JP3648845B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は1次元イメージセンサを使用して画像の読み取りを行う画像読取装置に係わり、詳細には画像の位置決めのために読取時の補正を行うようにした画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータによる画像処理の普及に伴って、カラー画像の読み取りを行う画像読取装置が数多く使用されるようになってきている。このような画像読取装置では、一般に1次元イメージセンサを使用して画像の読み取りを行っている。これは、比較的高解像度の画像を原稿の長さに特に制限されることなく安価に読み取ることができる点で2次元イメージセンサよりも優れているからである。
【0003】
1次元イメージセンサを使用してカラー画像を読み取る際には、画像をできるだけ高解像にするために読取色ごとに専用の1次元イメージセンサを用意するのが通常である。これらの1次元イメージセンサは部品として独立している場合もあるが、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の1次元イメージセンサを1つのチップ上に形成したものを使用するのが主流となっている。チップ上には、これら各色ごとの1次元イメージセンサが所定間隔で平行に配置されている。このようなチップ上に配置された1次元イメージセンサ全体を、本明細書ではカラー線順次センサと呼ぶことにする。
【0004】
図13はカラー線順次センサと原稿の関係を表わしたものである。カラー線順次センサ101はチップ102上に所定の間隔(ギャップ)1031 、1032 でR、G、Bの3色の1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B を配置している。各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の長手方向が原稿106の主走査方向107となり、これに直角な方向が副走査方向108となる。カラー線順次センサ101は原稿106の長さ方向としての副走査方向108に相対的に移動して、この面上の必要な画像情報の読み取りを行うことになる。したがって、読み取りのある瞬間を考えてみると、1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B はそれぞれ異なった副走査位置の画像情報を読み取ることになる。カラー画像の処理には、同一画素位置での3色の画像情報が用いられるので、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の出力についてギャップ103分の補正を行う必要がある。
【0005】
このようなギャップ補正については、先行して読み取った画像情報をメモリに一時的に格納して時間的に遅延させて出力するという手法が用いられる。すなわち、カラー線順次センサ101の場合には各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B 間のギャップ1031 、1032 が固定値となる。そこで、これを測定しておけば、遅延時間を一意的に算出し、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の読み取った画像情報をライン単位で整合することができる。
【0006】
しかしながら、カラー線順次センサ101は光学系の結像面に正確に配置されるとは限らず、またたとえ正確に配置されたとしても、その後の機械的な経時変化によってこの状態が狂ってしまう場合がある。
【0007】
図14は、カラー線順次センサのアオリ(煽り)による副走査方向のギャップの狂いを説明するためのものである。この図ではカラー線順次センサ101を真横から見たもので、同図(a)が正常に配置された状態を表わしている。カラー線順次センサ101は図示しない結像面に平行に配置されている。このため、1次元イメージセンサ104R 、104G の間の間隔はギャップ1031 に、1次元イメージセンサ104G 、104B の間の間隔はギャップ1032 にそれぞれ一致している。
【0008】
ところが、何らかの原因によってカラー線順次センサ101が同図(b)のように傾いてアオリ(煽り)を生じると、これらの1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B 間のギャップは短くなってしまう。したがって、カラー線順次センサ101が同図(a)のように正しく配置されているものとして画像情報の遅延処理を行うと、色ずれが発生することになる。
【0009】
図15および図16は、カラー線順次センサのスキューによる読取位置の影響を説明するためのものである。このうち図15は各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B が主走査方向に平行に配置された状態を示しており、破線111で示したようにこの状態では同一読取位置のピクセル(画素)112R 、112G 、112B が同一主走査位置上に正確に配列されることになる。これに対して、図16に示すようにスキューが発生すると、破線111で示したように同一読取位置のピクセル112R 、112G 、112B は、それぞれ主走査位置を異にすることになる。すなわち、単純に副走査方向の遅延量を設定しただけでは各読取色で主走査方向に画像の位置がずれてしまい、色ずれが発生してしまう。
【0010】
そこで、画像読取装置に取付られたカラー線順次センサについてこのような傾きの有無を調べ、傾きが生じている場合にはこれを補正するようにする技術が提案されるに至っている。例えば特開平5−284374号公報では、画像の読取領域以外の領域に基準パターンを設けて、これをカラー線順次センサで読み取り、見掛け上のギャップや主走査方向の画素のずれを算出して補正を行うようにしている。
【0011】
図17は、この提案による色ずれ補正用の基準パターンを示したものである。この基準パターン121は、副走査方向122に沿って色ずれ補正用パターン123を等間隔に配置したものである。色ずれ補正用パターン123は、図13に示したカラー線順次センサ101の各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の画素幅に対応して、図18に拡大して示すように副走査方向122に沿って10μm間隔で隙間無く並んだ画素125で構成されている。
【0012】
この提案では、基準パターン121の読み取りを行い、濃度データの演算を行って、各1次元イメージセンサ134R 、134G 、134B についての濃度の総和が等しくなるように、これらの1次元イメージセンサ134R 、134G 、134B ごとに設けられた信号遅延メモリによる信号の遅延量を調整するようにしている。
【0013】
図19は、特開平1−97056号公報に開示された画像読取装置のセンサずれを検出する原理を表わしたものである。同図(a)に示すセンサずれ検出板131には主走査方向132に対して角度αだけ傾いた黒い直線133が描かれている。これを各1次元イメージセンサ134R (図19(b))、134G (同図(c))、134B (同図(d))で読み取る。この結果、ある時点には1次元イメージセンサ134R から同図(e)に示すようなタイミングで黒い直線132に対応する出力135R が出力され、このとき他の1次元イメージセンサ134G からは同図(f)に示すように黒い直線132に対応する出力135G が出力され、また残りの1次元イメージセンサ134B からは同図(g)に示すように黒い直線132に対応する出力135B が出力されることになる。
【0014】
この提案では、各出力135R 、135G 、135B のタイミングのずれを基にして図示しない補間回路で補間処理を行い、各1次元イメージセンサ134R 、134G 、134B の読取位置のずれを補正するようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の画像読取装置では、緻密に配置した画素パターンや主走査方向に対して所定の角度だけ傾いた直線等のパターンを用いて色ずれ補正用の基準パターンを構成し、色ずれの補正を行うようにしていた。しかしながら、このような色ずれ補正用の基準パターンは、共に構成要素としての画素パターンや直線を精度良く印刷する必要があり、更に、作成した色ずれ補正用の基準パターンを例えば副走査方向に沿って正確に配置したり、あるいは主走査方向に対して所定の角度αだけ正確に傾ける必要があった。したがって、色ずれ補正用の基準パターンの印刷に極めて高精度の技術が要求され、画像読取装置のコストを低減する上での障害となっていた。
【0016】
また、色ずれ補正用の基準パターンを高精度に作成したとしても、経時変化によってそのパターンを取り付けた部位の物理的なずれが発生してパターンが微妙に傾くような場合もあり、これにより、各1次元イメージセンサ間のギャップの距離を正確に算出することができなくなるという問題もあった。
【0017】
以上、カラー画像の読み取りを行うための画像読取装置を例にとって説明したが、複数の1次元イメージセンサをつなぎ合わせるように配置することで幅の広い原稿の読み取りを行う画像読取装置についても同様の問題がある。
【0018】
図20は、複数の1次元イメージセンサを主走査方向につなぎ合わせた形で配置した画像読取装置の要部を表わしたものである。各1次元イメージセンサ141〜143をこのように主走査方向144に平行に、かつ副走査方向145に所定のギャップ146で配置することで、全体の読取幅Lを広くすることができる。この場合にも、ギャップ146の間隔に合わせた補正を行う必要があり、補正用の基準パターンが必要とされる。
【0019】
そこで本発明の目的は、読み取りのための基準パターンを特に高精度に作成することなく、色ずれや画像のずれを良好に補正することのできる画像読取装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)副走査方向にギャップを置いて配置された複数の1次元イメージセンサと、(ロ)これらの1次元イメージセンサとこれらによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、複数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共通した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、(ニ)複数の1次元イメージセンサのうちの所定の1次元イメージセンサが円弧部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っている他の1次元イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する変化点間距離算出手段と、(ホ)この変化点間距離算出手段によって算出された変化点間距離と真円の半径を用いてこれら2つの1次元イメージセンサの副走査方向のギャップを演算するギャップ演算手段とを画像読取装置に具備させる。
【0021】
すなわち請求項1記載の発明では、真円あるいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に配置しておき、カラー読取用の複数の1次元イメージセンサや長尺読取用等の複数のイメージセンサをこれらに対して相対的に副走査方向に移動させる。相対的とは、1次元イメージセンサ側を副走査方向に移動させてもよいし、原稿や基準パターン側を移動させてもよいことを意味する。変化点間距離算出手段は、ギャップの補正を行おうとする1次元イメージセンサのうちの一方の1次元イメージセンサが円弧部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っている他方の1次元イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する。この距離と基準パターンを構成する円の半径を用いると、直角三角形の残りの一辺が求まり、半径からこの残りの一辺を差し引くと、これらの1次元イメージセンサの間のギャップが求まることになる。このようにして求められたギャップが正規の値であるかどうかをチェックすることにより、ギャップが電気的に正しい間隔となるような補正を行わせたり、ギャップによって読み取りに不都合が生じる場合に警報を発してギャップの機械的な補正を要求する等の処置をとることができる。このように請求項1記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0022】
請求項2記載の発明では、(イ)副走査方向にギャップを置いて配置された複数の1次元イメージセンサと、(ロ)これらの1次元イメージセンサとこれらによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、複数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共通した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、(ニ)前記した複数の1次元イメージセンサのうちの最も遅く副走査される1次元イメージセンサが円弧部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っている残りのそれぞれの1次元イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する変化点間距離算出手段と、(ホ)この変化点間距離算出手段によって算出された変化点間距離と真円の半径を用いてこれら複数の1次元イメージセンサの副走査方向のギャップを演算するギャップ演算手段と、(ヘ)前記した複数の1次元イメージセンサの出力する画像データをそれぞれ時間的に遅延させるための遅延手段と、(ト)ギャップ演算手段の演算結果に応じて遅延手段の遅延量を設定し、これら複数の1次元イメージセンサの遅延後の出力が共に原稿の同一副走査位置となるように調整する遅延手段調整手段とを画像読取装置に具備させる。
【0023】
すなわち請求項2記載の発明では、真円あるいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に配置しておき、カラー読取用の複数の1次元イメージセンサや長尺読取用等の複数のイメージセンサをこれらに対して相対的に副走査方向に移動させる。変化点間距離算出手段は、前記した複数の1次元イメージセンサのうちの最も遅く副走査される1次元イメージセンサが円弧部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っている残りのそれぞれの1次元イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する。例えば、カラーの読み取りを行う場合にレッド、グリーン、ブルーの3色の読み取りを行う1次元イメージセンサがそれぞれギャップを置いて平行に配置されていたとして、レッドの読み取りを行う1次元イメージセンサが一番最後に基準パターンの読み取りを開始したものとすると、この時点における先行するグリーンまたはブルーあるいはこれら双方の1次元イメージセンサが基準パターンを検出した主走査位置とのそれぞれの検出点(濃度レベルの変化点)の主走査方向の距離を算出する。これらの距離と基準パターンを構成する円の半径を用いると、それぞれについて直角三角形の残りの一辺が求まり、半径からこれらの残りの一辺をそれぞれ差し引くと、これらの1次元イメージセンサの間のギャップが求まることになる。このようにして求められたギャップが正規の値であるかどうかをチェックすることにより、ギャップが電気的に正しい間隔となるような補正を行うことができる。すなわち、各1次元イメージセンサの副走査の位置を時間的に一致させるために遅延回路を使用する場合には、ギャップ演算手段の演算結果に応じて遅延手段の遅延量を設定し、これら複数の1次元イメージセンサの遅延後の出力が共に原稿の同一副走査位置となるように調整する。このように請求項2記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。しかも、自動的に遅延量の調整が行われるので、常に色ずれ等のない高品位な画像の読み取りが可能になる。
【0024】
請求項3記載の発明では、(イ)1次元イメージセンサと、(ロ)この1次元イメージセンサとこれによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)1次元イメージセンサが副走査方向に相対的に移動するとき同一半径で同一の中心点を有する円の2か所で接するような真円の少なくとも一部を1次元イメージセンサの読み取りが行われる領域に有し、原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、(ニ)1次元イメージセンサが基準パターンの円の先端と後端の2か所で接触する主走査位置をそれぞれ検出する変化点検出手段と、(ホ)この変化点検出手段から得られる情報を用いて1次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する傾き算出手段とを画像読取装置に具備させる。
【0025】
すなわち請求項3記載の発明では、真円あるいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に配置しておき、1次元イメージセンサをこれらに対して相対的に副走査方向に移動させる。請求項3記載の発明における1次元イメージセンサは、請求項1あるいは請求項2記載の発明の場合と異なり、複数本である必要はない。複数本であってもよいが、これら複数本の1次元イメージセンサが例えば同一チップ上に配置されている場合のように配置関係が固定されているような場合には、そのうちの1つを補正のために使用するだけでよい。請求項3記載の発明では1次元イメージセンサの主走査方向あるいは副走査方向に対する傾きに起因する不都合を回避するためのものだからである。1次元イメージセンサは円を構成する円弧部分の走査を開始する主走査位置と走査を終了する主走査位置をそれぞれ検出し、この情報と円の直径あるいは半径に関する情報を用いることで1次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する。この算出結果を用いれば、例えば1次元イメージセンサが傾いた状態で画像を読み取ったことによる画像の傾きを回転処理によって補正したり、複数の互いに平行に配置された1次元イメージセンサが傾いて画像を読み取ったことによる主走査方向あるいは副走査方向の読取画素のずれに対する補正を行うことができる。しかも請求項3記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0026】
請求項4記載の発明では、(イ)1次元イメージセンサと、(ロ)この1次元イメージセンサとこれによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、(ハ)1次元イメージセンサが副走査方向に相対的に移動するとき同一半径で同一の中心点を有する円の2か所で接するような真円の少なくとも一部を1次元イメージセンサの読み取りが行われる領域に有し、原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、(ニ)1次元イメージセンサが基準パターンの円の先端と後端の2か所で接触する主走査位置をそれぞれ検出する変化点検出手段と、(ホ)この変化点検出手段から得られる情報を用いて1次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する傾き算出手段と、(ヘ)この傾き算出手段で算出された傾きに応じて1次元イメージセンサで読み取られたイメージの傾きを補正する補正手段とを画像読取装置に具備させる。
【0027】
すなわち請求項4記載の発明では、真円あるいはこの部分円の形状をした基準パターンを原稿との位置関係を保って例えばその近傍のプラテンガラス上に配置しておき、1次元イメージセンサをこれらに対して相対的に副走査方向に移動させる。請求項4記載の発明における1次元イメージセンサは、請求項3記載の発明の場合と同様に、複数本である必要はない。複数本であってもよいが、これら複数本の1次元イメージセンサが例えば同一チップ上に配置されている場合のように配置関係が固定されているような場合には、そのうちの1つを補正のために使用するだけでよい。1次元イメージセンサは円を構成する円弧部分の走査を開始する主走査位置と走査を終了する主走査位置をそれぞれ検出し、この情報と円の直径あるいは半径に関する情報を用いることで1次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する。そして、補正手段が傾き算出手段で算出された傾きに応じて1次元イメージセンサで読み取られたイメージの傾きを補正することになる。この請求項4記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで画像の傾きの高精度の補正を行わせることが可能になり、原稿上の図形を歪みなく読み取ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
【0029】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の一実施例における画像読取装置のプラテンガラスの部分を1次元イメージセンサの配置されている側から見たものである。原稿(図示せず)を載置するプラテンガラス201の原稿載置面の反対側には、これとわずかの距離を置いてキャリッジ202が配置されている。キャリッジ202は図示しないキャリッジ駆動機構によって副走査方向203に往復動自在に配置されている。キャリッジ202の図で示した位置はホームポジションである。原稿の読み取りが指示されると、キャリッジ202はこのホームポジションから副走査方向203に移動を開始して、プラテンガラス201上の画像情報を、図示しない光学系に伝達する。この光学系の結像位置には1次元イメージセンサが配置されており、プラテンガラス202上の画像をライン単位で読み取ることになる。本実施例で使用される1次元イメージセンサは図13に示したのと同様の構成を有しているので、これをそのまま使用して以下の説明を行うことにする。
【0031】
プラテンガラスにおける原稿の画像の読み取りを行う有効画像領域205とキャリッジ202のホームポジションの間には、基準パターン206が配置されている。本実施例の基準パターン206は真円の形状をしており、その円の内部はその周囲の部分と反射率が明確に相違するようになっている。一例としては、基準パターン206の分が白色に印刷されており、その周囲は無着色でガラス面がそのまま露出しているか、有効画像領域205の手前までこの白色部分を除いて黒色に印刷されている。
【0032】
図2は、本実施例の画像読取装置の回路構成の概要を表わしたものである。この画像読取装置はCPU(中央処理装置)211を搭載しており、データバス等のバス212を介して装置内の次に説明する各部と接続され、各種制御を行うようになっている。ROM213は、画像読取装置の読み取りや各種制御に必要なプログラムや必要な固定的なデータを格納したリード・オンリ・メモリである。RAM214は各種データを一時的に格納する作業用メモリであり、その一部は電池によってバックアップされて不揮発性メモリ領域を構成している。この不揮発性メモリ領域に格納されたデータは、画像読取装置の図示しない電源をオフにした状態でも消失しない。したがって、画像読取装置の各種の履歴や装置固有の値で画像の読み取りや補正に必要な所定のデータがここに格納される。
【0033】
操作パネル215は画像の読み取りの各種条件をマニュアルで設定したり、読み取りの指示等を行う入力部分と、装置側がオペレータに必要な情報を表示する出力部分とを備えたパネルであり、入出力回路216を介してバス212に接続されている。画像処理回路部217は、画像処理のための各種機能を実現する回路を収めた部分である。画像処理はソフトウェアによって実現する部分と現実の回路(ハードウェア)によって実現する部分があるが、処理の高速化に伴ってハードウェアによる処理も重要となっている。キャリッジ駆動制御回路218はキャリッジモータ219の駆動制御を行う回路部分である。キャリッジモータ219が駆動されることによって、図1に示したキャリッジ202の往復動の制御が実現される。イメージセンサ入力回路221は、図13に示したカラー線順次センサ101を構成する各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B から画像データを入力する回路である。
【0034】
検知センサ入力回路222は、図示しない各種検知センサの検知出力を入力する回路である。検知センサとしては、例えばキャリッジ202のホームポジションの位置を設定するものを挙げることができる。画像データ出力回路223は、この画像読取装置で読み取られ処理された後の画像データを、通信ケーブル224を介して他の装置やネットワークに送出するための回路である。
【0035】
図3は、基準パターンを各1次元イメージセンサが読み取る様子を拡大して表わしたものである。本実施例の画像読取装置では図1に示したキャリッジ202が副走査方向203に移動するとき、まずブルーの1次元イメージセンサ104B が基準パターン206の先端箇所231(ホームポジションに一番近い点)を読み取り、続いてグリーンの1次元イメージセンサ104G がこれを読み取る。最後にレッドの1次元イメージセンサ104R が基準パターン206の先端箇所231の読み取りを行う。したがって、最後のレッドの1次元イメージセンサ104R がこの先端箇所231を読み取っている時点では、この図3に示したようにグリーンの1次元イメージセンサ104G は副走査方向にギャップGAPrgだけ進んだ基準パターン206上の所定の点232の読み取りを行っている。また、ブルーの1次元イメージセンサ104B は更にこの点232よりも副走査方向203にギャップGAPgbだけ進んだ基準パターン206上の所定の点233の読み取りを行っている。
【0036】
基準パターン206は半径rの真円である。その中心点235と先端箇所231を結んだ直線236は、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の長手方向(主走査方向)237と直交する。これは、本実施例で使用するカラー線順次センサ101(図13参照)が、1枚の基板上にこれらの1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B を形成しているので、これらが共に平行に配置されていると見てよいからである。
【0037】
図4は、基準パターンをこれらの1次元イメージセンサが各種の傾きで読み取った状態を表わしている。図13に示したカラー線順次センサ101が傾いて配置されていると仮定し、図4では基準パターン206に対する相対的な副走査方向2031 〜2033 を表示している。いずれの副走査方向2031 〜2033 で1次元イメージセンサ1041 〜1043 が基準パターン206を読み取っても、これらの読み取りが開始する点としての先端箇所2311 〜2313 と基準パターン206の中心点235を結ぶ直線は、対応する1次元イメージセンサ1041 〜1043 の主走査方向と直交することになる。この図で、それぞれの1次元イメージセンサ1041 〜1043 は基準パターン206を構成する円の接線となるからである。
【0038】
また、本実施例では真円の基準パターン206を使用している。これについては、部分円の場合にも各先端箇所2311 〜2313 が円弧に接している場合には同様であるが、1次元イメージセンサ1041 〜1043 が基準パターン206のどの位置で接しても、次に説明する1次元イメージセンサ間のギャップの補正について全く同一の結果を得ることができる。すなわち、基準パターン206と1次元イメージセンサ1041 〜1043 の相対的な傾きによる補正を行う必要がない。
【0039】
図3に戻って説明を続ける。基準パターン206の中心点235とレッドの1次元イメージセンサ104R の読取ラインとの距離がrのとき、中心点235とグリーンの1次元イメージセンサ104G の読取ラインとの距離をgg とし、また中心点235とブルーの1次元イメージセンサ104B の読取ラインとの距離をgb とする。また、レッドの1次元イメージセンサ104R から出力される1ラインの画像データ241R における基準パターン206の検知される主走査位置をLR とし、このときの基準パターン206上の点232をグリーンの1次元イメージセンサ104G が読み取るときの画像データ241G における基準パターン206の検知される主走査位置をLG とする。同様にこのときの基準パターン206上の点233をブルーの1次元イメージセンサ104B が読み取るときの画像データ241B における基準パターン206の検知される主走査位置をLB とする。また、主走査位置LR と主走査位置LG のギャップをdg で表わし、主走査位置LR と主走査位置LB のギャップをdb で表わすものとする。
【0040】
基準パターン206の半径rは、例えばプラテンガラス201上の印刷を実際に測定することによって正確に知ることができ、この値は既知の値として前記した不揮発性メモリ領域に格納することができる。または、印刷が十分な精度で行われる場合には、予めROM213(図2)にこれを格納しておくことができる。
【0041】
このように半径rが既知なので、点232を含む直角三角形について次の(1)式が成立する。
r2 =dg 2 +gg 2
gg =SQR(r2 −dg 2 ) ……(1)
ただし、符号SQR(X)は、Xについての平方根関数である。
【0042】
同様に点233を含む直角三角形について次の(2)式が成立する。
r2 =db 2 +gb 2
gb =SQR(r2 −db 2 ) ……(2)
【0043】
これら(1)、(2)式を用いると、ギャップGAPrgを次の(3)式で、また、ギャップGAPgbを次の(4)式で表わすことができる。
GAPrg=r−SQR(r2 −dg 2 ) ……(3)
GAPgb=SQR(r2 −dg 2 )+SQR(r2 −db 2 )−r……(4)
これらの式は、三角関数を用いた解法のような数学的に等価な解法を用いても同様に求めることができる。
【0044】
ところで本実施例の画像読取装置では、光学解像度が400ドット/25.4mmで基準パターン206を構成する円の半径rが3175mm(50000ドット分の長さ)に設定されており、かつ図13に示した1次元イメージセンサ104R 、104G の間のギャップ(GAPrg)1031 および1次元イメージセンサ104G 、104B の間のギャップ(GAPgb)1032 がカラー線順次センサ101の基板面上で共に8画素に設定されている。
【0045】
そこで、図3に示したように1次元イメージセンサ104R の読取位置がちょうど先端箇所231に一致したときで正常の配置状態の場合、その両主走査位置LR 、LG のギャップdg0については、これらイメージセンサ104R 、104G 、104B のそれぞれ隣接する間隔が8画素に等しいとき、次の(5)式が成立する。
8=50000−SQR(500002 −dg0 2 ) ……(5)
この状態で、ギャップdg0は894.39(ドット)となる。
【0046】
これに対して、ギャップのずれの検出精度を1/10画素としたときのギャップdg の値は、カラー線順次センサ101の基板面がアオリによって0.1画素分の増加になるので、次の(6)式が成立する。
8.1=50000−SQR(500002 −dg 2 ) ……(6)
この状態で、ギャップdg は899.96(ドット)となる。
【0047】
これら2つの場合に得られたギャップdg0、ギャップdg の差は約5ドット分となる。このことは、通常の値からギャップdg が5ドット分ずれたことを検出した場合、1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B のそれぞれ隣接するギャップが約1/10ドットだけずれたことを検出することができることになる。このようにしてギャップの変動を検知すれば、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B に対する画像データの遅延量を予め設定していた値からこれに応じた量に調整することができ、3色の画像データの色ずれを解消して、画質の維持を図ることができる。
【0048】
図5は、プラテンガラス平面に対する1次元イメージセンサのアオリの補正処理の流れを表わしたものである。図2に示したCPU211はカラー線順次センサ101における3つの1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B のうちの副走査方向203に向かって一番後ろ側に配置されたセンサ(本実施例では図3より1次元イメージセンサ104R )が基準パターン206の先端箇所231を検出する時点を監視している(ステップS101)。このような監視は、本実施例の場合、該当する1次元イメージセンサ104R の出力する画像データをA/D変換した後の値が白レベルに近い所定のしきい値を越えたタイミングを検出することによって行われる。
【0049】
本実施例の画像読取装置では、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B から出力されA/D変換された後の画像データをRAM214(図2)に所定量ずつ格納し、これを順次読み出しながら画像処理を行うようになっている。前記したしきい値を越えるタイミングの判別は、A/D変換後の画像データのうちRAM214に格納する前の信号に対して行われている。1次元イメージセンサ104R が基準パターン206の先端箇所231を検出すると、CPU211はそのラインの画像データがRAM214から読み出されるとき、各画像データの立ち上がりのタイミングを検出する。すなわち、1ライン分の各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B から出力される画像データの何クロック分(何画素分)で前記したしきい値を越えるかどうかの判別を行う(ステップS102)。これにより、1次元イメージセンサ104R が基準パターン206の先端箇所231を検出した時点における図3で説明した各主走査位置LR 、LG 、LB が求められる。
【0050】
これらの主走査位置LR 、LG 、LB が求められたら、これらを基にして図3に示した2つのギャップdg 、db を算出する(ステップS103)。次にCPU211はRAM214の不揮発性メモリ領域あるいはROM213に格納した半径rの値を読み出して、これら3つの値を使用して前記した(3)式からギャップGAPrgを算出し、(4)式からギャップGAPgbを算出する(ステップS104)。そして、これらの算出したギャップGAPrg、GAPgbに基づいて、画像データの遅延量を設定する(ステップS105)。このとき、レッドの1次元イメージセンサ104R を基準にすると、グリーンの1次元イメージセンサ104G の画像データはギャップGAPrgを副走査される時間に相当するライン分だけ遅延され、ブルーの1次元イメージセンサ104B から出力される画像データは2つのギャップGAPrg、GAPgbを加算した距離を副走査される時間に相当するライン分だけ遅延されることになる。
【0051】
この遅延量の設定に際しては、遅延量がラインの整数倍とならないのが通常である。このような場合には、2つのラインの画像データを補間することで遅延量に相当する画像データを作成すればよい。このようにして求めたグリーンとブルーの画像データについての補間データはレッドの画像データと共に図示しない色判別回路に入力され、原稿の各画素の色が判別されることになる。
【0052】
変形例
【0053】
以上説明した実施例ではカラー線順次センサ101がプラテンガラス201に対してアオリを生じた場合の補正を行う画像読取装置について説明した。本発明の変形例では、このカラー線順次センサ101の各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の長手方向が副走査方向と直交せず、所定の角度だけ傾いた場合に起因する画像の補正を行うことができる画像読取装置について説明する。
【0054】
図6は、各イメージセンサの長手方向が副走査方向と直交せず所定の角度だけ傾いた状態を表わしたものである。カラー線順次センサ101の各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B が規定の方向に対して角度θだけ傾いている。これにより、例えば隣接する2つの1次元イメージセンサ104R 、104G では主走査方向237の読み取りのずれSを発生させる。すなわち、同一主走査位置で画像データの読み取りを行うべき各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B 上の特定のピクセル112R 、112G 、112B (図では左端に位置するものを示す)が、異なった主走査位置の画像の読み取りを行うことになり、角度θがある程度大きくなると主走査方向に色ずれが生じることになる。
【0055】
また、このような色ずれが生じるほどの傾きが存在しない場合でも、カラー線順次センサ101が傾いた分だけ画像が傾いて読み取られ、傾斜した状態で再現されることになる。
【0056】
図7は、1次元イメージセンサが傾いて配置された場合のその傾斜角θの算出原理を表わしたものである。例えばブルーの1次元イメージセンサ104B に着目してみる。1次元イメージセンサ104B は図1に示したキャリッジ202の副走査方向203への移動に伴って所定の時点に基準パターン206の先端箇所301を検出する。そして、これから暫く経た後、ある時点でこの基準パターン206の後端箇所302を検出する。1次元イメージセンサ104B の先端箇所301検出の際の主走査位置をLBSとし、後端箇所の検出の際の主走査位置をLBEとすると、これらの主走査位置のずれSは傾斜角θが大きくなればなるほど大きくなる。基準パターン206の半径はrなので、傾斜角θとの間に次の(7)式が成立する。
【0057】
【数1】
【0058】
この変形例の画像読取装置は、光学系に関してその解像度が400ドット/25.4mmで、基準パターン206の半径rは9.525mm(=150ドット)となっている。また、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B のギャップはそれぞれ8画素分に設定されている。この画像読取装置では、これらの1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の傾きによって主走査方向237のずれが1/10画素以上になるときこれを検出し、その補正を行うようになっている。ずれが1/10画素になるときは、図6より次の(8)式が成立する。
【0059】
【数2】
【0060】
よって角度θは0.716°となる。すなわち、0.716°だけ各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の取付角度が正規の位置からずれていることを検出することができれば、画像読取装置の要求精度を達成することができる。以上の値を(7)式に代入して主走査位置のずれSを求めると、次のようになる。
S=37.5(ドット)
【0061】
カラー線順次センサ101の各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B が主走査方向203に平行に配置されていて角度θが“0”のときには、ずれSも“0”である。したがって、図7における2つの主走査位置をLBS、LBEの間隔(ずれS)が38ドットとなったとき、これらの1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の隣接する画素の間でおよそ1/10画素のずれが生じたことになる。この変形例の画像読取装置でこのような検出は十分行うことができることになる。
【0062】
なお、図6で副走査方向203に着目すると、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の傾きをθ、これらのセンサ間の本来のギャップをGAP0 、見掛け上のギャップをGAPA とすると、次の(10)式が成立する。
【数3】
【0063】
したがって、角度θがわかれば、同様に見掛け上のギャップGAPA を算出することができる。
【0064】
図8は、この変形例の画像読取装置におけるイメージセンサの傾きに対する補正の概要を表わしたものである。図2に示したCPU211はカラー線順次センサ101における予め任意に定めた1つの1次元イメージセンサ104B (先の実施例と部分的に共通の処理を行う場合には1次元イメージセンサ104R でもよい。)が基準パターン206の先端箇所301を検出する時点を監視している(ステップS201)。このような監視は、該当する1次元イメージセンサ104B の出力する画像データをA/D変換した後の値が白レベルに近い所定のしきい値を越えたタイミングを検出することによって行われる。
【0065】
1次元イメージセンサ104B が先端箇所301を検出したら(Y)、画像データを一時的に格納するバッファメモリからそのラインの画像データをRAM214の第1の領域に格納する(ステップS202)。続いてCPU211は該当するこの1次元イメージセンサ104B の出力する画像データが1ライン分すべて基準パターン206を検出しなくなる最初の時点の到来を監視する(ステップS203)。これも1次元イメージセンサ104B の出力する画像データをA/D変換した後の値をしきい値と比較することによって実現することができる。
【0066】
1ライン分どの箇所でも基準パターン206が検出されなくなれば(Y)、この直前のラインが基準パターンの後端箇所302を検出しているはずである。そこで、前記したバッファメモリからこれよりも1ライン前に1次元イメージセンサ104B が出力した画像を読み出してRAM214の第2の領域に格納する(ステップS204)。装置によっては更に次のラインでも基準パターンの検出が行われないことを確認してからこのような画像データの格納作業を実行してもよい。これは、ノイズの除去を行うためである。先端箇所301の存在するラインの処理についても同様である。
【0067】
このようにして、先端箇所301と後端箇所302を含むラインの画像データが選別されたら、CPU211はこれらのラインで基準パターン206が検出されている主走査位置LS 、LE (1次元イメージセンサ104B の場合にはLBS、LBE)を判定する(ステップS205)。基準パターン206が複数の画素の連続として検出された場合には、例えばその中央位置を選択するとか、濃度レベルのピークとなった点を選択することになる。両主走査位置LS 、LE の差をとると主走査位置のずれSが求まるので、これを(7)式に代入して、傾斜角θが算出される(ステップS206)。この傾斜角θに基づいて、各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B の傾きに対する画像の補正処理が行われる(ステップS207)。
【0068】
図9は、1次元イメージセンサが傾いているときの補正処理の原理を表わしたものである。1次元イメージセンサ104が主走査方向237あるいは副走査方向203に角度θだけ傾斜しているとすると、原稿311はこの傾斜角θで読み取られる。この結果、読み取られた画像312はそのイメージが角度θだけ傾斜することになる。このように傾斜したイメージを垂直に補正するには、読み取った全画素に対して以下の(11)式で示す演算を行う必要がある。
【0069】
【数4】
【0070】
ただしx0 ,y0 は対象となる画素の座標であり、x,yは補正後の画素の座標である。これにより、原点を中心とする角度θの画像の回転移動が行われ、イメージが補正されることになる。
【0071】
なお、先の実施例では各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B のギャップを検出して電子的に補正することにしたが、これ以外の手法をとることも可能である。例えば、画像読取装置のオペレータに対してこのギャップが正常な値でない場合に操作パネルへ表示を行ったり音で警報して、サービスマンや調整を行うことができる者に対して調整を依頼させるようにしてもよい。また、カラー線順次センサ101に予め補正機構を配置しておいて、ギャップの補正量を検出したらこれに応じて補正機構を作動させるようにしてもよい。これにより、電気的な補正に頼ることなく各1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B のギャップを正規の値に維持することができる。
【0072】
また、後に説明した変形例ではイメージの傾斜自体を補正したが、図6から了解されるように傾斜θがある程度大きくなると原稿上の同一の点を読み取る主走査方向の位置が1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B によって異なってくることになる。したがって、主走査方向237の画素の位置を補間処理等によって補正してこれらを用いて色の判別を行うようにしてもよい。同様の理由で、副走査方向203のギャップ補正を行うことも有効である。
【0073】
更に変形例では1次元イメージセンサ104R 、104G 、104B を備えたカラー線順次センサ101を例にとって補正処理を説明したが、傾斜角θに対する補正については1本の1次元イメージセンサに対しても同様に本発明を適用することができる。また、実施例のようにギャップ補正を行う画像読取装置については、図20に示したように複数の1次元イメージセンサを主走査方向につなぎ合わせた形で配置した画像読取装置に対しても適用することが可能である。
【0074】
また、実施例および変形例では真円からなる基準パターン206を使用したが、これ以外にも各種の基準パターンを使用することができる。更に実施例では基準パターン206をその周囲のプラテンガラス201よりも反射率の高いものとの前提で説明を行ったが、これに限るものでははない。すなわち、基準パターンを構成する真円が反射率が低く、その周囲が高いようなものであってもよい。
【0075】
基準パターンについての各種変形例
【0076】
図10は、基準パターンの第1の変形として部分円からなる基準パターン401を示したものである。この基準パターン401は、実施例で用いたようにギャップ補正を行うものであれば、次の2つの条件を満たせばよい。
▲1▼1次元イメージセンサ104が想定される傾きの範囲で副走査方向203に走査されたとき、常に基準パターン401の先端箇所231が検出されるだけの円弧部分が存在すること。
▲2▼ギャップ補正の対象となる複数のイメージセンサの一番最後のイメージセンサ104が基準パターン401の先端箇所231を検出したとき、この図では示していないそれよりも前に走査される残りのすべての1次元イメージセンサが基準パターン401の円弧部分とクロスすること。
【0077】
したがって、図10に示したように円のほんの一部であってもギャップ補正のための基準パターンとして使用できることになる。
【0078】
図11は、先の変形例で説明した1次元イメージセンサの傾きに対する補正を行うための基準パターンの他の例を示したものである。基準パターン411は、有効画像領域205のすぐ脇に副走査方向に配置されており、その先端と後端の曲線部分は真円412の円弧を構成している。基準パターン411の主走査方向237の長さは、この図には示していない1次元イメージセンサの想定される傾きの程度によって決定されることはもちろんである。
【0079】
なお、図11に示した基準パターン411の場合には、図示しないキャリッジを一度副走査方向412に全域走査した後でなければ補正量が求められない。しかしながら、原稿の読み取りに際してプラテンガラスをプリスキャンするとか、画像読取装置の電源を立ち上げた状態で一度プラテンガラスをプリスキャンすれば、補正量が求まるので、特に問題は生じない。
【0080】
図12は、プラテンガラスの有効画像領域205の先端部と後端部に分割した形で2つの基準パターンを配置した例を示したものである。第1の基準パターン421と第2の基準パターン422の円弧部分は同一の真円423の一部を構成している。これにより、第1の基準パターン421の部分で先の実施例で説明したギャップ補正が可能である。また、第1の基準パターン421と第2の基準パターン422の双方を用いることで先の変形例で説明した1次元イメージセンサの傾きに対する補正を行うことができる。後者の補正については、図11の変形例と同様にプリスキャンの結果を見て行うことになる。
【0081】
以上、基準パターンについての各種の変形可能性を示したが、これらに限定されるものではない。例えば真円あるいは部分円は外形のみを白色等の色で描いたパターンであってもよいし、内部まで白色等の色で塗りつぶしたものであってもよいことは当然である。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1〜請求項4記載の発明によれば、基準パターンとして真円あるいはその一部を構成する部分円を用いることにした。したがって、プラテンガラス等に印刷したり貼り付けるとき、その角度が狂っても円として変わりがなく、基準パターンの配置位置に特別の精度を要求しないという効果がある。また、印刷等の精度によって多少異なった半径の円になったとしても、その半径あるいは直径を後で精密に測定することによって正確な基準パターンとして使用することができ、高精度の補正を行うことができる。
【0083】
また、請求項1記載の発明では、複数本の1次元イメージセンサが副走査方向に所定のギャップを置いて配置されているとき、これらのうちの任意の一対についてのギャップを検出するので、例えば2色画像の読み取りを行う読取装置においてもギャップが電気的に正しい間隔となるような補正を行わせたり、ギャップによって読み取りに不都合が生じる場合に警報を発してギャップの機械的な補正を要求する等の処置をとることができる。しかも請求項1記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0084】
更に請求項2記載の発明によれば、複数本の1次元イメージセンサが副走査方向に所定のギャップを置いて配置されているとき、これらの一番最後に基準パターンの検出を開始する1次元イメージセンサに対して、他の先行した1次元イメージセンサとの間の基準パターンの検出に関する主走査方向の距離をそれぞれ求めることにした。そして、各1次元イメージセンサ間のギャップを算出することにしたので、例えば3色画像の読み取りを行う読取装置で使用する3種類の1次元イメージセンサについて、これらのギャップが適正であるかどうかの判別を行うことができる。しかも請求項2記載の発明では、ギャップが適正でない場合には、これを自動補正することができるので、サービスマンの労力を軽減することができ、装置のランニングコストを低減させることができる。また、基準パターンとして真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0085】
また、請求項3記載の発明では、1本あるいは複数本の1次元イメージセンサの傾きを検出することができるので、これに起因する画像データの劣化に対して適切な補正処理を行うことができる。しかも請求項3記載の発明では、真円またはこの部分円を用いたので、その半径等の既知のデータを知るだけで高精度の補正を行わせることが可能になる。
【0086】
更に請求項4記載の発明によれば、1本あるいは複数本の1次元イメージセンサの傾きを検出し、傾き算出手段で算出された傾きに応じて1次元イメージセンサで読み取られたイメージの傾きを補正するようにしたので、原稿上の図形を歪みなく読み取ることができ、高品位の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像読取装置のプラテンガラスの部分を1次元イメージセンサの配置されている側から見た平面図である。
【図2】 本実施例の画像読取装置の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図3】 基準パターンを各1次元イメージセンサが読み取る様子を拡大して表わした説明図である。
【図4】 基準パターンをこれらの1次元イメージセンサが各種の傾きで読み取った状態を表わした説明図である。
【図5】 プラテンガラス平面に対する1次元イメージセンサのアオリの補正処理の流れを表わした流れ図である。
【図6】 本発明の変形例で各イメージセンサが正規の方向から所定の角度だけ傾いた状態を表わした説明図である。
【図7】 1次元イメージセンサが傾いて配置された場合のその傾斜角θの算出原理を表わした説明図である。
【図8】 変形例の画像読取装置におけるイメージセンサの傾きに対する補正の概要を表わした流れ図である。
【図9】 1次元イメージセンサが傾いているときの補正処理の原理を表わした説明図である。
【図10】 本発明の基準パターンの第1の変形例を示す平面図である。
【図11】 本発明の基準パターンの第2の変形例と有効画像領域の関係を示した平面図である。
【図12】 本発明の基準パターンの第3の変形例と有効画像領域の関係を示した平面図である。
【図13】 カラー線順次センサと原稿の関係を表わした平面図である。
【図14】 カラー線順次センサのアオリによる副走査方向のギャップの狂いを示した説明図である。
【図15】 カラー線順次センサが正しく配置された状態を示す説明図である。
【図16】 カラー線順次センサが傾いて配置された状態を示す説明図である。
【図17】 従来提案された色ずれ補正用の基準パターンを示した平面図である。
【図18】 図17に示した色ずれ補正用の基準パターンの一部を拡大した拡大平面図である。
【図19】 従来提案された画像読取装置によるセンサずれの検出原理を示した説明図である。
【図20】 複数の1次元イメージセンサを主走査方向につなぎ合わせた形で配置した画像読取装置の要部を示した平面図である。
【符号の説明】
101…カラー線順次センサ、102…チップ、104B …ブルーの1次元イメージセンサ、104G …グリーンの1次元イメージセンサ、104R …レッドの1次元イメージセンサ、112B 、112G 、112R …ピクセル、201…プラテンガラス、202…キャリッジ、203…副走査方向、205…有効画像領域、206、401、411、…基準パターン、211…CPU、213…ROM、214…RAM、215…操作パネル、231、301…先端箇所、232、233…点、237…主走査方向、302…後端箇所、311…原稿、312…画像、421…第1の基準パターン、422…第2の基準パターン、r…半径、S…ずれ、θ…角度
Claims (4)
- 副走査方向にギャップを置いて配置された複数の1次元イメージセンサと、
これらの1次元イメージセンサとこれらによって読み取られる原稿とを前記副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、
少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、前記複数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共通した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、
前記複数の1次元イメージセンサのうちの所定の1次元イメージセンサが前記円弧部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っている他の1次元イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する変化点間距離算出手段と、
この変化点間距離算出手段によって算出された変化点間距離と前記真円の半径を用いてこれら2つの1次元イメージセンサの副走査方向のギャップを演算するギャップ演算手段
とを具備することを特徴とする画像読取装置。 - 副走査方向にギャップを置いて配置された複数の1次元イメージセンサと、
これらの1次元イメージセンサとこれらによって読み取られる原稿とを前記副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、
少なくとも真円の一部からなる円弧部分を有し、前記複数の1次元イメージセンサのそれぞれによってこの共通した円弧部分が読み取られるような位置に原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、
前記複数の1次元イメージセンサのうちの最も遅く副走査される1次元イメージセンサが前記円弧部分と接触するような読取位置で基準パターンとその周囲の部分との間の濃度変化点を検出したとき、すでに基準パターンの濃度変化点の検出を行っている残りのそれぞれの1次元イメージセンサとの間での主走査方向におけるこれら変化点の距離を算出する変化点間距離算出手段と、
この変化点間距離算出手段によって算出された変化点間距離と前記真円の半径を用いてこれら複数の1次元イメージセンサの副走査方向のギャップを演算するギャップ演算手段と、
前記複数の1次元イメージセンサの出力する画像データをそれぞれ時間的に遅延させるための遅延手段と、
前記ギャップ演算手段の演算結果に応じて遅延手段の遅延量を設定し、これら複数の1次元イメージセンサの遅延後の出力が共に原稿の同一副走査位置となるように調整する遅延手段調整手段
とを具備することを特徴とする画像読取装置。 - 1次元イメージセンサと、
この1次元イメージセンサとこれによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、
前記1次元イメージセンサが副走査方向に相対的に移動するとき同一半径で同一の中心点を有する円の2か所で接するような真円の少なくとも一部を1次元イメージセンサの読み取りが行われる領域に有し、原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、
前記1次元イメージセンサが基準パターンの前記円の先端と後端の2か所で接触する主走査位置をそれぞれ検出する変化点検出手段と、
この変化点検出手段から得られる情報を用いて前記1次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する傾き算出手段
とを具備することを特徴とする画像読取装置。 - 1次元イメージセンサと、
この1次元イメージセンサとこれによって読み取られる原稿とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段と、
前記1次元イメージセンサが副走査方向に相対的に移動するとき同一半径で同一の中心点を有する円の2か所で接するような真円の少なくとも一部を1次元イメージセンサの読み取りが行われる領域に有し、原稿との位置関係を保って配置された基準パターンと、
前記1次元イメージセンサが基準パターンの前記円の先端と後端の2か所で接触する主走査位置をそれぞれ検出する変化点検出手段と、
この変化点検出手段から得られる情報を用いて前記1次元イメージセンサの副走査方向に対する傾きを算出する傾き算出手段と、
この傾き算出手段で算出された傾きに応じて1次元イメージセンサで読み取られたイメージの傾きを補正する補正手段
とを具備することを特徴とする画像読取装置。
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