JPH09312472A - 多層配線基板及びその製造方法 - Google Patents

多層配線基板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09312472A
JPH09312472A JP12819896A JP12819896A JPH09312472A JP H09312472 A JPH09312472 A JP H09312472A JP 12819896 A JP12819896 A JP 12819896A JP 12819896 A JP12819896 A JP 12819896A JP H09312472 A JPH09312472 A JP H09312472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic resin
hole
insulating layer
resin insulating
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12819896A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Takami
征一 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP12819896A priority Critical patent/JPH09312472A/ja
Publication of JPH09312472A publication Critical patent/JPH09312472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/4038Through-connections; Vertical interconnect access [VIA] connections
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/4038Through-connections; Vertical interconnect access [VIA] connections
    • H05K3/4076Through-connections; Vertical interconnect access [VIA] connections by thin-film techniques
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】有機樹脂絶縁層の上面に形成される段差によっ
て薄膜配線導体に断線が生じる。 【解決手段】絶縁基板1上に、有機樹脂絶縁層2と薄膜
配線導体3とを交互に積層するとともに上下に位置する
薄膜配線導体3を各有機樹脂絶縁層2に設けたスルーホ
ール5内に形成したスルーホール導体6を介して接続し
て成る多層配線基板であって、前記薄膜配線導体3の厚
みが有機樹脂絶縁層2に設けたスルーホール5の径の1
/2以上であり、且つスルーホール導体6がスルーホー
ル5を完全に埋めている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線基板に関
し、より詳細には混成集積回路装置や半導体素子を収容
する半導体素子収納用パッケージ等に使用される多層配
線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混成集積回路装置や半導体素子収
納用パッケージ等に使用される多層配線基板はその配線
導体がMoーMn法等の厚膜形成技術によって形成され
ている。
【0003】このMoーMn法は通常、タングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末に有機溶剤、
溶媒を添加混合し、ペースト状となした金属ペーストを
生セラミック体の外表面にスクリーン印刷法により所定
パターンに印刷塗布し、次ぎにこれを複数枚積層すると
ともに還元雰囲気中で焼成し、高融点金属粉末と生セラ
ミック体とを焼結一体化させる方法である。
【0004】尚、前記配線導体が形成されるセラミック
体としては通常、酸化アルミニウム質焼結体やムライト
質焼結体等の酸化物系セラミックス、或いは表面に酸化
物膜を被着させた窒化アルミニウム質焼結体や炭化珪素
質焼結体等の非酸化物系セラミックが使用される。
【0005】しかしながら、このMoーMn法を用いて
配線導体を形成した場合、配線導体は金属ペーストをス
クリーン印刷することにより形成されることから微細化
が困難で配線導体を高密度に形成することができないと
いう欠点を有していた。
【0006】そこで上記欠点を解消するために配線導体
を従来の厚膜形成技術で形成するのに変えて微細化が可
能な薄膜形成技術を用いて高密度に形成した多層配線基
板が使用されるようになってきた。
【0007】かかる配線導体を薄膜形成技術により形成
した多層配線基板は、酸化アルミニウム質焼結体等から
成るセラミックやガラス繊維を織り込んだガラス布にエ
ポキシ樹脂を含浸させて形成されるガラスエポキシ等か
ら成る絶縁基板の上面にスピンコート法及び熱硬化処理
等によって形成されるエポキシ樹脂等の有機樹脂から成
る絶縁層と、銅やアルミニウム等の金属をめっき法や蒸
着法等の薄膜形成技術及びフォトリソグラフィー技術を
採用することによって形成される薄膜配線導体とを交互
に多層に積層させた構造を有している。
【0008】またこの多層配線基板においては、積層さ
れた各有機樹脂絶縁層間に配設されている薄膜配線導体
が有機樹脂絶縁層に形成したスルーホールの内壁に被着
されているスルーホール導体を介して電気的に接続され
ており、各有機樹脂絶縁層へのスルーホールの形成は各
有機樹脂絶縁層上にレジスト材を塗布するとともにこれ
を露光、現像を施すことによって所定位置に所定形状の
窓部を形成し、次に前記レジスト材の窓部にエッチング
液を配し、レジスト材の窓部に位置する有機樹脂絶縁層
を除去して、有機樹脂絶縁層に穴(スルーホール)を形
成し、最後に前記レジスト材を有機樹脂絶縁層上より剥
離させ除去することによって行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の多層配線基板においては、有機樹脂絶縁層と薄膜配
線導体とを交互に積層して多層配線基板となす際、上部
に配される有機樹脂絶縁層の表面に下部に配される有機
樹脂絶縁層に設けたスルーホールに起因して段差が形成
され、該段差によって各有機樹脂絶縁層上に薄膜形成技
術及びフォトリソグラフィー技術を採用することにより
形成される薄膜配線導体の厚みにバラツキや断線が生
じ、多層配線基板として所望する特性を充分に発揮させ
ることができないという欠点を有していた。
【0010】またこの従来の多層配線基板においては、
各有機樹脂絶縁層に形成するスルーホールの位置を同一
とし、上部の有機樹脂絶縁層のスルーホールに被着させ
たスルーホール導体と下部の有機樹脂絶縁層のスルーホ
ールに被着させたスルーホール導体とを電気的に接続す
る場合、上部に位置する有機樹脂絶縁層へのスルーホー
ルの形成が下部の有機樹脂絶縁層のスルーホール内に充
填されている有機樹脂絶縁層を同時に除去して行わなけ
ればならず、スルーホールの形成に長時間を要し、量産
性が劣り、製品としての多層配線基板を高価となすとと
もにスルーホールの径が上部に向かう程、大きくなり、
所定寸法のスルーホールを正確に形成することができな
いという欠点も有していた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、その目的は有機樹脂絶縁層と薄膜配
線導体とを交互に多層に積層して成る多層配線基板であ
って、前記薄膜配線導体の厚みバラツキ及び断線を有効
に防止し、これによって所望する特性を充分に発揮する
ことがてきる多層配線基板を提供することにある。
【0012】本発明は、絶縁基板上に、有機樹脂絶縁層
と薄膜配線導体とを交互に積層するとともに上下に位置
する薄膜配線導体を各有機樹脂絶縁層に設けたスルーホ
ール内に形成したスルーホール導体を介して接続して成
る多層配線基板であって、前記薄膜配線導体の厚みが有
機樹脂絶縁層に設けたスルーホールの径の1/2以上で
あり、且つスルーホール導体がスルーホールを完全に埋
めていることを特徴とするものである。
【0013】また本発明は上記多層配線基板の製造方法
であって、絶縁基板上に、(1)感光性有機樹脂前駆体
の塗布、露光、現像によってスルーホールを有する有機
樹脂絶縁層を形成する工程と、(2)前記スルーホール
を有する有機樹脂絶縁層の上面にめっき法により銅を前
記有機樹脂絶縁層に形成したスルーホールの径に対し1
/2以上の厚みに所定パターンに被着させるとともに同
時にスルーホール内に銅を完全に充填させる工程と、
(3)上記(1)及び(2)の工程を交互に繰り返す工
程、とからなることを特徴とするものである。
【0014】更に本発明は前述の多層配線基板の製造方
法であって、絶縁基板上に、(1)有機樹脂前駆体の塗
布、熱処理及び孔開け加工によってスルーホールを有す
る有機樹脂絶縁層を形成する工程と、(2)前記スルー
ホールを有する有機樹脂絶縁層の上面にめっき法により
銅を前記有機樹脂絶縁層に形成したスルーホールの径に
対し1/2以上の厚みに所定パターンに被着させるとと
もに同時にスルーホール内に銅を完全に充填させる工程
と、(3)上記(1)及び(2)の工程を交互に繰り返
す工程、とからなることを特徴とするものである。
【0015】本発明の多層配線基板によれば、各有機樹
脂絶縁層上に薄膜配線導体を被着させる際に同時に各有
機樹脂絶縁層に設けたスルーホールにスルーホール導体
を充填させ、該スルーホール導体でスルーホールを完全
に埋めたことから、各有機樹脂絶縁層の上面はほぼ平坦
となり、その結果、各有機樹脂絶縁層の上面に薄膜形成
技術及びフォトリソグラフィー技術を採用することによ
って形成される薄膜配線導体はその厚みにバラツキが発
生したり、断線を生じたりすることはなく、多層配線基
板に所望する特性を充分に発揮させることが可能とな
る。
【0016】また本発明の多層配線基板によれば、前記
各有機樹脂絶縁層に設けたスルーホール内へのスルーホ
ール導体の充填が各有機樹脂絶縁層の上面に薄膜配線導
体を被着させる際に同時に行われ、これによって多層配
線基板の製造工程を簡単、且つ確実として製品としての
多層配線基板を安価となすことができる。
【0017】更に本発明の多層配線基板によれば、各有
機樹脂絶縁層に設けたスルーホール内には該スルーホー
ルを完全に埋めるようにしてスルーホール導体が充填さ
れている。そのため上部に位置する有機樹脂絶縁層にス
ルーホールを形成する場合、スルーホールは各有機樹脂
絶縁層の厚み分だけ除去すればよく、スルーホールの形
成が短時間で、製品としての多層配線基板の量産性が向
上するとともにスルーホールの径を所定の寸法に正確に
形成することも可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、本発明の多層配線基板の一実
施例を示し、1は絶縁基板、2は有機樹脂絶縁層、3は
薄膜配線導体である。
【0019】前記絶縁基板1はその上面に有機樹脂絶縁
層2と薄膜配線導体3とから成る多層配線4が配設され
ており、該多層配線4を支持する支持部材として作用す
る。
【0020】前記絶縁基板1は酸化アルミニウム質焼結
体やムライト質焼結体等の酸化物系セラミックス、或い
は表面に酸化物膜を有する窒化アルミニウム質焼結体、
炭化珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックス、更には
ガラス繊維を織り込んだ布にエポキシ樹脂を含浸させた
ガラスエポキシ樹脂等の電気絶縁材料で形成されてお
り、例えば酸化アルミニウム質焼結体で形成されている
場合には、アルミナ(Al2 3 )、シリカ(Si
2 )、カルシア(CaO)、マグネシア(MgO)等
の原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿
状となすとともにこれを従来周知のドクターブレード法
やカレンダーロール法を採用することによってセラミッ
クグリーンシート(セラミック生シート)を形成し、し
かる後、前記セラミックグリーンシートに適当な打ち抜
き加工を施し、所定形状となすとともに高温(約160
0℃)で焼成することによって、或いはアルミナ等の原
料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して原料粉末
を調整するとともに該原料粉末をプレス成形機によって
所定形状に成形し、最後に前記成形体を約1600℃の
温度で焼成することによって製作される。
【0021】前記絶縁基板1はまたその上面に有機樹脂
絶縁層2と薄膜配線導体3とが交互に多層に配設されて
多層配線4が被着されており、該多層配線4を構成する
有機樹脂絶縁層2は上下に位置する薄膜配線導体3の電
気的絶縁を図る作用を為すとともに薄膜配線導体3は電
気信号を伝達するための伝達路として作用する。
【0022】尚、前記多層配線4の有機樹脂絶縁層2
は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドポ
リアジド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ふっ素樹
脂等の樹脂から成り、スピンコート法等を採用すること
によって絶縁基板1の上部に所定厚みに被着される。
【0023】また前記多層配線4の有機樹脂絶縁層2は
その各々の所定位置にスルーホール5が形成されてお
り、該スルーホール5は後述する有機樹脂絶縁層2を介
して上下に位置する薄膜配線導体3の各々を電気的に接
続するスルーホール導体6を形成するための形成孔とし
て作用する。
【0024】更に前記有機樹脂絶縁層2の上面には銅か
ら成る所定パターンの薄膜配線導体3が、また各有機樹
脂絶縁層2に設けたスルーホール5内には銅から成るス
ルーホール導体6が各々配設されており、スルーホール
導体6によって間に有機樹脂絶縁層2を挟んで上下に位
置する各薄膜配線導体3の各々が電気的に接続されるよ
うになっている。
【0025】前記薄膜配線導体3はその厚みが有機樹脂
絶縁層2に設けたスルーホール5の径の1/2以上とな
っており、該薄膜配線導体3の厚みを有機樹脂絶縁層2
に設けたスルーホール5の径の1/2以上としておく
と、有機樹脂絶縁層2の上面に薄膜配線導体3を例え
ば、無電解めっき法等を採用することによって被着させ
る際、その一部がスルーホール5内に充填されてスルー
ホール5を完全に埋めることとなり、その結果、有機樹
脂絶縁層2と薄膜配線導体3とを交互に積層して多層配
線4となす際、上部に配される有機樹脂絶縁層2の表面
に下部に配される有機樹脂絶縁層2に設けたスルーホー
ル5に起因する段差が形成されることはなく、該段差に
よって各有機樹脂絶縁層2上に形成される薄膜配線導体
3の厚みにバラツキや断線が生じることもない。
【0026】尚、前記有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体
3とを交互に多層に配設して形成される多層配線4は各
有機樹脂絶縁層2の上面を中心線平均粗さ(Ra)で
0.05μm≦Ra≦5μmの粗面としておくと有機樹
脂絶縁層2と薄膜配線導体3との接合及び上下に位置す
る有機樹脂絶縁層2同士の接合を強固となすことができ
る。従って、前記多層配線4の各有機樹脂絶縁層2はそ
の上面をエッチング加工法等によって粗し、中心線平均
粗さ(Ra)で0.05μm≦Ra≦5μmの粗面とし
ておくことが好ましい。
【0027】また前記有機樹脂絶縁層2はその各々の厚
みが100μmを越えると有機樹脂絶縁層2にスルーホ
ール5を形成する際、スルーホール5を所望する鮮明な
形状に形成するのが困難となり、また5μmm未満とな
ると有機樹脂絶縁層2の上面に上下に位置する有機樹脂
絶縁層2の接合強度を上げるための粗面加工を施す際、
有機樹脂絶縁層2に不要な穴が形成され上下に位置する
薄膜配線導体3に不要な電気的短絡を招来してしまう危
険性がある。従って、前記有機樹脂絶縁層2はその各々
の厚みを5μm乃至100μmの範囲としておくことが
好ましい。
【0028】更に前記多層配線4の各薄膜配線導体3は
その厚みが1μm未満となると各薄膜配線導体3の電気
抵抗が大きなものとなって各薄膜配線導体3に所定の電
気信号を伝達させることが困難なものとなり、また40
μmを越えると薄膜配線導体3を有機樹脂絶縁層2に被
着させる際に薄膜配線導体3の内部に大きな応力が内在
し、該大きな内在応力によって薄膜配線導体3が有機樹
脂絶縁層2から剥離し易いものとなる。従って、前記多
層配線4の各薄膜配線導体3の厚みは1μm乃至40μ
mの範囲としておくことが好ましい。
【0029】次に上述の多層配線基板の製造方法につい
て図2に基づき説明する。まず図2(A)に示す如く、
上面に配線導体2aを有する絶縁基板1を準備する。前
記絶縁基板1はガラス繊維を織り込んだ布にエポキシ樹
脂を含浸させたガラスエポキシ樹脂や、酸化アルミニウ
ム質焼結体、ムライト質焼結体等の酸化物系セラミック
ス、或いは表面に酸化物膜を有する窒化アルミニウム質
焼結体、炭化珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックス
等の電気絶縁材料で形成されており、配線導体2は絶縁
基板1に被着させた薄い銅板をエッチング加工法により
所定パターンに加工することによって、あるいは金属ペ
ーストを絶縁基板1上にスクリーン印刷法により所定パ
ターンに印刷塗布するとともにこれを所定の温度で焼き
付けることによって形成されている。
【0030】次に図2(b)に示す如く、前記上面に配
線導体2aを有する絶縁基板1上にスルーホール5を有
する有機樹脂絶縁層2を、該スルーホール5が絶縁基板
1の配線導体2上に位置するようにして被着形成する。
【0031】前記有機樹脂絶縁層2はエポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジド樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ふっ素樹脂等の感光性、或いは
熱硬化性の樹脂から成り、例えば感光性のエポキシ樹脂
からなる場合には、フェノールノボラック樹脂、メチロ
ールメラミン、ジアリルジアゾニウム塩にプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテートを添加混合して
ペースト状の感光性エポキシ樹脂前駆体を得るとともに
これを絶縁基板1の上面にスピンコート法やドクターブ
レード法等により所定厚みに被着させ、次に被着させた
感光性エポキシ樹脂前駆体の上部に所定のマスクを配置
させるとともに高圧水銀ランプ等を用いた露光機で感光
性エポキシ樹脂前駆体の所定位置に1〜3J/cm3
エネルギーを照射して露光を行い、しかる後、露光した
感光性エポキシ樹脂前駆体をスプレー現像機で現像し、
配線導体2a上にスルーホール5となる穴を形成すると
ともにこれを180℃の温度で30〜60分間加熱し、
完全に硬化させることによって形成され、また熱硬化性
のエポキシ樹脂から成る場合には、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリシジル
エステル型エポキシ樹脂等にアミン系硬化剤、イミダゾ
ール系硬化剤、酸無水物系硬化剤等の硬化剤を添加混合
してペースト状のエポキシ樹脂前駆体を得るとともに該
エポキシ樹脂前駆体を上面に配線導体2aを有する絶縁
基板1上にスピンコート法等により被着させ、しかる
後、これを80℃〜200℃の熱で0.5〜3時間熱処
理し、熱硬化させるとともに配線導体2a上にYAGレ
ーザー、エキシマレーザー等により穴をあけ、スルーホ
ール5を形成することによって形成される。
【0032】そして次に図2(c)に示す如く、前記有
機樹脂絶縁層2の上面に薄膜配線導体2を、有機樹脂絶
縁層2に形成したスルーホール5内にスルーホール導体
6を充填する。前記有機樹脂絶縁層2の上面及びスルー
ホール5内に形成充填される薄膜配線導体3及びスルー
ホール導体6は銅から成り、例えば無電解めっき法、具
体的にはスルーホール5を有する有機樹脂絶縁層2が被
着された絶縁基板1を硫酸銅0.06モル/リットル、
ホルマリン0.3モル/リットル、水酸化ナトリウム
0.35モル/リットル、エチレンジアミン四酢酸0.
35モル/リットルから成る無電解メッキ浴中に浸漬し
て有機樹脂絶縁層2の上面及びスルーホール5の内部に
銅層を被着させ、しかる後、前記有機樹脂絶縁層2の上
面に被着されている銅層をフォトリソグラフィ技術によ
り所定パターンに加工することによって形成される。こ
の場合、薄膜配線導体3は薄膜形成技術により形成され
ることから配線の微細化が可能であり、これによって薄
膜配線導体3を極めて高密度に形成することが可能とな
る。
【0033】また前記有機樹脂絶縁層2の上面に被着さ
れる薄膜配線導体3はその厚みが有機樹脂絶縁層2に形
成したスルーホール5の径に対し1/2以上の厚みとな
るように被着され、これによって有機樹脂絶縁層2の上
面に薄膜配線導体3を無電解めっき法により被着させる
際に有機樹脂絶縁層2に設けたスルーホール5の内部に
銅から成るスルーホール導体6が同時に、且つスルーホ
ール5を完全に埋めるようにして形成され、多層配線基
板の製造工程が簡単、且つ確実となって製品としての多
層配線基板を安価となすことができる。
【0034】そして上記有機樹脂絶縁層2の形成及び薄
膜配線導体3の形成を交互に行えば図1に示す絶縁基板
1の上面に有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体3とを交互
に積層するとともに上下に位置する薄膜配線導体を各有
機樹脂絶縁層に設けたスルーホール内に形成したスルー
ホール導体を介して接続して成る製品としての多層配線
基板が完成する。
【0035】また前記絶縁基板1上に有機樹脂絶縁層2
と薄膜配線導体3とを交互に積層する場合、各有機樹脂
絶縁層2に形成するスルーホール5が同一位置であって
も、各スルーホール5内には該スルーホール5を完全に
埋めるようにしてスルーホール導体6が充填されている
ため上部に位置する有機樹脂絶縁層2にスルーホール5
を形成する際、そのスルーホール5は有機樹脂絶縁層2
の厚み分だけ除去すればよく、スルーホール5の形成が
短時間で、製品としての多層配線基板の量産性が向上す
るとともにスルーホールの径を所定の寸法に正確に形成
することも可能となる。
【0036】尚、本発明は上述の実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種
々の変更は可能であり、例えば上述の実施例では、薄膜
配線導体3及びスルーホール導体6を無電解めっき法で
形成したが、これに限定されるものではなく、無電解め
っき法と電解めっき法の両方を併用して形成してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】本発明の多層配線基板によれば、各有機
樹脂絶縁層上に薄膜配線導体を被着させる際に同時に各
有機樹脂絶縁層に設けたスルーホールにスルーホール導
体を充填させ、該スルーホール導体でスルーホールを完
全に埋めたことから、各有機樹脂絶縁層の上面はほぼ平
坦となり、その結果、各有機樹脂絶縁層の上面に薄膜形
成技術及びフォトリソグラフィー技術を採用することに
よって形成される薄膜配線導体はその厚みにバラツキが
発生したり、断線を生じたりすることはなく、多層配線
基板に所望する特性を充分に発揮させることが可能とな
る。
【0038】また本発明の多層配線基板によれば、前記
各有機樹脂絶縁層に設けたスルーホール内へのスルーホ
ール導体の充填が各有機樹脂絶縁層の上面に薄膜配線導
体を被着させる際に同時に行われ、これによって多層配
線基板の製造工程を簡単、且つ確実として製品としての
多層配線基板を安価となすことができる。
【0039】更に本発明の多層配線基板によれば、各有
機樹脂絶縁層に設けたスルーホール内には該スルーホー
ルを完全に埋めるようにしてスルーホール導体が充填さ
れている。そのため上部に位置する有機樹脂絶縁層にス
ルーホールを形成する場合、スルーホールは各有機樹脂
絶縁層の厚み分だけ除去すればよく、スルーホールの形
成が短時間で、製品としての多層配線基板の量産性が向
上するとともにスルーホールの径を所定の寸法に正確に
形成することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の一実施例を示す断面図
である。
【図2】(a)(b)(c)は本発明の多層配線基板の
製造方法を説明するための各工程毎の断面図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基板 2・・・有機樹脂絶縁層 3・・・薄膜配線導体 4・・・多層配線 5・・・スルーホール 6・・・スルーホール導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に、有機樹脂絶縁層と薄膜配線
    導体とを交互に積層するとともに上下に位置する薄膜配
    線導体を各有機樹脂絶縁層に設けたスルーホール内に形
    成したスルーホール導体を介して接続して成る多層配線
    基板であって、前記薄膜配線導体の厚みが有機樹脂絶縁
    層に設けたスルーホールの径の1/2以上であり、且つ
    スルーホール導体がスルーホールを完全に埋めているこ
    とを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】絶縁基板上に、(1)感光性有機樹脂前駆
    体の塗布、露光、現像によってスルーホールを有する有
    機樹脂絶縁層を形成する工程と、(2)前記スルーホー
    ルを有する有機樹脂絶縁層の上面にめっき法により銅を
    前記有機樹脂絶縁層に形成したスルーホールの径に対し
    1/2以上の厚みに所定パターンに被着させるとともに
    同時にスルーホール内に銅を完全に充填させる工程と、
    (3)上記(1)及び(2)の工程を交互に繰り返す工
    程、とからなる多層配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】絶縁基板上に、(1)有機樹脂前駆体の塗
    布、熱処理及び孔開け加工によってスルーホールを有す
    る有機樹脂絶縁層を形成する工程と、(2)前記スルー
    ホールを有する有機樹脂絶縁層の上面にめっき法により
    銅を前記有機樹脂絶縁層に形成したスルーホールの径に
    対し1/2以上の厚みとなるように被着させるとともに
    同時にスルーホール内に銅を完全に充填させる工程と、
    (3)上記(1)及び(2)の工程を交互に繰り返す工
    程、とからなる多層配線基板の製造方法。
JP12819896A 1996-05-23 1996-05-23 多層配線基板及びその製造方法 Pending JPH09312472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12819896A JPH09312472A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 多層配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12819896A JPH09312472A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 多層配線基板及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09312472A true JPH09312472A (ja) 1997-12-02

Family

ID=14978894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12819896A Pending JPH09312472A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 多層配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09312472A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11243280A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
JPH11243277A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
JPH11243279A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
JPH11243278A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
EP1075172A1 (en) * 1998-02-26 2001-02-07 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board having filled-via structure
JP2002050868A (ja) * 1999-08-06 2002-02-15 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法
EP1207730A1 (en) * 1999-08-06 2002-05-22 Ibiden Co., Ltd. Electroplating solution, method for fabricating multilayer printed wiring board using the solution, and multilayer printed wiring board
JP2007208229A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Taiyo Yuden Co Ltd 多層配線基板の製造方法
JP2009038390A (ja) * 2008-09-29 2009-02-19 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8115111B2 (en) 1998-02-26 2012-02-14 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board with filled viahole structure
JPH11243277A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
JPH11243279A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
JPH11243278A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
EP1075172A1 (en) * 1998-02-26 2001-02-07 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board having filled-via structure
US8987603B2 (en) 1998-02-26 2015-03-24 Ibiden Co,. Ltd. Multilayer printed wiring board with filled viahole structure
US7622183B2 (en) 1998-02-26 2009-11-24 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board with filled viahole structure
EP1075172A4 (en) * 1998-02-26 2003-08-13 Ibiden Co Ltd MULTI-LAYER PRINTED CIRCUIT BOARD WITH FULL INTERCONNECT HOLES STRUCTURE
EP1583407A1 (en) * 1998-02-26 2005-10-05 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board with filled viaholes
US7071424B1 (en) 1998-02-26 2006-07-04 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board having filled-via structure
JPH11243280A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Ibiden Co Ltd フィルドビア構造を有する多層プリント配線板
US7737366B2 (en) 1998-02-26 2010-06-15 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board with filled viahole structure
US7390974B2 (en) 1998-02-26 2008-06-24 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board with filled viahole structure
EP1207730A4 (en) * 1999-08-06 2006-08-02 Ibiden Co Ltd GALVANOPLASTY SOLUTION, METHOD FOR MANUFACTURING MULTILAYER PRINTED CARD USING THE SAME, AND MULTILAYER PRINTED CARD
US7514637B1 (en) 1999-08-06 2009-04-07 Ibiden Co., Ltd. Electroplating solution, method for fabricating multilayer printed wiring board using the solution, and multilayer printed wiring board
US7446263B2 (en) 1999-08-06 2008-11-04 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed circuit board
EP2111087A3 (en) * 1999-08-06 2010-03-31 Ibiden Co., Ltd. Electroplating solution, method for fabricating multilayer printed wiring board using the solution, and multilayer printed wiring board
US7812262B2 (en) 1999-08-06 2010-10-12 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed circuit board
US7993510B2 (en) 1999-08-06 2011-08-09 Ibiden Co., Ltd. Electroplating solution, method for manufacturing multilayer printed circuit board using the same solution, and multilayer printed circuit board
EP1207730A1 (en) * 1999-08-06 2002-05-22 Ibiden Co., Ltd. Electroplating solution, method for fabricating multilayer printed wiring board using the solution, and multilayer printed wiring board
JP2002050868A (ja) * 1999-08-06 2002-02-15 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法
JP2007208229A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Taiyo Yuden Co Ltd 多層配線基板の製造方法
JP2009038390A (ja) * 2008-09-29 2009-02-19 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09326556A (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JPH09312472A (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP3071723B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JPH10340978A (ja) 配線基板への電子部品の実装構造
JPH10322026A (ja) 多層配線基板
JPH1027968A (ja) 多層配線基板
JPH1013019A (ja) 多層配線基板の製造方法
JPH10163634A (ja) 多層配線基板
JPH10215042A (ja) 多層配線基板
JPH10322019A (ja) 多層配線基板
JPH1126939A (ja) 多層配線基板
JPH09312479A (ja) 多層配線基板
JPH11150370A (ja) 多層配線基板
JPH10322032A (ja) 多層配線基板
JPH1041632A (ja) 多層配線基板
JPH104262A (ja) 多層配線基板
JPH11168280A (ja) 多層配線基板
JPH114080A (ja) 多層配線基板
JPH1197847A (ja) 多層配線基板
JPH09289375A (ja) 多層配線基板
JPH1197843A (ja) 多層配線基板
JPH10335817A (ja) 多層配線基板
JPH118470A (ja) 多層配線基板
JPH09321440A (ja) 多層配線基板
JPH104261A (ja) 多層配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040720