JPH09308694A - 液体流路接続器具 - Google Patents

液体流路接続器具

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Publication number
JPH09308694A
JPH09308694A JP8150251A JP15025196A JPH09308694A JP H09308694 A JPH09308694 A JP H09308694A JP 8150251 A JP8150251 A JP 8150251A JP 15025196 A JP15025196 A JP 15025196A JP H09308694 A JPH09308694 A JP H09308694A
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JP
Japan
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connector
flow path
connecting device
liquid flow
path connecting
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Application number
JP8150251A
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English (en)
Inventor
Shigenori Ooyama
薫徳 大山
Sukebumi Hishikawa
資文 菱川
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誤接続を防止することができ、安全性が高く、
コネクタ接続部における液漏れや異物、細菌の混入を防
止することができる。 【解決手段】液体流路接続器具1は、チューブ11を介
して栄養剤入りの容器10に接続された第1コネクタ2
と、第1コネクタ2に接続可能な第2コネクタ5とで構
成されている。第1コネクタ2は、円筒状の筒体3と、
その内側設置され、第1コネクタ2の内部流路を封止す
る封止部材4とで構成されている。封止部材4は、針管
により刺通不能な程度に硬質の基板と、係合部42と、
それらの間に設置された薄肉の破断部とで構成されてい
る。第2コネクタ5は、コネクタ本体6と、外筒7と、
シールリング8とで構成されている。コネクタ本体6の
回転操作部61には、係合部42の各羽根とそれぞれ係
合し得る複数のリブ62が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば栄養剤容器
の排出口部分に設置して使用することができる液体流路
接続器具に関する。
【0002】
【従来の技術】輸液バッグや輸液瓶のような輸液容器
は、その排出口にそれを封止するゴム栓が設けられてお
り、輸液容器内の輸液を患者に投与する際には、前記ゴ
ム栓に瓶針を刺通し、この瓶針および瓶針に接続された
チューブ等を介して輸液を取り出すように構成されてい
る。
【0003】一方、経口、経鼻、経胃、経腸等で用いら
れる液状栄養剤を収納する容器としては、主に、ブリッ
クパック、瓶、缶等が使用されていたが、近年、前記輸
液容器の排出口と同様の排出口を備えた、または接続可
能な栄養剤容器が用いられる傾向となってきた。
【0004】このような排出口を有する栄養剤容器は、
一般的な使用方法においては、輸液用の接続針を繋ぐこ
とはないと考えられる。しかしながら、栄養剤容器と輸
液容器の外観が類似することもあり、使用者が栄養剤容
器を輸液容器であると誤認した場合には、栄養剤容器の
排出口に瓶針等の針管を刺通することが可能であるた
め、静脈投与がなされてしまう可能性がないとは言えな
い。
【0005】液状栄養剤は、経口、経鼻、経胃、経腸等
のいわゆる経管用途でのみ使用が許されるものであるた
め、このような誤認により、万一、液状栄養剤の静脈投
与がなされると、重篤な事故を招くおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、誤接
続を防止することができ、専用器具なしでは容易に流路
を開通できない液体流路接続器具を提供することにあ
る。
【0007】
【発明を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の発明により達成される。
【0008】(1) 液体を収納する容器に接続され、
内部流路を開封可能に封止する硬質材料で構成された封
止部材を備えた第1コネクタと、前記第1コネクタに接
続可能な第2コネクタとを有する液体流路接続器具であ
って、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続時
に、それらの接続部付近の流路を液密に保持するシール
手段と、前記封止部材による封止を解除する開封手段と
を設けたことを特徴とする液体流路接続器具。
【0009】(2) 前記封止部材は、硬質の基板と、
係合部と、これらの間に設置された破断部とで構成され
ている上記(1)に記載の液体流路接続器具。
【0010】(3) 前記基板は、前記第1コネクタの
中心部に設置され、かつ前記第1コネクタの内部流路の
最小径以上の外径を有している上記(2)に記載の液体
流路接続器具。
【0011】(4) 前記封止部材の少なくとも前記基
板は、針管により刺通不可能な程度の硬度および剛性を
有している上記(2)または(3)に記載の液体流路接
続器具。
【0012】(5) 前記開封手段は、前記第2コネク
タに設置され、前記係合部に係合してそれを回転させる
ことにより前記破断部を破断して開封する回転操作部で
構成されている上記(2)ないし(4)のいずれかに記
載の液体流路接続器具。
【0013】(6) 前記第1コネクタは、筒体を有
し、該筒体内に、筒体の先端開口より突出することなく
前記封止部材が設置されている上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載の液体流路接続器具。
【0014】(7) 前記第1コネクタと前記第2コネ
クタとを接続するに際し、前記シール手段のシール機能
が発揮された後、前記開封手段により開封し得るよう構
成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載
の液体流路接続器具。
【0015】(8) 前記シール手段は、弾性材料で構
成され、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続
時に、これらの間に介在するシールリングで構成される
上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の液体流路接
続器具。
【0016】(9) 前記第1コネクタと前記第2コネ
クタとの接続状態を維持するロック手段を有する上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載の液体流路接続器
具。
【0017】(10) 前記ロック手段は、前記第1のコ
ネクタおよび前記第2のコネクタのうちの、一方に形成
された爪部と、他方に形成され、前記爪部が通過可能な
凹部を有する前記爪部の当接部材とで構成される上記
(9)に記載の液体流路接続器具。
【0018】(11) 前記ロック手段を作動させる操作
に伴って前記開封手段が作動し、前記封止部材による封
止を解除するよう構成されている上記(9)または(1
0)に記載の液体流路接続器具。
【0019】(12) 前記第1コネクタと前記第2コネ
クタとの接続前の状態において前記第1コネクタおよび
/または前記第2コネクタの内部空間を遮蔽する遮蔽手
段を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の
液体流路接続器具。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液体流路接続器具
を、添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0021】図1は、本発明の液体流路接続器具の実施
例を示す斜視図、図2は、図1に示す液体流路接続器具
における封止部材の封止状態の構成を示す斜視図、図3
は、同封止部材の封止解除状態(破断状態)の構成を示
す斜視図、図4は、図1に示す液体流路接続器具におけ
る第2コネクタのコネクタ本体およびシールリングの構
成を示す分解斜視図、図5は、図1に示す液体流路接続
器具におけるコネクタ接続状態の構成を示す縦断面図で
ある。なお、以下の説明では、図1および図5の左側を
「基端」、右側を「先端」という。
【0022】図1に示すように、本発明の液体流路接続
器具1は、容器10側に接続されている第1コネクタ2
と、この第1コネクタ2に接続可能な第2コネクタ5と
で構成されている。
【0023】容器10には、例えばポリ塩化ビニル製の
チューブ11の基端部が例えば融着、接着により接続さ
れ、このチューブ11の先端部に、第1コネクタ2の接
続管34が液密に嵌入されて接続されている。本実施例
における容器10は、液状栄養剤を収納する栄養剤容器
であって、可撓性を有する袋状のバッグで構成されてい
る。ただし、本発明においては、容器10の用途、収納
されている液体の種類等は特に限定されず、また、容器
10の形態も、バッグに限らず、例えば瓶(ボトル)の
ような硬質のもの(剛体)であってもよい。
【0024】第1コネクタ2は、円筒状の筒体3と、こ
の筒体3内に設置された封止部材4とで構成されてい
る。筒体3には、その基端側外周部および先端側外周部
に、それぞれフランジ31、33が形成されている。
【0025】このうちフランジ31は、後述する爪部7
3が当接する当接部材に相当するものであり、爪部73
とともに第1コネクタ2と第2コネクタ5との接続状態
を維持するロック手段を構成する。フランジ31には、
爪部73が通過可能な凹部3(切欠き)32が形成され
ている。本実施例では、フランジ31の外周方向に等間
隔で2つの凹部32が形成されている。
【0026】なお、爪部73および凹部32の形状や設
置数は、それぞれ、図示のものに限定されないことは言
うまでもない。また、凹部32の設置数は、爪部73の
整数倍であってもよい。
【0027】また、フランジ33は、後述する第2コネ
クタ5の外筒7の底部71付近の内面に形成されたテー
パ部72に当接する部分であり、第1コネクタ2の第2
コネクタ5内への挿入深さを規制する。
【0028】図5に示すように、筒体3の基端には、短
管状の接続管34が一体的に形成されている。この接続
管34は、チューブ11に液密に嵌入され、接続され
る。
【0029】封止部材4は、第1コネクタ2の内部流路
20を開封可能に封止する硬質の部材であり、筒体3内
に筒体3と同心的に設置されている。この封止部材4
は、硬質の基板41と、係合部42と、基板41と係合
部42との間に設置された破断部43とで構成され、好
ましくはこれらが同一材料により一体的に形成されてい
る。
【0030】基板41は、円盤状の部材であり、第1コ
ネクタ2の中心部に設置されている。この場合、基板4
1は、その外周部において、筒体3の段差部(封止部材
固定部)35に、液密に接着または融着されて固定され
ている。
【0031】また、基板41の中心部には、***44が
形成されている。この基板41は、例えば瓶針のような
針管により刺通不可能な程度の硬度および剛性を有して
いる。また、基板41の外径は、第1コネクタ2の内部
流路20の最小径D以上の外径を有している。これによ
り、使用者が輸液と誤って針管を穿刺しようとしても、
針管を穿刺することができず、誤使用が防止される。
【0032】係合部42は、横断面が十文字状の部材
(羽根部材)で構成され、破断部43を介して基板41
の先端側中心部に立設されている。この係合部42の先
端は、筒体3の先端開口より突出しておらず、すなわ
ち、筒体3の先端面より基端側(内側)に位置してい
る。これにより、後述するフィルム91を平坦な形状で
第1コネクタ2の先端に貼着することができ、高い気密
性を得ることができるとともに、フィルム91を剥離、
除去後、封止係合部42を手などにより回転して開封す
ることが困難となる。
【0033】破断部43は、***44の先端側外周に該
***44の存在によって形成された環状の薄肉部で構成
されている。係合部42を回転すると、その回転力が破
断部43に集中し、破断部43がねじり切られるように
破断する。これにより、***44が基板41より先端側
の空間と連通し、第1コネクタ2の内部流路20の封止
が解除(開封)される。
【0034】このような封止部材4(特に基板41)の
構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、
硬質ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−
1)、ポリアセタール、ポリメチルメタクリレート、ア
クリル樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル、フッ素樹脂、ブタジエン−スチレン
共重合体、環状ポリオレフィン樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)、液晶ポリマー等の各種樹脂、ス
テンレス鋼、アルミニウム、チタン等の各種金属材料、
アルミナ等の各種セラミックス、各種ガラス等が挙げら
れる。そして、破断時に破片が生じない材料を選択する
ことが好ましい。また、筒体3の構成材料も、これらの
材料で構成することができる。
【0035】基板41の厚さは、特に限定されないが、
前述したような材料で構成されている場合、0.1〜
5.0mm程度とするのが好ましく、0.1〜2.5mm程
度とするのがより好ましい。これにより、必要かつ十分
な剛性(強度)を確保することができる。
【0036】図1、図4および図5に示すように、第2
コネクタ5は、コネクタ本体6と、外筒7と、シールリ
ング(Oリング)8とで構成されている。コネクタ本体
6は、円筒状の回転操作部61と、その先端外周部に形
成されたフランジ64と、その先端側に突出形成された
接続管65とで構成され、好ましくはこれらが同一材料
により一体的に形成されている。回転操作部61の内側
空間と接続管65の内腔とは連通しており、これらによ
り第2コネクタ5の内部流路50が形成されている。
【0037】回転操作部61は、前記係合部42を回転
して破断部43を破断し、開封するための開封手段を構
成するものであり、その内周面に、係合部42の各羽根
とそれぞれ係合し得る4つのリブ62が90°間隔で形
成されている。各リブ62と係合部42の各羽根とを係
合した状態で、回転操作部61を回転すると、その回転
力が係合部42に伝達され、係合部42が回転して破断
部43が破断する。
【0038】回転操作部61の外周面には、その全周に
わたって溝63が形成されており、この溝63には、シ
ールリング8が嵌入される。シールリング8は、第1コ
ネクタ2と第2コネクタ5との接続時に、それらの接続
部付近の流路を液密に保持するシール手段を構成するも
のである。すなわち、シールリング8は、第1コネクタ
2と第2コネクタ5との接続時に、筒体3の内周面に圧
着され、液密性を確保する。この場合、開封の際等に第
1コネクタ2と第2コネクタ5とを相対的に回転した場
合でも、この液密性は保持される。
【0039】このシールリング8は、例えば、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴ
ム、フッ素ゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料
(特に加硫処理したもの)や、ポリウレタン系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等
の各種エラストマー、あるいはそれらの混合物等の各種
弾性材料で構成されている。
【0040】なお、シールリング8は、上述のように別
体として設ける場合の他、2色成形、インジェクション
成形等によって一体に成形することもできる。また、必
要により、シールリング8の表面にシリコーンオイル等
の潤滑剤を塗布等により被覆することができる。なお、
このようなシールリング8は、第1コネクタ2側、また
は第1コネクタ2と第2コネクタ5の双方に設置されて
いてもよい。
【0041】接続管65は、外筒7の底部71を貫通し
て先端側へ突出しており、この接続管65には、例えば
ポリ塩化ビニル製のチューブ12が液密に嵌入され、接
続される。
【0042】外筒7は、その内側に第1コネクタ2を挿
入可能な内径を有する円筒状の部材で構成されている。
この外筒7は、その底部71において、コネクタ本体6
の回転操作部61の先端面およびフランジ64と接着ま
たは融着により固定されている。また、外筒7とコネク
タ本体6とは一体成形とすることもできる。なお、底部
71はコネクタ本体6とは固定されていなくとも構わな
い。
【0043】外筒7の底部71付近の内面には、テーパ
部72が形成され、その内径が先端方向に向かって漸減
している。このテーパ部72には、第1コネクタ2と第
2コネクタ5との接続時に、筒体3のフランジ33が当
接し、外筒7内への挿入深さを規制する。
【0044】外筒7の基端の内周面には、前記凹部32
に対応する位置に、2つの爪部73が中心に向かって突
出形成されている。図5に示すように、爪部73は、凹
部32を通過後、フランジ31の基端面に当接し、第1
コネクタ2と第2コネクタ5との液密な接続状態を維持
する。
【0045】このような爪部73と凹部32付のフラン
ジ(当接部材)31とで構成されるロック手段は、それ
を作動させる(ロック状態とする)操作、すなわち第1
コネクタ2に対し第2コネクタ5の回転を行う操作に伴
って、封止部材4の破断部43が破断され、開封される
ので、操作が極めて簡単である。
【0046】なお、本実施例では、第1コネクタ2側に
形成された凹部32付のフランジ(当接部材)31と、
第2コネクタ5側に形成された爪部73とでロック手段
が構成されているが、第1コネクタ2側に爪部、第2コ
ネクタ5側に該爪部が当接する当接部材が形成された構
成であってもよい。また、ロック手段としては、ネジの
螺合による機構を採用することもできる。
【0047】コネクタ本体6および外筒7の構成材料と
しては、前記封止部材4で挙げた材料と同様の材料を用
いることができる。
【0048】図6は、本発明における第1コネクタの接
続前の状態(未使用状態)を示す側面図、図7は、本発
明における第2コネクタの接続前の状態(未使用状態)
を示す側面図である。
【0049】図6に示すように、第1コネクタ2の先端
には、その先端開口を気密的に封止するフィルム(遮蔽
手段)91が貼着されている。これにより、未使用時に
おいて、第1コネクタ2の内部空間がフィルム91によ
り遮蔽され、塵、ホコリ等の異物や、細菌の侵入が防止
される。
【0050】図7に示すように、第2コネクタ5の基端
には、その基端開口を気密的に封止するフィルム(遮蔽
手段)92が貼着されている。これにより、未使用時に
おいて、第2コネクタ5の内部空間がフィルム92によ
り遮蔽され、異物や細菌等の侵入が防止される。
【0051】第1コネクタ2と第2コネクタ5とを接続
する際には、フィルム91、92をそれぞれ剥離、除去
する。この場合、フィルム91、92の一部に、それぞ
れ、外方へ突出する摘み片93、94が形成されてお
り、これらの摘み片93、94を指で摘んで引き剥すこ
とにより、フィルム91、92を容易に剥離することが
できる。
【0052】フィルム91、92の構成材料としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリス
チレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリアミ
ド等の各種樹脂、またはアルミ箔のような金属箔よりな
る単一層のもの、あるいはこれらのうちの2以上の層を
積層(ラミネート)した積層体が好適に使用される。な
お、金属箔と樹脂層との積層体は、気体透過性が低いの
で、フィルム91、92としてこのようなものを用いれ
ば、密閉性が向上し、細菌等の侵入を有効に防止できる
ので好ましい。次に、液体流路接続器具1の使用方法
(作用)について説明する。
【0053】[1] 第1コネクタ2および第2コネク
タ5の端部に貼着されているフィルム91、92をそれ
ぞれ剥離し、第1コネクタ2の先端開口および第2コネ
クタ5の基端開口をそれぞれ露出する。
【0054】なお、この状態の第1コネクタ2に、誤っ
て瓶針等の針管(図示せず)を穿刺しようとしても、前
述した基板41の特性により、これを穿刺することはで
きない。
【0055】[2] 次に、第1コネクタ2をその先端
側から第2コネクタ5の外筒7内に挿入する。このと
き、係合部42は、回転操作部61の隣接するリブ62
間に挿入される。この挿入に伴って、シールリング8
は、筒体3の内周面に沿って摺動する。
【0056】[3] 第2コネクタ5の両爪部73が対
応する凹部32を通過するように位置合わせしながら、
これらを接近させ、爪部73を凹部32に通過させる。
なお、このときには、シールリング8は、筒体3の内周
面に密着し、シール機能を発揮している。
【0057】[4] 爪部73が凹部32を通過した
ら、第1コネクタ2に対し第2コネクタ5を左回りまた
は右回りに回転する。この回転がなされると、両爪部7
3がフランジ31の基端面に当接、係合し、第2コネク
タ5の第1コネクタ2からの離脱が阻止される。また、
このとき、フランジ33は、外筒7のテーパ部72に当
接し、第1コネクタ2の第2コネクタ5に対する挿入深
さが規制される。これにより、第1コネクタ2と第2コ
ネクタ5とが液密に接続され、かつその接続状態が維持
される。
【0058】[5] 第1コネクタ2に対し第2コネク
タ5をさらに回転(例えば、回転角90〜150°程
度)すると、回転操作部61のリブ62が係合部42の
各羽根に係合し、係合部42を回転させる。封止部材4
は、基板41が筒体3に固着され、回転できないため、
この係合部42の回転により破断部43がねじり切ら
れ、破断する。これにより、封止部材4が開封され、小
穴44を介して、第1コネクタ2の内部流路20と第2
コネクタ5の内部流路50とが連通し、液体の流通が可
能となる。
【0059】なお、この回転において、シールリング8
も回転操作部61とともに回転するが、筒体3の内周面
に密着したまま摺動、回転するので、シールリング8に
よる前記シール機能は継続して発揮され、液密性が保持
される。
【0060】このように、封止部材4の開封は、封止部
材4を手で触れることなく行うことができるので、衛生
的である。また、シールリング8によるシール機能が発
揮された後、その機能が継続している状態で、封止部材
4が開封されるので、液漏れや、外部からの塵、ホコリ
等の異物や、細菌の侵入を生じることがない。
【0061】[6] 容器10内に収納されている液状
栄養剤のような液体を、チューブ11、第1コネクタ
2、第2コネクタ5およびチューブ12を介して移送す
る。この移送は、例えば、重力の作用または容器10を
圧迫することにより行うことができる。
【0062】以上のように、本発明の液体流路接続器具
1を用いれば、針管の刺通等による誤接続を防止するこ
とができるとともに、第1コネクタ2と第2コネクタ5
との接続を極めて簡単な操作で、短時間に行うことがで
きる。また、細菌の侵入や液漏れ等の汚染も生じず、衛
生的であり、未使用時における無菌状態を維持すること
もできる。
【0063】以上、本発明の液体流路接続器具を図示の
実施例について説明したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、本発明を構成する各構成要素、各手段
等は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものに置換
することができる。
【0064】また、本発明の液体流路接続器具は、前述
した液状栄養剤容器の排出口付近に設置されるものに限
らず、栄養剤以外の液体(例えば、蒸留水、薬液、洗浄
液、血液、尿)の移送系に適用することもできること
は、言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液体流路接
続器具によれば、針管等の刺通ができず、第1コネクタ
に対応する第2コネクタを用いないと容易に開封するこ
とができないので、誤接続を防止することができ、安全
性が極めて高い。
【0066】また、第1コネクタと第2コネクタとの接
続部における液漏れや、接続の際の異物や細菌の混入も
防止することができ、衛生的である。
【0067】また、本発明では、第1コネクタと第2コ
ネクタとの接続操作を、容易かつ確実に行うことができ
る。特に、ロック手段を設けた場合には、第1コネクタ
と第2コネクタとを接続後、その接続状態が維持される
ので、コネクタの接続およびその後の操作を容易かつ確
実に行うことができる。
【0068】また、ロック手段を作動させる操作も、極
めて容易であり、コネクタの接続操作の操作性を低下さ
せることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体流路接続器具の実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1に示す液体流路接続器具における封止部材
の封止状態の構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示す液体流路接続器具における封止部材
の封止解除状態(破断状態)の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図1に示す液体流路接続器具における第2コネ
クタの主要部の構成を示す分解斜視図である。
【図5】図1に示す液体流路接続器具におけるコネクタ
接続状態の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明における第1コネクタの接続前の状態
(未使用状態)を示す側面図である。
【図7】本発明における第2コネクタの接続前の状態
(未使用状態)を示す側面図である。
【符号の説明】
1 液体流路接続器具 2 第1コネクタ 20 内部流路 3 筒体 31 フランジ 32 凹部 33 フランジ 34 接続管 35 段差部 4 封止部材 41 基板 42 係合部 43 破断部 44 *** 5 第2コネクタ 50 内部流路 6 内部流路 61 回転操作部 62 リブ 63 溝 64 フランジ 65 接続管 7 外筒 71 底部 72 テーパ部 73 爪部 8 シールリング 91、92 フィルム 93、94 摘み片 10 容器 11、12 チューブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収納する容器に接続され、内部流
    路を開封可能に封止する硬質材料で構成された封止部材
    を備えた第1コネクタと、前記第1コネクタに接続可能
    な第2コネクタとを有する液体流路接続器具であって、 前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続時に、そ
    れらの接続部付近の流路を液密に保持するシール手段
    と、 前記封止部材による封止を解除する開封手段とを設けた
    ことを特徴とする液体流路接続器具。
  2. 【請求項2】 前記封止部材は、硬質の基板と、係合部
    と、これらの間に設置された破断部とで構成されている
    請求項1に記載の液体流路接続器具。
  3. 【請求項3】 前記基板は、前記第1コネクタの中心部
    に設置され、かつ前記第1コネクタの内部流路の最小径
    以上の外径を有している請求項2に記載の液体流路接続
    器具。
  4. 【請求項4】 前記封止部材の少なくとも前記基板は、
    針管により刺通不可能な程度の硬度および剛性を有して
    いる請求項2または3に記載の液体流路接続器具。
  5. 【請求項5】 前記開封手段は、前記第2コネクタに設
    置され、前記係合部に係合してそれを回転させることに
    より前記破断部を破断して開封する回転操作部で構成さ
    れている請求項2ないし4のいずれかに記載の液体流路
    接続器具。
  6. 【請求項6】 前記第1コネクタは、筒体を有し、該筒
    体内に、筒体の先端開口より突出することなく前記封止
    部材が設置されている請求項1ないし5のいずれかに記
    載の液体流路接続器具。
  7. 【請求項7】 前記第1コネクタと前記第2コネクタと
    を接続するに際し、前記シール手段のシール機能が発揮
    された後、前記開封手段により開封し得るよう構成され
    ている請求項1ないし6のいずれかに記載の液体流路接
    続器具。
  8. 【請求項8】 前記シール手段は、弾性材料で構成さ
    れ、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続時
    に、これらの間に介在するシールリングで構成される請
    求項1ないし7のいずれかに記載の液体流路接続器具。
  9. 【請求項9】 前記第1コネクタと前記第2コネクタと
    の接続状態を維持するロック手段を有する請求項1ない
    し8のいずれかに記載の液体流路接続器具。
  10. 【請求項10】 前記ロック手段は、前記第1のコネク
    タおよび前記第2のコネクタのうちの、一方に形成され
    た爪部と、他方に形成され、前記爪部が通過可能な凹部
    を有する前記爪部の当接部材とで構成される請求項9に
    記載の液体流路接続器具。
  11. 【請求項11】 前記ロック手段を作動させる操作に伴
    って前記開封手段が作動し、前記封止部材による封止を
    解除するよう構成されている請求項9または10に記載
    の液体流路接続器具。
  12. 【請求項12】 前記第1コネクタと前記第2コネクタ
    との接続前の状態において前記第1コネクタおよび/ま
    たは前記第2コネクタの内部空間を遮蔽する遮蔽手段を
    有する請求項1ないし11のいずれかに記載の液体流路
    接続器具。
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