JP4594556B2 - 輸液用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多室型の輸液用容器に関する。より詳細には、液体を収容したバッグ本体に薬剤を収容した薬剤容器を取り付け、用事に、薬剤容器の底部近傍を破断して、バッグ本体内と薬剤容器内を連通化し、バッグ本体内の液体と薬剤容器内の薬剤とを混合するようにした輸液用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者に輸液を投与するに当たっては、輸液剤中に予め混合しておくことが困難な薬剤(例えば、ビタミン剤、抗生物質など)を、注射器などを用いて輸液剤を収容してある輸液用バッグ内に注入し、輸液用バッグ中で十分に混合した後に、患者に投与することが従来から広く行われている。しかしながら、その場合には、輸液時の操作が繁雑であり、しかも汚染や異物の混入などが生ずる恐れがある。
【0003】
そこで、上記した問題を解決するために、近年、輸液剤などの液体を収容した輸液用バッグ本体に薬剤を収容した薬剤容器を取り付けておき、輸液を投与する際に薬剤容器を破断して薬剤容器内とバッグ本体内とを連通状態にし、薬剤容器内の薬剤とバッグ本体内の液体をバッグ本体内で混合し、それを患者に投与するようにした多室型の輸液用容器が多く提案されている。
【0004】
そのような多室型輸液用容器では、薬剤容器の底部近傍に肉薄部やV状溝などの脆弱部を設けてそれを破断可能部とし、薬剤容器の底部の外側に前記破断操作を行うための破断操作部を結合しておき、輸液時に該破断操作部を操作して薬剤容器を破断可能部で破断させて薬剤容器内と輸液用バッグ本体内とを連通化する方式が検討されている。その際に、バッグ本体への薬剤容器の取り付け方式として、バッグ本体の周縁シール部に筒状部材を予め取り付けておき、該筒状部材に薬剤容器を挿入して固定する方法が検討されている(例えば特開2000−175987号公報、特開2000−254208号公報など)。
【0005】
上記した従来の多室型輸液用容器では、薬剤容器の薬剤充填口の密封および筒状部材と薬剤容器の境界面の密封は、例えば図4に示すように、1個の蓋体またはシール部材を用いて行われている。図4において、1はバッグ本体、2はバッグ本体1の周縁シール部に取り付けられた筒状部材、3は薬剤容器、4aは蓋体、4bは弾性シール部材、5は薬剤容器3における破断可能部、6は破断操作部を示す。
図4の(a)は、筒状部材2に挿入された薬剤容器3の薬剤充填口の密封と筒状部材2における薬剤容器3の挿入端部の密封を、1個の蓋体4aを用いて同時に行っている従来の輸液用容器の例である。また、図4の(b)は、筒状部材2に挿入された薬剤容器3の薬剤充填口の密封と筒状部材2における薬剤容器3の挿入端部の密封を、1個の弾性シール部材4bを用いて同時に行っている従来の輸液用容器の例である。
【0006】
図4の(a)および(b)の従来の輸液用容器では、薬剤容器3の薬剤充填口(端部)の密封と筒状部材2の薬剤容器挿入口(端部)の密封を1個の蓋体4aまたは弾性シール部材4bを用いて行っているために、筒状部材2の薬剤容器挿入口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの境界面C1に密封(シール)不良が生じたときにバッグ本体1内に収容されている液体が薬剤容器3の外周面と筒状部材2の内周面との間の境界面Dおよび境界面C1を経て外部に漏れるというトラブルを生ずることがある。さらには、筒状部材2の薬剤容器挿入口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの境界面C1および薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの境界面C2の両方に密封(シール)不良が生じたときにも、薬剤容器3内に収容されている薬剤が該境界面C1およびC2を経て外部に漏れたり、バッグ本体1内に収容されている液体が薬剤容器3の外周面と筒状部材2の内周面との間の境界面Dおよび境界面C1を経て外部に漏れるというトラブルを生ずることがある。そのため、境界面C1から外部に液漏れが生じたときに、その液漏れが、筒状部材2の薬剤容器挿入口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封不良に起因するのか、薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封不良に起因するのか、或いは両方の密封不良に起因するのかを判別することが困難であり、液漏れの原因の究明および液漏れ防止のための対策に手間および時間がかかるという欠点がある。
【0007】
また、図4の(a)および(b)の従来の輸液用容器では、筒状部材2の薬剤容器挿入口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封が良好に行われていて境界面C1から外部に液漏れが生じない場合であっても、薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封が不良であると、バッグ本体1内に収容されている液体が薬剤容器3の外周面と筒状部材2の内周面との間の境界面Dを通り、さらに薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封不良の境界面(隙間)C2を通って、薬剤容器3内に流入するというトラブルを生じやすくなり、輸液用容器の保存時に、バッグ本体1内に収容されている液体と、薬剤容器3内に収容されている薬剤を完全に分離した状態で保存することが困難になる。
【0008】
さらに、図4の(a)および(b)の従来の輸液用容器では、薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封は、通常、薬剤容器3の薬剤充填口において薬剤容器3の壁厚(肉厚)部分だけで行われるため、薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4aまたは弾性シール部材4bとの間の密封が十分に行われにくいという問題がある。
【0009】
また、蓋体4aで密封を行う図4の(a)の従来の輸液用容器では、筒状部材2の薬剤容器挿入口と薬剤容器3の薬剤充填口の端部の高さが不揃いであると、密封部分が平面状にならず、蓋体4aが筒状部材の薬剤容器挿入口と薬剤容器3の薬剤充填口の両方に均一に接着しなくなり(融着せず)、隙間が発生して液漏れや薬剤の漏れを生ずることがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、液体を収容したバッグ本体の周縁シール部に筒状部材を取り付け、該筒状部材に破断操作部によって破断可能な薬剤容器を挿入し固定してなる多室型の輸液用容器において、バッグ本体に収容されている液体と薬剤容器に収容されている薬剤が、輸液用容器の保存時に混合するというトラブルの発生しない輸液用容器を提供することである。
そして、本発明の目的は、上記の多室型の輸液用容器において、薬剤容器の薬剤充填口の蓋体による密封、および薬剤容器を挿入・固定してなる筒状部材の薬剤容器挿入口の密封がそれぞれ完全に行われて、液体や薬剤の外部への漏れのない輸液用容器を提供することである。
さらに、本発明の目的は、上記の多室型の輸液用容器において、薬剤容器の薬剤充填口の近傍で万が一液漏れが生じた際に、その液漏れが、薬剤容器の薬剤充填口と蓋体との間の密封不良に起因するのか、または筒状部材の薬剤容器挿入口の密封不良に起因するのかについて漏れの原因を直ちに判別することができて、漏れ防止のための対策を早急に講ずることのできる輸液用容器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成すべく本発明者らは種々検討を重ねてきた。その結果、液体を収容した可撓性のバッグ本体に筒状部材を取り付け、該筒状部材に用事に破断可能な薬剤容器を挿入して固定した多室型の輸液用容器において、薬剤容器の薬剤充填口と筒状部材の薬剤容器挿入口の両方の密封に対して1個の蓋体または1個の弾性シール部材で行う上記した従来の方式に代えて、薬剤容器の薬剤充填口の密封と筒状部材の薬剤容器挿入口の密封をそれぞれ特定の方式で個別に行うと、すなわち薬剤容器の薬剤充填口の周囲にフランジを形成して該フランジの上面全周でフランジに蓋体を接着させて薬剤充填口を密封すると共に、筒状部材の薬剤容器挿入口の周囲にもフランジを形成して薬剤容器の薬剤充填口の周囲に形成したフランジの裏面と筒状部材の薬剤容器挿入口の周囲に形成したフランジの上面とを全周にわたって液密に接着させると、薬剤容器の薬剤充填口の密封部と筒状部材の薬剤容器挿入口の密封部とが異なった位置にあることにより、バッグ本体に収容されている液体と薬剤容器に収容されている薬剤が、輸液用容器の保存時に混合することが完全に防止できること、しかも薬剤容器の薬剤充填口と筒状部材の薬剤容器挿入口の密封を完全に行えることを見出した。
さらに、本発明者らは、前記した多室型の輸液用容器では、万が一、薬剤容器の薬剤充填口の近傍で液漏れを生じた際にも、薬剤容器の薬剤充填口の密封部と筒状部材の薬剤容器挿入口の密封部とが異なった位置にあることにより、その液漏れがいずれの密封部の密封不良に起因するのかの判別が容易になり、液漏れ防止のための対策を早急に講じ得ることを見出した。
【0012】
また、本発明者らは、薬剤容器の薬剤充填口の密封と、筒状部材の薬剤容器挿入口の密封を個別に行う前記した方式を採用するに当たり、薬剤容器の薬剤充填口に被せる蓋体を円板形状にすると共に薬剤容器の薬剤充填口の周囲に形成したフランジの外周に起立部を設けて、蓋体の外径をフランジの外周の起立部に包囲される空間部分の内径と等しいか又は僅かに小さく設計すると、蓋体が薬剤容器の薬剤充填口に形成したフランジに正確に配置されて蓋体による密封がより完全に行えることを見出した。
さらに、本発明者らは、薬剤容器の薬剤充填口に被せた円板形状の蓋体の内面円周上に、蓋体を薬剤容器の薬剤充填口に嵌合するための突条を設けると、蓋体を薬剤容器の薬剤充填口に一層正確に且つ簡単に配置でき、蓋体による薬剤充填口の密封が一層完全に行えることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0013】
すなわち、本発明は、
(1) 液体を収容してなる可撓性のバッグ本体、バッグ本体の周縁シール部に取り付けられた筒状部材、および該筒状部材に挿入され固定された薬剤容器を有し、薬剤容器の底部近傍に用事に薬剤容器を破断して薬剤容器内とバッグ本体内とを連通化するための破断可能部と該破断可能部を破断するための破断操作部を有する輸液用容器であって、薬剤容器は薬剤充填口の周囲にフランジを有し、薬剤容器の薬剤充填口に蓋体が被せられ、該蓋体が薬剤充填口における前記フランジの上面全周でフランジに接着されて薬剤充填口を密封し、さらに前記筒状部材は薬剤容器挿入口の周囲にフランジを有し、薬剤容器の薬剤充填口の周囲におけるフランジの裏面と筒状部材の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジの上面とが全周にわたって液密に接着されていることを特徴とする輸液用容器である。
【0014】
そして、本発明は、
(2) 薬剤容器の薬剤充填口に被せられた蓋体が円板形状であり、薬剤容器の薬剤充填口の周囲におけるフランジが外周に起立部を有し、蓋体の外径が、フランジの外周の起立部に包囲される空間部分の内径と等しいか又は僅かに小さく設計されている前記(1)の輸液用容器;
(3) 薬剤容器の薬剤充填口に被せられた蓋体が円板形状であり、該蓋体の内面円周上に、蓋体を薬剤容器の薬剤充填口に嵌合するための突条を有している前記(1)または(2)の輸液用容器;および、
(4) 筒状部材、薬剤容器および蓋体が熱可塑性重合体から形成されており、薬剤容器の薬剤充填口におけるフランジへの蓋体の接着および薬剤容器の薬剤充填口の周囲におけるフランジの下面と筒状部材の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジの上面との接着が、ヒートシールによりなされている前記(1)〜(3)のいずれかの輸液用容器;
を好ましい態様として包含する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の輸液用容器は、可撓性のバッグ本体を有し、該バッグ本体の周縁シール部に筒状部材が取り付けられていて、該筒状部材に薬剤容器が挿入され固定されている。
バッグ本体の材質は特に制限されず、可撓性で且つ液体不透過性の材料からなっていればよく、可撓性の熱可塑性重合体材料から形成されていることが好ましい。バッグ本体を形成するための熱可塑性重合体材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムなどを挙げることができ、バッグ本体はそれらの1種または2種以上から形成されていることができる。
そのうちでも、バッグ本体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの混合物、ポリプロピレンとスチレン系エラストマー及び/またはオレフィン系エラストマーの混合物、エチレン−酢酸ビニル共重合体などから形成されていることが、バッグ本体の周縁部やイージーピール性隔壁におけるヒートシール性に優れている点、バッグ本体の周縁部にポート部材や薬剤容器を融着により容易に取り付け得る点から好ましい。
【0016】
バッグ本体は、前記した熱可塑性重合体材料の単層体からなっていても、前記した熱可塑性重合体材料の2以上が積層した多層構造体からなっていても、または前記した熱可塑性重合体材料の1層または2層以上と例えば金属箔、金属蒸着層などの他の層との多層構造体からなっていてもよい。
【0017】
バッグ本体は、1つの室のみを有していても、または互いに連通可能な隔壁で仕切られた2つ以上の室を有していてもよい。バッグ本体の室には液体が収容されている。バッグ本体に収容する液体の種類は特に制限されず、輸液用容器の用途などに応じて、例えば、生理食塩水、電解質溶液、リンゲル液、高カロリー輸液、ブドウ糖液、注射用水などが収容することができる。バッグ本体が連通可能な隔壁により仕切られた2つ以上の室を有する多室型の場合は、各々の室には通常別の種類の液体を収容しておく。
バッグ本体が、多室型である場合は、バッグ本体をポリプロピレンとスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマーの混合物、或いはポリエチレンとポリプロピレンの混合物などのような2種類以上の樹脂の混合物を用いて形成しておくと、前記した混合物からなるシート状材料を上下に重ねて、バッグ本体の周縁部となる部分を高温でヒートシールし、複数の室に区画するための隔壁部分をそれよりも低温でヒートシールすることにより、周縁部が強固にヒートシールされ、隔離部分が外力を加えることによって容易に解除されて連通し得るイージーピール性の多室型バッグ本体を簡単に製造することができる。
【0018】
本発明の輸液用容器では、バッグ本体が単室型の場合は、その1つの室に、輸液用容器の用途や種類などに応じて、筒状部材を介して1つまたは2つ以上の薬剤容器が取り付けられている。また、バッグ本体が多室型の場合は、輸液用容器の用途や種類などに応じて、1つの室にのみ1つまたは2つ以上の薬剤容器が筒状部材を介して取り付けられていても、または2つ以上の室の各々に1つまたは2つ以上の薬剤容器が筒状部材を介して取り付けられていてもよい。
【0019】
本発明の輸液用容器では、バッグ本体の周縁シール部に筒状部材が液密に取り付けられていて、該筒状部材に薬剤容器が挿入されて固定されている。そして、薬剤容器の底部が少なくともバッグ本体の内部に位置し、輸液用容器の使用前には、バッグ本体内の液体と薬剤容器内の薬剤とが互いに混合せずに分離状態に保たれ、用事に、薬剤容器の底部近傍にある破断可能部を破断操作部によって破断させたときに、薬剤容器内とバッグ本体とが連通し得るようになっている。バッグ本体への筒状部材の取り付け位置は適宜選択することができる。
【0020】
限定されるものではないが、本発明の輸液用容器の一例を図1に示す。図1は、略長方形状の単室型のバッグ本体1の周縁シール部に筒状部材2を融着し、筒状部材2に薬剤容器3を挿入して固定した本発明の輸液用容器の一例を示すものである。
筒状部材2は、円筒形であることが、筒状部材2への薬剤容器3の挿入および固定の容易性、強度などの点から好ましい。筒状部材2は、薬剤容器挿入口からもう一方の端部まで内径が同じかまたはほぼ同じであっても、或いは図1に示すように、もう一方の端部に向かって内径が徐々に小さくなったテーパー形状であってもよい。また、薬剤容器3の形状は、筒状部材2の形状に合わせて、有底の円筒形状であることが、筒状部材2への挿入および固定の容易性、強度などの点から好ましい。その際に薬剤容器3は、薬剤充填口から底部まで内径が同じかまたはほぼ同じであっても或いは図1に示すように薬剤容器3の底部に向かって内径が徐々に小さくなったテーパー状であってもよく、筒状部材2の形状に合致させた形状であることが好ましい。
【0021】
本発明では、薬剤容器3はその薬剤充填口の周囲にフランジ31を有している。薬剤容器3内に薬剤を収容した後に、薬剤容器3の薬剤充填口に蓋体4を被せ、蓋体4をフランジ31の上面全周でフランジ31に接着して薬剤充填口を密封する。
フランジ31は、図2に例示するように、外周に起立部のない平坦な形状になっていて、それに蓋体4を被せて接着してもよいが、図1に示すように、フランジ31の外周に起立部311を形成しておき、起立部311により包囲される空間の内部に起立部311の内径と等しいか又は僅かに小さい外径を有する円板形状の蓋体4を配置して接着することが好ましい。起立部311を設けることにより、蓋体4をフランジ31の所定位置に正確に且つ簡単に配置することが可能になり、その状態で蓋体4がフランジ31に接着されるため、薬剤容器3の薬剤充填口の密封をより完全に行うことができる。しかも、万が一、蓋体4の密封不良が生じた場合に、薬剤容器3内の薬剤の漏れを生ずる位置が、筒状部材2の薬剤容器挿入口の密封不良により生ずる液漏れ(バッグ本体1に収容した液体の漏れ)の位置と大きく隔たっているために、液漏れが、薬剤容器3の薬剤充填口と蓋体4との間の密封不良に起因するのか、または筒状部材2の薬剤容器挿入口の密封不良に起因するのかを容易に判別することができ、液漏れ防止対策を早急に講ずることが可能になる。
さらに、図1に示すように、蓋体4を円板形状にしておき、蓋体4の内面円周上に、蓋体4を薬剤容器3の薬剤充填口に嵌合するための突条41を形成しておくと、蓋体4がフランジ31の所定位置に一層確実に且つ容易に配置され、その状態で蓋体4がフランジ31に接着されるため、薬剤充填口の密封をより完全に且つ簡単に行うことが可能になる。
【0022】
そして、本発明の輸液用容器では、図1に示すように、筒状部材2はその薬剤容器挿入口の周囲にフランジ21を有しており、薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31の裏面と筒状部材2の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジ21の上面とが全周にわたって液密に接着されている。
【0023】
上記したように、本発明の輸液用容器では、薬剤容器3の薬剤充填口の密封が、薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31の上面と蓋体4の下面とが接着した接着面Aでなされ、一方筒状部材2薬剤容器挿入口の密封が薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31の下面と筒状部材2の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジ21の上面とが接着した接着面Bによってなされていて、薬剤容器3の薬剤充填口の密封位置と、筒状部材2の薬剤容器挿入口の密封位置が互いに異なっている。
そのため、バッグ本体1内に収容されている液体と薬剤容器3内に収容されている薬剤とが、輸液用容器の保存時などに混合することが防止され、バッグ本体1に収容されている液体と薬剤容器3に収容されている薬剤を互いに完全に分離安定した状態で保存することができる。
また、本発明の輸液用容器では、薬剤容器3の薬剤充填口の密封と、筒状部材2の薬剤容器挿入口の密封が上記した方式で別々に行われているために、それぞれの密封をより確実に行うことができる。
そして、万が一、薬剤容器3の薬剤充填口の近傍で液漏れが生じた場合に、その液漏れが蓋体4の密封不良(薬剤容器3の薬剤充填口の密封不良)に起因するのか、または筒状部材2の先端部(薬剤容器挿入口)の密封不良に起因するのかを容易に判別することができ、液漏れ防止対策を早急に講ずることができる。
【0024】
薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31への蓋体4の接着、および薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31と筒状部材2の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジ21との間の接着は、融着(ヒートシール)、接着剤による接着、溶剤による接着などのいずれで行ってもよいが、融着により行うことが接着操作の容易性、接着の完全性、衛生性などの点から好ましい。
その場合に、筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4のすべてを熱可塑性重合体で作製しておき、筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4を構成する熱可塑性重合体の種類などに応じて、高周波誘電加熱、高周波誘導加熱、超音波加熱、熱伝導加熱などの加熱方式を利用して接着することが好ましい。
【0025】
筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4は、硬質の重合体材料から形成しておくことが、バッグ本体1への筒状部材2の取り付け操作、薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31への蓋体4の接着操作、筒状部材2の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジ21と薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31との間の接着操作が容易になる点から好ましい。筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4を構成する重合体材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1,2−ブタジエン、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、ABS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアリレート、ポリアクリロニトリル、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフッ化ビニリデン、アイオノマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ポリアミドなどを挙げることができ、筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4はこれらの重合体の1種または2種以上から形成されていることができる。
【0026】
上記した重合体材料のうちでも、耐熱性に優れている点からは、筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンナフタレートから形成されていることが好ましい。
また、安全性が高く、密着性に優れるという点からは、筒状部材2、薬剤容器3および蓋体4は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル(特にポリエチレンナフタレート)から形成されていることが好ましい。
さらに、酸素、二酸化炭素、水蒸気などのガス透過性が低く、薬剤容器内の薬剤の変質、分解、劣化などを高いレベルで防止できるという点からは、薬剤容器3および蓋体4は、ポリエステル(特にポリエチレンナフタレート)、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデンから形成されていることが好ましい。
薬剤容器3および蓋体4をポリプロピレンや環状ポリオレフィンなどのような比較的ガス透過性の高い重合体材料から形成する場合は、薬剤容器表面にガスの透過性を減ずる材料の層、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタンなどからなる層を設けておいてもよい。
【0027】
また、本発明の輸液用容器では、図3に例示するように、薬剤容器3の薬剤充填口に弾性シール部材7を配置し、その上に蓋体4を被せて、蓋体4を薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31に接着して密封を行ってもよい。
【0028】
薬剤容器3は、その底部の近傍に破断可能部5を有する。破断可能部5の位置は、薬剤容器3の底部近傍であって、薬剤容器3を該破断可能部5で破断することにより薬剤容器3の底部が薬剤容器本体から分離されて薬剤容器3の底部が開放された状態になり得る位置であればいずれでもよい。一般的には、薬剤容器3の底部から約0.5〜10mm程度上の位置であることが、破断の容易性、破断可能部の形成容易性などの点から好ましい。
また、薬剤容器3の底部近傍における破断可能部5の構造は、破断操作部6による操作によって容易に破断可能な構造であればいずれでもよく、例えば、薬剤容器3の底部の近傍の外周に沿ってV溝、U溝、凹溝などを形成しその部分を肉薄の破断可能部5とする方式、或いは薬剤容器3の底部近傍の外周に沿って単に切り込みからなる破断可能部5を設けておく方式などを挙げることができる。
破断操作部6の形状および構造は、薬剤容器3をその破断可能部5で円滑に破断させ得るものであればいずれでもよい。
【0029】
本発明の輸液用容器では、薬剤容器3に収容する薬剤の形態は特に制限されず、粉末状、顆粒状、ペレット状などの固形状、液状などのいずれの形態であってもよく、特に本発明の輸液用容器は液状の薬剤を収容した場合の液漏れ防止に有効である。また、薬剤容器3に収容する薬剤の種類も特に制限されず、輸液用容器の用途や使用形態などに応じて、例えば、抗生物質、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンなどの抗血栓剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、抗ウイスル剤、免疫付与剤、抗ガン剤、補正電界質などを挙げることができる。
【0030】
また、薬剤容器3内は、容器内の薬剤の変質、分解などを防止するために、減圧状態、真空状態、不活性気体で置換した状態にしておいてもよい。
薬剤容器3の容量は特に制限されず、薬剤容器3に収容する薬剤の種類、輸液用容器の用途などに応じて適当な容量を選択し得るが、一般的には1〜50ml程度の容量であることが好ましく、2〜10ml程度であることがより好ましい。
また、薬剤容器3の内径は、十分な液の流通を確保でき且つ必要以上の大径化を防止する点から、4〜50mm程度であることが好ましく、5〜30mm程度であることがより好ましい。
薬剤容器3の薬剤充填口の周囲に形成してなるフランジ31の寸法、フランジ31の外周に設ける起立部311の寸法は、薬剤容器3の薬剤充填口の寸法、薬剤容器3の壁厚、蓋体4の外径、厚さなどに応じて決めることができる。
筒状部材2、そのフランジ21の寸法は、薬剤容器3、そのフランジ31の寸法に応じて決めることができる。
【0031】
本発明の輸液用容器は、従来の輸液用容器と同様に、必要に応じて、輸液用容器を吊るすための穴、輸液用容器の運搬を容易にするための把持部などを有していてもよい。
【0032】
【実施例】
以下に実施例などにより本発明について具体的に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定されない。
【0033】
《実施例1》
(1) ポリプロピレンを用いて射出成形を行って、図1に示す構造を有する薬剤容器3、すなわち薬剤充填口にフランジ31を有し、フランジ31の外周に起立部311を有し、底部近傍の外周位置にV溝からなる破断可能部5を有し、底部外側に破断操作部6を有する有底の円錐台形の薬剤容器3を成形した。
薬剤容器3における薬剤充填口の内径は15mm、フランジ31の外径は23.2mm、フランジ31および起立部311の厚みは約1.2mm、起立部311で包囲される空間部分の内径は20.8mm、薬剤容器3の底部の外径は8.5mm、壁厚は約1mm、長さ(深さ)は約35mm、薬剤容器3の内容量は3.5mlであった。
(2) 上記(1)の薬剤容器3内に、液状の薬剤3.3mlを充填した後、図1に示す内周面に突条部41を有するポリプロピレン製の蓋体4(外径20.7mm、厚さ約1.5mm、突条部41の高さ約1mm、幅約1mm)を薬剤充填口に配置し、薬剤容器3のフランジ31の上面全周に蓋体4を超音波加熱方式により融着した。
【0034】
(3) 押出成形によって製造したポリプロピレン製筒状シート(筒の折径210mm、シート厚み約320μm)を筒状のまま長さ約40cmに切断し、それを偏平にし、図1に示すように、温度約220℃で一方の開放端部をヒートシールしてシール部として底部を形成した。それと同時に、もう一方の開放端部を筒状部材2を挿入するための開口部を残して同温度でヒートシールした後、該開口部に、フランジ21を一端に有するポリプロピレン製の筒状部材2(フランジ21を有する先端部の内径約10mm、肉厚約1mm、筒状部材の長さ約35mm、フランジ21部分の外径23.2mm、フランジ21の肉厚1.2mm)を挿入して融着した。
(4) 上記(3)で作製したバッグ本体1内に液体約200〜400mlをその筒状部材2の取り付け部分から充填した後、該筒状部材2内に、上記(2)で準備した薬剤入り薬剤容器3を挿入した後、薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31の下面と筒状部材2の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジ21の上面を超音波加熱方式により融着して、図1に示す輸液用容器を作製した。
【0035】
(5) 上記(4)で得られた輸液用容器は、薬剤容器3の薬剤充填口の蓋体4による密封、薬剤容器3の薬剤充填口の周囲におけるフランジ31の下面と筒状部材2の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジ21の上面との間の密封がそれぞれ完全に行われていて、外部への液漏れがなく、しかもバッグ本体1に収容されている液体と薬剤容器3に収容されている薬剤の密封不良に伴う混合のないものであった。また、万が一、外部への液漏れが生じた場合にも、それがどの部分での密封不良により生じたものか容易に判別可能である。
そして、上記(4)で得られた輸液用容器を、バッグ本体1のほぼ外部にある薬剤容器3の本体部分を片方の手の親指と人差し指で掴み、バッグ本体1の内部にある破断操作部6をもう一方の手の親指と人差し指とで掴んで、バッグ本体1の偏平方向に対して直角の方向に折り曲げることにより、薬剤容器3の底部近傍の破断可能部5で容易に破断されて、バッグ本体1内の液体と薬剤容器3内の薬剤が速やかに且つ良好に混合された。
【0036】
【発明の効果】
本発明の輸液用容器では、薬剤を収容した薬剤容器の薬剤充填口の密封と、薬剤容器を挿入・固定してなる筒状部材の薬剤容器挿入口の密封とが、互いに大きく隔たった位置で個別に行われているため、薬剤容器を取り付けた近傍で、万が一液漏れが生じた場合に、その液漏れが薬剤容器の薬剤充填口の密封不良によるのか、または筒状部材薬剤容器挿入口の密封不良によるのかを簡単に判別でき、それによって液漏れ防止対策を早急に講ずることができる。
本発明の輸液用容器では、薬剤容器の薬剤充填口の密封位置と、筒状部材の薬剤容器挿入口の密封位置が、互いに分離しているので、バッグ本体に収容されている液体と薬剤容器に収容されている薬剤とが、輸液用容器の保存時などに混合することが防止され、バッグ本体に収容されている液体と薬剤容器に収容されている薬剤を互いに完全に分離安定した状態で安定に保存することができる。
さらに、本発明の輸液用容器では、薬剤容器の薬剤充填口の密封と、筒状部材の薬剤容器挿入口の密封が上記した方式で別々に行われているために、それぞれの部分での密封をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の輸液用容器の一例を示す図である。
【図2】本発明の輸液用容器における、薬剤容器の薬剤充填口および筒状部材の薬剤容器挿入口における別の密封方式の例を示す部分図である。
【図3】本発明の輸液用容器における、薬剤容器の薬剤充填口および筒状部材の薬剤容器挿入口における別の密封方式の更に別の例を示す部分図である。
【図4】従来の輸液用容器における、薬剤容器の薬剤充填口および筒状部材の薬剤容器挿入口における密封方式を示す図である。
【符号の説明】
1 バッグ本体
2 筒状部材
21 フランジ
3 薬剤容器
31 フランジ
311 起立部
4 蓋体
41 突条部
4a 蓋体
4b 弾性シール部材
5 破断可能部
6 破断操作部
7 弾性シール部材
Claims (4)
- 液体を収容してなる可撓性のバッグ本体、バッグ本体の周縁シール部に取り付けられた筒状部材、および該筒状部材に挿入され固定された薬剤容器を有し、薬剤容器の底部近傍に用事に薬剤容器を破断して薬剤容器内とバッグ本体内とを連通化するための破断可能部と該破断可能部を破断するための破断操作部を有する輸液用容器であって、薬剤容器は薬剤充填口の周囲にフランジを有し、薬剤容器の薬剤充填口に蓋体が被せられ、該蓋体が薬剤充填口における前記フランジの上面全周でフランジに接着されて薬剤充填口を密封し、さらに前記筒状部材は薬剤容器挿入口の周囲にフランジを有し、薬剤容器の薬剤充填口の周囲におけるフランジの裏面と筒状部材の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジの上面とが全周にわたって液密に接着されていることを特徴とする輸液用容器。
- 薬剤容器の薬剤充填口に被せられた蓋体が円板形状であり、薬剤容器の薬剤充填口の周囲におけるフランジが外周に起立部を有し、蓋体の外径が、フランジの外周の起立部に包囲される空間部分の内径と等しいか又は僅かに小さく設計されている請求項1に記載の輸液用容器。
- 薬剤容器の薬剤充填口に被せられた蓋体が円板形状であり、該蓋体の内面円周上に、蓋体を薬剤容器の薬剤充填口に嵌合するための突条を有している請求項1または2に記載の輸液用容器。
- 筒状部材、薬剤容器および蓋体が熱可塑性重合体から形成されており、薬剤容器の薬剤充填口におけるフランジへの蓋体の接着および薬剤容器の薬剤充填口の周囲におけるフランジの下面と筒状部材の薬剤容器挿入口の周囲におけるフランジの上面との接着が、ヒートシールによりなされている請求項1〜3のいずれか1項に記載の輸液用容器。
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