JPH09307188A - 窒素系iii−v族化合物半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

窒素系iii−v族化合物半導体素子およびその製造方法

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JPH09307188A
JPH09307188A JP11865896A JP11865896A JPH09307188A JP H09307188 A JPH09307188 A JP H09307188A JP 11865896 A JP11865896 A JP 11865896A JP 11865896 A JP11865896 A JP 11865896A JP H09307188 A JPH09307188 A JP H09307188A
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semiconductor
layer
optical device
face
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JP11865896A
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Yae Okuno
八重 奧野
Toshihisa Tsukada
俊久 塚田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素系III-V族化合物半導体は、主に劈開し
にくいウルツ鉱型六方格子構造を有しており、共振器端
面を作製することが困難である。また、接触抵抗の低い
p型電極を形成することが困難であった。従って本材料
によって青緑色の端面発光型半導体レーザを作製するこ
とができなかった。 【解決手段】 窒素系III-V族化合物半導体薄膜を、直
接接着により面心立方格子構造を有する半導体基板上に
形成する。面心立方格子構造は劈開が容易であり、基板
の劈開によって窒素系薄膜の擬似劈開面を形成すること
ができる。また、接触抵抗の低いp型電極を形成するこ
とができる。 【効果】 擬似劈開面により端面発光型レーザを実現す
るに不可欠な共振器端面を容易に形成できる。更に、接
触抵抗の低減により駆動電圧を低減することができる。
従って、これまで作製し得なかった青緑色半導体レーザ
を作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素系III-V族化
合物半導体より成る光素子の構造および作製方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体光素子は、その材料に固有の物性
に対応した波長の光を発光、受光、変調等するものであ
り、様々な分野に利用されている。その内、InPやG
aAsなどの化合物半導体より成る半導体レーザは、光
通信用および情報読み取り用にそれぞれ主に利用され
る。
【0003】近年、社会の発展に伴う情報量の増加に向
けて、情報読み取り用レーザの短波長化が望まれてい
る。しかしながら、これまで用いられてきているGaA
sでは、得られる波長は600nm以上であり、物性上
これより短い波長の光を発生させることは困難である。
このため、新しい材料の開発により、より短い波長のレ
ーザを作製する試みが広く行われている。中でも、Zn
Se等のII−VI族化合物の開発、及び窒素(N)をV族
構成元素の中心とするGaN等のIII-V族化合物の開発
が特に盛んである。これらの材料は400nm〜600
nmの波長のレーザ光を発生することが可能である。し
かし、II−VI族化合物はイオン性が高く不安定な材料
で、結晶の信頼性の確保が難しい。III-V族化合物は既
にGaAsやInP等が実用化されている実績がある
が、窒素がV族の構成主元素になることで物性が大きく
変化する。よって、いずれもまだ実用に至るには困難な
状態である。
【0004】このうち、窒素系III-V族化合物におい
て、以下に述べるように、結晶構造が通常のIII-V族化
合物と異なった形態を示すことにより、レーザ作製にお
ける問題が生じる。半導体レーザを作製するためには、
原子レベルで平坦な反射面を形成して光の共振器を作製
する必要がある。現在一般的に作製されている端面発光
型レーザでは、結晶を劈開することによってその共振器
端面を形成している。通常のIII-V族化合物は、面心立
方格子を単位格子とする結晶構造を採っており、この結
晶は容易に劈開できる。
【0005】これに対し、窒素系III-V族化合物は、ウ
ルツ鉱型六方格子と面心立方格子の双方の結晶構造を採
る。どちらの結晶構造を採るかは、基板材料や成長温度
等の成長条件に依存し、双方が混在する場合もある。サ
ファイア(Al23)等のウルツ鉱型六方格子構造を有
する基板上に成長すればウルツ鉱型六方格子構造に、G
aAs等の面心立方格子構造を有する基板上に成長すれ
ば面心立方格子構造になり易い。相対的に、ウルツ鉱型
六方格子構造の方がより安定であり、成長が容易であ
る。但し、ウルツ鉱型六方格子構造は劈開しにくく、レ
ーザ作製のための劈開端面を形成することが困難であ
る。他方、面心立方格子構造は容易に劈開できるもの
の、成長が難しい。具体的には、一様な面心立方格子構
造を得るには成長温度を低くするなどの成長条件を厳し
く設定しなければならない。そして、成長温度が低いた
め成長層の結晶性が悪く、実用的なレーザ作製が可能な
良質の成長層が得られない。
【0006】また、結晶構造以外に、窒素系III-V族化
合物にはレーザ作製に次の問題がある。レーザ作製のた
めには、n型とp型の電極を活性層を挟んで形成しなけ
ればならない。従来はn型・p型共に、GaN層の表面
に電極を形成していた。しかしながら、p型電極とGa
N層表面には大きな接触抵抗があり、このためレーザの
駆動電圧が高くなるという問題があった。駆動電圧が高
いと消費電力が上がり、また抵抗による発熱量が増加し
て素子の特性劣化につながる。現在までに、電極の改質
やGaN層のp型濃度増加などの試みがなされている
が、駆動電圧の顕著な改善には至っていない。
【0007】即ち、窒素系III-V族化合物によって端面
発光型レーザを作製するためには、ウルツ鉱型六方格子
構造の結晶においては劈開の難易さが、面心立方格子構
造の結晶においては成長の難易さおよび結晶性の悪さ
が、それぞれ問題となっていた。また、p型電極をGa
N層表面に形成していることで大きな接触抵抗が生じて
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、窒素系II
I-V族化合物により実用的な半導体レーザを作製するに
は、作製に適した良質の結晶において劈開面を形成する
手法が無いという第1の課題が存在した。また、p型の
接触抵抗を下げる手段が無いという第2の課題が存在し
た。本発明は、これらの課題を解決し、窒素系III-V族
化合物によるレーザの作製方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、ウル
ツ鉱型六方格子構造の窒素系III-V族化合物薄膜を、面
心立方構造の半導体基板上に、直接接着法により形成す
ることによって達成される。直接接着の際には、ウルツ
鉱型六方格子構造において割れやすく原子レベルで平坦
な端面を得やすい面と、面心立方格子構造における劈開
面が平行となるように両者を配置することが重要であ
る。
【0010】直接接着法とは、文献(アプライド フィ
ジックス レターズ(Applied Physics Letters)、58
1961(1991))に記載のごとく、二つの半導体を接着剤を
介在させずにじかに貼り合わせて高温・加圧下で一体化
する手法である。この手法の特徴は、格子定数等の物性
定数が異なった半導体材料を一体化できる点もある。ま
た、貼り合わせる半導体表面の格子配列様式が異なって
いても問題無く、一体化された半導体の結晶性は劣化し
ない。従って、この手法を用いれば、ウルツ鉱型六方格
子構造の窒素系III-V族化合物半導体とGaAs等の面心
立方格子構造の半導体基板を、任意の面方位関係で一体
化することが可能である。
【0011】即ち、本発明の光半導体素子は次の構成を
持つ。窒素をV族構成元素の主たる元素とするIII-V族
の第1の化合物半導体層を有してなる半導体光素子であ
り、前記第1の化合物半導体層は窒素を構成元素に含ま
ない第1の半導体基板の表面上に直接接着により一体化
されてなる。
【0012】ここで、III-V族の第1の化合物半導体層
は窒素をV族構成元素又はその主たる元素とするが、少
なくともV族構成元素の50%以上、90%以上が好ま
しい。他のV族構成元素の例としては、AS,P,Sb
等があげられる。
【0013】尚、光素子構成の為、上記第1の化合物半
導体層が具体的には複数層をもって構成されることがあ
ることはいうまでもない。又、光素子構成の為の層構成
はこれまで知られた構成で良い。
【0014】また、面心立方構造の半導体基板としてp
型電極が低い接触抵抗で形成できる半導体を選べば、面
心立方構造の半導体基板裏面にp型電極を形成すること
で、レーザの駆動電圧を低減できる。但し、n型電極は
窒素系III-V族化合物薄膜の表面に形成しなければなら
ないから、電流は直接接着界面を通る。一般に、異なる
種類の半導体が急峻に接合している界面では、半導体の
物性差に応じた電位障壁が形成される。このため、直接
接着界面を通ることで、駆動電圧が高くなる。しかしな
がら、直接接着界面による駆動電圧増加は、p型電極と
GaN層表面の接触抵抗による電圧増加と比べて大幅に
低い。従って、直接接着法を用いることで、全体として
駆動電圧を低減できる。
【0015】更に、上記両手段を並用することで実用上
より一層効果的である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一形態を図1に示す。ま
ず、図1(a)に示すように、ウルツ鉱型六方格子構造を
有する基板1上に、GaNを主材料とする窒素系III-V
族化合物でn型層3、活性層4、及びp型層5より成る
薄膜2を結晶成長する。基板1の表面は(0001)面
とする。また、このとき、薄膜2が基板1と同じウルツ
鉱型六方格子構造となるよう、成長条件の設定に注意す
る。次に、薄膜2の表面と面心立方格子構造を有する半
導体基板6の表面を貼り合わせて、直接接着する。基板
6の表面は(001)面とする。貼り合わせる際には、
薄膜2の{1−100}面または{2−1−10}面
と、基板6の(110)または(1−10)面が、平行
となるように配置する。但し、{1−100}等の
“−”記号はミラー指数における負の方向を示すオーバ
ーラインの代用である。また、{1−100}面とは、
ウルツ鉱型六方格子構造の±(1−100)面、±(1
0−10)面、±(01−10)面を、{2−1−1
0}面とは、ウルツ鉱型六方格子構造の±(2−1−1
0)面、±(−12−10)面、±(−1−120)面
を、それぞれ纏めて指す。ここでは薄膜2の(1−10
0)面と基板6の(110)が平行であるとする。
【0017】この後、基板1を機械研磨およびエッチン
グにより除去し、基板6上に薄膜2が形成された構造を
形成する。基板6は、その(001)表面に垂直な(1
10)および(1−10)面で劈開することができる。
一方、ウルツ鉱型六方格子構造を有する薄膜2は、物性
上、それ自身では薄膜表面に垂直な面で劈開することが
できないが、ここでは薄膜2の(1−100)面を基板
6の(110)面と平行に揃えている。薄膜2が基板6
と比べて十分に薄ければ、この一体化基体は基板6の
(110)面における劈開で分割することができ、その
結果、薄膜2の(1−100)端面7が現れる。{1−
100}面および{2−1−10}面は、ウルツ鉱型六
方格子構造において比較的割れやすく原子レベルで平坦
な端面を得易い面であるので、端面7は光の共振器とな
り得る平坦な端面となる。このように、ウルツ鉱型六方
格子構造の窒素系III-V族化合物薄膜と面心立方構造の
半導体基板の一体化構造を形成すれば、窒素系III-V族
化合物の擬似劈開端面を得ることが可能となり、端面発
光型レーザを作製することができる。また、基板6をp
型基板とし、その材質として低い接触抵抗でp型電極を
形成できる材料を選べば、基板6の裏面にp型電極を形
成することで、レーザのp型電極の接触抵抗を低くでき
る。
【0018】一方、図2および図3は窒素系III-V族化
合物より成るレーザの従来の作製例を示す。図2は、基
板1上に薄膜2を結晶成長した後、これをそのまま劈開
してレーザを作製しようとした例である。既述のとお
り、ウルツ鉱型六方格子構造は(0001)表面に垂直
な面で劈開できない。よって、基板1を{1−100}
面または{2−1−10}面で劈開してみても、図2
(a)に示すように、多くの場合はYの様に凹凸のある
端面となる。但し、わずかな確率でZのような平坦な
{1−100}端面または{2−1−10}端面が現れ
ることがある。即ち、従来は、ウルツ鉱型六方格子構造
の窒素系III-V族化合物によって端面発光型レーザを作
製することは、非常に低い確率でしかできなかった。
尚、図2(a)で8,9は結晶端面を示す。
【0019】加えて、従来は、図2(b)に示すよう
に、p型及びn型の両電極を薄膜2のp型及びn型層、
即ち窒素系III-V族化合物の層の表面に形成しなければ
ならなかった。しかしながら、p型電極とp型の窒素系
III-V族化合物層との間の接触抵抗は非常に大きかっ
た。また、ウルツ鉱型六方格子構造を有する基板1の材
料には、p型電極を低い接触抵抗で形成できる適当なも
のが無かった。
【0020】また、図3は、半導体基板6上に薄膜2を
結晶成長してレーザ構造を作製した例である。基板6の
表面は(001)面とする。この場合は、面心立方格子
構造の基板6は表面に垂直な(110)および(1−1
0)面で劈開することができるから、容易にレーザ端面
を形成することができる。しかしながら、この場合の薄
膜2の結晶構造は、成長条件を厳しく制御すれば一様な
面心立方格子構造となるが、さもなければ面心立方格子
とウルツ鉱型六方格子が混在した構造となってしまう。
さらに、一様な面心立方格子構造とするには成長温度を
低くすれば良いが、その結果薄膜2の結晶性が低下して
しまう。従って、この場合は劈開は可能であるが、実用
に値する特性のレーザを得ることができなかった。
【0021】以下本発明に係る半導体装置およびその製
造方法の幾つかの実施例について、図4から図10を用
いて詳細に説明する。
【0022】(実施例1)図4より図6を用いて本発明
に係る半導体装置およびその製造方法の第1の実施例を
説明する。
【0023】まず、図4(a)に示すように、ウルツ鉱
型六方格子構造を有する(0001)サファイア基板3
1上に、有機金属気相成長(MOCVD)法により、n
~またはアンドープAlNエッチングストップ層10
(厚さ2.05μm)、n+−GaNコンタクト層11
(厚さ0.3μm)、n−Al0.4Ga0.6N層121
(厚さ0.3μm)、アンドープIn0.2Ga0.8N活性
層131(厚さ2nm)、p−Al0.4Ga0.6N層14
1(厚さ0.3μm)、p−GaN層15(厚さ2.0μ
m)を順次成長する。層11〜15を纏めて、以後レー
ザ構造層91と称する。レーザ構造層91は基板31と
同じウルツ鉱型六方格子構造となるように成長条件を設
定している。但し、サファイアとGaNは格子定数が著
しく大きいため、レーザ構造層91の(0001)平面
内の面方位は、基板31の面方位より30゜ずれる。具
体的な成長方法は、まずサファイア基板31を水素雰囲
気中で1100℃に加熱して、表面を清浄化する。基板
温度を600℃に低下させ、AlNエッチングストップ
層10の内の50nmを成長する。一旦成長を中断し
て、基板温度を900℃に上昇させ、残りの2.0μm
のAlNを引き続き成長する。その後、基板温度を更に
1100℃に上昇させて、残りの層を成長する。p型の
ドーパントにはMgを、n型のドーパントにはSiを用
いた。使用した成長原料は、ビスシクロペンタジエチル
マグネシウム(Cp2Mg)、ジシラン(Si26)、
トリメチルインジウム(TMIn)、トリメチルガリウ
ム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAI)
アンモニア(NH3)、である。
【0024】続いて、p−GaN層15の表面と(00
1)p−GaAs基板21の表面をHF希釈液で洗浄す
る。これらを各々洗浄後に水洗してスピンナ乾燥し、洗
浄した表面を向かい合わせて重ねる。この時、サファイ
ア基板31の(2−1−10)面と、GaAs基板21
の(110)面が平行となるように、これらを配置す
る。また、このとき、レーザ構造層91の(10−1
0)が上記の2面と平行になる。これらの上に30g/
cm2程度の重石をのせ、アニール炉内に置く。この時、
サファイア基板31側およびGaAs基板21側のどち
らが上でも構わない。炉内にH2ガスを流しながら温度
を700℃に昇温し、30分保持する。この加熱工程に
より、p−GaN層15の表面とGaAs基板21の表
面の間で反応が起こり、これが直接接着される(図4
(b))。
【0025】この後、サファイア基板31を機械研磨に
より約10μmに薄膜化する。断面観察等により、サフ
ァイア基板31の残っている膜厚を正確に測定した後、
残りのサファイア基板31を、150℃に加熱した燐酸
溶液により完全にエッチング除去する。このとき、加熱
した燐酸溶液はAlNもエッチングするので、サファイ
ア基板31を除去しつつもAlNエッチングストップ層
10を全て除去してしまわないように、エッチングを制
御する。具体的には、AlNエッチングストップ層10
が0.1μmにならないように注意する。その後、残り
のAlNエッチングストップ層10を90℃に加熱した
AZ400K現象液によりエッチング除去する。AZ4
00K現象液は、AlNエッチングストップ層10以外
のレーザ構造層91およびGaAs基板21はエッチン
グしない。これらの研磨およびエッチング工程により、
図5(a)に示すように、面心立方構造のGaAs基板
21上にウルツ鉱型六方格子構造の窒素系III-V族化合
物より成るレーザ構造層91が形成された一体化基体が
得られる。
【0026】この一体化基体のn+−GaNコンタクト
層11表面上に、SiO2ストライプ61(厚さ3.0μ
m)を形成する。SiO2ストライプ61は幅10μm
で、レーザ構造層91の[10−10]方向に平行に、
390μm間隔で形成する。これを150℃に加熱した
燐酸溶液によりエッチングし、図5(b)に示すような
リッジ構造を形成する。図5(b)はレーザ共振器の光
軸と交わる断面図である。エッチングはp−GaN層1
5の途中までなされるように制御する。また、このと
き、SiO2ストライプ61も同時にエッチングされる
が、膜厚を十分厚くしているので完全に除去されること
はない。その後、SiO2ストライプ61をHF希釈液
でエッチング除去し、リッジ側面にSiO2保護膜62
を形成し、n+−GaNコンタクト層11表面上にn型
電極71を、GaAs基板21の裏面にp型電極72を
形成する(図6(a))。尚、図6(a)はレーザ共振
器の光軸を交わる断面図、図6(b)は共振器の長平方
向の断面図を示す。GaAs基板21は、電極形成前に
約100μmになるよう、研磨およびエッチングしてお
く。
【0027】これを、図6(b)に示すように、GaA
s基板21の±(110)面で劈開する。レーザ構造層
91はGaAs基板21に比べて十分薄いので、この一
体化基体はGaAsの固有の劈開面で劈開できる。ここ
では、GaAs基板21の±(110)面とレーザ構造
層91±(10−10)面が平行であるため、GaAs
基板21の±(110)面での劈開により、これに平行
なレーザ構造層91の±(10−10)端面81が現れ
る。このとき、先に述べたように、ウルツ鉱型六方格子
構造のIII-V族化合物の{1−100}面は比較的割れ
やすく、原子レベルで平坦な端面を得ることができる。
即ち、上記の劈開工程で現れたレーザ構造層91の±
(10−10)端面81は光の共振器となり得る平坦な
面であるので、この1対の端面により端面発光型レーザ
の共振器を形成することができる。以上の工程により、
GaAs基板21に直接接着された、ウルツ鉱型六方格
子構造の窒素系III-V族化合物よりなる、青色端面発光
型レーザを作製した。
【0028】本実施例のように、直接接着技術を用いる
ことにより、ウルツ鉱型六方格子構造の端面発光型レー
ザを作製することができる。これは、直接接着によって
は、物性が異なる半導体材料を、任意の面方位関係で、
結晶性を損なうことなく一体化できるためである。ま
た、異なった半導体材料と一体化することにより、異な
った種類の素子と集積化することも可能となる。例え
ば、本実施例では、窒素系III-V族化合物よりなる青色
端面発光型レーザと、GaAsよりなる発光素子や受光
素子または電子素子等と集積することが可能である。更
に、本実施例のように、p型電極をGaAs基板裏面に
形成することにより、p型の接触抵抗を従来と比較して
大幅に低減できる。本実施例によるレーザでは閾値電圧
は5Vであり、従来は20V程度であったのと比較して
大幅に低減された。
【0029】本実施例では、GaAs基板21の(11
0)面とレーザ構造層91の(10−10)面を平行と
したが、GaAs基板21とレーザ構造層91の面方位
関係はこれに限らない。本発明の要旨は、面心立方格子
構造の基板21における表面に垂直でその材料固有の劈
開面の一つと、ウルツ鉱型六方格子構造のレーザ構造層
91における割れやすく原子レベルで平坦な端面が形成
されやすい面の一つを、平行に揃えて直接接着すること
である。従って、例えば、GaAs基板の面方位を(0
01)の代わりに(111)とし、GaAsに固有の劈
開面で(111)表面に垂直である(10−1)面と、
レーザ構造層91の(10−10)面を平行に揃えて直
接接着し、GaAs基板の±(10−1)面で劈開すれ
ば、原子レベルで平坦なレーザ構造層91の(10−1
0)端面を得ることができる。また、本実施例ではAl
Nエッチングストップ層10の選択エッチングにAZ4
00K現像液を用いているが、この溶液の選択エッチン
グ特性については、文献(アプライド フィジックス
レターズ(Applied Physics Letters)、67 1119(199
5))に詳細が記載されている。
【0030】本実施例で用いたGaAs基板21は、こ
れに限らず、GaPやInP等の他のIII-V族化合物半
導体基板をその代わりに用いても同様の効果がある。レ
ーザ構造層91の層構成も本実施例に限らず、ウルツ鉱
型六方格子構造の窒素系III-V族化合物よりなる、あら
ゆる層構造を用いる場合に本実施例の適用が可能であ
る。全体の導電型を逆にしても良い。また、本実施例で
は青色端面発光型レーザを作製したが、波長の異なるレ
ーザや、端面入射型受光素子や光スイッチ素子など、他
の種類の光素子の作製に本実施例での適用が可能であ
る。その他、レーザ構造層91の成長方法および直接接
着方法の委細も本実施例に限らない。
【0031】(実施例2)図7および8を用いて本発明
に係る半導体装置およびその製造方法の第2の実施例を
説明する。
【0032】図7(a)に示すように、ウルツ鉱型六方
格子構造を有する(0001)SiC基板32上に、M
OCVD法により、AlNエッチングストップ層10、
n+−GaNコンタクト層11、n−Al0.4Ga0.6
層122(厚さ0.2μm)、n−GaN層19a(厚
さ0.05μm)、アンドープIn0.4Ga0.6N活性層
132(厚さ1nm)、p−GaN層19b(厚さ0.
05μm)、p−Al0.4Ga0.6N層142(厚さ0.
2μm)、p−GaN層15を、実施例1と同様の条件
で順次成長する。本実施例の層11〜15を纏めて、レ
ーザ構造層92と称する。この時、レーザ構造層92が
基板32と同じ面方位のウルツ鉱型六方格子構造となる
ように成長条件の設定に注意する。p−GaN層15の
表面上にSiO2ストライプ61を形成した後、これを
150℃に加熱した燐酸溶液によりエッチングする(図
7(b))。SiO2ストライプ61はレーザ構造層9
2の[−1−120]方向に平行に形成し、エッチング
はレーザ構造層92が完全に除去されるように制御す
る。図のように、SiC基板32に至るまでエッチング
しても構わない。但し、既述の通り、このときSiO2
ストライプ61も同時にエッチングされるので、SiO
2ストライプ61が無くならないようにエッチング時間
に注意する。SiO2ストライプ61をHF希釈液でエ
ッチング除去し、p−GaN層15の表面と(001)
p−GaP基板22の表面をHF希釈液で洗浄する。こ
れらを各々洗浄後に水洗してスピンナ乾燥し、洗浄した
表面を向かい合わせて重ねる。この時、SiC基板32
の(−1−120)面と、GaP基板22の(1−1
0)面が平行となるように、これらを配置する。これを
実施例1と同様の手法で直接接着する(図8(a))。
但し、本実施例では、加熱温度を800℃とした。
【0033】この後、AlNエッチングストップ層10
をAZ400K現像液によりエッチング除去する(図8
(b))。AZ400K現象液はレーザ構造層92のス
トライプの間から浸透してAlNエッチングストップ層
10をエッチングし、その結果SiC基板32が一体化
基体から遊離する。これにより、図5(b)と同様の構
造が得られる。以後、実施例1と同様の工程で緑色端面
発光型レーザを作製する。但し、本実施例では、劈開は
GaP基板22の±(1−10)面で行う。GaP基板
22の±(1−10)面とレーザ構造層92の±(−1
−120)面が平行であり、{2−1−10}面も{1
−100}面と同じく比較的割れやすい面であるから、
実施例1と同様に、レーザ構造92の(−1−120)
擬似劈開端面が得られる。
【0034】本実施例においては、レーザ構造層をスト
ライプ状に加工してから直接接着しているので、AlN
エッチングストップ層10の選択エッチングにより、S
iC基板32を機械研摩等することなく遊離させること
ができる。また、レーザ構造層92がGaP基板22の
表面上にパターン状に一体化されているから、レーザ構
造層92が直接接着されないGaP基板22の露出した
表面部分にGaPよりなる素子を形成することもでき
る。従って、窒素系III-V族化合物よりなる素子とGa
Pよりなる素子を集積することができる。GaPよりな
る素子は、直接接着工程の前に作製しておいても良い。
【0035】また、本実施例においては、ウルツ鉱型六
方格子構造の結晶成長基板としてSiC基板を用いた。
基板材料はこれに限らず、例えば実施例1で用いたサフ
ァイア基板を代わりに用いてもよい。また、InGaN
活性層132のInの割合を実施例1よりも増やすこと
で、発振波長を青色から緑色に変えた。このように、活
性層の組成を変化させることで、発振波長を選択でき
る。但し、この時、Inの割合が増えることでGaNと
の格子定数差が大きくなるので、活性層膜厚を減らす必
要がある。その他、基板22の材質、レーザ構造層92
の層構成、基板22とレーザ構造層92の面方位関係、
作製する素子の種類、結晶成長および直接接着の手法は
本実施例に限らない。
【0036】(実施例3)図9および図10を用いて本
発明に係る半導体装置およびその製造方法の第3の実施
例を説明する。
【0037】図9(a)に示すように、ウルツ鉱型六方
格子構造を有する(0001)ZnO基板33上に、分
子線エピタキシー(MBE)法により、n-またはアン
ドープAlNエッチングストップ層10、n+−GaN
コンタクト層11、n−Al0. 5Ga0.5N層123(厚
さ0.1μm)、n−GaN層19a、GaN0.98As
0. 02活性層133(厚さ1nm)、p−GaN層19
b、p−Al0.5Ga0.5N層143(厚さ0.1μ
m)、p−GaN層15(厚さ2.0μm)を順次成長
する。本実施例の層11〜15を纏めて、以後レーザ構
造層93と称する。MBE法による成長法は、固体原料
のIn、Ga、Al、As、Mg、気体のSi26、お
よび気体のN2を電子サイクロトロン共鳴法により活性
化したガスを原料に用い、基板温度は全て700℃とし
て成長を行う。レーザ構造層93は基板33と同じ面方
位のウルツ鉱型六方格子構造となる。p−GaN層15
の表面と(110)p−Si基板23の表面を実施例1
と同様に洗浄および乾燥し、これらを実施例1と同様の
手法で直接接着する(図9(b))。加熱温度は800
℃とする。この時、ZnO基板33の(1−100)面
と、Si基板23の(1−1−1)面が平行となるよう
に配置して直接接着を行う。
【0038】この後、ZnO基板33を実施例1と同様
の手段で研磨およびエッチングで除去し、AlNエッチ
ングストップ層10をエッチング除去して、Si基板2
3上にレーザ構造層93が形成された一体化基体を得る
(図10(a))。以後、実施例1と同様の工程で緑色
端面発光型レーザを作製する(図10(b))。尚、図
10(b)は半導体レーザの斜視図である。本実施例で
の劈開は、Si基板23の±(1−1−1)面で行い、
これに平行なレーザ構造層93の(1−100)擬似劈
開面を形成した。
【0039】本実施例では、面心立方格子構造を有する
基板としてSiを用いている。Siは実施例1および2
で用いたIII-V族化合物半導体と同じ結晶構造を有する
が、III-V族半導体が{110}面と{111}面で劈
開できるのに対し、Siは{111}面でのみ劈開でき
る。このため、表面に垂直な劈開面を得るためには、
{110}表面を有するSi基板を用いる必要がある。
また、本実施例においては、MBE法により結晶成長を
行ったが、本方法では窒素を活性化させて供給すること
が肝要である。その方法としては、本実施例の電子サイ
クロトロン共鳴法の他、高周波による励起方法もある。
【0040】また、本実施例では、活性層としてGaN
Asを用いている。GaNAsのバンドギャップは、そ
の組成の変化に対して大きく変化するので、発振波長の
制御のためには組成を厳密に制御する必要がある。ま
た、ウルツ鉱型六方格子構造の結晶成長基板としてはZ
nO基板を用いた。これは、ZnOの成長平面での熱膨
張係数とSiの熱膨張係数の値が近いため、直接接着工
程の際に熱歪の発生を抑制できるからである。しかしな
がら、実施例1や2で用いたサファイアやSiCを用い
ても構わない。
【0041】レーザの作製方法は、実施例2のごとく、
レーザ構造層を加工してから直接接着してもよく、その
他委細は本実施例に限らない。また、基板23とレーザ
構造層93の面方位関係、各基板の材質、レーザ構造層
93の層構成、結晶成長および直接接着の手法は本実施
例の要旨を損なわない範囲で変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したごとく、劈開しにくいウル
ツ鉱型六方格子構造を有する窒素系III-V族化合物半導
体薄膜を、面心立方格子構造を有する半導体基板上に直
接接着によって形成することで、窒素系半導体薄膜の擬
似劈開端面を作製することができる。これにより、窒素
系半導体より成る青緑色の発振波長を有する端面発光型
レーザの作製が可能となる。また、面心立方格子構造を
有する半導体基板として接触抵抗の低いp型電極が形成
可能な材料を選べばp型の接触抵抗を低減することがで
き、駆動電圧を低減することができる。従って、高密度
の情報を読み取ることができる短波長レーザが、歩留ま
り良く消費電力の低いものを提供することが可能とな
り、高度情報化に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手段により作製した半導体層構造を示
す図である。
【図2】従来の手段により作製した半導体層構造を示す
図である。
【図3】従来の他の手段により作製した半導体層構造を
示す図である。
【図4】本発明の一実施例を示す半導体層構造およびそ
の製造過程を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を示す半導体層構造およびそ
の製造過程を示す図である。
【図6】本発明の一実施例を示す半導体層構造およびそ
の製造過程を示す図である。
【図7】本発明の他の一実施例を示す半導体層構造およ
びその製造過程を示す図である。
【図8】本発明の他の一実施例を示す半導体層構造およ
びその製造過程を示す図である。
【図9】本発明の他の一実施例を示す半導体層構造およ
びその製造過程を示す図である。
【図10】本発明の他の一実施例を示す半導体層構造お
よびその製造過程を示す図である。
【符号の説明】 1…ウルツ鉱型六方格子構造を有する基板、2…窒素系
III-V族化合物薄膜、6…面心立方格子構造を有する基
板、7,8,9…端面、10…n-またはアンドープA
lNエッチングストップ層、11…n+−GaNコンタ
クト層、121,122,123…n−AlGaN層、
131,132…アンドープInGaN活性層、133
…アンドープGaNAs活性層133,141,14
2,143…p−AlGaN層、15,19b…p−G
aN層、19a…n−GaN層、21…(001)Ga
As基板、22…(001)GaP基板、23…(11
0)Si基板、31…(0001)サファイア基板、3
2…(0001)SiC基板、33…(0001)Zn
O基板、61…SiO2ストライプ、62…SiO2保護
膜、71…n型電極、72…p型電極、81…端面、9
1,92,93…レーザ構造層。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒素をV族構成元素の主たる元素とするII
    I-V族の第1の化合物半導体層を有して成る半導体光素
    子であり、前記第1の化合物半導体層は窒素を構成元素
    に含まない第1の半導体基板の表面上に直接接着により
    一体化されて成ることを特徴とする半導体光素子。
  2. 【請求項2】窒素をV族構成元素の主たる元素とするII
    I-V族の第1の化合物半導体層より成る半導体光素子で
    あり、第1の化合物半導体層は窒素を構成元素に含まな
    い第1の半導体基板上に一体化されて成り、第1の化合
    物半導体層は第1の半導体基板と種類の異なる第2の基
    板の上に結晶成長により形成された後に第1の半導体基
    板の表面上に直接接着により一体化され、その後第2の
    基板が除去されて成ることを特徴とする半導体光素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の半導体光素子に
    おいて、前記第1の化合物半導体層はGaNを主材料と
    することを特徴とする半導体光素子。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の半導体光素子に
    おいて、前記第2の基板はウルツ鉱型六方格子を単位格
    子とするサファイア(Al23)基板であり、前記第1
    の化合物半導体層は前記第2の基板上にAlN層を介し
    て結晶成長された後に、前記第1の半導体基板上に直接
    接着され、その後前記第2の基板および前記AlN層が
    選択除去されて成ることを特徴とする半導体光素子。
  5. 【請求項5】請求項2または3に記載の半導体光素子に
    おいて、前記第2の基板はウルツ鉱型六方格子を単位格
    子とするシリコンカーバイド(SiC)基板であり、前
    記第1の化合物半導体層は前記第2の基板上にAlN層
    を介して結晶成長された後に第1の半導体基板上に直接
    接着され、その後前記第2の基板および前記AlN層が
    選択除去されて成ることを特徴とする半導体光素子。
  6. 【請求項6】請求項2または3に記載の半導体光素子に
    おいて、前記第2の基板はウルツ鉱型六方格子を単位格
    子とする酸化亜鉛(ZnO)基板であり、前記第1の化
    合物半導体層は第2の基板上にAlN層を介して結晶成
    長された後に前記第1の半導体基板上に直接接着され、
    その後前記第2の基板および前記AlN層が選択除去さ
    れて成ることを特徴とする半導体光素子。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の半導体
    光素子において、前記第1の化合物半導体層はウルツ鉱
    型六方格子を単位格子とすることを特徴とする半導体光
    素子。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載の半導体
    光素子において、前記第1の半導体基板は面心立方格子
    を単位格子とし、その固有の劈表面が{110}面およ
    び/もしくは{111}面であることを特徴とする半導
    体光素子。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載の半導体
    光素子において、前記第1の半導体基板はP型の導電型
    を有することを特徴とする半導体光素子。
  10. 【請求項10】請求項1から9のいずれかに記載の半導
    体光素子において、前記第1の半導体基板はGaP、G
    aAs、InP、InAsの郡より選ばれた少なくとも
    一者よりなることを特徴とする半導体光素子。
  11. 【請求項11】請求項7から10のいずれかに記載の半
    導体光素子において、前記第1の半導体基板と前記第1
    の化合物半導体層の直接接着は、前記第1の半導体基板
    の固有の劈開面と前記第1の化合物半導体層の{1−1
    00}面が平行となるように両者を配置して行うことを
    特徴とする半導体光素子。
  12. 【請求項12】請求項7から10のいずれかに記載の半
    導体光素子において、前記第1の半導体基板と前記第1
    の化合物半導体層の直接接着は、前記第1の半導体基板
    の固有の劈開面と前記第1の化合物半導体層の{2−1
    −10}面が平行となるように両者を配置して行うこと
    を特徴とする半導体光素子。
  13. 【請求項13】請求項1から12のいずれかに記載の半
    導体光素子が端面発光型レーザであることを特徴とする
    半導体光素子。
  14. 【請求項14】窒素をV族構成元素の主たる元素とする
    III-V族の第1の化合物半導体層を所定基板上に結晶成
    長により準備する工程、前記所定基板上に設けられた窒
    素をV族構成元素の主たる元素とするIII-V族の前記第
    1の化合物半導体層を、窒素を構成元素に含まない第1
    の半導体基板の表面上に直接接着により一体化する工
    程、前記第1の化合物半導体層を結晶成長に用いた前記
    基板を除去する工程を有する半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記半導体装置は
    半導体光素子であることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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