JPH09309187A - 自動包装用フィルム - Google Patents

自動包装用フィルム

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Publication number
JPH09309187A
JPH09309187A JP8125729A JP12572996A JPH09309187A JP H09309187 A JPH09309187 A JP H09309187A JP 8125729 A JP8125729 A JP 8125729A JP 12572996 A JP12572996 A JP 12572996A JP H09309187 A JPH09309187 A JP H09309187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
heat
density
sealing
packaging
Prior art date
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Pending
Application number
JP8125729A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Yokota
知宏 横田
Kozaburo Toshima
耕三郎 戸島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動包装機に使用しても走行安定性にすぐ
れ、ヒートシール性が安定しており、且つ触感や外観に
すぐれた自動包装用フィルムを提供する。 【解決手段】 密度が0.930〜0.955g/cm
3 、メルトフローレートが0.02〜10であるポリエ
チレン系樹脂フィルムからなる基材層1の少なくとも両
面に、密度が0.925以下、メルトフローレートが1
〜10であるポリエチレン系樹脂フィルムからなるヒー
トシール層2が積層されてなる積層フィルムであって、
該積層フィルムの少なくとも片面が梨地面となされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑誌、カタログ等
の印刷物、あるいは食品、日用品などの自動包装、特に
高速ピロー包装に用いる自動包装用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雑誌、カタログ等の印刷物、食
品、日用品などの包装には主として低密度ポリエチレン
フィルム(以下「LDPE」と略称)、線状低密度ポリ
エチレンフィルム(以下「LLDPE」と略称)、高密
度ポリエチレンフィルム(以下「HDPE」と略称)が
用いられ、多くの場合はピロー包装される。例えば雑誌
の場合は長尺のフィルム上に雑誌等を適宜間隔をあけて
配置し、図2あるいは図3で示す断面図のような形態の
ラップシールが行われてきた。5は雑誌、3はフィル
ム、4はシール部である。
【0003】図4はピロー包装の他の例を示す断面図
で、物品6によってはフィルム3の両端縁31を合わせ
た合掌貼りも行われる。図5は上記のようにシールされ
たものを溶断シールする状態を示す側面図であり、連続
したフィルム3を物品6、6の間で熱シールと同時に切
断する溶断シールが行われる。32は溶断シール部、7
はシール装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような自動包装
は様々な用途で高速化が図られている。しかし、従来の
フィルムを用いると高速包装を行うときに次のような種
々の問題が生じてきた。 LDPE、LLDPEの場合、フィルムが柔軟でコ
シがないため、フィルムの走行安定性に欠ける。 HDPEの場合、ヒートシール適性条件が狭く、シ
ール不良やシール抜けが発生し易い。 全自動包装ラインにおいては被包装物が常時一定速
度で供給されてくるとは限らず、特に高速包装機では5
0パック/分〜300パック/分の速度変化が頻繁に起
こり、一方、ヒートシール条件(温度、圧力)は一定の
まま運転されるのでシール時間が速度に反比例して短く
なる。高速包装機では高速側にヒートシール条件を合わ
せて設定するため、従来使用していたフィルムでは低速
時にシール部や溶断部が溶けすぎて包装不良となる。 このような包装フィルムには印刷を行うことが多
く、ヒートシール部に印刷部がくるようなデザインの場
合、印刷インクがヒートシール性に悪影響を及ぼし、接
着不良となったり、シールエッジ部が溶けすぎて強度が
低下することも多い。 フィルムの素材がポリエチレンであるため、ナイロ
ン、ポリプロピレン等の他のフィルムと比較して光沢や
触感が劣って感じられる場合がある。また、内容物との
摩擦やブロッキング防止剤によるフィルム同士の摩擦に
よりフィルムの表面に傷が付き易く外観を損ねることが
ある。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解消し、自動
包装機に使用しても走行安定性にすぐれ、ヒートシール
性が安定しており、且つ触感や外観にすぐれた自動包装
用フィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動包装用フィ
ルムは、密度が0.930〜0.955g/cm3 、メ
ルトフローレートが0.02〜10であるポリエチレン
系樹脂フィルムからなる基材層の少なくとも片面に、密
度が0.925g/cm3 以下、メルトフローレートが
1〜10であるポリエチレン系樹脂フィルムからなるヒ
ートシール層が積層されてなる積層フィルムであって、
該積層フィルムの少なくとも片面に梨地加工が施されて
なることを特徴とするものである。
【0007】自動包装機に用いて包装速度や印刷面の影
響をなくすためには、低温シール性と、高温でも過溶融
とならないための耐熱性という相反する機能を合わせ持
つことが必要である。本発明は基材層とヒートシール層
に密度差を設けた多層構造とすることにより目的を達成
することができたものである。
【0008】基材層を構成する樹脂としては、密度が
0.930〜0.955g/cm3 、メルトフローレー
ト(以下「MFR」と略称)が0.02〜10であるポ
リエチレン系樹脂フィルムであり、HDPEまたはLL
DPEが好ましい。密度が0.930未満ではコシが弱
くなり、適正なシール条件の幅が狭くなるおそれがあ
る。また、密度が0.955を超えると結晶化度が高す
ぎるために引裂強度や耐衝撃性が低下するおそれがあ
る。MFRが0.02未満の場合はフィルムの成形性が
劣り、10を超えるとフィルムの強度が低下して包装後
のフィルムが破れ易くなる。従って、MFRは上記の範
囲とする。
【0009】ヒートシール層を構成する樹脂としては、
密度が0.925g/cm3 以下、MFRが1〜10で
あるポリエチレン系樹脂である。密度が0.925g/
cm 3 を超えると高速時のヒートシール性が劣る傾向と
なる。従って、密度は上記の範囲とする。
【0010】尚、密度の低下に伴い、ヒートシール層同
士のブロッキング性が大きくなるため、通常はアンチブ
ロッキング剤を配合することにより対応できるが、アン
チブロッキング剤の配合量が多くなるとヒートシール性
にも影響するため、好ましい密度の範囲は0.900〜
0.925g/cm3 である。
【0011】ヒートシール層のフィルムのMFRが1未
満の場合はフィルムの成形性が劣り、10を超えるとフ
ィルムの強度が低下して包装後のフィルムが破れ易くな
る。従って、MFRは上記の範囲とする。
【0012】本発明ではポリエチレン樹脂としてLLD
PEを主として使用することが好ましいが、フィルムの
成形安定性をよくし、溶断シール部の仕上がりをよくす
る目的でLDPEを適宜配合してもよい。ポリエチレン
樹脂には成形性やスリップ性を付与するために、通常は
熱安定剤やスリップ剤等を添加して用いる。スリップ性
については包装機や被包装物により要求レベルが異なる
が、一般的には脂肪酸アミド系化合物(エルカ酸アミ
ド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド等)を50
0〜1500ppm程度添加するのが好ましい。
【0013】基材層とヒートシール層との厚みの比はフ
ィルムの強度、成形性、ヒートシール性の面からみて、
2層構成の場合では基材層:ヒートシール層=1:1〜
10:1が好ましく、より好ましくは2:1〜4:1で
ある。3層構成の場合では、ヒートシール層:基材層:
ヒートシール層=1:1:1〜1:10:1が好まし
く、より好ましくは1:2:1〜1:4:1である。
【0014】3層構成においても、一方のヒートシール
層と基材層との厚み比が上記範囲となるように設定する
のが好ましい。基材層の比率が低すぎるとコシが弱くな
って包装機への適性が低下し、高すぎるとヒートシール
条件の幅が狭くなってヒートシール不良が発生したり、
引き裂き強度が低下する。
【0015】本発明の自動包装用フィルムを成形する方
法は、インフレーション法やTダイによる共押出成形
法、押出しラミネーション、ドライラミネーション等、
またはこれらの組合せで行うことができる。Tダイによ
る共押出成形法によると、成形の簡便さ、フィルムの厚
み精度、梨地加工の容易さの点で特に好適である。
【0016】本発明では上記積層フィルムの触感や外観
を向上させるために、該フィルム表面に梨地加工を施
す。梨地加工をする面は印刷の有無や包装機から要求さ
れるスリップ性などで異なるが、表面に傷が付き難くす
るためにフィルムの両面に行うのが好ましい。
【0017】梨地加工の方法は特に限定しないが、一般
的にはマットロール又はセミマットロールとシリコーン
ゴムロールとにより、加熱軟化されたフィルムの表面に
凹凸を転写することにより行われる。
【0018】(作用)基材層として密度が0.930〜
0.955g/cm3 、メルトフローレートが0.02
〜10であるポリエチレン系樹脂フィルムを用いたの
で、積層フィルムの強度が高く、コシが強くなり包装機
に対する適性が向上する。また、高温側のヒートシール
条件の幅が広くなる。
【0019】ヒートシール層として密度が0.925g
/cm3 以下、メルトフローレートが1〜10であるポ
リエチレン系樹脂フィルムを用いたので、ヒートシール
性がすぐれ高速加工する包装機にも適合できる。従っ
て、低温シール性と耐熱性という相反する性能を合わせ
て備え、自動包装機に好適に用いることができる。
【0020】更に、上記積層フィルムの少なくとも片面
に梨地加工が施されているので、外観や触感にすぐれ、
表面に傷が付き難い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明自動包装用フィルム
の実施例を図面を参照して説明する。 (実施例1、2)表1に示すとおりの基材層、ヒートシ
ール層の樹脂を用いて、図1に示す断面を有する3層構
造の積層フィルムを成形し、ヒートシール層2の両面に
は梨地加工により梨地面21を形成して本発明自動包装
用フィルムを得た。1は基材層である。
【0022】(比較例1〜3)表1に示すとおりの基材
層、ヒートシール層の樹脂を用いた層構成のフィルムを
作製した。
【0023】上記実施例1、2及び比較例1〜3のもの
につき物性を測定した。その結果を表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】次に、包装機適性と包装体の外観を下記の
方法により評価した。 (1)包装機適性 条件:使用包装機 シトマ社製縦ピロー自動包装機 被包装物 A4版雑誌 シール条件 縦シール(ラップシール) 温度;150℃ 横シール(溶断シール) 温度;160℃ 包装速度 50、100、200、300個/分 判定:フィルム走行性 蛇行、しわのでき易さ シール仕上がり 糸引き、フィルム切れの有無、シール強度 (2)包装物外観 正常な仕上がり品の包装試験後のサンプルから任意に1
00個ずつ郵送し、到着後の外観と傷付きの程度を調
べ、シール部やフィルムに切れや孔あきがないかを確認
した。上記の各判定は5段階(1:劣る〜5:優れる)
で表した。以上の結果を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3から明らかなように、本発明品は幅広
い包装速度に対応してすぐれた機械適性とヒートシール
性を有するものであった。また、表面が梨地加工されて
いるので柔らかい光沢とすぐれた触感を有するものであ
った。
【0029】
【発明の効果】本発明自動包装用フィルムは以上の構成
であり、自動包装機に使用しても走行安定性にすぐれ、
ヒートシール性が安定しており、且つ触感や外観にすぐ
れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動包装用フィルムの実施例を示す断面
図。
【図2】ピロー包装の例を示す断面図。
【図3】ピロー包装の他の例を示す断面図。
【図4】ピロー包装の更に他の例を示す断面図。
【図5】溶断シールを説明するための側面図。
【符号の説明】
1:基材層 2:ヒートシール層 3:フィルム 4:シール部 5:雑誌 6:物品 7:シール装置 21:梨地面 31:端縁 32:溶断シール部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が0.930〜0.955g/cm
    3 、メルトフローレートが0.02〜10であるポリエ
    チレン系樹脂フィルムからなる基材層の少なくとも片面
    に、密度が0.925g/cm3 以下、メルトフローレ
    ートが1〜10であるポリエチレン系樹脂フィルムから
    なるヒートシール層が積層されてなる積層フィルムであ
    って、該積層フィルムの少なくとも片面に梨地加工が施
    されてなることを特徴とする自動包装用フィルム。
JP8125729A 1996-05-21 1996-05-21 自動包装用フィルム Pending JPH09309187A (ja)

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JP8125729A JPH09309187A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 自動包装用フィルム

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JP (1) JPH09309187A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253283A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Daio Paper Corp 携帯用ティシュ
JP2019177901A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日本製紙クレシア株式会社 フェイシャルティシュ製品

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253283A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Daio Paper Corp 携帯用ティシュ
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