JPH09319127A - 電子写真感光体用基体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体用基体の製造方法

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JPH09319127A
JPH09319127A JP15642696A JP15642696A JPH09319127A JP H09319127 A JPH09319127 A JP H09319127A JP 15642696 A JP15642696 A JP 15642696A JP 15642696 A JP15642696 A JP 15642696A JP H09319127 A JPH09319127 A JP H09319127A
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JP
Japan
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substrate
cut
ironing
thickness
length
Prior art date
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Pending
Application number
JP15642696A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Yoshikawa
英一郎 吉川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産歩留良く、しかも良質なアルミニウム又
はアルミニウム合金製の電子写真感光体用基体を製造す
ること。 【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金を熱
間押出しし、切断して素管を得て、これに面削加工、し
ごき加工あるいは冷間引抜き加工を施して所定の長さに
切断して基体を製造する方法において、面削加工を施す
前の素管の長さ(L(mm))、外径(D(mm))、
肉厚(T(mm))及び偏肉量(H(mm))が、式 【数1】(D/L)×(H/T)=K≦0.2 … を満足することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体用基
体の製造方法に関する。詳しくは寸法精度の高いアルミ
ニウムあるいはアルミニウム合金(以下、併せてアルミ
ニウム金属と記載する。)製の電子写真感光体用基体を
生産歩留よく製造する方法に関する。更に、本発明は、
良好な画像形成が得られる電子写真感光体を製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム金属製の円筒状基体表面に
感光層形成用塗布液を塗布し、感光層を形成させた電子
写真感光体は広く製造されている。しかし、この薄肉・
軽量の円筒状基体をより安価にして、寸法精度よく、し
かも歩留よく製造することは容易ではない。
【0003】アルミニウム金属製の円筒状基体の製法と
しては、例えば、アルミニウム金属を熱間押出し加工
し、引抜き加工を施し、得られたパイプを所定の長さに
切断し、次いで外表面をダイヤモンドバイト等の切削工
具を用いて切削仕上げする方法あるいは押出し管をしご
き加工により仕上げる方法、または押出し管を冷間引抜
き加工して得る方法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルミニウ
ム金属を熱間押出しし、得られたアルミニウムパイプを
所定の長さに切断し、次いで外表面を切削する面削加工
を施し、更にしごき加工あるいは冷間引抜き加工を施
し、最後に切断して電子写真感光体用基体を製造する方
法において、より寸法精度を高め、生産・歩留を向上さ
せる方法を提供することを目的とする。本発明者は上記
目的を達成するために種々研究を重ねたところ、上記方
法において、面削加工を施す前のアルミニウム金属パイ
プ素管の寸法が、得られる感光体基体の寸法精度に及ぼ
す影響が大きいこと、更にその基体を用いて調製した感
光体の品質にも影響するとの知見を得て本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アルミ
ニウム金属を熱間押出しして得たアルミニウム金属パイ
プを、所定の長さに切断し、次いで外表面を切削加工す
る面削加工を施し、更にしごき加工あるいは冷間引抜き
加工を施し、最後に切断して電子写真感光体用基体を製
造する方法において、面削加工前のアルミニウム素管、
つまり面削加工を施すアルミニウム金属素管の全長(L
(mm))、外径(D(mm))、肉厚(T(mm))
及び偏肉量(H(mm))が、下記式
【0006】
【数2】(D/L)×(H/T)=K≦0.2 …
【0007】を満足することを特徴とする電子写真感光
体用基体の製造方法を要旨とするものである。なお、偏
肉量は、管の厚みを、管周を4等分し、その4箇所の測
定値の最大値と最小値との差を意味するものとする。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における熱間押出し、面削
加工、しごき加工及び冷間引抜き加工は従来普通に行わ
れている条件の範囲内で行われる。即ち、通常の方法で
熱間押出ししたアルミニウム金属パイプを所定の長さに
切断して素管を得る。次いで行われる表面の荒れ、厚み
むら、付着した汚れ等を除去するための面削加工は、例
えばダイヤモンドバイト等の切削工具を用いて切削する
方法、エッチング加工による方法、又は砂粒、カーボラ
ンダム、ガラスビーズ又は金属粉等を用いるブラスト加
工による方法などにより、更にはこれらの方法を適宜組
合せて、パイプ外表面を50〜300μm、好ましくは
100〜200μmの厚さで切削除去する。しごき加工
は、ポンチを挿入したアルミニウム金属素管を順次ダイ
ス管を通過させて、段階的に3倍程度引伸ばし、所望の
外径寸法に成形する。冷間引抜き加工も同じく3倍程度
引伸ばす。
【0009】本発明は、上記工程において、面削加工を
施すアルミニウム金属素管の寸法が式を満足するよう
な値になっていることが必要である。この式を満足し
ないような場合には、面削加工を施し、しごき加工を施
して所望製品寸法の基体を得ても、基体の寸法精度不良
率が高く、その基体を用いて調製した感光体は画像むら
を引きおこす確率が大きいのである。式の意味すると
ころは、しごき加工を施す素管は偏肉量が小さいことが
望ましいこと、又、特に細くて長い管において不良率が
高いことを物語るものである。Kの値については0.2
以下、更に0.15以下が好ましい結果をもたらす。
【0010】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 アルミニウム合金A3003を500℃で熱間押出し
し、外径約34mmのアルミニウムパイプを得て、これ
を約139mmの長さに切断し、肉厚約2mm、K値
0.2以下の素管を10,000本得た。次に、ダイヤ
モンドバイトを用いて外表面を約150μm面削加工
し、次いでしごき加工を施し、これを長さ338mmに
切断し、外径30mm、肉厚1.035mmの感光体用
基体を得た。
【0011】なお、しごき加工は三つのダイスを用いる
3段階の加工を採用した。製造したものの寸法精度不良
率は15%であった。得られた基体を常法に従って表面
をアルマイト加工し、感光層形成用塗布液を塗布し、得
られた感光体を実機複写機に装着し得られた画像を評価
したところ、いずれも画像むらのない良好な写真画像が
得られた。なお、寸法精度不良率は、管の中央を測定し
曲り50μm以下ならば問題なしとし、それ以上を不良
として評価した。しごき加工に代えて、冷間引抜き加工
を施したところ、同様の結果が得られた。
【0012】実施例2 実施例1と同様にして、外径約44mmの押出し管を得
て、これを約140mmに切断し、肉厚約3mm、K値
0.15以下の素管を10,000本製造した。これら
を同様にして面削加工し、しごき加工を施し、334m
mに切断し、外径40mm、肉厚0.75mmの感光体
用基体を得た。得られたものの寸法精度不良率は10%
であった。同様にして調製した感光体は画像むらのない
良質のものであった。しごき加工を通常の冷間引抜き加
工に代えても同様の結果が得られた。
【0013】比較例1 実施例1と同様の条件で熱間押出しし、切断して得た外
径約34mm、長さ約139mmの素管の中からK値
0.2以上のものを10,000本取り出し、同様にし
て面削加工、しごき加工を施し、338mmに切断し
て、肉厚1.035mmの感光体用基体を得た。得られ
たものの寸法精度不良率は80%であり、調製した感光
体は殆んど画像むらを生じるものであった。
【0014】比較例2 実施例2と同様の条件で熱間押出しし、切断して得た外
径約44mm、長さ約140mmの素管の中からK値
0.2以上のものを10,000本取出し、同様にして
面削加工、しごき加工を施し、切断して、長さ334m
m、外径40mm、肉厚0.75mmの感光体基体を得
た。得られたものの寸法精度不良率は80%であり、調
製した感光体は殆んどのものに画像むらが認められた。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、アルミニウム金属を熱
間押出し、切断、面削加工、しごき加工あるいは冷間引
抜き加工を施し、最後に切断して電子写真感光体用基体
を製造するに当り、面削加工を施す前のアルミニウム金
属パイプの外径、長さ、厚み及び偏肉量を所定の値にす
ることにより、最終的に得られる感光体用基体の歩留を
向上させ、しかも良質の感光体を製造することができる
ものであり、電子写真感光体製造上貢献するところ大で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金を熱
    間押出ししてアルミニウムパイプを得て、これを所定の
    長さに切断して素管を製造し、次いで面削加工を施し、
    更にしごき加工を施し、切断して電子写真感光体用基体
    を製造するに当り、前記面削加工を施す素管の長さ(L
    (mm))、外径(D(mm))、肉厚(T(mm))
    及び偏肉量(H(mm))が、下記式 【数1】(D/L)×(H/T)=K≦0.2 … を満足することを特徴とする電子写真感光体用基体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 しごき加工に代えて冷間引抜き加工を施
    す請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2によって製造された基体
    を用いる電子写真感光体の製造方法。
JP15642696A 1996-05-29 1996-05-29 電子写真感光体用基体の製造方法 Pending JPH09319127A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000066427A (ja) * 1998-08-24 2000-03-03 Showa Alum Corp 感光ドラム基体用アルミニウム無切削管
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JP2010156798A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Showa Denko Kk 感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法

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