JPH09316493A - 洗浄剤 - Google Patents

洗浄剤

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JPH09316493A
JPH09316493A JP15884496A JP15884496A JPH09316493A JP H09316493 A JPH09316493 A JP H09316493A JP 15884496 A JP15884496 A JP 15884496A JP 15884496 A JP15884496 A JP 15884496A JP H09316493 A JPH09316493 A JP H09316493A
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JP
Japan
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silicone rubber
group
formula
cleaning agent
weight
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Pending
Application number
JP15884496A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Morita
好次 森田
Takashi Tachibana
隆司 橘
Asao Harashima
朝雄 原島
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた洗浄性と保存安定性、および柔らかな
使用感を有する洗浄剤を提供する。 【解決手段】 シリコーンゴム粉末を含有する洗浄剤に
おいて、このシリコーンゴム粉末を形成するポリオルガ
ノシロキサン鎖のケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基が結合していることを特徴とする洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーンゴム粉
末を含有する洗浄剤に関し、詳しくは、優れた洗浄性と
保存安定性、および柔らかな使用感を有する洗浄剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】汚垢を効率的に除去するための研磨材と
して、無機質粉末、シリコーン樹脂粉末、または有機樹
脂粉末を含有する洗浄剤は、洗浄性が優れるものの、こ
れを皮膚に使用した場合には異物感や刺激を感じたり、
また、比較的柔らかな基材に使用した場合には、この基
材を損傷したりするという問題があった。
【0003】このため、研磨剤として、シリコーンゴム
粉末を含有する洗浄剤が提案されている。このような洗
浄剤としては、例えば、表面に無機質粉末を付着したシ
リコーンゴム粉末を含有する洗浄剤(特開昭60−13
0698号公報参照)、シリコーンゴム粉末を含有する
洗顔化粧料(特開昭63−313710号公報参照)が
挙げられる。
【0004】しかし、このようなシリコーンゴム粉末を
含有する洗浄剤は、洗浄性が十分でなかったり、また、
保存安定性が乏しいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達
した。すなわち、本発明の目的は、優れた洗浄性と保存
安定性、および柔らかな使用感を有する洗浄剤を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコーンゴ
ム粉末を含有する洗浄剤において、このシリコーンゴム
粉末を形成するポリオルガノシロキサン鎖のケイ素原子
に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基が結合していることを特徴とする洗浄剤に
関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の洗浄剤を詳細に説
明する。本発明の洗浄剤を構成するシリコーンゴム粉末
は、このシリコーンゴム粉末を形成するポリオルガノシ
ロキサン鎖のケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基が結合していることを特徴とする。上式中
のR1はアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基が例示され、特に、エチレン基、プロピ
レン基であることが好ましい。また、上式中のR2はR1
と同じか、または異なるアルキレン基であり、特に、エ
チレン基であることが好ましい。また、上式中のR3
水素原子またはアルキル基であり、R3のアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基が例示され
る。また、上式中のmは2〜100の整数であり、特
に、5〜20の整数であることが好ましい。
【0008】このようなポリオキシアルキレン基として
は、次のような基が例示される。 −C24(OC24)mOH −C24(OC24)mOCH3 −C24(OC24)n(OC36)pOH −C24(OC24)n(OC36)pOCH3 −C36(OC24)mOH −C36(OC24)mOCH3 −C36(OC24)n(OC36)pOH −C36(OC24)n(OC36)pOCH3 (式中、mは2〜100の整数であり、nは0または正
の整数であり、pは正の整数であり、かつn+pは2〜
100の整数である。) このようなポリオキシアルキレン基の中でも、本発明の
洗浄剤に特に優れた保存安定性、および柔らかな使用感
を付与できることから、この主鎖が(OC24)の繰り返
し単位のみからなるポリオキシエチレン基であることが
好ましい。
【0009】このようなポリオキシアルキレン基は、シ
リコーンゴムを形成するポリオルガノシロキサン鎖のケ
イ素原子に結合していることが必要である。このシリコ
ーンゴム粉末を形成するポリオルガノシロキサン鎖のケ
イ素原子にポリオキシアルキレン基を導入する方法とし
ては、ケイ素原子にポリオキシアルキレン基およびシリ
コーンゴムの硬化反応に関与する基を有するポリオルガ
ノシロキサンを含有するシリコーンゴム組成物を硬化反
応させる方法、シリコーンゴム組成物の硬化反応に関与
する基を有するポリオキシアルキレン化合物を含有する
シリコーンゴム組成物を硬化反応させる方法が例示され
る。
【0010】このようなシリコーンゴム粉末を構成する
シリコーンゴムのJIS K 6301に規定されるJ
IS A硬さとしては、10〜50であることが好まし
く、特に、20〜45であることが好ましい。また、こ
のようなシリコーンゴム粉末の粒子径としては、5mm
以下であることが好ましく、特に、1mm以下であるこ
とが好ましい。また、このようなシリコーンゴム粉末の
形状としては、球状、偏平形状、不定形状が例示され、
このシリコーンゴム粉末を噴霧もしくは乳化により形成
した場合には球状もしくは扁平形状であり、また、この
シリコーンゴム粉末を微粉砕により形成した場合には不
定形状である。
【0011】このシリコーンゴム粉末を製造する方法と
しては、ケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基が結合しているポリオルガノシロキサン鎖
により形成されたシリコーンゴムを微粉砕する方法であ
ることが好ましい。このシリコーンゴムを微粉砕する方
法としては、シリコーンゴムをスタンプミル、ベルクラ
ッシャー、ロールミル、ハンマーミル、ドラムミル、ジ
ェットミル等の粉砕機により微粉砕する方法が例示され
る。シリコーンゴムを微粉砕する際には、このシリコー
ンゴムが発熱するので、水、液体窒素等により冷却しな
がら行うことが好ましい。
【0012】このようなシリコーンゴムを形成するシリ
コーンゴム組成物の硬化反応としては、アルケニル基と
ケイ素原子結合水素原子による付加反応、ケイ素原子結
合水酸基とケイ素原子結合水素原子による縮合反応、有
機過酸化物によるラジカル反応、紫外線照射によるラジ
カル反応が例示され、特に、付加反応であることが好ま
しい。付加反応により硬化するシリコーンゴム組成物と
しては、 (A)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケ
ニル基を有するポリオルガノシロキサン
100重量部、 (B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原
子を有するポリオルガノシロキサン{本組成物中のアル
ケニル基1モルに対して、(B)成分中のケイ素原子結合
水素原子が0.1〜10モルとなる量}、 (C)(i)ケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基およびアルケニル基もしくは水素原子が結
合しているポリオルガノシロキサンおよび/または(i
i)一般式: R4(OR2)mOR3 (式中、R2はアルキレン基であり、R3は水素原子また
はアルキル基であり、R4はアルケニル基であり、mは
2〜100の整数である。)で表されるポリオキシアル
キレン化合物 0.001〜20重量部、およ
び (D)白金系触媒(本組成物を硬化させるに十分な量)か
らなるシリコーンゴム組成物であることが好ましい。
【0013】(A)成分は、このシリコーンゴム組成物の
主成分であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子
結合アルケニル基を有するポリオルガノシロキサンであ
る。(A)成分の分子構造としては、直鎖状、一部分枝鎖
を有する直鎖状、分枝鎖状、環状、樹脂状が例示され、
特に、直鎖状や一部分枝鎖を有する直鎖状であることが
好ましい。(A)成分中のアルケニル基としては、ビニル
基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル
基が例示され、特に、ビニル基であることが好ましい。
また、(A)成分中のアルケニル基以外のケイ素原子に結
合する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等
のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等の
アリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン
化アルキル基等の置換もしくは非置換の一価炭化水素
基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコ
キシ基;水酸基が例示され、特に、メチル基、フェニル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基であることが
好ましい。
【0014】(B)成分は、このシリコーンゴム組成物の
架橋剤であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子
結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンである。
(B)成分の分子構造としては、直鎖状、一部分枝鎖を有
する直鎖状、分枝鎖状、環状、樹脂状が例示され、特
に、直鎖状や一部分枝鎖を有する直鎖状であることが好
ましい。(B)成分中の水素原子以外のケイ素原子に結合
する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の
アルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のア
リール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン
化アルキル基等の置換もしくは非置換の一価炭化水素
基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコ
キシ基;水酸基が例示され、特に、メチル基、フェニル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基であることが
好ましい。
【0015】(B)成分の配合量は、このシリコーンゴム
組成物中のアルケニル基、すなわち、(C)にもアルケニ
ル基が含まれている場合には、(A)成分と(C)成分に含
まれるアルケニル基の合計1モルに対して、(B)成分中
のケイ素原子結合水素原子が0.1〜10モルとなる量
であり、特に、これが0.5〜2.0モルとなる量であ
ることが好ましい。これは、シリコーンゴム組成物中の
アルケニル基1モルに対して、(B)成分中のケイ素原子
結合水素原子が0.1モル未満となる量である場合に
は、硬化が十分に進行しないためであり、また、これが
10モルをこえても、硬化が十分に進行しないためであ
る。
【0016】(C)成分は、このシリコーンゴム組成物を
硬化して得られるシリコーンゴム粉末に優れた親水性、
および柔らかな感触を付与するための成分であり、(i)
ケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基およびアルケニル基もしくは水素原子が結
合しているポリオルガノシロキサン、および(ii)一般
式: R4(OR2)mOR3 (式中、R2はアルキレン基であり、R3は水素原子また
はアルキル基であり、R4はアルケニル基であり、mは
2〜100の整数である。)で表されるポリオキシアル
キレン化合物からなる群から選択される少なくとも一種
の成分である。
【0017】(i)成分は、ケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
アルキレン基およびアルケニル基もしくは水素原子が結
合しているポリオルガノシロキサンである。上式中のR
1はアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基が例示され、特に、エチレン基、プロピレン
基であることが好ましい。また、上式中のR2はR1と同
じか、または異なるアルキレン基であり、特に、エチレ
ン基であることが好ましい。また、上式中のR3は水素
原子またはアルキル基であり、R3のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基が例示される。ま
た、上式中のmは2〜100の整数であり、特に、5〜
20の整数であることが好ましい。また、(i)成分中の
アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニル
基、ペンテニル基、ヘキセニル基が例示され、特に、ビ
ニル基であることが好ましい。(i)成分中のケイ素原子
に結合するその他の基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キ
シリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等
のアラルキル基;3,3,3−トリフルオロプロピル基
等のハロゲン化アルキル基等の置換もしくは非置換の一
価炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
等のアルコキシ基;水酸基が例示され、特に、メチル
基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基
であることが好ましい。(i)成分の分子構造としては、
直鎖状、一部分枝鎖を有する直鎖状、分枝鎖状、環状、
樹脂状が例示され、特に、直鎖状や一部分枝鎖を有する
直鎖状であることが好ましい。このような(i)成分とし
ては、次の一般式で表されるポリオルガノシロキサンが
例示される。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】 (式中、mは2〜100の整数であり、xは正の整数で
あり、yは正の整数であり、zは0または正の整数であ
る。)
【0018】また、(ii)成分は、一般式: R4(OR2)mOR3 (式中、R2はアルキレン基であり、R3は水素原子また
はアルキル基であり、R4はアルケニル基であり、mは
2〜100の整数である。)で表されるポリオキシアル
キレン化合物である。上式中のR2はアルキレン基であ
り、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が例示さ
れ、特に、エチレン基、プロピレン基であることが好ま
しい。また、上式中のR3は水素原子またはアルキル基
であり、R3のアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基が例示される。また、上式中のR4はア
ルケニル基であり、ビニル基、アリル基、ブテニル基、
ペンテニル基、ヘキセニル基が例示される。また、上式
中のmは2〜100の整数であり、特に、5〜20の整
数であることが好ましい。このような(ii)成分として
は、次の一般式で表されるポリオキシアルキレン化合物
が例示される。 CH2=CH(OC24)mOH CH2=CH(OC24)mOCH3 CH2=CHCH2(OC24)mOH CH2=CHCH2(OC24)mOCH3 CH2=CH(OC24)n(OC36)pOH CH2=CH(OC24)n(OC36)pOCH3 CH2=CHCH2(OC24)n(OC36)pOH CH2=CHCH2(OC24)n(OC36)pOCH3 (式中、mは2〜100の整数であり、nは0または正
の整数であり、pは正の整数であり、かつn+pは2〜
100の整数である。)
【0019】(C)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.001〜20重量部である。これは、
(A)成分100重量部に対して、(C)成分が0.001
重量部未満であると、得られるシリコーンゴム粉末に十
分な親水性を付与することができないためであり、ま
た、これが20重量部をこえると、得られるシリコーン
ゴム粉末がべたついたりするようになるためである。ま
た、(C)成分として(i)成分を配合する場合には、(A)
成分100重量部に対して0.01〜20重量部である
ことが好ましく、(ii)成分を配合する場合には、(A)
成分100重量部に対して0.001〜10重量部であ
ることが好ましい。
【0020】(D)成分の白金系触媒は、このシリコーン
ゴム組成物を硬化させるための触媒であり、例えば、塩
化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金のオレフ
ィン錯体、白金のアルケニルシロキサン錯体、白金担持
シリカ微粉末、白金担持活性炭微粉末、白金黒が挙げら
れる。
【0021】(D)成分の配合量は、このシリコーンゴム
組成物を硬化させるに十分な量であり、例えば、(A)成
分と(B)成分の合計重量に対して、(D)成分中の白金金
属が重量単位で0.1〜1,000ppmとなる量であ
ることが好ましく、特に、これが1〜500ppmとな
る量であることが好ましい。
【0022】このシリコーンゴム組成物には、その他任
意の成分として、例えば、ヒュームドシリカ、沈降性シ
リカ、石英粉末、溶融シリカ、二酸化チタン、タルク、
マイカ、カーボンブラック等の無機質充填剤、およびこ
れらの無機質充填剤をオルガノアルコキシシラン、オル
ガノクロロシラン、オルガノシラザン等の有機ケイ素化
合物により表面処理してなる無機質充填剤;3−メチル
−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘ
キシン−3−オール、フェニルブチノール等のアルキン
アルコール;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、
3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のエンイ
ン化合物;1,3,5,7−テトラメチル−1,3,
5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,
3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘ
キセニルシクロテトラシロキサン、ベンゾトリアゾール
等の付加反応抑制剤;防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、香
料、顔料、染料を配合することができる。シリコーンゴ
ム粉末の比重を調節するために、タルク、マイカ、およ
び溶融シリカからなる群から選択される少なくとも一種
の無機質充填剤を配合することが好ましく、このシリコ
ーンゴム粉末の比重は0.97〜1.20であることが
好ましく、特に、0.97〜1.10であることが好ま
しい。このため、これらの無機質充填剤の配合量として
は、(A)成分100重量部に対して100重量部未満で
あることが好ましく、特に、0.01〜20重量部であ
ることが好ましい。また、このシリコーンゴム組成物の
取扱作業性を向上するために上記の付加反応抑制剤を配
合することが好ましく、この配合量としては、シリコー
ンゴム組成物中に重量単位で10〜50,000ppm
となる量であることが好ましい。
【0023】本発明の洗浄剤において、上記のシリコー
ンゴム粉末の含有量は限定されず、例えば、0.01〜
20重量部の範囲内であることが好ましく、特に、0.
1〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
【0024】本発明の洗浄剤には、通常、洗浄剤に用い
られる界面活性剤を配合することが好ましい。この界面
活性剤としては、ヘキシルベンゼンスルホン酸、オクチ
ルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ド
デシルベンゼンスルホン酸、セチルベンゼンスルホン
酸、ミリスチルベンゼンスルホン酸やそのナトリウム塩
等のアニオン系界面活性剤;オクチルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、ドデシルトリメチルアンモニウム
ヒドロキシド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒ
ドロキシド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムヒ
ドロキシド、デシルジメチルベンジルアンモニウムヒド
ロキシド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムヒドロ
キシド、牛脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド、ヤ
シ油トリメチルアンモニウムヒドロキシド等のカチオン
系界面活性剤;ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオ
キシアルキレンアルキルエステル、ポリオキシアルキレ
ンソルビタンエステル、ポリエチレングライコール、ポ
リプロピレングライコール、ジエチレングライコールト
リメチルノナノールのエチレンオキサイド付加物等のノ
ニオン系界面活性剤、これらの界面活性剤の二種以上の
混合物が例示される。本発明の洗浄剤において、これら
の界面活性剤の含有量は限定されず、例えば、0.01
〜80重量%の範囲内であることが好ましく、特に、
0.1〜50重量%の範囲内であることが好ましい。
【0025】また、本発明の洗浄剤には、油剤を配合す
ることもできる。この油剤としては、密ロウ、カルナウ
バワックス、キャンデリラワックス、オゾケライト、セ
レシン、ライスワックス、モクロウ、モンタンロウ、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、硬
化ヒマシ油、ラノリン、ワセリン、ステアリン酸コレス
テリル等の固形もしくは半固形のワックス;流動パラフ
ィン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミ
リスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸イソプ
ロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン
酸ブチル、オレイン酸デシル、オレイン酸2−オクチル
ドデシル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、酢酸ラノリ
ン、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、アボガド油、アーモンド油、
オリーブ油、カカオ油、ホホバ油、ゴマ油、サフラワー
油、大豆油、ツバキ油、スクワラン、パーシック油、ヒ
マシ油、ミンク油、綿実油、ヤシ油、卵黄油、牛脂、豚
脂;ポリプロロピレングリコールモノオレート、ネオペ
ンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート等のグリ
コールエステル;イソステアリン酸トリグリセライド、
ヤシ油脂肪酸トリグリセライド等の多価アルコールエス
エル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シプロピレンセチルエーテル等のポリオキシアルキレン
エーテル油;エタノール、オクチルドデカノール、セチ
ルアルコール、オレイルアルコール等のアルコール;ジ
メチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポ
リメチルハイドロジェンシロキサン、ジメチルシロキサ
ン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、ジメチル
シロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、
ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シ
ロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリ
オキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共
重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロ
ピレン)シロキサン共重合体、環状ポリジメチルシロキ
サン、環状ポリメチルフェニルシロキサン、環状ポリメ
チルハイドロジェンシロキサン、アミノ変性ポリシロキ
サン、エポキシ変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキ
レン変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサ
ン、アルキル変性ポリシロキサン等のシリコーン油、こ
れらの油剤の二種以上の混合物が例示される。さらに、
オクタメチルテトラシクロシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキ
サン等の環状ジオルガノシロキサンオリゴマー、ヘキサ
メチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デ
カメチルテトラシロキサン等のジオルガノシロキサンオ
リゴマー;メチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級
アルコール;その他、パラフィン系炭化水素等の揮発性
油剤を配合することもできる。本発明の洗浄剤におい
て、これらの油剤の含有量は限定されず、例えば、0〜
80重量%の範囲内であることが好ましく、特に、0.
1〜50重量%の範囲内であることが好ましい。
【0026】また、本発明の洗浄剤には、本発明の目的
を損なわない限りその他任意の成分を配合することがで
きる。このような成分としては、水;四級アンモニウム
塩、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、イソプロ
ピルメチルフェノール、トリクロサン(トリクロロヒド
ロキシジフェニルエーテル)、ヒノキチオール等の制菌
・殺菌剤;フッ素樹脂粉末、シルク粉末、ポリエチレン
樹脂粉末、ポリプロピレン樹脂粉末、ポリアミド樹脂粉
末、アクリル樹脂粉末、塩化ビニル樹脂粉末、エポキシ
樹脂粉末、ポリスチロール樹脂粉末、セルロール粉末、
ポリメチルシルセスキオキサン樹脂粉末等の有機樹脂粉
末;タルク、セリサイト、マイカ、コロイドシリカ、カ
オリン、亜鉛華、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
ベントナイト、ヘクトライト、コロイドケイ酸アルミニ
ムマグネシウム、軽石、アルミナ、リン酸カルシウム等
の無機粉末;モンモリロナイト、ノントロナイト、サボ
ナイト、ヘクトライト、パーミキュライト、セピオライ
ト等の粘土鉱物;カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
これらの塩等の水溶性高分子、その他、酵素、香料、色
素、防腐剤、防カビ剤が例示される。
【0027】本発明の洗浄剤は、上記の成分をホモミキ
サー、パドルミキサー、コロイドミル、プロペラ式攪拌
機、ホモジナイザー、インライン式連続乳化機、超音波
乳化機、真空式攪拌機等により混合することにより調製
される。本発明の洗浄剤の形状としては、固形状;クリ
ーム状等の半固形状;液状、乳液状等の液状が例示さ
れ、特に、液状、乳液状等の液状であることが好まし
い。本発明の洗浄剤は、洗顔剤、身体洗浄剤等の皮膚洗
浄剤、毛髪洗浄剤、家庭用洗浄剤、工業用洗浄剤として
使用することができる。
【0028】
【実施例】本発明の洗浄剤を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例中の粘度は、25℃において測定した
値である。また、シリコーンゴム粉末の物性、親水性、
および感触を次のようにして評価した。 [シリコーンゴム粉末の平均粒子径]ふるい目の異なる
数種のメッシュを通過したシリコーンゴム粉末の重量か
ら平均粒子径を求めた。 [シリコーンゴム粉末の最大粒子径]シリコーンゴム粉
末の最大粒子径を電子顕微鏡により観察して求めた。 [シリコーンゴム粉末の親水性]シリコーンゴム粉末1
00重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル(HLB=13.1)4重量部、およびイオン交換水
1000重量部からなる水分散液を調製した。この水分
散液を1週間室温で静置した後、この外観を観察した。
このシリコーンゴム粉末が、この水分散液中で凝集して
おらず、容易に再分散可能である場合を親水性が良好で
あるとして○、このシリコーンゴム粉末が、この水分散
液中で凝集してしまい、再分散しない場合を親水性が不
良であるとして×で示した。 [シリコーンゴム粉末の感触]上記の水分散液を手肌に
塗った際のシリコーンゴム粉末の感触を、このシリコー
ンゴム粉末が柔らかな感触を有する場合を○、ややごわ
つくような異物感を有する場合を△、ごわつくような異
物感を有する場合を×で示した。
【0029】[参考例1]粘度が100センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、この組成物中のビ
ニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子が0.8
5モルとなる量の分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封
鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、これらのシロ
キサンの合計量に対して白金金属が重量単位で5ppm
となる量の塩化白金酸のイソプロパノール溶液、式:
【化9】 で表されるポリオキシエチレン基含有ポリメチルシロキ
サン4重量部、および平均粒子径が約4μmであり、ポ
リメチルハイドロジェンシロキサンにより処理されたマ
イカ10重量部を均一に混合して付加反応硬化型のシリ
コーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成
物を150℃で30分間加熱してシリコーンゴムを成形
した。このシリコーンゴムのJIS A硬さおよび比重
を測定した。次に、このシリコーンゴムを回転半径20
cmのハンマーミルにより微粉砕して不定形状のシリコ
ーンゴム粉末を調製した。このシリコーンゴム粉末の特
性を表1に示した。
【0030】[参考例2]粘度が500センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、この組成物中のビ
ニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子が0.9
0モルとなる量の平均単位式:
【化10】 で表されるポリメチルシロキサン、これらのシロキサン
の合計量に対して白金金属が重量単位で10ppmにな
る量の塩化白金酸のイソプロパノール溶液、式:
【化11】 で表されるポリオキシエチレン基含有ポリメチルシロキ
サン0.5重量部、および平均粒子径が約0.5μmで
あり、ポリメチルハイドロジェンシロキサンにより処理
されたタルク18重量部を均一に混合して付加反応硬化
型のシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーン
ゴム組成物を150℃で30分間加熱してシリコーンゴ
ムを成形した。このシリコーンゴムのJIS A硬さお
よび比重を測定した。次に、このシリコーンゴムを回転
半径20cmのハンマーミルにより微粉砕して不定形状
のシリコーンゴム粉末を調製した。このシリコーンゴム
粉末の特性を表1に示した。
【0031】[参考例3]粘度が100センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、式: CH2=CHCH2(OC24)8OH で表されるポリオキシエチレン化合物1重量部、この組
成物中のビニル基とアリル基の合計量1モルに対してケ
イ素原子結合水素原子が0.90モルとなる量の分子鎖
両末端トリメチルシリル基封鎖ポリメチルハイドロジェ
ンシロキサン、これらのシロキサンの合計量に対して白
金金属が重量単位で5ppmとなる量の塩化白金酸のイ
ソプロパノール溶液、および平均粒子径が約4μmであ
り、ポリメチルハイドロジェンシロキサンにより処理さ
れたマイカ10重量部を均一に混合して付加反応硬化型
のシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴ
ム組成物を150℃で30分間加熱してシリコーンゴム
を成形した。このシリコーンゴムのJIS A硬さおよ
び比重を測定した。次に、このシリコーンゴムを回転半
径20cmのハンマーミルにより微粉砕して不定形状の
シリコーンゴム粉末を調製した。このシリコーンゴム粉
末の特性を表1に示した。
【0032】[参考例4]粘度が500センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、式: CH2=CHCH2(OC24)16OCH3 で表されるポリオキシエチレン化合物0.2重量部、こ
の組成物中のビニル基とアリル基の合計量1モルに対し
てケイ素原子結合水素原子が1.00モルとなる量の平
均単位式:
【化12】 で表されるポリメチルシロキサン、これらのシロキサン
の合計量に対して白金金属が重量単位で10ppmにな
る量の塩化白金酸のイソプロパノール溶液、および平均
粒子径が約0.5μmであり、ポリメチルハイドロジェ
ンシロキサンにより処理されたタルク15重量部を均一
に混合して付加反応硬化型のシリコーンゴム組成物を調
製した。このシリコーンゴム組成物を150℃で30分
間加熱してシリコーンゴムを成形した。このシリコーン
ゴムのJIS A硬さおよび比重を測定した。次に、こ
のシリコーンゴムを回転半径20cmのハンマーミルに
より微粉砕して不定形状のシリコーンゴム粉末を調製し
た。このシリコーンゴム粉末の特性を表1に示した。
【0033】[参考例5]粘度が500センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、式: CH2=CHCH2(OC24)8OH で表されるポリオキシエチレン化合物1重量部、この組
成物中のビニル基とアリル基の合計量1モルに対してケ
イ素原子結合水素原子が1.30モルとなる量の分子鎖
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロジ
ェンシロキサン、これらのシロキサンの合計量に対して
白金金属が重量単位で5ppmとなる量の塩化白金酸の
イソプロパノール溶液、および平均粒子径が約4μmで
あり、ポリメチルハイドロジェンシロキサンにより処理
されたマイカ10重量部を均一に混合して付加反応硬化
型のシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーン
ゴム組成物を150℃で30分間加熱してシリコーンゴ
ムを成形した。このシリコーンゴムのJIS A硬さお
よび比重を測定した。次に、このシリコーンゴムを回転
半径20cmのハンマーミルにより微粉砕して不定形状
のシリコーンゴム粉末を調製した。このシリコーンゴム
粉末の特性を表1に示した。
【0034】[参考例6]粘度が100センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、このシロキサン中
のビニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子が
1.20モルとなる量の分子鎖両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、これら
のシロキサンの合計量に対して白金金属が重量単位で5
ppmとなる量の塩化白金酸のイソプロパノール溶液、
および平均粒子径が4μmであり、ポリメチルハイドロ
ジェンシロキサンにより処理されたマイカ10重量部を
均一に混合して付加反応硬化型のシリコーンゴム組成物
を調製した。このシリコーンゴム組成物を150℃で3
0分間加熱してシリコーンゴムを成形した。このシリコ
ーンゴムのJIS A硬さおよび比重を測定した。次
に、このシリコーンゴムを回転半径20cmのハンマー
ミルにより微粉砕して不定形状のシリコーンゴム粉末を
調製した。このシリコーンゴム粉末の特性を表1に示し
た。
【0035】[参考例7]粘度が100センチストーク
スである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポ
リジメチルシロキサン100重量部、このシロキサン中
のビニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子が
1.20モルとなる量の分子鎖両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、これら
のシロキサンの合計量に対して白金金属が重量単位で5
ppmとなる量の塩化白金酸のイソプロパノール溶液を
均一に混合して付加反応硬化型のシリコーンゴム組成物
を調製した。このシリコーンゴム組成物を25℃の純水
(電気伝導度=0.2μS/cm)200重量部とポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB=1
3.1)4重量部に速やかに混合して、ホモジナイザー
(300kgf/cm2)により均一なシリコーンゴム
組成物の水系エマルジョンを調製した。この水系エマル
ジョンを30℃で6時間静置してシリコーンゴム粉末の
水分散液を調製した。この水分散液を80℃で1時間加
熱した後、スプレードライヤーにより乾燥して球状のシ
リコーンゴム粉末を調製した。このシリコーンゴム粉末
の特性を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】[実施例1〜5、比較例1〜4]参考例1
〜7で調製したシリコーンゴム粉末、平均粒子径が11
0μmであり、JIS A硬さが78であり、比重が
0.93であるポリエチレン樹脂粉末、または平均粒子
径が70μmであり、比重が2.2である不定形シリカ
粉末各々3重量部、デカメチルシクロペンタシロキサン
10重量部、ポリオキシエチレン(20モル付加物)ソ
ルビタンモノラウレート0.3重量部、およびイオン交
換水86.7重量部を均一に混合して液状の洗浄剤を調
製した。次に、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖
ポリメチルハイドロジェンシロキサンにより処理された
酸化チタン40重量部、粘度が200センチストークス
である分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリジメ
チルシロキサン20重量部、デカメチルテトラシロキサ
ン30重量部、融点が70℃である流動パラフィン20
重量部、および比表面積が200m2/gであるヒュー
ムドシリカ10重量部からなる洗浄力評価用ファンデー
ションを調製した。このファンデーション0.1gを直
径7cmの円状に塗布されたコラーゲン膜に30秒間指
で均一に押し広げて塗布した後、乾いたタオルでコラー
ゲン膜上の余分なファンデーションを拭き取った。この
コラーゲン膜に上記の洗浄剤を10g滴下して、洗浄時
の押し付け圧力を50g/cm2と200g/cm2にし
て10回こすって洗浄した。洗浄後のコラーゲン膜の色
差計(ミノルタカメラ社製CR100)による明度の測
定、および接触角測定機(エルマー光学社製)による水
の接触角を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0038】また、参考例1〜7で調製したシリコーン
ゴム粉末、平均粒子径が110μmであり、JIS A
硬さが78であり、比重が0.93であるポリエチレン
樹脂粉末、または平均粒子径が70μmであり、比重が
2.2である不定形シリカ粉末各々5重量部、ラウリン
酸カリウム10重量部、トリエタノールアミン10重量
部、プロピレングリコール10重量部、エタノール5重
量部、グリセリン10重量部、式:
【化13】 で表されるポリオキシエチレン基含有ポリオルガノシロ
キサン0.3重量部、イオン交換水49.7重量部を均
一に混合して乳液状の洗浄剤を調製した。この洗浄剤を
25℃において1週間静置した後、この洗浄剤の外観を
観察して、洗浄剤の保存安定性を、シリコーンゴム粉末
が均一に分散している場合を保存安定性が良好であると
して○、シリコーンゴム粉末が分離している場合を保存
安定性が不良であるとして×で示した。また、パネラー
10人により、この洗浄剤により洗顔した際の洗浄性、
および使用感を評価した。洗浄剤の洗浄性を、洗浄後、
サッパリとした感触である場合を洗浄性良好であるとし
て○、ややヌメリ感が残る場合を洗浄性やや良として
△、ヌメリ感が残る場合を洗浄性不良であるとして×で
示した。また、この洗浄剤の使用感を、柔らかな塗擦感
を感じる場合を○、時折異物感や刺激を感じるが概ね柔
らかな塗擦感を感じる場合を△、異物感や刺激を感じる
場合を×で示した。これらの結果を表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】[実施例6〜7、比較例5〜8]参考例
1、2、6、および7で調製したシリコーンゴム粉末、
平均粒子径が110μmであり、JIS A硬さが78
であり、比重が0.93であるポリエチレン樹脂粉末、
または平均粒子径が70μmであり、比重が2.2であ
る不定形シリカ粉末各々3重量部、デカメチルシクロペ
ンタシロキサン10重量部、ポリオキシエチレン(20
モル付加)ソルビタンモノラウレート0.3重量部、イ
オン交換水86.7重量部を均一に混合して液状の洗浄
剤を調製した。これらの洗浄剤を、予め粘度が100セ
ンチストークスである分子鎖両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ポリジメチルシロキサン1重量部、カルナウバワ
ックス0.2重量部、カーボンブラック0.5重量部、
トルエン98.3重量部からなる混合液に浸漬した後、
これを乾燥させて作成した白色アクリル樹脂塗装鋼板に
1g/100cm2滴下し、500g/cm2の圧力でガ
ーゼにより30回塗擦した。そして、洗浄後の塗装鋼板
に水を滴下して、その水滴が直径1cm以上の非球状で
ある場合を洗浄性が良好であるとして○、水滴が直径5
mm〜1cmの球状もしくは非球状である場合を洗浄性
がやや良であるとして△、水滴が直径5mm以下の球状
である場合を洗浄性が不良であるとして×で示した。ま
た、洗浄後の塗装鉄板の表面を観察して、塗擦跡が全く
観察されない場合を損傷性なしとして○、カーボンブラ
ックによりわずかに塗擦跡が観察される場合を損傷性や
やありとして△、カーボンブラックにより塗擦跡がはっ
きりと観察される場合を損傷性ありとして×で示した。
これらの結果を表3に示した。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明の洗浄剤は、シリコーンゴム粉末
を含有する洗浄剤であって、このシリコーンゴム粉末を
形成するポリオルガノシロキサン鎖のケイ素原子にポリ
オキシアルキレン基が結合しているので、優れた洗浄性
と保存安定性、および柔らかな使用感を有するという特
徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原島 朝雄 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴム粉末を含有する洗浄剤に
    おいて、このシリコーンゴム粉末を形成するポリオルガ
    ノシロキサン鎖のケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
    ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
    mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
    アルキレン基が結合していることを特徴とする洗浄剤。
  2. 【請求項2】 シリコーンゴム粉末の粒子径が5mm以
    下であることを特徴とする、請求項1記載の洗浄剤。
  3. 【請求項3】 シリコーンゴム粉末のJIS A硬さが
    10〜50であることを特徴とする、請求項1記載の洗
    浄剤。
  4. 【請求項4】 シリコーンゴム粉末が、ケイ素原子に、
    式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
    ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
    mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
    アルキレン基が結合しているポリオルガノシロキサン鎖
    により形成されたシリコーンゴムを微粉砕してなるもの
    であることを特徴とする、請求項1記載の洗浄剤。
  5. 【請求項5】 シリコーンゴムが、付加反応硬化型のシ
    リコーンゴム組成物を硬化させたものであることを特徴
    とする、請求項4記載の洗浄剤。
  6. 【請求項6】 シリコーンゴム組成物が、 (A)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケ
    ニル基を有するポリオルガノシロキサン
    100重量部、 (B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原
    子を有するポリオルガノシロキサン{本組成物中のアル
    ケニル基1モルに対して、(B)成分中のケイ素原子結合
    水素原子が0.1〜10モルとなる量}、 (C)(i)ケイ素原子に、式: −R1(OR2)mOR3 (式中、R1およびR2は同じか、または異なるアルキレ
    ン基であり、R3は水素原子またはアルキル基であり、
    mは2〜100の整数である。)で表されるポリオキシ
    アルキレン基およびアルケニル基もしくは水素原子が結
    合しているポリオルガノシロキサンおよび/または(i
    i)一般式: R4(OR2)mOR3 (式中、R2はアルキレン基であり、R3は水素原子また
    はアルキル基であり、R4はアルケニル基であり、mは
    2〜100の整数である。)で表されるポリオキシアル
    キレン化合物 0.001〜20重量部、およ
    び (D)白金系触媒(本組成物を硬化させるに十分な量)か
    らなることを特徴とする、請求項5記載の洗浄剤。
  7. 【請求項7】 シリコーンゴム粉末を含有する洗浄剤が
    液状であることを特徴とする、請求項1記載の洗浄剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013153858A1 (ja) * 2012-04-10 2013-10-17 信越化学工業株式会社 吸水性シリコーン系ゴム粒子及びその製造方法

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