JPH09316622A - ガスタービン部材及びその遮熱コーティング方法 - Google Patents

ガスタービン部材及びその遮熱コーティング方法

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JPH09316622A
JPH09316622A JP8156068A JP15606896A JPH09316622A JP H09316622 A JPH09316622 A JP H09316622A JP 8156068 A JP8156068 A JP 8156068A JP 15606896 A JP15606896 A JP 15606896A JP H09316622 A JPH09316622 A JP H09316622A
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gas turbine
less
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Kazuaki Ikeda
一昭 池田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最適な溶射条件及び溶射材料を同時に構築し、
より緻密で且つ密着強度を高めた遮熱コーティング層を
形成して高温酸化に伴う界面剥離等に対する耐久性を改
善する。 【解決手段】ガスタービン部材は、金属基材1と、この
金属基材1上にMCrAlY系のボンドコート3及びZ
rO2 −Y2 3 系のトップコート4で構成した遮熱コ
ーティング層2とを備える。ボンドコート3は、トップ
コート4よりも小さい2%以下の気孔率および金属基材
1に対する密着強度が100MPa以上の特性をもつ。
このボンドコート3を、溶射速度を450〜900m/
sとした高速ガス炎溶射法を使用し、20〜50μmの
粉末粒径を有するMCrAlY系材料を用いて、金属基
材1上に皮膜厚さ0.02〜0.20mmで一体に形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ジェットエンジ
ン又は発電用ガスタービンの動翼、静翼、燃焼器等のガ
スタービン部材及びその遮熱コーティング方法に係り、
特にボンドコート及びトップコートの溶射条件及び溶射
材料等の工夫に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ジェットエンジン又は発電用ガ
スタービンは、コンプレッサからの圧縮空気をジェット
用燃料又はLNG等で燃焼させ、その燃焼ガスを作動媒
体として回転エネルギーに変換しているため、その構成
部材である動翼や静翼、燃焼器等を、1000℃以上の
高温環境下で使用可能なガスタービン部材、例えばNi
基やCo基超合金で形成している。
【0003】このようなガスタービン部材には、冷却空
気に対する温度上昇を防止する構造のほか、その外側表
面に遮熱コーティングによる保護皮膜(溶射皮膜)が形
成されている。この保護皮膜は、通常、ボンドコート及
びトップコートの2層の皮膜構造を有し、大気圧プラズ
マ放射法を用いて形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガスタービン部材に形成される保護皮膜にあっては、
大気圧プラズマ溶射法に起因して、その遮熱特性を長時
間、発揮させることが困難となる場合があった。
【0005】例えば、大気圧プラズマ溶射法による遮熱
コーティングを実施しているため、保護皮膜の気孔率が
10%以上と高く、皮膜自体の積層密着強度が弱く、特
に皮膜中の気孔を介して酸化が進行し、動翼、静翼、燃
焼器等の基材(母材)と溶射皮膜との界面で剥離が生
じ、溶射皮膜が脱落しやすい等の耐久性の面で問題があ
った。
【0006】このような問題を解決する方法としては、
構成材料の変更が想至されるが、これらの構成材料は高
温下で使用される材料としては最先端のものであるた
め、材料変更のみの改善策では実用上、殆ど困難であっ
た。また、遮熱コーティングにおいては、従来の溶射法
をそのまま用いて溶射材料のみを変更しても殆ど意味を
なさない。
【0007】この発明は、上述した従来の課題を解決す
るためになされたもので、最適な溶射条件及び溶射材料
を同時に構築し、より緻密で且つ密着強度を高めた遮熱
コーティング層を形成して高温酸化に伴う界面剥離等に
対する耐久性を改善することを、目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、所望の気孔率及び密着強度を達成可能な
溶射速度及び溶射材料について鋭意研究を続けた。一般
に、図1に示すように、溶射速度が高くなる程、気孔率
が減少し、接着力(密着強度)が高くなることが知られ
ている。例えば、従来の大気圧プラズマ溶射法の場合に
は、最大溶射速度が300〜350m/sであり、この
条件で形成される溶射皮膜中の気孔率は約15%であっ
た。
【0009】この点を踏まえ、本発明者は、所望の気孔
率を5%以下、望ましくは2%以下と考え、各種実験等
を行った結果、この気孔率を達成させる溶射速度として
450〜900m/sが最適であるとの知見を得た。即
ち、気孔率を5%以下にするには450m/s以上必要
であると共に、900m/sを超えると気孔率が0.2
5%以下となるが、基材表面に対する圧縮残留応力が強
くなって良好な皮膜が形成されないためである。
【0010】そこで、本発明者は、従来の溶射法の制約
を超えた溶射速度を実現可能な方法として、研究を重ね
た結果、高速ガス炎溶射法と、水素燃料を用いた溶射法
とに着目すると共に、これら溶射法を使用したときの最
適な溶射材料(組成、粉末粒径等)について更に各種実
験を行った結果、以下の知見を得て本発明を完成するに
至った。
【0011】即ち、この発明の最大の特徴は、ガスター
ビン部品用の金属基材と、この金属基材上に遮熱コーテ
ィング層とを備え、この遮熱コーティング層をボンドコ
ート及びトップコートで構成したガスタービン部材にお
いて、上記ボンドコートは、MCrAlY系の組成を有
し且つ上記トップコートよりも小さい気孔率を有するこ
とにある。
【0012】請求項2記載の発明では、前記ボンドコー
トは、重量%でCrを11.00以上乃至32.00以
下、Alを5.00以上乃至14.00以下、Yを0.
20以上乃至1.90以下、およびO2 を1.00以下
とし、Niを残部又はCoを17.00以上乃至38.
00以下とし、不可避的不純物を含むMCrAlY系の
組成を有している。この組成は、上記溶射速度の利点を
活用しつつ、耐酸化性向上を重点とし、以下の理由で各
元素毎に成分範囲(重量%)を設定した。
【0013】「Cr」は、耐酸化性向上のための必須元
素であり11%よりも小さいと、例えばガスタービン環
境中で殆ど効果がなく、32%を超えると過剰品質とな
るため、「11.00%以上乃至32.00%以下」の
範囲に設定した。
【0014】「Al」は、金属基材に拡散してCrと同
様に耐酸化性を向上させる性質を有するが、5%よりも
小さいと拡散量が少なく、14%を超えると大気中の酸
素と結合してAl2 3 となって逆に皮膜強度を低下さ
せると共に耐酸化性を低下させるため、「5.00%以
上乃至14.00%以下」の範囲に設定した。
【0015】「Y」は、0.20%よりも小さいとY2
3 として安定な酸化物を形成しないし、1.90%を
超えると必要以上の酸化物を形成して基材との線膨脹係
数を損ねることになるため、「0.20%以上乃至1.
90%以下」の範囲に設定した。「O2 」は、酸化物量
を示す量でありこの定量値が1.00%を超えると皮膜
が脆弱となるため、「1.00%以下」の範囲に設定し
た。
【0016】「Co」は、17.00%よりも小さいと
耐酸化性に問題があり、38.00%を超えると過剰品
質となるため、「17.00%以上乃至38.00%以
下」の範囲に設定した。
【0017】請求項3記載の発明では、前記ボンドコー
トは、2%以下の気孔率を有している。この気孔率のボ
ンドコートにより、溶射皮膜及び母材の界面での母材酸
化を抑制できる。
【0018】請求項4記載の発明では、前記ボンドコー
トは、前記金属基材に対する密着強度が100MPa以
上である。
【0019】請求項5記載の発明では、前記トップコー
トは、ZrO2 −Y2 3 系の組成を有し且つ5%以下
の気孔率を有している。
【0020】請求項6記載の発明では、前記ボンドコー
トは、厚さが0.02mm以上乃至0.20mm以下で
あり、前記トップコートは、厚さが0.10mm以上乃
至0.50mm以下である。
【0021】請求項7記載の発明に係るガスタービン部
材の遮熱コーティング方法は、溶射速度を450m/s
以上乃至900m/s以下とした溶射法を使用して、ガ
スタービン部品用の金属基材上に遮熱コーティング層の
ボンドコートを一体に形成することを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明では、前記ボンドコー
トの溶射材料として、重量%でCrを11.00以上乃
至32.00以下、Alを5.00以上乃至14.00
以下、Yを0.20以上乃至1.90以下、およびO2
を1.00以下とし、Niを残部又はCoを17.00
以上乃至38.00以下とし、不可避的不純物を含む組
成を有するMCrAlY系材料を用いている。
【0023】請求項9記載の発明では、前記ボンドコー
トの溶射材料として、20μm以上乃至50μm以下の
粉末粒径を有するMCrAlY系材料を用いている。
「粉末粒径」は、正規分布曲線で25〜40μmをピー
ク値として最大粒径を50μmとし、最小粒径を20μ
mとする「20μm以上乃至50μm以下」の範囲に設
定した。これは、50μmを超えると溶射皮膜中の未溶
融粒子として残存する割合が高くなり、20μmより小
さいと溶射中に溶融気化して皮膜形成に至らないためで
ある。
【0024】請求項10記載の発明では、前記溶射法と
して、高速ガス炎溶射法を、また請求項11記載の発明
では、前記溶射法として、水素燃料を使用した溶射法を
夫々用いている。「高速ガス炎溶射法」としては、例え
ばプロピレンや水素の混合ガスを燃料とし、超音速溶射
装置で加工物表面に皮膜を形成させるダイヤモンドジェ
ット法等が望ましい。
【0025】請求項12記載の発明に係るガスタービン
部材の遮熱コーティング方法は、ガスタービン部品用の
金属基材上に遮熱コーティング層のボンドコートを一体
に形成し、その後、溶射速度を350m/s以上乃至9
00m/s以下とした溶射法を使用して、上記ボンドコ
ート上に上記遮熱コーティング層のトップコートを一体
に形成することを特徴とする。
【0026】請求項13記載の発明では、前記トップコ
ートの溶射材料として、5μm以上乃至75μm以下の
粉末粒径を有するZrO2 −Y2 3 系材料を用いてい
る。
【0027】請求項14記載の発明に係るガスタービン
部材の遮熱コーティング方法は、溶射速度を450m/
s以上乃至900m/s以下とした溶射法を使用して、
ガスタービン部材用の金属基材上に遮熱コーティング層
のボンドコートを一体に形成し、その後、溶射速度を3
50m/s以上乃至900m/s以下とした溶射法を使
用して、上記ボンドコート上に上記遮熱コーティング層
のトップコートを一体に形成することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
2に基づいて説明する。
【0029】図2は、本発明に係るガスタービン部材の
模式的な断面構造を説明するものである。図2に示すガ
スタービン部材は、Ni基又はCo基等の超耐熱合金か
ら成るガスタービン部品用の金属基材1上に遮熱コーテ
ィング層2を被覆したものである。遮熱コーティング層
2は、MCrAlY系のボンドコート3及びZrO2
2 3 系のトップコート4で形成される。
【0030】ボンドコート3は、上述したMCrAlY
系の溶射材料、粉末粒径(20〜50μm)及び溶射速
度(450〜900m/s)の条件下でダイヤモンドジ
ェット法等の高速ガス炎溶射法(以下、「HVOF」と
呼ぶ)を用いて金属基材1上に0.02〜0.20mm
の皮膜厚さで一体に形成したため、2%以下の気孔率及
び100MPa以上の密着強度を達成している。
【0031】トップコート4は、上述したZrO2 −Y
2 3 系の溶射材料、粉末粒径(5〜75μm)及び溶
射速度(350〜900m/s)の条件下でHVOFを
用いてボンドコート3上に0.10〜0.50mmの皮
膜厚さで一体に形成したため、5%以下の気孔率を達成
している。この気孔率に関しては、ボンドコート3の方
がトップコート4よりも小さい。
【0032】なお、この実施形態では溶射法としてHV
OFを用いてあるが、この発明はこれに限定されるもの
ではなく、水素燃料を用いた溶射法でもよい。また、ト
ップコートに関しては、必ずしもこれら溶射法に限定さ
れるものではなく、従来の大気圧プラズマ溶射法を用い
てもよい。
【0033】
【実施例】次に、この発明の実施例を表及び図面を参照
して説明する。この実施例では、ガスタービン部品用の
金属基材としてNi基超耐熱合金を使用し、この金属基
材上の遮熱コーティング層(ボンドコート、トップコー
ト)の皮膜形成状況(気孔率、密着強度)、耐酸化性及
び剥離特性を調べた。
【0034】(実施例1)実施例1では、この発明に係
るガスタービン部材の皮膜形成状況を検討した。まず、
同一の溶射条件で溶射材料(MCrAlY系のボンドコ
ート材料)を変えたときの皮膜形成状況を表1〜表3に
基づいて説明する。
【0035】表1は、HVOFを用いた溶射試験の施工
条件(溶射条件)を、表2は、試験対象の3種の溶射材
料(粉末A、B、C)の組成及びその平均粉末粒径を、
表3は、所定の光学顕微鏡写真による気孔率測定法を用
いた皮膜の気孔率(%)の試験結果を説明するものであ
る。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】この結果、同一の溶射条件であっても、溶
射材料の条件、主に平均粒径の違い等で皮膜の気孔率が
異なること、特に粉末Cで気孔率が最も小さいこと(溶
射距離が180mmのときに2%以下)、また粉末Bの
場合には平均粒径が本発明の20〜50mmから逸脱し
て75mmと大きいため、殆ど皮膜が形成されないこと
が確認された。
【0040】次に、同一の溶射材料で溶射条件(溶射速
度)を変えたときの皮膜形成状況を表4、図3及び図4
に基づいて説明する。溶射材料としては、上記で最も良
好な皮膜形成が得られた粉末Cを使用し、溶射速度とし
ては、比較のため、本発明の溶射法(500、750、
900m/s)と従来の大気圧プラズマ溶射法(30
0、400m/s)とを用いた。溶射距離は、上記粉末
Cで気孔率2%以下を達成した180mmとした。
【0041】表4は、上記と同じ測定法を用いた皮膜の
気孔率(%)及び所定の密着強さ試験法を用いた密着強
度(MPa)の試験結果を示すものであり、図3及び図
4は、試験片の断面粒子構造を示す光学顕微鏡写真であ
る。この内、図3は、本発明(表4中の750m/sの
溶射速度の場合)の試験片を、図4は比較例(表4中の
300m/sの溶射速度の場合)の試験片を説明するも
のである。
【0042】
【表4】
【0043】上記の結果、同一の溶射材料であっても、
溶射速度の違いで皮膜の気孔率が著しく改善され、密着
強度が従来の2倍以上高くなることが確認された (実施例2)実施例2では、この発明のガスタービン部
材の耐酸化性及び剥離特性を検討した。試験法として
は、試験対象を室温〜900℃で繰り返し加熱して耐酸
化性及び剥離特性を調べる所定の熱サイクル試験法を用
いた。
【0044】表5は、この耐酸化性及び剥離特性の試験
結果を説明するものである。試験対象としては、上記実
施例1のHVOFを用いた溶射法でMCrAlY系の上
記粉末Cによるボンドコートを厚さ0.15mmの条件
で金属基材上に溶射施工し、そのボンドコート上に所定
のZrO2 −Y2 3 系の組成で平均粒径が70mmの
粉末によるトップコート(気孔率が3.5%)を溶射し
た本発明の遮熱コーティング試験片と、上記と同じ粉末
を従来の大気圧プラズマ溶射法で作製した比較例の試験
片とを使用した。
【0045】
【表5】
【0046】この結果、表5に示すように、本発明の試
験片は、従来のものよりも耐酸化性及び耐剥離性により
一層優れていることが確認された。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、遮熱コーティング層として、トップコートよりも小
さい気孔率を有するMCrAlY系のボンドコートを形
成することを必須とし、特に溶射速度を450〜900
m/sとした溶射法(例えば、高速ガス炎溶射法又は水
素燃料を使用した溶射法)を使用し、粉末粒径が20〜
50μmの条件で溶射皮膜を形成したため、最適な溶射
条件及び溶射材料を構築できると共に、従来と比べてよ
り一層緻密で且つ密着強度を高めた遮熱コーティング層
を形成でき、その結果、高温酸化に伴う界面剥離等に対
する耐久性を各段に改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶射速度に対する気孔率及び接着力の関係を説
明する概略特性図。
【図2】この発明に係るガスタービン部材の要部構成を
説明する概略断面図。
【図3】本発明(試験片)の断面の粒子構造を示す光学
顕微鏡写真。
【図4】従来の比較例(試験片)の断面の粒子構造を示
す光学顕微鏡写真。
【符号の説明】
1 金属基材 2 遮熱コーティング層 3 ボンドコート 4 トップコート

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン部品用の金属基材と、この
    金属基材上に遮熱コーティング層とを備え、この遮熱コ
    ーティング層をボンドコート及びトップコートで構成し
    たガスタービン部材において、上記ボンドコートは、M
    CrAlY系の組成を有し且つ上記トップコートよりも
    小さい気孔率を有することを特徴とするガスタービン部
    材。
  2. 【請求項2】 前記ボンドコートは、重量%でCrを1
    1.00以上乃至32.00以下、Alを5.00以上
    乃至14.00以下、Yを0.20以上乃至1.90以
    下、およびO2 を1.00以下とし、Niを残部又はC
    oを17.00以上乃至38.00以下とし、不可避的
    不純物を含むMCrAlY系の組成を有する請求項1記
    載のガスタービン部材。
  3. 【請求項3】 前記ボンドコートは、2%以下の気孔率
    を有する請求項1又は2記載のガスタービン部材。
  4. 【請求項4】 前記ボンドコートは、前記金属基材に対
    する密着強度が100MPa以上である請求項1乃至3
    のいずれか1項記載のガスタービン部材。
  5. 【請求項5】 前記トップコートは、ZrO2 −Y2
    3 系の組成を有し且つ5%以下の気孔率を有する請求項
    1乃至4のいずれか1項記載のガスタービン部材。
  6. 【請求項6】 前記ボンドコートは、厚さが0.02m
    m以上乃至0.20mm以下であり、前記トップコート
    は、厚さが0.10mm以上乃至0.50mm以下であ
    る請求項1乃至5のいずれか1項記載のガスタービン部
    材。
  7. 【請求項7】 溶射速度を450m/s以上乃至900
    m/s以下とした溶射法を使用して、ガスタービン部品
    用の金属基材上に遮熱コーティング層のボンドコートを
    一体に形成することを特徴とするガスタービン部材の遮
    熱コーティング方法。
  8. 【請求項8】 前記ボンドコートの溶射材料として、重
    量%でCrを11.00以上乃至32.00以下、Al
    を5.00以上乃至14.00以下、Yを0.20以上
    乃至1.90以下、およびO2 を1.00以下とし、N
    iを残部又はCoを17.00以上乃至38.00以下
    とし、不可避的不純物を含む組成を有するMCrAlY
    系材料を用いた請求項7記載のガスタービン部材の遮熱
    コーティング方法。
  9. 【請求項9】 前記ボンドコートの溶射材料として、2
    0μm以上乃至50μm以下の粉末粒径を有するMCr
    AlY系材料を用いた請求項7又は8記載のガスタービ
    ン部材の遮熱コーティング方法。
  10. 【請求項10】 前記溶射法として、高速ガス炎溶射法
    を用いた請求項7乃至9のいずれか1項記載のガスター
    ビン部材の遮熱コーティング方法。
  11. 【請求項11】 前記溶射法として、水素燃料を使用し
    た溶射法を用いた請求項7乃至9のいずれか1項記載の
    ガスタービン部材の遮熱コーティング方法。
  12. 【請求項12】 ガスタービン部品用の金属基材上に遮
    熱コーティング層のボンドコートを一体に形成し、その
    後、溶射速度を350m/s以上乃至900m/s以下
    とした溶射法を使用して、上記ボンドコート上に上記遮
    熱コーティング層のトップコートを一体に形成すること
    を特徴とするガスタービン部材の遮熱コーティング方
    法。
  13. 【請求項13】 前記トップコートの溶射材料として、
    5μm以上乃至75μm以下の粉末粒径を有するZrO
    2 −Y2 3 系材料を用いた請求項12記載のガスター
    ビン部材の遮熱コーティング方法。
  14. 【請求項14】 溶射速度を450m/s以上乃至90
    0m/s以下とした溶射法を使用して、ガスタービン部
    材用の金属基材上に遮熱コーティング層のボンドコート
    を一体に形成し、その後、溶射速度を350m/s以上
    乃至900m/s以下とした溶射法を使用して、上記ボ
    ンドコート上に上記遮熱コーティング層のトップコート
    を一体に形成することを特徴とするガスタービン部材の
    遮熱コーティング方法。
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