JPH09323640A - 気圧式倍力装置 - Google Patents

気圧式倍力装置

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JPH09323640A
JPH09323640A JP8168396A JP16839696A JPH09323640A JP H09323640 A JPH09323640 A JP H09323640A JP 8168396 A JP8168396 A JP 8168396A JP 16839696 A JP16839696 A JP 16839696A JP H09323640 A JPH09323640 A JP H09323640A
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JP
Japan
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valve body
plunger
grease
reaction
pressure chamber
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Pending
Application number
JP8168396A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Amari
泰彦 甘利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアクションディスクとバルブボデーとの間
の摩擦接触面からのグリス切れを防止する。 【解決手段】 パワーピストン5に支持したバルブボデ
ー8内にプランジャ15を含むバルブ機構14を配設
し、入力軸20に前記プランジャ15を連動させて作動
圧室7に大気を導入し、負圧室6との差圧によりパワー
ピストン5を推進して、バルブボデー8にリアクション
ディスク25を介して作動連結された出力軸26に倍力
した出力を取出し、その時の反力の一部をリアクション
ディスク25およびプランジャ15を介して入力軸20
に伝えるようにした気圧式倍力装置において、前記リア
クションディスク25をグリスが含浸されてなる弾性部
材から形成し、リアクションディスク25とバルブボデ
ー8との間の摩擦力の経時的変化を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ系
統に用いられる気圧式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気圧式倍力装置としては、シェル本体内
をダイアフラムを備えたパワーピストンにより定圧室と
作動圧室とに区画し、前記パワーピストンに前記シェル
本体を挿通してその後方へ延ばしたバルブボデーを支持
させ、該バルブボデー内に入力軸と連動するプランジャ
を含む弁機構を配設すると共に、該バルブボデーの前端
にリアクションディスクを介して出力軸の基端を作動連
結し、前記弁機構の作動により前記定圧室と前記作動圧
室とに差圧を発生させて、パワーピストンの推力を前記
出力軸に伝達し、かつ該出力軸からの反力の一部を前記
リアクションディスクと前記プランジャとを介して前記
入力軸に伝えるようにしたものがある。
【0003】このような気圧式倍力装置において、その
入出力特性は、一般に図3に示すように、入力一定で所
定の出力Jが発生する、いわゆるジャンプインの過程を
経た後、入力の増大に応じて所定の倍力比で出力が増大
するパターンとなる。したがって、高減速度を得たい場
合は前記ジャンプイン出力Jを高めに、ソフトな制動を
得たい場合はこのジャンプイン出力Jを低めに設定すれ
ば良いことになる。
【0004】ところで、上記したジャンプイン出力は、
倍力作用開始前におけるリアクションディスクとプラン
ジャとの間の隙の存在によって生じもので、この隙が大
きいほどジャンプイン出力Jは大きくなる。しかし、倍
力作用開始と同時に出力反力によってリアクションディ
スクが弾性変形し、その一部がプランジャの摺動孔内に
進入して該隙を埋めるように作用し、したがって、ジャ
ンプイン出力には、前記隙の大きさに加えて、リアクシ
ョンディスクの物性(特に硬さ)やリアクションディス
クとバルブボデーとの摩擦接触面に発生する摩擦力が大
きく影響することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来は、リア
クションディスクにグリスを塗布してその潤滑性を高
め、摩擦力の影響を極力排除してジャンプイン出力の変
化を抑えるように配慮していた。しかし、このようにグ
リスを塗布した場合は、倍力作用でリアクションディス
クが変形、復元を繰り返すうちに、バルブボデーとの摩
擦接触面からグリスが押し出されていわゆるグリス切れ
の状態となり、摩擦力が経時的に変化して、ジャンプイ
ン出力すなわち入出力特性が経時的に変化してしまうと
いう問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、リアクションデ
ィスクとバルブボデーとの摩擦接触面からのグリス切れ
を防止し、もって入出力特性の経時的変化を抑制するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、出力反力の一部を入力軸に伝えるリアクシ
ョンディスクをグリスが含浸されてなる弾性部材から形
成するようにしたことを特徴とする。この場合、前記弾
性部材としてはニトリルゴムを、これに含浸されるグリ
スとしてはシリコングリスをそれぞれ選定することがで
きる。このように構成した気圧式倍力装置においては、
リアクションディスクに含浸させたグリスが、リアクシ
ョンディスクとバルブボデーとの摩擦接触面に長期的に
供給され、両者の前記摩擦接触面に発生する摩擦力の経
時的変化が抑制される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0009】図1および図2において、1は、フロント
シェル2とリヤシェル3とからなるシェル本体で、シェ
ル本体1内はダイアフラム4を備えたパワーピストン5
により定圧室6と作動圧室7とに区画されている。パワ
ーピストン5には、シェル本体1の軸心上に配置したバ
ルブボデー8が嵌合支持されている。バルブボデー8
は、円盤状の大径部8aと筒状の小径部8bとを連接し
てなっており、その小径部8bは、リヤシェル3を気密
的にかつ摺動自在に挿通してその後方へ延ばされてい
る。バルブボデー8には、定圧室6を小径部8b内に対
して連通する定圧通路9が設けられる他、小径部8b内
を作動圧室7に対して連通する大気通路10が設けられ
ている。定圧室6には、フロントシェル2の前部に接続
した導入管11を通じて、例えばエンジン負圧が導入さ
れるようになっており、一方、バルブボデー8の小径部
8bの後端開口側にはサイレンサ12とフィルタ13と
が配設されている。
【0010】バルブボデー8内には、作動圧室7に対し
て前記定圧通路9と大気通路10とを選択的に開く弁機
構14が配設されている。弁機構14は、バルブボデー
8の大径部8aの軸心上に設けた軸孔(プランジャ摺動
孔)8cに摺動自在に嵌挿されたプランジャ15、バル
ブボデー8の小径部8bの内面に押え部材16を用いて
基端部が固定された弾性変形可能な弁体17、この弁体
17の前端の外縁部とバルブボデー8の内周に定圧通路
9の開口縁を含むように形成した弁座部とで構成される
負圧弁18、弁体17の前端の内縁部とプランジャ15
の後端に形成した弁座部とで構成される大気弁19を備
えている。プランジャ15の後端部には、ブレーキペダ
ル(図示略)と連動する入力軸20が作動連結され、ま
た、弁体17は、この入力軸20に一端を係合させた弁
ばね21により、常時は負圧弁18、大気弁19を閉じ
る方向へ付勢されている。なお、プランジャ15は、前
記大気通路10を利用してバルブボデー8に対して半径
方向へ挿入したストップキー22によりバルブボデー8
との相対移動範囲が規制されている。また、入力軸20
は、前記押え部材16に一端を係合させたばね23によ
り常時は戻し方向(ブレーキペダル側)へ付勢されてい
る。
【0011】一方、バルブボデー8の大径部8aの前端
部には、前記軸孔14と軸心を同一にしかつ該軸孔14
より大径の凹穴24が形成されており、この凹穴24に
はリアクションディスク25と出力軸26の基端大径部
26aとが嵌合されている。出力軸26の基端大径部2
6aは、フロントシェル2とバルブボデー8との間に介
装した復帰ばね28が着座するばね受28により前記凹
穴24からの抜けが規制されている。リアクションディ
スク25は、後述する倍力作用時には出力反力を受けて
凹穴24の底に当接し、この状態でリアクションディス
ク25と前記プランジャ15との間に所定の大きさXの
隙29(図2)が形成されるようになっている。なお、
出力軸26の先端部は、フロントシェル2を気密的に挿
通してその前方へ延ばされ、例えばマスタシリンダに作
動連結される。
【0012】ここで、上記リアクションディスク25
は、グリスが含浸されてなる弾性部材から形成されてい
る。前記弾性部材およびこれに含浸されるグリスとして
は、ガソリンおよび軽油に対しての耐油性を考慮して選
定するものとし、一例として前記弾性部材としてニトリ
ルゴムを、前記グリスとしてシリコングリスをそれぞれ
選択する。この場合、ニトリルゴムにシリコングリスを
混合または混練によって直接含浸させるようにすること
ができる。
【0013】上記した気圧式倍力装置は、そのリヤシェ
ル3の後面に植立した複数のスタッドボルト30(図
1)を用いて車体に取付けられ、この取付状態で入力軸
20に図示を略すブレーキペダルが連結される。そし
て、この取付状態でブレーキペダルを踏込み、その踏力
(入力)がばね23のセット荷重よりも大きくなると、
入力軸20に押されてプランジャ15が、図1および2
の左方向へ移動し、大気弁19が開いて、サイレンサ1
2およびフィルタ13を通じてバルブボデー8内に大気
が流入し、この大気は大気通路10を通って作動圧室7
に導入される。この結果、負圧が導入されている定圧室
6と作動圧室7との間に差圧が発生し、パワーピストン
5が前進して倍力された出力がバルブボデー8を介して
出力軸26に伝達され、倍力作用が行われる。そして、
この時の反力の一部は、リアクションディスク25およ
びプランジャ15を介して入力軸20に伝えられる。
【0014】上記倍力作用時の入出力特性は、前出図3
に示したものと同じであり、所定のジャンプイン出力J
が発生した後、入力の増大に応じて所定の倍力比で出力
が増大する。そして、倍力作用開始と同時に出力反力に
よってリアクションディスク25が、プランジャ15と
の隙29を埋めるように、プランジャ摺動孔(軸孔)8
c内に膨出変形する。この時、リアクションディスク2
5に含浸されていたグリスが、バルブボデー8の凹穴2
4の底面やプランジャ摺動孔8cの内面(摩擦接触面)
を濡らして十分なる潤滑性が確保され、たとえリアクシ
ョンディスク25やバルブボデー8の表面粗さにばらつ
きがあっても、摩擦接触面に発生する摩擦力は無視でき
る程度に小さくなる。この結果、倍力作用開始前におけ
る隙29の大きさXおよびリアクションディスク25の
物性を一定とすれば、ジャンプイン出力Jは一定とな
り、入出力特性も一定となる。本発明では特に、リアク
ションディスク25にグリスを含浸させているので、リ
アクションディスク25とバルブボデー8との摩擦接触
面に長期的にグリスが供給され、両者の摩擦接触面に発
生する摩擦力の経時的変化が抑制されて、入出力特性は
長期的に安定する。
【0015】なお、その後、ブレーキペダルから踏力が
なくなると、リアクションディスク25に押されてプラ
ンジャ15が後退し、大気弁19が閉じる一方で、負圧
弁18が開き、作動圧室7に負圧が導入されて上記した
差圧が解消され、この結果、復帰ばね27のばね力でバ
ルブボデー8が元の状態に復帰する。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る気圧式倍力装置によれば、
リアクションディスクに含浸させたグリスが、リアクシ
ョンディスクとバルブボデーとの摩擦接触面に長期的に
供給されるので、該摩擦接触面がグリス切れを起こすこ
とがなくなり、摩擦力の経時的変化が抑制されて、入出
力特性は長期的に安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気圧式倍力装置の全体的構造を示
す断面図である。
【図2】本気圧式倍力装置の要部構造を示す断面図であ
る。
【図3】本気圧式倍力装置の入出力特性を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 シェル本体 4 ダイアフラム 5 パワーピストン 6 定圧室 7 作動圧室 8 バルブボデー 10 弁機構 15 プランジャ 20 入力軸 25 リアクションディスク 26 出力軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル本体内をダイアフラムを備えたパ
    ワーピストンにより定圧室と作動圧室とに区画し、前記
    パワーピストンに前記シェル本体を挿通してその後方へ
    延ばしたバルブボデーを支持させ、該バルブボデー内に
    入力軸と連動するプランジャを含む弁機構を配設すると
    共に、該バルブボデーの前端にリアクションディスクを
    介して出力軸の基端を作動連結し、前記弁機構の作動に
    より前記定圧室と前記作動圧室とに差圧を発生させて、
    パワーピストンの推力を前記出力軸に伝達し、かつ該出
    力軸からの反力の一部を前記リアクションディスクと前
    記プランジャとを介して前記入力軸に伝えるようにした
    気圧式倍力装置において、前記リアクションディスクを
    グリスが含浸されてなる弾性部材から形成したことを特
    徴とする気圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材がニトリルゴムであり、これに
    含浸されるグリスがシリコングリスであることを特徴と
    する請求項1に記載の気圧式倍力装置。
JP8168396A 1996-06-07 1996-06-07 気圧式倍力装置 Pending JPH09323640A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014006939A1 (ja) 2012-07-06 2014-01-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 気圧式倍力装置およびブレーキ装置
JP2014015098A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Hitachi Automotive Systems Ltd 気圧式倍力装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014006939A1 (ja) 2012-07-06 2014-01-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 気圧式倍力装置およびブレーキ装置
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US9656647B2 (en) 2012-07-06 2017-05-23 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Pneumatic booster and brake system

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