JPH09306685A - インバータ回路を用いた照明装置 - Google Patents

インバータ回路を用いた照明装置

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JPH09306685A
JPH09306685A JP14784396A JP14784396A JPH09306685A JP H09306685 A JPH09306685 A JP H09306685A JP 14784396 A JP14784396 A JP 14784396A JP 14784396 A JP14784396 A JP 14784396A JP H09306685 A JPH09306685 A JP H09306685A
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transistor
voltage
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Harumi Suzuki
晴美 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他励式直列インバータ・ハーフブリッジ回路
の2つのFETを、トランスを用いずに、直結型駆動回
路により駆動する。 【解決手段】 電源Eの正端子にPチャンネルMOSF
ETQ1のソースを接続し、負端子にNチャンネルMO
SFETQ2のソースを接続した相補形のFETのドレ
イン同士の接続点Yと、電源Eの正負端子間に縦続接続
したコンデンサC1とC2の接続点Zとの間に放電管L
MPとインダクタID1を直列に接続する。矩形波パル
ス電圧P1をツェナーダイオードZD1とZD2を介し
てQ1とQ2に直結型駆動回路にて印加すれば、P1の
ハイ−ロウの1つの信号に合わせてQ1とQ2は交互に
オン−オフして、矩形波パルス電圧のデューティ比によ
りLMPの調光比が決まるので、調光幅の広い、しかも
小型、軽量、安価な他励式直列インバータ・ハーフブリ
ッジ回路よりなる照明装置になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源正負端子
間に縦続接続して、交互にオン−オフする2つのトラン
ジスタを有する、他励式直列インバータ回路を用いた照
明装置に関するものである。本発明回路は説明上、負荷
には冷陰極放電管を用いているが、高圧水銀灯あるいは
フィラメント回路を付加することにより熱陰極放電管に
も適用可能である。
【0002】
【従来の技術】インバータ回路を用いた照明装置として
は、1石式回路またはプッシュプル回路あるいは直列回
路が広く使用されている。1石式回路とプッシュプル回
路の動作時には電源電圧の2倍の電圧がトランジスタに
印加されため中電圧以下の回路に使用されるが、直列回
路の動作時には原理的には電源電圧以上の電圧はトラン
ジスタには印加されないため比較的高電圧回路の照明装
置が使用されている。従来より使用されている他励式直
列インバータ回路は、図6および図7に示すような、ハ
ーフブリッジ回路あるいはフルブリッジ回路がほとんど
である。図6は、直流電源Eの正負端子間に縦続接続し
た2つのトランジスタQ13とQ14の接続点Yと、縦
続接続した2つの同じ特性のコンデンサC11とC12
の接続点Zとの間に、負荷の一例として放電管LMPと
負荷電流制御素子であるインダクタID2とを直列に接
続して、発振回路OSC5で発振した方形波パルス電圧
または矩形波パルス電圧(方形波パルス電圧または矩形
波パルス電圧と記載したときは、その類似波形も含むも
のとする)等を、トランスTR3の1次巻線であるコイ
ルL5に印加して、互いに逆極性に巻いたTR3の2次
巻線であるコイルL6とL7により、2つのトランジス
タQ13とQ14を交互にオン−オフさせて放電管LM
Pを点灯させる、他励式直列インバータ・ハーフブリッ
ジ回路を用いた照明装置である。また、図7は、図6と
同様、直流電源Eの正負端子間に縦続接続したトランジ
スタQ15とQ16の接続点Wと、縦続接続した別のト
ランジスタQ17とQ18の接続点X間に、負荷の一例
として放電管LMPと負荷電流制御素子であるコンデン
サC13を直列接続し、発振回路OSC5で発振した方
形波パルス電圧を、トランスTR4の1次巻線であるコ
イルL8に印加し、TR4の2次巻線であるコイルL9
とL12およびコイルL10とL11とを組にして2つ
の組を互いに逆極性に巻き、斜交する2組のトランジス
タQ15とQ18およびQ16とQ17を交互にオン−
オフさせて放電管LMPを点灯させる、他励式直列イン
バータ・フルブリッジ回路(Hブリッジ回路とも称す)
を用いた照明装置である。なお、図6と図7のトランジ
スタQ13〜Q18を駆動するトランスTR3とトラン
スTR4のコイルL6〜L7およびコイルL9〜L12
は駆動コイルに直列に電流制限用の抵抗器を接続する
が、複雑になるので省略している。
【0003】図6の動作を説明する。発振回路OSC5
で方形波パルス電圧を発振するが、その出力電圧をトラ
ンスTR3の1次巻線であるコイルL5に印加すれば、
TR3の2次巻線であるコイルL6とL7に電圧を誘起
する。コイルL6とL7の電圧は黒点側が正であれば、
トランジスタQ13はオンでQ14はオフになるので、
電源からの電流は、電源E−トランジスタQ13−イン
ダクタID2−放電管LMP−コンデンサC12−電源
Eと流れると同時に、コンデンサC12を充電する。一
方、コンデンサC11の電荷は、コンデンサC11−ト
ランジスタQ13−インダクタID2−放電管LMP−
コンデンサC11と放電する。このため放電管LMPに
は、前記の電源からの電流とコンデンサC11の放電電
流との合成電流が流れて、放電管LMPは点灯する。ま
た、トランスTR3の2次巻線であるコイルL6とL7
の電圧は黒点側が負になれば、トランジスタQ13がオ
フでQ14がオンになり、電源からの電流は、電源E−
コンデンサC11−放電管LMP−インダクタID2−
トランジスタQ14−電源Eと流れると同時に、コンデ
ンサC11を充電する。一方、コンデンサC12の電荷
は、コンデンサC12−放電管LMP−インダクタID
2−トランジスタQ14−コンデンサC12と放電す
る。このため放電管LMPには前述と逆向きの合成電流
が流れて、放電管LMPは点灯する。以後、発振回路O
SC5の出力電圧のハイ−ロウに合わせて、トランジス
タQ13とQ14は交互にオン−オフして放電管LMP
は点灯する。
【0004】次に、図7の動作を説明する。発振回路O
SC5とトランスTR4の関連は図6とほぼ同じである
が、トランスTR4の2次巻線には4つのコイルL9〜
L12があり、この4つのコイルに誘起する電圧は黒点
側が正であれば、斜交する一方の組のトランジスタQ1
5とQ18がオンで、斜交する別の組のトランジスタQ
16とQ17がオフになるので、電源からの電流は、電
源E−トランジスタQ15−コンデンサC13−放電管
LMP−トランジスタQ18−電源Eと流れ、放電管L
MPは点灯する。また、トランスTR4の2次巻線であ
るコイルL9〜L12の電圧は黒点側が負になれば、斜
交する一方の組のトランジスタQ15とQ18オフで、
別の組のトランジスタQ16とQ17がオンになるの
で、電源からの電流は、電源E−トランジスタQ17−
放電管LMP−コンデンサC13−トランジスタQ16
−電源Eと流れ、放電管LMPには前述と逆向きの電流
が流れて点灯する。以後、発振回路OSC5の発振電圧
のハイ−ロウに合わせて、斜交する一方の組のトランジ
スタQ15とQ18および斜交する別の組のトランジス
タQ16とQ17の2つの組のトランジスタが交互にオ
ン−オフして、放電管LMPは点灯する。
【0005】図6及び図7の回路で調光するときは、発
振回路OSC5の発振周波数の変化による動作周波数の
変動で、負荷電流制御素子であるインダクタID2やコ
ンデンサC13のインピーダンスを変動させて調光する
のが一般的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、直
列インバータ回路においてはトランジスタの駆動のため
にはトランジスタ1つに対しトランスの2次巻線である
駆動コイルを1つ必要としていた。一般的にトランスに
よる駆動は大型で高価になり、しかも重量が重くなるの
で、その対策としてカレントミラー回路やフォト・カッ
プラ回路の採用等の提案はある。しかし、カレントミラ
ー回路は集積回路化が必要であり、フォト・カップラ回
路の採用は複雑で高価になるため、トランスによる駆動
回路を使用することが多い。しかし、トランスによる駆
動は、直列インバータ・ハーフブリッジ回路では2つの
コイルが必要であり、直列インバータ・フルブリッジ回
路では4つのコイルが必要なので、簡便な駆動回路の出
現が求められていた。また、他励式直列インバータ・ハ
ーフブリッジ回路での調光回路は、動作周波数を変動さ
せて調光するのが一般的であったが、動作周波数がトラ
ンスTR3の固有の振動数に近い周波数になれば、各部
の電圧や電流が異常な状況になることがあり、好ましい
ことではなかった。さらに、図7の回路での調光回路は
負荷電流制御素子としてコンデンサを用い、矩形波パル
ス電圧をトランスの1次巻線に印加し、その矩形波パル
ス電圧のデューティ比の変動により調光する回路が提案
されているが、トランスの2次巻線の出力電圧の正負の
面積は同じなので、矩形波パルス電圧でデューティ比の
小さい波形、言わば調光幅を広くできる波形を出力する
のはトランスを使用した回路では原理的には難しく、そ
のため、駆動波形とは別に、一方のトランジスタの制御
端子を強制的にアースする等、複雑な回路を採用せざる
を得なかった。本発明は、このような問題点を解決する
もので、その目的とするところは他励式直列インバータ
回路を用いた照明装置の縦続接続したトランジスタの駆
動回路を、小型、軽量、安価な回路とし、さらに他励式
直列インバータ回路の一方式であるハーフブリッジ回路
に適用するときは、矩形波パルス電圧のデューティ比に
より調光可能な回路を提供することである。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明は、2つの縦続接続した
トランジスタを、バイポーラトランジスタではNPNと
PNPトランジスタを、また、MOSFETではNチャ
ンネルとPチャンネルFETと、いずれも相補形のトラ
ンジスタを利用して、他励式直列インバータ回路を用い
た照明装置のトランジスタを、直結型駆動回路(駆動回
路部にトランスを使用せず、直接またはダイオードある
いは抵抗器やコンデンサ等を介して結合する回路)に
て、矩形波パルス電圧のハイ−ロウの1つの信号で駆動
する回路である。また、その内容をさらに発展させて、
相補形のトランジスタを使用せず、トランジスタをNP
NバイポーラトランジスタやNチャンネルMOSFET
のみの同極性トランジスタを使用し、縦続接続した2つ
のトランジスタのうち1つのトランジスタがオンしたと
きに充電するコンデンサを設け、そのコンデンサの電位
を、そのトランジスタがオフしたときに別のトランジス
タの制御端子に印加して別のトランジスタをオンさせる
回路、または、直流電源正電位より高電位または直流電
源負電位より低電位の補助電源を設け、補助電源の電位
が高電位のときは2つのトランジスタの高電位側のトラ
ンジスタの制御端子に、補助電源の電位が低電位のとき
は2つのトランジスタの低電位側のトランジスタの制御
端子に補助電源の電位を印加して、2つのトランジスタ
の制御端子にハイ−ロウの信号を交互に印加してオン−
オフさせる回路にして駆動する、他励式直列インバータ
回路を用いた照明装置であり、そのトランジスタを直結
駆動回路にて、矩形波パルス電圧のハイ−ロウの1つの
信号で駆動する回路である。この回路は、他励式直列イ
ンバータ回路を用いた照明装置の縦続接続したトランジ
スタを、直結型駆動回路にて駆動するので、小型、軽
量、安価な駆動回路になり、さらに他励式直列インバー
タ回路の一方式であるハーフブリッジ回路に適用すると
きは、矩形波パルス電圧のデューティ比により調光がで
きるので、調光幅の広い回路を提供することができる。
半導体素子は、実施例に示すものだけではなく、回路の
多少の変更で、バイポーラトランジスタからFETへの
変更が可能であり、その逆も可能である。トランジスタ
と言う言葉は、実施例等の特定の回路では、バイポーラ
トランジスタとFETは区別して表現しているが、回路
的にバイポーラトランジスタもFETも適用可能で両素
子を代表する表現としては、トランジスタとしている。
また、NチャンネルMOSFETはドレイン−ソース間
に図面に示すごとく寄生ダイオードが、ドレイン側をカ
ソードにソース側をアノード(PチャンネルMOSFE
Tではソース側がカソードでドレイン側がアノード)に
して存在するのでスイッチング時のサージ電圧を吸収す
るが、バイポーラトランジスタでは寄生ダイオードが存
在しないので、必要に応じてダイオードを接続すればよ
い。PNPトランジスタやPチャンネルFETはNPN
トランジスタやNチャンネルFETに比較して価格が高
くなることが多いが、パワー用PNPトランジスタに代
えて小信号用PNPトランジスタとパワー用NPNトラ
ンジスタを擬似ダーリントン接続にして安価にする回
路、または、同極性のトランジスタを通常のダーリント
ン接続する回路、あるいは、2段増幅回路等も採用可能
である。この回路は補助的な駆動用トランジスタやコン
デンサを使用してスイッチングスピードを早める回路、
または、縦続接続した2つのトランジスタが同時にオン
しないようにする保護回路、あるいは、駆動用電圧や電
流とインバータ回路が必要とする電圧や電流のレベルに
合わないときに抵抗器やトランジスタ等を使用したレベ
ルを合わせる回路等は適宜採用可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】実施例1〜実施例4を代表して、
実施例1について説明する。相補形のMOSFETを使
用して、他励式直列インバータ・ハーフブリッジ回路を
用いた照明装置に適用するときは、直流電源の正端子に
PチャンネルMOSFETのソースを接続し、直流電源
の負端子にNチャンネルMOSFETのソースを接続し
て、2つのFETのドレイン同士を接続している。ま
た、電源の正負端子間には正端子側より、第一の抵抗
器、第一のツェナーダイオード、第二のツェナーダイオ
ード、第二の抵抗器を記載した順に直列に接続し、第一
の抵抗器と第一のツェナーダイオードの接続点にはPチ
ャンネルFETのゲートを、第二のツェナーダイオード
と第二の抵抗器の接続点にはNチャンネルFETのゲー
トを接続している。なお、2つのツェナーダイオードの
向きは、電源の正端子側はダイオードのカソードで、電
源の負端子側はダイオードのアノードである。矩形波パ
ルス電圧発振回路で発振した出力電圧は、2つのツェナ
ーダイオードの接続点に接続して直結型駆動回路により
2つのFETを駆動している。直流電源正負端子間に縦
続接続した2つのFETのドレイン同士の接続点と、縦
続接続した2つのコンデンサの接続点との間に、負荷で
ある放電管と負荷電流制御素子を直列に接続して、他励
式直列インバータ・ハーフブリッジ回路にする。矩形波
パルス電圧発振回路の出力電圧を2つのツェナーダイオ
ードを介して2つのFETのゲートに印加すれば、矩形
波パルス電圧のハイ−ロウにより2つのFETは交互に
オン−オフして、他励式直列インバータ・ハーフブリッ
ジ回路を用いた照明装置としての動作をおこなう。ま
た、矩形波パルス電圧の繰返し周期と短い方のパルス幅
(一般的に矩形波パルス電圧のパルス幅はパルス電圧が
ハイのときのパルス幅であるが、ここでは、矩形波パル
ス電圧のハイとロウの両方をパルス幅とする)との比で
あるデューティ比により放電管の調光比が決まる。
【0009】
【実施例1】図1は、本発明請求項1および請求項4に
係わる回路の実施例で、他励式直列インバータ・ハーフ
ブリッジ回路に適用した例である。本回路は、直流電源
Eの正端子にPチャンネルMOSFETQ1のソースを
接続し、直流電源Eの負端子にNチャンネルMOSFE
TQ2のソースを接続して、2つのFETQ1とQ2の
ドレイン同士を接続している。電源Eの正負端子間には
正端子側より、抵抗器R1、ツェナーダイオードZD
1、ツェナーダイオードZD2、抵抗器R2を記載した
順に直列に接続し、R1とZD1の接続点にはFETQ
1のゲートを、また、ZD2とR2の接続点にはFET
Q2のゲートを接続している。なお、2つのツェナーダ
イオードZD1とZD2の向きは、電源Eの正端子側は
ツェナーダイオードのカソードで、電源Eの負端子側は
ダイオードのアノードである。2つのツェナーダイオー
ドZD1とZD2のツェナー電圧は各々電源電圧の1/
2以上で電源電圧より数V低く設定する。矩形波パルス
電圧発振回路OSC1の出力電圧をツェナーダイオード
ZD1とZD2の接続点に接続して、直結型駆動回路に
より2つのFETQ1とQ2を駆動している。直流電源
Eの正負端子間に縦続接続したFETQ1とQ2のドレ
イン同士の接続点Yと、直流電源Eの正負端子間に縦続
接続した同じ特性のコンデンサC1とC2の接続点Zと
の間に、負荷である放電管LMPと負荷電流制御素子
(安定器)であるインダクタID1を直列に接続してい
る。矩形波パルス電圧発振回路OSC1にシュミット回
路やオペアンプを用いれば、出力電圧は電源電圧の1/
2の電圧を中心にプラスとマイナスに振れる。矩形波パ
ルス電圧発振回路OSC1の電源とインバータ回路の電
源を共用すれば、OSC1の出力電圧は電源Eの正負の
電圧に近い電圧に振れるので、OSC1の出力がハイに
なればFETQ1はオフでQ2はオンになり、OSC1
の出力がロウになればFETQ1はオンでQ2はオフに
なる。矩形波パルス電圧発振回路OSC1とインバータ
回路の電源が異なるときは、OSC1とインバータ回路
の間に、インバータ回路の電源の正負端子間にトランジ
スタと抵抗器等を使用した回路を設置して、レベルを合
わせればよい。
【0010】図1の動作を説明する。矩形波パルス電圧
発振回路OSC1の出力電圧を、ツェナーダイオードZ
D1とZD2を介してFETQ1とQ2のゲートに印加
しているが、その電圧がロウであればZD1は電流が流
れるがZD2には電流が流れないので、電源からのZD
1を経由する電流は、電源E−抵抗器R1−ツェナーダ
イオードZD1−矩形波パルス電圧発振回路OSC1の
低電位側の出力トランジスタ−電源Eと流れ、抵抗器R
1に電圧が発生する。その電圧が3V程度(正確にはF
ETQ1のしきい値電圧)以上あればFETQ1はオン
でQ2はオフになるので、電源からFETQ1を経由す
る電流は、電源E−FETQ1−インダクタID1−放
電管LMP−コンデンサC2−電源Eと流れると同時
に、コンデンサC2を充電する。この電流をi1とす
る。一方、コンデンサC1の電荷は、コンデンサC1−
FETQ1−インダクタID1−放電管LMP−コンデ
ンサC1と放電する。この電流をi2とする。i1とi
2の合成電流により放電管LMPは点灯する。次に矩形
波パルス電圧発振回路OSC1の出力電圧がハイになれ
ばツェナーダイオードZD1は電流が流れないがZD2
は電流が流れるので、電源からのZD2を経由する電流
は、電源E−矩形波パルス電圧発振回路OSC1の高電
位側の出力トランジスタ−ツェナーダイオードZD2−
抵抗器R2−電源Eと流れ、抵抗器R2に電圧が発生す
る。その電圧が3V程度以上あればFETQ1はオフで
Q2はオンになり、電源からFETQ2を経由する電流
は、電源E−コンデンサC1−放電管LMP−インダク
タID1−FETQ2−電源Eと流れると同時にコンデ
ンサC1を充電する。この電流をi3とする。一方、コ
ンデンサC2の電荷は、コンデンサC2−放電管LMP
−インダクタID1−FETQ2−コンデンサC2と放
電する。この電流をi4とする。i3とi4の合成電流
により放電管LMPは前述と逆向きの電流が流れて点灯
する。以後、矩形波パルス電圧発振回路OSC1の出力
電圧のハイ−ロウに合わせてFETQ1とQ2は交互に
オン−オフをくり返し、放電管LMPは点灯する。1つ
のコンデンサの充電電流と放電電流の電流値は同じなの
で、コンデンサC1の電流はi2=i3であり、コンデ
ンサC2の電流はi1=i4であり、いずれも放電管L
MPを互いに逆向きに流れ、しかも放電管電流の全電流
である。
【0011】次に、ツェナーダイオードZD1とZD2
の動作を述べる。トランジスタの制御端子に印加する波
形が正確な矩形波パルス電圧であっても、トランジスタ
の遅延時間、上昇時間、下降時間、蓄積時間(バイポー
ラトランジスタのときで少数キャリアによる)、入力容
量(FETのとき)等のため出力波形は必ず鈍ってく
る。そのため、正弦波パルス電圧や矩形波パルス電圧を
トランジスタの制御端子に印加すれば、直列インバータ
回路では縦続接続する2つのトランジスタが過渡的に同
時にオンすることもあり、そのときはトランジスタに電
圧と電流が同時に印加されるので過大な損失が発生し、
トランジスタの損傷や破壊を招き、また、ノイズの発生
原因にもなる。そのため、駆動波形にデッドタイム(両
トランジスタのオン−オフの切り替え時に両トランジス
タ共オフにする時間)を設けたり、トランジスタのオン
の動作を多少遅くし、オフの動作を素早くさせるのが望
ましい。ツェナーダイオードZD1とZD2はその目的
のために使用している。ツェナーダイオードZD1とZ
D2のツェナー電圧は電源電圧の1/2以上の電圧なの
で、矩形波パルス電圧発振回路OSC1の出力電圧P1
が例えば過渡的に電源電圧の1/2の電圧になれば、Z
D1とZD2は電流が流れないのでFETQ1とQ2は
オフになり、デッドタイムになる。出力電圧P1が上昇
してツェナーダイオードZD2のツェナー電圧以上にな
ればZD2に電流が流れてFETQ2のゲートに「しき
い値電圧」以上の電圧が印加されるので、FETQ2は
オンになるがQ1はオフのままである。また、出力電圧
P1が電源電圧の1/2以下の電圧になりツェナーダイ
オードZD1に電流が流れれば、FETQ1がオンにな
るがQ2はオフになる。即ち、ツェナーダイオードZD
1とZD2を接続することによりデッドタイムが生じ
る。次に、オンの動作を多少遅くしオフの動作を素早く
することであるが、図1の回路ではFETのゲートに直
列にツェナーダイオードが接続されている。例えば、F
ETQ2については発振回路OSC1の出力電圧P1の
電圧がツェナーダイオードZD2のツェナー電圧以上な
ってZD2を経由する電流によりQ2の入力容量に充電
され、充電電圧が「しきいち値電圧」以上になってQ2
はオンになるので、ZD2を流れる電流により、Q2が
オンになる遅れの時間が決まる。また、発振回路OSC
1の出力電圧P1の電圧がツェナーダイオードZD2の
ツェナー電圧以下なってZD2を経由する電流がゼロに
なれば、Q2の入力容量に充電された電荷は抵抗器R2
により放電すると同時に、ZD2とOSC1の低電位側
の出力トランジスタを経由する回路からも放電するの
で、ZD2とOSC1の低電位側の出力トランジスタの
直列回路と抵抗器R2を経由する電流により、Q2のオ
フになる時間は決まる。この回路では、FETQ2の入
力容量に充電された電荷は、抵抗器R2単独のときより
も早く放電するので、早く「しきいち値電圧」以下にな
りQ2のオフは早まる。なお、必要によりツェナーダイ
オードZD1とZD2の接続点とOSC1の出力との間
に抵抗器を接続して、FETの入力容量に流入する電流
を調整してFETがオンになる時間を制御できる。以上
のようにこの回路では、矩形波パルス電圧発振回路OS
C1の出力電圧P1が過渡的にハイとロウの中間にある
ときときでも、ツェナーダイオードZD1とZD2によ
りデッドタイムが生じるので、2つのFETの同時オン
を防ぐ効果があり、また、オンの動作を遅くしオフの動
作を早くする回路でもある。この回路では、ツェナー電
圧が高いツェナーダイオードを使用する程デッドタイム
は大きくなる。
【0012】図2−a〜図2−cは、図1の矩形波パル
ス電圧発振回路OSC1の出力電圧である矩形波パルス
出力電圧波形P1のデューティ比が50、30、15の
ときのP1波形と、放電管LMPの電流波形P2との関
連を理想化したタイムチャートである。図2−a〜図2
−cを見れば明らかのように、矩形波パルス電圧P1の
デューティ比が50のときの放電管LMPの電流P2を
100とすれば、P1のデューティ比が30のときのP
2は60になり、P1のデューティ比が15のときのP
2は30になる。このことは、点灯周波数が同じであれ
ば、矩形波パルス電圧のデューティ比により放電管LM
Pの電流は決まり調光が可能である。即ち、矩形波パル
ス電圧のパルスの繰返し周期をT1とし短い方のパルス
幅をT2とすれば、デューティ比であるT2/T1の2
倍が実質的な放電管LMPの電流の相対値になる。この
動作は、他励式直列インバータ・ハーフブリッジ回路の
縦続接続したコンデンサC1とC2の存在により行われ
るので、負荷電流制御素子(安定器)がインダクタかコ
ンデンサかは無関係である。
【0013】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は、請求項1に係わる内容で、直流電源正
負端子間に縦続接続して、交互にオン−オフする2つの
トランジスタを有する他励式直列インバータ回路による
照明装置において、2つのトランジスタを相補形とし、
これら2つのトランジスタを直結型駆動回路にて駆動す
る、他励式直列インバータ回路を用いた照明装置であ
る。また、この回路は、請求項4に係わる内容で、直流
電源正負端子間に縦続接続して交互にオン−オフする2
つのトランジスタと、直流電源正負端子間に縦続接続し
た2つのコンデンサを有する他励式直列インバータ・ハ
ーフブリッジ回路により放電管を点灯する照明装置にお
いて、2つのトランジスタを直結型駆動回路による矩形
波パルス電圧にて駆動し、しかも、矩形波パルス電圧の
デューティ比の変化により縦続接続した2つのコンデン
サの充放電電流の変動を利用して調光する、他励式直列
インバータ・ハーフブリッジ回路を用いた照明装置でも
ある。
【0014】
【実施例2】図3は、本発明特許請求項1に係わる回路
の別の実施例で、他励式直列インバータ・変形ハーフブ
リッジ回路に適用した例である。本回路は、直流電源E
の正端子にPNPバイポーラトランジスタQ3のエミッ
タを接続し、直流電源Eの負端子にはNPNバイポーラ
トランジスタQ4のエミッタを接続して2つのトランジ
スタQ3とQ4のコレクタ同士を接続している。一方、
電源Eの正負端子間には抵抗器R5とNPNトランジス
タQ5を直列に接続し、R5とQ5の接続点とトランジ
スタQ3のベースとの間に抵抗器R3とコンデンサC3
の並列回路に直列にツェナーダイオードZD3を接続
し、また、R5とQ5の接続点とトランジスタQ4のベ
ースとの間に抵抗器R4とコンデンサC4の並列回路に
直列にツェナーダイオードZD4を接続している。ツェ
ナーダイオードZD3とZD4のツェナー電圧の和は電
源電圧以上であり、各々のツェナー電圧は電源Eより数
V低い。なお、2つのツェナーダイオードの向きは、ベ
ース電流が流れる方向にツェナー電圧が印加される向き
とする。コンデンサC3とC4はスピードアップコンデ
ンサである。ツェナーダイオードZD3の動作は、図1
のツェナーダイオードZD1とZD2と多少異なり、2
つのトランジスタQ3とQ4の過渡的な同時オンの防止
だけではなく、定常動作上必要なツェナーダイオードで
ある。即ち、ツェナーダイオードZD3のツェナー電圧
は、トランジスタQ5がオフのときに、トランジスタQ
4のベース電流により発生する抵抗器R5の電圧では、
トランジスタQ3がオンしないツェナー電圧で、しか
も、Q5がオンのときにQ3のベース電流が流れるツェ
ナー電圧にする必要があるが、ツェナー電圧を高くすれ
ばトランジスタQ3のオンが遅くなり、過渡的な同時オ
ンの防止効果も大きくなる。ツェナーダイオードZD4
は、トランジスタQ5がオフのときにトランジスタQ4
にベース電流が流れるツェナー電圧にする必要がある
が、ツェナー電圧を高くすればトランジスタQ4のオン
が遅くなり、過渡的な同時オンの防止効果も大きくな
る。矩形波パルス電圧発振回路OSC2で発振した矩形
波パルス電圧は、抵抗器R9を介してトランジスタQ5
のベースに接続している。トランジスタQ3とQ4のコ
レクタ同士の接続点と電源Eの負端子間にはコンデンサ
C5とトランスTR1の1次巻線であるコイルL1を直
列に接続し、TR1の2次巻線であるコイルL2には、
負荷である放電管LMPを接続している。なお、トラン
ジスタQ3〜Q5のベースとエミッタ間にはリーク電流
による誤動作防止のために、各々抵抗器R6〜R8が接
続されている。
【0015】図3の動作を説明する。矩形波パルス電圧
発振回路OSC2の出力電圧を抵抗器R9を介してトラ
ンジスタQ5のベースに印加しているが、その電圧がハ
イならばQ5はオンになるので、電源からの電流は、電
源E−トランジスタQ3のエミッタ・ベース間−抵抗器
R3とコンデンサC3の並列回路−ツェナーダイオード
ZD3−トランジスタQ5−電源Eと流れ、Q3をオン
にすると同時にコンデンサC3を充電する。トランジス
タQ3がオンでQ4はベース電流が流れずオフなので、
電源からの電流は、電源E−トランジスタQ3−コンデ
ンサC5−コイルL1−電源Eと流れると同時に、コン
デンサC5を充電する。この電流によりトランスTR1
の2次巻線であるコイルL2を介して放電管LMPに電
流が流れて点灯する。なお、コンデンサC4に充電され
ていた電荷によりトランジスタQ4のベース−エミッタ
間に逆電圧が印加され、Q4のベース領域にある少数キ
ャリアは外部に流出して蓄積時間が短くなりQ4の遅れ
時間は小さくなる。次に、矩形波パルス電圧発振回路O
SC2の出力電圧がロウならばトランジスタQ5はオフ
なので、電源からの電流は、電源E−抵抗器R5−ツェ
ナーダイオードZD4−抵抗器R4とコンデンサC4の
並列回路−トランジスタQ4のベース・エミッタ間−電
源Eと流れ、Q4をオンにすると同時にコンデンサC4
を充電する。このとき、トランジスタQ4のベース電流
による抵抗器R5に発生する電圧は、ツェナーダイオー
ドZD3のツェナー電圧とトランジスタQ3のエミッタ
−ベース間の順方向立ち上がり電圧の和より低いために
Q3はベース電流が流れずQ3はオフなので、コンデン
サC5に充電されていた電荷は、コンデンサC5−トラ
ンジスタQ4−コイルL1−コンデンサC5と放電す
る。この電流によりトランスTR1の2次巻線であるコ
イルL2を介して放電管LMPに逆向きの電流が流れて
点灯する。なお、コンデンサC3に充電されていた電荷
により、トランジスタQ3の蓄積時間が短くなる。以
後、矩形波パルス電圧発振回路OSC2の出力電圧のハ
イ−ロウに合わせてトランジスタQ3とQ4は交互にオ
ン−オフして、放電管LMPは点灯する。この回路は、
コイルL1の電源負端子側を電源正端子側に接続しても
同じ様な動作を行う。なお、トランジスタQ3とQ4の
ベース間にコンデンサを接続すれば、Q3とQ4のオン
−オフの切り替えがより確実になる。また、図3では、
トランスTR1は漏洩形トランスにしているが、負荷電
流制御素子としてトランスTR1の2次側に直列に、イ
ンピーダンス素子を接続してもよい。
【0016】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は、請求項1に係わる内容で、直流電源正
負端子間に縦続接続して、交互にオン−オフする2つの
トランジスタを有する他励式直列インバータ回路による
照明装置において、2つのトランジスタを相補形とし、
これら2つのトランジスタを直結型駆動回路にて駆動す
る、他励式直列インバータ回路を用いた照明装置であ
る。
【0017】
【実施例3】図4は、本発明特許請求項2に係わる回路
の実施例で、他励式直列インバータ・フルブリッジ回路
に適用した例である。本回路は、直流電源Eの正端子に
PチャンネルMOSFETQ6とQ8のソースを接続
し、直流電源Eの負端子にはNチャンネルMOSFET
Q7とQ9のソースを接続して、FETQ6とQ7およ
びQ8とQ9の各々のドレイン同士を接続して相補形の
2つのFETを縦続接続した回路を2つ並列接続し、そ
の並列接続の2つのFET回路のドレイン同士の接続点
W・X間に、負荷電流制御素子であるコンデンサC6と
放電管LMPとを直列に接続している。FETQ8のゲ
ートはFETQ6とQ7のドレイン同士の接続点Wに抵
抗器R14を介して接続し、FETQ9のゲートは電源
Eの正負端子間に直列接続した抵抗器R16とR13の
接続点に接続すると同時にダイオードD1を介してFE
TQ6とQ7のドレイン同士の接続点Wに接続してい
る。ダイオードD1の向きはアノードをFETQ9のゲ
ート側に、カソードは接続点W側である。FETQ6の
ゲートはFETQ8とQ9のドレイン同士の接続点Xに
抵抗器R15を介して接続しているが、FETQ7のゲ
ートのみ、矩形波パルス電圧発振回路OSC3の出力回
路に接続している。この回路はFETQ7のゲートに信
号が無いとき、または、矩形波パルス電圧発振回路OS
C3の出力電圧がロウのときは、斜交する一方の組のF
ETQ6とQ9はオンで、斜交する別の組のFETQ7
とQ8はオフになり、FETQ7のゲートをハイにすれ
ば全てのFETが反転するように、抵抗器R10〜R1
6の抵抗を設定している。なお、FETQ7のオン電圧
とダイオードD1の順電圧の和の電圧がFETQ9のゲ
ートに印加されてもQ8はオンしない。抵抗器R10〜
R13は、FETQ6〜Q9のゲート保護用の抵抗器で
ある。
【0018】図4の動作を説明する。矩形波パルス電圧
発振回路OSC3の出力電圧をFETQ7のゲートに印
加しているが、その電圧がハイであればFETQ7はオ
ンになるので、電源からの電流は、電源E−抵抗器R1
2−抵抗器R14−FETQ7−電源Eと流れ、抵抗器
R12に発生する電圧でFETQ8はオンになる。一
方、電源から抵抗器R16を経由する電流は、電源E−
抵抗器R16−ダイオードD1−FETQ7−電源Eと
流れるが、FETQ7のオン電圧とD1の順方向電圧の
和の電圧がFETQ9のゲートに印加されても、その電
圧は低いためQ9はオフのままである。FETQ8はオ
ンでQ9がオフなので、抵抗器R10に電流が流れない
のでFETQ6のゲートには電圧が印加されずQ6もオ
フになる。即ち、斜交する一方の組のFETQ7とQ8
はオンになり、別の組のFETQ6とQ9はオフになる
ので、電源からの電流は、電源E−FETQ8−放電管
LMP−コンデンサC6−FETQ7−電源Eと流れ、
放電管LMPに電流が流れて点灯する。次に、矩形波パ
ルス電圧発振回路OSC3の出力電圧がロウまたはFE
TQ7に入力信号が印加されなければ、FETQ7はオ
フになるのでQ8もオフになる。また、電源Eを抵抗器
R16とR13で分圧した電圧がFETQ9のゲートに
印加されているが、その電圧を3V以上に設定しておけ
ばFETQ9はオンになり、FETQ9のオンによりF
ETQ6はオンになる。即ち、前述の4つのFETQ6
〜Q9は全て反転するため、斜交する一方の組のFET
Q6とQ9がオンになり、別の組のFETQ7とQ8が
オフになるので、電源からの電流は、電源E−FETQ
6−コンデンサC6−放電管LMP−FETQ9−電源
Eと流れ、放電管LMPは前述とは逆向きの電流が流れ
て点灯する。以後、矩形波パルス電圧発振回路OSC3
の出力電圧のハイ−ロウに合わせて、斜交する2組のF
ETQ6とQ9およびFETQ7とQ8は交互にオンー
オフして、放電管LMPは点灯する。なお、FETQ7
のオン時のQ7のオン電圧とダイオードD1の順電圧の
和の電圧がFETQ9のゲートに印加されてもQ9はオ
ンしないが、FETQ6〜Q9にバイポーラトランジス
タを使用するときは、抵抗器R16とD1の接続点と、
抵抗器R13とバイポーラトランジスタであるQ9のベ
ースの接続点との間に、R13側をアノードにしてツェ
ナーダイオードを接続すればよい。
【0019】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路では、請求項2に係わる内容で、直流電源
正負端子間に相補形のトランジスタを縦続接続した回路
を2つ並列接続し、斜交するトランジスタを組にして2
組のトランジスタが交互にオン−オフする他励式直列イ
ンバータ・フルブリッジ回路により放電管を点灯する照
明装置において、入力信号がロウまたは入力信号が印加
されないときは、斜交する一方の組のトランジスタがオ
ンで斜交する別の組のトランジスタがオフになり、ま
た、前記のオフのトランジスタの1つの制御端子にハイ
の入力信号を印加して全てのトランジスタを反転するよ
うにした、直結型駆動回路にて駆動する、他励式直列イ
ンバータ・フルブリッジ回路を用いた照明装置である。
【0020】
【実施例4】図5は、本発明請求項3および請求項4に
係わる回路の実施例で、他励式直列インバータ・ハーフ
ブリッジ回路に適用した例である。本回路は、相補形の
FETを使用せずに、2つの電力用NチャンネルMOS
FETQ10とQ11を縦続接続し、別に1つの小信号
用NチャンネルMOSFETQ12を使用している。本
回路は、直流電源Eの正端子にNチャンネルMOSFE
TQ10のドレインとダイオードD2のアノードを接続
し、直流電源Eの負端子にはNチャンネルMOSFET
Q11とQ12のソースを接続して、Q11とQ12の
ゲートは矩形波パルス電圧発振回路OSC4の出力回路
に接続している。さらに、FETQ12のドレインはF
ETQ10のゲートに接続している。前述のダイオード
D2のカソードはコンデンサC7と抵抗器R18の1つ
の端子に接続し、コンデンサC7の別の端子はFETQ
10のソースとFETQ11のドレインの接続点である
Yに接続し、抵抗器R18の別の端子はFETQ10の
ゲートに接続している。一方、縦続接続したFETQ1
0とQ11の接続点であるYと電源Eの正負端子間に縦
続接続した同じ特性のコンデンサC9とC10の接続点
Zとの間に、トランスTR2の1次巻線であるコイルL
3と負荷電流制御素子であるコンデンサC8を直列に接
続している。なお、トランスTR2の2次巻線であるコ
イルL4には、負荷である放電管LMPを接続してい
る。
【0021】図5の動作を説明する。矩形波パルス電圧
発振回路OSC4の出力電圧がハイであれば、FETQ
11とQ12はオンになるが、FETQ10のゲートは
FETQ12のドレインに接続されているのでQ10は
オフになる。このときの電源からの電流は、電源E−コ
ンデンサC9−コイルL3−コンデンサC8−FETQ
11−電源Eと流れると同時に、コンデンサC9を充電
する。一方、コンデンサC10の電荷は、コンデンサC
10−コイルL3−コンデンサC8−FETQ11−コ
ンデンサC10と放電する。これら電源からの電流とコ
ンデンサC10の放電電流の合成電流により、トランス
TR2のコイルL4を介して放電管LMPに電流が流れ
て点灯する。
【0022】このときのダイオードD2を含む回路を説
明する。矩形波パルス電圧発振回路OSC4の出力電圧
がハイのときは、FETQ11とQ12はオンでQ10
はオフになるが、電源からの電流は、前述の放電管LM
Pを点灯させた電流の他に、電源E−ダイオードD2−
コンデンサC7−FETQ11−電源Eと流れる回路が
あり、コンデンサC7を電源電圧に近い電圧に充電す
る。このときは、FETQ12はオンであり、FETQ
12のドレイン電圧とFETQ10のゲート電圧は電源
Eの負端子電圧に近い電位になるのでQ10はオフのま
まである。次に、矩形波パルス電圧発振回路OSC4の
出力電圧がロウになれば、FETQ11とQ12はオフ
になり、電源電圧に近い電圧まで充電したコンデンサC
7の電位が抵抗器R18を介してFETQ10のゲート
−ソース間に印加されるためQ10はオンになるが、F
ETQ11はオフなので、電源からの電流は、電源E−
FETQ10−コンデンサC8−コイルL3−コンデン
サC10−電源Eと流れると同時に、コンデンサC10
を充電する。一方、コンデンサC9の電荷は、コンデン
サC9−FETQ10−コンデンサC8−コイルL3−
コンデンサC9と放電する。これら電源からの電流とコ
ンデンサC9の放電電流の合成電流により、トランスT
R2のコイルL4を介して放電管LMPは、前述とは逆
向きに電流が流れて点灯する。以後、矩形波パルス電圧
発振回路OSC4の出力電圧のハイ−ロウに合わせて、
FETQ10とQ11は交互にオン−オフして、放電管
LMPは点灯する。この回路は、図1とおなじく他励式
直列インバータ・ハーフブリッジ回路であり、矩形波パ
ルス電圧発振回路OSC4の出力電圧である矩形波パル
ス電圧のデューティ比により調光できる。なお、コンデ
ンサC9とC10に代えて、FETQ10〜Q12と同
じような別のFET回路を接続し、斜交するFETを組
にして交互にオン−オフする回路にすれば、他励式直列
インバータ・フルブリッジ回路を用いた照明装置にな
る。また、ダイオードD2およびコンデンサC7ならび
に抵抗器R18に代えて、直流電源正電位より高電位の
補助電源を設けて抵抗器R17の電源側端子を補助電源
に接続する回路にしても同じように動作する。
【0023】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は、請求項3に係わる内容で、直流電源正
負端子間に縦続接続して、交互にオン−オフする2つの
トランジスタを有する他励式直列インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、2つのトランジス
タを同極性とし、これら2つのトランジスタのうち1つ
のトランジスタがオンしたときに充電するコンデンサを
設け、そのコンデンサの電位を、そのトランジスタがオ
フしたときに別のトランジスタの制御端子に印加して別
のトランジスタをオンさせる回路、または、直流電源正
電位より高電位または直流電源負電位より低電位の補助
電源を設け、補助電源の電位が高電位のときは2つのト
ランジスタの高電位側のトランジスタに、補助電源の電
位が低電位のときは2つのトランジスタの低電位側のト
ランジスタの制御端子に補助電源の電位を印加して、2
つのトランジスタの制御端子にハイ−ロウの信号を印加
して交互にオン−オフさせる回路による他励式直列イン
バータ回路を用いた照明装置であり、そのトランジスタ
を直結駆動回路にて矩形波パルス電圧のハイ−ロウの1
つの信号で駆動する回路である。また、この回路は、請
求項4に係わる内容で、直流電源正負端子間に縦続接続
した2つのコンデンサと、直流電源正負端子間に縦続接
続して交互にオン−オフする2つのトランジスタを有す
る他励式直列インバータ・ハーフブリッジ回路により放
電管を点灯する照明装置において、2つのトランジスタ
を直結型駆動回路による矩形波パルス電圧にて駆動し、
しかも、矩形波パルス電圧のデューティ比の変化により
縦続接続した2つのコンデンサの充放電電流の変動を利
用して調光する、他励式直列インバータ・ハーフブリッ
ジ回路を用いた照明装置でもある。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、直
流電源正負端子間に縦続接続して、交互にオン−オフす
る2つのトランジスタを有する他励式直列インバータ回
路による照明装置において、バイポーラトランジスタを
使用するときはNPNトランジスタとPNPトランジス
タを、MOSFETを使用するときはNチャンネルFE
TとPチャンネルFETと2つのトランジスタを相補形
とする回路、または、2つのトランジスタを同極性と
し、縦続接続した2つのトランジスタのうち1つのトラ
ンジスタがオンしたときに充電するコンデンサを設け、
そのコンデンサの電位を、そのトランジスタがオフした
ときに別のトランジスタの制御端子に印加して別のトラ
ンジスタをオンさせる回路、あるいは、直流電源正電位
より高電位または直流電源負電位より低電位の補助電源
を設け、補助電源の電位が高電位のときは2つのトラン
ジスタの高電位側のトランジスタの制御端子に補助電源
の電位を印加し、補助電源の電位が低電位のときは2つ
のトランジスタの低電位側のトランジスタの制御端子に
補助電源の電位を印加して、2つのトランジスタの制御
端子にハイ−ロウの信号を印加する回路にしているが、
いずれの回路もトランジスタをトランスを使用せずに矩
形波パルス電圧のハイ−ロウの1つの信号の直結型駆動
回路にて駆動するので、小型、軽量、安価な他励式直列
インバータ回路を用いた照明装置になり、さらに他励式
直列インバータ回路の1つであるハーフブリッジ回路で
は、調光幅の広い照明装置を提供することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を適用した回路図で、トラン
ジスタに相補形のMOSFETを使用した、他励式直列
インバータ・ハーフブリッジ回路よりなる照明装置であ
る。
【図2】図1の回路で、発振回路出力である矩形波パル
ス電圧のデューティ比を変化させて調光したときの、矩
形波パルス電圧と放電管電流のタイムチャートである。
【図3】本発明の実施例2を適用した回路図で、トラン
ジスタに相補形のバイポーラトランジスタを使用した、
他励式直列インバータ・変形ハーフブリッジ回路よりな
る照明装置である。
【図4】本発明の実施例3を適用した回路図で、トラン
ジスタに相補形のMOSFETを縦続接続した回路を2
つ使用した、他励式直列インバータ・フルブリッジ回路
よりなる照明装置である。
【図5】本発明の実施例4を適用した回路図で、トラン
ジスタにNチャンネルのMOSFETのみを使用した、
他励式直列インバータ・ハーフブリッジ回路よりなる照
明装置である。
【図6】従来の技術に係わる回路図で、トランジスタに
バイポーラトランジスタを使用した、他励式直列インバ
ータ・ハーフブリッジ回路よりなる照明装置である。
【図7】従来の技術に係わる回路図で、トランジスタに
バイポーラトランジスタを使用した、他励式直列インバ
ータ・フルブリッジ回路よりなる照明装置である。
【符号の説明】
E 直流電源 R1〜R19 抵抗器 C1〜C13 コンデンサ Q1〜Q18 バイポーラトランジスタまたはM
OSFET D1〜D2 ダイオード ZD1〜ZD4 ツェナーダイオード TR1〜TR4 トランス L1〜L12 トランスのコイル ID1〜ID2 インダクタ OSC1〜OSC5 発振回路 LMP 放電管 T1 矩形波パルス電圧の繰返し周期 T2 矩形波パルス電圧の短い方のパル
ス幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 晴美 神奈川県横浜市鶴見区北寺尾七丁目29番3 号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源正負端子間に縦続接続して、交
    互にオン−オフする2つのトランジスタを有する他励式
    直列インバータ回路により放電管を点灯する照明装置に
    おいて、前記、2つのトランジスタを相補形とし、これ
    ら2つのトランジスタを、直結型駆動回路にて駆動す
    る、他励式直列インバータ回路を用いた照明装置。
  2. 【請求項2】 直流電源正負端子間に相補形のトランジ
    スタを縦続接続した回路を2つ並列接続し、斜交するト
    ランジスタを組にして2組のトランジスタが交互にオン
    −オフする他励式直列インバータ・フルブリッジ回路に
    より放電管を点灯する照明装置において、入力信号がロ
    ウまたは入力信号が印加されないときは、斜交する一方
    の組のトランジスタがオンで斜交する別の組のトランジ
    スタがオフになり、また、前記のオフのトランジスタの
    1つの制御端子にハイの入力信号を印加して全てのトラ
    ンジスタを反転するようにした、直結型駆動回路にて駆
    動する、他励式直列インバータ・フルブリッジ回路を用
    いた照明装置。
  3. 【請求項3】 直流電源正負端子間に縦続接続して、交
    互にオン−オフする2つのトランジスタを有する他励式
    直列インバータ回路により放電管を点灯する照明装置に
    おいて、前記、2つのトランジスタを同極性とし、次の
    群から選択された1つを用いて直結型駆動回路にて駆動
    する、他励式直列インバータ回路を用いた照明装置。 a.2つのトランジスタのうち1つのトランジスタがオ
    ンしたときに充電するコンデンサを設け、そのコンデン
    サの電位を、そのトランジスタがオフしたときに別のト
    ランジスタの制御端子に印加して別のトランジスタをオ
    ンさせる回路。 b.直流電源正電位より高電位または直流電源負電位よ
    り低電位の補助電源を設け、補助電源の電位が高電位の
    ときは2つのトランジスタの高電位側のトランジスタの
    制御端子に、補助電源の電位が低電位のときは2つのト
    ランジスタの低電位側のトランジスタの制御端子に補助
    電源の電位を印加して、2つのトランジスタの制御端子
    にハイ−ロウの信号を印加して交互にオン−オフさせる
    回路。
  4. 【請求項4】 直流電源正負端子間に縦続接続して交互
    にオン−オフする2つのトランジスタと、直流電源正負
    端子間に縦続接続した2つのコンデンサを有する他励式
    直列インバータ・ハーフブリッジ回路により放電管を点
    灯する照明装置において、前記、2つのトランジスタを
    矩形波パルス電圧の直結型駆動回路にて駆動し、しか
    も、矩形波パルス電圧のデューティ比の変化により縦続
    接続した2つのコンデンサの充放電電流の変動を利用し
    て調光する、他励式直列インバータ・ハーフブリッジ回
    路を用いた照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1170719B1 (en) * 2000-07-07 2011-09-14 Seiko Epson Corporation Current driven electrooptical device, e.g. organic electroluminescent display, with complementary driving transistors to counteract threshold voltage variations

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EP1170719B1 (en) * 2000-07-07 2011-09-14 Seiko Epson Corporation Current driven electrooptical device, e.g. organic electroluminescent display, with complementary driving transistors to counteract threshold voltage variations

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