JPH09311861A

JPH09311861A - データ処理装置

Info

Publication number: JPH09311861A
Application number: JP8125964A
Authority: JP
Inventors: Shuichi Kawabata; 修一川端; Asami Iida; 麻巳飯田; Hideaki Chijiwa; 英晃千々和
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1996-05-21
Filing date: 1996-05-21
Publication date: 1997-12-02
Also published as: CN1166657A; EP0809190B1; EP0809190A1; DE69715964D1; DE69715964T2; US6121951A; CN1096037C

Abstract

(57)【要約】【課題】データ処理装置において、所要の検索条件によ
り検索したデータを表示しているとき、その表示画面か
ら該検索条件を一目で正確に認識できるようにするこ
と。【解決手段】記憶部１１に記憶してあるデータを所要の
検索条件に従い検索して表示部２０１に表示する検索処
理を行うもので、表示部２０１に検索したデータを表示
するとき、検索したデータだけでなくその検索条件も表
示する。これにより、表示画面から検索結果と検索条件
の両方を一目で正確に認識できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置に
関する。特に、電子手帳などに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば電子手帳では、イメージメモ機能
を備えている。このイメージメモ機能は、イメージメモ
を入力する入力モードと、入力したイメージメモデータ
を検索して検索結果を一覧表示する検索モードとを含ん
でおり、それぞれ概ね下記するようなものである。

【０００３】入力モードは、例えば図形や文字列な
どからなるイメージメモを入力するためのものである。
この場合、まず、表示部の画面全体の色つまりイメージ
メモの背景色を例えば赤色、緑色、青色などの中から選
択するなどして決めてから、イメージメモを入力する。
そして、背景色を決めると、表示部に表示して、この表
示部に入力されるイメージメモを表示し、必要に応じて
背景色データとイメージメモデータとを対応付けてメモ
リに記憶する。なお、背景色を表示画面素地のまま（例
えば黒色や灰色など）色付けなしとしたり、イメージメ
モそのものに任意の色を付けたりすることができる。

【０００４】検索モードは、例えばメモリに記憶さ
れたイメージメモデータの総てまたは一部を検索して表
示部に表示させるものである。この検索モードでは、検
索する条件が種々設定されており、オペレータの希望条
件に適合するイメージメモデータを取り出すことができ
る。この条件の例としては、例えばメモリに記憶された
イメージメモデータの総てを日付順に一覧表示するため
の日付順検索と、背景色で分類した各グループのイメー
ジメモデータをグループ毎に所要の順番で一覧表示する
ための色順検索と、特定の背景色のグループのイメージ
メモデータを一覧表示するための色別検索とがある。こ
の検索モードでは、検索条件を指定するための検索メニ
ューの表示と、検索されたイメージメモデータの一覧表
示とが別々の画面となる。そして、検索したイメージメ
モデータの表示例としては、表示部全体の画面を複数に
分割した小画面にイメージメモデータの個々を縮小した
形態で表示される。なお、検索したイメージメモデータ
の数が多くて、その総てを一度に表示しきれないとき
は、ページめくり機能により順次表示される。

【０００５】ところで、上述したような検索モードに類
似するものとして、例えば特開平３−２６０７７０号公
報などがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の検索モード
では、検索メニューの表示と、検索したイメージメモデ
ータの表示とが別々の画面になされるために、下記する
ような不具合が指摘される。

【０００７】まず、検索したイメージメモデータを表示
している状況で、表示しているイメージメモデータの総
てが例えば赤色グループのイメージメモデータであった
場合、現在表示しているイメージメモデータ群に関する
検索条件が何であるのかを正確に認識できないことがあ
る。その理由を説明する。具体的に、例えば検索して表
示しているイメージメモデータの総てが例えば赤色グル
ープのイメージメモデータになるのは、メモリ内の総て
のイメージメモデータを一覧表示する日付順検索であり
ながらメモリ内に赤色グループのイメージメモデータし
か存在しなかった場合と、表示メモリ内に存在する各色
グループの中から赤色グループのイメージメモデータの
みを検索して一覧表示する色別検索である場合とがあ
る。このように、まぎらわしいことがあるので、検索し
たイメージメモデータを表示している画面から、その検
索条件を認識すると正確性に欠けることになる。

【０００８】また、検索したイメージメモデータを表示
している状況で、それとは別の条件で検索しなおす場
合、現在の表示画面を消して、検索メニューを表示し
て、この検索メニューを表示している状態から所望の検
索条件を指定することを行わなければならず、面倒であ
る。

【０００９】したがって、本発明は、データ処理装置に
おいて、所要の検索条件により検索したデータを表示し
ているとき、その表示画面から該検索条件を一目で正確
に認識できるようにすることを目的としている。また、
本発明は、データ処理装置において、検索したデータを
表示しているとき、表示画面を変えることなく検索条件
を変更指定できるようにすることを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の第１のデータ処
理装置は、記憶部に記憶してあるデータを所要の検索条
件に従い検索して表示部に表示する検索処理を行うもの
で、表示部に検索したデータを表示するとき、検索した
データだけでなくその検索条件も表示する。

【００１１】本発明の第２のデータ処理装置は、記憶部
に記憶してあるデータを所要の検索条件に従い検索して
表示部に表示する検索処理を行うもので、表示部に検索
したデータを表示するとき、検索したデータと、この検
索したデータに関する検索条件と、現在の検索条件を他
の検索条件に変更指定するための検索条件指定部とを合
わせて表示し、所要の検索条件指定部の表示位置がタッ
チ操作されたとき、この検索条件指定部が示す検索条件
に従う検索処理を行う。

【００１２】本発明の第３のデータ処理装置は、データ
が記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示される
表示部と、記憶部から所要のデータを検索するための検
索条件指定部を前記表示部に表示する第１表示手段と、
所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記
記憶部から必要なデータを検索する検索手段と、検索し
たデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わせて表
示する第２表示手段とを含む。

【００１３】本発明の第４のデータ処理装置は、上記第
３のデータ処理装置の構成の他に、第２表示手段により
検索したデータと現在の検索条件とを表示するとき、前
記第１表示手段による各検索条件指定部の表示を継続さ
せる表示管理手段を含む。

【００１４】本発明の第５のデータ処理装置は、複数の
データがその入力順を示す付加データと共に記憶されて
ある記憶部と、種々なデータが表示される表示部と、記
憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための入
力順検索指定部や、他の検索条件指定部を前記表示部に
表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示
位置がタッチ操作されたとき、このタッチ操作位置の検
索条件指定部が示す検索条件を認識する認識手段と、認
識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを検
索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件と
を前記表示部に合わせて表示する第２表示手段とを含
む。

【００１５】本発明の第６のデータ処理装置は、上記第
５のデータ処理装置の構成の他に、第２表示手段により
検索したデータと現在の検索条件とを表示するとき、前
記第１表示手段による各検索条件指定部の表示を継続さ
せる表示管理手段を含む。

【００１６】本発明の第７のデータ処理装置は、複数の
データがそのデータの背景色を示す付加データと共に記
憶されてある記憶部と、種々なデータが表示されるカラ
ー表示部と、記憶部内の総てのデータをその背景色で分
類した各グループのデータをグループ毎に所要の順番で
一覧表示するための色順検索指定部と、特定の背景色の
グループのデータを一覧表示するための色別検索指定部
とを前記カラー表示部に表示する第１表示手段と、所要
の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたとき、
このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条件を
認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶
部から必要なデータを検索する検索手段と、検索したデ
ータと現在の検索条件とを前記表示部に合わせて表示す
る第２表示手段とを含む。

【００１７】本発明の第８のデータ処理装置は、上記第
７のデータ処理装置の構成の他に、第２表示手段により
検索したデータと現在の検索条件とを表示するとき、前
記第１表示手段による各検索条件指定部の表示を継続さ
せる表示管理手段を含む。

【００１８】本発明の第９のデータ処理装置は、文字や
図形などを示すデータと、データの背景色を示す付加デ
ータと、データの入力順を示す付加データとがそれぞれ
対応付けて記憶されてある記憶部と、種々なデータが表
示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを入
力順に一覧表示するための入力順検索指定部と、記憶部
内の総てのデータをその背景色で分類した各グループの
データをグループ毎に所要の順番で一覧表示するための
色順検索指定部と、特定の背景色のグループのデータを
一覧表示するための色別検索指定部とを前記カラー表示
部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の
表示位置がタッチ操作されたとき、このタッチ操作位置
の検索条件指定部が示す検索条件を認識する認識手段
と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデー
タを検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索
条件とを前記表示部に合わせて表示する第２表示手段と
を含む。

【００１９】本発明の第１０のデータ処理装置は、上記
第９のデータ処理装置の構成の他に、第２表示手段によ
り検索したデータと現在の検索条件とを表示するとき、
前記第１表示手段による各検索条件指定部の表示を継続
させる表示管理手段を含む。

【００２０】本発明の第１１のデータ処理装置は、文字
や図形などを示すデータと、データの背景色を示す付加
データと、データの入力順を示す付加データとがそれぞ
れ対応付けて記憶されてある記憶部と、種々なデータが
表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを
入力順に一覧表示するための入力順検索指定部と、記憶
部内の総てのデータをその背景色で分類した各グループ
のデータをグループ毎に所要の順番で一覧表示するため
の色順検索指定部と、特定の背景色のグループのデータ
を一覧表示するための色別検索指定部とを前記カラー表
示部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部
の表示位置がタッチ操作されたとき、このタッチ操作位
置の検索条件指定部が示す検索条件を認識する認識手段
と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデー
タを検索する検索手段と、検索したデータを前記表示部
に表示する第２表示手段と、第２表示手段により検索し
たデータを表示するとき、現在の検索条件を示す検索条
件指定部について反転表示させる表示管理手段とを含
む。

【００２１】本発明の第１２のデータ処理装置は、文字
や図形などを示すデータと、データの背景色を示す付加
データと、データの入力順を示す付加データとがそれぞ
れ対応付けて記憶されてある記憶部と、種々なデータが
表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを
入力順に一覧表示するための入力順検索指定部と、記憶
部内の総てのデータをその背景色で分類した各グループ
のデータをグループ毎に所要の順番で一覧表示するため
の色順検索指定部と、特定の背景色のグループのデータ
を一覧表示するための色別検索指定部とを前記カラー表
示部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部
の表示位置がタッチ操作されたとき、このタッチ操作位
置の検索条件指定部が示す検索条件を認識する認識手段
と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデー
タを検索する検索手段と、検索したデータを前記表示部
に表示する第２表示手段と、第２表示手段により検索し
たデータを表示するとき、前記第１表示手段による各検
索条件指定部の表示を継続させるとともに、現在の検索
条件を示す検索条件指定部について反転表示させる表示
管理手段とを含む。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図１ないし
図１０に示す実施例に基づいて説明する。ここでは、本
発明を電子手帳に適用した場合を例に挙げている。

【００２３】図１ないし図１０は本発明の一実施例にか
かり、図１は、電子手帳の外観を示す平面図、図２は、
電子手帳の構成ブロック図、図３は、入力モードの動作
説明用のフローチャート、図４は、電子手帳の表示画面
例を示す説明図、図５は、検索モードの動作説明用のフ
ローチャート、図６は、図５のＳ１の詳細を示すフロー
チャート、図７は、図５のＳ１０の詳細を示すフローチ
ャート、図８は、図５のＳ１１の詳細を示すフローチャ
ート、図９は、図７のＳ３４および図８のＳ４４の詳細
を示すフローチャート、図１０は、検索モードでのぼか
し表示処理の動作説明用のフローチャートである。

【００２４】図１に示すように、電子手帳１の上面に
は、入出力部２が設けられ、この入出力部２は、電子手
帳１の一辺に開閉自在にヒンジ結合された前蓋３によ
り、露出されたり、隠ぺい保護されたりするようになっ
ている。

【００２５】前述の入出力部２は、カラー液晶表示部２
０１と、機能選択キー２０２と、操作選択キー２０３
と、透明タブレット２０４と、文字、数字情報などのテ
キストデータを入力するための各種のキー（図示省略）
とを備えている。

【００２６】カラー液晶表示部２０１は、文字を表示可
能なマトリクス方式の薄板形状であり、必要に応じてバ
ックライトを背面に備えていてもよい。カラー液晶表示
部２０１が請求項のカラー表示部に相当する。

【００２７】機能選択キー２０２は、種々の機能（カレ
ンダー、スケジュール、アドレス帳、メモ、計算、時
計、辞典）を実行させるときに操作されるキー群であ
る。

【００２８】操作選択キー２０３は、上記各機能におい
てメニュー表示やカーソル制御機能などで共通的に操作
されるキー群である。

【００２９】透明タブレット２０４は、カラー液晶表示
部２０１、機能選択キー２０２、操作選択キー２０３の
全てを覆う形で配置されており、図示しないペンのタッ
チ操作で機能の選択や操作の選択、文字入力やイメージ
データ入力の動作が行われるものである。この透明タブ
レット２０４は、その下方のカラー液晶表示部２０１に
表示される画像を適当なボタンとする場合に、このボタ
ンとして機能するようになる。

【００３０】また、図２に示すように、電子手帳１は、
中央制御部４と、タブレット制御部５と、表示制御部６
と、リアル・タイム・クロック（ＲＴＣ）７と、電源用
の電池８と、リード・オンリー・メモリー（ＲＯＭ）１
０と、ランダム・アクセス・メモリー（ＲＡＭ）１１と
を備えている。

【００３１】中央制御部４は、各種命令に応じた入力や
出力などの動作処理を制御するものである。

【００３２】タブレット制御部５は、透明タブレット２
０４に対する図示しないペンのタッチ操作位置の座標を
検出するものである。

【００３３】表示制御部６は、中央制御部４からの制御
信号に基づいて、カラー液晶表示部２０１に表示を行な
う。

【００３４】ＲＴＣ７は、図示しないクロックに基づい
て現在時刻を出力するものである。

【００３５】電池８は、図示しない電源回路を介して必
要な電源を各構成要素に供給するものである。

【００３６】ＲＯＭ１０は、中央制御部４を各種機能
（イメージメモ機能など）に応じて動作させるための制
御プログラムと、各種画面表示を構成している画面デー
タと、文字情報を表示するためのフォントとが記憶され
ている。

【００３７】ＲＡＭ１１は、入力された文字情報、数字
情報、イメージ情報の各種データを記憶しておくメモリ
ーエリア１１０と、演算処理などで一時的にデータを記
憶するワークエリア１１１とを有している。

【００３８】メモリーエリア１１０は、イメージメモデ
ータを記憶するイメージメモデータエリア１１２と、種
々の機能が扱うデータを格納している各機能のデータエ
リア１１３とを含む。各機能のデータエリア１１３の構
成は本発明実施例では特に図示しない。イメージメモデ
ータエリア１１２は、入力したイメージデータを記憶す
るイメージデータ記憶エリア１１４と、入力した日付を
記憶する日付情報記億エリア１１５と、入力したデータ
の色情報を記憶する色情報記憶エリア１１６とからな
る。

【００３９】ワークエリア１１１は、日付順で―覧表示
するか否かを示す日付順ボタンフラグ１１７と、赤、
緑、青などの色で―覧表示するか否かを示す赤、緑、青
ボタンフラグ１１８、１１９、１２０と、一覧表示時の
データ出力優先順を記憶している色順エリア１２１とを
含む。

【００４０】以上説明したような構成の電子手帳１が持
つ各種の機能のうち、本発明の特徴に対応するイメージ
メモ機能について、説明する。イメージメモ機能は、イ
メージメモを入力する入力モードと、入力したイメージ
メモデータを検索して一覧表示する検索モード（請求項
の検索処理に相当）とを含んでいる。各モードを順に説
明する。

【００４１】まず、入力モードについて、図３のフロー
チャートを参照して説明する。オペレータは適宜の入力
手段を用いてデータを入力するが、ここでは、図示しな
いペンを用いてイメージデータを入力する例で説明を進
める。但し、入力するデータは、イメージデータの他、
スケジュールや電話帳などのテキストデータなどとする
ことができ、データの種類は問わない。

【００４２】オペレータが機能選択キー２０２により入
力モードを指定すると、まず、Ｓ２１にて表示部画面の
背景色を色付けする否かを判断する。色付けするなら、
Ｓ２２にてオペレータにより指定される色を確定してＳ
２３へ進むが、色付けしないならばＳ２２を無視してＳ
２３に進む。Ｓ２３では、既にイメージデータが入力さ
れているか否かを判断する。入力されていなければＳ２
４にてイメージデータを入力してからＳ２５へと進む
が、入力されていればＳ２４を無視してＳ２５へ進む。

【００４３】Ｓ２５では、色付けされているか否かの判
断を行う。ここで、色付けしていると判断したときには
Ｓ２６にてＲＴＣ７より現在時刻を取り込みこの時刻を
日付情報記憶エリア１１５に入力データの記憶時刻とし
て記憶し、Ｓ２７およびＳ２８にて、日付情報記憶エリ
ア１１５に対応するイメージデータ記憶エリア１１４、
色情報記憶エリア１１６に対し、それぞれ、イメージデ
ータ、色情報を記憶してから、終了する。一方、前記Ｓ
２５にて色付けしていないと判断したときには、Ｓ２９
にて色付けなしでよいか否かの確認を行う。この確認は
オペレータからの操作入力に基づき判断する。ここで、
色付けすると判断したときは、上記Ｓ２１に戻るが、色
付けしないと判断したときには、上記Ｓ２６〜Ｓ２８を
行い、終了する。

【００４４】以上説明したようにして、オペレータは次
々と複数件のデータを入力し、この入力順に記憶させる
ことができる。なお、上記入力モードでは、背景色の色
情報、イメージデータのいずれからでも入力可能となっ
ている。そして、背景色の色付けをしないときには、背
景色の色情報として、色付けなし（背景色は表示画面素
地のまま例えば黒色または灰色など）とする情報をイメ
ージデータと共に記憶させる。

【００４５】次に、検索モードについて、図５〜図１０
のフローチャートおよび図４（ａ）〜（ｄ）の表示例を
参照して説明する。

【００４６】検索モードでの動作の概要を説明する。オ
ペレータが機能選択キー２０２により検索モードを指定
すると、即座に自動検索処理を行う（Ｓ１）。つまり、
オペレータの意志に関係なく自動的に日付順、色順のい
ずれか一方の検索条件によりデータを検索して、この検
索結果を一覧表示するとともに、日付順ボタン２０１
Ｂ、赤・緑・青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅを表示す
る。このとき、検索条件が日付順の場合だと日付順ボタ
ン２０１Ｂを反転表示して赤・緑・青のボタン２０１Ｃ
〜２０１Ｅの総てを普通に表示するが、色順の場合だと
日付順ボタン２０１Ｂを普通に表示して赤・緑・青のボ
タン２０１Ｃ〜２０１Ｅの総てを反転表示する。この普
通表示と反転表示は、現在の検索条件をオペレータに認
識させるために行っている。これら日付順ボタン２０１
Ｂ、赤・緑・青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅが、請求項
の検索条件の表示と各検索条件指定部の表示とを兼ねた
ものになっている。

【００４７】そして、この自動検索による一覧表示がオ
ペレータの意にそわないときは、この一覧表示画面のま
まオペレータが任意の検索条件を変更指定できるし、さ
らにイメージメモ機能とは別の他の機能を呼び出したり
することができる（Ｓ２〜Ｓ２０）。ここで指定できる
検索条件としては、例えば、日付順検索（記憶してい
る総ての入力データを日付順に一覧表示）、色順検索
（背景色で分類される各色グループの入力データを順番
に一覧表示）、色別検索（特定の背景色のグループの
入力データを日付順に表示）の三つとしている。

【００４８】ここで、各種の検索条件による検索結果の
表示例を、図４（ａ）〜（ｄ）に示す。

【００４９】図４（ａ）は、日付順ボタンフラグ１１７
が“１”、赤・緑・青の各ボタンフラグ１１８〜１２０
が“０”に設定されている場合、つまり検索条件が日付
順検索である場合の検索結果がカラー液晶表示部２０１
の画面に一覧表示されている。この場合、日付情報記憶
エリア１１５に記憶されている日付情報の新しい順に、
日付情報記憶エリア１１５の日付情報とイメージデータ
記憶エリア１１４のイメージ情報と色情報記憶エリア１
１６の背景色情報とからなるデータが、―覧表示されて
いると同時に、日付順ボタン２０１Ｂが反転表示される
とともに赤・緑・青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅが普通
に表示される。

【００５０】図４（ｂ）は、検索条件が色別検索（赤色
のみ）である場合の検索結果が一覧表示されている。こ
の場合、色情報記憶エリア１１６内の赤に関するイメー
ジデータのみがカラー液晶表示部２０１のイメージデー
タ表示エリア２０１Ａに―覧表示されていると同時に、
日付順ボタン２０１Ｂが普通に表示されるとともに赤、
緑、青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅのうち赤ボタン２０
１Ｃのみが反転表示されている。

【００５１】図４（ｃ）は、検索条件が色別検索（赤色
と青色）である場合の検索結果が一覧表示されている。
この場合、色情報記憶エリア１１６内の赤に関するイメ
ージデータと青に関するイメージデータの両方が、色順
エリア１２１に格納された優先順（赤、青）に従
い、イメージデータ表示エリア２０１Ａに―覧表示され
ていると同時に、日付順ボタン２０１Ｂが普通に表示さ
れるとともに赤、緑、青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅの
うち赤ボタン２０１Ｃと青のボタン２０１Ｅが反転表示
されている。

【００５２】図４（ｄ）は、検索条件が色順検索である
場合の検索結果が一覧表示されている。但し、緑のイメ
ージデータが存在しないものとする。この場合、色情報
記憶エリア１１６内の赤に関するイメージデータと青に
関するイメージデータの両方が、色順エリア１２１に格
納された優先順（赤、青）に従い、イメージデータ
表示エリア２０１Ａに―覧表示されていると同時に、日
付順ボタン２０１Ｂが普通に表示されるとともに赤、
緑、青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅのうち赤ボタン２０
１Ｃと青のボタン２０１Ｅが反転表示されている。特に
ここでは、色情報記憶エリア１１６内に緑に関するイメ
ージメモデータが１件もない状態を例に挙げていて、現
状態から緑に関する検索を指定できなくすることを示す
ために、緑ポタン２０１Ｄをぼかし表示にしている。ぼ
かし表示の詳細は、後で図１０を参照して説明する。

【００５３】そして、検索モードでの詳細つまりＳ１〜
Ｓ２０を説明する。

【００５４】Ｓ１にて、ＲＡＭ１１のイメージメモデー
タエリア１１２のイメージデータ記憶エリア１１４に記
憶されているイメージデータを、検索条件つまりワーク
エリア１１１の日付順ボタンフラグ１１７あるいは赤、
緑、青ボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅ、色順エリア１２１の
状態に応じて検索し、検索したイメージデータを日付順
または色順に―覧表示する（自動検索処理）。なお、日
付順ボタンフラグ１１７は、初期値として“１”つまり
フラグセット状態にされるが、起動中は、最後の状態を
保持する。この状態での一覧表示は、図４（ａ）に示す
ようになる。このＳ１では、図６に示すように、まず、
日付順ボタンフラグ１１７が“０”であるか否かを判断
する（Ｓ１ａ）。ここで、日付順ボタンフラグ１１７が
“０”であれば、日付情報記憶エリア１１５に記憶され
ている日付情報に従って日付順の一覧表示を行ない（Ｓ
１ｂ）、Ｓ２へ進む。一方、日付順ボタンフラグ１１７
が“１”であれば、色順エリア１２１の設定内容に従っ
て色順の―覧表示を行ない（Ｓ１ｃ）、Ｓ２へ進む。

【００５５】上記Ｓ１の自動検索処理に続くＳ２〜Ｓ２
０を説明する。Ｓ２では、オペレータによる透明タブレ
ット２０４への操作入力を待つ。つまり、Ｓ１で検索結
果を一覧表示している状態において、カラー液晶表示部
２０１に検索結果の一覧表示と共に表示されている日付
順ボタン２０１Ｂ、赤、緑、青のボタン２０１Ｃ〜２０
１Ｅまたは、他の機能キー（図示省略）が操作される
と、操作入力が何であるかを下記Ｓ３〜Ｓ９により判断
し、この判断に応じてそれぞれ対応する処理Ｓ１０〜Ｓ
２０を行う。

【００５６】前述のＳ２で操作入力が検出されると、Ｓ
３にて、日付順ボタンが指定されたか否かを判断する。
この判断は、透明タブレット２０４への入力が日付順ボ
タン２０１Ｂの表示位置座標であるか否かで行うのであ
る。ここで、日付順検索でなければ下記Ｓ４へ進むが、
日付順検索であればＳ１０へ進む。このＳ１０では、現
在の検索結果の一覧表示の状況に応じて、例えば現在の
検索条件が日付順検索である場合だと検索条件を色順検
索に変更し、また、現在の検索条件が色順検索である場
合だと日付順検索に変更するものである。すなわち、図
７に示すように、まず、日付順ボタンフラグ１１７が
“０”であるか否かを判断する（Ｓ３０）。ここで、日
付順ボタンフラグ１１７が“０”であれば“１”にセッ
トしてから（Ｓ３１）、日付順ボタン２０１Ｂを反転表
示するとともに、日付情報記憶エリア１１５に記憶され
ている日付情報に従って一覧表示を行ない（Ｓ３２）、
上記Ｓ２へ戻る。一方、日付順ボタンフラグ１１７が
“１”であれば“０”にセットしてから（Ｓ３３）、日
付順ボタン２０１Ｂの反転表示を解除するとともに、色
情報エリア１２１の設定内容に従って―覧表示を行ない
（Ｓ３４）、上記Ｓ２へ戻る。

【００５７】Ｓ４では、赤に関するボタンが指定された
か否かを判断する。この判断は、透明タブレット２０４
への入力が赤ボタン２０１Ｃの表示位置座標であるか否
かで行うのである。ここで、赤のボタンでなければＳ５
ヘ進むが、赤のボタンであればＳ１１へ進む。Ｓ１１の
処理を図８に示す。赤ボタンフラグ１１８が“１”であ
るか否かを判断する。ここで、赤ボタンフラグ１１８が
“１”であれば“０”にセットしてから（Ｓ３６）、色
順エリア１２１から赤データ“０１”を削除して空いた
エリアを詰め（Ｓ３７）、赤ボタン２０１Ｃの反転表示
を解除し、赤に関するイメージデータが検索対象より外
れたことを使用者に報知する（Ｓ３８）。一方、赤ボタ
ンフラグ１１８が“０”であれば“１”にセットしてか
ら（Ｓ３９）、色順エリア１２１の最後に赤データ“０
１”を追加し（Ｓ４０）、赤ボタン２０１Ｃを反転表示
し、赤に関するイメージデータが検索対象となった事を
使用者に報知する（Ｓ４１）。その後、日付順ボタンフ
ラグ１１７が“１”であるか否かを判断する（Ｓ４
２）。ここで、日付順ボタンフラグ１１７が“１”の場
合、日付情報記憶エリア１１５内の日付情報に従って―
覧表示を行ない（Ｓ４３）、上記Ｓ２へ戻る。一方、日
付順ボタンフラグ１１７が“０”の場合、色順エリア１
２１の設定内容に従って一覧表示を行ない（Ｓ４４）、
上記Ｓ２へ戻る。例えば、図４（ａ）の状態から図４
（ｂ）の状態とすることができる。この場合、図４
（ａ）の状態において、オペレータが日付順ボタン２０
１Ｂを操作して反転解除してから赤ボタン２０１Ｃを操
作して反転表示させるか色ボタンの設定により日付順表
示を解除すればよい。

【００５８】Ｓ５では、緑に関するボタンが指定された
か否かを判断する。この判断は、透明タブレット２０４
への入力が緑ボタン２０１Ｄの表示位置座標であるか否
かで行うのである。ここで、緑のボタンでなければ下記
Ｓ６へ進むが、緑のボタンであればＳ１２へ進む。Ｓ１
２の処理は上記図８の処理内容と同様である。つまり、
緑ボタンフラグ１１９が“１”、であれば、“０”にセ
ットして「緑」ボタンの反転を解除し、色順エリア１２
１から緑データ“０２”、を削除して空いたエリアを詰
める。逆に緑ボタンフラグ１１９が“０”、であれば、
“１”にセットして緑ボタンを反転させ、色順エリア１
２１の最後に緑データ“０２”を追加する。その後、日
付順ボタンフラグ１１７が“０”であれば、色順エリア
１２１の設定内容に従って―覧表示を行ない上記Ｓ２へ
戻る。日付順ボタンフラグ１１７が“１”であれば色順
エリア１２１の設定内容は無視して、日付情報記憶エリ
ア１１５内の日付情報に従って一覧表示を行ない上記Ｓ
２へ戻る。

【００５９】Ｓ６では、青に関するボタンが指定された
か否かを判断する。この判断は、透明タブレット２０４
への入力が青ボタン２０１Ｅの表示位置座標であるか否
かで行うのである。ここで、青のボタンでなければ下記
Ｓ７へ進むが、青のボタンであればＳ１３へ進む。Ｓ１
３の処理は図８の処理内容と同様である。つまり、青ボ
タンフラグ１２０が“１”であれば、“０”にセットし
て青ボタンの反転を解除し、色順エリア１２１から青デ
ータ“０３”を削除して空いたエリアを詰める。逆に青
ボタンフラグ１２０が“０”であれば“１”にセットし
て青ボタンを反転させ、色順エリア１２１の最後に青デ
ータ“０３”を追加する。その後、日付順ボタンフラグ
１１７が“０”であれば、色順エリア１２１の設定内容
に従って―覧表示を行ない上記Ｓ２へ戻る。日付順ボタ
ンフラグ１１７が“１”であれば、色順エリア１２１の
設定内容は無視して、日付情報記憶エリア１１５内の日
付情報に従って一覧表示を行ない上記Ｓ２へ戻る。例え
ば、図４（ｂ）の状態から図４（ｃ）の状態とすること
ができる。この場合、図４（ｂ）の状態においてオペレ
ータが青ボタン２０１Ｅを操作して反転表示すればよ
い。

【００６０】Ｓ７では、検索結果の一覧表示画面の次頁
送りが指定されたか否かを判断する。この判断は、透明
タブレット２０４への入力が次頁送りボタン２０１Ｆの
表示位置座標であるか否かで行うのである。ここで、次
頁送りでなければＳ８へ進むが、次頁送りであればＳ１
４へ進む。Ｓ１４では、まず、日付順ボタンフラグ１１
７の状態を判断する。ここで、日付順ボタンフラグ１１
７が“０”であれば、色順エリア１２１の設定内容に従
って次の項に該当する―覧表示を行ない上記Ｓ２へ戻る
一方、日付順ボタンフラグ１１７が“１”であれば色順
エリア１２１の設定内容は無視して、日付情報記憶エリ
ア１１５に記憶されている日付情報に従って、次の項に
該当する日付順で一覧表示を行ない、上記Ｓ２へ戻る。

【００６１】Ｓ８では、検索結果の一覧表示画面の前頁
戻しが指定されたか否かを判断する。この判断は、透明
タブレット２０４ヘの入力が前頁戻しボタン２０１Ｇの
表示位置座標であるか否かで行うのである。ここで、前
頁戻しでなければＳ９へ進むが、前頁戻しであればＳ１
５へ進む。Ｓ１５では、まず、日付順ボタンフラグ１１
７の状態を判断する。ここで、日付順ボタンフラグ１１
７が“０”であれば、色順エリア１２１の設定内容に従
って前の項に該当する―覧表示を行ない上記Ｓ２へ戻る
一方、日付順ボタンフラグ１１７が“１”であれば色順
エリア１２１の設定内容は無視して、日付情報記憶エリ
ア１１５に記憶されている日付情報に従って、前の項に
該当する日付順で―覧表示を行ない、上記Ｓ２ヘ戻る。

【００６２】Ｓ９では、他の機能が指定されたか否かを
判断する。この判断は、透明タブレット２０４への入力
が機能選択キー２０２の表示位置座標であるか否かで行
うのである。他の機能が選択されていなければ上記Ｓ２
へ戻るが、他の機能が選択されていればＳ１６へ進む。
Ｓ１６では、指定された機能を実行してから、Ｓ１７〜
Ｓ２０へ進む。Ｓ１７では、透明タブレット２０４への
入力が行なわれたかどうかを判断する。タブレットへの
入力が検出されれば、Ｓ１８へ進む。一方、タブレット
への入力がなければ、再度Ｓ１７を実行する。Ｓ１８で
は、透明タブレット２０４への入力が機能選択キー２０
２に配置されているイメージメモ機能キー（図示省略）
をタッチして選択されているかどうかを判断する。イメ
ージメモ機能が選択されていれば、Ｓ１へ移りイメージ
メモ機能の処理に移る。一方、Ｓ１８でイメージメモ機
能キー（図示省略）が選択されていなければＳ１９ヘ進
む。Ｓ１９では、透明タブレット２０４への入力が機能
選択キー２０２に配置されている機能の中で、現在動作
している機能以外の機能がタッチして選択されているか
どうかを判断し、選択されていなければＳ２０へ進み、
入力された位置座標に応じた処理を現在動作している機
能の中で行ない、Ｓ１７へ戻る。一方、この機能が選択
されていれば上記Ｓ１６へ戻る。

【００６３】ところで、上記検索モードの図７のＳ３４
および図８のＳ４４に示す色順検索の詳細を図９に示
す。まず、色順エリア１２１の情報を読み出し（Ｓ６
２）、色順エリア１２１の優先順一番目の色に関するイ
メージデータが記憶されているか否かを判断する（Ｓ６
３）。ここで、何も記憶されていなければ色付けなしの
イメージデータを表示するために下記Ｓ６９〜Ｓ７１へ
進むが、色情報が記憶されているならば下記Ｓ６４〜Ｓ
６８へ進む。Ｓ６４にて色順エリア１２１の優先順一番
目の色に関するイメージデータを抽出し、その位置情報
をアドレス記憶部１２５に順次記憶してから、Ｓ６５へ
進む。Ｓ６５では色順エリア１２１の優先順二番目の色
が記憶されているか否かを判断する。ここで、何も記憶
されていなければ下記Ｓ６９〜Ｓ７１へ進むが、色情報
が記憶されているならばＳ６６にて色順エリア１２１の
優先順二番目の色に関するイメージデータを抽出し、そ
の位置情報をアドレス記憶部１２５に順次記憶してか
ら、Ｓ６７へ進む。Ｓ６７では色順エリア１２１の優先
順三番目の色に関するイメージデータが記憶されている
か否かを判断する。ここで、何も記憶されていなければ
下記Ｓ６９〜Ｓ７１へ進むが、色情報が記憶されている
ならばＳ６８にて色順エリア１２１の優先順三番目の色
に関するイメージデータを抽出し、その位置情報をアド
レス記憶部１２５に順次記憶してから、下記Ｓ６９〜Ｓ
７１へ進む。Ｓ６９では、色付けなしのイメージデータ
を表示するか否かを判断する。この表示の有無は、オペ
レータにより操作選択キー２０３で操作選択させる。つ
まり、操作選択キー２０３に応じてフラグＹ１２６に
“１”または“０”がセットされるので、このフラグＹ
１２６が“１”の場合にはＳ７０へ、また、“０”の場
合にはＳ７０を無視してＳ７１にそれぞれ進む。Ｓ７０
では、色付けなしのイメージデータを抽出しその位置情
報をアドレス記憶部１２５に順次記憶する。Ｓ７１で
は、Ｓ６４，Ｓ６６，Ｓ６８またはＳ７０で記憶したア
ドレス記憶部１２５の位置情報に対応するイメージデー
タを表示し、終了する。

【００６４】また、上記検索モードでのぼかし表示につ
いて図１０を参照して説明する。Ｓ４５にてイメージメ
モデータ記憶エリア１１４に記憶されているデータ数を
変数Ｘ１２２に代入すると共に、赤、青、緑よりなる変
数１２３に“０”を代入し初期化する。Ｓ４６ではＸ番
目のデータが読み取られ、Ｓ４７にて読み取られたデー
タの色によって、赤ならＳ４８、青ならＳ４９、緑なら
Ｓ５０、その他或いは、色の選択が行われていないデー
タであれば、Ｓ５１へ進む。Ｓ４８では赤の変数１２３
に“１”を加え、Ｓ４９では青の変数１２３に“１”を
加え、Ｓ５０では緑の変数１２３に“１”を加えそれぞ
れのデータ数を加算していく。Ｓ５１では、全てのデー
タに対して読み出しを行ったか否かを変数Ｘにより判断
し、変数Ｘの値が“０”以外即ち、まだデータがある時
には、Ｓ５２にて変数Ｘを減算し、Ｓ４６に戻る。Ｓ５
３では、赤の変数即ち赤の色が選択されているデータが
あるか否かを判断し、データがないと判断したときに
は、Ｓ５４にてぼかし表示を指示するための赤Ｆ１２４
に“１”を代入する。また、データがあると判断したと
きにはＳ５５にてぼかし表示を禁止するための赤Ｆ１２
４に“０”を代入する。Ｓ５６では、青の変数即ち青の
色が選択されているデータがあるか否かを判断し、デー
タがないと判断したときには、Ｓ５７にてぼかし表示を
指示するための青Ｆ１２４に“１”を代入する。また、
データがあると判断したときにはＳ５８にてぼかし表示
を禁止するための青Ｆ１２４に“０”を代入する。Ｓ５
９では、緑の変数即ち緑の色が選択されているデータが
あるか否かを判断し、データがないと判断したときに
は、Ｓ６０にてぼかし表示を指示するための緑Ｆ１２４
に“１”を代入する。また、データがあると判断したと
きにはＳ６１にてぼかし表示を禁止するための緑Ｆ１２
４に“０”を代入する。ボタン表示時には赤Ｆ、青Ｆ、
緑Ｆ１２４に“１”が代入されているときには、ボタン
のぼかし表示を行い、“０”が代入されているときに
は、ぼかし表示を行わない。なお、各ボタン共にぼかし
表示の“１”が代入されているときには、データがない
ので選択できないことを示すために、ぼかし表示を行う
のである。例えば、図４（ｄ）の状態とすることができ
る。この例は、緑に関するイメージデータが存在しない
状況において色順検索したときのものである。このよう
に緑ボタン２０１Ｅをぼかし表示しているときは、この
緑に関するイメージデータを検索できないことをオペレ
ータが認識できるようになり、また、この検索を受け付
けないようになる。

【００６５】以上説明したように、検索モードでは、カ
ラー液晶表示部２０１の画面に、検索結果の一覧だけで
なく、日付順ボタン２０１Ｂや赤、緑、青のボタン２０
１Ｃ〜２０１Ｅをも同時に表示するとともに、これらの
各ボタン２０１Ｂ〜２０１Ｅの表示状態を反転表示にす
ることによって該検索結果を導く検索条件を示すように
しているから、オペレータは検索結果の一覧表示の画面
から一目で正確に検索条件を認識できるようになるな
ど、使い勝手が高まる。

【００６６】特に、検索モードが実行されると、まず、
オペレータの意志とは別に日付順検索、色順検索のいず
れかの検索条件に基づき検索して、検索結果を一覧表示
するようになっているので、特に検索条件を指定すると
いう煩わしさがなく、迅速に所要の一覧表示を見ること
ができる。しかし、この一覧表示がオペレータの意にそ
わないときは、この一覧表示画面のままオペレータが任
意の検索条件を変更指定できるようになっていて、従来
のように検索結果の一覧表示画面から検索メニューの表
示画面へ戻す必要がないので、余分な操作が不要できわ
めて迅速な対応が可能となり、使い勝手が高くなるとい
う効果をもたらす。

【００６７】また、検索結果を―覧表示する場合に、取
り出したイメージメモデータの数が多くて、その総てを
一度に表示しきれないときは、ページめくり機能により
一覧表示を次の画面に送ったり、前の画面に戻したりで
きるようになっている。

【００６８】さらに、記憶されていない色に関するイメ
ージデータを検索指定できないようにするために、その
色のボタンをぼかし表示としているから、そのことをオ
ペレータが認識しやすくなり、意味のない操作を行わず
に済むようになる。

【００６９】この他、色順検索において、背景色を指定
しない色付けなしのイメージデータについても検索して
表示できるようにしているから、余分な操作をせずに色
付けなしのイメージデータも見ることができる。もちろ
ん、色順検索において、色付けなしのイメージデータに
ついて検索しないようにしてもよく、この場合には必要
なデータ以外の余分なデータを表示しないので、見やす
くなる。

【００７０】さらにまた、色別検索では、検索対象の色
を複数とする場合、その検索対象の指定の順番を工夫す
ることにより各色に関するイメージデータを表示画面に
おいて任意の順番に並べることができて、データをいろ
いろな視点から見ることができるようになる。

【００７１】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。

【００７２】（１）上記実施例では、色順検索におけ
る一覧表示の順番を、色順エリア１２１に記憶してある
内容（予めオペレータが任意に設定する優先順）に基づ
き定めているが、イメージデータの記憶数の多い色の順
番にすることができる。このとき、イメージデータの記
憶数の多い色の順番を検出する例としては、例えば、図
１０のＳ４８，Ｓ４９，Ｓ５０で算出する各色の数の大
小や、アドレス記憶部１２５に記憶されている各色のア
ドレスの数の大小などに基づいて検出することができ
る。しかも、検索結果の一覧表示画面に表示する赤、
緑、青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅの表示位置を、記憶
しているイメージデータの数の多い色の順に並べるよう
にもできる。これにより、イメージデータの記憶状況が
ボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅの配置で簡単に認識できるよ
うになるとともに、最も多いイメージデータを一番初め
に確認できるようになる。

【００７３】（２）上記実施例では、入力モードにお
いて入力時の日付を同時に記憶させておき、検索モード
において前記日付の新しい順番に表示画面に表示させる
ようにしているが、入力モードにおいて日付の代わりに
５０音のタイトルを同時に記憶させておき、検索モード
において前記５０音順に表示画面に表示させるようにす
ることもできる。

【００７４】（３）上記実施例では、日付順ボタン２
０１Ｂ、赤・緑・青のボタン２０１Ｃ〜２０１Ｅを羅列
して表示するとともに、それらを普通に表示したり反転
表示したりすることにより、請求項の検索条件の表示
と、検索条件指定用選択メニューの表示とを同時に行う
ようにしているが、検索条件の表示と、検索条件指定用
選択メニューの表示とを別々に行わせるようにしてもよ
い。また、選択不可能なボタンのぼかし表示を止めて、
選択不可能なボタンを意識的に表示しないようにしても
よい。

【００７５】（４）上記実施例では、イメージデータ
の背景色に基づいて検索するようにしているが、イメー
ジデータそのものに色を付加する場合だと、このイメー
ジデータそのものの色に基づいて検索することができ
る。

【００７６】

【発明の効果】本発明では、所要の検索条件による検索
結果を表示するときに該検索条件も合わせて表示するか
ら、表示画面から検索条件を一目で正確に認識できるよ
うになり、従来のように他の表示画面を呼び出して確認
したりする必要がなくなるなど、使い勝手が向上する。

【００７７】また、本発明では、所要の検索条件による
検索結果を表示するときに該検索条件の他に検索条件を
変更するための検索条件指定部も合わせて表示するか
ら、検索条件を変更するときに、従来のように他の表示
画面を呼び出して変更指定したりする必要がなく、検索
結果の表示画面のまま簡単かつ迅速に検索条件を変更で
きるようになり、使い勝手が向上する。

【００７８】さらに、本発明では、検索条件を変更指定
するための検索条件指定部を表示するとき、各指定部が
示す検索条件での検索が可能か否かによって表示の形態
（ぼかし表示など）を異ならせるから、この表示画面か
ら指定可能な検索条件と指定不可能な検索条件とが一目
で認識できるようになり、無駄な操作や処理を行わずに
済むなど、使い勝手が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の電子手帳の外観を示す平面
図

【図２】同電子手帳の構成ブロック図

【図３】入力モードの動作説明用のフローチャート

【図４】同電子手帳の表示画面例を示す説明図

【図５】検索モードの動作説明用のフローチャート

【図６】図５のＳ１の詳細を示すフローチャート

【図７】図５のＳ１０の詳細を示すフローチャート

【図８】図５のＳ１１の詳細を示すフローチャート

【図９】図７のＳ３４および図８のＳ４４の詳細を示す
フローチャート

【図１０】検索モードでのぼかし表示処理の動作説明用
のフローチャート

【符号の説明】

１電子手帳２入出力部２０１カラー液晶表示部２０２機能選択キー２０３操作選択キー２０４透明タブレット４中央制御部５タブレット制御部６表示制御部７ＲＴＣ８電池１０ＲＯＭ１１ＲＡＭ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記憶部に記憶してあるデータを所要の検
索条件に従い検索して表示部に表示する検索処理を行う
データ処理装置であって、表示部に検索したデータを表示するとき、検索したデー
タだけでなくその検索条件も表示する、ことを特徴とす
るデータ処理装置。
【請求項２】記憶部に記憶してあるデータを所要の検
索条件に従い検索して表示部に表示する検索処理を行う
データ処理装置であって、表示部に検索したデータを表示するとき、検索したデー
タと、この検索したデータに関する検索条件と、現在の
検索条件を他の検索条件に変更指定するための検索条件
指定部とを合わせて表示し、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、この検索条件指定部が示す検索条件に従う検索処理
を行う、ことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項３】データが記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示される表示部と、記憶部から所要のデータを検索するための検索条件指定
部を前記表示部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項４】データが記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示される表示部と、記憶部から所要のデータを検索するための検索条件指定
部を前記表示部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、第２表示手段により検索したデータと現在の検索条件と
を表示するとき、前記第１表示手段による各検索条件指
定部の表示を継続させる表示管理手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項５】複数のデータがその入力順を示す付加デ
ータと共に記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示される表示部と、記憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための
入力順検索指定部や、他の検索条件指定部を前記表示部
に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項６】複数のデータがその入力順を示す付加デ
ータと共に記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示される表示部と、記憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための
入力順検索指定部や、他の検索条件指定部を前記表示部
に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、第２表示手段により検索したデータと現在の検索条件と
を表示するとき、前記第１表示手段による各検索条件指
定部の表示を継続させる表示管理手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項７】複数のデータがそのデータの背景色を示
す付加データと共に記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータをその背景色で分類した各グル
ープのデータをグループ毎に所要の順番で一覧表示する
ための色順検索指定部と、特定の背景色のグループのデ
ータを一覧表示するための色別検索指定部とを前記カラ
ー表示部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項８】複数のデータがそのデータの背景色を示
す付加データと共に記憶されてある記憶部と、種々なデータが表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータをその背景色で分類した各グル
ープのデータをグループ毎に所要の順番で一覧表示する
ための色順検索指定部と、特定の背景色のグループのデ
ータを一覧表示するための色別検索指定部とを前記カラ
ー表示部に表示する第１表示手段と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、第２表示手段により検索したデータと現在の検索条件と
を表示するとき、前記第１表示手段による各検索条件指
定部の表示を継続させる表示管理手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項９】文字や図形などを示すデータと、データ
の背景色を示す付加データと、データの入力順を示す付
加データとがそれぞれ対応付けて記憶されてある記憶部
と、種々なデータが表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための
入力順検索指定部と、記憶部内の総てのデータをその背
景色で分類した各グループのデータをグループ毎に所要
の順番で一覧表示するための色順検索指定部と、特定の
背景色のグループのデータを一覧表示するための色別検
索指定部とを前記カラー表示部に表示する第１表示手段
と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項１０】文字や図形などを示すデータと、デー
タの背景色を示す付加データと、データの入力順を示す
付加データとがそれぞれ対応付けて記憶されてある記憶
部と、種々なデータが表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための
入力順検索指定部と、記憶部内の総てのデータをその背
景色で分類した各グループのデータをグループ毎に所要
の順番で一覧表示するための色順検索指定部と、特定の
背景色のグループのデータを一覧表示するための色別検
索指定部とを前記カラー表示部に表示する第１表示手段
と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータと現在の検索条件とを前記表示部に合わ
せて表示する第２表示手段と、第２表示手段により検索したデータと現在の検索条件と
を表示するとき、前記第１表示手段による各検索条件指
定部の表示を継続させる表示管理手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項１１】文字や図形などを示すデータと、デー
タの背景色を示す付加データと、データの入力順を示す
付加データとがそれぞれ対応付けて記憶されてある記憶
部と、種々なデータが表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための
入力順検索指定部と、記憶部内の総てのデータをその背
景色で分類した各グループのデータをグループ毎に所要
の順番で一覧表示するための色順検索指定部と、特定の
背景色のグループのデータを一覧表示するための色別検
索指定部とを前記カラー表示部に表示する第１表示手段
と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータを前記表示部に表示する第２表示手段
と、第２表示手段により検索したデータを表示するとき、現
在の検索条件を示す検索条件指定部について反転表示さ
せる表示管理手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項１２】文字や図形などを示すデータと、デー
タの背景色を示す付加データと、データの入力順を示す
付加データとがそれぞれ対応付けて記憶されてある記憶
部と、種々なデータが表示されるカラー表示部と、記憶部内の総てのデータを入力順に一覧表示するための
入力順検索指定部と、記憶部内の総てのデータをその背
景色で分類した各グループのデータをグループ毎に所要
の順番で一覧表示するための色順検索指定部と、特定の
背景色のグループのデータを一覧表示するための色別検
索指定部とを前記カラー表示部に表示する第１表示手段
と、所要の検索条件指定部の表示位置がタッチ操作されたと
き、このタッチ操作位置の検索条件指定部が示す検索条
件を認識する認識手段と、認識した検索条件に従い前記記憶部から必要なデータを
検索する検索手段と、検索したデータを前記表示部に表
示する第２表示手段と、第２表示手段により検索したデータを表示するとき、前
記第１表示手段による各検索条件指定部の表示を継続さ
せるとともに、現在の検索条件を示す検索条件指定部に
ついて反転表示させる表示管理手段と、を含むことを特徴とするデータ処理装置。