであっても、本発明が、
有利に適用され得ることは、勿論である。
【0051】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたインタクーラ付過給機用通気管にお
いては、圧力変動による騒音が発生し易いクーライン通
路の周壁が、クーラアウト通路を空気層として利用した
二重壁構造とされることから、特別な部材の追加等を伴
うことなく、クーライン通路に対して極めて高い遮音性
能が発揮され得る。
【0053】しかも、空気層としてのクーラアウト通路
を挟んだ二重壁構造により、クーライン通路を流通せし
められる圧縮空気におけるエンジンの輻射熱等に対する
断熱性が向上されることから、インタクーラによる冷却
効率ひいては充填効率の更なる向上が図られ得るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての通気管を装着した自
動車のパワーユニットを概略的に示すモデル図である。
【図2】図1に示されたパワーユニットに装着された通
気管の要部である軸方向端部を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図3】図2における III−III 断面図である。
【図4】図1に示されたパワーユニットにおいて採用さ
れ得る通気管の別の具体例を示す断面図である。
【図5】図1に示されたパワーユニットにおいて採用さ
れ得る通気管の更に別の具体例を示す断面図である。
【図6】図1に示されたパワーユニットにおいて採用さ
れ得る通気管の更に別の具体例を示す断面図である。
【図7】図1に示されたパワーユニットにおいて採用さ
れ得る通気管の更に別の具体例を示す断面図である。
【図8】図1に示されたパワーユニットにおいて採用さ
れ得る通気管の更に別の具体例を示す断面図である。
【図9】図1に示されたパワーユニットにおいて採用さ
れ得る通気管の別の実施例を示す、図2に対応する軸方
向端部の縦断面拡大図である。
【符号の説明】
10 通気管 14 エンジン 18 ターボユニット 20 インタクーラ 28 クーライン通路 30 クーラアウト通路 32,58 内管 34,60 外管 36 内管路 38 外管路 62 端部管体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気を過給機からインタクーラを経
    てエンジン吸気口に導くインタクーラ付過給機用通気管
    であって、 互いに同一軸上に若しくは偏心して位置せしめられた内
    管と外管からなる二重管構造を有し、該内管の内側に形
    成された内管路によって、前記過給機により圧縮された
    吸入空気を前記インタクーラに導くクーライン通路を構
    成する一方、該内管と該外管の間に形成された外管路に
    よって、該インタクーラにより冷却された吸入空気を前
    記エンジン吸気口に導くクーラアウト通路を構成したこ
    とを特徴とするインタクーラ付過給機用通気管。
  2. 【請求項2】 前記外管路内において、前記内管と前記
    外管の直接的な接触を防止するスペーサが設けられてい
    る請求項1に記載のインタクーラ付過給機用通気管。
  3. 【請求項3】 前記内管と前記外管が、前記スペーサに
    よって相互に連結固定されている請求項2に記載のイン
    タクーラ付過給機用通気管。
  4. 【請求項4】 前記外管路を形成する前記内管と前記外
    管の軸直角方向の対向面間距離が、周方向において変化
    せしめられている請求項1乃至3の何れかに記載のイン
    タクーラ付過給機用通気管。
  5. 【請求項5】 軸方向に延びる分割線によって二分割さ
    れた一対の半管体が、前記内管の外側を覆うように組み
    合わされて相互に固着されることにより、前記外管が形
    成されている請求項1乃至4の何れかに記載のインタク
    ーラ付過給機用通気管。
  6. 【請求項6】 少なくとも軸方向一方の端部において、
    前記内管路と前記外管路を分岐せしめる端部管体が別体
    形成されて、後固着されている請求項1乃至5の何れか
    に記載のインタクーラ付過給機用通気管。
  7. 【請求項7】 少なくとも軸方向一方の端部において、
    前記内管路の前記過給機または前記インタクーラに対す
    る接続口が軸方向外方に向かって開口せしめられている
    一方、前記外管路の軸方向端部開口部分にシール部材が
    装着されて、該外管路の軸方向端部が閉塞されていると
    共に、前記外管の外周面に分岐管が突設されており、か
    かる分岐管によって、該外管路の前記インタクーラまた
    は前記エンジン吸気口に対する接続口が形成されている
    請求項1乃至6の何れかに記載のインタクーラ付過給機
    用通気管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291827A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Denso Corp 消音器
KR101365892B1 (ko) * 2012-11-10 2014-02-21 손계동 차량용 흡기계통의 흡기효율향상 흡기 덕트 장치
CN112177817A (zh) * 2020-09-30 2021-01-05 重庆长安汽车股份有限公司 一种空气滤清器管路冷却结构

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