JPH09321376A - 半導体レーザ制御装置 - Google Patents

半導体レーザ制御装置

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JPH09321376A
JPH09321376A JP7324097A JP7324097A JPH09321376A JP H09321376 A JPH09321376 A JP H09321376A JP 7324097 A JP7324097 A JP 7324097A JP 7324097 A JP7324097 A JP 7324097A JP H09321376 A JPH09321376 A JP H09321376A
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JP
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pulse width
transistor
data
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JP7324097A
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Hidetoshi Ema
秀利 江間
Masaaki Ishida
雅章 石田
Narihiro Masui
成博 増井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光・電気負帰還ループによる制御量を少なく
する電流加算方式と、1ドット内でのパルス幅強度混合
変調方式とを、より小型で省電力化を達成し得るように
集積度を高めた構成で実現する。 【解決手段】 入力データに基づいて、入力データに対
してパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令信
号を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部11な
るデジタル制御系から、誤差増幅部8や電流駆動部7の
ようなアナログ駆動系まで、全てを1チップの集積回路
9として高集積化して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
デジタル複写機、光ディスク装置、光通信装置等におけ
る光源として用いられる半導体レーザを駆動制御するた
めの半導体レーザ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは極めて小型であって、か
つ、駆動電流により高速に直接変調を行うことができる
ので、近年、レーザプリンタ等の光源として広く使用さ
れている。
【0003】しかし、半導体レーザの駆動電流と光出力
との関係は、温度により著しく変化するので、半導体レ
ーザの光強度を所望の値に設定しようとする場合に問題
となる。この問題を解決して半導体レーザの利点を活か
すために、APC(Automatic Power Control)方式
の一つとして、半導体レーザの光出力を受光素子により
モニタし、この受光素子に発生する半導体レーザの光出
力に比例する受光電流に比例する信号と、発光レベル指
令信号とが等しくなるように、常時、半導体レーザの順
方向電流を制御する光・電気負帰還ループにより半導体
レーザの光出力を所望の値に制御する方式が知られてい
る。この場合、受光素子の動作速度や、光・電気負帰還
ループを構成している増幅素子の動作速度等の限界によ
り制御速度に限界が生じる。
【0004】この点を考慮した改良方式が、例えば、特
開平2−205086号公報により提案されている。同
公報によれば、半導体レーザの光出力を受光素子により
モニタし、その出力と発光レベル指令信号とが等しくな
るように、常時、半導体レーザの順方向電流を制御する
光・電気負帰還ループと、発光レベル指令信号を半導体
レーザの順方向電流に変換する変換手段とを有し、光・
電気負帰還ループの制御電流と変換手段により生成され
た電流の和又は差の電流によって半導体レーザの光出力
を制御する方式が開示されている。ここに、光・電気負
帰還ループは例えば半導体レーザと受光素子と定電流源
と誤差増幅器とにより構成される。また、変換手段は例
えば定電流源により構成される。
【0005】これによれば、半導体レーザを変換手段に
よって直接駆動する電流に相当する光出力をPS とした
場合、半導体レーザの光出力のステップ応答特性は、 Pout =P0 +(PS −P0 ){1−exp(−2πf0
)} Pout ;半導体レーザの光出力 P0 ;半導体レーザの設定された光強度 t ;時間 f0 ;光・電気負帰還ループの開ループでの交叉周波
数 で近似される。PS ≒P0 であれば、瞬時に半導体レー
ザの光出力がP0 に等しくなるので、f0 の値は光・電
気負帰還ループのみの場合に比べて小さくてよいことが
分かる。現実的には、f0 =40MHz程度であればよ
く、この程度の交叉周波数であれば容易に実現できる。
【0006】また、特開平5−67833号公報におい
ては、上述した特開平2−205086号公報に示され
るような構成要素に関して、バイポーラトランジスタを
用いたIC化によリ光・電気負帰還ループの設計を容易
にした点が記載されている。
【0007】次に、レーザプリンタを例に採り、1ドッ
ト多値化技術の経緯について説明する。レーザプリンタ
は、当初、ラインプリンタに代わるノンインパクトプリ
ンタとして開発されたが、レーザプリンタの高速高解像
性からイメージプリンタとしての適用が早くから検討さ
れ、ディザ法をベースとした様々な記録方法が実用化さ
れている。また、近年の半導体技術の急速な進展によ
り、処理可能な情報量が急速に増大し、レーザプリンタ
においては、1ドット多値化技術が実用化され、より確
実にイメージプリンタとしての地位を固めつつある。し
かしながら、現行の多値化レベルはハイエンド機におい
ては8ビット相当の出力レベルを備えているが、ローエ
ンド機では高々数値程度に抑えられている。これは、一
因としては情報量の多さもあるが、主として、1ドット
多値化出力を実現する半導体レーザ制御変調部の回路規
模が大きく高価であることによる。
【0008】現在、1ドット多値化出力を行う半導体レ
ーザ制御変調方式としては、 A.光強度変調方式 B.パルス幅変調方式 C.パルス幅強度混合方式 が提案されている。
【0009】A.光強度変調方式(PM=Power Modu
lation) 光出力自身を変化させて記録する方式であり、中間露光
領域を利用して中間調記録を実現するため、印字プロセ
スの安定化が重要な要件であり、印字プロセスに対する
要求が厳しくなる。しかしながら、半導体レーザの制御
変調は容易となる。
【0010】B.パルス幅変調方式(PWM=Pulse
Width Modulation) 光出力レベルとしては2値であるが、その発光時間(つ
まり、パルス幅)を変化させて記録する方式であるの
で、PM方式と比較すると、中間露光領域の利用度が少
なく、さらに、隣接ドットを結合させることにより中間
露光領域を一層低減させることが可能となる(印字プロ
セス安定性に対する要求が低減する)。しかし、パルス
幅設定を8ビット、かつ、隣接ドット結合を実現する場
合には半導体レーザ制御変調部の構成は複雑となる。
【0011】C.パルス幅強度混合変調方式(PWM+
PM方式) PM方式では印字プロセスの安定化への要求が厳しくな
り、PWM方式では半導体レーザ制御変調部が複雑とな
る問題を有することから、これらのPM方式とPWM方
式とを組み合わせた方式であり、例えば、特開平6−3
47852号公報中に開示されている。
【0012】この変調方式は、基本的には2値記録方式
であり、印字プロセスに対して安定であるPWM方式を
基調とし、そのパルス間の移り変わり部をPM方式によ
り補う方式である。この変調方式は、同じ階調数を実現
する場合、各々単独の変調方式に比較して、必要となる
パルス幅数、パワー値数が組み合わせることにより少な
くなるので、各々の方式分の構成を容易に達成でき、印
字プロセスに対して安定であると同時に集積化に適して
おり、小型化・低コスト化を図ることができる。このよ
うな変調方式を実現するため、半導体レーザ制御装置に
は、画像データと画素クロックとを入力とするパルス幅
生成部及びデータ変調部が設けられ、このパルス幅生成
部及びデータ変調部が半導体レーザ制御部及び半導体レ
ーザ駆動部に対する発光レベル指令信号を出力するよう
に構成されている。即ち、入力される画像データに従っ
てパルス幅生成部及びデータ変調部によりPWM方式を
基調とし、その移り変わり部をPM方式により補う。
【0013】この場合、この1ドット内でのパルス幅強
度混合変調方式をより具体的に実現するため、C‐MO
Sデバイスを用いたIC化によりパルス幅生成部を簡便
に形成し、バイポーラトランジスタを用いたIC化によ
り光・電気負帰還ループ部の設計を容易にする提案が、
上記の特開平6−347852号公報によりなされてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この特開平
6−347852号公報に示される方式によっても、光
・電気負帰還ループによる制御量を少なくする電流加算
方式と、1ドット内でのパルス幅強度混合変調方式と
を、より小型で省電力化を達成し得るように集積度を高
めた構成で実現し、より高速かつ高精度に機能させる上
では、まだ、改良の余地がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力データに基づいて、前記入力データに対しパルス幅
変調と強度変調とを同時に行う発光指令信号を生成する
パルス幅変調・強度変調信号生成部と、半導体レーザ
と、この半導体レーザの光出力をモニタする受光素子
と、ともに光・電気負帰還ループを形成し、前記受光素
子から得られる前記半導体レーザの光出力に比例した受
光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から得
られる前記発光指令信号とが等しくなるように前記半導
体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部と、前記光
・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電流によ
り前記半導体レーザの駆動を制御するように生成され前
記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与えられる前
記発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レーザに
順方向電流として流す電流駆動部とが1チップの集積回
路で構成されている。
【0016】従って、パルス幅変調・強度変調信号生成
部なるデジタル制御系から、誤差増幅部や電流駆動部の
ようなアナログ駆動系まで、全てが1チップの集積回路
として構成されているので、小型で省電力化を図れる上
に、1ドット内でのパルス幅強度混合変調方式を、より
高速かつ高精度に実現できる。
【0017】ここに、パルス幅変調・強度変調信号生成
部に関して、請求項2記載の発明では、入力データをパ
ルス幅変調データと強度変調データとに変換するデータ
変換手段と、パルス幅変調データに基づいてパルス幅変
調した複数個のパルスを生成するパルス幅変調手段と、
これらのデータ変換手段とパルス幅変調手段との出力に
基づいて半導体レーザに対してパルス幅変調と強度変調
とを同時に行う発光指令信号生成部とを有している。従
って、デジタル制御系をなすパルス幅変調・強度変調信
号生成部側の1チップ化のための構成が明らかとなる。
【0018】請求項3記載の発明では、1チップの集積
回路が、バイポーラトランジスタにより形成されている
ので、特に誤差増幅部や電流駆動部のようなアナログ駆
動系の増幅器を構成するのが容易となり、その入力レベ
ルを自由に設定し上に、入力レベルを小さくすることも
できる。
【0019】請求項4記載の発明では、1チップの集積
回路が、C‐MOSトランジスタにより形成されている
ので、特にパルス幅変調・強度変調信号生成部側を構成
するのが容易となる上に、集積度を高めることもでき
る。
【0020】請求項5記載の発明では、1チップの集積
回路が、バイポーラトランジスタとC‐MOSトランジ
スタとの混成回路により形成されているので、特に誤差
増幅部や電流駆動部のようなアナログ駆動系の増幅器を
バイポーラトランジスタで容易に構成でき、パルス幅変
調・強度変調信号生成部のようなデジタル制御系をC‐
MOSトランジスタで容易に構成でき、回路設計が容易
となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図8に基づいて説明する。本発明の半導体レーザ
制御装置は、例えば、レーザプリンタ等における光書込
み用に用いられる半導体レーザの光出力を制御するため
の光・電気負帰還ループを含む制御装置として適用され
ている。また、1ドット内で多階調出力を得る手法とし
て、前述した公報等に記載されているパルス幅強度混合
変調方式(PWM+PM方式)が用いられている。
【0022】このような変調方式を実現するため、本実
施の形態における半導体レーザ制御装置1には、基本的
に、図2に示すように画像データと入力クロックとを入
力として発光指令信号を生成するパルス幅生成部及びデ
ータ変調部(以下、略してパルス幅生成・データ変調部
という)2が設けられている。また、半導体レーザ3に
対してはその光出力をモニタする受光素子4が設けら
れ、これらの半導体レーザ3及び受光素子4は半導体レ
ーザ制御部及び半導体レーザ駆動部(以下、略して半導
体レーザ制御・駆動部という)5に接続されている。前
記パルス幅生成・データ変調部2により生成された発光
指令信号がこの半導体レーザ制御・駆動部5に与えられ
ている。即ち、入力される画像データに従ってパルス幅
生成・データ変調部2によりPWM方式を基調とし、そ
の移り変わり部をPM方式により補う。
【0023】その半導体レーザ3の光出力波形の基本概
念図を図3に示す。図3にはパルス幅3値、パワー6値
の合計18階調を出力する場合における半導体レーザ3
の光出力波形を模式的に示すものである。この変調方式
は、図示のように基本的にはPWM方式であるので、中
間露光領域を利用する強度変調部は最小パルス幅で出力
する必要がある。このような光出力を得るためには、例
えば、図4に示すようにパルス幅をTとすると、パルス
1に示すTとパルス2に示す(T+ΔT)との2パル
ス、又は、パルス3に示すTとパルス4に示すΔT(Δ
Tは最小パルス幅)との2パルスを生成すればよい。T
のパルスにおいて全ビットをHレベルにし、ΔTのパル
スにおいてデータに従って各ビットをオン・オフさせれ
ば、図3や図4に示すような光出力の波形を得ることが
できる。図4(a)は左寄せの光波形、図4(b)は右
寄せの光波形を示す。
【0024】次に、本実施の形態の半導体レーザ制御装
置1のより具体的なブロック図構成について図1により
説明する。まず、半導体レーザ制御・駆動部5は光・電
気負帰還ループ6と、電流駆動部を形成する定電流源7
とにより構成されている。前記光・電気負帰還ループ6
は、半導体レーザ3、受光素子4とともに、これらの半
導体レーザ3と受光素子4とにループ状に接続されて誤
差増幅部を構成する誤差増幅器8を含んで形成されてい
る。この光・電気負帰還ループ6は、半導体レーザ3の
光出力を受光素子4によりモニタし、その光出力とパル
ス幅生成・データ変調部2により生成された発光指令信
号(IDA1) とが等しくなるように、常時、半導体レー
ザ3の順方向電流を制御する。また、前記定電流源7は
パルス幅生成・データ変調部2により生成された発光指
令信号(VDA2) に応じた駆動電流を半導体レーザ3の
順方向に流すように機能する。これにより、半導体レー
ザ制御・駆動部5では、光・電気負帰還ループ6の制御
電流と定電流源7による駆動電流との和(又は、差)の
電流によって半導体レーザ3の光出力が基本的に制御さ
れる。
【0025】これによれば、半導体レーザ3を定電流源
7によって直接駆動する電流に相当する光出力をPS
した場合、半導体レーザ3の光出力のステップ応答特性
は、前述した通り、 Pout =P0 +(PS −P0 ){1−exp(−2πf0
)} Pout ;半導体レーザ3の光出力 P0 ;半導体レーザ3の設定された光強度 t ;時間 f0 ;光・電気負帰還ループ6の開ループでの交叉周
波数 で近似される。PS ≒P0 であれば、瞬時に半導体レー
ザ3の光出力がP0 に等しくなるので、f0 の値は光・
電気負帰還ループ6のみの場合に比べて小さくてよいこ
とが分かる。現実的には、f0 =40MHz程度であれ
ばよく、この程度の交叉周波数であれば容易に実現でき
る。図5(a)が光・電気負帰還ループ6のみによる場
合の光出力の変化の様子を示すのに対し、図5(b)は
定電流源7による定電流分IDA2 が付加された場合の光
出力の変化の様子を示し、より矩形波化されているのが
分かる。
【0026】このような機能を有する半導体レーザ制御
装置1に関して、本実施の形態では、パルス幅生成・デ
ータ変調部2と半導体レーザ制御・駆動部5とがバイポ
ーラトランジスタにより1チップの集積回路9として集
積化されている。ここに、誤差増幅器8を含む光・電気
負帰還ループ6部分に関しては、特に図示しないが、例
えば特開平5−67833号公報中の図2に示されるよ
うな周知のバイポーラトランジスタ回路を用いることに
より集積化できる。また、定電流源7部分に関しても、
特に図示しないが、例えば特開平5−67833号公報
中の図13及び図17に示されるような周知のバイポー
ラトランジスタ回路を用いることにより集積化できる。
【0027】そこで、ここでは、集積回路9中、パルス
幅生成・データ変調部2側のより具体的な構成及び作用
について、以下に説明する。いま、本実施の形態では、
パルス幅変調を3ビット(即ち、8値)、強度変調を5
ビット(即ち、32値)を組合せ、合計で1ドット当た
り8ビット階調(256値)を出力し得る構成例とす
る。このパルス幅生成・データ変調部2は、パルス幅変
調・強度変調信号生成部11と、発光指令信号生成部1
2とにより構成されている。
【0028】まず、この発光指令信号生成部12は、図
6に示すように、強度変調データPMDに従って電流I
DA,/IDA(信号に関して“/”は反転を示す;以下、
同様とする)に変換するD/A変換器(DAC)13
と、パルス1に応じて電流/IDAを流すか否かをスイッ
チングする差動スイッチ14aと、パルス2に応じて電
流IDAを流すか否かをスイッチングする差動スイッチ1
4bと、差動スイッチ14a,14bのスイッチングに
従い流れる電流/IDA,IDAを各々電圧/VDA,VDA
変換する電流‐電圧変換器(I‐V)15a,15bと
により構成されている。ここに、/IDA+IDA=Ifull
なる関係にある。電流値Ifullは強度変調データPMD
を全てオンにした場合の電流IDAの値であり、発光指令
信号の最大電流値である。差動スイッチ14a,14b
はパルス1,2がともにHレベルの場合にはIDA1 =I
fullとなるように機能する。パルス1がLレベルでパル
ス2がHレベルの場合にはIDA1 =IDAとなる。パルス
1,2がともにLレベルの場合にはIDA1 =0となる。
つまり、パルス1,2がともにHレベルの場合にはIDA
の値(即ち、強度変調データPMD)によらず、IDA1
=Ifullとなる。よって、強度変調データPMDは1画
素クロックの間、一定でよい。この結果、半導体レーザ
制御装置の高速化を図る点で有利となる。
【0029】このような差動スイッチ14a,14bは
例えば各々一対ずつのバイポーラトランジスタを差動接
続することにより構成される。電流‐電圧変換器15
a,15bは2つの電圧値(VDA2 ,/VDA2 )を持つ
図1中に示すような電圧VDA2を定電流源7に対して発
光指令信号として供給する。定電流源7は発光指令信号
DA2 の2つの電圧値間の差電圧に従って電流IDA2
生成する。このような電流‐電圧変換器15a,15b
も、例えば各々ベース接地のバイポーラトランジスタに
より構成される。よって、発光指令信号生成部12自体
もバイポーラトランジスタ構成として容易に集積化され
て形成される。
【0030】一方、パルス幅生成・データ変調部2中の
パルス幅変調・強度変調信号生成部11は、例えば、デ
ータ変換手段となるデータ変換部16と、パルス幅変調
手段となるパルス幅変調部17と、PLL構成のパルス
生成発振器18とにより構成されている。前記パルス生
成発振器18は図8に示すように入力クロックに同期し
た内部クロックX0 と、このX0 と同一周波数(即ち、
入力クロックとも同一周波数)で一定量ずつの位相差を
持つパルスX1 ,X2 ,〜,Xk の位相差が異なる複数
個のパルスを生成する。パルス幅変調を8値とした場
合、k=7であり、各々のパルスの位相差は1/8・T
CK(TCKは入力クロックの周期)である。また、X4
5 ,X6 ,X7 は、各々X0 ,X1 ,X2 ,X3 の反
転信号である。ここに、入力クロックに同期させるパル
スは何れであってもよく、図8ではパルスX6 を同期さ
せており、入力クロックから1/4周期遅れたX0 を内
部クロックとしている。前記データ変換部16は入力さ
れた画像データをパルス幅変調データPWMDATAと強度
変調データPMDATAとに変換する機能を持つ。前記パル
ス幅変調部17は前記データ変換部16から得られるパ
ルス幅変調データPWMDATAに従ってパルス生成発振器
18の出力Xk 中から2つのパルスPWon,PWdaを生
成する機能を持つ。
【0031】例えば、図4(a)等に準じて、左寄せの
光出力波形を得るための論理を記述すると、(1)(2)式
のように表される。
【0032】
【数1】
【0033】また、Dn1,Dn2,Dm1,Dm2,Dn1′,
n2′,Dm1′,Dm2′はパルス幅変調データPWMDA
TAであり、画像データD7 (MSB)〜D0 (LSB)
のうち、上位3ビット、即ち、D7 ,D6 ,D5 をパル
ス幅変調のためのデータとすると、(3)式で表される。
【0034】
【数2】
【0035】このような論理を実現するため、データ変
換部16及びパルス幅変調部17は例えば図7に示すよ
うに構成されている。まず、データ変換部16中には各
々画像データD0 〜D7 をパルス幅変調データDni,D
ni′,Dmj,Dmj′に(3)式に従い変換する論理部21
〜24が設けられている。25は画像データD0 〜D7
中の下位5ビット分のデータを強度変調データDpkとし
てそのまま出力する論理部である。これらの論理部21
〜25は変調データを保持する手段(例えば、ラッチ
等)を有する。一方、パルス幅変調部17中には各々パ
ルス幅変調データDni,Dni′,Dmj,Dmj′に従って
パルスXk の内の一つを選択するマルチプレクサ26〜
29が設けられている。さらに、これらのマルチプレク
サ26〜29の出力Xn ,Xn′ ,Xm ,Xm′ に関し
て(1)式の論理を実行するANDゲート30a〜30d
及びORゲート30e,30fが設けられている。OR
ゲート30eの出力がパルスPWda、ORゲート30f
の出力がパルスPWonとなる。このような主として論理
を実行するデータ変換部16及びパルス幅変調部17に
ついても、バイポーラトランジスタで集積化して構成す
ることができる。
【0036】このようにして、本実施の形態によれば、
パルス幅生成・データ変調部2と半導体レーザ制御・駆
動部5とが全てバイポーラトランジスタにより1チップ
の集積回路9として集積化されているので、1ドット内
でのパルス幅変調・強度変調混合方式に光・電気負帰還
ループ6+加算電流値制御方式を加味して半導体レーザ
3の駆動を制御するに当たり、小型で省電力化を達成し
得るとともに、1チップの集積回路9内で全て処理され
るのでより高速で高精度に機能させることができる。特
に、1チップの集積回路9、バイポーラトランジスタに
より形成することにより、誤差増幅器8や定電流源7の
ようなアナログ駆動系の増幅器を構成するのが容易とな
り、その入力レベルを自由に設定し得る上に、入力レベ
ルを小さくすることもできる。よって、レーザプリンタ
等の機能を向上させるのに都合がよい。
【0037】本発明の第二の実施の形態を図9ないし図
25に基づいて説明する。本実施の形態にあっても基本
的には前記実施の形態のようなパルス幅強度混合変調方
式や、光・電気負帰還ループの負担を軽減させる光・電
気負帰還ループ+加算電流値制御方式を踏襲しており、
図1ないし図8で示した部分と同一部分は同一符号を用
いて示す。即ち、本実施の形態における半導体レーザ制
御装置1も、概略的には、図2に示したように、パルス
幅生成・データ変調部2と半導体レーザ制御・駆動部5
とにより構成されている。
【0038】図9に、本実施の形態における半導体レー
ザ制御装置1の、より詳細な構成例を示す。本実施の形
態では、入力データをパルス幅変調データと強度変調デ
ータとに変換した複数のパルスを生成するパルス幅変調
・強度変調信号生成部31と半導体レーザ制御・駆動部
5とが、その一部の構成要素を除く殆どの要素に関して
1チップの集積回路32として集積化されて構成されて
いる。より詳細には、一部の回路構成に関して例示する
如く、バイポーラトランジスタにより1チップ化されて
いる。特に、本実施の形態はこのバイポーラトランジス
タ構成の一例を明らかにするものである。
【0039】まず、半導体レーザ制御・駆動部5側につ
いて説明する。光・電気負帰還ループ6は、発光指令信
号設定部41と発光指令信号生成部42と誤差増幅器4
3と電流駆動部44と半導体レーザ3と受光素子4とに
より構成されている。前記発光指令信号生成部42は発
光指令信号生成部第1構成部42aと発光指令信号生成
部第2構成部42bとにより構成されている。動作とし
ては、変調されたデータに従って発光指令信号生成部第
1構成部42aにて生成された電流と、半導体レーザ3
の光出力に比例して受光素子4より出力されるモニタ電
流とを比較し、その誤差分を誤差増幅器43及び電流駆
動部44を介して半導体レーザ3の順方向電流に変換す
る。モニタ電流が発光指令信号生成部第1構成部42a
により生成された電流より大きいときには、半導体レー
ザ3の順方向電流を減らし、モニタ電流が発光指令信号
生成部第1構成部42aにより生成された電流より小さ
いときには、半導体レーザ3の順方向電流を増やすよう
に制御する。ここに、光・電気負帰還ループ6が構成さ
れている。
【0040】ここで、一般に半導体レーザ3の微分量子
効率や受光素子4の光・電気変換受光感度には素子ばら
つきがある。そこで、各々の特性に合わせて、電流値を
設定する必要がある。このような素子ばらつきに関して
は、前記発光指令信号設定部41において、半導体レー
ザ3が所望の光出力となるように外部からの電流設定信
号により電流値IDA1 、即ち、直流動作的には受光素子
4のモニタ電流値IPDを設定することにより、個体差を
吸収して半導体レーザ3が常に所望の光出力となるよう
に設定することが可能となる。
【0041】前記電流駆動部44は、例えば差動スイッ
チ構成で前記誤差増幅器43の出力を所望の電位分瞬時
に電圧シフトする高速電圧シフト部45として構成され
ている。この高速電圧シフト部45による電圧シフト
は、瞬時に半導体レーザ3の順方向電流となり、半導体
レーザ3の光出力の高速変調が可能とされている。特
に、光・電気負帰還ループ6なる制御系内にこの電流駆
動部44として機能する高速電圧シフト部45を有して
光・電気負帰還ループ6側と同一の出力部を持たせるこ
とにより、集積回路32の素子数の低減と消費電力の低
減とを図る上で有利となる。
【0042】図10に誤差増幅器43及び高速電圧シフ
ト部45のバイポーラトランジスタを用いた回路構成例
を示す。まず、PD端子から発光指令信号生成部42
(発光指令信号生成部第1構成部42a)中のトランジ
スタQ1 のベースへ、半導体レーザ3の光出力に比例し
て受光素子4に流れるモニタ電流IPDを流す。発光指令
信号生成部42中の後述するD/A変換部は入力された
データを電流IDA1 に変換し、この電流IDA1 をトラン
ジスタQ1 のベースから流す。電流IPD,IDA1間の比
較の結果をトランジスタQ1 のベースにおいて検出す
る。この結果をトランジスタQ2 ,Q3 等で構成される
差動アンプ51に入力し、差動アンプ51の出力を駆動
トランジスタ52のベースに入力する。この駆動トラン
ジスタ52は抵抗Re を介して半導体レーザ3に順方向
電流を流す。ここに、光・電気負帰還ループ6が構成さ
れている。差動アンプ51より半導体レーザ3のLD端
子に至る間に、トランジスタQ4 ,Q5 ,抵抗R2 等で
構成されて差動回路となる差動スイッチ53が接続され
ている。これらの差動スイッチ53ないし駆動トランジ
スタ52により、所望の電位分を瞬時に電圧シフトする
高速電圧シフト部45が構成されている。この電圧シフ
トは、トランジスタQ6 ,Q7 及びトランジスタ52等
で構成されるエミッタフォロワ54を介して瞬時に半導
体レーザ3の順方向電流となる。
【0043】ここに、本実施の形態においては、前述し
たように、最終的に半導体レーザ3を駆動する駆動トラ
ンジスタ52と抵抗Re とを集積回路32に対して外付
けとされている。この駆動トランジスタ52と抵抗Re
には、半導体レーザ3を駆動するために数十〜数百mA
程度の電流を流す必要がある。しかし、本実施の形態の
ような構成の場合、半導体レーザ制御・駆動部5内部に
おける電流は、駆動部(駆動トランジスタ52)につな
がる出力部においてもせいぜい数mAで十分である。従
って、消費電力が低減し、集積化(LSIの開発)が容
易となる。図10に示す回路において、電流駆動部44
の電圧シフト量を決定しているのが、抵抗R2 ,R3
トランジスタQ9 等である。しかし、上述したように半
導体レーザ3の微分量子効率には素子ばらつきがあり、
また、経時変化による効率劣化がある。このため、半導
体レーザ3の微分量子効率を微分量子効率検出部46で
検出し、この電圧シフト量を設定する構成とする。これ
により、前述した図5(b)に示したような光出力PS
が重畳された理想的な光出力を得ることができる。
【0044】また、図10に示す回路において、トラン
ジスタQ2 ,Q3 等で構成される差動アンプ51は、抵
抗R4 において電源電圧Vccよりの降下電圧としてその
出力を構成しているが、光・電気負帰還ループ6は半導
体レーザ3の光出力をリアルタイムで制御しているの
で、電源電圧変動も同時に制御している。また、PD端
子(発光指令信号生成部第1構成部42a中のトランジ
スタQ1 のベース電位)にて検出した結果を、差動アン
プ51に入力する過程で、トランジスタQ11,Q12,抵
抗R6 を介して帰還をかけており、この差動アンプ51
の電圧ゲインを抵抗R5 ,R6 の抵抗値により決定し、
ゲインを小さくする。これにより、この差動アンプ51
の交叉周波数をより高くし制御速度を向上させている。
ここに、抵抗R5 ,R6 は外付け素子とされている。こ
れらの抵抗R5 ,R6 の抵抗値を変化させることにより
制御系(光・電気負帰還ループ6)の制御速度を可変し
得る。
【0045】半導体レーザ3の微分量子効率を検出し、
電圧シフト量を設定する機能を実現するためのブロック
が、図9では、タイミング生成部47、微分量子効率検
出部46、メモリ部48及び加算電流設定部49により
構成されている。これにより、概略的には、タイミング
生成部47において誤差増幅器43の制御速度より十分
遅いタイミング信号を生成する。そのタイミングにおい
て半導体レーザ3の微分量子効率を微分量子効率検出部
46により検出する。その検出結果をメモリ部48に記
録する。このメモリ部48のデータに従い、加算電流設
定部49の電流値を設定する。これらの動作は電源投入
時若しくはリセット時(半導体レーザ3の光出力オフ
時)といった所定のイニシャライズ時だけイニシャライ
ズ動作として行われる。通常動作時には、加算電流設定
部49の電流値を保持する。また、前記集積回路32中
にはタイミング生成部47に接続されたスタートアップ
部50とともに電源部101が設けられている。
【0046】次いで、発光指令信号設定部41及び発光
指令信号生成部42のバイポーラトランジスタを用いた
回路構成例を図11及び図12に示す。
【0047】まず、発光指令信号設定部41の構成とし
ては、発光指令信号生成部42の電流設定、加算電流設
定部49の電流設定、発光指令信号生成部42の電流の
ベース電流補償部、及び、発光指令信号生成部42の電
流と加算電流設定部49の電流とを連動させて外部信号
より調整する部分により構成されており、各々の部分を
図11に示す回路例により説明する。
【0048】発光指令信号生成部42の電流設定は、ト
ランジスタQ71のエミッタ電位と抵抗R41とにより行わ
れる。ここに、前記発光指令信号生成部42の電流I
DA1 は、直流的には受光素子4のモニタ電流IPDである
ので、集積回路32(LSI)内部の温度変化の影響を
受けない電流とする必要がある。つまり、トランジスタ
71のエミッタ電位は安定な電位、抵抗R41は絶対精度
の要求される抵抗である必要がある。このため、トラン
ジスタQ71のエミッタ電位は電源部において生成した安
定電位であるVREF11端子電位をトランジスタQ72〜Q75
等で構成されるボルテージフォロワ55を介して生成す
る。そして、VR端子を外部端子として、抵抗R41を絶
対精度、温度特性の良好な外付け抵抗若しくは可変抵抗
とする。この抵抗R41の抵抗値を変化させることにより
半導体レーザ3及び受光素子4の特性に合わせて所望の
光出力を得るための調整が可能となる。
【0049】加算電流設定部49の電流設定は、トラン
ジスタQ78のエミッタ電位と抵抗R42とにより決定し、
IDA2SET 端子より加算電流設定部49へ出力する。ここ
に、トランジスタQ78のエミッタ電位はトランジスタQ
71のエミッタ電位とほぼ同電位となるので、トランジス
タQ71のエミッタ電位がトランジスタQ71,Q76
77,Q78を介してこのトランジスタQ78のエミッタ電
位に換算される。
【0050】発光指令信号生成部42のベース電流補償
は、トランジスタQ77のベース電流により行う。発光指
令信号生成部42の電流IDA1 は、電流IPD、即ち、上
述したように外部の受光素子4により決定される絶対電
流である必要がある。ここに、例えば、図11に示す回
路構成例の場合、トランジスタQ71のエミッタ電位と抵
抗R41とで決定される基準電流は絶対電流である。そこ
で、この基準電流はカレントミラー回路56で反転され
た後、幾つかのトランジスタを経由して電流IDA 1 とし
てPD端子から流れる。幾つかのトランジスタを経由す
る間に各々のトランジスタのベース電流誤差が発生す
る。このようなベース電流誤差は、5ビットのD/A変
換器中の各ビット(b0,b1,b2,b3,b4)で
生ずる。このようなベース電流誤差を補償するためにト
ランジスタQ77のベース電流量を調整する。つまり、本
実施の形態の回路構成の場合、基準となる電流に対して
その基準電流のベース電流を経由するトランジスタの数
だけ加算することにより、ベース電流による誤差電流の
発生や特性変化を抑制することが可能となり、容易にベ
ース電流補償を行える。
【0051】ここに、図12に示す回路構成は、図6に
示したブロック図に関連する。図6を参照すれば、電流
DAは複数のトランジスタにより構成されたD/A変換
器13、スイッチングトランジスタによる差動スイッチ
14b、トランジスタによる電流‐電圧変換器(I/V
変換器)15bを介して流れる。上述したように、電流
DAがこれらの各部の複数のトランジスタを経由する間
に生ずるベース電流誤差が補償される。
【0052】次に、発光指令信号生成部42の電流と加
算電流設定部49の電流とを連動して外部信号より調整
する部分について説明する。前述したように、発光指令
信号生成部42の電流設定と加算電流設定部49の電流
設定とはトランジスタQ71のエミッタ電位と抵抗R41
により決定される。また、上述したようにトランジスタ
71のエミッタ電位はVREF11端子電位を入力とし、トラ
ンジスタQ72〜Q75等で構成されるボルテージフォロワ
55の出力となっている。そこで、VREF11端子と並列に
抵抗R43,R44、トランジスタQ79を介してVCONT 端子
より制御電圧(外部電圧)を入力させる構成とすること
により、この制御電圧によってトランジスタQ71のエミ
ッタ電位を変化させる。つまり、発光指令信号生成部4
2の電流と加算電流設定部49の電流とを連動させて増
減させることが可能となる。よって、光・電気負帰還ル
ープによる光出力の可変、及び、加算電流値制御システ
ムによる光出力の可変を連動させて行わせることができ
る。この結果、光出力の変更波形を図5(b)に示した
場合と同様に矩形状波形に近似した波形に修正すること
ができる。
【0053】次いで、発光指令信号生成部42について
図12を参照して説明する。この発光指令信号生成部4
2は5ビット(b0,b1,b2,b3,b4)のD/
A変換器と電流加算駆動部とを含んで構成されている。
発光指令信号生成部42中のD/A変換器によりデジタ
ル信号からアナログ信号に変換される5ビットのデジタ
ルデータは、図9中に示したPWM&PM信号生成部3
1からPMDATA(光強度変調信号)として与えられ
るものである。
【0054】もっとも、より高精度な光出力の設定が必
要な場合には、D/A変換器のビット数を増やしてもよ
い。或いは、パルス幅変調を主体とする場合であれば、
D/A変換器のビット数を減らすようにしてもよい。本
実施の形態では、D/A変換器はカレントミラー回路と
抵抗ラダーとの組合せにより構成されているが、適宜同
等の変形例を許容する。
【0055】電流加算駆動部は、電流IDA1 とその反転
電流とを各々トランジスタQ81,Q82のエミッタ電位で
検出し、エミッタフォロワQ83,Q84を介した後、トラ
ンジスタQ4 ,Q5 のベースに入力する。トランジスタ
81,Q82のエミッタ電位は、IDA1 の電流値をそのま
ま反映した電位となるので、図10に示すようにトラン
ジスタQ4 ,Q5 で構成される差動スイッチ53におい
てもオン・オフの2値出力ではなく、D/A変換器を5
ビットで構成した場合には5ビットの電流駆動出力を高
速に得ることができる。
【0056】次に、図13に集積回路32中のパルス幅
変調・強度変調信号生成部31側のより具体的な構成例
を説明する。本実施の形態では、パルス幅変調を3ビッ
ト(即ち、8値)、強度変調を5ビット(即ち、32
値)を組合せ、合計で1ドット当たり8ビット階調(2
56値)を出力し得る構成例とする。このパルス幅変調
・強度変調信号生成部31は、例えば、データ変換部6
1と、パルス幅変調部62と、PLL構成のパルス生成
発振器63とにより構成されている。これらの構成は前
記第一の実施の形態中の図1で示した構成に類似してい
るので、その詳細は省略する。
【0057】ここに、集積回路32において画像データ
0 〜D7 が入力される入力部分の構成について図14
(a)及び図14(b)を参照して説明する。バイポー
ラトランジスタ構成の集積回路32中、画像データが入
力されるデータ変換部61の入力部には図14(a)に
示すようにECL(エミッタ・カップルド・ロジック)
回路71が設けられている。このECL回路71は2つ
の対をなすトランジスタQa ,Qb のエミッタ同士を差
動接続したもので、これらのエミッタには定電流源72
が接続されている。ここに、前記ECL回路71はトラ
ンジスタQa ,Qb のベース電位Va ,Vb に関してV
a −Vb の値が±200mV程度あれば論理が成立する
特性を持つ。従って、例えば電位Vb の値を固定した場
合であれば、電位Va としてはVa ≧Vb +200mV
であり、或いは、Va ≦Vb −200mVであり、ばら
つきを考慮しても±250mVあればよい。結果とし
て、Va の電圧スイング量としては500mVあれば十
分となる。
【0058】このような特殊性を示すECL回路71に
対応させて集積回路32に入力される画像データは、通
常の電圧スイング量0‐5Vが、例えば、上記の0‐5
00mVに極減されて入力されるように構成されてい
る。具体的には、図14(a)に示すように電圧スイン
グ量0〜5Vの画像データが入力されるハーネス73等
の伝送線路上に抵抗Ra が設けられ、この伝送線路と電
圧5Vの電源端子との間に抵抗Rb が設けられ、抵抗R
a ,Rb の抵抗比が約9:1に設定されている(例え
ば、Ra =1.5kΩ,Rb =165Ω)。このような
回路は、インピーダンス整合回路74を構成している。
【0059】このような構成によれば、抵抗Ra に入力
される画像データが0‐5Vの電圧スイング量を示すと
き、伝送線路と抵抗Rb との接続点(入力点)の電位は
抵抗Ra ,Rb の抵抗比により4.5‐5Vを示す。よ
って、この接続点での電圧スイング量は0‐500mV
なる1/10に減じられて集積回路32中のECL回路
71側に入力される。ここに、時定数τに関して、τ=
CR=C・(V/I)を考えると、入力される電圧スイ
ング量を小さくして電流を同量とした場合には時定数τ
を見掛け上、小さくすることができることになる。即
ち、データ転送の高速化が可能となる。実際には、70
〜80MHz程度まで高速化が可能となる。また、この
ように電圧スイング量を小さくして入力させることによ
り駆動量も少なくなり、エネルギー的には約1/100
に極減するので、省電力化を図る上で有利になるだけで
なく、EMI対策上も有利となる。さらには、このよう
な入力部がインピーダンス整合回路74として構成さ
れ、入力データの反射も起きにくいものとなる。
【0060】なお、インピーダンス整合回路74による
入力部を構成する上で、図14(b)に示すように、抵
抗Rb を接地側に接続してもよい。
【0061】また、本来の画像データを図15(a)に
示すような電位Vのパルス波形とした場合、このパルス
波形を図15(b)に示すような電位V/2の正論理波
形と図15(c)に示すような電位V/2の負論理(反
転論理)波形との組合せに2分割し、2本の伝送線路に
てパラレルに入力させるようにしてもよい。より具体的
には、図15(b)に示すような正論理波形に基づく信
号をECL回路71のトランジスタQa 側に入力させ、
図15(c)に示すような負論理波形に基づく信号をE
CL回路71のトランジスタQb 側に入力させ、両者の
差動出力を得るようにすればよい。このケースの場合、
伝送線路と、トランジスタQa ,Qb の各々のベースに
接続された定電流源における入力トランジスタとは同じ
となる。即ち、前述した入力点での電圧スイング量で考
えると、正論理と負論理との組合せによるため、250
mVのスイング量でよいことになる。
【0062】このような入力方式によれば、エネルギー
∝(電圧)2 であるため、図15(a)に示すような単
一の画像データを利用する場合であれば、エネルギー的
には図14(a)方式の場合の1/4に減少する。ま
た、ノイズが伴う場合であっても、ノイズは正論理、負
論理の信号の双方に同様の影響を及ぼし、その差動出力
をとるため、結果的にノイズ成分が相殺されることにな
り、ノイズに強いデータ転送入力方式となる。
【0063】このようにして、本実施の形態によれば、
パルス幅変調・強度変調信号生成部31と半導体レーザ
制御・駆動部5とが全てバイポーラトランジスタにより
1チップの集積回路32として集積化されているので、
1ドット内でのパルス幅変調・強度変調混合方式に光・
電気負帰還ループ6+加算電流値制御方式(図5(a)
及び図5(b)参照)を加味して半導体レーザ3の駆動
を制御するに当たり、小型で省電力化を達成し得るとと
もに、1チップの集積回路32内で全て処理されるので
より高速で高精度に機能させることができる。
【0064】タイミング生成部47は、例えば、遅延回
路を用いて構成することも可能であるが、本実施の形態
では、より詳細な図16に示すように、発振回路81と
バイアス回路(図示せず)とラッチ回路82とにより構
成されている。概略的には、発振回路81において生成
された発振信号をラッチ回路82にてラッチし、ラッチ
したデータを次段に順次伝達することにより、例えば、
T0〜T5なる6個のタイミング信号を生成し、最終タ
イミングと同時に前記発振回路81を強制的に発振しな
いように抑制する構成とされている。
【0065】微分量子効率検出部46は、例えば、前記
誤差増幅器43の誤差出力中のピーク値を検出するサン
プルホールド回路83と、このサンプルホールド回路8
3の出力値を所定値と比較する比較器84とにより構成
されている。
【0066】メモリ部48は、比較器84の比較結果を
タイミング生成部47により生成されるタイミングT1
〜T5に同期して保持する機能を有する。加算電流設定
部49は、例えば、5ビットのD/A変換器85により
構成されている。
【0067】次に、これらの各部の構成、作用等につい
て説明する。まず、前記発振回路81のバイポーラトラ
ンジスタによる回路構成例を図17に示す。また、イニ
シャライズ時の概略動作を図20に示す。トランジスタ
22のコレクタ電位VQ22C(TDSTART端子の電圧) が図
20中の発振動作として表される。このトランジスタQ
22のコレクタ電流が、トランジスタQ24,Q25で構成さ
れる差動スイッチ86によりオン、オフさせる。例え
ば、トランジスタQ22のコレクタ電流がオンの時にトラ
ンジスタQ21のコレクタ電流よりも大きい場合には、ト
ランジスタQ22のコレクタ電位VQ22Cが減少する結果、
コンデンサC1 はトランジスタQ21,Q22のコレクタ電
流間の差電流としてディスチャージされる。一方、トラ
ンジスタQ 22のコレクタ電流がオフの時にはトランジス
タQ22のコレクタ電位VQ22Cが増加する結果、コンデン
サC1 がトランジスタQ21のコレクタ電流によってチャ
ージされる。このようにコンデンサC1 がチャージ、デ
ィスチャージを繰り返すことにより発振する。
【0068】まず、図20中に示すタイミング0、即
ち、電源投入時より、前記スタートアップ部50から発
振開始タイミング信号TSが送られてくるまでの間は、
TDSTART 端子の電位は強制的にHレベル(殆どVccと同
電位)であり、また、VPTDSTART 端子は0Vである。よ
って、VPTDSTART 端子より生成されるトランジスタQ23
のコレクタ電流は0であり、差動スイッチ86もトラン
ジスタQ25がLレベルであるが、トランジスタQ23のコ
レクタ電流が0であるので、トランジスタQ22のコレク
タ電流も0となっている。
【0069】ここに、ラッチ回路82の最終段の構成を
示す図19を参照すると、VPTDSTART 端子の電位は0
V、トランジスタQ31のコレクタ電流は0Aである。こ
の結果、トランジスタQ23のベース電位はVccであり、
トランジスタQ23のコレクタ電流は0Aとなる。また、
差動スイッチ86において、トランジスタQ23のコレク
タ電流が0Aであり、トランジスタQ25のベース電位が
Lレベルであるので、トランジスタQ22のコレクタ電流
は0Aとなる。
【0070】その後、発振開始タイミング信号TSを過
ぎると、VPTDSTART 端子の電位がHレベルとなるので、
トランジスタQ22のコレクタ電流が流れ始める。差動ス
イッチ86においてはトランジスタQ25がLレベルであ
るので、トランジスタQ23のコレクタ電流がトランジス
タQ26に流れる。このとき、トランジスタQ26,Q22
よるカレントミラー回路87を介してトランジスタQ22
にも同じ電流が流れる。このタイミングTSでは、トラ
ンジスタQ22のコレクタ電流がトランジスタQ21のコレ
クタ電流より大きい場合にはトランジスタQ22のコレク
タ電位VQ22C、即ち、TDSTART端子電位 は、徐々に低下
する。そして、トランジスタQ24のベース電位がトラン
ジスタQ25のべース電位と同電位若しくはより低下する
瞬間に、差動スイッチ86が動作し、トランジスタQ24
がオンとなりトランジスタQ26のコレクタ電流、従っ
て、トランジスタQ22のコレクタ電流がオフとなり、ト
ランジスタQ25のベース電位はトランジスタQ24のコレ
クタ電流と抵抗R11とで決まる電位分上昇する。この瞬
間が、タイミングT0である。
【0071】タイミングT0を過ぎると、トランジスタ
22のコレクタ電流がオフとなるので、トランジスタQ
22のコレクタ電位VQ22C、即ち、TDSTART端子電位 は、
徐々に上昇する。そして、トランジスタQ24のベース電
位がトランジスタQ25のベース電位と同電位若しくはよ
り上昇する瞬間に、差動スイッチ86が反転し、トラン
ジスタQ22のコレクタ電流がオンとなる。このようにし
て発振動作を繰り返す。この発振の振幅は、トランジス
タQ24のコレクタ電流と抵抗R11とで決まる電位で決定
される。周期はトランジスタQ21のコレクタ電流、トラ
ンジスタQ22のコレクタ電流、コンデンサC1 の容量に
より決定される。これらの値を適正に決定することによ
り所望のタイミング信号を得ることができる。
【0072】このような動作において、トランジスタQ
22のコレクタ電流がトランジスタQ21のコレクタ電流の
丁度2倍の時、トランジスタQ21のコレクタ電流と、
(トランジスタQ22のコレクタ電流)−(トランジスタ
21のコレクタ電流)なる電流とが等しくなり、コンデ
ンサC1 にチャージ、ディスチャージされる単位時間当
たりの電荷量が等しくなる。よって、図20中に示すよ
うな、立上り時間と立下り時間とが等しい三角波とな
る。
【0073】このような発振回路81の発振出力として
トランジスタQ25のベースに方形波が得られ、電圧シフ
ト、スイング量調整、反転なる処理がなされた後、トラ
ンジスタQX (図示せず)のエミッタ電位VQXE の出力
波形が得られる。エミッタ電位VQXE の波形がコレクタ
電位VQ22Cの三角波形を2つのレベル信号を用いて変換
して得られることは周知である。
【0074】次に、前記ラッチ回路82の1構成単位と
なるラッチ回路88の回路構成例を図18に示す。前記
ラッチ回路82は、本実施の形態においては、タイミン
グ信号T0〜T5を生成するため、ラッチ回路88が6
段に接続されて構成される。図18に示すラッチ回路8
8はその1構成単位例であり、タイミング信号T0生成
用である。図示例にあっては、複数のトランジスタ、抵
抗を構成要素として構成されており、この内、トランジ
スタQ31〜Q33で1つのスイッチ89aを形成し、ま
た、トランジスタQ34〜Q36で1つのスイッチ89bを
形成している。前記スイッチ89aにおいては、前記ト
ランジスタQ33のコレクタ電流がオンの時、トランジス
タQ31のベース電位、即ち、入力データをトランジスタ
37のベース電位及びエミッタ電位に反転して出力す
る。また、スイッチ89bにおいては、トランジスタQ
36のコレクタ電流がオンの時、トランジスタQ34のベー
スがトランジスタQ37のエミッタに接続されるので、出
力をそのまま保持する動作となる。
【0075】トランジスタQ33のベースをCLK 、トラン
ジスタQ36のベースを/CLK 、トランジスタQ31のベー
スをDATA0 、トランジスタQ37のエミッタを出力Qとし
て、これらの関係を論理式で表すと、 Q=CLK・DATA0 +/CLK・Q となる。
【0076】ここで、前述したようにトランジスタQX
(図20参照)のエミッタ電位VQX E 、つまり、トラン
ジスタQ36のベース/CLK は、タイミングTSよりタイ
ミングT0までHレベルで出力保持状態にある。また、
トランジスタQ38,Q39等で構成される電流源90は、
タイミングTSまでは電流が0でタイミングTSとなる
瞬間より電流が流れる。トランジスタQ36のベース/CL
K がHレベル、出力Qが出力保持状態にあるので、出力
QはタイミングT0までHレベルとなっている。タイミ
ングT0となると、/CLK (=VQXE )がLレベルでト
ランジスタQ31のベース入力がDATA0 であるので、出力
Qが初めてLレベルとなり、タイミングT0以降、トラ
ンジスタQ31のベース(入力データ)がLレベルである
ので、出力QはLレベルの状態を保持する。この状態
を、図20中のトランジスタQ37のエミッタ電位VQ37E
(タイミング信号T0)の波形として示す。
【0077】図示しない次段では、CLK を反転入力し、
トランジスタQ37のエミッタ電位VQ37EをDATA1 とする
と、 Q′=/CLK・DATA1 +CLK・Q′ とすることで、図20中にVQ37(1)Eで示すタイミング
信号T1を得ることができる。実際、次段のラッチ回路
のスイッチ89aは、/CLK の立上りエッジのタイミン
グで入力データDATA1 (Lレベル)を出力し、入力デー
タDATA1 がLレベルに保持されているためLレベルの出
力が保持される。
【0078】以下、同様にタイミング信号T2〜T5を
得ることができる。図20中のVQ3 7(n)E における
“n”は段数1〜5を示す。
【0079】さらに、図19に示すように、タイミング
信号T5を生成する最終段のラッチ回路88L におい
て、トランジスタQ31のコレクタ電流は発振回路81中
のトランジスタQ23のベースに与えられており、発振回
路81を駆動させる電圧とされている。従って、トラン
ジスタQ23のベース電位はタイミングTSからタイミン
グT5までの間、供給される。しかし、トランジスタQ
23のベース電位は、タイミングT5となる瞬間にトラン
ジスタQ23のコレクタ電流をオフさせると供給されな
い。
【0080】つまり、必要なタイミング信号を生成する
間のみ発振し、所望のタイミング信号を生成し終わると
同時に発振を停止することで、発振回路81の発振動作
が他の回路に雑音や電流変動等の悪影響を及ぼさない回
路構成とされている。また、前述したようなタイミング
信号T0〜T5を生成するためには遅延回路等を用いて
構成することも可能であるが、本実施の形態のように、
発振回路81を用いて構成することにより、唯一、コン
デンサC1 をLSI(集積回路32)外の外付け素子と
することで多数のタイミング信号を生成する場合であっ
ても、発振回路81のタイミングを自在に設定すること
ができる。もっとも、タイミング生成部47を遅延回路
を用いて構成した場合、タイミングを自在に設定するた
めには各々のタイミングを決定する外付け素子を必要と
するが、必要とするタイミング数が少ない場合には遅延
回路を用いるほうがラッチ回路を必要としない利点があ
る。何れにしても、光・電気負帰還ループ6の制御速度
を自由に設定できる上に、半導体レーザ3・受光素子4
の周波数特性の影響を受けない光出力波形を得ることも
でき、集積回路32のイニシャライズ時間を最適化を図
る上で都合がよい。
【0081】また、一般に、半導体レーザ3・受光素子
4間には、周波数特性が存在し、この周波数特性が、上
述の制御系(光・電気負帰還ループ6)の動作や上述の
タイミング設定に影響を及ぼさない良好な特性である場
合には問題はないが、この周波数特性がよくない場合に
は、もし、上述のタイミングが一定である場合には、こ
の半導体レーザ3・受光素子4間の周波数特性を補償す
るための回路を追加するか、或いは、上述のタイミング
を十分遅くなるように設定する必要がある。しかし、こ
のようなタイミングを十分に遅く設定すると、それだけ
イニシャライズの時間が長くなってしまい、かといっ
て、周波数特性補償回路を付加すると素子数が増えてし
まい、何れにしても好ましくない。この点、本実施の形
態のように、タイミング生成部47を発振回路81を用
いて構成することにより、コンデンサC1 の容量を変更
するだけで周波数特性を補償するための回路を必要とせ
ず、かつ、全てのイニシャライズ時間が長くなることも
ないので、素子数を低減させつつ効率的なイニシャライ
ズを行わせることができる。さらに、このような発振回
路81を用いてタイミング信号を生成する場合、通常
は、フリップフロップを用いるが、本実施の形態のよう
に必要段数のラッチ回路88を組み合わせたラッチ回路
82を用いることにより、素子数を低減させ得る。
【0082】次に、これらのタイミング信号により制御
されるイニシャライズ時の概略動作を図20のタイムチ
ャート、図21に示す微分量子効率検出部46の回路構
成例を参照して説明する。まず、半導体レーザ3の光出
力を、タイミングTSに強制的なオフ状態より所望の最
大発光状態とする。この最大発光値は、発光指令電流生
成部42において既に設定されているものとする。そし
て、タイミングT0に入力データを全て0としてオフセ
ット発光状態とし、この状態をタイミングT5まで維持
した後、タイミングT5以降を本来の入力データを受け
付ける通常動作状態とする。光・電気負帰還ループ6を
動作させるためには、半導体レーザ3の光出力を完全に
オフにはさせず、わずかに光らせるオフセット発光が必
要である。従って、実際には、半導体レーザ3の光出力
は、設定した最大発光とオフセット発光との間で光・電
気負帰還ループ6により制御される。
【0083】半導体レーザ3の光出力は、イニシャライ
ズ時、即ち、電源投入時やリセット解除時において、必
ず、図20に示すようなシーケンス動作を実行すること
により微分量子効率をその度に検出し、適切な加算電流
値を設定する。
【0084】図20中に示すような最大発光とオフセッ
ト発光との差分、即ち、動作電流Iop−発振閾値電流I
thが微分量子効率であるので、微分量子効率検出部46
中のサンプルホールド回路83においてこの差分を検出
する。概略的には、この差分は、最大発光時とオフセッ
ト発光時との間における、抵抗Re (図16参照)の端
子間電位の差に相当する。電流駆動部44なる高速電圧
シフト部45が動作していない状態においては、この差
分は、誤差増幅器43のトランジスタQ12(図10参
照)の2つのケースにおけるエミッタ電位の差に依存す
る。そこで、最大発光時のこのトランジスタQ12のエミ
ッタ電位をサンプルホールドし、タイミングT0におい
ては0であった高速電圧シフト部45の電位シフト量を
加算電流設定部49により徐々に変化させて、前記差分
を、高速電圧シフト部45における抵抗R2 (図10参
照)の電位変化とすることにより微分量子効率を検出す
る。
【0085】詳細には、図21に示すようにトランジス
タQ12のエミッタ電位、即ち、VCOMP 端子はトランジス
タQ42のエミッタフォロワ91を介してトランジスタQ
43のベース電位となる。このトランジスタQ43のベース
電位はトランジスタQ45等で構成される電流源92の電
流が流れている間は、トランジスタQ41,Q46,Q47
48等で構成されるボルテージフォロワ53によりトラ
ンジスタQ44のベース電位と同電位となる。タイミング
T0で電流源92の電流をオフさせると、トランジスタ
43のベース電位の変化はVCOMP 端子の電位変化をその
まま示す。しかし、トランジスタQ44のベース電位はコ
ンデンサC2 の容量が大きいほど変化せず、タイミング
T0におけるトランジスタQ43のベース電位、つまり、
最大発光時のトランジスタQ12のエミッタ電位をサンプ
ルホールドすることが可能となる。図20中の下部にこ
れらのトランジスタQ43,Q44によりサンプルホールド
される概略波形を示す。
【0086】サンプルホールドされたこれらのトランジ
スタQ43,Q44のベース電位をトランジスタQ49,Q50
等による比較器84に入力してその大小を比較する。こ
の比較結果をタイミング信号T1〜T5に同期してメモ
リ部48にて保持する。従って、このメモリ部48は、
特に構成例を図示しないが、比較器84の比較出力をタ
イミング信号T1〜T5に同期して保持し得る機能を有
していればよい。例えば、メモリ部48はタイミング生
成部47で用いたような5段のラッチ回路で構成し、比
較器84の比較においてトランジスタQ43側のベース電
位がトランジスタQ44側のベース電位よりも高い場合に
Lレベルを出力するように構成すればよい。
【0087】加算電流設定部49は、2段の差動スイッ
チで構成される5個のスイッチと、これらのスイッチ部
の電流源に電流を供給するカレントミラー回路と、各ス
イッチ部の出力を加算して電流駆動部(高速電圧シフト
部45)の出力とするカレントミラー回路とにより構成
されている。ここに、5個のスイッチ部により基本的に
5ビットのD/A変換器85が構成され、これらのスイ
ッチ部の電流源は、最小ビット電流をI1とすると、次
のビットのスイッチ部では2*I1、さらに上位ビット
のスイッチ部毎に4*I1,8*I1,16*I1とな
るように設定されている。これにより、スイッチ部全体
の出力電流としては最大31*I1となる。この時に、
電流駆動部(高速電圧シフト部45)において設定され
る最大電流(最大電圧)が、前述した(動作電流Iop)
−(発振閾値電流Ith)の最大値よりも大きくなるよう
に設定する。
【0088】ここで、タイミングT0に、図20に示す
ように半導体レーザ3の光出力を最大発光状態よりオフ
セット発光状態とすると同時にスイッチ部の最上位ビッ
トの電流を強制的に出力する。この状態では、最大発光
状態からオフセット状態となって最上位ビットのスイッ
チ部の電流を強制的に出力することにより電圧シフト部
の端子間電位にも電位変化を生ずるので、光・電気負帰
還ループ6なる制御系により半導体レーザ3の光出力が
オフセット発光状態となるように制御が働くので、これ
らの電位変化の差分を補うように変化する。これによ
り、VCOMP 端子の電位は変化する。このような変化分を
微分量子効率検出部46において検出する。そして、こ
の時点のVCOMP 端子の電位と最大発光状態時のVCOMP 端
子の電位とを比較する。比較の結果をメモリ部48に格
納する。メモリ部48ではこの結果をラッチし、加算電
流設定部49の最上位ビットのスイッチ部を再設定す
る。VCOMP 端子の電位が最大発光状態時におけるその電
位より大きいときは設定をオフし、逆に、VCOMP 端子の
電位が最大発光状態時におけるその電位より小さいとき
は設定をオンする。ここで、タイミングT0〜T1(T
1〜T2,…,T4〜T5も同様)は、この間に光・電
気負帰還ループ6なる制御系が十分収束する時間に設定
する必要がある。
【0089】タイミングT1においてもタイミングT0
の場合と同様に、上位2ビット目を強制的に出力させ、
タイミングT2にてその結果を再設定する。ここに、タ
イミングT2において検出時のVCOMP 端子の電位と最大
発光状態時のVCOMP 端子の電位とを比較し、その比較結
果に応じてビットのスイッチ部の再設定のオン/オフを
決定する。本実施の形態では、微分量子効率を5ビット
分のD/Aの精度で検出しているので、5ビット分、同
様に繰り返して行う。この時のベース電位の変化の様子
を図示すると、図20中の下部に示すトランジスタQ44
のベース電位の場合と同様になる。この場合の図示例
は、下位ビットより順に 1,1,1,0,1 となった場合の波形を示している。
【0090】本実施の形態では、微分量子効率検出部4
6及び加算電流設定部49の検出精度を5ビットとして
いるが、さらにビット数を増やして検出精度を上げれ
ば、図10(b)に示す光出力波形において、PS 分の
光出力分が所望の光出力となり、光・電気負帰還ループ
6なる制御系による光出力の制御分が少なくなり、光出
力波形がより理想的な方形波に近付く。
【0091】次に、図22にバイポーラトランジスタを
用いた電源部101の回路構成例を示す。においては、
トランジスタQ51,Q52、抵抗R21,R22,R23等で構
成される回路においてバンドギャップリファレンスを形
成し、 V=(Q53のエミッタ電位)−Vbebe;トランジスタのベース・エミッタ間電圧 が温度によりなるべく変化しないようにトランジスタの
エミッタ面積や抵抗値を決定する。その結果、トランジ
スタQ54,Q55,Q56の各々のエミッタ電位が温度特性
を持たない安定電位となる。図22に示す回路構成の場
合、トランジスタQ54のエミッタに抵抗R24を接続する
ことにより流れる電流をカレントミラー回路102で折
り返すことにより得ている。これにより、集積回路20
内で用いる電流源が生成される。つまり、集積回路32
中、スタートアップ部50中等におけるVBBP端子をベー
ス電位とするPNPトランジスタを流れる電流は全て定
電流源となり、同様に、VBBN端子をベース電位とするN
PNトランジスタを流れる電流は全て定電流源となる。
各々のトランジスタのエミッタに接続される抵抗により
その電流値が決定される。
【0092】また、スタートアップ部50について説明
する。このスタートアップ部50は、電源投入時に電源
電圧Vccがまだ所定の値に達するまでの期間に、半導体
レーザ3に過大電流が流れることにより発生する半導体
レーザ3の劣化や破損から保護する役目を担う。また、
スタートアップ部50は前記タイミング生成部47にお
いて必要なイニシャライズ開始信号の生成を行う役目を
担う。このスタートアップ部50は図23に示すように
第1のスタートアップ部50aと第2のスタートアップ
部50bとにより構成されている。
【0093】まず、第1のスタートアップ部50aで
は、トランジスタQ61,Q62で構成される差動スイッチ
111において、電源電圧Vccが0Vより或る設定電位
まではトランジスタQ62がオンしており、電源電圧Vcc
が或る設定電位を超えて所定の電位となる範囲ではトラ
ンジスタQ61がオンするように抵抗R31〜R37等を設定
する。この場合、或る設定電位は、なるべく電源電圧V
ccの所定の電位に近い電位に設定される。例えば、電源
電圧の所定の電位が5.0Vの場合において、或る設定
電位が2〜3V程度に設定した場合にはまだ回路全体が
所望の動作をしているとはいえないが、4.5V程度に
設定すればほぼ回路全体が所望の動作をしていると考え
てよい。そこで、上記のケースでは4.5Vに設定され
ている。このように電源電圧が或る設定電圧に達してか
ら所望の動作を開始するので、より安全に半導体レーザ
3の保護とイニシャライズ開始信号の生成とを行うこと
ができる。
【0094】詳細には、図23に示すように、トランジ
スタQ62のベース電位はトランジスタQ63のコレクタ電
位をエミッタフォロワ112を介して電圧シフトしてい
るだけである。よって、トランジスタQ62のベース電位
はトランジスタQ63のコレクタ電位により決定される。
同様にトランジスタQ61のベース電位はトランジスタQ
64がオフしている限りトランジスタQ65のコレクタ電位
により決定される。トランジスタQ63のコレクタ電位
は、トランジスタQ66と抵抗R33と電源電圧とより決定
される。トランジスタQ66と抵抗R33とで構成される電
流源の電流をI1、電源電圧をVccとすると、トランジ
スタQ63のコレクタ電位Vq63cは、 Vq63c=Vcc−I1 *R31 となる。ここで、電流I1 はVBBN端子から供給される電
圧をベース電位とする定電流源であるので、I1 *R31
は一定電位となる。本来、電源部101も電源電圧より
駆動されるので、電源電圧が0Vであれば電流I1 も0
Aとなる。しかし、或る設定電位はなるべく電源電圧の
所定の電位に近い電位に設定されるので、このトランジ
スタQ61,Q62で構成される差動スイッチ111がスイ
ッチングする状態(時間)においては、十分、電源部1
01は機能しており、電流I1 も定電流になっているも
のとする。すると、Vq63cは電源電圧Vccに従い変化す
る。
【0095】トランジスタQ65のコレクタ電位V
q65cは、上式と同様に、トランジスタQ67と抵抗R34
で構成される電流源の電流をI2 とすると、 Vq65c=Vcc−I2 *R32 となる。ここで、抵抗R34,R35が等しい抵抗値を有す
るものとして抵抗R36を流れる電流を考えると、 Vcc=(I2 +I3 )*R36+Vbe+I2*R35 となる。ここで、電流I3 はトランジスタQ68と抵抗R
37とで構成される定電流源の電流値、Vbeはトランジス
タのベース・エミッタ間電圧である。
【0096】上式より、 Vq65c=I3*R36+Vbe+I2*(R36+R35−R32) となる。ここで、I3*R36 は電流I1 と同様に一定電
位となり、Vbeもほぼ一定電位となるので、 R36+R35=R32 であれば、トランジスタQ65のコレクタ電位Vq65cは電
源電圧に依存しない一定電位にすることができる。つま
り、トランジスタQ65のコレクタ電位Vq65cは一定電位
であり、トランジスタQ63のコレクタ電位Vq63cは電源
電圧Vccに従い変化する。そこで、双方の電位を適当に
設定することにより、電源投入時に電源電圧の変化に応
じてトランジスタQ61,Q62で構成される差動スイッチ
111を適当なタイミングでスイッチングさせることが
可能となる。その結果、電源電圧Vccが0Vから或る設
定電位に達するまでは、トランジスタQ62がオンしてい
る。この状態では、トランジスタQ62を流れるコレクタ
電流はカレントミラー回路113により反転され、トラ
ンジスタQ69,Q70がオンとなる。これにより、TDSTAR
T端子 とTD端子との電位を強制的にほぼVccと同電位に
する。具体的制御としては、受光素子4のPD端子の電
位を強制的にHレベルとすることにより誤差増幅器23
の出力が強制的なLレベルとされる。このようにして半
導体レーザ3の順方向電流が流れないように抑制するこ
とで半導体レーザ3の保護を行う。また、同時に、後述
するように、TDSTART端子 の電位を強制的にHレベルと
することで、タイミング生成部47における発振回路を
強制的に発振しないように抑制する。そして、電源電圧
ccが或る設定電位以上になる、つまり、トランジスタ
61がオン状態に変化すると、半導体レーザ3の保護を
解除して通常動作状態とし、かつ、前記タイミング生成
部47における発振回路の発振抑制を解除することによ
り発振開始信号とする。同時に、前記タイミング生成部
47の電流源を生成するVPTDSTART端子電位 を出力す
る。
【0097】なお、本実施の形態では、発光指令信号生
成部42を2つのD/A変換器を発光指令信号生成部第
1,2構成部42a,42bとして並列接続することに
より構成したが、図24に例示するように、2つのD/
A変換器を共通化させて1つの回路として発光指令信号
生成部42として構成するようにしてもよい。これによ
れば、同じ機能を果たす部分が共通化されているので、
回路を構成する素子数を低減させることができる。
【0098】次に、図25に半導体レーザ劣化検出部1
21のバイポーラトランジスタによる構成例を示す。半
導体レーザ3が劣化する場合に多少の劣化であれば、光
・電気負帰還ループ6と電流駆動部44の電流設定にお
いてその値を検出することで設定し得るが、大幅に劣化
し、駆動部に大電流が流れてしまう場合には、集積回路
32の保護のために劣化検出部が必要である。半導体レ
ーザ劣化検出部121はこのために設けられている。こ
の回路の動作としては、半導体レーザ3につながるLD
端子の電位VLDを常に監視し、ある比較電位を超えたら
エラー端子LDERR端子 よりエラー信号を外部に出力す
る。図示例の回路では、差動アンプ122はトランジス
タQ57,Q58により構成されている。トランジスタQ59
に与えられる比較電位は図22により説明した電源部1
01より生成される。トランジスタQ58に与えられるL
D端子の電位VLDがこの電位を超えるとトランジスタQ
58がオンとなり、LDERR端子 よりトランジスタQ59のコ
レクタに電流が流れる。ここに、オープンコレクタが構
成されている。
【0099】これにより、半導体レーザ3が劣化したり
故障した場合には、半導体レーザ3が過剰な光出力を出
し、LD端子の電位VLDが過剰に上昇することで、半導
体レーザ劣化検出部121によって未然に検出してエラ
ー信号を出力させることができるので、そのままの状態
で使用が継続されることがなく、危険防止を図ることが
できる。
【0100】続いて、本発明の第三の実施の形態を図2
6ないし図34に基づいて説明する。本実施の形態は、
特にデータ変換部61、パルス幅変調部62の具体的構
成例を明らかにするものである。前述した第一の実施の
形態におけるデータ変換部16やパルス幅変調部17に
よる論理演算に関して、パルスPWonはパルスPWda
り常に最小パルス分だけ短いパルスである、という相関
関係を有しているので、変調データの一部を共通化でき
る。即ち、Dni=Dni′,Dmj=Dmj′とする。よっ
て、例えば図7において論理部22,24を省略でき、
データ変換部16の素子数を減らし、パルス幅変調部1
7に対するデータ線の本数を減らすこともできる。
【0101】即ち、以下の論理式に示すようにすればよ
い。
【0102】
【数3】
【0103】さらには、通常、入力するデータ列を画像
データNビットのデータ列とすると、出力できる階調数
は最大2^Nであり、0/2^N〜2^N/2^Nなる
2^N+1個の出力ステートのうち、1つ或いは数個が
欠落している。また、入力データ列としてさらに位置制
御信号1ビットを加えると左寄せ波形、右寄せ波形各々
のモードで2^N値階調出力となるが、何れのモードと
も、出力ステートのうち、1つが欠落している。そのた
め、完全に2^N+1個の階調を得るためには画像デー
タとしてN+1ビットと位置制御信号1ビットとが必要
となる。しかし、フルオフ(0/2^N)及びフルオン
(2^N/2^N)は左寄せ波形、右寄せ波形の何れで
も同一波形であるので、フルオフ、フルオン及び各々左
寄せ波形、右寄せ波形の中間値1/2^N〜(2^N−
1)/2^N(2×(2^N−1))個の計2^(N+
1)個のステートを出力するようにすれば、N+1ビッ
トのデータ列からでも位置制御まで含めた2^N+1値
階調出力となる。
【0104】例えば、データ列を4ビットとし、1ドッ
ト当たり9値階調(0/8〜8/8の9値であり、0/
8(常にオフ)、8/8(常にオン)、各々左寄せ又は
右寄せ波形の1/8〜7/8の計16のステートを持
つ)を持たせればよい。入力する画像データをこのよう
なデータ列とすれば、1ビット少ないデータ列で同じ階
調数が得られる。よって、入力データ転送レートを低減
でき、入力端子数も低減できる。さらには、データ変換
部21の前段に通常用いられるバッファメモリも低減さ
せることができる。逆にいえば、入力データ線数が決ま
っている場合には、このようなデータ列とすることによ
り、階調数を増加させることができる。特に、1ドット
当たりのデータのビット数が少ないときには効果的とな
る。
【0105】具体的に、書込みクロック周波数を2倍に
する場合、上位4ビット、下位4ビットで各々1ドット
当たりドット位置制御を含めた9値階調とするデータ列
とすれば、書込みクロック周波数を2倍にした場合にお
いて入力データ線数を増やすことなく階調数を増加させ
て、高品位な画像を得ることができる。
【0106】即ち、(7)(8)(9)式のようにすればよ
い。なお、(7)式でXn ,Xn′ ,Xm ,Xm′ は(5)
式に従う。また、強度変調データDpkはM=0のとき、
p4のみHレベルとし他は全てLレベルとする。
【0107】
【数4】
【0108】さらに、パルス幅変調部17に関して、強
制消灯指令信号SW1や強制発光指令信号SW2を加味した
場合には、(7)式に代えて(10)式のような論理式を用い
ることにより、入力した画像データに拘らず、半導体レ
ーザ3を強制的に消灯或いは発光させることができる。
ただし、強制消灯指令信号SW1や強制発光指令信号SW2
が同時にHレベルになることはないものとする。
【0109】
【数5】
【0110】図20に、(10)(5)(8)式の論理記述に従
ってパルス幅変調を行うように構成されたデータ変換部
61、パルス幅変調部62及びスイッチ部131のブロ
ック構成例を示す。まず、データ変換部61には入力さ
れた画像データD0 〜D7 、位置制御データP及び周波
数選択信号Mに基づき(8)式の論理を行いパルス幅変調
データに変換する2つの論理部142,143が設けら
れている。これらの論理部142,143の出力側には
変換されたパルス幅変調データを一時的に保持する手
段、例えば、ラッチ回路144,145が設けられてい
る。これらのラッチ回路144,145にはパルス生成
発振器63からの出力に基づきゲート信号を生成するゲ
ート信号生成回路146が接続されている。
【0111】さらに、パルス幅変調部62にはマルチプ
レクサ147〜150が設けられている。最初のマルチ
プレクサ147は位相差の異なるパルスX0 〜X7 のう
ちの4つ(Xi )を入力とし、セレクト信号であるパル
ス幅変調信号Dn1〜Dn4に従い入力信号Xi のうちの1
つの正転又は反転信号或いは常にHレベル又はLレベル
の信号を選択する機能を持つ。マルチプレクサ148〜
150についても同様である。さらに、これらのマルチ
プレクサ147〜150の後段にもマルチプレクサ15
1,152が設けられている。マルチプレクサ151は
マルチプレクサ147,148の出力であるXn
n′ の何れかをセレクト信号であるパルス幅変調信号
n5,Dn6に従い選択する。マルチプレクサ152につ
いても同様である。マルチプレクサ151,152の出
力とパルス生成発振器63による内部クロックとによ
り、(10)式の論理に従いパルスPWda,PWonを生成す
るANDゲート154a〜154d、ORゲート154
e,154fが設けられている。ORゲート154e,
154fの出力にはスイッチ部131を構成するマルチ
プレクサ155,156が介在されている。これらのマ
ルチプレクサ155,156は強制消灯指令信号SW1
は強制発光指令信号SW2に従い、ORゲート154e,
154fからの出力をそのまま、或いは、常時Lレベル
又は常時Hレベルに切り換えて出力する機能を持つ。
【0112】このようなデータ変換部61、パルス幅変
調部62及びスイッチ部131は、容易にバイポーラト
ランジスタ等により集積化することができる。例えば、
入力される画像データの保持や変調データの保持に用い
られるデータ保持手段の一例をなすラッチ回路134の
構成例を図27に示す。いま、入力するデータをD,/
D(差動入力)、保持したデータをQ,/Qとすると、 Q=DG+Q(/G) のように記述できる。つまり、ラッチゲート信号GがH
レベルの時、入力信号Dを出力し、ラッチゲート信号G
がLレベルの時、前のデータを保持する。このラッチゲ
ート信号Gは、パルス生成発振器63等により発生する
パルス或いはその組合せに基づきゲート信号生成回路1
46で容易に生成できる。例えば、図8に示したタイム
チャートを参照すれば、Xn を選択するための変調デー
タDn を保持するためのラッチゲート信号G1 は、G1
=X2・X4とすればよく、Xm を選択するための変調デ
ータDm を保持するためのラッチゲート信号G2 は、G
2=X6・X0とすればよい。
【0113】また、図27に示すようなラッチ回路14
4を2個縦列接続し、後段のラッチゲート信号を前段の
ラッチ回路に対するラッチゲート信号を反転させた信
号、或いは、前段のラッチゲート信号がLレベルの期間
中の或る一定期間だけHレベルになる信号とすれば、フ
リップフロップ構成となる。データ保持手段をフリップ
フロップ構成とすれば、前段のラッチゲート信号の立下
り直前のデータが1クロックの間、ずっと保持されるの
で(ラッチ回路144のみでは、ゲートトリガ信号がH
レベルの間に変化すると出力も変化してしまう)、強度
変調データの保持手段としては適している。
【0114】図28は、論理部142の一部をなし(8)
式のDn1に関する第1式をバイポーラトランジスタによ
り構成した論理回路157の例を示す。この論理回路1
57の出力を図27に示すようなラッチ回路144等に
より保持すればよい。
【0115】もっとも、図29に示すように、パルス幅
変調データDn1の生成とその保持を同時に行う論理回路
158として構成することで、素子数を減らすこともで
きる。即ち、図29は(11)式の論理記述を実行するよう
に構成されている。
【0116】
【数6】
【0117】なお、図29中、G1 はラッチゲート信号
である。また、Vth1,Vth2は各々各論理レベルの閾値
電圧であり、D5 等の入力信号は、外部から入力される
データを、例えば、図30に示すようなレベルシフト回
路159を用いて内部レベルの信号に変換したものであ
る。これらは必要に応じて、エミッタフォロワ、ダイオ
ード、抵抗等により電圧シフトしている。
【0118】また、周波数選択信号M,/Mは、外部か
らの周波数選択信号Mode から図31に示すような選択
信号生成回路160によって生成される。図31におい
て、ベースに基準電位VBBpが与えられたトランジスタ
1 と抵抗R1 とは電流I1を流す定電流源161を構
成している。トランジスタQ2 ,Q3 は差動スイッチ1
62を構成している。トランジスタQ2 のベースには抵
抗R2 ,R3 により周波数選択信号Mode を内部レベル
信号に変換されたものが印加され、トランジスタQ3
ベースにはトランジスタQ4 〜Q7 、抵抗R4 〜R6
より生成された閾値電圧が印加されている。いま、周波
数選択信号Mode がHレベルの時、トランジスタQ3
オンしてそのコレクタ電流は定電流源161による電流
1 となり、選択信号Mの電位はI1・R1+V
BE(VBE:トランジスタのベース・エミッタ間電圧)と
なりオン状態となる。一方、トランジスタQ2 のコレク
タ電流はほぼ0であるので、選択信号/Mはオフとな
る。周波数選択信号Mode がLレベルの時にはその逆と
なる。これらの選択信号M,/Mをトランジスタ対と抵
抗とで構成された電流スイッチ(例えば、図29中の電
流スイッチ163)のベースに加えると、何れか一方の
トランジスタのコレクタに電流が流れる。
【0119】(8)式中の他の式に関しても、同様にし
て、バイポーラトランジスタで構成できる。さらには、
他の論理式についても同様にしてバイポーラトランジス
タで集積化構成することができる。例えば、前述した
(6)式の第1式の場合であれば、図29において電流ス
イッチ163の代わりに電流源を用い、その上段の回路
164部分を省けばよい。
【0120】強度変調データDPKを得るためにはラッチ
回路を縦列接続すればよい。図32は(9)式における第
1式のDp4を得るためのDp4生成部166の回路構成例
を示す。2つのラッチ回路167,168中の後段のラ
ッチ回路168にデータ保持と同時にデータ生成論理が
組み込まれている。前段のラッチ回路167は図27に
示した構成に関して正転出力のみを取り出すように構成
したもので、省素子化が図られている。図中、D4 は図
30のようなレベルシフト回路を介して内部レベル信号
に変換したものであり、Vth1 は閾値電圧である。M及
び/Mは前述したように図31の回路で生成でき、G1
及びG3 は各々のラッチゲート信号であり、G1 は前述
した通りであり、G3 はG3 =X0 とすればよい。ま
た、図32においてトランジスタQ10のコレクタを抵抗
7 に接続するようにすれば(9)式におけるDp3〜Dp0
を生成できる。
【0121】次に、図26中に示したパルス幅変調部6
2に関しては、例えば、バイポーラトランジスタによっ
て図33及び図34に示すように構成できる。図33は
(5)式の第1式の論理記述を構成した回路を示し、図2
6中のマルチプレクサ147に相当する。図34は(10)
式の第1式の論理記述を構成した回路を示し、図26中
のマルチプレクサ151,152,155、ANDゲー
ト154a,154c及びORゲート154eに相当す
る。
【0122】まず、図33において、基準電位VBBがベ
ースに加わったトランジスタQ11と抵抗R8 とは電流I
を流す電流源169であり、170〜172は各々差動
スイッチであり、パルス幅変調データDn1及びDn2によ
り差動スイッチ170,171のトランジスタのうちの
何れかのトランジスタがオンとなり、各々のコレクタに
接続された何れかの差動スイッチ173,174,17
5,176に電流が流れる。これらの4つの差動スイッ
チ173〜176にはパルス生成発振器63において生
成された位相の異なるパルスが加えられている。差動ス
イッチ173〜176の右側のトランジスタには選択さ
れるパルスXi (左からi=1〜4)が加えられ、左側
のトランジスタにはその反転信号が加えられている(も
っとも、左側のトランジスタのベースは、或る一定電位
に固定してもよい)。しかし、図示の如く、差動入力と
したほうが、スイッチングに必要なスイング電圧が小さ
くて済み、図33のように多くのトランジスタを多段に
積み上げて構成する場合には差動入力のほうが好まし
い。
【0123】Xi の入力においては、さらに生成するパ
ルス幅変調のリニアリティも向上する。例えば、Dn2
0、Dn1=1の場合を考える。この場合、差動スイッチ
170の右側のトランジスタがオンとなり、差動スイッ
チ174に電流が流れ、他の3つの差動スイッチ17
3,175,176には流れない。つまり、パルスX6
が選択されたことになり、パルスX6 がHレベルの期間
は差動スイッチ177に、Lレベルの期間は差動スイッ
チ178に電流が流れる。これらの差動スイッチ17
7,178には各々パルス幅変調データDn3及びDn4
加えられ、双方ともHレベルの時には抵抗R9 の端子電
圧はパルスX6 と等しい信号となり、双方ともLレベル
の時にはパルスX2 (X6 の反転)と等しい信号とな
り、Dn3=0、Dn4=1の時にはパルスX6 に拘らず常
時Lレベルとなり、Dn3=1、Dn4=0の時には常時H
レベルとなる。これが、エミッタフォロワとダイオード
とを介してパルスXn となり、同様にしてその反転信号
が生成される。また、Xn′ ,Xm ,Xm′ について
は、(5)式に従い図33における入力信号を適宜変更す
ることにより構成できる。さらには、他の式によるXn
の生成についても同様にして構成できる。
【0124】図34も、基本的には図33と同様に構成
されているので、簡単に説明する。CK0 はパルスX0
を電圧シフトしただけのものであり、これを内部クロッ
クとする(前述した論理式との対応上、以後の説明でも
0 で記述する)。X0 がHレベルの時、差動スイッチ
172aの左側のトランジスタに電流が流れ、Dn5=0
の場合にはXn とX0 とを論理積した電流が差動スイッ
チ177aに流れ、Dn5=1の場合にはXn′ とX0
を論理積した電流が差動スイッチ177aに流れる。X
0 がLレベルの時にはDm5に従いXm 又はXm′ と/X
0 とを論理積した電流が流れる。よって、これらを論理
和した電流が差動スイッチ177aに流れ、その反転し
た電流が差動スイッチ178aを流れる。そこで、強制
消灯指令信号SW1、強制発光指令信号SW2がともにLレ
ベルの場合にはこの論理和した信号が抵抗R3′ の端子
電圧となり、エミッタフォロワを介してPWdaとなる。
強制消灯指令信号SW1のみがHレベルの時にはパルス幅
変調データに拘らず常にLレベル、つまり、強制消灯指
令信号SW1、強制発光指令信号SW2はPWonも同一の信
号であるので、半導体レーザ3は強制オフとなる。強制
発光指令信号SW2のみがHレベルの時には常時Hレベ
ル、つまり、半導体レーザ3は強制オンとなる。PWon
の生成は図34の構成において入力信号を変更すればよ
い。
【0125】なお、これらの実施の形態では、図1等に
示したパルス幅生成・データ変調部2や半導体レーザ制
御・駆動部5に関して全てバイポーラトランジスタによ
る1チップの集積回路9,32への集積化の例で説明し
たが、C‐MOSトランジスタのみにより1チップに集
積化したり、バイポーラトランジスタとC‐MOSトラ
ンジスタとの混成回路として1チップに集積化すること
も可能である。1チップの集積回路を、C‐MOSトラ
ンジスタにより形成すれば、デジタル制御系のパルス幅
生成・データ変調部2側を構成するのが容易となる上
に、その集積度を高めることもできる。1チップの集積
回路を、バイポーラトランジスタとC‐MOSトランジ
スタとの混成回路により形成すれば、誤差増幅器8や定
電流源7のようなアナログ駆動系の増幅器をバイポーラ
トランジスタで容易に構成でき、デジタル制御系のパル
ス幅生成・データ変調部2をC‐MOSトランジスタで
容易に構成でき、回路設計が容易となる。
【0126】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力デー
タに基づいて、入力データに対しパルス幅変調と強度変
調とを同時に行う発光指令信号を生成するパルス幅変調
・強度変調信号生成部と、半導体レーザと、この半導体
レーザの光出力をモニタする受光素子と、ともに光・電
気負帰還ループを形成し、受光素子から得られる半導体
レーザの光出力に比例した受光信号とパルス幅変調・強
度変調信号生成部から得られる発光指令信号とが等しく
なるように半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増
幅部と、光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差
の電流により半導体レーザの駆動を制御するように生成
されパルス幅変調・強度変調信号生成部から与えられる
発光指令信号に応じた駆動電流を半導体レーザに順方向
電流として流す電流駆動部とが1チップの集積回路で構
成したので、半導体レーザ制御装置に関して小型で省電
力化を図れる上に、1ドット内でのパルス幅強度混合方
式をより高速かつ高精度に実現することができる。
【0127】ここに、パルス幅変調・強度変調信号生成
部に関して、請求項2記載の発明では、入力データをパ
ルス幅変調データと強度変調データとに変換するデータ
変換手段と、パルス幅変調データに基づいてパルス幅変
調した複数個のパルスを生成するパルス幅変調手段と、
これらのデータ変換手段とパルス幅変調手段との出力に
基づいて半導体レーザに対してパルス幅変調と強度変調
とを同時に行う発光指令信号生成部とを有しているの
で、デジタル制御系をなすパルス幅変調・強度変調信号
生成部側の1チップ化のための構成が明らかとなる。
【0128】請求項3記載の発明によれば、1チップの
集積回路がバイポーラトランジスタにより形成されてい
るので、特に誤差増幅部や電流駆動部のようなアナログ
駆動系の増幅器を構成するのが容易となり、その入力レ
ベルを自由に設定し得る上に、入力レベルを小さくする
こともできる。
【0129】請求項4記載の発明によれば、1チップの
集積回路がC‐MOSトランジスタにより形成されてい
るので、特にパルス幅変調・強度変調信号生成部側を構
成するのが容易となる上に、集積度をより高めることも
できる。
【0130】請求項5記載の発明によれば、1チップの
集積回路がバイポーラトランジスタとC‐MOSトラン
ジスタとの混成回路により形成されているので、特に誤
差増幅部や電流駆動部のようなアナログ駆動系の増幅器
をバイポーラトランジスタで容易に構成でき、パルス幅
変調・強度変調信号生成部のようなデジタル制御系をを
C‐MOSトランジスタで容易に構成でき、よって、回
路全体の設計をより容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による半導体レーザ
制御装置の1チップ化のブロック構成を示すブロック図
である。
【図2】基本的な概略構成を示すブロック図である。
【図3】パルス幅強度変調混合方式の光出力とドットイ
メージとの関係を示す模式図である。
【図4】その波形生成法を示すタイムチャートである。
【図5】IDA2 に伴う加算出力の有無による光出力制御
例を示す特性図である。
【図6】発光指令信号生成部の具体的ブロック構成を示
すブロック図である。
【図7】データ変換部及びパルス幅変調部の具体的ブロ
ック構成を示すブロック図である。
【図8】パルス幅生成方法を示すタイムチャートであ
る。
【図9】本発明の第二の実施の形態の全体的な構成を示
す概略ブロック図である。
【図10】誤差増幅部及び電圧シフト部の構成例を示す
回路図である。
【図11】発光指令信号設定部の構成例を示す回路図で
ある。
【図12】第1の発光指令信号生成部の構成例を示す回
路図である。
【図13】第2の発光指令信号生成部の構成例を示す回
路図である。
【図14】(a)は入力部付近の概略構成図、(b)は
その一部の変形例を示す概略構成図である。
【図15】入力方式の変形例を示すタイムチャートであ
る。
【図16】全体構成の変形例を示す概略ブロック図であ
る。
【図17】発振回路の構成例を示す回路図である。
【図18】ラッチ回路の構成例を示す回路図である。
【図19】最終段のラッチ回路の構成例を示す回路図で
ある。
【図20】各部の波形を示すタイムチャートである。
【図21】微分量子効率検出部の構成例を示す回路図で
ある。
【図22】電源部の構成例を示す回路図である。
【図23】スタートアップ部の構成例を示す回路図であ
る。
【図24】発光指令信号生成部の変形例を示す回路図で
ある。
【図25】半導体劣化検出部の構成例を示す回路図であ
る。
【図26】本発明の第三の実施の形態の具体的な構成例
を示すブロック図である。
【図27】その一部のラッチ回路の構成例を示す回路図
である。
【図28】その一部の論理記述を実行する構成例を示す
回路図である。
【図29】その一部の論理記述を実行する構成例を示す
回路図である。
【図30】レベルシフト回路を示す回路図である。
【図31】周波数選択信号生成回路を示す回路図であ
る。
【図32】強度変調信号を得るための構成例を示す回路
図である。
【図33】パルス幅変調部中のマルチプレクサの構成例
を示す回路図である。
【図34】パルス幅変調部中の他部の構成例を示す回路
図である。
【符号の説明】
3 半導体レーザ 4 受光素子 6 光・電気負帰還ループ 7,44 電流駆動部 8,43 誤差増幅部 9,32 1チップの集積回路 11 パルス幅変調・強度変調信号生成部 12,42 発光指令信号生成部 16,61 データ変換手段 17,62 パルス幅変調手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データに基づいて、前記入力データ
    に対しパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令
    信号を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部と、 半導体レーザと、この半導体レーザの光出力をモニタす
    る受光素子と、ともに光・電気負帰還ループを形成し、
    前記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に
    比例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生
    成部から得られる前記発光指令信号とが等しくなるよう
    に前記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部
    と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように生成
    され前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与えら
    れる前記発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レ
    ーザに順方向電流として流す電流駆動部と、 が1チップの集積回路で構成されていることを特徴とす
    る半導体レーザ制御装置。
  2. 【請求項2】 パルス幅変調・強度変調信号生成部は、 入力データをパルス幅変調データと強度変調データとに
    変換するデータ変換手段と、パルス幅変調データに基づ
    いてパルス幅変調した複数個のパルスを生成するパルス
    幅変調手段と、これらのデータ変換手段とパルス幅変調
    手段との出力に基づいて半導体レーザに対してパルス幅
    変調と強度変調とを同時に行う発光指令信号生成部とを
    有することを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 1チップの集積回路が、バイポーラトラ
    ンジスタにより形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の半導体レーザ制御装置。
  4. 【請求項4】 1チップの集積回路が、C‐MOSトラ
    ンジスタにより形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の半導体レーザ制御装置。
  5. 【請求項5】 1チップの集積回路が、バイポーラトラ
    ンジスタとC‐MOSトランジスタとの混成回路により
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    半導体レーザ制御装置。
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