JPH0930648A - タイヤパレットの搬送ならびに積載方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットから完成タイヤを積卸す作業も簡単
に行うことが出来、更に空パレットの積み上げを自動的
に行ってパレットの回収作業を容易に行うことが出来、
生産性及び作業性を著しく向上させることが出来るタイ
ヤパレットの搬送ならびに積載方法及びその装置を提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 完成タイヤＷが載置されたパレット１
を移載して、タイヤ搬出位置Ｚ及び空パレット１ａをパ
レット積載位置Ｙまで搬送する複数本のスチールローラ
２を並列に配設した搬入コンベヤ３ａ及び搬送コンベヤ
３ｂと、この搬入コンベヤ３ａ及び搬送コンベヤ３ｂの
搬送方向（Ｘ方向）と搬入口４ａとが直列に設置された
パレット積載装置４とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤパレット
の搬送ならびに積載方法及びその装置に係わり、更に詳
しくはパレット上に載置された完成タイヤをタイヤ搬出
位置にて搬出させた後、空パレットをパレット積載装置
まで搬送して順次積載させ、所定の段数積載させた後、
移送装置により取り出して回収するようにしたタイヤパ
レットの搬送ならびに積載方法及びその装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ストック場所でストックされてい
るパレット上に載置された種々のサイズの完成タイヤを
搬出位置まで搬送し、搬出位置にてパレット上から完成
タイヤを降ろしてトラック等に積み込む場合、完成タイ
ヤを載置したパレットを複数段積み上げた状態でフォー
クリフト等で搬出位置まで移送し、ここで作業員がパレ
ットから完成タイヤを積卸してトラック等に積み込み作
業を行っていた。

【０００３】そして、完成タイヤの積込み作業終了後、
空パレットは再びフォークリフト等で所定位置まで移送
していた。然しながら、完成タイヤを載置したパレット
の移送及び空パレットの移送は、総てフォークリフト等
で行っていたため、作業性及び作業能率が極めて悪く、
またパレットからの完成タイヤの積卸しや、トラック等
に積み込む作業は、総て人手により行い、またトラック
への積み込み作業では、積込み口が運送先により多種類
あり、しかも間口が狭いため、作業能率が極めて悪く、
生産性が悪いと言う問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる従
来の課題に着目して案出されたもので、完成タイヤを載
置したパレットを、タイヤストック位置からタイヤ搬出
位置までフォークリフト等を使用することなく、誰もが
容易に移送でき、またパレットから完成タイヤを積卸す
作業も簡単に行うことが出来、更に空パレットの積み上
げを自動的に行ってパレットの回収作業を容易に行うこ
とが出来、生産性及び作業性を著しく向上させることが
出来るタイヤパレットの搬送ならびに積載方法及びその
装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、完成されたタイヤが載置されたパレットを
移載して、タイヤ搬出位置及び空パレットをパレット積
載装置まで搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤ
の搬送方向と搬入口とが直列に設置されたパレット積載
装置とからなり、前記パレット積載装置は、枠組された
フレームの底部に、前記搬送コンベヤと直列で、かつ略
同一平面上に配設されたガイドコンベヤと、パレット位
置決め手段とを配設し、このガイドコンベヤ及びパレッ
ト位置決め手段上に、昇降手段を介してフレームに沿っ
て昇降し、かつガイドコンベヤ上に搬入された空パレッ
トを着脱可能に保持する空パレット保持部材を設けたこ
とを要旨とするものである。

【０００６】この発明は上記のように構成され、完成さ
れたタイヤが載置されたパレットをタイヤストック位置
からタイヤ搬出位置まで搬送コンベヤにより搬送し、タ
イヤ搬出位置にてタイヤをパレット上から搬出させた
後、空パレットをパレット積載装置まで搬送させて、空
パレットを順次積載させ、空パレットが所定段数積載さ
れた後、この段積みされた空パレット群を移送装置を介
してパレット積載装置から取り出し、パレット回収位置
まで移送するので、完成されたタイヤが載置されたパレ
ットの搬送作業，完成タイヤの積卸し作業を容易に行う
ことが出来ると共に、作業能率を向上させることが出
来、更に空パレットの積み上げ，回収作業も人手を介す
ることなく自動的に、しかも効率良く行うことが出来る
ものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施例を説明する。図１は、タイヤパレットの搬送
ならびに積載方法を実施するための装置の概略正面図、
図２は図１の平面図を示し、前記装置は、完成タイヤＷ
が載置されたパレット１を移載して、タイヤ搬出位置Ｚ
及び空パレット１ａをパレット積載位置Ｙまで搬送する
複数本のスチールローラ２を並列に配設した搬入コンベ
ヤ３ａ及び搬送コンベヤ３ｂと、この搬入コンベヤ３ａ
及び搬送コンベヤ３ｂの搬送方向（Ｘ方向）と搬入口４
ａとが直列に設置されたパレット積載装置４とから構成
されている。

【０００８】なお、この発明の実施例では、搬入コンベ
ヤ３ａ及び搬送コンベヤ３ｂのスチールローラ２とし
て、フリーローラを使用しているが、モータを介して駆
動させるようにしても良い。前記搬入コンベヤ３ａは、
タイヤストック位置でストックされている完成タイヤＷ
を載置したパレット１をスチールローラ２上に搬入し、
また搬送コンベヤ３ｂは、パレット１上に載置されてい
る完成タイヤＷを、タイヤ搬出位置Ｚに設置された搬出
コンベヤ５上に移載させて、トラック等に積み込むもの
である。

【０００９】前記搬送コンベヤ３ｂのスチールローラ２
の間には、完成タイヤＷを載置したパレット１を旋回さ
せるターンテーブル６が設置されている。またパレット
積載装置４は、枠組されたフレーム７の底部のベースプ
レート７ｂ上に、前記搬送コンベヤ３ａと直列で、かつ
略同一平面上に配設された２列のスチールローラ８を並
列に配設したガイドコンベヤ９と、エアーシリンダー等
のパレット位置決め手段１０とが配設してあり、このガ
イドコンベヤ９及びパレット位置決め手段１０上には、
エアーシリンダー等の昇降手段１１を介してフレーム７
に沿って昇降し、かつガイドコンベヤ９上に搬入された
空パレット１ａを着脱可能に保持する空パレット保持部
材１２が設けてある。

【００１０】前記空パレット保持部材１２は、左右対称
位置に配設された軸１３を支点として垂直位置から水平
位置に９０°旋回する保持爪１３ａがそれぞれ取付けら
れ、該左右の軸１３はローラ１４を介して前記垂直に立
設されたフレーム７の支柱７ａに沿って摺動し、またそ
れぞれの軸１３には、前記昇降手段１１のエアーシリン
ダーのロッド１１ａとチェーン１５を介して連結されて
いる。

【００１１】また、前記軸１３には、枠組されたフレー
ム７に設けられたリミットスイッチ等の検出手段１６と
当接するバー１７が水平に張出して取付けられ、空パレ
ット保持部材１２の上昇位置を検出するように構成され
ている。また、前記検出手段１６は、昇降手段１１と接
続され、検出手段１６からの信号により発停するように
なっている。

【００１２】次に、タイヤパレットの搬送ならびに積載
方法について説明する。まず、完成されたタイヤＷが載
置されたパレット１をタイヤストック位置から搬入コン
ベヤ３ａに移載して搬入し、パレット１を搬入コンベヤ
３ａ及び搬送コンベヤ３ｂ上に沿って搬送方向（Ｘ方
向）に移動させ、タイヤ搬出位置Ｚで停止させる。

【００１３】そして、完成タイヤＷを載置したパレット
１をターンテーブル６を介して搬出コンベヤ５に対面さ
せ、この位置で完成タイヤＷを搬出コンベヤ５上に移載
させた後、トラック等の積み込み位置まで搬送して、ト
ラックに積み込む。前記タイヤ搬出位置ＺにてタイヤＷ
を搬出させた空パレット１ａは、次に、搬送コンベヤ３
ｂ上に沿ってパレット積載装置４まで搬送させ、パレッ
ト積載装置４のフレーム７の底部のベースプレート７ｂ
上に設置した２列のスチールローラ８を並列に配設した
ガイドコンベヤ９に移載させる。

【００１４】前記ガイドコンベヤ９上に移載された空パ
レット１ａは、エアーシリンダー等のパレット位置決め
手段１０により所定位置に位置決めされ、その後、下降
限に待機している空パレット保持部材１２の保持爪１３
ａにより両側下面を保持された状態で、昇降手段１１に
より所定位置まで持ち上げられ、この位置でガイドコン
ベヤ９上に次の空パレット１ａが搬入されて来るまで待
機する。

【００１５】そして、上述したと同様な作動により次の
空パレット１ａがガイドコンベヤ９上に搬入されると、
前記待機していた空パレット保持部材１２が昇降手段１
１を介して下降し、保持爪１３ａにより保持されている
空パレット１ａを搬入されて来た空パレット１ａ上に積
載させる。前記空パレット保持部材１２の保持爪１３ａ
は、保持していた空パレット１ａを搬入されて来た空パ
レット１ａ上に積載させる際に９０°旋回し、この状態
で下降限の位置まで下降し、最下段に位置する空パレッ
ト１ａの両側下面を保持する。

【００１６】空パレット保持部材１２の保持爪１３ａに
よる最下段の空パレット１ａの保持が完了すると、段積
みされた複数の空パレット１ａを、昇降手段１１により
所定位置まで持ち上げて、この位置でガイドコンベヤ９
上に次の空パレット１ａが搬入されて来るまで待機す
る。このような作動が繰返し行われ、空パレット１ａが
所定段数積載された後、この段積みされた空パレット群
をフォークリフト等の移送装置を介してパレット積載装
置４のフレーム７内から取り出し、図示しないパレット
回収位置まで移送するものである。

【００１７】以上のような方法によりタイヤパレットの
搬送ならびに積載を行うことにより、完成されたタイヤ
Ｗが載置されたパレット１の搬送作業，完成タイヤＷの
積卸し作業を容易に行うことが出来ると共に、作業能率
を向上させることが出来、更に空パレット１ａの積み上
げ，回収作業も人手を介することなく自動的に、しかも
効率良く行うことが出来るものである。

【００１８】

【発明の効果】この発明は、上記のように完成されたタ
イヤが載置されたパレットをタイヤストック位置からタ
イヤ搬出位置まで搬送コンベヤにより搬送し、タイヤ搬
出位置にてタイヤをパレット上から搬出させた後、空パ
レットをパレット積載装置まで搬送させて、空パレット
を順次積載させ、空パレットが所定段数積載された後、
この段積みされた空パレット群を移送装置を介してパレ
ット積載装置から取り出し、パレット回収位置まで移送
するので、完成タイヤを載置したパレットを、タイヤス
トック位置からタイヤ搬出位置までフォークリフト等を
使用することなく、誰もが容易に移送でき、またパレッ
トから完成タイヤを積卸す作業も簡単に行うことが出
来、更に空パレットの積み上げを自動的に行ってパレッ
トの回収作業を容易に行うことが出来、この結果、生産
性及び作業性を著しく向上させることが出来る効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のタイヤパレットの搬送ならびに積載
方法を実施するための装置の概略正面図である。

【図２】図１の平面図である。

【符号の説明】

１ パレット １ａ 空パレット ２ スチールローラ ３ａ 搬入コンベ
ヤ ３ｂ 搬送コンベヤ ４ パレット
積載装置 ５ 搬出コンベヤ ６ ターンテー
ブル ７ フレーム ８ スチールロ
ーラ ９ ガイドコンベヤ １０ パレット位
置決め手段 １１ 昇降手段 １２ 空パレッ
ト保持部材 １３ 軸 １３ａ 保持爪 １４ ローラ １５ チェーン １６ 検出手段 １７ バー Ｗ 完成タイヤ Ｚ タイヤ搬出
位置 Ｙ パレット積載位置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 完成されたタイヤが載置されたパレット
   をタイヤストック位置からタイヤ搬出位置まで搬送コン
   ベヤにより搬送し、タイヤ搬出位置にてタイヤをパレッ
   ト上から搬出させた後、空パレットをパレット積載装置
   まで搬送させて、空パレットを順次積載させ、空パレッ
   トが所定段数積載された後、この段積みされた空パレッ
   ト群を移送装置を介してパレット積載装置から取り出
   し、パレット回収位置まで移送することを特徴とするタ
   イヤパレットの搬送ならびに積載方法。
2. 【請求項２】 空パレットの積載は、先の空パレットを
   持ち上げた状態で、搬送されて来た空パレット上に積載
   させる請求項１に記載のタイヤパレットの搬送ならびに
   積載方法。
3. 【請求項３】 完成されたタイヤが載置されたパレット
   を移載して、タイヤ搬出位置及び空パレットをパレット
   積載装置まで搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベ
   ヤの搬送方向と搬入口とが直列に設置されたパレット積
   載装置とからなり、前記パレット積載装置は、枠組され
   たフレームの底部に、前記搬送コンベヤと直列で、かつ
   略同一平面上に配設されたガイドコンベヤと、パレット
   位置決め手段とを配設し、このガイドコンベヤ及びパレ
   ット位置決め手段上に、昇降手段を介してフレームに沿
   って昇降し、かつガイドコンベヤ上に搬入された空パレ
   ットを着脱可能に保持する空パレット保持部材を設けた
   ことを特徴とするタイヤパレットの搬送ならびに積載装
   置。
4. 【請求項４】 前記パレット積載装置の枠組されたフレ
   ームに、前記昇降手段と接続し、空パレット保持部材の
   上昇位置を検出する検出手段を設けた請求項３に記載の
   タイヤパレットの搬送ならびに積載装置。